出典 厚生労働省 職業安定業務統計 新規求人倍率 = 新規求人数 / 新規求職申込件数 保育分野における人材不足の現状 1 保育士の有効求人倍率は 1 月頃にピークを迎え 平成 26 年 1 月では全国平均で1.74 倍となっています 平成 25 年度の新規求人倍率を見ると 9 割超の都道府県において1 倍を超えており 人手不足感が広がっています 全国の状況 40,000 35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 1.36 保育士の求人 求職の状況 ( 全国 ) 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 1.51 H23 H24 H25 H26 1.74 2.00 1.50 1.00 0.50 0.00 都道府県別県の状況 5.00 ( 倍 ) 4.00 3.00 2.00 1.00 0.00 全国1.70 1.16 1.48 1.85 1.34 1.46 1.10 1.15 1.08 北海道青森岩手宮城秋田山形福島茨城栃木1.67 1.61 0.92 群馬埼玉千葉1.72 東京4.63 2.29 1.75 1.70 1.85 1.63 神奈川新潟富山石川福井0.86 1.02 山梨長野岐阜1.78 1.41 1.42 1.24 静岡愛知三重3.36 滋賀2.05 1.36 1.11 1.08 京都大阪兵庫奈良和歌山2.11 1.45 鳥取島根1.88 2.12 1.74 1.38 1.15 1.39 1.15 1.02 1.06 1.61 1.33 1.05 1.00 1.08 0.98 1.17 高福佐長熊大宮鹿知岡賀崎本分崎児島岡山広島山口徳島香川愛媛沖縄 平成 25 年度の保育士の新規求人倍率 ( 都道府県別 )
保育分野における人材不足の現状 2 指定保育士養成施設卒業者のうち 約半数は保育所に就職していません 保育士資格を有しながら保育士としての就職を希望しない求職者のうち 半数以上が勤務年数 5 年未満であり 早期離職の傾向も顕著です 保育士資格を有する求職者の状況 保育士養成施設で保育士資格を取得して卒業した者の就職先 その他 16.8% 保育所に就職 10 年以上 20 年未満 保育士としての勤務年数 20 年未満 14.1 4.2 10.0 1 年未満 1 年以上 3 年未満 20.2 保育所以外の児童福祉施設 障害者施設 老人施設 幼稚園等に就職 31.5% 51.7% 30.7 5 年以上 10 年未満 20.5 3 年以上 5 年未満 出典 H24 年度末厚生労働省雇用均等 児童家庭局保育課調べ 注 ) 対象は 保育資格を有しながら保育士としての就職を希望しない求職者のうち 保育士としての勤務経験があるもの 出典 厚生労働省職業安定局 保育士資格を有しながら保育士としての就職を希望しない求職者に対する意識調査 ( 平成 25 年 )
出典 厚生労働省 主な人手不足職種に関するハローワーク求職者の免許 資格の保有状況 ( 労働市場分析レポート第 3 号 ) 厚生労働省職業安定局 保育士資格を有しながら保育士としての就職を希望しない求職者に対する意識調査 ( 平成 25 年 ) 保育分野における人材不足の原因 理由 1 就業希望者が増えない理由 保育士資格を有するハローワーク求職者のうち約半数は保育士としての就業を希望していません 保育士職への就業を希望しない理由で 就業継続に関する項目としては 責任の重さ 事故への不安 が最も多く 再就職に関する項目としては 就業時間が希望と合わない が最も多い 入職者を拡大するためには 入職に対する不安を取り除くサポート体制や 家庭の状況などにより就業時間へ配慮等が必要 保育資格保有求職者における保育士職種の就業を希望する割合 保育士職種を希望しない 48.5 51.5 保育士職種を希望 50.0% 45.0% 40.0% 40.0% 35.0% 30.0% 25.0% 20.0% 15.0% 10.0% 5.0% 0.0% 責 保育士としての就業を希望しない理由 ( 複数回答 ) 19.6% 保護者との関係がむずかしい任の重さ 事故への不安5.8% 教育 研修体制への不満26.5% 24.9% 就業時間が希望と合わないブランクがあることへの不安10.0% 9.2% 仕事の内容が合わない就業継続再就職 雇用形態(正社員が希望と合わない パートなど)
保育分野における人材不足の原因 理由 2 就業希望者が増えない理由 保育士職への就業を希望しない理由で 働く職場の環境改善に関する項目としては 賃金が希望と合わない が最も多く 休暇が少ない 休暇がとりにくい ことなどが挙げられている 保育士職への就業を希望しない理由が解消した場合 63.6% の者が保育士を希望 50.0% 45.0% 40.0% 35.0% 30.0% 25.0% 20.0% 15.0% 10.0% 5.0% 0.0% 賃入職者を拡大するためには 処遇改善や勤務環境の改善に取り組み 職場としての魅力高めることが必要 保育士としての就業を希望しない理由 ( 複数回答 ) 47.5% 39.1% 37.0% 休暇が少な14.9% 子育てとの両立がむずかしい自身の健康 体力への不安金が希望と合わないい 休暇がとりにくい8.6% 43.1% 22.3% 業務に対する社会的評価が低い将来への展望が見えない他職種への興味 出典 厚生労働省 主な人手不足職種に関するハローワーク求職者の免許 資格の保有状況 ( 労働市場分析レポート第 3 号 ) 厚生労働省職業安定局 保育士資格を有しながら保育士としての就職を希望しない求職者に対する意識調査 ( 平成 25 年 ) 4.8% 有期雇用契約が更新されるか不安18.9% その他働く職場の環境改善保育士の必要性に関する広報 希望しない 就業を希望しない理由が解消した場合の保育士への就業希望 無回答 28.6% 7.8% 希望する 63.6% ( 注 ) 回答者 1 人当たりの希望しない理由選択数が 3.7 と多岐に渡っていることに留意が必要
保育士の平均賃金等について 男女計 男 女 全職種 100.0% 41.7 歳 11.8 年 325.6 千円 67.4% 42.5 歳 13.2 年 362.3 千円 32.6% 40.0 歳 8.9 年 249.7 千円 保育士 100.0% 35.0 歳 7.8 年 214.2 千円 5.3% 30.0 歳 4.7 年 231.2 千円 94.7% 35.3 歳 8.0 年 213.3 千円 幼稚園教諭 100.0% 31.6 歳 7.4 年 225.0 千円 4.3% 37.0 歳 9.6 年 302.5 千円 95.7% 31.3 歳 7.4 年 221.5 千円 看護師 100.0% 37.3 歳 7.1 年 326.9 千円 7.3% 34.6 歳 6.0 年 336.2 千円 92.7% 37.6 歳 7.2 年 326.2 千円 福祉施設介護員 100.0% 38.3 歳 5.5 年 218.4 千円 33.1% 35.6 歳 5.3 年 231.4 千円 66.9% 39.7 歳 5.6 年 211.9 千円 ホームヘルパー 100.0% 44.6 歳 5.1 年 208.5 千円 19.2% 37.0 歳 3.2 年 226.3 千円 80.8% 46.4 歳 5.5 年 204.2 千円 ( ) 労働協約又は就業規則などにあらかじめ定められている支給条件 算定方法によって 6 月分として支給される現金給与額のこと 手取額でなく 税込み額である 現金給与額には 基本給 職務手当 精皆勤手当 家族手当が含まれるほか 時間外勤務 休日出動等超過労働給与も含まれる ( 参考 ) 短時間労働者の賃金 (1 時間当たり ) 男女計 男 女 年齢 勤務年数 賃金 年齢 勤務年数 賃金 年齢 勤務年数 賃金 全職種 44.1 歳 5.3 年 1,026 円 41.4 歳 4.7 年 1,094 円 45.1 歳 5.6 年 1,001 円 保育士 45.4 歳 4.7 年 980 円 46.7 歳 3.0 年 953 円 45.3 歳 4.7 年 981 円 幼稚園教諭 45.0 歳 6.5 年 1,076 円 33.9 歳 3.6 年 1,142 円 45.1 歳 6.5 年 1,076 円 看護師 44.9 歳 4.9 年 1,635 円 39.2 歳 2.6 年 1,737 円 45.1 歳 4.9 年 1,633 円 福祉施設介護員 49.0 歳 4.3 年 1,003 円 52.7 歳 3.7 年 1,070 円 48.6 歳 4.3 年 994 円 ホームヘルパー 53.8 歳 5.4 年 1,334 円 50.2 歳 3.6 年 1,358 円 53.9 歳 5.4 年 1,333 円 ( 資料出所 ) 平成 24 年賃金構造基本統計調査