田川市水道事業会計

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平成 28 年度決算に基づく福井市健全化 判断比率及び資金不足比率審査意見書 福井市監査委員

2007財政健全化判断比率を公表いたします

平成 28 年度決算に係る健全化判断比率及び資金不足比率に関する審査意見書 春日井市監査委員

平成 27 年度高浜町の健全化判断比率及び資金不足比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 が平成 21 年 4 月から全面施行され この法律により地方公共団体は 4 つの健全化判断比率 ( 実質赤字比率 連結実質赤字比率 実質公債費比率 将来負担比率 ) と公営企業ごとの資金不足比率を議会に報

貝監第  号

01 H30記者発表資料

健全化比率及び資金不足比率の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 により 藤枝市の健全化判断比率及び資金不足比率につい て 以下のとおり算定しました これは 平成 19 年 6 月に公布された上記法律に基づき 毎年度 監査委 員の審査に付した上で 議会に報告及び公表するものです 本市

山形県庄内町平成 28 年 11 月 ( 訂正版 ) 平成 26 年度決算に基づく健全化判断比率 地方公共団体の財政の健全化に関する法律第 3 条第 1 項の規定により 健全化判断比率を公表 いたします 健全化判断比率は 自治体の財政が健全かどうかを表す指標です 地方公共団体の財政の健全化に関する法

地方公共団体財政健全化法

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鯖監査第  号

地方公共団体の財政の健全化に関する法律 に係る比率について 1 概要北海道夕張市のような地方自治体の財政破綻を未然に防ぐため 平成 20 年 4 月に 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 ( 以下 財政健全化法 といいます ) が施行されました 財政健全化法では 市の一般会計の決算だけでなく 市

地方公共団体の財政の健全化に関する法律 に係る比率について 1 概要北海道夕張市のような地方自治体の財政破綻を未然に防ぐため 平成 20 年 4 月に 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 ( 以下 財政健全化法 といいます ) が施行されました 財政健全化法では 市の一般会計の決算だけでなく 市

平成 30 年 (2018 年 )9 月 20 日 財政局 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率等の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 に基づき 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率を算定いたしましたのでお知らせします 健全化判断比率については すべての

16 筑紫野市 22.91% 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

54 赤村 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 1.59% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地方

14 中間市 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 7.65% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地

57 みやこ町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 9.49% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

47 大木町 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 22.96% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は

平成20年度決算に基づく

連結実質赤字比率 ) 実質赤字比率 =A/B*100が負一般会計等 2 会計名学童等災害共済学童等災害共済事業 数の場合における A/B*100の絶対 一般会計等 2 実質収支額 値 一般会計等 3 会計名 中小企業従業員中小企業従業員退職金等

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.8% 12.6% 実質公債費比率 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 平成 26 年度 11.8% 平成 27 年度 12.6% 平成 28 年度 13.7% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等

1 北九州市 実質公債費比率の状況と推移 11.4% 10.8% 実質公債費比率 平成 21 年度 9.9% 平成 22 年度 11.7% 平成 23 年度 11.4% 平成 24 年度 10.8% 平成 25 年度 10.5% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の

1 北九州市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 20 年度 171.8% 平成 21 年度 173.5% 平成 22 年度 平成 23 年度 166.9% 166.0% 166.9% 平成 24 年度 170.3% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め


29 那珂川町 実質公債費比率の状況と推移 4.6% 4.0% 実質公債費比率 平成 23 年度 5.6% 平成 24 年度 5.1% 平成 25 年度 4.6% 平成 26 年度 4.0% 平成 27 年度 3.6% 実質公債費比率は その地方公共団体の一般会計等が負担する元利償還金等の額を その

15 小郡市 13.9% 13.5% 比較する財政の規模 ( 分母 ) の内訳について 計算式 : 標準財政規模 (c) - 算入公債費等の額 (b) 標準財政規模 (c) の内訳 ( 単位 : 千円 %) H22 決算 H23 決算 H24 決算 H25 決算 標準税収入額等 7,265,856

01_H28表紙

15 小郡市 将来負担比率の状況と推移 将来負担比率 平成 21 年度 118.0% 平成 22 年度 102.9% 平成 23 年度 平成 24 年度 81.4% 92.7% 81.4% 平成 25 年度 76.4% 将来負担比率は 地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含め その地

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Ⅱ 健全化判断比率の概要 1 健全化判断比率 財政健全化法の施行に伴い 地方公共団体は 平成 19 年度から 毎年度 次の健全化判断比率 (4 指標 ) を監査委員の審査に付した上で 議会に報告し 公表しなければならないことになっています 早期健全化基準を上回ると財政健全化計画の策定が義務付けられ

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別紙様式 1-1( 平成 19 年度承認計画用 ) 西総財第 7 7 号 平成 23 年 8 月 26 日 静岡財務事務所長 殿 西伊豆町長藤井武彦印 財政健全化計画等執行状況報告書 以下の財政健全化計画等の執行状況について 別紙のとおり報告します 財政健全化計画 公営企業経営健全化計画上水道事業

目 次 1. 作成の目的 P2 2. 推計方法 P2 3. 歳入の推移 P4 4. 歳出の推移 P5 5. 歳入歳出の比較 P6 6. 基金の状況 P7 7. 地方債残高の状況 P8 8. 経常収支比率の状況 P9 9. 実質公債費比率の状況 P まとめ P11-1 -

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1

決算報告 574 億 1,173 万円一般会計歳出決算内訳 ( 性質別 ) 歳出 歳出決算の特徴 平成 22 年度に比べ 2 億 5,161 万円増 (0.44% 増 ) となりました 増額となっている主なものは 社会福祉や医療助成の経費である扶助費 (10 億 1,310 万円増 ) 積立金 (1

報告第4号

~ わかりやすい決算報告をめざして ~ 市ではさまざまな事業を行っています どのような事業を行うのか 資金調達はどうするか どのように支出するかを 歳入 歳出 という形でお金で表し とりまとめた計画が 予算書 です その予算に沿って事業を行った一年間の結果を報告したものが 決算書 です 決算書 には

各種財政分析指標の解説

PowerPoint プレゼンテーション




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市税収入額(人口推移)

その 1 の財政状況は? 平成 28 年度一般会計決算からの財政状況を説明します 1 平成 28 年度の主なお金の使い道は? その他の経費 212 億 93 万円 扶助費 82 億 3,606 万円 16.7% 43.0% 義務的経費 219 億 7,332 万円 人件費 44.5% 79 億 8,

平成 29 年度 浜田市健全化判断比率及び浜田市資金不足比率審査意見書 浜田市監査委員 1

報告事項     平成14年度市町村の決算概要について

はじめにこの 釧路市の財政 は 釧路市の歳入 歳出等の状況をグラフを使って経年的に表すことにより 市民の皆様に釧路市の財政状況を出来るだけわかりやすくお知らせするために作成いたしました 本資料を通じて 釧路市の財政について 一人でも多くの市民の皆様にご理解をいただき ご意見をいただきながら今後の財政

キャッシュ・フロー計算書について

事務連絡 平成 29 年 4 月 3 日 各都道府県財政担当課各都道府県市区町村担当課各指定都市財政担当課 御中 総務省自治財政局公営企業課 平成 29 年度における東日本大震災に係る地方公営企業施設の災害復旧事業等に対する地方財政措置等について 東日本大震災に係る災害復旧事業等については 平成 2

23家計簿syuusei.xls

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2 ( 178 9)

281

スライド 1



☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

-2 -


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2 決算収支 実質収支は 59 億 63 百万円の黒字で 11 年連続で全団体黒字となった 単収支は 9 億 92 百万円の黒字となった また 赤字団体は35 団体中 15 団体となり 前と比べて8 団体減少した 実質単収支は 189 億 82 百万円の赤字となり 前と比べて41 億 47 百万円赤

さぬき市普通会計決算状況 普通会計決算状況及び財政指標等 1P 普通会計歳入決算状況 普通会計歳出決算状況 主な一般財源の推移 ( 市税及び地方交付税 ) 普通建設事業費と義務的経費の推移 基金 市債及び元利償還金等の状況 2P 3P 4P 5P 6~8P

2


⑴ ⑵ ⑶

地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

1. 財政状況の年度推移 ( 一般会計 ) (1) 決算概況 ( 単位 : 億円 ) グラフの解説 一般会計の歳入 歳出の規模は増加傾向にあり 平成 27 年度の決算規模は 歳入 歳出ともに過去最大規模となっています 実質収支は 黒字を継続しており 27 年度は約 49 億円 前年度と比べると約 1

の自主財源では 分担金 負担金 使用料 手数料 寄付金 繰入金が増加しましたが 財産収入や諸収入が大幅に減少したことにより 自主財源は前年より 6,952 万円の減 (3.8% 減 ) となっております 国や県などの制度に影響を受ける依存財源は 53 億 9,090 万円で 県支出金や町の借金である

議案第 120 号 佐渡市職員の給与に関する条例及び佐渡市職員の特殊勤務手当に 関する条例の一部を改正する条例の制定について 佐渡市職員の給与に関する条例及び佐渡市職員の特殊勤務手当に関す る条例の一部を改正する条例を次のとおり制定する 平成 30 年 12 月 12 日提出 佐渡市長 三浦基裕 -

H28_1 saiketutaido(元データ)

○ 何のために財務書類を作成するか

PowerPoint プレゼンテーション

⑴ ⑵ ⑶

⑴ ⑵ ⑶

⑴ ⑵ ⑶

⑴ ⑵ ⑶

⑴ ⑵ ⑶

講義の内容 13 日 ( 火 ) 講義 地方自治体の財政運営と議員の役割 ~ 地方財政の現状と健全化法の概要 ~ (13:00~14:30) 関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科教授稲沢克祐氏内容 : 財政健全化法制定の経緯や法律の概要について 法制定から6 年が経過した今の自治体財政の現状や議員

市債の状況 一般会計基金の状況 円 計 円 地 発基金などの定額運用基金は含んでいません 主な財政用語の説明 会計区分 一般会計市税 国や県からの補助金 交付金 手数料などの収入や 市の行う仕事に必要な支出といったお金の処理をまとめて行うために設けられた会計で 市のお金の流れの中心となっています 企

豊橋市公金管理指針 第 1 総則 1 趣旨この指針は 本市の公金の適正な管理に関し必要な事項を定めるものとする 2 定義この指針において 公金 とは 歳計現金 歳入歳出外現金 基金に属する現金 公営企業会計 ( 水道事業会計 下水道事業会計及び病院事業会計をいう 以下同じ ) に属する現金及び一時借


第3 法非適用企業の状況

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平成17年度の決算状況

⑸ 老人保健拠出金については 平成 25 年度当初予算と同額の7 万 5 千円を計上した ⑹ 介護納付金については 平成 25 年度当初予算に比べ3.8% 減の1 億 8,4 03 万 9 千円を計上した ⑺ 共同事業拠出金については 平成 25 年度当初予算に比べ7.0% 増の3 億 7, 793


⑴ ⑵ ⑶ ⑷ 1

○ 何のために財務書類を作成するか

財務の概要 (2012 年度決算の状況 ) 1. 資金収支計算書の概要 資金収支計算書は 当該会計年度の教育研究活動に対応するすべての資金の収入 支出の内容を明らかにし かつ 当該会計年度における支払資金の収入 支出の顛末を明らかにするものです 資金収支計算書 2012 年 4 月 1 日 ~201

Taro-中期計画(別紙)

瑞穂町福祉会館条例施行規則の一部を改正する規則を公布する

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Transcription:

平成 28 年度 田川市財政健全化審査及び経営健全化審査意見書 田川市監査委員

田監第 4 8 号 平成 2 9 年 9 月 7 日 田川市長 二場公人殿 田川市監査委員丸谷芳昭 田川市監査委員髙瀬冨士夫 平成 2 8 年度田川市財政健全化審査及び 経営健全化審査意見書の提出について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律第 3 条第 1 項及び第 22 条第 1 項の規定により審査に付さ れた 健全化判断比率及び資金不足比率並びにその算定の基礎となる事項を記載した書類について審査 したので その意見を提出します

~ 目次 ~ 平成 28 年度財政健全化審査意見 第 1 審査の対象 1 第 2 審査の期間 1 第 3 審査の方法 1 第 4 審査の結果 1 1 健全化判断比率の状況 2 平成 28 年度経営健全化審査意見 第 1 審査の対象 5 第 2 審査の期間 5 第 3 審査の方法 5 第 4 審査の結果 5 1 資金不足比率の状況 6 注 1 各比率は百分率で表示し 表示単位未満は四捨五入とした 注 2 パーセンテージ間の単純差引はポイントで表した

平成 28 年度財政健全化審査意見 第 1 審査の対象 健全化判断比率 ( 実質赤字比率 連結実質赤字比率 実質公債費比率 将来負担比 率 ) 及びその算定の基礎となる事項を記載した書類 なお それぞれの比率の対象となる会計は 第 1 図 のとおりである 第 2 審査の期間 平成 29 年 6 月 20 日から平成 29 年 9 月 1 日まで 第 3 審査の方法 審査に付された健全化判断比率及びその算定の基礎となる事項を記載した書類が 適正に作成されているかどうかに主眼をおき 一般会計 特別会計及び公営企業会計に係る決算の審査対象とされた書類 地方財政状況調査表 公債台帳 地方交付税算定台帳 その他の関係書類との照合を行なうとともに 関係職員の説明を聴取し審査を行なった 第 4 審査の結果 審査に付された各事業会計の健全化判断比率は 法令の規定に従って適正に算定さ れていた また 算定の基礎となる事項を記載した書類は適正に作成されているもの と認められた - 1 -

対象会計の範囲 第 1 図 一般会計等 公営事業会計 一般会計 一般会計等に属する特別会計 一般会計等以外の特別会計のうち公営企業会計以外の特別会計 公営企業会計 一部事務組合 広域連合 急患医療特別会計 住宅新築資金等貸付特別会計 田川市等三線沿線地域交通体系整備事業基金特別会計 国民健康保険特別会計 後期高齢者医療特別会計 水道事業会計病院事業会計 田川地区水道企業団福岡県田川地区消防組合田川地区斎場組合田川地区清掃施設組合福岡県市町村災害共済基金組合福岡県自治振興組合福岡県介護保険広域連合福岡県後期高齢者医療広域連合 実質赤字比率 連結実質赤字比率 実質公債費比率 準元利償還金の対象会計 将来負担比率 地方公社 第三セクター等 田川市住宅管理公社平成筑豊鉄道株式会社 1 健全化判断比率の状況 地方公共団体は 健全化判断比率のいずれか一つが早期健全化基準以上となった場合 基準以上となった要因の分析や基準未満とするための方策等を定めた財政健全化計画を策定しなければならない 財政健全化計画を定めるにあっては 外部監査を受けた上で作成し 議会の議決が必要となる また 健全化判断比率のいずれか一つが財政再生基準以上となった場合も同様に 基準以上となった要因の分析や財政再生の計画等を定めた財政再生計画を策定しなければならない 財政再生計画を定める場合も外部監査を受けた上で作成し 議会の議決が必要となることは財政健全化計画を定める場合と同じだが 財政再生計画については 総務大臣の同意を得ないと地方債の起債ができない等の国の関与を余儀なくされることになる 前者が自主的な改善努力による財政健全化を目指しているのに対し 後者は国等の関与による確実な再生を目指している - 2 -

本市の本年度における健全化判断比率は 次のとおり すべての比率において早期健 全化基準未満であった ⑴ 実質赤字比率 実質赤字比率とは 一般会計等の実質赤字を標準財政規模と比較して 赤字の程度 を指標化し 財政運営の深刻度を示した比率である 本市の実質収支額は黒字である ため 実質赤字比率は算定されない 比率名 28 年度 27 年度増減 早期健全化基準 財政再生基準 実質赤字比率 - - - 12.96 20.00 ⑵ 連結実質赤字比率 連結実質赤字比率とは 田川市すべての会計の実質赤字を標準財政規模と比較して 赤字の程度を指標化し 田川市全体の財政運営の深刻度を示した比率である 本市の 実質収支額は黒字であるため 連結実質赤字比率は算定されない 比率名 28 年度 27 年度増減 早期健全化基準 財政再生基準 連結実質赤字比率 - - - 17.96 30.00 ⑶ 実質公債費比率 実質公債費比率とは 一般会計等が負担する公債費及びこれに準じる額の大きさを 指標化し 資金繰りの危険度を示した比率である 本市の実質公債費比率は 8.3% で 早期健全化基準の 25.0% を下回った 比率名 28 年度 27 年度増減 早期健全化基準 財政再生基準 実質公債費比率 8.3 8.6-0.3 25.0 35.0-3 -

⑷ 将来負担比率 将来負担比率とは 一般会計等が将来負担する田川市の借入金や負債残高の程度を 指標化し 将来 財政を圧迫する可能性が高いかどうかを示した比率である 比率名 28 年度 27 年度増減 早期健全化基準 財政再生基準 将来負担比率 - - - 350.0 ( 注 ) 将来負担比率は -45.3% となったため - と記載 - 4 -

平成 28 年度経営健全化審査意見 第 1 審査の対象 平成 28 年度田川市水道事業会計決算及び田川市病院事業会計決算における資金不 足比率及びその算定の基礎となる事項を記載した書類 第 2 審査の期間 平成 29 年 4 月 24 日から平成 29 年 9 月 1 日まで 第 3 審査の方法 審査に付された各事業会計の資金不足比率及びその算定の基礎となる事項を記載した書類が 適正に作成されているかどうかに主眼をおき 各事業会計に係る決算の審査対象とされた書類との照合を行なうとともに 関係職員の説明を聴取し審査を行なった 第 4 審査の結果 審査に付された各事業会計の資金不足比率は 法令の規定に従って適正に算定されていた また 算定の基礎となる事項を記載した書類は適正に作成されているものと認められた 各事業会計の資金不足比率の審査結果は次のとおりである 資金不足比率とは 一般会計の赤字にあたる公営企業会計の資金不足を 公営企業の事業規模となる料 金収入等の規模と比較して指標化し 経営状況の深刻度を示した比率 - 5 -

1 資金不足比率の状況 地方公共団体は 公営企業ごとの資金不足比率が経営健全化基準以上となった場合 基準以上となった要因の分析や基準未満とするための方策等を定めた経営健全化計画を策定し 経営の健全化を図らなければならない 経営健全化計画を定めるにあっては 外部監査を受けた上で作成し 議会の議決が必要となる なお 各企業会計の資金不足比率の状況は 表 1 のとおりであるが 資金不足が発 生しなかったため資金不足比率は算定されなかった 資金不足比率比較表 表 1 ( 単位 :%) 会計名 28 年度増減 27 年度 26 年度経営健全化基準 水道事業会計 - - - - 病院事業会計 - - - - 20.00 資金不足比率は 公営企業ごとの資金不足額の事業規模に対する比率であり 資金不足額を事業規模で除することで算定されるが 資金不足がない場合 資金不足比率は算定されない そこで 資金不足の状況を把握するため 資金不足比率の算式で算定した実数値を経営健全化基準と比較したのが 図 1 である 本年度の実数値を経営健全化基準と比較すると 水道事業会計で 99.2 ポイント 病院事業会計で 42.08 ポイント下回っている しかし この基準はこれ以上悪化すれば不健全であるという目安であって 下回っていれば必ずしも健全というわけではない その数値を前年度と比較すると 水道事業会計で 14.14 ポイント 病院事業会計で 3.04 ポイントの改善となった 資金不足比率算定対象額のうち 企業債や引当金等の除外措置 経過措置対象額は 含んでいない ( 地方公営企業会計制度の改正 ) - 6 -

% 資金不足比率推移表 図 1 20.0 10.0 0.0 病院事業会計 ( 財政悪化 ) -10.0-19.04-20.0-30.0-40.0-15.04 水道事業会計 -22.08-50.0-60.0-45.23-70.0-80.0-65.06 26 27 28-79.20 年度 ( 健全財政 ) 経営健全化基準は 20.00 パーセント - 7 -