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平成 29 年度 一般廃棄物最終処分場の維持管理記録 施設の名称 : 弘前市埋立処分場第 2 次 ( 第 1 区画 第 2 区画 ) 施設の位置 : 弘前市大字十腰内字猿沢 埋立廃棄物の種類及び数量 ( 単位 :kg) 区分 種類 平成 29 年平成 30 年 4 月 5 月 6 月

別表第 1 大気の汚染に係る環境上の基準 物質基準値対象地域 二酸化硫黄 1 時間値の1 日平均値が0.04pp m 以下であり かつ 1 時間値が0.1ppm 以下であること 一酸化炭素浮遊粒子状物質二酸化窒素光化学オキシダント 1 時間値の1 日平均値が10ppm 以下であり かつ 1 時間値の

施設名施設住所項目一般埋め立てた廃棄物廃棄物 (ton) 擁壁の点検 遮水効果低下するおそれが認められた場合の措置 遮水工の点検 遮水効果低下するおそれが認められた場合の措置 周縁地下水の水質検査結果 斜里町清掃センター最終処分場斜里町以久科北 破砕ごみ 内容 生ごみ残差 合計 点検を行った年月日

大栄環境 ( 株 ) 和泉リサイクルセンター平井 5 工区管理型最終処分場 / 処理実績平成 26 年度契約処理 : 管理型埋立区分品目 平成 26 年 平成 27 年 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 燃え殻

[ 廃棄物の最終処分場 ( 管理型 )] 平成 29(2017) 年度 1 施設名称 1 号管理型処分場 (1) 埋立てた廃棄物の各月ごとの種類及び数量 規則第 12 条の 7 の 2 第 8 項イ 種類汚泥燃え殻紙くずばいじん 合計 単位 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月

処分した廃棄物 ( 平成 23 年 5 月分 ) 種類焼却灰破砕不燃物合計重量 (t) 塩化物イオン 月 1 回平成 23 年 5 月 17 日 μs/cm 月 1 回平成 23 年 5 月 17 日 アルキル水銀 検出されないこと 0.00

参考資料

様式処 3 号 最終処分場水質検査の記録 最終処分場名 : 船見処分場 測定対象 : 放流水 試料採取場所 : 放流水槽 試料採取年月日 H H H H H 測定結果の得られた年月日 H H H30.6.6

様式処 3 号 最終処分場水質検査の記録 最終処分場名 : 守山南部処分場 測定対象 : 放流水 試料採取場所 : 調整槽放流水試料採取口 試料採取年月日 H H H H H H 測定結果の得られた年月日 H30.5.7

品川清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

練馬清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

渋谷清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 不燃物 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰 ( 含有試験 ) 6 4 周辺大気環境調査結果 7 5 試料採取日一覧 8 (

北清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7 4

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足立清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

有明清掃工場 平成 28 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

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練馬清掃工場 平成 29 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

中央清掃工場 平成 29 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 主灰 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) 汚水処理汚泥 ( 含有試験 ) 7

世田谷清掃工場 平成 27 年度環境測定結果 1 排ガス測定結果 1 (1) 煙突排ガス 1 (2) 煙道排ガス 2 2 排水測定結果 3 3 焼却灰等測定結果 5 (1) 不燃物 ( 含有 性状試験 ) 5 (2) 飛灰処理汚泥 ( 含有 溶出試験 ) 6 (3) スラグ ( ガス化溶融 )( 含

表 4-18 大気汚染防止法に基づく指定物質


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問 2 環境基本法に関する記述中 ( ア ) ( カ ) の中に挿入すべき語句 (a h) の組み合わせとして 正しいものはどれか この法律において 地球環境保全 とは 人の活動による ( ア ) 又は ( イ ) ( ウ ) ( エ ) その他の地球の全体又はその広範囲な部分の環境に影響を及ぼす事

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子を 50% の割合で分離できる分粒装置を用いて, より粒径の大きい粒子を除去した後に採取される粒子をいう 注 3 測定方法については, 国の環境基準 ( 以下 環境基準 という ) の取扱いに準ずるものとする ただし, 降下ばいじんについては, デポジットゲージ法 ( 英国規格 ) によるものとす

環境モニタリング結果について 資料 1 環境モニタリング調査地点図 ( 浸出水 浸出水処理施設放流水 センター内地下水 発生ガス 悪臭 ) ( 放流先河川 周辺地下水 ) Ⅰ Ⅱ 浸出水 放流水 1 浸出水 2 浸出水処理施設放流水 センター内地下水 1 観測井 1 号 2 観測井 2 号 3 観測

(様式第8号)

別 紙 2

第 2 編 地下水の水質測定結果

有明清掃工場

有明清掃工場

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有明清掃工場

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注 3) 化学物質環境実態調査 ( 黒本調査 ) は 非意図的生成化学物質汚染実態追跡調査 ( 平成 5 ~13 年度 ) モニタリング調査 ( 平成 14 年度 ~) のデータをまとめた 注 4) 化学物質環境実態調査 ( 黒本調査 ) 内分泌攪乱化学物質における環境実態調査 については 環境中の

1 土壌汚染対策法について 土壌汚染対策法は平成 15 年 2 月 15 日に施行され 平成 22 年 4 月 1 日に改正されました この法律は 土壌汚染の状況を把握して 人の健康被害を防止するための対策を実施し 国民の健康を保護することを目的としています この法律によって 有害物質を取り扱ってい

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地下水の水質及び水位地下水の水質及び水位について 工事の実施による影響 ( 工事の実施に伴う地下水位の変化 地下水位流動方向に対する影響 並びに土地の造成工事による降雨時の濁水の影響及びコンクリート打設工事及び地盤改良によるアルカリ排水の影響 ) を把握するために調査を実施した また

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No. QCVN 08: 2008/BTNMT 地表水質基準に関する国家技術基準 No. QCVN 08: 2008/BTNMT National Technical Regulation on Surface Water Quality 1. 総則 1.1 規定範囲 本規定は 地表水質

Ⅰ 4 5 一般事業所 ( 旅館 畜舎以外の事業所 ) に係る基準 し尿その他生活に起因する下水のみを排出する事業所 ( 上記 又はに該当するものを除く ) 事業所の区分 下水道終末処理場 ( 下水道法第 条第 6 号に規定する終末処理場 ) し尿処理場 ( 廃棄物処理法第 8 条に基づく一般廃棄物

事業者のみなさんへ

公共用水域水質データファイル 利用説明書 検体値 環境省水 大気環境局水環境課 第 1 版作成年月日平成 24 年 8 月 22 日

8.特集「大気汚染の現状と課題」

大気汚染防止法の概要について 熊本県環境保全課

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資料編 1 公害関係用語集 ( あいうえお順 ) 亜鉛 (Zn) 青白色の金属 合金やめっき材料として 幅広く利用されている 生体必須元素の一つである 欠乏すると味覚障害を生じるが 過剰に摂取すると銅や鉄の吸収を妨げ 貧血や善玉コレステロール (HDL) の濃度低下を招くと言われている また 水生生

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Q. 平成 25 年 1 月の中国の大気汚染の際には 日本で濃度上昇がみられたのですか A. 日本国内では 西日本の広い地域で環境基準を超える濃度が一時的に観測されましたが 全国の一般測定局における環境基準の超過率について 平成 25 年 1 月のデータを平成 24 年や平成 23 年の同時期と比較

第 1 章 騒音調査

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第 2 章地下水水質測定結果 第 1 地下水水質測定結果の概要 県内地下水について 水質汚濁防止法第 16 条第 1 項の規定に基づき 平成 26 年度地下水水質測定計画 を定め 地下水質の監視を行った さらに ダイオキシン類についても ダイオキシン類対策特別措置法第 26,27 条に基づき 調査測


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水質環境基準水質環境基準は 人の健康を保護し 生活環境を保全するうえで維持されることが望ましい基準として 環境基本法に基づいて定められており 人の健康の保護に関する基準 ( 健康項目 ) と 生活環境の保全に関する基準 ( 生活環境項目 ) があります (1) 人の健康の保護に関する環境基準 ( 健

平成 27 年 9 月埼玉県東松山環境管理事務所 東松山工業団地における土壌 地下水汚染 平成 23~25 年度地下水モニタリングの結果について 要旨県が平成 20 年度から 23 年度まで東松山工業団地 ( 新郷公園及びその周辺 ) で実施した調査で確認された土壌 地下水汚染 ( 揮発性有機化合物

NO2/NOx(%)

【新旧対照表】(別表第1、別表第4)

○③本文(公共用水域及び地下水)(H31案)

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2016 年度分 水 道 名美唄市水道課 浄水場名 浄水方法急速ろ過検査機関名 原水水質 桂沢水道企業団 美唄浄水場 水源名石狩川水系美唄ダム水源種別表流水 ( ダム直接 ) 番 号 項目名基準値最高値最小値平均値測定回数 [ 基準項目 ] 1 一般細菌 100/ml 以下

積算内訳表 名称規格 形状寸法単位数量単価金額摘要直接測量費 8,261,368 環境調査 8,261,368 水域環境調査業務 8,261,368 調査準備 366,120 調査準備 366,120 1 調査準備 , ,109 2 機材運搬 (2 往復当り ) 1.00

理由 1) 備考人為的原因による汚染のおそれ地歴調査チェックリスト < 土壌汚染状況調査結果報告用 > 土壌汚染対策法第 3 条調査 報告日 平成年月日 工場又は事業場 * の名称工場又は事業場 * の敷地であった土地の所在地 * 使用が廃止された有害物質使用特定施設に係る工場又は事業場 ( 法第

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( 速報 ) ~ 騒音 振動調査 ( 騒音 )~ 騒音レベル (db) 騒音レベル (db) 各地点の騒音調査結果 騒音調査結果まとめ (L のみ表示 ) NVR-2 NVR-3 L L L9 LAeq L L L9 LAeq 騒音レベル (db) 9 8 7

リスクコミュニケーションのための化学物質ファクトシート 2012年版

実習科目回 テーマ 授業内容および学習課題 担当者 酸塩基反応及び抽出法による薬毒物混合物の系統 グループ 薬毒物の系統分離と確認 分離法を実施できる 薬毒物の化学構造や反応性を理解し 薄層クロマ 森本 敦司 トグラフィーや各種確認試験を利用して 含有成分 を同定できる C2-(3) A

90% PCB % % PCB 1% DDT PCB PCB 18 50% 164%

検査項目 病原生物 重金属 無機物質 一般有機化学物質 消毒副生成物 重金属 ( 着色 ) 平成 24 年度水質検査結果表 ( 浄水 ) 上水道恩志水源系統採水地点 : 大谷地内給水栓 検査機関 :( 財 ) 鳥取県保健事業団 項目 基準値 単位 4 月 5 日 5 月 10 日 5 月 28 日

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環境基準、排水基準説明資料

3.届出排出量・移動量の経年変化の概要について

カドミウム (Cd) 主に亜鉛の生産に伴って産出される重金属で メッキ工場 塩化ビニール工場 機械 電子機器製造工場等でも発生する 慢性中毒になると 肝臓障害を生じカルシウム不足となり骨軟化症を起こす 神通川流域で発生したイタイイタイ病の原因となった物質である 鉛 (Pb) 水道管 ガス管 蓄電池等


理由 1) 備考人為的原因による汚染のおそれ地歴調査チェックリスト < 土壌汚染状況調査結果報告用 > 土壌汚染対策法 ( 第 4 条 第 5 条 ) 調査 第 4 条 第 5 条のいずれかを で選択すること 報告日 平成年月日 調査の対象となる 土地の所在地 調査実施者 指定調査機関の氏名又は名称

目 次

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注 ) 材料の種類 名称及び使用量 については 硝酸化成抑制材 効果発現促進材 摂取防止材 組成均一化促進材又は着色材を使用した場合のみ記載が必要になり 他の材料については記載する必要はありません また 配合に当たって原料として使用した肥料に使用された組成均一化促進材又は着色材についても記載を省略す

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2. 環境と健康 2. 環境汚染と健康影響

(1) 環境汚染 a 大気汚染大気中の汚染成分の環境基準 10 項目環境基本法 16 条 +ダイオキシン類対策特別措置法 1 二酸化いおう SO 2 2 一酸化炭素 CO 3 浮遊粒子状物質 (SPM) SPM:Suspended Particulate Matter DEP:Diesel Emitted Particulate 微小粒子状物質 (PM2.5) 4 二酸化窒素 NO 2 5 光化学オキシダント 6 トリクロロエチレン C 2 HCl 3 7 テトラクロロエチレン C 2 Cl 4 8 ベンゼン C 6 H 6 9 ジクロロメタン CH 2 Cl 2 10 ダイオキシン類 表 2 5 表 2 6 表 2 7 参照

大気汚染物質 1 二酸化いおう SO 2 主な発生源は工場 火力発電所などの化石燃料の消費 酸性雨 COPDの原因 2 一酸化炭素 CO COPD 主な発生源は自動車排気ガス Chronic obstructive 3 浮遊粒子状物質 (SPM) pulmonary disease 主な発生源はディーゼルエンジン自動車慢性閉塞性肺炎 4 二酸化窒素 NO2 主な発生源は自動車排気ガス 光化学オキシダントや酸性雨 COPDの原因 5 光化学オキシダント ( 主成分はオゾン ) 対流圏で蓄積して温室効果ガス効果 6トリクロロエチレン C 2 HCl 3 半導体洗浄剤 洗濯業者からの産業排水 7テトラクロロエチレン C 2 Cl 4 半導体洗浄剤 洗濯業者からの産業排水 8ベンゼン C 6 H 6 化学工場のベンゼン蒸気など 9ジクロロメタン CH 2 Cl 2 金属類の脱脂洗浄剤この9 項目は大気汚染防止法に基準が設定されている

大気汚染に係る環境基準 1 大気汚染に係る環境基準物質環境上の条件 ( 設定年月日等 ) 二酸化いおう (SO2) 1 時間値の 1 日平均値が 0.04ppm 以下であり かつ 1 時間値が 0.1ppm 以下であること (48.5.16 告示 ) 一酸化炭素 1 時間値の1 日平均値が10ppm 以下であり かつ 1 時間値の8 (CO) 時間平均値が20ppm 以下であること (48.5.8 告示 ) 浮遊粒子状物質 1 時間値の1 日平均値が0.10mg/m 3 以下であり かつ 1 時間値 (SPM) 二酸化窒素 (NO2) が 0.20mg/m 3 以下であること (48. 5.8 告示 ) PM2.5=1 年平均値 15μg/m 3 以下かつ 1 日平均値 35μg/m 3 以下 1 時間値の 1 日平均値が 0.04ppm から 0.06ppm までのゾーン内又はそれ以下であること (53. 7.11 告示 ) 光化学オキシダント 1 時間値が 0.06ppm 以下であること (48.5.8 告示 ) (OX) 備考 1. 環境基準は 工業専用地域 車道その他一般公衆が通常生活していない地域または場所については 適用しない 2. 浮遊粒子状物質とは大気中に浮遊する粒子状物質であってその粒径が 10μm 以下のものをいう

2 有害大気汚染物質 ( ベンゼン等 ) に係る環境基準 物質 環境上の条件 ベンゼン 1 年平均値が 0.003mg/m 3 以下であること (H9.2.4 告示 ) トリクロロエチレン 1 年平均値が 0.2mg/m 3 以下であること (H9.2.4 告示 ) テトラクロロエチレン 1 年平均値が 0.2mg/m 3 以下であること (H9.2.4 告示 ) ジクロロメタン 1 年平均値が 0.15mg/m 3 以下であること (H13.4.20 告示 ) 備考環境基準は 工業専用地域 車道その他一般公衆が通常生活していない地域または場所については 適用しない ベンゼン等による大気の汚染に係る環境基準は 継続的に摂取される場合には人の健康を損なうおそれがある物質に係るものであることにかんがみ 将来にわたって人の健康に係る被害が未然に防止されるようにすることを旨として その維持又は早期達成に努めるものとする

3 ダイオキシン類に係る環境基準 物質 ダイオキシン類 環境上の条件 1 年平均値が 0.6pg TEQ/m 3 以下であること (H11.12.27 告示 ) 備考環境基準は 工業専用地域 車道その他一般公衆が通常生活していない地域または場所については 適用しない 基準値は 2,3,7,8- 四塩化ジベンゾ - パラ - ジオキシンの毒性に換算した値とする 4 微小粒子状物質 (PM2.5) に係る環境基準物質 微小粒子状物質 環境上の条件 1 年平均値が 15μg/m 3 以下であり かつ 1 日平均値が 35μg/m 3 以下であること (H21.9.9 告示 ) 備考環境基準は 工業専用地域 車道その他一般公衆が通常生活していない地域又は場所については 適用しない 微小粒子状物質とは 大気中に浮遊する粒子状物質であって 粒径が 2.5μm の粒子を 50% の割合で分離できる分粒装置を用いて より粒径の大きい粒子を除去した後に採取される粒子をいう

浮遊粒子状物質 (SPM) 粒径が 10μm 以下の粒子 (PM10) 土埃 花粉 カビ タイヤ破片など発生源はディーゼル自動車からの黒煙 工場からのばい煙 土砂の集積場など 微小粒子状物質 (PM2.5) SPM のうち 2.5 μm 以下の粒子 (PM2.5) が肺胞の深部に入り 高い毒性を誘発 ( ぜん息 肺がんなど ) 超微小粒子状物質粒子の直径が 100nm 以下の粒子 ( 特に 50nm 以下の粒子をナノ粒子という )

大気汚染防止法 ( 大防法 ) 工場や事業場などの固定発生源対策としてばい煙 ( 硫黄酸化物 ばいじん窒素酸化物 ) 揮発性有機化合物 (VOC) <volatile organic compounds> 粉じんの排出ガス規制 自動車等の移動発生源対策 大防法 + 自動車 Nox PM 法 窒素酸化物 (Nox) ノックス

問題 : 大気汚染物質として環境基準が設定されていないものはどれか 1 二酸化硫黄 2 二酸化窒素 3 二酸化炭素 4 浮遊粒子状物質 5 光化学オキシダント

問題 : 大気汚染物質の発生源として主に移動発生源が問題となるものはどれか 1 二酸化硫黄 2 二酸化窒素 3 光化学オキシダント 4トリクロロエチレン 5ジクロロメタン

問題 : 大気汚染物質のうち浮遊粒子状物質とは大気中に浮遊する粒子状物質で粒径が何 μm 以下のものをいうか 1 0.1 2 1 3 10 4 20 5 100

問題 : 大気中の二酸化炭素に関する記述である 正しいものを選びなさい 1 二酸化炭素は京都議定書に基づく 地球温暖化対策の推進に関する法律 の規制を受けている 2 二酸化炭素は大気中の約 0.03% を占めている 3 二酸化炭素は大気中に存在する炭素化合物のうち容積が最大である 4 二酸化炭素は地球温暖化ガス ( 温室効果ガス ) である 5 二酸化炭素は成層圏オゾンの破壊も起こす

問題 : 環境問題の大気汚染に関する記述である正しいものをえらびなさい 1 二酸化炭素は 大気汚染防止法 によって規制を受けている 2 自動車から排出されている一酸化炭素 (CO) は年々減少している 3 一酸化炭素 (CO) は二酸化炭素 (CO 2 ) と赤熱した炭素との接触によっても生成する 4 大気中に存在する炭素化合物のうち二酸化炭素の容積比が最大である 5 二酸化炭素に比べて大気中に存在する一酸化炭素の容積比は1/3000 倍である

問題 : 大気汚染物質と発生要因の組み合わせである 正しいものをえらびなさい 1ベンゼン ガソリンに含有 2 二酸化炭素 好気的発酵 3 二酸化いおう 化石燃料 4 浮遊粒子状物質 ディーゼルエンジン 5 光化学オキシダント 光化学反応

2) 水質汚濁 水質汚濁に係る環境基準 ( 水質環境基準 ) << 環境基本法 1 ひとの健康の保護に関する基準 27 項目 < 公共用水域 ( 河川 湖沼 海域 ) 地下水 > 教科書の p.15 表 2 8 参照

人の健康の保護に関する環境基準 平成 21 年 9 月 15 日 水質汚濁に係る人の健康の保護に関する環境基準等の見直しについて に係る中央環境審議会答申について 平成 21 年 9 月 15 日 ( 火 ) に開催された中央環境審議会水環境部会において 平成 14 年 8 月 15 日に環境大臣が諮問した 水質汚濁に係る人の健康の保護に関する環境基準等の見直しについて に関し 第 2 次報告が取りまとめられた 公共用水域においては 新たに人の健康の保護に関する水質環境基準項目として 1,4- ジオキサンを追加する 1,1- ジクロロエチレンについては 水質環境基準及び地下水環境基準における基準値を見直し 現行の 0.02mg/l から 0.1mg/l とする 項目 基準値 カドミウム 0.01mg/l 以下 全シアン 検出されないこと 鉛 0.01mg/l 以下 六価クロム 0.05mg/l 以下 砒素 0.01mg/l 以下 総水銀 0.0005mg/l 以下 アルキル水銀 検出されないこと PCB 検出されないこと ジクロロメタン 0.02mg/l 以下 四塩化炭素 0.002mg/l 以下 1,2 ジクロロエタン 0.004mg/l 以下 1,1 ジクロロエチレン 0.1mg/l 以下 シス 1,2 ジクロロエチレン 0.04mg/l 以下 1,1,1 トリクロロエタン 1mg/l 以下 1,1,2 トリクロロエタン 0.006mg/l 以下 トリクロロエチレン 0.03mg/l 以下 テトラクロロエチレン 0.01mg/l 以下 1,3 ジクロロプロペン 0.002mg/l 以下 チウラム 0.006mg/l 以下 シマジン 0.003mg/l 以下 チオベンカルブ 0.02mg/l 以下 ベンゼン 0.01mg/l 以下 セレン 0.01mg/l 以下 硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 10mg/l 以下 ふっ素 0.8mg/l 以下 ほう素 1mg/l 以下 1,4-ジオキサン 0.05mg/l 以下

2 生活環境の保全に関する環境基準 ( 教科書 p.176~178 参照 ) < 公共用水域 ( 河川 湖沼 海域 )> 1) 基準値 P.13 右側メモ重要 1pH 2COD( 化学的酸素要求量 ) 3BOD( 生物化学的酸素要求量 ) 4DO( 溶存酸素量 ) 5 大腸菌群数 6SS ( 浮遊物質量 ) など 河川 6 類型 AA A B C D E 湖沼 4 類型 AA A B C 海域 3 類型 A B C BOD または COD の環境基準の達成状況 (2007) 河川 90.0% 湖沼 50.3% 海域 78.7% 2) 富栄養化が問題となる閉鎖性水域 ( 湖沼 海域 ) 全窒素と全隣の基準湖沼 5 類型 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ 海域 4 類型 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 3) 水生生物保全の観点から 全亜鉛の基準淡水 4 類型 生物 A 生物特 A 生物 B 生物特 B 海水 2 類型 生物 2014 前期 A 生物特公衆衛生学 ⅡA

問題 : 公共用水域の環境基準として BOD を規定しているのはどれか 1 河川 2 湖沼 3 内湾 4 内海 5 海域

問題 : 公共用水域 ( 河川 湖沼 海域 ) における生活環境の保全に関する環境基準として 海域に適用されないものはどれか 1pH 2DO 3 大腸菌群 4SS 5 全亜鉛

問題 : COD 測定の際に酸化剤として用いられるのはどれか 1Na 2 CO 3 2Ca(OH) 2 3Mn(OH) 2 4 KMnO 4 5Na 2 SO 3

公共用水域などの水質保全を図るための排水基準 << 水質汚濁防止法 排水基準 健康に係る有害物質についての排水基準 (27 項目 ) 生活環境に係る汚染状態についての排水基準 (15 項目 )

健康に係る有害物質についての排水基準 (27 項目 ) 有害物質の種類許容限カドミウム及びその化合物 0.1mg/L シアン化合物 1mg/L 有機燐化合物 ( パラチオン メチルパラチオン メチルジメトン及び EPNに限る ) 1mg/L 鉛及びその化合物 0.1mg/L 六価クロム化合物 0.5mg/L 砒素及びその化合物 0.1mg/L 水銀及びアルキル水銀その他の水銀化合物 0.005mg/L アルキル水銀化合物検出されないことポリ塩化ビフェニル 0.003mg/L トリクロロエチレン 0.3mg/L テトラクロロエチレン 0.1mg/L ジクロロメタン 0.2mg/L 四塩化炭素 0.02mg/L 1,2-ジクロロエタン 0.04mg/L 1,1-ジクロロエチレン 0.2mg/L シス-1,2-ジクロロエチレン 0.4mg/L 1,1,1-トリクロロエタン 3mg/L 1,1,2-トリクロロエタン 0.06mg/L 1,3-ジクロロプロペン 0.02mg/L チウラム 0.06mg/L シマジン 0.03mg/L チオベンカルブ 0.2mg/L ベンゼン 0.1mg/L セレン及びその化合物 0.1mg/L ほう素及びその化合物海域以外 10mg/L 海域 230mg/L ふっ素及びその化合物海域以外 8mg/L 海域 15mg/L アンモニア アンモニウム化合物亜硝酸化合物及び硝酸化合物 (*1)100mg/L

生活環境に係る汚染状態についての排水基準 (15 項目 ) 水素イオン濃度 (ph) 海域以外 5.8-8.6 海域 5.0-9.0 生物化学的酸素要求量 (BOD) 160mg/L( 日間平均 120mg/L) 化学的酸素要求量 (COD) 160mg/L( 日間平均 120mg/L) 浮遊物質量 (SS) 200mg/L( 日間平均 150mg/L) ノルマルヘキサン抽出物質含有量 ( 鉱油類含有量 ) 5mg/L ノルマルヘキサン抽出物質含有量 ( 動植物油脂類含有量 ) 30mg/L フェノール類含有量 5mg/L 銅含有量 3mg/L 亜鉛含有量 2mg/L 溶解性鉄含有量 10mg/L 溶解性マンガン含有量 10mg/L クロム含有量 2mg/L 大腸菌群数日間平均 3000 個 /cm 3 窒素含有量 120mg/L( 日間平均 60mg/L) 燐含有量 16mg/L( 日間平均 8mg/L)

3) 土壌汚染 環境基本法第 16 条第 1 項による土壌の汚染に係る環境上の条件につき 人の健康を保護し 及び生活環境を保全するうえで維持することが望ましい基準 27 項目 ( 教科書 p.16 表 2 10)

問題 : 土壌汚染に関する問題である 正しいものをえらびなさい 1 土壌汚染は水質汚染とともに複合汚染の原因になる 2 土壌汚染防止法では農用地のみが規制対象となっている 3 土壌汚染防止法では都道府県知事が排土 客土などの汚染対策の指示を行う 4 土壌汚染の原因となる有機塩素系や有機リン系の農薬は農薬取締法でも規制している 5 土壌汚染の原因となる除草剤 殺虫剤 殺菌剤などの残留農薬の規制は食品衛生法でも規制している

問題 : 土壌汚染防止法の環境基準において農地用土壌中に検出されてはならないものはどれか 1 シアン化合物 2 有機リン化合物 3 アルキル水銀化合物 4 PCBs 5 水銀およびその化合物

ダイオキシン類 ダイオキシン類特別措置法 化学工場 ごみ処理場などに対する産業廃棄物の処理に関する規制 ダイオキシン類対策特別措置法は 2000( 平成 12) 年 1 月 15 日施行 この法律は 新たな枠組みを整備することにより ダイオキシン類による環境汚染の防止や その除去等を図り 国民の健康を保護することが目的

ダイオキシン類通常 ポリ塩化ジベンゾ - パラ - ジオキシン (PCDD) とポリ塩化ジベンゾフラン (PCDF) をまとめてダイオキシン類と呼び コプラナーポリ塩化ビフェニル ( コプラナー PCB) のようなダイオキシン類と同様の毒性を示す物質をダイオキシン類似化合物と呼ぶ 異性体の数は PCDD で 75 種類 PCDF で 135 種類ある 平成 11 年 7 月 16 日に公布されたダイオキシン類対策特別措置法においては PCDD 及び PCDF にコプラナー PCB を含めて ダイオキシン類 と定義された

PCB ポリ塩化ビフェニル (Polychlorinated Biphenyl) ビフェニル骨格 (C12H10) の水素が塩素で置換されたものの総称

PCB とは 塩素化ビフェニルの総称 209 種の異性体 化学的に安定 ( 油状 水に不溶 沸点高 熱分解しにくい ) 熱媒体 絶縁油 複写紙に使用 環境への残留性高い 製造 使用は禁止されている

PCB の毒性 急性毒性は LD 50 ( ラット経口投与 )1,000mg/kg 以上 慢性的な摂取により体内に徐々に蓄積 様々な症状 ヒトに対しておそらく発ガン性がある物質 ( 国際がん研究機関評価 2A) 中毒症状 目やに 爪や口腔粘膜の色素沈着などついで座瘡様皮疹 ( 塩素ニキビ ) 爪の変形 まぶたや関節のはれなど カネミ油症事件 ; 米ぬか油 ( ライスオイル ) 中に 脱臭工程の熱媒体として用いられた PCB 等が混入したことが原因 1968 年 10 月 西日本を中心に広域に米ぬか油による食中毒 その後 国の行政指導で PCB の製造中止 メーカーへの回収, 処理体制の確立の指示 化審法 ( 昭和 48 年 ) により翌年から製造 使用 輸入が原則禁止

食品中に残留する PCB の暫定的規制値 魚介類遠洋沖合魚介類 ( 可食部 ) 0.5ppm 内海内湾 ( 内水面を含む ) 魚介類 ( 可食部 ) 3ppm 牛乳 ( 全乳中 ) 0.1ppm 乳製品 ( 全量中 ) 1ppm 育児用粉乳 ( 全量中 ) 0.2ppm 肉類 ( 全量中 ) 0.5ppm 卵類 ( 全量中 ) 0.2ppm 容器包装 5ppm 昭和 47 年 8 月 24 日環食第 442 号各都道府県知事 各政令市市長あて厚生省環境衛生局長食品中に残留する PCB の規制について

問題 : PCB に関する問題である正しいものはどれか 1 PCBは水に難溶 油溶性 生体には蓄積性を有する 2 PCBは一般環境中の微生物では分解されない 3 PCBは塩素数の少ないものが急性毒性が一般的に強い 4 PCBは塩素数の多いものが慢性毒性が一般的に強い 5 コプラナー PCBの毒性は強く ダイオキシン受容体との結合性が強い 6 PCBsは200 種類を超える異性体を持つ塩素化合物である 7 我が国のカネミ油症事件は食用油の生産工程中にPCBsや PCDFが混入し人が暴露した事例である

2,3,7,8-TCDD (2,3,7,8- 四塩化ダイオキシン ) TEQ=1 TEQ(Toxic equivalants): =2,3,7,8-TCDD 毒性等量 2,3,7,8 テトラクロロジベンゾ -p- ジオキシン ダイオキシン類の 1 日摂取量 : 平均 112.6pgTEQ/ 日 2.25pgTEQ/kg/ 日 TDI(Tolerable daily intake): 耐容一日摂取量 =4pgTEQ/kg/ 日 ( 日本 1999) 1pgTEQ/kg/ 日を目指す

ダイオキシン類排出抑制施策の基本となる基準 1. 耐容一日摂取量 (TDI) は 人の体重 1kg 当たり 4pg-TEQ/ 日 ( 法 6 条 ) TEQ : ダイオキシン類異性体の混合物に対して 1 つの濃度表示を得るために 各異性体の実測濃度に毒性等価係数 (TEF : Toxicity Equivalency Factors) を乗じた値の総和を 毒性等量 (TEQ : Toxic Equivalents) として求める TEF : 毒性が最強である 2,3,7,8-TeCDD の毒性を 1 として 他の異性体を相対的に評価する毒性等価係数 (TEF:Toxicity Equivalency Factors) が 各異性体に定められている 2. 大気汚染 水質汚濁および土壌汚染に係る環境基準 ( 法 7 条 環境庁告示 68 号別表 ) 大気 : 年平均値で 0.6pg-TEQ/m 3 以下水質 : 年平均値で 1pg-TEQ/ リットル以下 ( 水質の汚濁には水底の底質の汚染を含む ) 土壌 : 1,000 pg-teq/g 以下 (1,000 pg-teq/g 以下であっても 250pg-TEQ/g 以上であればモニタリング実施 )

環境中のダイオキシン類 環境省平成 20 年度の調査全国の平均的な環境中のダイオキシン類濃度大気中 : 0.036pg TEQ/m 3 川や海などの公共用水域水質 : 0.20pg TEQ/ リットル底質 : 7.1pg TEQ/g 土壌 : 3.1pg TEQ/g

食品からのダイオキシン類の一日摂取量 < ダイオキシン類一日摂取量の全国平均年次推移 > (5 年間の調査結果 ) 年度平成 13 年 一日摂取量 (pgteq/ 日 ) 81.47 (33.3~ 169.9) 平成 14 年平成 15 年平成 16 年平成 17 年 74.45 (28.42~ 169.82) 66.51 (28.95~ 152.41) 70.47 (23.83~ 146.60) 60.16 (23.40~ 178.15) 体重 1kg 当たりの一日摂取量 (pgteq/kgbw/ 日 ) 1.63 (0.67~ 3.40) 1.49 (0.57~ 3.40) 1.33 (0.58~ 3.05) 1.41 (0.48~ 2.93) 1.20 (0.47~ 3.56) 数値は平均値 ( ) 内は範囲を示す なお 体重 1kg 当たりの一日摂取量は日本人の平均体重を 50Kg として計算している 耐容一日摂取量 (TDI)4pgTEQ/kgbw/ 日より低く 一部の食品を過度に摂取するのではなく バランスのとれた食生活が重要であることが示唆されました 平成 18 年 9 月 26 日厚生労働省食品安全部

平成 18 年度のダイオキシン類の一人あたりの摂取量の調査結果 ダイオキシン類の一人あたりの摂取量 全国調査推計値 (pg TEQ/kg/ 日 ) 摂取量に占める割合 食品 1.04 98.2% 大気 0.015 1.4% 土壌 0.0038 0.4% 計約 1.06pg TEQ/kg/ 日 100% 国民の平均的な食品摂取量であれば国が摂取量の限度として定めている TDI の 4pg-TEQ/kg/ 日を下回っている ダイオキシン類は脂肪に溶けやすい性質を持っており 魚 肉 乳製品 卵など比較的脂肪分の多い食品に蓄積しやすく 反面 野菜にはあまり蓄積しない 欧米では肉や乳製品からの摂取がもっとも多いのに対し 我が国では魚介類による摂取が最も多く 水産加工品も加えると食品から摂取される量の 80% 以上を占める

問題 : ダイオキシン対策特別措置法において 1 日耐容摂取量は何 pg TEQ/kg/ 日と決められているか 11 22 34 48 5 10

問題 : ダイオキシン対策特別措置法に関する問題である正しいものはどれか 1 ダイオキシン類はTCDD,Co PCBs,PCDFの3 種類を含む 2 ダイオキシン類はその製造 保管 使用が禁止ないし制限を受けている 3 ダイオキシン類は脂溶性のために食肉や魚介類の脂肪組織に蓄積しやすい 4 我が国ではダイオキシン類の約 95% は食品から摂取されその65% は魚類からの摂取である 5 我が国のダイオキシン類の排出量は激減している

問題 : ダイオキシン類に関する問題である正しいものはどれか 1 がん原 ( 発がん ) 性をもつ 2 がん細胞を増殖させる発がんプロモーターである 3 DNAと結合する発がんイニシエーターである 4 ダイオキシン類はダイオキシン受容体と結合し 胎児の発育に悪影響を及ぼす 5 母乳を介して新生児に移行する

(2) 公害 S.42 公害対策基本法 S.44 公害に係る健康被害の救済に関する特別措置法 ( 旧救済法 ) S.48 公害健康被害補償法 S.63 公害健康被害の補償等に関する法律 ( 公健法 ) 第一種地域第二種地域汚染原因者負担の原則

教科書 p.18 図 2 2 表 2 12

公害健康被害者の認定 公害健康被害者 公害医療手帳の交付 療養給付 遺族補償 環境中の過剰暴露者 認定 公害健康被害補償法 申請 公害健康被害者認定審査会 ( 総務省 ) 承認 都道府県知事 地域生活 農林水産業 学校 職場 労働者災害補償保険法 申請 労災補償保険審議会認定非認労働災害者認定労働基準監督署

環境基本法に定める典型 7 公害 (p.17) 大気汚染水質汚濁土壌汚染騒音振動地盤沈下悪臭 四大公害事件 水俣病 (1956 年熊本県水俣湾など ) 四日市ぜん息 (1963 年三重県四日市市 ) イタイイタイ病 (1955 年富山県神通川 ) 第二水俣病 ( 一九六五年新潟県阿賀野川 )

問題 : 環境基本法に定める 7 公害に含まれないのはどれか 1 大気汚染 2 水質汚濁 3 土壌汚染 4 火山噴火 5 悪臭

1. 無機金属 金属の毒性 メタロチオネインとの結合 Cd Hgによる腎障害 イタイイタイ病 ヘモグロビンの合成阻害 低酸素症 鉛蒼白 (Pb) 2. 有機金属 血液ー脳関門 の通過 有機水銀 ( メチル水銀 ) 有機鉛( 四エチル鉛 ) 中枢神経障害 血液ー胎盤関門 有機水銀 ( メチル水銀 ) 有機鉛( 四アルキル鉛 ) 胎児性中枢神経障害 有機金属のほうが一般的には重篤 ヒ素は無機ヒ素の ほうが重篤

水銀 有機水銀 ( メチル水銀 ) 水俣病 魚介類の水銀の暫定的規制値 (1973) 総水銀としては 0.4ppm とし メチル水銀 0.3ppm( 水銀として ) とした ただし この暫定的規制値は マグロ類 ( マグロ カジキおよびカツオ ) および内水面水域の河川産の魚介類 ( 湖沼産の魚介類は含まない ) 深海性魚介類については適用しないものである 水銀を含有する魚介類等の摂食に関する注意事項 (2003) http://www.mhlw.go.jp/topics/2003/06/tp0605 1.html http://www.mhlw.go.jp/topics/2003/06/tp0613 1.html 対象 : 妊娠されている方又はその可能性のある方 (1) 2 ヶ月に 1 回以下 (1 回 60~80g として ): バンドウイルカ (2) 1 週間に 1 回以下 (1 回 60~80g として ): ツチクジラ コビレゴンドウ マッコウクジラ及びサメ ( 筋肉 ) (3) 1 週間に 2 回以下 (1 回 60~80g として ): メカジキ及びキンメダイ

水俣病 1956 年 5 月 1 日 2 歳 5 歳の姉妹が原因不明の 中枢神経疾患 を発症したと チッソの附属病院長が保健所に届け出 症状 : 求心性視野狭窄 構音障害 運動失調など 疫学調査の結果 水俣近郊の魚を摂取したものが同様の奇病を発生していた チッソ工場 ( アルデヒド製造 ) の廃液中の有機水銀のうちメチル水銀が原因 (1968 年国が認定 = 水俣病と呼ばれるようになった ) 胎児性中枢神経障害 ( 胎児性水俣病 )

問題 : メチル水銀の毒性に関する問題である正しいものはどれか 1 メチル水銀は環境中の微生物や魚介類で生成する 2 無機水銀のメチル化ではメチルコバラミン ( メチルVB12) がメチル基供与対となる 3 食料資源の大型魚類には無機水銀よりもメチル水銀の量が圧倒的に多い 4 メチル水銀は血液 脳関門を通過するために 求心性視野狭窄などの中枢神経障害を起こす 5 メチル水銀による人の中枢神経障害である水俣病はハンターラッセル症候群ともいう

四日市ぜん息 原因 : 石油化学工場のばい煙と硫黄酸化物 (SOx) 慢性気管支炎 気管支ぜんそく

イタイイタイ病富山県神通川の上流の鉱山から Cd が流出 流域の農作物 魚類 河川水を摂取した高齢経産婦人に骨軟化症が多発 無機 Cd は腎メタロチオネインと結合し 近位尿細管細胞に蓄積 腎障害 (Ca イオンの再吸収を阻害 ) を起こした イタイイタイ の疼痛は腎障害が原因

カドミウム 食品中の平均含有量 0.01~0.1ppm 急性中毒の例 (1966) 患者数 369 人 東京 症状は食後短時間での嘔吐 腹痛 下痢など 原因は自動ゆでめん器のバケット部分のメッキ金属が溶出 めんに移行 (Cd と Zn) 食品の規格基準 我が国の基準は玄米はカドミウム含有量 1.0ppm 未満 ( 精白米については 0.9ppm 未満 ) 国際的には Codex 委員会の食品添加物 汚染物質部会 (CCFAC) が精米 0.4ppm 等を提案

問題 : カドミウムの毒性に関する問題である正しいものはどれか 1 無機カドミウムは人の生体内においてメチル化した有機カドミウムには変換しない 2 無機カドミウム化合物は無機水銀と同様に肝や腎でメタロチオネインと合成を促進し メタロチオネインとして蓄積される 3 無機カドミウムはヒト生体内に吸収されると 近位尿細管細胞に蓄積される 4 無機カドミウムによるイタイイタイ病は骨折よりも腎障害によるものが主要と考えられる 5 タイ産よりも日本産のコメにカドミウムが多く含有されている

第二水俣病 別名 新潟水俣病 新潟県阿賀野川にあったアルデヒド製造工場 ( 昭和電工鹿瀬工場 ) の排水が原因 阿賀野川の魚に有機水銀が蓄積 新潟県が1965 年 6 月に発表 5 人死亡 26 人水銀中毒患者胎児性水俣病患者 1 名その後 2001 年までに690 人の患者

慢性ヒ素中毒 慢性ヒ素中毒症皮膚 鼻 呼吸器系 神経系の疾患 ( 黒皮病 角化症 鼻中隔穿孔 皮膚がん 肺がん 末しょう神経障害 肝臓障害 膀胱がんなど ) 島根県津和野町笹ケ谷地区宮崎県高千穂町土呂久地区 21 名 171 名 鉱山精錬所付近の住民

ヒ素 農薬殺虫剤 ( ヒ酸鉛 ) 医薬品( 亜ヒ酸など ) で使用されていた 致死量 :100~300mg 中毒量 :5~50mg 森永ヒ素ミルク事件 (1955) 亜ヒ酸が不純物として混入 患者数 13000 名以上 亜ヒ酸 ( 三酸化ヒ素 As2O3) はSH 酵素阻害作用強く猛毒 (SH 酵素は その活性部分にSH 基を有し 三大養素 ( 糖 蛋白 脂質 ) の代謝 エネルギー ( 元気のもと ) 発生や 解毒反応 皮膚代謝などに深くかかわっている生体機能維持に大切な酵素 ) 水道水質基準 (1993) 発がん性があることから 0.05mg/l を0.01mg/lに基準を下げた

問題 : 大気汚染物質の健康影響として気管支ぜんそくの原因物質とされるものはどれか 1 二酸化硫黄 2 二酸化窒素 3 浮遊粒子状物質 4 一酸化炭素 5 光化学オキシダント

問題 : 四大公害病の概要に関する問題である 正しい組み合わせのものはどれか 1 イタイイタイ病 カドミウム 富山県神通川流域 骨軟化症 2 水俣病 メチル ( 有機, アルキル ) 水銀 熊本県水俣湾 中毒性中枢神経症や胎児性神経障害 3 四日市ぜん息 硫黄酸化物 三重県四日市市 慢性気管支炎 4 第二水俣病 メチル ( 有機, アルキル ) 水銀 新潟県阿賀野川流域 中毒性中枢神経症

問題 : 公害健康被害の補償等に関する法律 ( 教科書 p.17) で指定された疾患はどれか 1 イタイイタイ病 2 水俣病 3 新潟水俣病 4 四日市ぜん息 5 慢性ヒ素中毒

問題 : 関連性のある正しい組み合わせはどれか 1 Cd イタイイタイ病 2 メチル水銀 中枢神経障害 3 ヒ素 皮膚がんや膀胱がん 4 硫黄酸化物 気管支ぜん息

慢性ひ素中毒 メチル水銀求心性視野狭窄 鼻中隔穿孔