Joshua Chapter 3-4 “God’s people move forward by FAITH

Similar documents
2017 年 10 月 8 日 ( 日 ) 9 日 ( 月 ) 15 回さらにすぐれた契約 さらにすぐれた契約 ヘブル 8:1~13 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし (2) ユダヤ教の 3 つの柱

2017 年 8 月 13 日 ( 日 ) 14 日 ( 月 ) 7 回 第 2 の警告 (2) 第 2 の警告 (2) ヘブル 4:1~13 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし 2 彼らは 迫害と誤

3 仲介者としての祭司たちが存在していた (2) 新約時代の状態 1すべての信者が まことの聖所に入ることができる * 天の聖所で 神の臨在の前に出ることができる 2これは 万人祭司の教えである 3 訳文の比較 こういうわけですから 兄弟たち 私たちは イエスの血によって 大胆にまことの聖所に入るこ

Microsoft Word - ◎中高科

2014 年 10 月 7 日 ( 火 ) 60 分で分かる創世記 60 分で分かる創世記 1. はじめに (1) 60 分で分かる〇〇 のシリーズを開始する 11 節 1 節の解説も重要であるが 鳥瞰図的な理解も必要である 2その場合重要なのは センス オブ プロポーション である (2) 創世記

2 イエスの戒めを守るなら イエスの愛に留まることになる (2) その教えを話した理由は 弟子たちが喜びに満たされるためである 1イエスは 自分が経験している喜びを弟子たちに与えようとしている 2イエスの喜びは 父なる神への従順 ( 喜ばせること ) によって生まれる 3ヘブ 12:2 Heb 12

2. アウトライン (1) 過去の回顧 (1~4 章 ) (2) 律法の解説 (5~26 章 ) (3) 未来の展望 (27~30 章 ) (4) 指導者の交代 (31~34 章 ) 3. 結論 (1) 律法の本質 (2) イスラエルの将来 (3) 申命記とイエスの教え 申命記を通して イエスの教え

2018 年 5 月 27 日 ( 日 ) 28 日 ( 月 ) 14 回 ペテロの第 2 のメッセージ (2) ペテロの第 2 のメッセージ (2) 使徒 3:17~26 1. はじめに (1) ペンテコステの日に教会が誕生した 1ペテロの第 1 回目のメッセージにより 3,000 人ほどの人たち

2011 年 07 月 17 日 ( 日 ) 18 日 ( 月 )29 ローマ人への手紙 8:12~17 聖化の力 ( 聖霊 )(3) 養子の霊 1. はじめに (1) 聖化 に関する 8 回目の学びである 最終回 1 最大の悲劇は 律法を行うことによって聖化を達成しようとすること 2この理解は ク

2012 年 1 月 22 日 ( 日 ) 23 日 ( 月 )54 ローマ人への手紙 15:4~13 希望から希望へ 1. はじめに (1) 文脈の確認 11~8 章が教理 29~11 章がイスラエルの救い 312~16 章が適用 (2)14:1~15:13 は 雑多な問題を扱っている 1 超道徳

束の地カナンに入ることが許されなかった 9 死を前にして ヨシュアを後継者に任命し 120 歳でモアブのネボ山で死んだ 10 モーセという人は 地上のだれにもまさって非常に謙遜であった ( 民数記 12:3) 11 自分を しもべとして神の家全体のために忠実でした ( ヘフ ル 3:5) 新約聖書に

2013 年 3 月 10 日 ( 日 ) 11 日 ( 月 ) 51 回目 Ⅵ-054 山上の垂訓 山上の垂訓 054 マタ 5:1~2 ルカ 6:17~19 1. はじめに (1) 呼び名について 1マタ 5:1~8:1 は 通常 山上の垂訓 ( 説教 ) と呼ばれる 2しかし この名称は 説教

Rev 7:1 この後 私は見た 四人の御使いが地の四隅に立って 地の四方の風を堅く押さえ 地にも海にもどんな木にも 吹きつけないようにしていた (1) この後 私は見た 1 物事の時間的流れではなく ヨハネが見た幻の順番を示している 2この幻は 神の裁きが迫っていることを示唆している 3 地の四方

Heb 11:23 信仰によって モーセは生まれてから 両親によって三か月の間隠されていました 彼らはその子の美しいのを見たからです 彼らは王の命令をも恐れませんでした (1) この節は モーセの信仰ではなく モーセの両親の信仰を記録している 1 彼らは その子の美しいのを見た * ギリシア語で ア

(1) 神殿の聖所と至聖所を分ける幕である 1 長さが約 18 メートル 厚さが約 10 センチ 2この幕の内側に入れたのは 大祭司だけである それも年に一度だけ 3 大祭司 アロンの家系 ケハテ氏族 レビ族 イスラエルの民 全人類 (2) この幕が 上から下まで真っ二つに裂けた 1 神の御手がこれ

2010 年 4 月 18 日 ( 日 ) 19 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京出エジプト記 19 出エジ 19 出エジプト記 14 章 15 節 ~15 章 21 節 紅海を渡る 1. 文脈の確認 (1) イスラエルの民は 430 年後にエジプトを脱出した (2) エジプト脱出の記録は

神学総合演習・聖霊降臨後最終主日                  2005/11/16

2011年度 牧羊者 第Ⅳ巻

に知恵と英知と知識とあらゆる仕事において 神の霊を満たした (2~3 節 ) (1) ユダ部族のフル その子ウリ その子ベツァルエル 1フルとはモーセの手を両側から支えた 2 人のうちのひとり ( 出 17 章 ) 2フルの孫がベツァルエルである (2) 神の霊を満たした 1 知恵 (wisdom)

2017 年 7 月 2 日 ( 日 ) 3 日 ( 月 ) 1 回 ヘブル人への手紙のテーマ ヘブル人への手紙のテーマ ヘブル 1:1~3 1. はじめに (1) 著者 1いくつかの名が上げられてきた * パウロ * ルカ ( パウロがヘブル語で書いたものを ルカがギリシア語に翻訳した ) * バ

* ユダヤ人の歴史家ヨセフスもまた同じような書き方をしている 5 テオピロは ルカの執筆活動を支援するパトロンであった可能性が高い 6 もしそうなら テオピロはローマ人クリスチャンであったと思われる (2)1~2 節は ルカの福音書の要約である 1 前の書 というのは ルカの福音書 のことである 2

創世記5 創世記2章4節b~25

2010 年 2 月 21 日 ( 日 ) 22 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京出エジプト記 13 出エジ 13 出エジプト記 9 章 13 節 ~10 章 29 節 最後の 3 つの災い 1. 文脈の確認 (1) エジプトに主からの 10 の災いが下る (2)10 の災いの記述は 考え抜

1:14 ことばは人となって 私たちの間に住まわれた 私たちはこの方の栄光を見た 父のみもとから来られた ひとり子としての栄光である この方は恵みとまことに満ちておられた 今日はこの後 神が人となってくださったことについて考えたいと思いますが まずこの聖句にある 住まわ れた について ご一緒に考え

創世記5 創世記2章4節b~25

夢を超えたもの_Culture A.indd

2011 年 06 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 )26 ローマ人への手紙 7:14~25 律法からの解放 (3) ロマ書 7 章クリスチャン 1. はじめに (1) 聖化 に関する 5 回目の学びである 1 最大の悲劇は 律法を行うことによって聖化を達成しようとすること 2この理解は

このメッセージは メシアの義とパリサイ人の義について学ぼうとするものである Ⅰ. 真の信仰者の特徴 (5:13~16) 1. 地の塩 (13 節 ) あなたがたは 地の塩です もし塩が塩けをなくしたら 何によって塩けをつけるのでしょう もう何の役にも立たず 外に捨てられて 人々に踏みつけられるだけで

た 義認 の祝福を述べたものでしょうか しかしこの 1 節は 2 節の頭に なぜなら という言葉があるように 2 節と密接に関連しています ですから 2 節を見て行くことによって 1 節の意味を確かめることができます 2 節が述べていることは何でしょうか それは罪と死の原理からの解放です 私たちが

Heb 11:7 信仰によって ノアは まだ見ていない事がらについて神から警告を受けたとき 恐れかしこんで その家族の救いのために箱舟を造り その箱舟によって 世の罪を定め 信仰による義を相続する者となりました (1) ノアは 神から警告を受けた 1 創 6:17 Gen 6:17 わたしは今 いの

2011 年 10 月 16 日 ( 日 ) 17 日 ( 月 )42 ローマ人への手紙 11:25~36 拒否の解決 (3) イスラエルの救い 1. はじめに (1)10 月 13 日 ( 木 ) の日没から仮庵の祭りが始まった 1 第 7 の月の 15 日 満月 2 満月を眺めながら イスラエル

大阪インターナショナルチャーチ アリステア・マッケナ師 2015/6/28

2 奇跡 3 父 4 聖書 4. メッセージのゴール (1) イエスを誰だと言うか (2) イエスを信じる者の幸いとは何か このメッセージは イエスの業と主張について考えようとするものである Ⅰ. イエスと父は一体である (19~29 節 ) 1. 行動において まことに まことに あなたがたに告げ

私自身 OIC に来てまだ 2 年弱です ですから この教会の歴史は少ししか知りません けれども 神は OIC の歴史のすべてをご存じです 創立当時から 神ご自身がこの教会を支えてこられました そして この教会に来た人 去っていった人すべての心をご存じです この 42 年の歴史をとおして 神は OI

* ダニエル書 3 捕囚期後 (3) * ハガイ書 * ゼカリヤ書 * マラキ書 (5) 預言者たちが語ったメッセージの要約 1 神の主権と聖なるご性質 2 契約の民イスラエルの不従順の罪 3 悔い改めへの招き 4 迫り来る神の裁きと捕囚 5イスラエルの民を攻撃する周辺国への裁き 6 捕囚からのレム

子たちも オリーブ山から神殿を眺めて これはまあ 何とみごとな石でしょう 何とすばらしい建物でしょう ( マルコ 13:1) と感嘆の声を挙げました しかし イエス様は この大きな建物を見ているのですか 石がくずされずに 積まれたままで残ることは決してありません ( マルコ 13:2) と言われたの

2017 年 7 月 16 日 ( 日 ) 17 日 ( 月 ) 3 回 御使いに勝る御子 (2) 御使いに勝る御子 (2) ヘブル 2:1~9 1. はじめに (1) この手紙が書かれた理由を再確認する 1 信仰が後退しつつあった第 2 世代のメシアニック ジューたちへの励まし 2 彼らは 迫害と

(2) ロマ 7:1~6 の要約 1 律法の大原則 * 律法は 人に対して権限を持つ * 律法は 死んだ人には権限を持たない 2 結婚関係の例話 * 夫が生きている間は 結婚の律法によって制約されている * それを破れば 姦淫の女と呼ばれる * 夫が死ねば 結婚の律法から解放される * 再婚しても

2013 年 3 月 24 日 ( 日 ) 25 日 ( 月 ) 52 回目 Ⅵ-054 八福の教え 八福の教え 054 マタ 5:3~12 ルカ 6:20~26 1. はじめに (1) 文脈の重要性 1 文脈を無視して 山上の垂訓のある言葉を取り出すことが余りにも多い 2イエスは 神の国の福音をも

1 説 教 聖日礼拝 北浜チャーチ 黒田 禎一郎 2017 年 6 月 4 日 ( 日 ) 主 題 : すべてを感謝しましょう! テキスト :1コロサイ人への手紙 3 章 17 節 はじめに たった一度しかない人生 私たちはどのように生きているでしょうか? 生き方を知っている人は幸いです しかし 多

は歯が痛くなるとズキンズキンとして何をしていても繰り返し襲って来る痛みに悩まされますが そのように 絶えず痛みがある と言わずにいられないような痛みを感じ続けていた 一体それはどんな悲しみ 痛みだったのでしょうか それが同胞ユダヤ人の不信仰に関することでした パウロがどんなに同胞 同国人のことを思っ

2012 年 1 月 15 日 ( 日 ) 16 日 ( 月 )53 ローマ人への手紙 14:13~15:3 キリスト者の自由 1. はじめに (1) 文脈の確認 11~8 章が教理 29~11 章がイスラエルの救い 312~16 章が適用 (2)12 章は 基本的には教会内の行動についての勧めであ

Ⅱ. 信仰生活の再建 : エズラの指導 (7~10 章 ) 1. エルサレムに到着するエズラ (7~8 章 ) 2. 民の罪を告白するエズラ (9 章 ) 3. 国を清めるエズラ (10 章 ) 結論 : 私たちへの適用 1. 悔い改めの力 2. みことばの力 エズラ記を通して リバイバルの原則につ

出エジプト記 25 章 主の語られる聖所 1A 幕屋のための奉納物 1-9 2A 聖所の祭具 B 至聖所 C 契約の箱 C 宥めの蓋 B 聖所 C パンの机 C 燭台 本文 出エジプト記 25 章を開いて

よと言っておられます あなたが思っているような安定した生活を送ることはできない 心地よい生活ではない 狐や空の鳥以下の生活であると なぜイエス様ともあろう大先生の生活がこういうものなのでしょう その答えは一言で言えば 私たちのため ということです マルコの福音書 10 章 45 節 : 人の子も 仕

2017 年 6 月 11 日 ( 日 ) 12 日 ( 月 ) 39 回 新しいエルサレムの特徴 ( 後半 ) 新しいエルサレムの特徴 ( 後半 ) 黙 22:1~5 1. はじめに (1) 旧約聖書の預言のハイライトは メシア的王国である 1 黙示 20 章は メシア的王国が千年で終わることを啓

2019 年 7 月 28 日 ( 日 ) 29 日 ( 月 ) 70 回 12 人の弟子たちの救い 12 人の弟子たちの救い 使徒 19:1~7 1. はじめに (1) 第三次伝道旅行が始まった 1 使 18:23~21:17( 紀元 53 年の春から 56 年の春 ) 2パウロは ひとりで出かけ

2018 年 2 月 4 日 ( 日 ) 5 日 ( 月 ) 29 回 善行の勧めと信仰上の勧め 善行の勧めと信仰上の勧め ヘブル 13:1~17 1. はじめに (1) この手紙は ユダヤ教への回帰を考えていた第 2 世代のメシアニック ジューたちを励ますために書かれた 1 教理的学び 2 学んだ

第二に 聖さを得るために 私たちはすべての人との平和を追い求めなければなりません 私たちの思いの内にある敵対心や闘争心などを放っておかず 平和的に生きるように努めなければなりません へブル書の著者は このことについて 非常に厳しく警告しています 私たちが神の聖さにあずかる者とならない限り 主を見るこ

ヘブル人への手紙1章

としたこと それに対してイエスは 今は 止めないでほしい 正しい ことをすべて行うのは 我々にふさわしいことです ( マタイ 3 15) と 言って ヨハネから洗礼をお受けになったと伝えています しかしマルコ福音書は そういうことは何も伝えていません イエス は ユダヤの全地方から集まって来た大勢の

현장 전도를 위한 1단계 전도훈련교재 4

07/06/17  礼拝メッセージ  近藤修司 牧師

聖書 : ピリピ 3:1~3 説教題 : 神の御霊による礼拝 日時 :2017 年 2 月 26 日 ( 朝拝 ) ピリピ人への手紙第 3 章に入ります この手紙は全部で 4 章からなっていますので 今日から後半部に入ることになります パウロは 最後に 私の兄弟たち と始めます この手紙はまだ半分ま

ヘブル人への手紙 11 章 1-16 節 信仰とは 1A 信仰のあかし 1-7 1B 信仰の説明 1-3 1C 望んでいることがらの実体 1 2C 称賛 2 3C 神の創造 3 2B 信仰の足跡 4-7 1C アベル - 良いささげ物 4 2C エノク - 神を喜ばす歩み 5-6 3C ノア - 神

2016 年 10 月 2 日 ( 日 ) 3 日 ( 月 ) 7 回 フィラデルフィアの教会 フィラデルフィアにある教会 黙 3:7~13 1. はじめに (1) 黙示録の 3 区分 1 黙 1:19 は 黙示録を 3 区分している Rev 1:19 そこで あなたの見た事 今ある事 この後に起こ

牧会の祈り

一 マリヤへの恵みある教会に 何かというと 恵まれた女よ おめでとう と言う人がいました 女性のための聖書のクラスで 誰かが正しい答えを言ったら 恵まれた女よ おめでとう 感謝なことの証しをしたら 恵まれた女よ おめでとう 誰かが牧師に祈ってもらっている姿を見たら 恵まれた女よ おめでとう 彼女はい

PowerPoint Presentation

Microsoft Word - Pastors_no_furi.doc

<4D F736F F D B582A C B582A2926E FC92F9>

* ペリシテ人の古代都市ガザは 前 93 年に破壊され 前 57 年に再建された * この道路は ガザの遺跡を通過し 新ガザに至る荒野の道である 5 ピリポは その命令に従順に従った 2.27b~28 節 Act 8:27b すると そこに エチオピヤ人の女王カンダケの高官で 女王の財産全部を管理し

に住む者に私たちの血の復讐をなさらないのですか (1) ここで場面は 地から天に移行する 1 大患難時代を通して継続している状況の描写である (2) ヨハネは キリストに対する信仰のゆえに殉教の死を遂げた人々の幻を見た 1 彼らは 祭壇の下にいた 2 旧約時代のいけにえの血が祭壇の土台に注がれたこと

神殿とは 神の住まいです 自分の中に神が住まわれたということが救いであり このよ うにしてイエス様とつながっているから イエス キリストを知ることができるようになる のです 神とのつながりを断ち切ることはできない わたしは彼らに永遠のいのちを与えます 彼らは決して滅びることがなく また だれ もわた

牧会の祈り

このメッセージは 父なる神について考えようとするものである Ⅰ. 聖書が使用する比喩的言葉 1. 神という言葉について (1) ヘブル語でエロヒム ( エル ) ギリシア語でセオス 1 普通名詞 神々を指す言葉である 2 日本語の神も 多くの神々を指す言葉である 3 聖書の神は どういう神かを示す必

1.1 節 Rev 14:1 また私は見た 見よ 小羊がシオンの山の上に立っていた また小羊とともに十四万四千人の人たちがいて その額には小羊の名と 小羊の父の名とがしるしてあった (1) ヨハネは キリストの再臨後の状況を見ている 1 実際にキリストの再臨が起こるのは 19 章になってからである

一 第一次民族的カナン復帰路程 イスラエル人の増加を恐れたパロ ( エジプト王 ) は イスラエル人の男児をすべて殺すよう命じた 我が子を殺せない母の1 人が 赤ん坊をナイル川のほとりに置いた すると エジプト王女がその子を拾い モーセと名付けて自分の養子にしてしまった

2012 年 2 月 26 日 ( 日 ) 27 日 ( 月 )59 ローマ人への手紙総まとめ 総まとめ 1. はじめに (1) 執筆の意図 1 使徒としての使命 * 所々 かなり大胆に書いた (15:15) 2 使徒としての奉仕の原則 * 他人の土台の上に建てない (15:20) * これまで ロ

2008 年 7 月 27 日 ( 日 ) 28 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京創世記 8 創世記 8 創世記 3 章 14 節 ~24 節 アダム契約 イントロ : 1. 前回までの復習 (1) 創世記には 11 の区分 ( トルドット ) がある (2) 第 1のトルドットには 人類の

< F2D91E4967B81408F AED95A891B989F32E6A7464>

Rev 11:19 それから 天にある 神の神殿が開かれた 神殿の中に 契約の箱が見えた また いなずま 声 雷鳴 地震が起こり 大きな雹が降った 1これは 鉢の裁きが始まる前の天の神殿の状況描写である 2 默 15:1 は それを引き継いでいる (2) 天にもう一つの巨大な驚くべきしるしを見た 1

を与えられて 祈りつつ取り組んで行くように導かれる ですから私たちは自分の願い事を一方的に神に祈る祈りはやめて まず聖書を通してまず神を見上げること 御名を賛美することから始めたいのです そのような神への賛美また信仰告白から始まる祈りこそ祝福される祈りの基礎です さて第 2 の祈りは 御国が来ますよ

2012 年 7 月 1 日 ( 日 ) 2 日 ( 月 ) 17 回目 Ⅴ-020~021 バプテスマのヨハネの登場 バプテスマのヨハネの登場 ルカ 3:1~2 マコ 1:2~6 1. はじめに (1) 文脈の確認 1バプテスマのヨハネの誕生 2イエスの誕生 3イエスの幼少期 (2) 今日の箇所は

From the Pulpit of the Japanese Baptist Church of North Texas July 8, 2018 信仰の勇者 ギデオン士師記 7:1-7 7:1 さてエルバアルと呼ばれるギデオンおよび彼と共にいたすべての民は朝早く起き ハロデの泉のほとりに陣を取っ

2017 年 2 月 5 日 ( 日 ) 6 日 ( 月 ) 22 回 イスラエルに対する戦い (2) イスラエルに対する戦い (2) 黙 12:7~17 1. はじめに (1) キリストの再臨の前に何が起こるかを見ている 110 章 ~14 章は 挿入箇所である * 物語の進展はなく 状況の説明が

6ユダヤ人は 人種的 宗教的理由によって サマリヤ人を軽蔑した * ユダヤの格言 私の目が サマリヤ人を見ることがないように 7サマリヤ人も ユダヤ人を軽蔑し 敵対した * ユダヤ人がエルサレムから下ることは許したが 上ることは許さなかった 8 現代もサマリヤ人の子孫たちが存在している ( 千名以下

Microsoft Word - MBF_1John_01.docx

晩まであなたの裁きを待って並んでいるのか モーセは答えました 民は神に 問うためにわたしの所に来るのです わたしはそれぞれの間を裁き また 神の掟と指示を知らせるのです エテロは申しました あなたのやり方はよくない あなた自身も あなたを訪ねて来る民も きっと疲れ果ててしまうだろう このやり方ではあ

seisho_166_校正.indd

Microsoft Word - MBF_1John_03.docx

大阪インターナショナルチャーチ アリステア・マッケナ師 2015/4/12

< CC96BD815B924E82AA8B9D8EF382B582DC82B782A CC96BD82F093BE82E982B182C682CD834E838A C982C882E982B182C682C988CB9

イエスさまの公的な活動は 2 年から 3 年と言われます その短い時間の中で人々に与えた影響は 考えられないほど大きいものでした ここに今日 わたしたちが集まって礼拝しているのも そのせいです けれどもその 2 年ないし 3 年のイエスさまの活動はずっと順調であったわけではありません イエスを愛し慕

2000 年は二日です ですからこちらも 遅い! と言えるほど 時は経っていないと言えます もちろん 1000 年イコール一日と言われているのではなく 一日のようだと言われていますので 単純計算できる話ではないのですが 先ほど引用した詩篇 90 篇 4 節では 私たちの時間のはかなさ 些細さという側

ヨハネの手紙講解 神のあかし ヨハネの手紙第一 5:1~21 1. 油注がれた者 新改訳改訂第 3 版 Ⅰヨハネ 5:1 イエスがキリストであると信じる者はだれでも 神によって生まれたのです 生んでくださった方を愛する者はだれでも その方によって生まれた者をも愛します イエスがキリストであると信じる

今日 復活日の聖書日課には三人のマリアが出て来ました 日曜日の朝早く イエスの墓に行った二人のマリア マグダラのマリアともうひとりのマリア さらにもうひとりのマリアがその前に登場していました 旧約聖書 出エジプト記第 15 章 20 節です アロンの姉である女預言者ミリアムが小太鼓を手に取ると 他の

で宣教していると非難されないように そういう恐れがあるところでは一切 献金を受 けませんでしたが ピリピ教会との間にその心配はなかったのです このことから見て も いかにパウロと良好な関係にあった教会だったかが分かります さてパウロはこの手紙の執筆時 どこにいたのでしょう この手紙から分かることは

こころのままを なさってください 14:37 それから イエスは戻って来て 彼らの眠っているのを見つけ ペテロに言われた シモン 眠っているのか 一時間でも目をさましていることができなかったのか 14:38 誘惑に陥らないように 目をさまして 祈り続けなさい 心は燃えていても 肉体は弱いのです 14

聖 書 へブル12:11,12 (第41講)

Microsoft Word - N1222_Risk_in_ (和訳案).docx

2008 年 7 月 13 日 ( 日 ) 14 日 ( 月 ) ハーベストフォーラム東京創世記 6 創世記 6 創世記 2 章 4 節 b~25 エデンの園に置かれた人 イントロ : 1. 前回の復習 : ここまでで創造の 7 日間について学んだ (1) カオスからの創造であった (2) 神は 6

ダニエル書は終末についてどのように語っているか No.2 御使いガブリエルが告げた 七十週 の預言 聖書箇所 9 章 20 節 ~27 節 はじめに 前回はダニエル書 2 章から バビロンの王ネブカデネザルの見た正夢に ついて学びました その正夢は終わりの日に起こることを示されたものでした ダニエル

2017 年 9 月 10 日 ( 日 ) 11 日 ( 月 ) 11 回第 3 の警告 (3)- 励ましの言葉 - 第 3 の警告 (3) について学ぶ Ⅰ. 信者の救いに関する確信 (9~12 節 ) 1.9 節 Heb 6:9 だが 愛する人たち 私たちはこのように言いますが あなたがたについ

て 驚 いた (1)ひとりのパリサイ 人 が イエスを 食 事 に 招 いた 1 食 事 という 動 詞 は アリスタオウ である 2 名 詞 の アリストン は 朝 食 である (2)ルカ 7:36~50 と 似 ている(パリサイ 人 シモンの 家 に 招 かれた) 1 古 代 世 界 では 酒

2014 年 10 月 7 日 ( 火 ) 60 分で分かる創世記 (2) イスラエルの歴史 (12~50 章 ) 1アブラハム (12:1~25:18) 2イサク (25:19~26:35) 3ヤコブ (27:1~36:43) 4ヨセフ (37:1~50:26) 3. 結論 (1) 創世記とキリス

(1) イゼベル 彼にとっては ネバテの子ヤロブアムの罪のうちを歩むことは軽いことであった それどころか彼は シドン人の王エテバアルの娘イゼベルを妻にめとり 行ってバアルに仕え それを拝んだ (1 列 16:31) 1オムリの子アハブは イゼベルと結婚し バアル礼拝をイスラエルに導入した 2 預言者

24:24 それで わたしたちの仲間が数人 墓に行って見ますと 果して女たちが言ったとおりで イエスは見当りませんでした 24:25 そこでイエスが言われた ああ 愚かで心のにぶいため 預言者たちが説いたすべての事を信じられない者たちよ 24:26 キリストは必ず これらの苦難を受けて その栄光に入

いろいろな治療の中で して欲しい事 して欲しくない事がありますか? どこで治療やケアを受けたいですか? Step2 あなたの健康について学びましょう 主治医 かかりつけ医や他の医療従事者にあなたの健康について相談する事も大切です 何らかの持病がある場合には あなたがその病気で将来どうなるか 今後どう

4きょう取り上げる 3~5のパターンは ユダヤ的に解釈する必要がある 5イエス時代のユダヤ教のラビたちの旧約聖書引用法 * 直接引用とその成就 * その箇所の解釈ではなく 適用である * きょうの3~5 のパターンは すべて適用である 6マタイは 5 つの引用によってイエスのメシア性を証明しようとし

Transcription:

大阪インターナショナルチャーチアリステア マッケナ師 2015/10/11 ヨシュア記 3-4 章 神の民は信仰によって前進する 3:1 ヨシュアは翌朝早く イスラエル人全部といっしょに シティムを出発してヨルダン川の川岸まで行き それを渡る前に そこに泊まった 3:2 三日たってから つかさたちは宿営の中を巡り 3:3 民に命じて言った あなたがたは あなたがたの神 主 の契約の箱を見 レビ人の祭司たちが それをかついでいるのを見たなら あなたがたのいる所を発って そのうしろを進まなければならない 3:4 あなたがたと箱との間には 約二千キュビトの距離をおかなければならない それに近づいてはならない それは あなたがたの行くべき道を知るためである あなたがたは 今までこの道を通ったことがないからだ 3:5 ヨシュアは民に言った あなたがたの身をきよめなさい あす 主 が あなたがたのうちで不思議を行なわれるから 3:6 ヨシュアは祭司たちに命じて言った 契約の箱をかつぎ 民の先頭に立って渡りなさい そこで 彼らは契約の箱をかつぎ 民の先頭に立って行った 3:7 主 はヨシュアに仰せられた きょうから わたしはイスラエル全体の見ている前で あなたを大いなる者としよう それは わたしがモーセとともにいたように あなたとともにいることを 彼らが知るためである 3:8 あなたは契約の箱をかつぐ祭司たちに命じてこう言え ヨルダン川の水ぎわに来たとき あなたがたはヨルダン川の中に立たなければならない 3:9 ヨシュアはイスラエル人に言った ここに近づき あなたがたの神 主 のことばを聞きなさい 3:10 ヨシュアは言った 生ける神があなたがたのうちにおられ あなたがたの前から カナン人 ヘテ人 ヒビ人 ペリジ人 ギルガシ人 エモリ人 エブス人を 必ず追い払われることを 次のことで知らなければならない 3:11 見よ 全地の主の契約の箱が あなたがたの先頭に立って ヨルダン川を渡ろうとしている 3:12 今 部族ごとにひとりずつ イスラエルの部族の中から十二人を選び出しなさい 3:13 全地の主である 主 の箱をかつぐ祭司たちの足の裏が ヨルダン川の水の中にとどまると ヨルダン川の水は 上から流れ下って来る水がせきとめられ せきをなして立つようになる 3:14 民がヨルダン川を渡るために 天幕を発ったとき 契約の箱をかつぐ祭司たちは民の先頭にいた 3:15 箱をかつぐ者がヨルダン川まで来て 箱をかつぐ祭司たちの足が水ぎわに浸ったとき ヨルダン川は刈り入れの間中 岸いっぱいにあふれるのだが 3:16 上から流れ下る水はつっ立って はるかかなたのツァレタンのそばにある町アダムのところで せきをなして立ち アラバの海 すなわち塩の海のほうに流れ下る水は完全にせきとめられた 民はエリコに面するところを渡った 3:17 主 の契約の箱をかつぐ祭司たちがヨルダン川の真ん中のかわいた地にしっかりと立つうちに イスラエル全体は かわいた地を通り ついに民はすべてヨルダン川を渡り終わった 4:1 民がすべてヨルダン川を渡り終わったとき 主 はヨシュアに告げて仰せられた 4:2 民の中から十二人 部族ごとにひとりずつを選び出し 4:3 彼らに命じて言え ヨルダン川の真ん中で 祭司たちの足が堅く立ったその所から十二の石を取り それを持って来て あなたがたが今夜泊まる宿営地にそれを据えよ 4:4 そこで ヨシュアはイスラエルの人々の中から 部族ごとにひとりずつ あらかじめ用意しておいた十二人の者を召し出した 4:5 ヨシュアは彼らに言った ヨルダン川の真ん中の あなたがたの神 主 の箱の前に渡って行って イスラエルの子らの部族の数に合うように 各自 石一つずつを背負って来なさい 4:6 それがあなたがたの間で しるしとなるためである 後になって あなたがたの子どもたちが これらの石はあなたがたにとってどういうものなのですか と聞いたなら 4:7 あなたがたは彼らに言わなければならない ヨルダン川の水 1

は 主 の契約の箱の前でせきとめられた 箱がヨルダン川を渡るとき ヨルダン川の水がせきとめられた これらの石は永久にイスラエル人の記念なのだ 4:8 イスラエルの人々は ヨシュアが命じたとおりにした 主 がヨシュアに告げたとおり イスラエルの子らの部族の数に合うように ヨルダン川の真ん中から十二の石を取り それを宿営地に運び そこに据えた 4:9 ヨシュアはヨルダン川の真ん中で 契約の箱をかつぐ祭司たちの足の立っていた場所の下にあった十二の石を 立てたのである それが今日までそこにある 4:10 箱をかつぐ祭司たちは 主 がヨシュアに命じて民に告げさせたことがすべて終わるまで ヨルダン川の真ん中に立っていた すべてモーセがヨシュアに命じたとおりである その間に民は急いで渡った 4:11 民がすべて渡り終わったとき 主 の箱が渡った 祭司たちは民の先頭に立ち 4:12 ルベン人と ガド人と マナセの半部族は モーセが彼らに告げたように イスラエルの人々の先頭を隊を組んで進んだ 4:13 いくさのために武装した約四万人が エリコの草原で戦うために 主 の前を進んで行った 4:14 その日 主 は全イスラエルの見ている前でヨシュアを大いなる者とされたので 彼らは モーセを恐れたように ヨシュアをその一生の間恐れた 4:15 主 がヨシュアに 4:16 あかしの箱をかつぐ祭司たちに命じて ヨルダン川から上がって来させよ と仰せられたとき 4:17 ヨシュアは祭司たちに ヨルダン川から上がって来なさい と命じた 4:18 主 の契約の箱をかつぐ祭司たちが ヨルダン川の真ん中から上がって来て 祭司たちの足の裏が かわいた地に上がったとき ヨルダン川の水はもとの所に返って 以前のように その岸いっぱいになった 4:19 民は第一の月の十日にヨルダン川から上がって エリコの東の境にあるギルガルに宿営した 4:20 ヨシュアは 彼らがヨルダン川から取って来たあの十二の石をギルガルに立てて 4:21 イスラエルの人々に 次のように言った 後になって あなたがたの子どもたちがその父たちに これらの石はどういうものなのですか と聞いたなら 4:22 あなたがたは その子どもたちにこう言って教えなければならない イスラエルは このヨルダン川のかわいた土の上を渡ったのだ 4:23 あなたがたの神 主 は あなたがたが渡ってしまうまで あなたがたの前からヨルダン川の水をからしてくださった ちょうど あなたがたの神 主 が葦の海になさったのと同じである それを 私たちが渡り終わってしまうまで 私たちの前からからしてくださったのである 4:24 それは 地のすべての民が 主 の御手の強いことを知り あなたがたがいつも あなたがたの神 主 を恐れるためである 導入先週 ラハブというひとりの女性の信仰について学びました 彼女は エリコに来る旅人たちから神の民について聞いていました 神の御力についても聞いていました エジプトから 200 万人の民を救い出されたことや 葦の海を分けて 乾いた地の上を民に渡らせてくださったことも聞きました そして この神の民は 唯一の全能の神に従っていると言いました ラハブ自身も この神を信じ切っていることを表明しました それは嘘いつわりのない心からの信仰でした ラハブは 屋根の上にふたりの斥候を隠したことで神に仕えました 2

この神のために身の危険を冒し 斥候の言ったとおり窓に赤いひもを結びつけました 斥候たちは ラハブが約束を守れば家の中にいる者は全員無事だろうと約束しました このことは エジプトでの過越しと共通点があると 先週学びました 過ぎ越しの際 神は ユダヤ人の家の門柱と鴨居に汚れのない雄の子羊の血を振りかけるように命じられました 死の使いがあたり一帯を通るとき その血を見て通り過ぎ こうしてイスラエルの家庭は安全に守られました もし 命じられたとおりにしていなければ 死んでしまいます 血 が神の御怒りから彼らを守ったのです ラハブは 言われたとおりにし 信仰 をもって待ちました ヨシュア記は 個人の 信仰 から 数百万人の民全体の 信仰 へと話が展開します ヨシュア記が語るのは 信仰の勝利についてです また 神の民が神を信じて従うときに神が栄光をお受けになることについてです ある聖書注解者は次のように語ります 神は 私たちを銅像にして飾っておくために救われたのではない むしろ 私たちを兵士にし 信仰によって前進してイエス キリストにある遺産を相続させるために救われたのである 不信仰はこう言います さあ 安全なところに帰ろう しかし 信仰は言います 神の働いておられるところまで進んで行こう この出来事が起こる 40 年前 ヨシュアとカレブは 私たちはぜひとも 上って行って そこを占領しよう 必ずそれができるから ( 民数記 13:30) と言いました これは 信仰による宣言でした 一方 民は 無理だと言いました これはエジプトから救い出してくださった全能の神に対する不信仰の表明です その結果 民は 40 年間もの懲らしめを受け 当時 20 歳以上だった人はひとりも約束の地を見ることができませんでした ( 民数記 13:26-33) 1. ヨルダン川を渡る備え (1-13 節 ) ヨルダン川を渡る前に 大きく分けてふたつのことが起こる必要がありました まず 民が整えられること そしてもうひとつは 契約の箱 を適切な場所に据えることです a) 民の現実的な準備民は 川を渡る準備期間として 3 日間与えられました (1:11 3:2) 1:11 で 民は 糧食の準備をしなさい と命じられています 彼らは 現実的な旅の準備をしなければなりませんでした b) 民の霊的な備え 3

現実的な旅の準備だけでなく 民は 霊的にも備えられる必要がありました 5 節を見てみましょう 3:5 ヨシュアは民に言った あなたがたの身をきよめなさい あす 主 が あなたがたのうちで不思議を行なわれるから 神の民にとって 身をきよめる とはどういう意味だったのでしょう 答えは常にみことばの中にあります 出エジプト記 19 章を見ると その意味がわかります 19:10 主 はモーセに仰せられた あなたは民のところに行き きょうとあす 彼らを聖別し 自分たちの着物を洗わせよ 19:14 それでモーセは山から民のところに降りて来た そして 民を聖別し 彼らに自分たちの着物を洗わせた まず 民は着物を洗わなければなりませんでした 当時 水は貴重なものでしたから 私たちが日常行う洗濯や入浴は 簡単にできることではありませんでした 聖書では 身体を洗う行為や服を着替える行為は 神との新たな歩みの象徴です ダビデ王の息子が死んだとき ダビデは体を洗って着物を着替えました つまり 神との歩みを新たにしようとしていたのです 創世記 35:1-3 で ヤコブが神と改めて歩み始める際 彼と家族全員が身をきよめて着物を着替えました このイメージは 新約聖書にも引き継がれているので 今日の私たちにも当てはめることができます コリント第二 6:14-7:1 を読みましょう 6:14 不信者と つり合わぬくびきをいっしょにつけてはいけません 正義と不法とに どんなつながりがあるでしょう 光と暗やみとに どんな交わりがあるでしょう 6:15 キリストとベリアルとに 何の調和があるでしょう 信者と不信者とに 何のかかわりがあるでしょう 6:16 神の宮と偶像とに 何の一致があるでしょう 私たちは生ける神の宮なのです 神はこう言われました わたしは彼らの間に住み また歩む わたしは彼らの神となり 彼らはわたしの民となる 6:17 それゆえ 彼らの中から出て行き 彼らと分離せよ と主は言われる 汚れたものに触れないようにせよ そうすれば わたしはあなたがたを受け入れ 6:18 わたしはあなたがたの父となり あなたがたはわたしの息子 娘となる と全能の主が言われる 7:1 愛する者たち 私たちはこのような約束を与えられているのですから いっさいの霊肉の汚れから自分をきよめ 神を恐れかしこんで聖きを全うしようではありませんか 4

ですから ヨシュアは民に対して これまでとは違う新たなスタートのために霊的な備えをするようにと命じたのです 夫婦も祈りやみことばの黙想のために性生活を控えることがあるのはこういうわけです c) 民は 川を渡るに際して 契約の箱 が重要であることを認識する必要がありました つかさたちは宿営の中をまわって 民に 契約の箱 の後ろについていきなさいと命じました しかし 箱 との間に二千キュビトの距離をおかなければなりません 二千キュビトとはどれくらいでしょう 約 1km です 二百万人の人たちが劇的な出来事を目撃するのに十分な距離です もし人々が近づきすぎると その奇跡を見ることができなかったでしょう 近づきすぎると道がわからなくなると 民は言われました これは明らかに導きについてです 神は 箱 の後ろにどれだけの距離をおかなければならないか明確にご存知でした 祭司たちは 契約の箱 を担いで川の中に入り すべてのイスラエル人が渡りきるまでそこで留まっていなければなりません (6-8 17 節 ) ですから 川を渡るにあたり 契約の箱 が非常に重要であったことは明らかです 念のため その重要性をここで説明しましょう 神がご自身の民をエジプトの奴隷生活から救い出されたとき 民に幕屋を建てるように命じられました ( 出エジプト 25-30 章 ) これは 神が民の間に住まわれるための場所です 神は ご自身の住む場所が欲しくて命じられたのではありません 民の目に見えるものを与えるためでした 出エジプト 25:9 25:9 幕屋の型と幕屋のすべての用具の型とを わたしがあなたに示すのと全く同じように作らなければならない 縦 46 メートル横 23 メートルの囲いで覆われた場所の中に 民の罪を覆うためのいけにえとして動物をささげる庭がありました そこには 動物のいけにえを置く青銅の祭壇ときよめの儀式に使う洗盤がありました 囲いの内部の奥には 大きなテントがあり テントの内部はふたつに分かれていました 手前は 聖所 奥は 至聖所 と呼ばれます 至聖所 は 神のご臨在が象徴的に人間とともに住まわれる場所です 大祭司が年に一度入る以外には 誰もその中に入ることは許されません そこにあるのは 契約の箱と贖いのふたのみです 契約の箱は 木製の小さな箱で全体に金箔が施されていました 箱の中には 十戒を記した石板が納められていました 十戒とは シナイ山で神ご自身から与えられた生きる上で守るべき掟です ( 出エジプト 20 章 ) 他に マナの入った壺がありました マナは 荒野で神が民のために毎日与えてくださった食物です 契約の箱にはふたがありました この金のふたには 羽をひろげたふたりの天使が彫られています 神は 贖いのふたの上で大祭司と会い 選びの民に語られると約束なさいました 5

ですから 契約の箱 は神ご自身を現していたのです このことを民は改めて認識する必要がありました 奇跡の業をなしてくださるのは神ご自身なのです (10 節 ) d) 民は 新しい指導者に従う必要がありました (7 節 ) 神は 新しい指導者に民が従うよう備えておられました どんなクリスチャン団体や教会でも指導者の交代は重大な事ですが 数百万人の教会員がいる教会の一番の指導者が変わるとなれば大ごとです 神がモーセと共におられたようにヨシュアとも共におられることを 神は民に知らせようとなさいました モーセは民が葦の海を渡るのを導きました そして今 ヨシュアはヨルダン川を渡る民を導こうとしています これらの出来事は 大きな奇跡です 神の御手がなければならない出来事です 2. ヨルダン川を渡る (14-17 節 ) 15 節は 当時ヨルダン川は満水で岸いっぱいにあふれていたと語ります 神は ご自身の奇跡を行うために 川を渡るのが一番困難な時期を選ばれました 祭司が前方 1km のところを 契約の箱 を担いで進む中 全員が信仰によって出発しました 祭司たちの足が水に浸ると 川の流れが止まりました 水は 30km ほど離れたアダムという町の辺りでせき止められていました 200 万人の群衆が川を渡るには それだけのスペースが必要だったのです こうして 民は対岸のエリコへと川を渡りました エリコの城壁の上でこの光景を見たらどうでしょう エリコの人々は恐れをなしたに違いありません 17 節は 民が全員乾いた地を渡り切ったと語ります 神の奇跡の証 記念の石 (4:1-24) 4 章を読み進めると この章は神のすばらしさを覚えることについてだとわかります 神はヨシュアに語られ 箱を担いだ祭司たちが立っているヨルダン川の真ん中から 12 個の石を取るよう命じられました イスラエルの 12 部族それぞれからひとりずつ代表がヨルダン川から石を取り これを記念に持ち帰ります 4:7 あなたがたは彼らに言わなければならない ヨルダン川の水は 主 の契約の箱の前でせきとめられた 箱がヨルダン川を渡るとき ヨルダン川の水がせきとめられた これらの石は永久にイスラエル人の記念なのだ 4:19 民は第一の月の十日にヨルダン川から上がって エリコの東の境にあるギルガルに宿営した 4:20 ヨシュアは 彼らがヨルダン川から取って来たあの十二の石をギルガルに立てて 4:21 イスラエルの人々に 次のように言った 後になって あなたがたの子どもたちがその父たちに これらの石はどういうものなのですか と聞いたなら 4:22 あなたがたは その子どもたちにこう言って教えなければならない イスラエルは このヨルダン川のかわいた土の上を渡ったのだ 4:23 あなたがたの神 主 は あなたがたが渡ってしまうまで あなたがたの前からヨルダン川の水をからしてくださった ちょうど あなたがたの神 主 が葦の海になさったのと同じであ 6

る それを 私たちが渡り終わってしまうまで 私たちの前からからしてくださったのである 4:24 それは 地のすべての民が 主 の御手の強いことを知り あなたがたがいつも あなたがたの神 主 を恐れるためである 将来 ギルガル国定公園を散歩するおじいさんと孫の会話があるかもしれません 孫が おじいちゃん あそこに積んである石は何? すると おじいさんはそこで起こったすばらしい出来事について話してあげることができます こうして 次の世代へと語り継ぐのです また この出来事がいつ起こったかにも注目しましょう 4:19 をご覧ください それは第一の月の 10 日でした では 出エジプト記 12:2-3 を読みましょう 出エジプト 12:2-3 12:2 この月をあなたがたの月の始まりとし これをあなたがたの年の最初の月とせよ 12:3 イスラエルの全会衆に告げて言え この月の十日に おのおのその父祖の家ごとに 羊一頭を すなわち 家族ごとに羊一頭を用意しなさい なんということでしょう 神がイスラエルの民に葦の海を渡らせてエジプトから救い出されたのとまったく同じ日です 出エジプトは 民の奴隷生活からの解放を意味しました その同じ月の同じ日に 神は約束の地へ到着させてくださいました 神が語られるとき それを明らかにしてくださいます だからこそ 同じ日を選ばれたのです 適用 約束の地へとヨルダン川を渡る備え - た 神に選ばれたイスラエルの民は 約束の地に入るところでし 神は きよめをとおして霊的に整えられなさいと民に命じられました 私たちも 弟子として歩むクリスチャン人生で勝利を得たいなら きよめの過程を通る覚悟が必要です 自分を捨て 十字架を負って イエスについていく意志がなくてはなりません ルカ 9:23-26 9:23 イエスは みなの者に言われた だれでもわたしについて来たいと思うなら 自分を捨て 日々自分の十字架を負い そしてわたしについて来なさい 9:24 自分のいのちを救おうと思う者は それを失い わたしのために自分のいのちを失う者は それを救うのです 9:25 人は たとい全世界を手に入れても 自分自身を失い 損じたら 何の得がありましょう 9:26 もしだれでも わたしとわたしのことばとを恥と思うなら 人の子も 自分と父と聖なる御使いとの栄光を帯びて来るときには そのような人のことを恥とします 信徒一人ひとりのきよめの必要性を真摯に受け止め 私たちの人生で神がご自身の方法でみこころをなされるように明け渡す必要があります 完全にイエスについていくことを邪魔するものは取り除く覚悟が要ります 7

神社でお参りをしたり 文化や習慣で神に栄光をもたらさないものを続けたりしていないでしょうか 川を渡る 神の子である民は 信仰をもって前進しなければなりませんでした 神のご計画であることを根拠に 彼らは確信をもって前に進みました 私たちのすべてを神にゆだねるのはすばらしいことです 神が舵を握ってくださり 私たちは神のしもべになります 神が望まれるところに行き 神がすべての必要を必要な時に満たしてくださるのです 神を信じる 信仰 によって歩んできた 30 年を私は皆さんに証できます 困難な状況でも信仰によって大胆に前進できたのは 神に人生のすべてをお任せしたからです これは 私たち全員がすべきことです アリステア マッケナだけでなく OIC の全員がすべきことです 皆さんは そうしようと思いますか 今日がその日ではありませんか 記念の石 信仰の最大の敵は 忘れっぽいこと です 石は 目に見えるかたちで 神がしてくださったことを民に思い起こさせるものでした 私たち OIC は イエスの死を覚えます それは 神が人類に施してくださった偉大な愛を忘れないためです 皆さんのこれまでの人生で 神がすばらしいかたちで働いてくださったことがあるでしょうか それを書き留めておくと きっと役に立ちます 過去のできごとを思い出すことで これからもイエスに従っていこう 確信をもって前に進んでいこうという励みになります 祈りましょう 8