1. 委託業務名 仕様書 2019 年度文化遺産 観光コンテンツバンク事業委託 ( 調査設計 運用方針等検討 ) 一式 2. 目的国宝 重要文化財等の文化財に関する多言語に対応した情報と画像 動画等多様なコンテンツを利活用できるよう一元的に収納する 文化遺産 観光コンテンツバンク を構築し, 情報発信を行うことで更なる訪日外国人旅行者の誘客, 我が国の文化財情報基盤の拡充 強化を図る そのために必要となる調査設計と運用方針等の検討を行う 3. 業務の内容以下の作業を業務として委託する (1) 文化遺産 観光コンテンツバンク調査設計 ( ア )2019 年度文化遺産 観光コンテンツバンク事業委託 ( 基盤構築等 ) 仕様書 ( 案 ) 作成訪日観光客向けの文化財に関する多様なコンテンツを収集し, 日本政府観光局 (JNTO) ウェブサイトで効果的に発信する文化遺産 観光コンテンツバンクを2019 年度中に運用開始できるよう, 信頼性の高い文化遺産関係のデータベース及び日本政府観光局 (JNTO) ウェブサイト等とのデータ連携について技術面及び権利関係を含む要件を調査の上, 次の骨子及び作成における留意事項の全ての要件を満たす 2019 年度文化遺産 観光コンテンツバンク事業委託 ( 基盤構築等 ) 仕様書 ( 案 ) を作成する 仕様の骨子 1 先端技術等を駆使した文化財に関する多様なコンテンツを収集するとともに, 多言語に対応した情報を収納し, 訪日外国人旅行者に対し文化財の魅力を発信するとともにコンテンツを利活用できる環境を構築すること 2 先端技術等を駆使した高精細画像 動画等による文化財のコンテンツ収集等及び画像 動画等の利用条件の確認の許諾処理等並びに文化財の多言語解説文の作成等を行うこと 3 上記 12で収集等したコンテンツ等の管理運用を行う情報基盤を構築すること 作成における留意事項 12019 年度文化遺産 観光コンテンツバンク事業委託 ( 基盤構築等 ) の調達は, 一般競争入札 ( 総合評価落札方式 ) で142,855,000 円の予算の範囲内で実施することを前提に実現可能かつ効果的な仕様とすること 2 訪日観光客及び海外メディアへの情報発信は, 日本政府観光局 (JNTO) ウェブサイト (Global Home 及び JAPAN On-line MEDIA CENTER を想定 ) に集約して行うので, 実現可能かつ効果的な発信方法を設計 ( 分析までを含むイメージ図 ) し, その実現に必要なデータ連携の技術情報と必要な権利関係処理について仕様に含めること
3 文化庁が運用する文化遺産オンライン及び国指定文化財等データベース, 国立文化財機構が運用する e 国宝並びに文化庁, 宮内庁及び株式会社読売新聞グループ本社が共同実施する 紡ぐプロジェクト の多言語ポータルサイト等を調査し, 実現可能かつ効果的なデータ連携の技術情報及び権利関係処理について仕様に含めること 4 本仕様における多言語については, 英語とし, 日本語からの単なる翻訳ではなく質の高いコンテンツを求める外国人の目線で作成する仕様とすること 5 政府機関に求められる情報セキュリティ対策には万全を期すとともに, 文部科学省セキュリティポリシー等の規則を踏まえた仕様とすること 6 会計法 ( 昭和 22 年法律第 35 号 ) 等の関係法令及び文部科学省が定めた規則等に沿った適切な内容の仕様とすること 7 文部科学省への協議又は文化遺産 観光コンテンツバンク運用方針委員会での検討において修正意見等があった場合は, 文化庁の指示に従い速やかに修正すること ( イ ) 文化遺産 観光コンテンツバンクロードマップ (2019 年度から5か年間 )( 案 ) 作成文化庁のほか, 観光庁, 日本政府観光局 (JNTO), 連携が見込まれる文化遺産関係のデータベース管理者, 外国人有識者 ( 英語圏 ), 複数の地方公共団体, 先進的なコンテンツ関連技術を有する団体等からヒアリングを行った上で, 実現可能かつ効果的な運用に資する内容のロードマップを作成すること 2019 年度から5か年間で, 国費に頼らない自立的な運用の可能性の検討を含めた制度設計をすること ( ウ ) 最終報告書 ( 調査設計 運用方針等検討 ) 作成本委託業務が適正に履行されたことが客観的にわかる報告書を作成すること 文化庁ウェブサイトで公表することを想定しているため, 次年度に向けた業務引継, 情報セキュリティ及び個人情報など非公開情報は本文には含めず別冊 ( 非公開 ) で作成すること (2) 文化遺産 観光コンテンツバンク運用方針委員会事務局運営収集の対象となる文化財や効果的な情報発信など文化遺産 観光コンテンツバンクの運用方針を検討するとともに, 文化遺産 観光コンテンツバンク構築委託業務の進捗管理等を行うため, 文化遺産 観光コンテンツバンク運用方針委員会を開催する 文化庁の意向を踏まえ, 会場手配 設営, 日程調整, 資料作成, 司会進行, 文化遺産 観光コンテンツバンクの進捗状況報告, 技術的助言, 議事概要作成など運用方針委員会事務局として一切の業務を行う 初回は文化遺産 観光コンテンツバンク構築委託業務仕様書 ( 案 ) の検討を行うこと 1 開催時期 : 初回は2019 年 7 月, その後 2020 年 3 月までの間に計 5 回程度開催する 2 開催場所 : 原則として東京都内 ( 千代田区霞ヶ関周辺が望ましい ) にて会場を確保すること 3 委員構成 ( 想定 ): 文化庁 1 名観光庁又は日本政府観光局 (JNTO)1 名
外国人有識者 ( 英語圏出身かつ日本語で意思疎通が可能であること )1 名情報システム有識者 ( 学術機関又は研究機関等に所属していること )1 名 委員の人選については事前に文化庁政策課文化発信室に相談し了解を得ること 4 謝金及び旅費日本政府観光局及び有識者には必要な範囲で謝金及び旅費を適時に支給すること (3) 共通事項文化遺産 観光コンテンツバンクは, 国際観光旅客税を財源とし実施する事業であることから, 日本文化の発信のみならず観光振興に資することが求められている このため, 質の高いインバウンドに資する外国人の目線で魅力あるコンテンツの収集 制作及び効果的な情報発信をどのように確立していくのか, その過程を含め, 先進的な制度設計を提案すること ( 様式 2) 4. 成果物 12019 年度文化遺産 観光コンテンツバンク事業委託 ( 基盤構築等 ) 仕様書 ( 案 )10 部 2 文化遺産 観光コンテンツバンクロードマップ (2019 年度から5か年間 )( 案 )10 部 3 文化遺産 観光コンテンツバンク運用方針委員会開催要項 委員名簿 ( 案 ) 10 部 4 運用方針委員会議事概要各回 10 部 5 最終報告書 ( 調査設計 運用方針等検討 ) 10 部 いずれも電子媒体 [DVD-R 又は CD-R(Word 又は PowerPoint 等 )] によっても納入するものとする 5. 納入期限上記 4. 1~3については,2019 年 6 月 28 日 ( 金 ) 4については, 運用方針委員会開催の都度, 開催日を含め3 営業日後 5については,2020 年 3 月 31 日 ( 火 ) 6. 納入場所 東京都千代田区霞が関 3-2-2 文化庁政策課文化発信室 7. 契約期間 契約締結日 ~2020 年 3 月 31 日 8. 入札者に求める要求条件 ( 様式 3) (1) 基本条件 1 個人情報保護管理体制が確立されており, かつ確認できること 2 正確な日本語及び英語による文書作成, メール, 電話, 対面での打ち合わせができること 3セキュリティ ( 安全性 ) 及びシステム構築に関する専門知識を有していること
(2) 社内教育に関する条件事業従事者に対し, 以下の内容の教育を実施していること 1 最新の情報技術に関する教育 2モラル教育 3セキュリティ教育 4 個人情報保護に関する教育 5 守秘義務に関する教育 6コンプライアンスに関する教育 (3) 事業体制の適格性本委託業務の遂行に必要な専門知識 経験を有する要員が確保され, 本委託業務遂行について確実に実施される体制が整備されていること 文化庁, 観光庁及び日本政府観光局のほか, 主要な文化遺産関係のデータベース管理者等と緊密な連絡体制が整備されること それが確認できる実施体制図を提出すること (4) 複数事業者による共同提案複数の事業者が共同提案する場合, その中から全体の意思決定, 運営管理等に責任を持つ共同提案の代表者を定めるとともに, 本代表者が本調達に関する入札を行うこと 共同提案を構成する事業者間においては, その結成, 運営等について協定を締結し, 業務の遂行に当たっては, 代表者を中心に, 各事業者が協力して行うこと 事業者間の調整事項, トラブル等の発生に際しては, その当事者となる当該事業者間で解決すること また, 解散後の瑕疵担保責任についても協定の内容に含めること 共同提案を構成する全ての事業者は, 本入札への単独提案又は他の共同提案への参加を行っていないこと 9. ワーク ライフ バランス等の取組以下のいずれかの認定等又は内閣府男女共同参画局長の認定等相当確認を受けていれば望ましい 1 女性活躍推進法に基づく認定 ( えるぼし認定企業 ) 又は一般事業主行動計画策定 ( 常時雇用する労働者の数が300 人以下のものに限る ) 2 次世代法に基づく認定 ( くるみん認定企業 プラチナ認定企業 ) 3 若者雇用促進法に基づく認定 10. 守秘義務受注者は, 本調査業務の実施で知り得た非公開の情報を第三者に漏洩してはならない 受注者は, 本委託業務に係わる情報を他の情報と明確に区別して, 善良な管理者の注意義務をもって管理し, 本委託業務以外に使用しないこと
11. 届出義務受注者は, 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律に基づく認定など技術提案書に記載した事項について, 認定の取消などによって記載した内容と異なる状況となった場合には, 速やかに発注者へ届け出ること 12. 協議事項 この仕様書に記載されていない事項, または本仕様書について疑義が生じた場合は, 文化庁 と適宜協議を行うものとする 13. 留意事項本委託業務の受注者は,2019 年度文化遺産 観光コンテンツバンク事業委託 ( 基盤構築等 ) 仕様書 ( 案 ) の作成等に関わるため, 後続の2019 年度文化遺産 観光コンテンツバンク事業委託 ( 基盤構築等 ) の入札には参加できない