平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

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複数名訪問看護加算 (1 人以上の看護職員等と同 2 人以上による訪問看護を行う場合 行 ) 看護師等と訪問 看護師等と訪問 4,500 円 30 分未満 254 単位 准看護師と訪問 3,800 円 30 分以上 402 単位 看護補助者と訪問 ( 別に厚生労働省が定める場合 看護補助者と訪問 を


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看護職員が看護補助者との同行訪問により訪問看護を実施する場合 利用者の身体的理由においても算定可能になりました 算定対象 1 別表第七に掲げる者 ( 厚生労働大臣が定める疾病等 2 表第八に掲げる者 ( 特別管理加算の対象者 ) 3 特別訪問看護指示書による訪問看護を受けている者 4 暴力行為 著し

平成30年度介護報酬改定

点検項目 点検事項 点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ 計画の定期的評価 見直し 約 3 月毎に実施 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅱ ( リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ の要件に加え ) 居宅介護支援事業者を通じて他のサービス事業者への情報伝達 利用者の興味 関心 身体

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

08 資料5 訪問看護の報酬・基準について

7 時間以上 8 時間未満 922 単位 / 回 介護予防通所リハビリテーション 変更前 変更後 要支援 Ⅰ 1812 単位 / 月 1712 単位 / 月 要支援 Ⅱ 3715 単位 / 月 3615 単位 / 月 リハビリテーションマネジメント加算 (Ⅰ) の見直し リハビリテーションマネジメン

Microsoft Word - Q&A(訪問リハ).doc

加算 栄養改善加算 ( 月 2 回を限度 ) 栄養スクリーニング加算 口腔機能向上加算 ( 月 2 回を限度 ) 5 円 重度療養管理加算 要介護 であって 別に厚生労働大が定める状態である者に対して 医学的管理のもと 通所リハビリテーションを行った場合 100 円 中重度者ケア体制加算

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06 参考資料1 平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

通所リハ生活行為向上リハ加算 1 2,000 1 月につき 通所リハ生活行為向上リハ加算 2 1,000 1 月につき 通所リハ若年性認知症受入加算 60 1 日につき 通所リハ栄養改善加算 150 月 2 回限度 通所

改定事項 基本報酬 1 入居者の医療ニーズへの対応 2 生活機能向上連携加算の創設 3 機能訓練指導員の確保の促進 4 若年性認知症入居者受入加算の創設 5 口腔衛生管理の充実 6 栄養改善の取組の推進 7 短期利用特定施設入居者生活介護の利用者数の上限の見直し 8 身体的拘束等の適正化 9 運営推

11. 通所リハビリテーション 改定事項 基本報酬 1 医師の指示の明確化等 2リハビリテーション会議への参加方法の見直し等 3リハビリテーション計画書等のデータ提出等に対する評価 4 介護予防通所リハビリテーションにおけるリハビリテーションマネジメント加算の創設 5 社会参加支援加算の要件の明確化

通所リハ生活行為向上リハ加算 1 2,000 1 月につき 通所リハ生活行為向上リハ加算 2 1,000 1 月につき 通所リハ若年性認知症受入加算 60 1 日につき 通所リハ栄養改善加算 150 月 2 回限度 通所

基本料金明細 金額 基本利用料 ( 利用者負担金 ) 訪問看護基本療養費 (Ⅰ) 週 3 日まで (1 日 1 回につき ) 週 4 日目以降緩和 褥瘡ケアの専門看護師 ( 同一日に共同の訪問看護 ) 1 割負担 2 割負担 3 割負担 5, ,110 1,665 6,

スライド 1

同一建物に居住する利用者の減算 特別地域加算 前年度の 1 月あたりの平均実利用者数の分かる書類 ( 地域に関する状況 ) 1 訪問看護ステーション ( 規模に関する状況 ) 前年度の 1 月あたりの平均延訪問回数の分かる書類 13 訪問看護 2 病院又は診療所 3 定期巡回 随時対応サービス連携

リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

Microsoft Word - 発出版QA

届出書 体制等状況一覧表 ( 別紙 1-3) の添付書類一覧 定期巡回 随時対応型訪問介護看護 中山間地域等における小規模事業所加算 11 月当たりの平均延訪問回算定表 前年度の 4 月 ~2 月分 緊急時訪問看護加算 特別管理体制 ターミナルケア体制 サービス提供体制強化加算 (Ⅰ) サービス提供

Ⅰ 通所リハビリテーション業務基準 通所リハビリテーションのリハビリ部門に関わる介護報酬 1. 基本報酬 ( 通所リハビリテーション費 ) 別紙コード表参照 個別リハビリテーションに関して平成 27 年度の介護報酬改定において 個別リハビリテーション実施加算が本体報酬に包括化された趣旨を踏まえ 利用

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17★ 訪問看護計画書及び訪問看護報告書等の取扱いについて(平成十二年三月三十日 老企 厚生労働省老人保健福祉局企画課長通知)

体制届の主な項目と添付書類 居宅サービス 別途 資料の提出をお願いすることがあります サービスの種類 体制届の主な項目 別紙 添付書類 その他の添付書類 備考 施設等の区分 ( 通院等乗降介助 ) - 道路運送法の許可証 - 日中の身体介護 20 分未満体制 別紙 15 定期巡回 随時対応サービスに

体制強化加算の施設基準にて 社会福祉士については 退院調整に関する 3 年以上の経験を有する者 であること とあるが この経験は 一般病棟等での退院調整の経験でもよいのか ( 疑義解釈その 1 問 49: 平成 26 年 3 月 31 日 ) ( 答 ) よい 体制強化加算の施設基準にて 当該病棟に

平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

( 介護予防 ) 認知症対応型共同生活介護加算届出書類一覧表 各月の 15 日までに届け出れば その翌月から算定できます 勤務形態一覧表 ( 別紙 B) については 届出月の直近 1 ケ月分を提出してください 加算名必要な提出書類 変更届施設等の区分 介護給付費算定に係る体制等に関する届出書 体制等

< F2D817995CA8D90817A8A4F B C5E>

点検項目点検事項点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 (Ⅰ) 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味

別表 訪問看護療養費に係る指定訪問看護の費用の額の算定方法 通則 1 健康保険法 ( 大正 11 年法律第 70 号 ) 第 88 条第 1 項に規定する指定訪問看護及び高齢者の医療 の確保に関する法律 ( 昭和 57 年法律第 80 号 ) 第 78 条第 1 項に規定する指定訪問看護 ( 以下

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Microsoft PowerPoint - 05短時間の身体介護 調査結果概要((5)短時間の身体介護)0320

訪問看護契約書

過去 3 年の間に請求した介護給付費について にチェックをしてください 下線は 平成 30 年度改正 (4) 当該計画で定めた指定介護予防通所リハビリテーションの実施期間中に指定介護予防通所リハビリテーションの提供を終了した日前 1 月以内にリハビリテーション会議を開催し リハビリテーションの目標の

保監第   号 

医療保険 共通 訪問者保健師 看護師 准看護師 理学療法士 作業療法士 言語聴覚士 助産師 ( 医療保険のみ ) 看護補助者 主治医が交付した訪問看護指示書に基づいて 上記の訪問者が訪問看護を行なう 医療保険 対象者 による訪問看護の対象外の者 の被保険者で 要介護認定を受けた者 の対象者であっても

別表 有料老人ホームの類型及び表示事項 類型介護付有料老人ホーム ( 一般型特定施設入居者生活介護 ) 介護付有料老人ホーム ( 外部サービス利用型特定施設入居者生活介護 ) 住宅型有料老人ホーム ( 注 ) 健康型有料老人ホーム ( 注 ) 類型の説明介護等のサービスが付いた高齢者向けの居住施設で

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07体制届留意事項(就労継続支援A型)

= 掲載済 12 短期入所生活介護 (P107~P121) 13 短期入所療養介護 (P122~P131) 16 福祉用具貸与 (P153~P158) 17 (P159~P170) 18 入居者生活介護 地域密着型入居者生活介護 (P171~P183) 20 介護老人福祉施設 地域密着型介護老人福祉

( 別紙 1-1) 介護給付費算定に係る体制等状況一覧表 ( 居宅サービス 施設サービス 居宅介護支援 ) 特別地域加算 14 訪問リハビリテーション 31 居宅療養管理指導 1 病院又は診療所 2 介護老人保健施設 3 介護医療院 短期集中リハヒ リテーション実施加算 リハヒ リテーションマネジメ

< E518D6C814689EE8CEC95F18F5682CC8E DD2E786C73>

書類点検等における通所介護事業所への主な指摘事項について

スカイラ サービス付き高齢者向け住宅料金表 部屋タイプ 月額 内訳 料金 家賃 45,000 円 A タイプ (18m2) 138,000 円 食事 ( 1,6 0 0 円 / 日 ) 48,000 円共益費 35,000 円 サービス費 10,000 円 家賃 65,000 円 B タイプ (20

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「介護報酬等に係るQ&A Vol.2」(平成12年4月28 日)等の一部改正について(厚生労働省老健局振興課、老人保健課:H26.4.4)【介護保険最新情報Vol.369】

介護給付費算定 ( 加算 ) の届出の時期及び提出書類一覧 ( 地域密着型サービス ) (1) 届出の趣旨 介護保険制度では 人員配置やサービス提供の様態等の体制内容により 算定される報酬額が異なる場合があることから 当該体制状況や各種加算等の算定要件等を確認するため 介護給付費算定に係る体制等届出

指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準 ( 平成 12 年厚生省告示第 20 号 ) 介護保険法第 46 条第 2 項及び第 58 条第 2 項の規定に基づき 指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準を次のように定め 平成 12 年 4 月 1 日から適用する 一指定居宅介護支

訪問介護

届出状況 介護報酬点検項目点検事項点検結果確認書類の解釈頁通院困難な利用者 該当青 P208 通院困難な利用者 主治の医師の指示 ( 訪問看護ステーション ) 主治の医師の指示 ( 医療機関 ) 通院の可否にかかわらず 療養生活を送る上での居宅での支援が不可欠な者 該当対象なし 利用者に関する記録

( 別紙 1-1) 介護給付費算定に係る体制等状況一覧表 ( 居宅サービス 施設サービス 居宅介護支援 ) 法人 ( 開設者 ) 名事業所名事業所番号 提供サービス 施設等の区分 人員配置区分 その他該当する体制等 割引 各サービス共通 地域区分 1 1 級地 6 2 級地 7 3 級地 2 4 級

まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

スライド 1

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医科診療報酬点数表関係 別添 1 在宅患者支援療養病床初期加算 在宅患者支援病床初期加算 問 1 療養病棟入院基本料の注 6の在宅患者支援療養病床初期加算及び地域包括ケア病棟入院料の注 5の在宅患者支援病床初期加算の算定要件に 人生の最終段階における医療 ケアの決定プロセスに関するガイドライン 等の

(1) 改定事項と概要 1

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体制届添付書類一覧表 ( 居宅サービス 居宅介護支援 施設サービス ) H 届出項目添付書類備考 訪問介護 訪問型サービス 1 施設等の区分 2 サービス提供責任者体制の減算 3 特定事業所加算 4 共生型サービスの提供 ( 居宅介護 重度訪問介護 ) 5 特別地域加算添付書類なし 6

スライド 1

平成 28 年度診療報酬改定情報リハビリテーション ここでは全病理に直接関連する項目を記載します Ⅰ. 疾患別リハビリ料の点数改定及び 維持期リハビリテーション (13 単位 ) の見直し 脳血管疾患等リハビリテーション料 1. 脳血管疾患等リハビリテーション料 (Ⅰ)(1 単位 ) 245 点 2

看護ステーションの緩和ケア又は褥瘡ケア に係る専門の研修を受けた看護師が 他の訪問看護ステーションの看護師等又は当該利用者の在宅療養を担う保険医療機関の看護師等と共同して同一日に指定訪問看護を行った場合に 当該利用者 1 人について それぞれ月 主治医から交付を受けた訪問看護指示書及び訪問看護計画書

訪問看護 3 訪問看護サービスコード表 サービスコードサービス内容略称算定項目合成算定 種類 項目 単位数 単位 訪看 Ⅰ1 (1) 20 分未満 31 1 回につきイ 訪看 Ⅰ1 夜指 311 単位夜間早朝の場合 25% 加算 定訪看 Ⅰ1

01 中表紙(通所リハ)

2 5 ページ ( 第 1 号訪問事業 ) 訪問介護 : ロング ライフ訪問介護事業所 訪問型サービス費 1,168 月 訪問型サービス費 2,335 月 * 訪問型サービス費 (Ⅲ) 3,704 月 20 分未満 20 分以上 30 分未満 30 分以上 60 分未満 60 分以上 20 分以上

加算・減算一覧【HPアップ用】(修正あり)

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総企第237号

報酬改定(就労系サービス)

介護保険制度における通院等乗降介助の適用範囲の拡大(概要-行政苦情救済推進会議の意見を踏まえた通知-

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パワポテンプレ


酬体系の導入や このような質の高いリハビリテーションの着実な提供を促すためのリハビリテーションマネジメントの充実等を図る 3 看取り期における対応の充実 地域包括ケアシステムの構築に向けて 看取り期の対応を充実 強化するためには 本人 家族とサービス提供者との十分な意思疎通を促進することにより 本人

7.居宅療養管理指導

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

Microsoft Word - 01介護報酬請求の留意点

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が行う地域支援事業 ( 介護予防 日常生活支援総合事業 ) に移行することとした また 今般の医療 介護の一体的な制度改正に先駆けて行われた平成 26 年度の診療報酬改定において 医療機関の機能分化 強化と連携 在宅医療の充実等にも取組がなされた 一方 2025 年が 10 年後に迫る中で人口構造に

入所利用料 NO.2 単価新 老人訪問看護指示加算 300 円 / 回 訪問看護ステーションに対し医師が訪問看護指示書を交付した場合 緊急時治療管理 認知症情報提供加算 511 円 / 日緊急的な治療管理を行なった場合 (3 日限度 ) 350 円 / 回認知症疾患医療センター等に紹介した場合 地域

通常の届出に係る加算等のサービス種類算定の開始時期 定期巡回 随時対応型訪問介護 届出が毎月 15 日以前になされた場合には看護翌月から 複合型サービス( 看護小規模多 16 日以降になされた場合には翌々月から機能型居宅介護 ) 夜間対応型訪問介護 ( 介護予防 ) 認知症対応型通所介護 ( 介護予

2. 経口移行 ( 経口維持 ) 加算 経口移行 ( 経口維持 ) 計画に相当する内容を各サービスにおけるサービス計画の中に記載する場合は その記載をもって経口移行 ( 経口維持 ) 計画の作成に代えることができる 従来どおり経口移行 ( 経口維持 ) 計画を別に作成してよい 口腔機能向上加算 口腔

(1) 別表 1: 基準省令改正点 ( 抜粋 ) H 追加資料 対象サービス概要対象条項 1 定期巡回 夜間 オペレーターの資格要件のうち サービス提供責任者の業務に3 年以上従事した経験を有するもの について 1 年以上 に緩和 なお 初任者研修課程修了者及び旧 2 級課程修了者のサー

総合事業に係る Q&A 国 注意事項 備考欄には厚生労働省が作成した Q&A の参照先を記載しています 1 介護予防 日常生活支援総合事業ガイドライン案についての Q&A 9 月 30 日版 2 総合事業ガイドライン案に係る追加質問項目について ( 平成 26 年 11 月 10 日全国介護保険担当

< F2D89FC82DF82E993FC8D6594C C192E C394EF816A>

Taro-【新旧】医療観察診療報酬告

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意見を表示したものの全文 有料老人ホーム等の入居者が利用する訪問介護に係る介護給付費の算定について ( 平成 29 年 10 月 19 日付け厚生労働大臣宛て ) 標記について 会計検査院法第 36 条の規定により 下記のとおり意見を表示する 1 制度の概要 (1) 有料老人ホーム等の概要 記 貴省

揖斐川町デイサービスセンター運営規程

パワポテンプレ

修課程修了者を含む ) 又は当該事業所における勤続年数と同一法人の経営する他の介護サービス事業所 医療機関 社会福祉施設等において直接処遇職員として勤続年数の合計が3 年以上の介護職員が送迎時に行った居宅内介助等 ( 電気の消灯 点灯 窓の施錠 着替え ベッドへの移乗等 ) を通所リハビリテーション

医師等の確保対策に関する行政評価・監視結果報告書 第4-1

20★◎事業所評価加算に関する事務処理手順及び様式例について

01 表紙 老人保健課

事務連絡 平成 26 年 9 月 5 日 地方厚生 ( 支 ) 局医療課都道府県民生主管部 ( 局 ) 国民健康保険主管課 ( 部 ) 都道府県後期高齢者医療主管部 ( 局 ) 後期高齢者医療主管課 ( 部 ) 御中 厚生労働省保険局医療課 疑義解釈資料の送付について ( その 9) 診療報酬の算定

Transcription:

5. 訪問看護 34

5. 訪問看護 改定事項 1 在宅における中重度の要介護者の療養生活に伴う医療ニーズへの対応の強化 2 ターミナルケアの充実 3 複数名による訪問看護に係る加算の実施者の見直し 4 訪問看護ステーションにおける理学療法士等による訪問の見直し 5 報酬体系の見直し 6 同一建物等居住者にサービス提供する場合の報酬 7その他 35

5. 訪問看護 1 在宅における中重度の要介護者の療養生活に伴う医療ニーズへの対応の強化 ( 看護体制強化加算の見直し ) 看護体制強化加算について 月の変動による影響を抑える観点から 現行 3か月である緊急時訪問看護加算等の算定者割合の算出期間を見直すとともに ターミナル体制の充実を図る観点から ターミナルケア加算の算定者数が多い場合について新たな区分を設ける等の見直しを行う その際 地域における訪問看護体制整備の取組の推進を図るために 医療機関と訪問看護ステーションが相互に連携することを明示することとする 通知改正 単位数 一部を除き介護予防訪問看護を含む 看護体制強化加算 300 単位 / 月 看護体制強化加算 (Ⅰ) 600 単位 / 月 ( 新設 ) 看護体制強化加算 (Ⅱ) 300 単位 / 月 介護予防訪問看護については もともとターミナルケア加算の算定者数の要件は課していないことから 加算 (Ⅱ) のみ設け 加算 (Ⅰ) は設けず 加算名は 看護体制強化加算 から変更しない 看護体制強化加算 (Ⅰ)(Ⅱ) 共通 緊急時訪問看護加算の算定者割合 50% 以上 の要件及び 特別管理加算の算定者割合 30% 以上 の要件の実績期間を現行の 3 月間から 6 月間へと変更する 医療機関と連携のもと 看護職員の出向や研修派遣などの相互人材交流を通じて在宅療養支援能力の向上を支援し 地域の訪問看護人材の確保 育成に寄与する取り組みを実施していることが望ましい 看護体制強化加算 (Ⅰ) ターミナルケア加算の算定者 5 名以上 (12 月間 )( 新設 ) 看護体制強化加算 (Ⅱ) ターミナルケア加算の算定者 1 名以上 (12 月間 )( 変更なし ) 訪問看護事業所の利用者によって看護体制強化加算 (Ⅰ) 又は (Ⅱ) を選択的に算定することができないものであり 当該訪問看護事業所においていずれか一方のみを届出する 36

5. 訪問看護 1 在宅における中重度の要介護者の療養生活に伴う医療ニーズへの対応の強化 ( 緊急時訪問看護加算の見直し ) 中重度の要介護者の在宅生活を支える体制をさらに整備するため 24 時間体制のある訪問看護事業所の体制について評価を行うこととする また 24 時間対応体制のある訪問看護事業所からの緊急時訪問を評価することとする 具体的には 現行 早朝 夜間 深夜の訪問看護に係る加算については 2 回目以降の緊急時訪問において 一部の対象者 ( 特別管理加算算定者 ) に限り算定できることとなっているが この対象者について拡大を図ることとする 通知改正 単位数 訪問看護ステーション 緊急時訪問看護加算 540 単位 / 月 574 単位 / 月 病院又は診療所 緊急時訪問看護加算 290 単位 / 月 315 単位 / 月 緊急時訪問看護加算について以下の内容等を通知に記載する 1 月以内の2 回目以降の緊急時訪問については 早朝 夜間 深夜の訪問看護に係る加算を算定する 37

5. 訪問看護 2 ターミナルケアの充実 介護予防訪問看護は含まない 看取り期における本人 家族との十分な話し合いや訪問看護と他の介護関係者との連携を更に充実させる観点から 人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン 等の内容に沿った取組を行うことを明示することとする 通知改正 ターミナルケア加算の要件として 下の内容等を通知に記載する 人生の最終段階における医療の決定プロセスにおけるガイドライン 等の内容を踏まえ 利用者本人と話し合いを行い 利用者本人の意思決定を基本に 他の医療及び介護関係者との連携の上 対応すること ターミナルケアの実施にあたっては 居宅介護支援事業者等と十分な連携を図るよう努めること 38

5. 訪問看護 3 複数名による訪問看護に係る加算の実施者の見直し 訪問看護における複数名訪問加算について 医療保険での取扱いを踏まえ 同時に訪問する者として 現行の看護師等とは別に看護補助者が同行し 役割分担をした場合の評価の区分を新たに創設することとする この場合の看護補助者については 医療保険の訪問看護基本療養費の複数名訪問看護加算に係る疑義解釈で示されている者と同様とする 通知改正 単位数 2 人の看護師等が同時に訪問看護を行う場合 2 人の看護師等が同時に訪問看護を行う場合 30 分未満の場合 :254 単位 複数名訪問加算 (Ⅰ)( 変更なし ) 30 分以上の場合 :402 単位 看護師等と看護補助者が同時に訪問看護を行う場合複数名訪問加算 (Ⅱ)( 新設 ) 30 分未満の場合 :201 単位 30 分以上の場合 :317 単位 看護補助者の要件については 医療保険で示している定義と同様とし 以下の内容等を通知に記載する 看護補助者とは 訪問看護を担当する看護師等の指導の下に 療養生活上の世話( 食事 清潔 排泄 入浴 移動等 ) の他 居室内の環境整備 看護用品及び消耗品の整理整頓等といった看護業務の補助を行う者のことを想定しており 資格は問わない 秘密保持や医療安全等の観点から 訪問看護事業所に雇用されている必要があるが 指定基準の人員に含まれないことから 従事者の変更届の提出は要しない 39

5. 訪問看護 4 訪問看護ステーションにおける理学療法士等による訪問の見直し 訪問看護ステーションからの理学療法士 作業療法士又は言語聴覚士 ( 以下 理学療法士等という ) による訪問看護は その訪問が看護業務の一環としてのリハビリテーションを中心としたものである場合に 看護職員の代わりに訪問させるという位置づけのものであるが 看護職員と理学療法士等の連携が十分でない場合があることを踏まえ 評価の見直しを行うこととする 単位数 理学療法士 作業療法士又は言語聴覚士の場合 302 単位 / 回 296 単位 / 回 1 日 3 回以上の場合は90/100 1 日 3 回以上の場合は90/100( 変更なし ) 以下の内容等を通知に記載する ア理学療法士等が訪問看護を提供している利用者については 利用者の状況や実施した看護 ( 看護業務の一環としてのリハビリテーションを含む ) の情報を看護職員と理学療法士等が共有するとともに 訪問看護計画書及び訪問看護報告書について 看護職員と理学療法士等が連携し作成することとする イ訪問看護計画書及び訪問看護報告書の作成にあたり 訪問看護サービスの利用開始時や利用者の状態の変化等に合わせた定期的な看護職員による訪問により 利用者の状態について適切に評価を行うとともに 理学療法士等による訪問看護はその訪問が看護業務の一環としてのリハビリテーションを中心としたものである場合に 看護職員の代わりにさせる訪問であること等を利用者等に説明し 同意を得ることとする 40

5. 訪問看護 5 報酬体系の見直し 要支援者と要介護者に対する訪問看護については 現在 同一の評価となっているが 両者のサービスの提供内容等を踏まえ 基本サービス費に一定の差を設けることとする 単位数 指定訪問看護ステーションの場合 ( 共通 ) ( 訪問看護 ) ( 介護予防訪問看護 ) 20 分未満 310 単位 311 単位 300 単位 30 分未満 463 単位 467 単位 448 単位 30 分以上 1 時間未満 814 単位 816 単位 787 単位 1 時間以上 1 時間 30 分未満 1117 単位 1118 単位 1080 単位 理学療法士 作業療法士 302 単位 296 単位 286 単位 又は言語聴覚士の場合 ( 1 日 3 回以上の場合は90/100) 病院又は診療所の場合 ( 共通 ) ( 訪問看護 ) ( 介護予防訪問看護 ) 20 分未満 262 単位 263 単位 253 単位 30 分未満 392 単位 396 単位 379 単位 30 分以上 1 時間未満 567 単位 569 単位 548 単位 1 時間以上 1 時間 30 分未満 835 単位 836 単位 807 単位 41

5. 訪問看護 6 同一建物等居住者にサービス提供する場合の報酬 同一建物等居住者にサービス提供する場合の報酬について以下の見直しを行う ( 訪問介護と同様の見直し ) ア訪問看護のサービス提供については 以下に該当する場合に10% 減算とされているが 建物の範囲等を見直し いずれの場合も有料老人ホーム等 ( ) 以外の建物も対象とする ⅰ 事業所と同一敷地内又は隣接する敷地内に所在する建物 ( 有料老人ホーム等 ( ) に限る ) に居住する者 ⅱ 上記以外の範囲に所在する建物 ( 有料老人ホーム等 ( ) に限る ) に居住する者 ( 当該建物に居住する利用者の人数が1 月あたり20 人以上の場合 ) イまたⅰについて 事業所と同一敷地内又は隣接する敷地内に所在する建物のうち 当該建物に居住する利用者の人数が1 月あたり50 人以上の場合は 減算幅を見直す 養護老人ホーム 軽費老人ホーム 有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 ウ上記ア又はイによる減算を受けている者と 当該減算を受けていない者との公平性の観点から 上記ア又はイによる減算を受けている者の区分支給限度基準額を計算する際には 減算前の単位数を用いることとする 単位数 減算等の内容 算定要件 減算等の内容 算定要件 10% 減算 1 事業所と同一敷地内又は隣接する敷地内に所在する建物 ( 養護老人ホーム 軽費老人ホーム 有料老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅に限る ) に居住する者 2 上記以外の範囲に所在する建物 ( 建物の定義は同上 ) に居住する者 ( 当該建物に居住する利用者の人数が 1 月あたり 20 人以上の場合 ) 1 310% 減算 215% 減算 1 事業所と同一敷地内又は隣接する敷地内に所在する建物に居住する者 (2 に該当する場合を除く ) 2 上記の建物のうち 当該建物に居住する利用者の人数が 1 月あたり 50 人以上の場合 3 上記 1 以外の範囲に所在する建物に居住する者 ( 当該建物に居住する利用者の人数が 1 月あたり 20 人以上の場合 ) 42

5. 訪問看護 7 その他 現在 事務連絡において 介護保険の訪問看護と医療保険の精神科訪問看護の同一日等の併算ができない取扱いが定められているが 介護報酬告示においても併算できないことを明確化することとする 報酬告示に 精神科訪問看護指示に基づき精神科訪問看護を受けている期間については訪問看護費は算定しない旨の文言を追記する 参考 事務連絡疑義解釈資料の送付について ( その 4) 厚生労働省保険局医療課平成 28 年 6 月 14 日 ( 問 3) 訪問看護療養費を算定した月及び日について 精神科訪問看護 指導料は一部を除き算定できないとされたが 精神疾患と精神疾患以外の疾患を有する要介護者は 医療保険の精神障害を有する者に対する訪問看護 ( 精神科訪問看護 指導料又は精神科訪問看護基本療養費 ) と 介護保険による訪問看護とを同一日又は同一月に受けることができるか ( 答 ) 精神疾患とそれ以外の疾患とを併せて訪問看護を受ける利用者については 医療保険の精神障害を有する者に対する訪問看護 ( 精神科訪問看護 指導料又は精神科訪問看護基本療養費 )( 以下 精神科訪問看護 という ) を算定することができる 同利用者が 介護保険で訪問看護費を算定する場合は 主として精神疾患 ( 認知症を除く ) に対する訪問看護が行われる利用者でないことから 医療保険の精神科訪問看護を算定するとこはできない すなわち 同一日に医療保険と介護保険とを算定することはできない なお 月の途中で利用者の状態が変化したことにより 医療保険の精神科訪問看護から介護保険の訪問看護に変更することは可能であるが こうした事情によらず恣意的に医療保険と介護保険の訪問看護を変更することはできないものであり 例えば数日単位で医療保険と介護保険の訪問看護を交互に利用するといったことは認められない 43