リコーの資源効率向上の取組み 平成 28 年 2 10 ( ) 株式会社リコーリコー経済社会研究所主席研究員 / 顧問則武祐 リコーが 指す持続可能な社会 間社会が与える環境負荷が 地球環境の再 能 の範囲内に抑えられている社会 Three Ps Balance 2002 年に公表 環境 (Planet) 社会 (People) 経済 (Profit) の調和に配慮しながら企業の社会的責任を果たし 社会からの信頼を得る 1
コメットサークル 1994 年に提唱した持続可能な社会実現のためのコンセプト (1) 全ステージでの環境負荷の把握と削減 (2) 内側ループのリサイクル優先 (3) 重層的リサイクル (4) 経済合理性の確保による 律的循環の保証 (5) 全てのステージとのパートナーシップ 情報の共有 本コンセプトに基づき 内側ループとなる取組拡 を重点化 2 持続可能な社会を達成するための 標設定 最終的に 指す姿を想定し その実現に向けた通過点として 標値を設定していくバックキャスティング 式により 2050 年 /2020 年 / 直近の環境 動計画の 標を設定 3
環境経営における 期的なビジョンと 標 リコーグループは 2050 年までに先進国は環境負荷を総量で 1/8 に減らす必要があるという認識を 2050 年 期環境ビジョン として表明 その実現に向けた 中 期環境負荷削減 標 を策定し 全員参加の活動を推進 リコーグループ中 期環境負荷削減 標の 4 資源効率向上のための取組 REDUCE / REUSE / RECYCLE 5
製品の 型軽量化設計 従来機 65% 以上の軽量化と 2/3 以下の省スペース化を実現した RICOH MP C6003 シリーズ 徹底した強度 衝撃シミュレーションを実施し 樹脂や板 の厚さを薄くしつつ や隅を補強することで変形を抑制する新軽量フレームにより 従来機 65% 以上の軽量化 (298kg 102kg) を実現 般社団法 産業環境管理協会資源 リサイクル促進センター 平成 27 年度資源循環技術 システム表彰 奨励賞受賞 6 ペーパーレス会議システム 事例 :APEC 閣僚会合 (2013 年 9 ) 利 者 : 各国 事務次官クラス 規模 :60 名 運 : 各国が順番に発表 発表に基づいたディスカッションを実施 結果 ご意 : 量の紙資料を 国に持って帰る必要がなくてよかった 事前に操作説明がなくてもこのクラスの が 分に使えた プロジェクターで投影される 字がみえなくてもタブレット上で拡 して容易に確認できた 参加者 参加者 Synchronizing 参加者 発表者 参加者 7
資源効率向上のための取組 REDUCE / REUSE / RECYCLE 8 RC( リコンディショニング ) 機 : 本 1997 年に初の再 複写機 ( 再 機 ) を発売 2009 年に初のデジタルフルカラー再 機の発売が実現 リコーの再 機はモノクロからカラーまでラインアップが整い 環境性能 品質ともにお客様のより幅広いニーズに対応 imagio MP C4000RC 質量 で平均 80% のリユース部品の使 を実現 新造機と べ 製造 程の環境負荷を 82% 削減 9
COP21 への再 機提供 : 欧州 ( フランス ) リコーの環境への取組が評価され 気候変動枠組条約第 21 回締約国会議 (COP21) のオフィシャルパートナーに統合 書管理ソリューションを提供し Ricoh Industrie Franceで再製造されたMPC4502 Greenline 53 台が活躍 10 御殿場 リコー環境事業開発センター 全国 12 箇所に分散している OA 機器のリユース リサイクル機能を 4 箇所に統合し最適化 リコー環境事業開発センターは その中 的な拠点となり技術開発を主導 Before After RI 前橋厚 倉庫 ( 第 ) RI 厚 三郷倉庫 REX 恵那 RI 東北東北リサイクルセンター RI 喜多 北関東倉庫 RI 埼 ( リサイクルフ ラサ ) リコー環境事業開発センター リユースリサイクルセンター RI 喜多 関 リサイクルセンター 関東リサイクルセンダー 関 リサイクルセンター 12 拠点 ( 内部拠点 ) 3 拠点 ( 内部拠点 ) 凡例 リユースセンター 内部リサイクルセンター 集約センター RI: リコーインダストリー株式会社 REX: リコーエレメックス株式会社 11
中国で再 複合機ビジネスを開始 使 済み複合機の中国への輸 と再 製造の認可を取得 複合機メーカーとして初めて 使 済み複合機の中国への輸 と再 製造の認可を国家品質監督検査検疫総局から取得 再 処理を う中国 場 ( 福州 ) に 本をはじめ 世界各国から回収した使 済み複合機を集める 再 製造を う東北理光 ( 福州 ) 印刷設備有限公司 ( 以下 TRF) 12 中国での再 機事業概要 本 欧 使 済み回収機 回収機の分解 分解された部品の洗浄 清掃 消耗部品の交換 整備 組み付け 品質チェックなど 再 機 <TRF 再 程 > 診断 分解 清掃 組 検査 仕上 梱包 外装 ( キズ ) カウンター 機番 故障履歴 コピー品質の確認を い 診断結果が記録されます 最終診断で再 する機械が選別されます 機械は分解され フレームを残してバラバラの状態になります 再 される部品は洗浄 清掃されます 品質や安全性を考慮し定められた再 基準にもとづき 部品を交換します 検査は外観チェック及び 画像品質 通紙 安全性検査が われます 仕上げは最終の 程で 内部の清掃 同梱品のチェックも怠りません 梱包はエコラックを使 し 環境に配慮しています 13
全世界での製品回収 リユース活動 本 欧州 州 アジア オセアニアで製品回収 リユース活動を展開中 : 製品を回収 / 再 / 販売をしている拠点 14 資源効率向上のための取組 REDUCE / REUSE / RECYCLE 15
リサイクル対応設計 1993 年に発 した環境適合設計委員会により コメットサークル に基づいた初のリサイクル対応設計 針を策定 プラスチック成形部品へのグレード表 再使 を想定した強度設計 付加価値部品のリユース 品質素材のリサイクル 解体 分別性の向上 包装材を減らすための強度設計などさまざまなノウハウを確 16 回収機の再資源化 ( 本 ) 回収したコピー機等は リユースの他 徹底的にリサイクルし単純焼却等の最終処分量の最 化に務めており 2014 年度は複写機本体で 99.72% の再資源化率を達成 製品リユース 13.96% 部品リユース 0.04% マテリアルリサイクル 82.01% 回収した複写機 ケミカル / サーマルリサイクル 3.66% 最終処分 0.28% 再資源化率 99.72% 17
電炉鋼板の採 事務機器の部品に利 する鋼板として 鉄スクラップを100% 原料とする電炉鋼板を東京製鐵株式会社と共同で開発 搭載事務機業界で初めて電炉鋼板を事務機に採 imagio MP 9002/7502/6002/6002GP 等に採 18 再 プラスチックの開発 外装カバーから外装カバーへの 平リサイクル業界最 準の回収材を50% 以上含有する再 材を開発 解体 分別異物除去 破砕 洗浄 リペレット ( 再 ) 成形 市場回収機第 世代 1 2 3 4 5 新造機第 世代へ < 開発にあたっての取組 > 1 経時劣化の少ない樹脂グレードの選定 2 樹脂の使 グレード集約 3 分解 数低減 ( リサイクル対応設計 ) 4 異物除去の効率化 ( リサイクル対応設計 ) 5 再 処 最適化による物性回復 難燃性 等の品質基準をクリア 19
リコーのリサイクル事業採算推移 ( イメージ図 ) 20 全国リサイクル網の構築と充実 2000 98 製品回収量の拡 アナログ機再 機販売デジタル再 機販売リユース部品使 の拡 リコーのグリーン販売戦略投資による経費の増加時期経費の可視化 0 96 06 05 92 91 90 03 93 将来使 済み製品を廃棄できなくなるバ ジン資源が不 すると予測リサイクルに適した設計 法の研究営業利益リサイクル設計 針に適合する設計の実施99 再 機販売スタート 07 - +リサイクル事業化戦略構築採算シミ レ シ ン94 年度商品設計委員会発 リサイクル対応設計 針 策定 針に基づく製品アセスメント開始持続可能な社会構築の概念完成 コメ トサ クル リサイクルシステム構築スタ トリサイクルシステム構築完了A 社 B 社 字化達成デジタル再 機販売の拡 で収 の 幅改善プロセスコスト削減アナログ再 機販売とリユ ス部品の使 で収 の改善開始従来費 を下回る製品のリサイクル性向上今後強化すべき取り組みとして新規投 資源の削減 製品の 型軽量化による Reduce の推進 - ユーザーへの訴求が課題 リサイクル材の活 推進 - 再 プラスチック 電炉鋼板等今後更なる資源利 の増加が 込まれる新興国での資源循環利 21
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