GOT 機能サンプル回路モニタ機能説明書 三菱電機株式会社 1
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対象機種 MELSEC-QCPU QnACPU ACPU/QCPU(A モード ) モーションコントローラ A シリーズ FXCPU CNC(C70 C6/C64) 使用可能な接続形態 バス接続 CPU 直接接続 計算機リンク接続 Ethernet 接続 MELSECNET/10 /H 接続 CC-Link 接続 (CC-Link IE 含む ) 3
(1) 本サンプルを動作させる上で GOT 側で必要な機材 GT15 VGA タイプ オプション機能ボード (GT15-QFNB もしくは GT15-QFNB QFNB M GT15-MESB48M MESB48M) 通信ケーブル :GT01: GT01-C30R2-6P(CPU 直接接続用 ) CF カード (GT05-MEM-xxMC もしくは弊社動作確認済の市販品をご使用ください ) は 16 32 48 のいずれかになります < システム構成 > CF カード GT15 VGA タイプ 通信ケーブル (RS232) QCPU(Q シリーズ ) (2) インストールが必要な OS O S 項目 通信ドライバ A/QnA/Q CPU,QJ71C24 オプション機能 OS MELSEC-Q/QnA 回路モニタ 容量 (kbyte) 150 1082 備考 CPU 直接接続の場合 Q/QnACPU の場合 (3)GT Designer2 のバージョン 回路モニタの各機能を使用するには Version 2.73B 以降をご使用ください また 本サンプルの動作確認は Version 2.77F で行っております (4) 本サンプルの組み込み手順 本サンプルデータの構成は 以下の通りになります No. ファイル フォルダ名 内容 1 SDS-.GTE プロジェクトデータ 2 SDF- ラダープログラム 3 CIRCMNT ラダーのデバイスコメント データ組込先 GOT シーケンサ CFカード 4
( 続き ) 各データは 次の手順に従い データを組み込んでください 1No.3 の CIRCMNT をCF カードの直下へコピーします (CF カードは予め FAT 形式でフォーマットしておいてください ) 2GOT のCドライブへ基本 OS (2) ) の OS No.1 のプロジェクトデータを転送します 3 シーケンサへ No.2 のラダープログラムを書き込みます (5) 注意事項 GOT へのデータ転送方法の詳細は GT Designer2 Version2 基本操作 データ転送マニュアルの 8 章章データを転送する をご参照ください をご参照ください 本サンプルは CPU 直接接続で動作確認しておりますが 他の接続形態や他の機器へ変更する場合は GOT1000 シリーズ接続マニュアル GOT1000 シリーズ拡張機能 オプション機能マニュアル の 3 章回路モニタ をご参照ください 本説明書では 細かい説明 注意事項 ( 制約等 ) は記載しておりません 詳しい説明については GOT1000 シリーズ拡張機能 オプション機能マニュアル の 3 章回路モニタ をご参照ください 5
(1) 回路モニタの起動 ( 通常の起動 ) 回路モニタ画面は ユーザ画面又は ユーティリティより画面は ユーザ画面又は ユーティリティより起動することができます 本サンプル画面の 回路モニタ スイッチをタッチする事により 回路モニタを起動します また ユーティリティより直接起動するには ユーティリティのメインメニューより 保全機能 自己診断 - 保全機能 - 回路モニタ の順にタッチします 回路モニタ初回起動時 モニタするチャンネル No ネットワーク No 局番 CPU 号機を指定します 本サンプルでは 以下の設定を行います チャンネル No.[1] ネットワーク No. [0] 局番 [FF] CPU 号機 No.[0] 6
( 続き ) 以下の手順により シーケンスプログラムをモニタします また それぞれの画面の説明は 次頁以降の説明をご参照ください 4[ 回路 ] をタッチします 読み出したプログラムを表示します 1[ 選択 ] をタッチします シーケンサより読出すプログラムを選択します 2[ 読出 ] タッチします 選択したプログラムの読出しを実行します PC 読出し画面 3[CF コメント読出 ] をタッチします 本サンプルは ラダープログラムのコメントを GOT の CF カードより読出ししています 6[ モニタ ] をタッチします シーケンスプログラムのモニタを開始します 5[ メニュー ] タッチし ウインドウの コメント を選択します 選択後 コメント表示します 回路モニタ画面 7
PC 読出し画面の説明 ( 詳しい内容は GOT1000 拡張機能 オプション機能マニュアルの 回路モニタ回路モニタ をご参照ください ) 13 シーケンサの読出し元のドライブ シーケンサの読出し元ドライブのファイル一覧 6 7 8 13 1 2 3 4 5 9 10 11 12 No 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 項目終了中断回路 PC 読出 設定 ドライブ選択読出 一覧 全選択全取消 CFコメント読出 内容回路モニタを起動する前の画面 ( ユーティリティ ユーザ画面 ) に遷移します シーケンサプログラム読出中に タッチすると読出処理を中止します 読み出したプログラムを表示します 読み出す機器のチャンネルNo ネットワークNo 局番 CPU 号機 Noを選択します 設定ウインドウを表示します このウインドウでは 回路モニタ初回起動時の設定 や PLC 読出しデータ表示設定 の設定を行うことができます モニタ対象のプログラムが格納されているシーケンサのドライブを選択します 表示されているシーケンサのプログラム一覧の選択 / 解除を切り換えます 選択したファイルの読出しを行います プログラム一覧ウィンドウを表示します このウインドウは 保存されているシーケンサプログラムの名称が表示されます ドライブ内の全ファイルを選択します ファイルの選択を全て解除します CF カードからコメントファイルの読出しを開始します 選択しているカーソルを上 下に移動します 8
回路モニタ画面の説明 ( 詳しい内容は GOT1000 拡張機能 オプション機能マニュアルの 回路モニタ回路モニタ をご参照ください ) (A) シーケンスプログラムが表示されます (B) 1 2 3 4 5 6 7 8 ワードデバイスの現在値 タイマ カウンタ値の表示エリア No 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 項目終了 PC 読出モニタメニュー 検索戻 9 ハート コヒ ー開始 JUMP 一覧 無効 10 11 内容回路モニタを起動したときの画面へ戻ります PC 読出し画面へ遷移します PC 読出し画面の説明は 前頁をご覧ください 画面に表示しているシーケンスプログラムのモニタを開始させます 回路モニタメニューウィンドウ画面を表示します 1 回路ブロック分 上下スクロール表示させます 上記 (B) の表示範囲にある現在値と設定値を表示するデバイスが9 つ以上ある場合 表示対象デバイスを切り換えます 1 画面分 下スクロール表示します 検索操作時は 同一条件で連続検索を実行します デバイス / 接点 / コイル検索 タッチ検索の検索履歴を 1 つ戻って表示します 表示している画面をBMP/JPEG ファイル形式でメモリカードに保存 またはプリンタで印刷します 10 回路ブロック分 上下にジャンプして表示させます プログラム一覧ウィンドウを表示します 9
(2) ワンタッチ回路ジャンプ機能による回路モニタの起動回路モニタの起動 ワンタッチ回路ジャンプ機能は ユーザ画面からオブジェクトをタッチするだけで 目的のデバイス検索から表示までを行うことができます これにより 迅速なトラブルシュートを実現できます またこの機能は 拡張機能スイッチ 拡張アラーム アラーム履歴 アラームリストより実行できます 本画面は 拡張機能スイッチ ( コイル検索 ) 拡張アラーム ( 要因検索 ) の動作確認用サンプルになります (a) 拡張機能スイッチによるワンタッチ回路ジャンプ起動次の操作により 拡張機能スイッチのコイル検索によって 原因追跡する手順を説明します 2 原因サーチ をタッチします ( ワンタッチ回路ジャンプの設定は コイル検索 に設定しています ) 1 異常操作 をタッチします これにより 故意に油圧異常を起こし ワンタッチ回路ジャンプ機能の確認ができます ( 既に ON 中の場合はタッチ不要です ) 10
( 続き ) 回路モニタを起動すると Y10( 異常表示灯 ) の画面を表示します Y10 が ON Y10 が ON している理由は ST2 異常 (M20) が ON しているためと判断できます 3M20 をタッチし 原因追及します デバイスコメントを表示しない場合は 回路モニタ メニュー より コメント を選択してください 油圧異常 (M33)( が ON しているため異常発生していることが判明します 11
(b) 拡張アラームによるワンタッチ回路ジャンプ起動次の操作により 拡張アラームの要因検索によって 原因追跡する手順を説明します ( 拡張ユーザアラーム監視の設定は 要因検索要因検索 に設定しています ) 1 異常操作 をタッチします これにより 故意に油圧異常を起こし ワンタッチ回路ジャンプ機能の確認ができます ( 既に ON 中の場合はタッチ不要です ) 2 発生中のアラームをタッチします 3 回路 をタッチします 回路モニタは Y10( ( 異常表示灯 ) の異常要因となっている油圧異常 (M33)( の画面を表示し 要因箇所をすぐに把握できます デバイスコメントを表示しない場合は 回路モニタ メニュー より コメント を選択してください 12
(1) オブジェクトの設定 拡張機能スイッチの回路モニタ設定 GT Designer2 で 回路モニタを起動するスイッチを設定します GT Designer2 のメニューバーのオブジェクトより スイッチ 拡張機能ス イッチ を選択します 画面の表示したい位置でクリックします また オブジェクトのサイズ変更は ハンドル ( ) をドラックすると 変更できます 13
( 続き ) 拡張機能スイッチをダブルクリックで開き 設定を行います 動作設定より 回路モニタ を選択します ワンタッチ回路ジャンプ機能を使用する場合は 詳細 をタッチします ( 次頁を参照ください ) 設定終了する場合は OK をクリックします 14
ワンタッチ回路ジャンプ機能を使用する場合は 以下の設定を行います 尚 本機能を使用するには 共通設定共通設定 システム環境 システム環境 の GOT セットアップ で 回路立ち上げ時にシーケンスプログラムを自動読み出しする をチェックしてください 1 2 3 4 1 回路モニタ起動時に 設定したデバイスを検索する場合にチェックします 回路モニタ起動時に 設定したデバイスを検索する場合にチェックします 2 検索するデバイスを設定します 検索するデバイスを設定します 3 検索の方法をコイル検索検索の方法をコイル検索 / 要因検索から選択します 要因検索から選択します コイル検索 コイル検索 : : 指定したコイルを含む回路ブロックを表示します 指定したコイルを含む回路ブロックを表示します 要因検索 要因検索 : : シーケンスプログラム上のコイルがなぜシーケンスプログラム上のコイルがなぜ ON/OFF ON/OFF しているのしているのか その原因となる接点の導通か その原因となる接点の導通 / 非導通の状態を 回路ブロックを非導通の状態を 回路ブロックをさか回路ブロックをさかのぼって検索していきます のぼって検索していきます 4 検索するプログラムファイルを指定する場合にチェックします 検索するプログラムファイルを指定する場合にチェックします 本設定は 本設定は QCPU QCPU QnACPU QnACPU 使用時のみ有効になります 使用時のみ有効になります チェック後 ファイル名を指定します チェック後 ファイル名を指定します ( ( 英数字 かな英数字 かな 漢字で 全角入力時は最大かな 漢字で 全角入力時は最大 4 文字まで 半角入力時は最大 4 文字まで 半角入力時は最大 8 文字まで 8 文字まで任意に設定できます 全角 半角混在のファイル名も設定可能です 任意に設定できます 全角 半角混在のファイル名も設定可能です ) ) 15
アラームからの回路モニタ設定 ( 拡張アラームの例 ) GT Designer2 の拡張アラームより回路モニタの設定を行います 拡張アラーム監視を作成します デバイス タブの 回路検索設定 で設定を行います また 他にアラームの必要な各設定も行ってください 16
( 続き ) 拡張アラーム表示用タッチスイッチの配置拡張ユーザアラームのオブジェクトを設定し ライブラリより拡張アラーム表示用タッチスイッチを配置します また このタッチスイッチは キーコードスイッチから直接作成可能です 拡張ユーザアラームオブジェクト 画面に配置 1 ワークスペースのライブラリより アラームキーを開きます 2 ライブラリイメージ一覧より アラームキーを選択し 画面に配置します アラームからの回路モニタ起動は 拡張アラーム アラーム履歴 アラーアラームからの回路モニタ起動は 拡張アラーム アラーム履歴 アラームリストで実行できます ムリストで実行できます アラーム設定の詳細については アラーム設定の詳細については GT GT Designer2 Designer2 Version2 Version2 画面設計マニュ画面設計マニュアルの アルの 8 8 章アラーム をご参照ください アラーム をご参照ください 17
(2)MELSEC-Q/ Q/QnAQnA 回路モニタの設定 MELSEC-Q/ Q/QnAQnA 回路モニタのデータ保存先 シーケンスプログラムの読出しシーケンスプログラムの読出し コメントの表示に関する設定をします 設定は GT Designer2 ユーティリティより可能です GT Designer2 での設定 GT Designer2 での回路モニタの設定 (Q/( Q/QnA) ) は以降の手順により行ってください 3 セットアップを有効にする をチェックします 1 ワークスペースの システム環境 を選択します メニューバーの 共通設定 からも開けます 2 GOT セットアップ を選択します 次頁へ 18
( 続き ) 設定の内容は 次の通りとなります 1 2 3 4 5 1 Q/QnA Q/QnA QnA 回路モニタの回路データ保存先を選択します 回路モニタの回路データ保存先を選択します A: A: : 標準標準 CF CF カードカード B: B: 拡張メモリカード拡張メモリカード C: C: : 内蔵フラッシュメモリ内蔵フラッシュメモリ 保存なし 保存なし 2 タッチスイッチ 拡張アラーム表示から回路モニタを起動時タッチスイッチ 拡張アラーム表示から回路モニタを起動時 シーケンスプログラ拡張アラーム表示から回路モニタを起動時 シーケンスプログラムをシーケンサムをシーケンサ CPU CPU から 自動で読み出す場合にチェックします から 自動で読み出す場合にチェックします 3 シーケンスプログラムで 同一のデバイスに対して共通コメントシーケンスプログラムで 同一のデバイスに対して共通コメント プログラム別コメ同一のデバイスに対して共通コメント プログラム別コメントが設定されている場合 どちらのコメントを回路モニタで表示するか指定します ントが設定されている場合 どちらのコメントを回路モニタで表示するか指定します 共通コメント 共通コメント プログラム別コメント プログラム別コメント 4 回路モニタを起動時 ローカルデバイスのモニタを開始する場合にチェックします 回路モニタを起動時 ローカルデバイスのモニタを開始する場合にチェックします 5 CF CF カードに格納したデバイスコメントデータを 一括読出する場合の読出し元ドラカードに格納したデバイスコメントデータを 一括読出する場合の読出し元ドライブを選択します イブを選択します A: A: : 標準標準 CF CF カードカード B: B: 拡張メモリカード拡張メモリカード 19
ユーティリティでの設定方法 ユーティリティでの回路モニタの設定 (Q/( Q/QnA) ) は以降の手順により行ってください GOT のユーティリティを起動します GOT セットアップ を選択します Q/QnA QnA 回路モニタの設定 を選択します 20
( 続き ) タッチすると 設定内容が切り換わります 設定内容については GT Designer2 での設定 をご参照ください 設定後 確定 を押してください 21
(3)CF カードからのコメントファイル読出し CF カードのコメントファイル ( デバイスコメント ) を使用する手順を下記に示します ラダープログラムフォルダの Resource Other フォルダの中にあります 注意事項 CF カードとシーケンサの両方にコメントファイルが存在する場合 使用したいコメントファイルが読み出されないことがあります CF カードのコメントファイルを使用する場合は シーケンサにはコメントファイルを書き込まないでください 22
本サンプルで使用しているデバイス一覧は 下記の通りとなります 必要に応じて ご変更ください SDS-.GTE( プロジェクトデータ ) 使用しているデバイス ビットデバイス ワードデバイス Y10 M33 GD100 ワンタッチ回路ジャンプ機能 ( 拡張アラーム監視 拡張機能スイッチ ランプ表示 ) 異常発生用スイッチ 画面切替デバイス 用途 GD200 異常表示灯 ( ワードランプ ) SDF-( ラダープログラム ) 使用しているデバイスビットデバイス M10 M20 M31 M32 M33 Y10 デバイスコメント ST1 異常 ST2 異常プッシャLS 異常空圧異常油圧異常異常表示灯表示 23