新 消化器内視鏡専門医制度 専門医研修カリキュラム について 研修カリキュラムは新 消化器内視鏡専門医が修得する消化器内視鏡全分野の研修内容を網羅したものとなっている 消化器内視鏡分野は日々発展を遂げており 専門化 多様化しているため 消化器内視鏡領域をすべて理解し 達成することは不可能と思われる

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094.原発性硬化性胆管炎[診断基準]

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平成19年度消化器内科後期研修プログラム

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がん登録実務について

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cstage,, CQ1-5 cstage a CQ2-1,9 CQ4-1 cstage b CQ5-1 CQ4-2~6 CQ5-2~4 CQ2-2~9 CQ3-1~4 CQ6-1~4 CQ4-7 cstage JPS 6 図 2 膵癌治療アルゴリズム 表 1 勧告の強さの分類 A B C1 C2

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ス島という膵内に散在する組織集団がインスリン グルカゴン ソマトスタチンというホルモンを血中に放出し血糖を調節します 外分泌機能とは 膵腺房から炭水化物の消化酵素のアミラーゼや 蛋白質の分解酵素のトリプシン キモトリプシンの非活性型のトリプシノーゲン キモトリプシノーゲンが さらに脂肪分解酵素のリパ

消化性潰瘍(扉ページ)

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患者さんへの説明書

8 整形外科 骨肉腫 9 脳神経外科 8 0 皮膚科 皮膚腫瘍 初発中枢神経系原発悪性リンパ腫 神経膠腫 脳腫瘍 膠芽腫 頭蓋内原発胚細胞腫 膠芽腫 小児神経膠腫 /4 別紙 5( 臨床試験 治験 )

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虎ノ門医学セミナー

Ⅳ 研 修 目 標

70 頭頸部放射線療法 放射線化学療法

1. 来院経路別件数 非紹介 30 他疾患経過 10 自主受診観察 紹介 20 他施設紹介 合計 患者数 割合 12.1% 15.7% 72.2% 100.0% 27.8% 72.2% 100.0% 来院経路別がん登録患者数 がん患者がどのような経路によって自施設を受診し

2/11 部血管造影 291 件などである 胃癌の治療には外科的切除が選択されることが多い しかし リンパ節転移の危険性がほとんどないとされる分化型の粘膜内癌に対しては 積極的に内視鏡的粘膜切除術 (EMR) を行ってきた 近年 大きな病変でも一括切除が可能で 術後の病理学的診断が確実な内視鏡的粘膜

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日本内科学会雑誌第101巻第11号

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7. 脊髄腫瘍 : 専門とするがん : グループ指定により対応しているがん : 診療を実施していないがん 別紙 に入力したが反映されています 治療の実施 ( : 実施可 / : 実施不可 ) / 昨年の ( / ) 集学的治療 標準的治療の提供体制 : : グループ指定により対応 ( 地域がん診療病

院内がん登録における発見経緯 来院経路 発見経緯がん発見のきっかけとなったもの 例 ) ; を受けた ; 職場の健康診断または人間ドックを受けた 他疾患で経過観察中 ; 別の病気で受診中に偶然 がん を発見した ; 解剖により がん が見つかった 来院経路 がん と診断された時に その受診をするきっ

臨床の実際 - 消化器内科編 - 本年度 ( 平成 28 年度 ) は当科の体制にも変更があり 個人的な感想としてはスクランブル体制といった感じで始まりました 近隣の先生方にはご心配ご不便をお掛けしたこととと思いまして 本年度の当科 ( 胆膵 消化管診療 ) の治療成績を一部まとめてみました ERC

3. 胃がんの診断について胃透視や上部消化管内視鏡検査により病変を検出するとともに病変の範囲や深さを詳細に観察し 内視鏡検査で採取します生検標本を病理組織学的に診断します 拡大内視鏡検査によりさらに詳細に観察したり 超音波内視鏡検査により病変の深さを観察します また 腹部超音波検査や CT 検査など

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密封小線源治療 子宮頸癌 体癌 膣癌 食道癌など 放射線治療科 放射免疫療法 ( ゼヴァリン ) 低悪性度 B 細胞リンパ腫マントル細胞リンパ腫 血液 腫瘍内科 放射線内用療法 ( ストロンチウム -89) 有痛性の転移性骨腫瘍放射線治療科 ( ヨード -131) 甲状腺がん 研究所 滋賀県立総合病

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2.IPMN はどうして重要なの? いわゆる 通常の膵臓がん は先に説明したように 非常に悪性度が高く治療成績が悪いとされており 発見時すでに進行癌ということが多い疾患です それに比べて同じ膵臓の腫瘍といっても IPMN では 良性の段階 ( 過形成や腺種と呼びます ) から悪性の段階 ( 通常型の

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健康な生活を送るために(高校生用)第2章 喫煙、飲酒と健康 その2

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6学年まとめ講義 肝胆膵画像診断

原発不明がん はじめに がんが最初に発生した場所を 原発部位 その病巣を 原発巣 と呼びます また 原発巣のがん細胞が リンパの流れや血液の流れを介して別の場所に生着した結果つくられる病巣を 転移巣 と呼びます 通常は がんがどこから発生しているのかがはっきりしている場合が多いので その原発部位によ

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1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( はい / ) 上記外来の名称 対象となるストーマの種類 7 ストーマ外来の説明が掲載されているページのと は 手入力せずにホームページからコピーしてください 他施設でがんの診療を受けている または 診療を受けていた患者さんを

1. 部位別登録数年次推移 表は 部位別に登録数の推移を示しました 2015 年の登録数は 1294 件であり 2014 年と比較して 96 件増加しました 部位別の登録数は 多い順に大腸 前立腺 胃 膀胱 肺となりました また 増加件数が多い順に 皮膚で 24 件の増加 次いで膀胱 23 件の増加

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科目科目区分 単位数 (1 単位当た りの時間 ) 必修 選択 区分 開講時期 授業形態 病理病態学 専門基礎科目 病気と治療 2 単位 (30 時間 ) 必修 1 年次 通年 講義 演習 科目担当者科目責任者 : 黒田雅彦担当教員 : 井上理恵 佐藤栄一 松本哲哉 長尾俊孝 後藤明彦 河合隆 森安

スライド 1

Vol 夏号 最先端の腹腔鏡下手術を本格導入 東海中央病院では 平成25年1月から 胃癌 大腸癌に対する腹腔鏡下手術を本格導入しており 術後の合併症もなく 早期の退院が可能となっています 4月からは 内視鏡外科技術認定資格を有する 日比健志消化器外科部長が赴任し 通常の腹腔 鏡下手術に

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第34回 兵庫県内視鏡治療談話会               平成20年10月29日

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( / ) 上記外来の名称 ストマ外来 対象となるストーマの種類 コロストーマとウロストーマ 4 大腸がん 腎がん 膀胱がん ストーマ管理 ( 腎ろう, 膀胱ろう含む ) ろう孔管理 (PEG 含む ) 尿失禁の管理 ストーマ外

採択演題一覧

Drug Infomation

診療科 血液内科 ( 専門医取得コース ) 到達目標 血液悪性腫瘍 出血性疾患 凝固異常症の診断から治療管理を含めた血液疾患一般臨床を豊富に経験し 血液専門医取得を目指す 研修日数 週 4 日 6 ヶ月 ~12 ヶ月 期間定員対象評価実技診療知識 1 年若干名専門医取得前の医師業務内容やサマリの確認

図1 消化器の構成 れます薬やアルコールの代謝も肝臓で行 物質は肝臓で無毒化され 尿や便に排泄さ などが合成されます身体にとって有害な 役割を演じています ンなどです膵臓は血糖値の調節に重要な げるインスリンや血糖値を上げるグルカゴ 糞便中に出ていくのは約 リットルです 腸に進み 大腸でそのほとんど

透析看護の基本知識項目チェック確認確認終了 腎不全の病態と治療方法腎不全腎臓の構造と働き急性腎不全と慢性腎不全の病態腎不全の原疾患の病態慢性腎不全の病期と治療方法血液透析の特色腹膜透析の特色腎不全の特色 透析療法の仕組み血液透析の原理ダイアライザーの種類 適応 選択透析液供給装置の機能透析液の組成抗

背部痛などがあげられる 詳細な問診が大切で 臨床症状を確認し 高い確率で病気を診断できる 一方 全く症状を伴わない無症候性血尿では 無症候性顕微鏡的血尿は 放置しても問題のないことが多いが 無症候性肉眼的血尿では 重大な病気である可能性がある 特に 50 歳以上の方の場合は 膀胱がんの可能性があり

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平成20年度 大学院シラバス(表紙)

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どく拡張する ( 中毒性巨大結腸症 ) こともあります. このような場合には緊急に手術が必要です. また 大腸癌になった場合にも手術が必要になります. 内科的治療が効きにくい難治例や重症例の場合にも 内科的治療のバランスの点から手術を選択することがあります. 手術の方法は 大腸全摘ですが 肛門を残す

付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 ): 施設 UICC-TNM 分類治療前ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 原発巣切除 ): 施設 UICC-TNM 分類術後病理学的ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 UIC

小児外科学 (-Pediatric Surgery-) Ⅰ 教育の基本方針小児外科は 子供 (16 歳未満 ) の一般外科と消化器外科を扱う科です 消化器 一般外科学並びに小児外科学に対する基礎医学から臨床にわたる幅広い知識をあらゆる診断 治療技術を習得し 高い技術力と探究心及び倫理観を兼ね備えた小

206 年実施卒後教育プログラム ( 日泌総会 ) 領域等タイトル日時単位 日泌総会卒後 日泌総会卒後 2 日泌総会卒後 3 日泌総会卒後 4 日泌総会卒後 8 日泌総会卒後 9 日泌総会卒後 0 日泌総会卒後 日泌総会卒後 2 日泌総会卒後 3 日泌総会卒後 4 日泌総会卒後 5 日泌総会卒後 6

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D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

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大腸ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)を受けられる患者さんへ

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新 消化器内視鏡専門医制度 専門医研修カリキュラム について 研修カリキュラムは新 消化器内視鏡専門医が修得する消化器内視鏡全分野の研修内容を網羅したものとなっている 消化器内視鏡分野は日々発展を遂げており 専門化 多様化しているため 消化器内視鏡領域をすべて理解し 達成することは不可能と思われる このカリキュラムでは 専門医取得後 消化器内視鏡分野においてより専門性を高めてゆく際に 必須な項目を提示している これから消化器内視鏡を専攻する専攻医は勿論のこと すでに十分なキャリアを持つ内科医にとってもそのキャリアを維持し 更新する指針と考えていただきたい より高度で 質の高い消化器内視鏡医育成のために 今後とも関係各位のご理解とご協力をいただき, 質の高い研修体制を構築していきたい 概要 本 消化器内視鏡専門医研修カリキュラム は旧来の研修カリキュラムをベースとするものの 内科研修など基盤学会研修後に消化器内視鏡を専門とする専門医を育成しするために見直した 消化器内視鏡専門医研修カリキュラム は 総論 咽頭 食道 胃 十二指腸 小腸 大腸 胆道 膵臓 で構成されている 今後 新たな技術や 機器 手技の進歩により 研修をすべき内容が出てきた場合は適宜追加する そのために 今後もカリキュラムの領域や項目については 定期的に見直しを行なう 各領域のカリキュラムは研修項目の一覧表と その項目を説明する本文によって構成されている 本文に関しては 消化器内視鏡専門医研修ハンドブック の形でまとめる 項目一覧表の各項目には達成度の指標となる到達レベルをグレード表示している また研修目標の達成度をより明確にするため 到達レベルのグレードは 知識, 技術 技能, 症例 として分類されている 到達レベル 1) 知識に関する到達レベル A: 高度な相談に応じることができる B: 病態 検査 手技を理解し 概要を説明できる 2) 技術 技能に関する到達レベル A: 指導者の立会いなしで 安全に実施できる B: 指導者の立会いのもと 安全に実施できる C: 手順を把握しており 介助を滞りなくできる 3) 症例に関する到達レベル A: 多数例の診療経験がある B: 自身で症例を経験したことがある C: 見学などによる間接的経験があるか 学会が公認するセミナーで学習した 研修カリキュラムは研修の基礎となる材料である このカリキュラムをもとに各施設 ( 施設群 ) において実施される消化器内視鏡プログラムに基づいて 実際の研修が行われる

専門医 理想的件数 知識 技術 技能 症例経験 総 論 1. 消化器内視鏡専門医としての研修目標 1) 消化器内視鏡医としてのプロフェッショナリズム A A 2) どのような専門医であるべきか A A 3) 消化器内視鏡専門医として心得ておくべきこと 1 消化器内視鏡医の倫理 患者の人権 A A 2 説明と同意 インフォムト コンセント A A 3 患者 - 医師関係 コミュニケション A A 4 適応と禁忌 A A 5 安全管理 A A 6 洗浄 消毒 滅菌 A A 7 医療従事者の健康と安全 院内感染対策 A A 8 チーム医療 A A 9 診療カ イト ライン ( 指針 ) A A 10 学習理論 A A 11 病理学 A A 12 偶発症対策 A A 13 循環機能を含む全身管理 ( 術前 術中 術後 ) A A 14 前処置と前準備 ( 鎮静 ) A A 15 抗血栓療法施行症例への対応 A A 2. 消化器内視鏡による対応と所見 1) 腹痛 急性腹症 1 個別診断と救急対応 A A A 2 腹膜刺激症状 A A A 3 消化管穿孔 A A B 4 急性胆嚢 胆管炎 胆石発作 A A B 5 急性膵炎特に胆石性膵炎 A A B 6 機能性消化管障害 A A A 2) 消化管出血 ( 上部消化管 小腸 大腸 ) A A A 3) 発熱と腹部症状 A A A 4) 嘔吐と下痢 A A A 5) 黄疸 A A A 6) 消化管異物 A A B 3. 消化器内視鏡腫瘍学 1) がん診療の基本原則 1 がん告知と告知後のケア A A A 2 緩和医療と終末期医療 A A B 2) がん治療方法 1 内視鏡治療 A A A 4. 消化器内視鏡機器 1) 内視鏡 ( 軟性内視鏡 超音波内視鏡 カプセル内視鏡 など ) A A A 2) 内視鏡システム構成機器 ( 光源 プロセッサー 超音波観測装置 ワークステーションなど ) A A A 3) 内視鏡周辺機器 ( 高周波焼灼機器 呼吸器 循環器モニタリング装置 CO2 送気装置 など ) A A A 4) 内視鏡処置具 ( 生検鉗子 クリップ 高周波スネア 高周波ナイフ など ) A A A

咽頭 食道 胃 十二指腸 1. 上部消化管領域で用いる内視鏡機器 周辺機器 処置具 知識技術 技能症例経験 理想的件数 1) 経口 経鼻 食道 胃 十二指腸 A A A 1000 2) 超音波内視鏡 B C C 3) 消化器内視鏡観察法の分類と原理 A A A 4) 内視鏡周辺機器 ( 高周波焼灼機器 呼吸器 循環器モニタリング装置 COB ガス送気 関連機器 ) A A A 5) 処置具 A A A 2. 上部消化管内視鏡の適応と禁忌 A A A 3. 前処置と前準備 ( 鎮静 ) A A A 4. 上部消化管内視鏡の偶発症と予防 対処法 A B B 5. 診断 1) 咽頭 食道 1 挿入手技と通常観察 A A A 2 ヨード染色 A A A 3 拡大内視鏡観察 B B B 4 超音波内視鏡 B B B 5 画像強調内視鏡 (IEE) B B B 6 生検 A A A 7 咽頭 食道疾患 2) 胃 十二指腸 6. 内視鏡治療 1> 胃食道逆流症 (GERD: gastroesophageal reflux disease) 食道裂孔ヘルニア A A A 10 2> Barrett 食道 /Barrett 腺癌 A B B 5 3> 食道静脈瘤 A B B 5 4> 咽頭腫瘍 A C C 0 5> 食道上皮性腫瘍 A B C 0 6> 食道粘膜下腫瘍 A B B 1 7> アカラシア A C C 0 8> 好酸球性食道炎 A C C 0 1 挿入手技と通常観察 A A A 2 色素内視鏡 A A A 3 拡大内視鏡観察 B B B 4 超音波内視鏡 B B B 5 画像強調観察法 (IEE) B B B 6 生検 A A A 7 胃 十二指腸疾患 A) 咽頭 食道 1> Helicobacter pylori 感染症 慢性胃炎 萎縮性胃炎 A A A 10 2> 急性胃炎 急性胃粘膜病変 (AGML) A A B 1 3> 胃 十二指腸潰瘍 潰瘍瘢痕 ( 消化性潰瘍 ) A A A 10 4> Mallory-Weiss 症候群 A A B 1 5> アニサキス症 A A C 0 6> 胃腺腫 胃ポリープ 十二指腸腺腫 A B A 10 7> 胃癌 A B A 10 8> 消化管悪性リンパ腫 A B C 0 9> NSAIDs 関連消化管障害 A A B 1 10> 消化管粘膜下腫瘍 ( リンパ腫を除く ) A A B 5 11> 神経内分泌腫瘍 ( 消化管カルチノイド腫瘍 ) A B C 0 13> 胃静脈瘤 A B B 5 12> 血管形成異常 A A B 5 14> 消化管アレルギー 好酸球性胃腸症 A A C 0 15> 放射線性消化管障害 A A C 0 16> 全身性疾患に伴う消化管病変 ( アミロイド シス 膠原病 内分泌疾患などに伴うもの ) 専門医 A A C 0 1 食道静脈瘤に対する内視鏡治療 B B B 1 2 食道腫瘍に対する内視鏡治療 B B C 0 3 食道狭窄治療 B B B 1 4 アカラシアに対する内視鏡治療 B C C 0

5 食道異物除去術 A A B 1 6 内視鏡治療術後処置及び偶発症 B B B 1 B) 胃 十二指腸 1 胃静脈瘤に対する内視鏡治療 B B C 1 2 止血術 局注 クリップ 焼灼 止血鉗子 B B B 5 3 胃十二指腸腫瘍に対する内視鏡治療 (EMR/ESD/LECS) A B B 5 4 胃 十二指腸異物除去術 A B C 0 5 胃瘻造設 PEG A B C 0 6 GOO Gastric outlet obstruction の狭窄治療 A C C 0 7 内視鏡治療術後処置及び偶発症 B B B 1

小腸 大腸 肛門 1. 小腸 大腸 肛門領域で用いる内視鏡機器 周辺機器 処置具 知識技術 技能症例経験 1) 小腸 < シングルバルーン内視鏡 ダブルバルーン内視鏡 カプセル内視鏡 > B C C 0 理想的件数 2) 大腸 < 下部消化管内視鏡 カプセル内視鏡 > A A A 300 3) 超音波内視鏡 B B B 4) 消化器内視鏡観察法の分類と原理 A A A 5) 内視鏡周辺機器 ( 高周波焼灼機器 呼吸器 循環器モニタリング装置 COB ガス送気 関連機器 ) A A A 2. 下部消化管内視鏡の適応と禁忌 A A A 3. 下剤等の前処置 前準備 ( 鎮静 ) A A A 4. 下部消化管内視鏡の偶発症と予防 対処法 A B B 5. 診断 1) 小腸観察法 1 バルーン内視鏡 ( シングル ダブル ) 挿入手技と通常観察 B C C 0 2 小腸カプセル内視鏡 B C C 0 2) 大腸観察法 1 大腸内視鏡挿入手技と通常観察 A A A 2 大腸カプセル内視鏡 B C C 3 大腸超音波内視鏡 A C C 3) 拡大内視鏡観察 画像強調観察 B B B 4) 内視鏡による検体採取 A A A 5) 小腸 大腸 肛門疾患 1> 感染性腸炎 腸管感染症 細菌性食中毒 A A A 3 2> 炎症性腸疾患 潰瘍性大腸炎 Crohn 病 A B B 3 3> 薬物性腸管障害 A B B 1 4> 非特異性腸潰瘍 B C C 0 5> 大腸ポリープ 1> 大腸ポリープ 大腸腺腫 A A A 5 2> 鋸歯状病変 A A A 5 3> 側方発育型大腸腫瘍 LST A A A 5 6> 結腸癌 直腸癌 A A A 5 1> Lynch 症候群 B C C 0 7> 小腸腫瘍 A B C 0 8> 消化管ポリポーシス B B C 0 9> 虚血性腸炎 A B B 1 10> 顕微鏡腸炎 B C C 0 11> 直腸粘膜脱症候群 Cap polyposis A B C 0 12> 腸管嚢腫性気腫症 A B C 0 13> 腸間膜脂肪織炎 B C C 0 14> 静脈硬化性腸炎 B C C 0 15> 腸管子宮内膜症 B C C 0 16> 放射線性腸炎 A B C 0 17> 機能性疾患 過敏性腸症候群 IBS A A A 5 18> リンパ増殖性疾患悪性リンパ腫 MALT リンパ腫など ) A B C 0 19> 粘膜下腫瘍 ( 消化管間葉系腫瘍 (GIST) 脂肪腫 リンパ管腫ほか ) A A A 5 20> 偽メラノーシス A A A 5 21> 肛門疾患 6. 内視鏡治療 1) 小腸 25>-1 肛門癌 A B C 0 25>-2 直腸脱 A B C 0 25>-3 痔核 A A A 5 22> 神経内分泌腫瘍 消化管カルチノイト 腫瘍 A B B 1 23> NSAIDs 関連消化管障害 A B B 1 24> 血管形成異常 A B B 1 25> 憩室性疾患 憩室炎 憩室出血 A A A 5 26> 消化管アレルギー 好酸球性胃腸炎 B C C 0 27> アミロイドーシス B C C 0 28> その他の全身性疾患に伴う腸病変 A C C 0 専門医

2) 大腸 1 内視鏡的止血術 A C C 0 2 狭窄治療 A C C 0 3 腫瘍摘出 ( ホットバイオプシー ポリペクトミー EMR 分割 EMR ESD) 内視鏡切除標本取り扱いと根治度評価 A C C 0 4 内視鏡治療術後処置及び偶発症 A C C 0 1 内視鏡的止血術 A A A 5 2 狭窄治療 A B B 1 3 腫瘍摘出 1> ホットバイオプシー コールドフォーセプスポリペクトミー A A A 5 2> EMR/ ポリペクトミー A A A 5 3> ESD A C C 0 4> 内視鏡切除標本取り扱いと根治度評価 A A A 5 4 内視鏡治療術後処置及び偶発症 A B B 5

胆道 膵臓 1. 胆膵領域で用いる内視鏡機器 周辺機器 処置具 知識技術 技能症例経験 1 十二指腸鏡 ( 側視鏡 ) B B B 1 2 小腸バルーン内視鏡 B C C 4 超音波内視鏡 <EUS> B C C 5 消化器内視鏡観察法の分類と原理 A A A A A A 2. 胆膵内視鏡の適応と禁忌 B B B 3. 胆膵内視鏡の前準備 前処置 B B B 4. 胆膵内視鏡の偶発症と予防 対処法 B B B 5. 診断 A) 肝胆道系酵素 AST ALT,ALP ALP アイソザイム γgtp, ビリルビン A A A B) 膵酵素 血清 尿アミラーゼ アミラーゼアイソザイム 血清リパーゼ トリプシン A A A C) 免疫学的検査 IgG IgG4 IgM 抗核抗体 A A A D) 腫瘍マーカー CEA CAC9-9 DUPAN B SPAN-C A A A E) 膵外分泌機能検査 BT-PTBA(PFD) 試験 B B B F) 内視鏡診断 1 ERCP B C B 2 経乳頭的ブラシ細胞診 生検 B C B 3 経口胆道鏡 膵管鏡 (POCS/POPS) B C C 4 経皮経肝胆道鏡検査 (PTCS) B C C 5 超音波内視鏡検査 (EUS) B C B 6 管腔内超音波検査 (IDUS) B C C 7 EUS-FNA B C C 8 マノメトリー ( 内圧測定 ) B C ー G) 胆道疾患 H) 膵疾患 6 内視鏡周辺機器 ( 高周波焼灼機器 呼吸器 循環器モニタリング装置 COB ガス送気 関連機器 ) 1 炎症性 良性疾患 2 腫瘍性疾患 1 炎症性疾患 2 腫瘍性疾患 専門医 理想的件数 1 胆嚢結石症 A - A 3 2 胆嚢炎 A - A 3 3 胆管結石 A - A 3 4 肝内結石 A - C 0 5 胆管炎 A - A 3 6 胆嚢ホ リーフ 胆嚢腺筋腫症 A - A 3 7 膵 胆管合流異常 先天性胆道拡張症 B - C 0 8 IgG4 関連硬化性胆管炎 B - C 0 9 原発性硬化性胆管炎 B - C 0 1 肝外胆管癌 B - B 1 2 胆嚢癌 B - B 1 3 十二指腸乳頭部腫瘍 B - C 0 4 IPNB( 胆管内乳頭粘液性腫瘍 ) B - C 0 1 急性膵炎 B - B 1 2 急性膵炎に伴う局所合併症 ( 仮性嚢胞 WON) B - B 1 3 慢性膵炎 膵石症 B - B 1 4 自己免疫性膵炎 B - C 0 5 遺伝性膵炎 B - C 0 1 上皮内腫瘍性病変 (PanIN) B - C 0 2 膵癌 ( 膵管癌 ) A - B 1 3 膵内分泌腫瘍 (NET NEC) B - B 1 4 膵腺房細胞癌 B - C 0 5 転移性膵腫瘍 B - C 0 6 膵管内乳頭粘液性腫瘍 (IPMN:Intracductal papillary mucinous neoplasm) B - B 1 7 粘液性嚢胞腫瘍 (Mucinous cystic neoplasm) B - C 0 8 漿液性嚢胞腫瘍 (Serous cystic neoplasm) B - C 0

9 Solid-pseudopalillary neoplasms(spn) B - C 0 3 先天奇形, 膵内副脾 1 膵先天奇形 ( 膵管分離症 輪状膵 など ) B - C 0 2 膵内副脾 B - C 0 4. 内視鏡治療 1 胆道 1 内視鏡的胆道ト レナーシ EBD,ENBD ENGBD A B B 1 2 EUSガイド下胆道ドレナージ B C C 0 3 EST とEPBD EPLBD も含む A B B 1 4 経乳頭的胆管結石截石術 ( 機械的砕石具含む ) B C C 0 5 経乳頭的胆道砕石術 ( レーザー EHL) B C C 0 6 PTCS 下截石 砕石術 B C C 0 7 内視鏡的乳頭切除術 (endoscopic papillectomy) B C C 0 8 術後内視鏡 B C C 0 9 内視鏡治療術後処置及び偶発症 B B B 1 2 膵臓 1 経乳頭的膵管ドレナージ B C C 0 2 経乳頭的仮性嚢胞 /WONドレナージ B C C 0 3 EUSガイド下仮性膵嚢胞 /WONドレナージ B C C 0 4 内視鏡的膵管結石截石術 B C C 0 5 急性膵炎に伴うWalled-off necrosis(won) に対するネクロセクトミー B C C 0 6 内視鏡的膵乳頭括約筋切除術 (EPST) B C C 0 7 術後内視鏡 B C C 0 8 内視鏡治療術後処置及び偶発症 B B B 1 5. 内視鏡以外の治療法 1 胆道 1 経皮経肝胆道ドレナージ (PTBD,PTGBD,PTGBA) B C C 0 2 体外衝撃波結石破砕術法 (ESWL: Extracorporeal Shock Wave Lithotripsy) B C C 0 3 がん化学療法 分子標的薬も含む B C C 0 4 放射線治療 B C C 0 2 膵臓 1 体外衝撃波結石破砕術法 (ESWL: Extracorporeal Shock Wave Lithotripsy) B C C 0 2 がん化学療法 分子標的薬も含む B C C 0 3 放射線治療 B C C 0