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目次 平成 25 年 3 月期決算概要 1 業績概要 4 2 平成 25 年 3 月期の課題と取組み 5 3 経営成績 6 4 業績推移 7 5 売上高四半期推移 8 6 事業別業績推移 ( ソフトウェア開発事業 ) 9 7 事業別業績推移 ( 入力データ作成事業 ) 10 8 業種別売上比率 (

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本日の説明内容 総括 2019 年 3 月期第 1 四半期実績 2019 年 3 月期通期見通し 主要施策の進捗 1

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発費を売上収益の5% 投入できるような形にしたいと考えています また CFOとして 期的な収益に重点をおいた経営を っていきたいと考えており 持続的な収益拡大につながることであれば 短期的に利益が変動する意思決定であっても選択肢にしていきます 質問者 B Q 電極事業の売却が中止になり売却先を探して

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連結財政状態計算書分析 資産 3,832 億円増 6 兆 2,638 億円 その他 +23 6,264 有形固定資産が減少したものの ビッグローブな どの連結子会社化に伴う資産の増加 au WALLET クレジットカード事業の拡大やau 携帯電話端末の 営業債権及びその他の債権 +16 割賦販売によ

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目次 Review グループ経営方針 グループ経営方針 2016 の目指す方向性... 4 経営目標 新たなポートフォリオマネジメントの導入... 8 プロジェクト遂行体制の強化 グループ共通機能の強化 事業領域の目指す方向性... 13

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活動指標及び 活動指標標準仕様書 導入手順書策定数 ( 改定を含む ) 活動見込 31 活動見込 2 活動指標及び 活動指標 RPA 補助事業の完了数 活動見込 31 活動見込 5 活動指標及び AI 実証地域の完了数 活動指標 活動見込 31 活動見

確実に縮小する国内の石油市場 1 我が国の石油製品需要は ピーク時の 1999 年から 3 割減少 2030 年までに更に約 2 割減少する見込み 我が国の石油精製能力と石油製品需要量の推移 我が国の石油製品需要量の見込み 石油精製能力 ( 万 BD)

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東京センチュリー株式会社統合レポート2018

1 日本再興戦略 2016 改革 2020 隊列走行の実現 隊列走行活用事業モデルの明確化ニーズの明確化 ( 実施場所 事業性等 ) 技術開発 実証 制度 事業環境検討プロジェクト工程表技高齢者等の移動手段の確保 ( ラストワンマイル自動走行 ) 事業モデルの明確化 ( 実施主体 場所 事業性等 )

賛同企業が提供するフィールドのイメージ 資料 年 11 月 20 日 大阪ガス株式会社 ハグミュージアム ( 外観 内観 ) 株式会社タブチ 本社工場 ( 外観 内観 ) 日立造船株式会社 先端情報技術センター ( 外観 内観 ) 以上

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目次 要旨 1 Ⅰ. 通信 放送業界 3 1. 放送業界の歩み (1) 年表 3 (2) これまでの主なケーブルテレビの制度に関する改正状況 4 2. 通信 放送業界における環境変化とケーブルテレビの位置づけ (1) コンテンツ視聴環境の多様化 5 (2) 通信 放送業界の業績動向 6 (3) 国民

先行的評価の対象とするユースケース 整理中. 災害対応に関するユースケース. 健康に関するユースケース. 移動に関するユースケース. 教育に関するユースケース. 小売 物流に関するユースケース 6. 製造 ( 提供した製品の保守を含む ) に関するユースケース 7. 農業に関するユースケース 8.

Transcription:

公共社会ビジネスユニット事業戦略 Hitachi IR Day 2017 2017 年 6 月 8 日株式会社日立製作所執行役常務公共社会ビジネスユニットCEO 永野勝也

公共社会ビジネスユニット事業戦略 [ 目次 ] 1. 公共社会ビジネスユニットの位置付け 2. 事業概要 現状分析 3. 事業戦略 4. 業績推移 5. まとめ

アーバン金融 公共 ヘルスケア産業 流通 水電力 エネルギー 3 1. 公共社会ビジネスユニットの位置付け社会インフラ向けシステムインテグレーション機能を公共ビジネスユニットに統合し エネルギー 鉄道分野を含む IoT 関連事業の体制を強化プラットフォームプロダクトビルシステム B U 鉄道 B U アーバンソリューション B U 原子力 B U 電力 B U エネルギーソリューション B U 産業 流通 B U 水 B U 金融 B U 公共社会 B U ヘルスケア B U フロントディフェンス B U 共通 IT 機能アプリケーション開発 エンジニアリング 運用 保守 プロジェクトマネジメント 品質保証

公共社会ビジネスユニット事業戦略 [ 目次 ] 1. 公共社会ビジネスユニットの位置付け 2. 事業概要 現状分析 3. 事業戦略 4. 業績推移 5. まとめ

2-1. 事業概要 社会制度やエネルギー 交通などのインフラを支える IT サービスを提供 交通 9% エネルギー 12% テレコム 9% 社会 30% その他 5% 2016 年度売上収益 3,278 億円 * 公共 65% 官公庁 35% 自治体 30% *2017 年 4 月 1 日から社会インフラ分野向けシステムインテグレーション事業を公共社会ビジネスユニットに区分しています 2016 年度の数値は新区分にて表示しています 5

2-2. 2018 中期経営計画の進捗 *1 2016 年度の売上収益は 前期比増収と前回見通しを達成 IoT などデジタルソリューション事業の拡大を推進 2015 年度 ( 実績 ) 2016 年度 ( 実績 ) 2017 年度 ( 見通し ) 前回見通し *2 比 2018 年度 ( 目標 ) 2016 年度比 旧公共 BU 売上収益 2,189 億円 2,205 億円 105% - - - 公共社会 BU 売上収益 - 3,278 億円 - 3,350 億円 3,500 億円 107% 2016 年度の成果 官公庁分野の大口案件獲得などにより 前期比増収 デジタルソリューションの PoC を多数実施し 顧客協創ビジネスの実案件化を推進 課題 顧客ビジネスのデジタライゼーションへのニーズを先取りしたサービス展開 IoT ビッグデータ 人工知能など先端 IT の活用を担う人財の育成 *1 2017 年 4 月 1 日から社会インフラ分野向けシステムインテグレーション事業を公共社会ビジネスユニットに区分しています 2016 年度の数値は新旧両区分にて表示しています *2 2016 年 6 月 1 日時点 PoC:Proof of Concept 6

2-3. 市場環境 国内の IT サービス市場規模は微増にとどまるも IoT 市場は年平均 20% 拡大の見込み 投資予想 : 日本の公共 社会関連 IT 市場 100 (2016 年を 100 とした場合の指数 ) CAGR IT サービス市場 :1.2% IoT 市場 :19.7% 100 102 143 市場動向 ( 日本 ) 政府が主導する Society 5.0 関連分野を中心に IoT 活用が進展 ( 安心 安全社会の実現 地方創生 生活の質向上 ) データ利活用関連ニーズが拡大 ( セキュリティ対策 将来的な利用範囲の拡大 官民連携の発展に伴う新サービス ) 電力自由化関連市場の競争激化 交通分野での無人運転など輸送サービス向上 2016 年 2018 年 IT サービス市場 IoT 市場 サービス 技術ニーズ 先端 IT(IoT ビッグデータ 人工知能 ロボット サイバーセキュリティなど ) を融合させた Society 5.0 CAGR:Compound Annual Growth Rate( 年平均成長率 ) 出典 : IT サービス市場 :IDC Japan, February 2017 国内 IT サービス市場産業分野別予測 2017 年 ~2021 年 の産業分野 ( 小分類 ) 官公庁 地方自治体 公共 / 公益 運輸 / サービス 通信 / メディア を合算 IoT 市場 :IDC Japan February 2017 国内 IoT 市場産業分野別 / ユースケース別予測 2017 年 ~2021 年 の産業分野 運輸 / 運輸サービス 官公庁 公共 / 公益 通信 を合算 7

2-4. 競合ポジション 国内システムインテグレーション事業では トップグループのシェア IT OT のモデルケースを創出し IoT 分野におけるトップ企業をめざす 国内 IT 市場における日立シェア 公共分野の競合動向 IT 専業ベンダによる競争が継続 官公庁分野 *1 エネルギー分野 *2 交通分野 *3 3 位 2 位 2 位 社会分野 ( エネルギー 交通 ) の競合動向 IT ベンダのみならず 重電メーカーも IT 領域へ進出し IoT 分野へ各社積極展開 日立の強み 大規模な業務システムの構築力 日本の社会制度を支える大規模システムの構築実績 顧客密着型の営業 システムエンジニア体制による上流から下流までのサポート力 情報 (IT) と制御 (OT) の融合による価値創出力 *1 独立行政法人日本貿易振興機構 (JETRO) や政府調達公告データベースに基づく 日立調べ *2 Gartner Market Share: IT Services, 2016, 19 April 2017, Sorted by Utilities, Japan *3 Gartner Market Share: IT Services, 2016, 19 April 2017, Sorted by Transportation, Japan 本レポートにおいてガートナーに帰属するすべての記述は ガートナーの顧客向けに発行された配信購読サービスの一部として発行されたデータ リサーチ オピニオン または見解に関する日立による解釈であり ガートナーによる本レポートのレビューは行われておりません ガートナーの発行物は その発行時点における見解であり 本プレゼンテーション / レポート発行時点のものではありません ガートナーの発行物で述べられた意見は 事実を表現したものではなく 事前の予告なしに変更されることがあります 8

公共社会ビジネスユニット事業戦略 [ 目次 ] 1. 公共社会ビジネスユニットの位置付け 2. 事業概要 現状分析 3. 事業戦略 4. 業績推移 5. まとめ

3-1. 基本方針 システムインテグレーション事業を基盤として IoT 分野をはじめとしたデジタルソリューション事業を拡大 協創 ( オープン ) 全体の成長を牽引 個別 ( オーダーメード ) ベース事業 プロダクト保守 システム運用 ハードウェア 制御システム保守 メインフレーム運用 ソフトサポートサービス スライド 3-2 国内システムインテグレーション (SI) システム構築 ( ハード ミドル含む ) アプリケーション開発 ソリューション提供 顧客協創 スライド 3-3~3-9 デジタルソリューショングローバル サービス Society 5.0 実現への貢献 情報 (IT) と制御 (OT) の融合 人工知能 ビッグデータ活用 プロダクト サーバ ストレージ 制御システム 牽引事業 応用 ( スケーラブル ) ベース事業 単独 ( クローズ ) ベース事業 10

3-2. 基盤事業 : 国内システムインテグレーション 日本の社会制度やインフラを支える大規模システムの着実な受注 稼働と生産性 効率性の徹底的な向上を継続的に推進 1 基幹業務システムの受注 稼働 [ 主要顧客 : 官公庁 独立行政法人 鉄道事業者 電力会社 通信キャリア ] 顧客業務への深い理解に基づくシステム改善提案力の継続強化により システム改修 機器更新の継続受注 安定稼働を推進 セキュリティなど先進技術の活用による新たな付加価値の創出 2 既存システムのオープン化 クラウド化 公共分野 社会分野ともに継続する高いニーズの確実な刈り取り 顧客ごとのニーズに応じた柔軟なシステム運用サービスの提供 3 システム開発 保守業務効率の徹底的な向上 テスト作業自動化ツールによる アプリケーション開発効率の向上 システム資産情報など現行システム仕様の抽出 可視化技術により 保守業務を効率化 11

3-3. 成長事業 : 社会インフラシステムの高度化 (1) スマート フードチェーンシステム スマート生産システム 超スマート社会 Society 5.0 の実現に貢献 ものづくりシステム 地域包括ケアシステム Society 5.0 防災 減災システム 各分野システム エネルギーバリューチェーン IoT プラットフォーム Lumada 基盤技術 インフラ維持管理システム 高度道路交通システム 総合型材料開発システム おもてなしシステム 地球環境情報プラットフォーム 新たなサービス エネルギー需給 地球環境 医療 位置 AI ビッグデータ処理技術 サイバーセキュリティ等 データベース 異業種間データ 3 次元地図衛星観測 映像 知財戦略 / 国際標準化 規制 制度改革 / 社会受容性の醸成 能力開発 / 人材育成 戦略 制度 環境 人材 出典 : 内閣府 総合科学技術 イノベーション会議 ( 第 13 回 ) 資料 第 5 期科学技術基本計画 を基に日立作成 12

3-4. 成長事業 : 社会インフラシステムの高度化 (2) 顧客協創を通じフロント主導のデジタルソリューションを創出 IT OT 基盤技術としての Lumada を用いてサービスを具現化 重点分野 1 重点分野 2 重点分野 3 重点分野 4 重点分野 5 電力スマート フードチェーンシステム スマート生産システム 電力使用データ活用 エネルギー需給 地球環境 ものづくりシステム 医療 鉄道地域包括ケアシステム 公共社会ビジネスユニット基盤技術 位置 Society 5.0 社会防災 減災保障システム 各分野システム インフラ維持管理システム エネルギー高度道路バリューチェーン交通システム IoT プラットフォーム Lumada AI ビッグデータ処理技術 サイバーセキュリティ等 IoTプラットフォームデータベース Lumada 消防 防災総合型材料開発システム おもてなしシステム 異業種間データ 3 次元地図衛星観測 道路地球環境情報プラットフォーム 顧客協創 フロント主導のデジタルソリューションを創出 新たなサービス 列車運行計画支援個人 ID 利活用通信指令ソリューション道路関連データ活用 映像 IT OT 知財戦略/ 国際標準化 規制 制度改革/ 社会受容性の醸成 能力開発/ 人材育成 IoT 機器 / センサー IoTプラットフォーム戦略 制度 環境 人材 Lumada 鉄道 BU 稼働情報 現場映像 OT エネルギーソリューションBU 位置情報 SNS 13

3-5. 重点分野 : 電力 [ 電力使用データ活用 ] 電力使用状況に関するデータを分析 予測技術と組み合わせ 事業者のコスト減による電気料金低減や新たな情報サービスを実現 社会課題 電力小売自由化に伴う競争の激化 電気料金低減への期待 低炭素社会実現に向けた発電の高効率化 多様化する電源への対応 日立の強み 国内電力会社向け電力料金システム ( 顧客情報システム ) でトップシェア 電力会社と多くの協創 実証実験を推進 発電事業者 センシングによる予兆保守 最経済配分による高効率発電 電力小売事業者 市場取引を活用した電力調達コスト最小化 情報サービス事業者 機器使用状況を活用した見守りなどの新サービス 活用活用活用 IoT プラットフォーム Lumada 機器別稼働状況抽出 設備負荷予測 電力需要 発電予測 最経済配分計算 利用状況 稼働状況 ( メーター センサー ) 顧客情報 過去の実績モデル 市況情報 14

3-6. 重点分野 : 鉄道 [ 列車運行計画支援 ] 旅客の移動予測や過去の実績データの分析により 人間中心のダイヤ編成や障害時の運行計画立案を支援 社会課題 人の行動に対応した列車運行ダイヤの編成と最適な移動手段の提案 高水準の安全 定時運行の確保と 効率的な設備保全の両立 鉄道事業者 過去の運転実績に基づく障害時復旧の迅速化 予兆保全による効率的な安全確保 設備維持 活用 日立の強み 鉄道事業者向け運行管理システムで国内トップシェア 車両や駅構内の混雑可視化システムの構築 導入実績 利用者 ( 旅客 ) 混雑 輸送障害状況を加味した最適移動の判断 選択 活用 IoT プラットフォーム Lumada 運行計画の品質評価 人流分析 予測 混雑状況可視化 設備障害予測 列車位置 列車 / 駅構内混雑状況 センサー 検測結果 ダイヤ情報 過去の障害復旧実績 15

3-7. 重点分野 : 社会保障 医療 [ 個人 ID 利活用 ] 行政 医療 民間の各セクターにおけるマイナンバーなど個人 ID の利活用を支援 Quality of Life( 生活の質 ) を向上 社会課題 [ 行政 ] 行政サービスの高度化 [ 医療 製薬 ] 医療の高度化 製品開発の迅速化 [ サービス ] 個人 ID データ活用による質向上 日立の強み 官公庁 自治体へのマイナンバー関連システム納入実績 ヘルスケアビジネスの経験 知見 多様な業界での顧客基盤 利用 窓口ワンストップ対応 状態に応じたサポート 新サービス 利用者の生活周期に応じた適切なサービス提供 医療データを活用した迅速な製薬開発 地域住民 マイナンバーカード マイキー マイナンバー利用 活用活用活用 データ連携 マイナポータル IoT プラットフォーム Lumada 行政金融産業医療 窓口効率化業務高度化 個人 ID 基盤 マイナンバー 認証連携 医療等 ID 16

3-8. 重点分野 : 消防 防災 [ 通信指令ソリューション ] 事故 災害現場からの映像や関連情報をリアルタイムに活用し 地域社会の安全 安心に貢献 社会課題 事故 災害発生時における連絡 コミュニケーションの効率化 スマートデバイスやドローンなどの動画撮影 共有機能を活用した緊急対応の高度化 日立の強み 大量 多様なデータ蓄積 解析のノウハウ ミッションクリティカルな環境下での高性能 高品質なシステム開発技術 現場状況を写真や動画などで的確に把握 迅速な判断の実現 監視カメラ ドローン 監視 通報 現場対応 タブレットなど 通報者 ( スマホ ) 火災現場洪水現場事故現場 現場対応者 映像 画像 GPS 音声 テキスト 活用 通信指令センター IoT プラットフォーム Lumada 映像 画像解析 予測 シミュレーション 部隊の最適配置支援救急搬送先自動選定 17

3-9. 重点分野 : 道路 [ ビッグデータ利活用 ] 道路 交通関連データを多角的 リアルタイムに分析し 一般利用者の満足度や関連事業者の収益力を向上 社会課題 道路渋滞の緩和 利用者の満足度向上 道路工事 管理業務の高度化 運輸など業務効率の向上 日立の強み 業務ニーズに対応した AI BI などの技術による分析 見える化 大量データの分散処理によるリアルタイム処理 データ活用を通じた事業者間協創 サービス創出 一般利用者 ( ドライバー等 ) 満足度向上 道路事業者 交通事業者等業務高度化 収益向上 運輸等民間事業者等業務効率化 経費削減 収益向上 リアルタイム情報を反映した渋滞回避誘導 交通需要を見通した工事計画など 道路サービスの向上 収益路線強化 運行情報のサービス向上 活用活用活用 IoT プラットフォーム Lumada 交通量分析 交通シミュレーション 起終点データ分析 運行状況分析 プローブデータ 交通カード乗降データ AI:Artificial Intelligence 交通管理者 道路事業者道路情報事業者 交通事業者等 BI:Business Intelligence 18

公共社会ビジネスユニット事業戦略 [ 目次 ] 1. 公共社会ビジネスユニットの位置付け 2. 事業概要 現状分析 3. 事業戦略 4. 業績推移 5. まとめ

4. 業績推移 *1 旧区分 新区分 2015 年度 ( 実績 ) 2016 年度 ( 実績 ) 2016 年度 ( 実績 ) 2017 年度 ( 見通し ) 2018 年度 ( 目標 ) 受注高 *2 2,460 億円 2,388 億円 - 3,350 億円 3,500 億円 海外売上収益比率 1% 0% 0% 1% 1% 成長分野 *3 売上収益比率 11% 15% 13% 16% 22% 売上収益 ( 億円 ) 4,000 3,000 2,000 1,000 旧区分 : 旧公共ビジネスユニット 2,189 2,205 新区分 : 公共社会ビジネスユニット 3,278 3,350 3,500 0 2015 年度 ( 実績 ) 2016 年度 ( 実績 ) 2016 年度 ( 実績 ) *1 2017 年 4 月 1 日から社会インフラ分野向けシステムインテグレーション事業を公共社会ビジネスユニットに区分しています 2016 年度の数値は新旧両区分にて表示しています *2 受注計画を売上収益にて管理するため 見通し 目標は売上収益と同値 *3 デジタルソリューション事業 (Hitachi IR Day 2016 では 社会インフラ事業 として開示 ) サービス事業 グローバル事業 2017 年度 ( 見通し ) 2018 年度 ( 目標 ) 20

公共社会ビジネスユニット事業戦略 [ 目次 ] 1. 公共社会ビジネスユニットの位置付け 2. 事業概要 現状分析 3. 事業戦略 4. 業績推移 5. まとめ

5. まとめ 2018 年度目標 2018 年度 2016 年度比 売上収益 3,500 億円 +221 億円 (+6.8%) 成長分野売上収益比率 22% +9% システムインテグレーション事業を基盤として IoT 分野の事業を拡大 22

将来予想に関する記述 本資料における当社の今後の計画 見通し 戦略等の将来予想に関する記述は 当社が現時点で合理的であると判断する一定の前提に基づいており 実際の業績等の結果は見通しと大きく異なることがありえます その要因のうち 主なものは以下の通りです 主要市場 ( 特に日本 アジア 米国および欧州 ) における経済状況および需要の急激な変動 為替相場変動 ( 特に円 / ドル 円 / ユーロ相場 ) 資金調達環境 株式相場変動 原材料 部品の不足および価格の変動 長期契約におけるコストの変動および契約の解除 信用供与を行った取引先の財政状態 製品需給の変動 製品需給 為替相場および原材料価格の変動並びに原材料 部品の不足に対応する当社および子会社の能力 新技術を用いた製品の開発 タイムリーな市場投入 低コスト生産を実現する当社および子会社の能力 価格競争の激化 社会イノベーション事業強化に係る戦略 企業買収 事業の合弁および戦略的提携の実施並びにこれらに関連する費用の発生 事業再構築のための施策の実施 持分法適用会社への投資に係る損失 主要市場 事業拠点 ( 特に日本 アジア 米国および欧州 ) における社会状況および貿易規制等各種規制 コスト構造改革施策の実施 人材の確保 自社特許の保護および他社特許の利用の確保 当社 子会社または持分法適用会社に対する訴訟その他の法的手続 製品やサービスに関する欠陥 瑕疵等 地震 津波等の自然災害 感染症の流行およびテロ 紛争等による政治的 社会的混乱 情報システムへの依存および機密情報の管理 退職給付に係る負債の算定における見積り 23