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株式会社様 日立ディスクアレイサブシステム環境強化サポートオプション Hitachi Disk Array Driver for Linux 2017/06 株式会社日立製作所システム & サービスビジネス IoT クラウドサービス事業部オペレーティングシステム本部

1. 日立ディスクアレイサブシステム環境強化サポートの位置付け 日立ディスクアレイサブシステム環境強化サポートとは? Hitachi Disk Array Driver for Linux を利用して お客様システムのストレージ環境を強化するサービスです 項目 オプション商品 サポートオプションで提供するツール メモリダンプダンプ取得機能強化サポート Linux Tough Dump ログログ環境強化サポート HA Logger Kit for Linux トレース メモリダンプ ネットワーク冗長化 ストレージ冗長化 ダンプ取得機能強化サポート Enterprise Edition ネットワーク環境強化サポート ファイバチャネル環境強化サポート 日立ディスクアレイサブシステム環境強化サポート 高信頼ミラー対応ファイバチャネル環境強化サポート 日立ディスクアレイサブシステム高信頼共有ミラー環境強化サポート クラスタ構成 HA クラスタ環境強化サポート Enterprise Event Recorder for Linux Linux Tough Dump HA Network Driver for Linux Hitachi Fibre Channel - Path Control Manager Premium Edition for Linux Hitachi Disk Array Driver for Linux Hitachi Fibre Channel - Path Control Manager Enterprise Edition for Linux Hitachi Disk Array Driver Mirroring Edition for Linux Hitachi HA Booster Pack for Linux 1

2. Hitachi Disk Array Driver for Linux とは Hitachi Disk Array Driver for Linux ( 日立ディスクアレイドライバ ) は ミッションクリティカルシステムを支える日立ディスクアレイシステム専用の高信頼ディスクドライバです BladeSymphony 日立ディスクアレイドライバ H-PCM PE 日立ディスクアレイシステム 日立は 高い信頼性 可用性が必要とされるミッションクリティカルシステムを BladeSymphony と Linux で実現します 日立ディスクアレイドライバは H-PCM PE(*) と合わせて導入することでディスク I/O を ALL 日立化すると共に 以下の点を強化し お客様のシステムの安定稼働を支えます 強化ポイント ポイント1 ディスクI/Oの信頼性の強化 ポイント 2 トラブルシュート情報の強化 LU (Logical Unit) *:H-PCM PE(Hitachi Fibre Channel Path Control Manager Premium Edition for Linux) は 日立ディスクアレイドライバの前提ソフトウェアです パス冗長化により信頼性や性能を向上させます 2

3. ディスク I/O の信頼性の強化 標準 Linux における以下の課題を解決し ディスク I/O の信頼性を強化します 標準 Linux では LU の用途に応じたリトライ動作ができない 障害発生時 I/O が長時間完了しないことがある 日立ディスクアレイドライバなら LU 毎にI/Oタイマの設計ができるエラーコードに応じて最適なリトライ制御をする 詳細な I/O エラーリトライ機能 一部の LU に障害が発生した時 デバイスファイル名がずれ データ破壊が起こることがある デバイスファイル名が変わらない ディスクマッピング機能 ディスク障害が起きた時に障害に気付けず データ破壊が拡大してしまうことがある データ破壊を防止できる データ破壊防止機能 3

3.1 LU 毎に I/O タイマの設計ができる お客様の業務要件に応じて 無応答障害が発生した場合のタイムアウト値とリトライ回数を LU 毎に詳細に設定することができ 最大処理時間を詳細に設計可能です 標準 Linux では 日立ディスクアレイドライバなら マルチパス制御ソフトウェア SCSI ドライバ ドライバ LU 日立ディスクアレイドライバ H-PCM PE LU でのタイムアウト値 リトライ回数が LU の用途によらず一律 リトライ リトライ リトライ 無応答無応答無応答無応答 でのタイムアウト値 業務継続! タイムアウト値とリトライ回数を LU 毎に設定可能 ( 標準 Linux の場合に比べてタイムアウト値を短く リトライ回数を少なく設定 ) パス交代 リトライ リトライ 無応答無応答無応答成功 業務ダウン パス交代 リトライ 無応答 成功 でのタイムアウト値を超過し 業務ダウンしてしまうことがあります タイムアウト値とリトライ回数を適切に設定でき 業務ダウンしません! 4

3.2 エラーコードに応じて最適なリトライ制御をする 障害発生時に 日立ディスクアレイシステムから通知されるエラーコードに応じて最適なリトライ制御をします 標準 Linux では 日立ディスクアレイドライバなら SCSI ドライバ 即時リトライを無限に繰り返す エラーコード 1 適切な間隔をあけて適切な回数のリトライを行う 日立ディスクアレイドライバ I/O ドライバ 障害 I/O エラー 同一パスで一定回数のリトライを行う エラーコード 2 エラーコード 3 同一パスに対して適切な回数のリトライを行う 即時にパス交代してリトライを行う I/O H-PCM PE 障害 I/O エラー エラーコードに応じたリトライ制御が不十分なため 例えば I/O が長時間化してしまうことがあります 日立ディスクアレイシステムが通知するエラーコードに応じた最適なリトライ制御をします! 5

3.3 デバイスファイル名が変わらない LU に対して World Wide に一意なデバイスファイル名を割り当てます 標準 Linux では 日立ディスクアレイドライバなら SCSI ドライバ ドライバ デバイスファイル名 sdxの Xの部分にLUの認識順にアルファベットが割り当てられます 日立ディスクアレイドライバ H-PCM PE Linuxが割り当てるデバイスファイル名の代わりに LU 固有のデバイスファイル名が付きます DB1 DB1 SCSI ドライバ ドライバ DB2 更新 DB1 DB2 破壊! 障害で一部のLUの認識に失敗すると それ以降に検出されるLUのデバイスファイル名がずれます sdaをdb1だと判断して更新すると データ破壊が発生します DB1 DB1 日立ディスクアレイドライバ H-PCM PE DB2 DB2 一部のLUの認識に失敗しても デバイスファイル名が示すLUの実体が変わることはありません デバイスファイル名が変わらないため 誤って更新する危険性がありません! また 構成の変化を検出して RASLOG で通知できます 6

3.4 データ破壊を防止できる 障害により write 要求のエラーがリトライでも回復できなかった場合の動作を LU 毎に設定でき データ破壊を防ぐことができます 標準 Linux では 日立ディスクアレイドライバなら 1write を発行 write 失敗時の動作を LU 毎に設定可能です NEW 1 2 NEW キャッシュ 3 SCSIドライバ ドライバ 4 5 6 OLD 2 メモリ上のキャッシュにデータを書いた時点で に成功を通知 32 と非同期に LU へ write を発行 4LU への write が失敗 ( リトライも失敗 ) 5I/O エラーはに通知されるが には通知されない ( キャッシュのデータは破棄される ) 6 障害から回復後 read で古いデータが読めてしまうと データ破壊! LU を閉塞させる キャッシュ NEW 障害 日立ディスクアレイドライバ H-PCM PE OLD キャッシュ NEW パニック 日立ディスクアレイドライバ H-PCM PE パニックさせる 障害 系切り替え OLD キャッシュ 日立ディスクアレイドライバ H-PCM PE 障害 OLD 後続の read をエラーとし 古いデータを読み込ませないことで データ破壊の拡大を防ぎます! 系切り替えをして 正常なサーバで業務を継続します! *:raw アクセスの場合にはデータ破壊は発生しません 7

4. トラブルシュート情報の強化 トラブルシュート機能を強化しており 確実 迅速に障害の原因究明を行うことができます 標準 Linux では SCSI ドライバ ドライバ? --------- -----? syslog 障害発生時の挙動が記録されていない ハードウェア障害の情報が不足している 障害 障害の解析に有効な情報を残せていない場合が多い 原因究明が長時間化 最悪原因不明となることも 日立ディスクアレイドライバなら 日立ディスクアレイドライバ H-PCM PE 動作トレース ---------- ---------- RASLOG ドライバ内部の挙動を詳細に記録するトレースを常時採取 HA Logger Kit for Linux と連携し ドライバで検出した各種ハードウェアエラーを詳細に記録 障害 syslog 確実 迅速な原因究明が可能です! RASLOG は HA Logger Kit for Linux が提供している高信頼なログを記録する機能です 8

5. Hitachi Disk Array Driver for Linux の機能一覧 # 機能名機能の概要記載箇所 1 詳細な I/O エラーリトライ機能 タイムアウト障害が発生した場合のリトライ回数や リトライ時のタイムアウト値を LU 毎に設定することができ 障害が発生した場合の最大処理時間を詳細に設計することが可能です また日立ディスクアレイシステムから報告されるエラーコードに応じて最適なリトライ制御を行います 2 ディスクマッピング機能 LU に対して World Wide に一意なデバイスファイル名を割り当てます ( デバイスファイル名は 14 文字です ) 一部の LU の認識に失敗した場合でも デバイスファイル名が示す LU の実体が変わってしまうことはありません また LU に対するデバイスファイル名を判りやすい任意の名称に変更できます LU を使用目的に沿ったデバイスファイル名で構成することで 運用負荷を低減することができます 3 構成チェック機能ディスクマッピング機能で定義した LU 構成と システム起動時に認識された LU 構成の差異チェックを行います 意図しない構成変更や 障害により検出できなかった LU の存在を速やかに検出可能です 4 デバイス構成制御機能 OS 起動後に 構成変更やハードウェア障害解消などで接続されている LU が増加した場合に OS を稼働させたままデバイスファイルを作成できます また OS 稼働中に LU を取り外した場合 その LU に対するデバイスファイルを削除できます 5 データ破壊防止機能 write のエラーがリトライでも回復できなかった場合の動作を LU 毎に設定することができます ( 動作は次の 3 つです :1. システムダウン (panic) させる 2. 当該 LU を閉塞する 3. 標準 Linux と同じ動作 ) 6 I/O の性能統計情報の採取機能 本製品が LU に投入した I/O の性能統計情報を詳細に採取することができます - 7 高信頼ログ連携機能 HA Logger Kit for Linux の RASLOG 機能と連携し ディスクドライバ層で検出した各種ハードウェアエラーを記録します 8 動作トレース機能ドライバ内部の挙動を詳細に記録する独自形式のトレースを常時採取しています このトレースにより障害時の原因解析が容易になり 問題の解決に要する時間を短縮します 9 障害情報一括採取機能 障害が発生した場合の障害解析情報の収集を行うコマンドを提供しています コマンドを一度実行するだけで必要な情報が 1 つのファイルにアーカイブされ そのファイルを問い合わせ窓口に送付するだけで良いため システムのさまざまなファイルを収集する手間がかかりません 10 LU 情報表示機能 LU が属する日立ディスクアレイシステムのモデル名や LU の位置情報 (LDEV 番号 LUN など ) LU 容量などを表示できるため 運用管理が容易になります 3.1 3.2 3.3 3.3-3.4 4 4 - - 9

6. Q&A Q. 動作可能な構成は? A. OS は RHEL5 と RHEL6 をサポートしています ハードウェアは BladeSymphony と HA8000 をサポートしていますが 一部構成についてはサポートしていないため 詳細については弊社営業までお問い合わせください Q. 入手方法は? A. 日立ディスクアレイサブシステム環境強化サポートオプションを契約していただくと 弊社からインストール媒体を送付いたします Q&A 10

他社商品名 商標などの引用に関する表示 Linux は,Linus Torvalds 氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です Red Hat は, 米国およびその他の国で Red Hat, Inc. の登録商標もしくは商標です 11

END 日立ディスクアレイサブシステム環境強化サポートオプション Hitachi Disk Array Driver for Linux 2017/06 株式会社日立製作所システム & サービスビジネス IoT クラウドサービス事業部オペレーティングシステム本部 12