令和 2 年度税制改正要望 令和元年 9 月 13 日一般社団法人不動産協会 我が国の経済は 緩やかな回復を続けているが 世界情勢の不確実性が増す中 先行きは不透明な状態にある こうした中 デフレからの脱却を完全なものとし GDP600 兆円経済に向けて 持続的で力強い成長を実現していくためには 東

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(3) 居住用財産の買換えに伴う長期譲渡所得の課税の特例の適用期限 ( 平成 29 年 12 月 31 日 ) を延長する Ⅱ. 時代を先取りするまちづくりの推進税制 1. 国家戦略特区に係る特例の延長 拡充 (1) 我が国の大都市に世界中からヒト モノ カネ 情報を呼び込む魅力的なまちづくりを推進

Ⅱ. 時代を先取りするまちづくりの推進税制 1. 都市再生促進税制の延長 都市再生を引き続き強力に推進し 都市の国際競争力を一段と強化するために 以下の 都市再生促進税制の特例措置の適用期限 ( 平成 31 年 3 月 31 日 ) を延長する (1) 特定都市再生緊急整備地域に係る特例 税 目 特

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平成 29 年度税制改正要望 平成 28 年 9 月 5 日一般社団法人不動産協会 我が国の経済は緩やかな回復を続けているが 世界経済のリスクなどにより 先行きは不透明な状態となっている 我が国の経済がデフレからの脱却を確実なものとし GDP を拡大していくためには 経済効果の高い大都市が牽引すると

4. 土地 住宅用建物に係る不動産取得税の特例の延長土地や住宅に対する投資を促進し 都市や地域の活力を高める観点から 土地及び住宅用建物に係る軽減税率 3%( 本則 4%) 及び宅地評価土地の取得に係る不動産取得税の課税標準の特例 ( 固定資産税評価額の 1/2) の適用期限 ( 平成 27 年 3

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スライド 1

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第一住宅関係税制 1. 住宅税制の抜本的な検討 次期消費税引上げまでの期間を活用し 消費税を含めた住宅に係る多重な課税について 抜本的な検討が必要である 良質な住宅ストックの形成に向けて 住宅の取得 保有に係る既存税制と消費税のあり方について 国民にわかりやすい恒久的かつ抜本的な見直しが必要である

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

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平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

要望理由 (1) 政策目的 既存住宅の流通の円滑化を通じ 既存住宅流通 リフォーム市場の拡大 活性化を図る また 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備するとともに 既存住宅の耐震化を促進し 住宅ストックの品質 性能を高め 国民の住生活の向上を目指す (2) 施策の必要性 国民がライフステ

消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 1 住宅取得については取引価格が高額であること等から 消費税率引上げの前後における駆け込み需要及びその反動等による影響が大きいことを踏まえ 一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和するとともに 良質な住宅ストックの形成を促し響国民の豊かな住生活を確保する

平成 28 年 12 月 国土交通省住宅局

平成26年度税制改正及び土地住宅政策に関する提言書(案)

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給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

やさしい税金教室

税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン20 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金(2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

平成18年度地方税制改正(案)について

13全日総第16号

スライド 1

1. 国土交通省土地 建設産業局関係の施策 不動産流通に関する予算要求が拡大 ここ数年 国の住宅 不動産政策において 不動産流通に関する施策が大幅に拡大している 8 月に公表された国土交通省の 2019 年度予算概算要求概要によると 土地 建設産業局における施策は大きく 4 項目あるが 全体の予算額

の各種税制優遇を受けやすくする見直しが行われ 入居までに耐震基準に適合するという証明があれば 1 住宅ローン減税 2 住宅取得資金に関する贈与税の非課税措置 3 中古住宅に関する不動産取得税の特例措置の適用が可能となる 耐震基準に適合しない中古住宅を取得し 耐震改修工事を実施した後に入居するような場

平成 30 年 3 月 19 日 平成 30 年度事業計画 我が国の経済は 企業収益や雇用情勢の改善等により緩やかな回復を続けているが 先行きについては 世界情勢の不確実性等 不透明な面もある そうした中で デフレから確実に脱却し 経済の好循環に向けて成長を加速するためには 官民総力を挙げて都市 地

税幅を 1% ずつ小刻みに引き上げるべきであるといった意見も浮上しており 予定通り引上げが実施されるかは 不透明な状況です Q 消費税増税で住宅取得時の税負担は どのくらい増加しますか A そもそも住宅購入にかかる消費税は 土地にはかからず新築物件なら建物部分のみです 仮に図表 1の モデル のよう

(0830時点)PR版

平成20年度税制改正(地方税)要望事項

事業用資産の買換え等 用資産を譲渡し あらた 中小企業 適用実積の 8 の場合の課税の特例措 に事業用資産を取得し 割以上が地方関連であ 置の延長 ( 法人税等 ) た場合 譲渡した事業用 り 中小企業の設備投資 29.4~32.3 資産の譲渡益について 等の促進による生産性 80%( 一部 75%

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

住宅税制の概要 1 住宅の取得に係る税制 ( 注 ) を付した部分は 平成 22 年度税制改正により改正されたもの ( 1) 所得税 住宅ローン減税 ( 租 41) ( 国税 ) 住宅の新築 取得又は増改築等をした場合 10 年間 住宅ローン等の年末残 個人住民税 高の1.0%( 長期優良住宅につい

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

る 1 減価補償金を交付すべきこととなる被災市街地復興土地区画整理事業において 公共施設の整備改善事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 2 第二種市街地再開発事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 (3) 特定住宅被災市町村の区域内にある土地等が 国

国土交通大臣 太田昭宏殿 平成 27 年 7 月 27 日 一般社団法人プレハブ建築協会 会長樋口武男 平成 28 年度住宅関連税制及び制度改正要望 昨年 政府は経済再生と財政健全化を両立するため 平成 27 年 10 月に予定していた消費税率 10% の引き上げを平成 29 年 4 月に 1 年半

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

平成 26 年度住宅 土地関連税制改正 住宅関連予算要望 一般社団法人住宅生産団体連合会 日本経済は デフレからの脱却に向けた政府の政策により 円安による輸出環境の改善 大胆な金融緩和や財政出動による株式市場の活況など再生の兆しが見えてきているところである これからは 規制改革や税制による支援などで

4. 平成 27 年度税制改正の概要 (1) 住宅の取得に関わる税制 登録免許税 不動産取得税 改正項目ヘ ーシ 改正内容 所有権保存登記 所有権移転登記 所有権の信託 抵当権設定の登記の軽減措置 税率の軽減措置 宅地評価土地の課税標準の軽減措置 軽減税率の適用期限を平成 27 年 3

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

平成23年度都市・土地・PFI税制改正に対する要望

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

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スライド 1

所得税確定申告セミナー

平成 28 年度税制改正の概要 1. 復興特区関係 * (1) 機械等に係る特別償却等の特例措置の5 年延長及び要件の緩和 * 要件緩和 : 建築物整備事業 ( テナント建物 ) の構造要件について まちなか再生計画に位置付けられた場合には 非耐火構造でも対象となるよう緩和 (2) 被災雇用者等を雇

図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控


3. 住宅税制 消費税率の引上げに伴う一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和する観 点から 住宅税利について以下のとおり所要の措置を講じます 住宅ローン減税を平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年末まで 4 年間延長し その期間のうち平成 26 年 4 月 1 日から平成 29

消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

⑴ 政策目的 市街地再開発事業の推進により 土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図るとともに コンパクトシティの推進及び密集市街地の解消を図る 新設 拡充又は延長を必要とする理由 ⑵ 施策の必要性 以下の施策の推進のため 本措置の延長により 民間事業者による早期かつ着実な保留床の取得を促

平成 31 年度税制改正概要 ( 住宅局 ) 結果特例措置税目 - 消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 住宅ローン減税の控除期間を 3 年間延長 ( 建物購入価格の消費税 2% 分の範囲で減税 ) 所得税個人住民税 延長 拡充 空き家の発生を抑制するための特例措置 ( 延長 ) 相続した空き家につ

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

表紙

はじめに我が国経済は アベノミクスによるデフレからの脱却に向けた大胆な金融政策や財政出動 規制緩和などにより 株価の上昇 賃金水準の向上 雇用の拡大など明るさを取り戻しつつある しかし 地方経済や中小事業者にまで経済政策の効果が十分に行き渡ったとはいえず 今後経済の好循環が隅々まで拡大されることが期

#210★祝7500【H30税法対策】「登録免許税ほか」優先暗記30【宅建動画の渋谷会】佐伯竜PDF

図表 1 消費税率引上げに伴う住宅着工の影響 ( 平成 9 年 ) 1995( 平成 7) 年度 1996( 平成 8) 年度 1997( 平成 9) 年度 (4 月 1 日に消費税 (5%) 導入 ) 1998( 平成 10) 年度 住宅着工戸数 前年からの増減 1,485 万戸 - 1,630

215 参考資料

約 6 倍になると予測されており これら高経年マンションが増えていく中 経年による建物 設備の劣化等に対応するための大規模修繕や改修等の資金不足の問題が深刻化している 今後 良質なマンションを維持していくためにも 特にマンション共用部のリフォームについての支援が急務である (4) 賃貸住宅のリフォー

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基本資料1-平成25年税制改正ポイント(表紙).pdf

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内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

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H28秋_24地方税財源

が消費税の課税対象となります 土地や建物を売った場合の譲渡所得の税金計算のしくみ 譲渡所得の計算のあらまし 個人が 土地や建物を売却し 利益 ( 譲渡益 ) が生じた場合には その利益に対して所得税と住民税がかかります この課税対象となる利益のことを 税法上 譲渡所得 ( 金額 ) と呼んでいます

(4) 宅地建物取引士の欠格要件について定める第十八条第一項の五号の二の次に次の号が 付け加えられました 五の三暴力団員等 ( 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第二条第六号に規 定する暴力団員又は同号に規定する暴力団員でなくなった日から五年を経過しない者 ) (5) 更新日前でも手数料を

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

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設 拡充又は延長を必要とする理由 関係条文 租税特別措置法第 70 条の 2 第 70 条の 3 同法施行令第 40 条の 4 の 2 第 40 条の 5 同法施行規則第 23 条の 5 の 2 第 23 条の 6 平年度の減収見込額 百万円 ( 制度自体の減収額 ) ( - 百万円 ) 東日本大震

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

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企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について

同 修繕 基本融資額 補修資金引方移転資金整地資金 730 万円 440 万円 440 万円 引方移転資金と整地資金の両方を利用する場合は 合計で 440 万円が限度となる 引方移転資金および整地資金は 補修資金と併せて利用する場合に限り利用できる (2) 東日本大震災被災者向け特例措置 の改正 1

平成 25 年度住宅 土地関連税制改正 住宅関連予算要望 ( 社 ) 住宅生産団体連合会 日本国内は 東日本大震災からの復興需要から明るさが見えてきてはいるが ヨーロッパの金融不安の再燃による経済の不透明感やその影響による中国をはじめとする新興国の経済成長率の鈍化 更に日本の株安円高などの不安定要因

PowerPoint プレゼンテーション

NO 年 1 月 23 日発行 編集 発行公益財団法人住宅リフォーム 紛争処理支援センター 東京都千代田区九段北 九段センタービル3F TEL FAX 消費者が安全で安心して暮らせる豊かな住生活の実現に

平成 31 年度税制改正に関する内閣府主管項目のポイント 1 子ども 子育て支援の推進 子ども 子育て支援における制度の見直しに伴う税制上の所要の措置 ( 国税 地方税 ) 経済財政運営と改革の基本方針 ( 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 ) において 3 歳から 5 歳まで (0 歳から

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

土地建物等の譲渡(マイホームの売却による譲渡損)編

固定資産税等の概要及び税収動向等 3-1

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

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令和 2 年度税制改正要望 令和元年 9 月 13 日一般社団法人不動産協会 我が国の経済は 緩やかな回復を続けているが 世界情勢の不確実性が増す中 先行きは不透明な状態にある こうした中 デフレからの脱却を完全なものとし GDP600 兆円経済に向けて 持続的で力強い成長を実現していくためには 東京オリンピック パラリンピック後の対応も見据え 都市 地方ともにさらなる活性化を図ることが重要である また 人口減少 少子高齢化など社会構造が変化し AI IoT など革新的技術が急速に進展する中で 持続可能な社会の形成に向けて イノベーションを創出するまちづくりを通じて諸課題を解決することが期待されている こうした観点より 経済の好循環を持続 拡大させながら 魅力的なまちづくりや豊かな住生活を実現するために 以下の税制改正を要望する Ⅰ. 設備投資の促進による成長力強化に不可欠な重要税制 1. 長期保有土地等に係る事業用資産の買換え特例の延長 拡充日本経済の持続的な成長実現に向けた潜在成長率の引上げによる成長力強化のためには 国内設備投資を安定的に促進していかなければならない そのためには Society5.0 時代にふさわしい都市 地域の土地 不動産ストックの有効活用を図り 確実に設備投資につなげる必要がある また 国内における企業立地 産業立地の転換を円滑にし 成長産業によるイノベーションや企業の生産性向上の実現 産業空洞化の防止を図ることが不可欠である このような観点から 長期保有土地等に係る事業用資産の買換え特例について 適用期限 ( 令和 2 年 3 月 31 日 ) を延長するとともに 買換資産の土地面積要件の緩和等を行う Ⅱ. 期限切れ重点要望項目 1. 新築住宅に係る固定資産税の軽減特例の延長住宅取得者の初期負担を軽減する制度として長きにわたり定着している制度であり 良好な住宅ストックの形成を図り 豊かな住生活を実現するために 新築住宅に係る固定資産税の特例 ( 現行 : 床面積 120 m2までの部分を中高層耐火住宅は 5 年 その他 3 年 税額を 1/2 に軽減 ) の適用期限 ( 令和 2 年 3 月 31 日 ) を延長する 1

2. 居住用財産の買換え 売却に伴う特例の延長 (1) 居住用財産の買換えに伴う譲渡損失の損益通算 繰越控除の特例の適用期限 ( 令和元年 12 月 31 日 ) を延長する (2) 居住用財産を譲渡した場合の譲渡損失の損益通算 繰越控除の特例の適用期限 ( 令和元年 12 月 31 日 ) を延長する (3) 居住用財産の買換えに伴う長期譲渡所得の課税の特例の適用期限 ( 令和元年 12 月 31 日 ) を延長する Ⅲ. 時代を先取する魅力的なまちづくり 都市再生の推進税制 1. 国家戦略特区に係る特例の延長 拡充我が国の大都市に世界中からヒト モノ カネ 情報を呼び込む魅力的なまちづくりを推進し 世界で最もビジネスのしやすい環境を整備するために 国家戦略特区に係る特例の適用期限 ( 令和 2 年 3 月 31 日 ) を延長するとともに 貸付供用される施設についても特例の適用を認める 2. 都市のコンパクト化推進やスポンジ化対策のための支援措置の延長 創設 (1) 認定誘導施設等整備事業における公共施設等に係る固定資産税等の特例の適用期限 ( 令和 2 年 3 月 31 日 ) を延長する (2) 都市のスポンジ化 ( 低未利用土地 ) 対策の推進に係る以下の特例の適用期限 ( 令和 2 年 3 月 31 日 ) を延長する 1 立地誘導促進施設協定に係る課税標準の特例措置 ( 固定資産税 都市計画税 ) 2 低未利用土地権利設定等促進計画に係る特例措置 ( 登録免許税 不動産取得税 ) 3 都市再生推進法人に低未利用土地等を譲渡した場合の特例措置 ( 所得税他 ) (3) 居住や都市機能を誘導することに伴う跡地等の利活用や農と住の調和したまちづくりの推進のための特例措置を創設する 3. 都市の防災性能向上や物流効率化の実現に向けた支援措置の延長 創設 (1) 既成市街地や都市機能誘導区域 市街地再開発事業 防災街区整備事業における事業用資産の買換え特例の適用期限 ( 令和 2 年 3 月 31 日 ) を延長する (2) 既存建築物の耐震改修投資促進のための固定資産税の特例の適用期限 ( 令和 2 年 3 月 31 日 ) を延長する (3) 地下街の所有者等が取得する一定の浸水防止用設備 ( 止水板 防水扉等 ) に係る固定資産税の特例の適用期限 ( 令和 2 年 3 月 31 日 ) を延長する (4) 木密地域の解消や旧耐震建替え等を進めるための再開発促進に向けた新しい仕組み 2

の創設等と合わせた税制上の支援措置を講ずる (5) 国際競争力の強化や国土強靱化等の観点より 建築物のBCP 機能向上等に貢献する免震 制震装置に対する税制上の支援措置を創設する (6) 社会インフラとしての物流の重要性が高まる中 都市 地域の活性化や不動産投資市場の成長に寄与する大規模物流施設に対する税制上の支援措置を創設する (7) 建築物のシステムの高度化等 (AI IoT 対応やサイバーセキュリティー対策等 ) に対する税制上の支援措置を創設する 4. 都市の競争力を高める 居心地が良く歩きたくなるまちなか 形成に資する支援措置の創設 都市の国際競争力を強化し 賑わいを創出するためには 多様な人々の出会い 交流に資する ウォーカブルなパブリック空間の形成と活用が極めて重要である そのため パブリック空間の拡大につながる民地の開放及び公共施設との一体性を高めるための施設の改修等について固定資産税等の特例措置を創設する 5. 外国人旅行者向け消費税免税制度の拡充外国人旅行者への販売機会を増加させることにより 外国人旅行消費額のより一層の拡大と地方を含めた免税店数の更なる増加を図るため 免税店の許可要件について 従業員を介さずに免税販売手続を行うことが出来る機器を設置した場合には 必要な人員の配置等を不要とする措置を講じる 6. 観光 芸術文化 スポーツ等の施設整備に対する支援措置の創設 まちづくりと一体となって取り組む観光 芸術文化 スポーツ等 ナイトタイムの活性化にも貢献する新たな体験型コンテンツの整備に対する税制上の支援措置を創設する 7. 都市 地方の活性化を図り地方創生を推進するための支援措置の創設 (1) 古民家や空き家等の有効活用や二地域居住の推進による地域の活性化を図るため リフォーム税制の自己居住要件を緩和する ( 東京 23 区を除く ) (2)CCRCや都市 地方の活性化 観光振興に貢献する施設整備や宿泊施設の新設 建替え等事業に対する税制支援措置を創設する ( 地方自治体と一定の協定等を締結した事業に限る ) 8. 働き方改革を実現するための支援措置の創設 生産性を高め 多様な働き方を可能とするサテライトオフィスやシェアオフィスの設置等に対する税制上の支援措置を創設する 3

Ⅳ. 豊かな住生活を実現するための税制 1. 新築住宅に係る固定資産税の軽減特例の延長 ( 再掲 ) 住宅取得者の初期負担を軽減する制度として長きにわたり定着している制度であり 良好な住宅ストックの形成を図り 豊かな住生活を実現するために 新築住宅に係る固定資産税の特例 ( 現行 : 床面積 120 m2までの部分を中高層耐火住宅は 5 年 その他 3 年 税額を 1/2 に軽減 ) の適用期限 ( 令和 2 年 3 月 31 日 ) を延長する 2. 居住用財産の買換え 売却に伴う特例の延長 ( 再掲 ) (1) 居住用財産の買換えに伴う譲渡損失の損益通算 繰越控除の特例の適用期限 ( 令和元年 12 月 31 日 ) を延長する (2) 居住用財産を譲渡した場合の譲渡損失の損益通算 繰越控除の特例の適用期限 ( 令和元年 12 月 31 日 ) を延長する (3) 居住用財産の買換えに伴う長期譲渡所得の課税の特例の適用期限 ( 令和元年 12 月 31 日 ) を延長する 3. 住宅の登録免許税の特例の延長住宅取得に係る登録免許税の負担を軽減するために 以下の特例の適用期限 ( 令和 2 年 3 月 31 日 ) を延長する 本則特例所有権の保存登記 0.4% 0.15% 所有権の移転登記 2% 0.3% 抵当権の設定登記 0.4% 0.1% 4. 住宅及び住宅用土地の取得に係る不動産取得税の特例の延長 (1) 住宅用土地に対する不動産取得税の特例措置 ( 住宅の床面積の 2 倍 (200 m2を限度 ) 相当額を減額 ) を受ける場合の土地取得から新築までの期間要件の特例措置 ( 本則 2 年 特例 3 年 やむを得ない事情の場合には 100 戸以上のマンションは 4 年 ) について 適用期限 ( 令和 2 年 3 月 31 日 ) を延長する (2) デベロッパー等に対する新築家屋のみなし取得時期の特例措置 ( 本則 6 ヶ月 特例 1 年 ) について 適用期限 ( 令和 2 年 3 月 31 日 ) を延長する 5. 住宅の買取再販に係る特例の延長 買取再販事業者により一定の増改築等が行われた中古住宅を取得した場合の登録免許税の特例措置 ( 一般住宅 0.3% 特例 0.1%) の適用期限 ( 令和 2 年 3 月 31 日 ) を延長する 4

6. 長期優良住宅に係る特例の延長長期優良住宅に係る以下の特例措置の適用期限 ( 令和 2 年 3 月 31 日 ) を延長する 1 登録免許税の特例 ( 所有権の保存登記 : 本則 0.4% 特例 0.1% 所有権の移転登記: 本則 2% 特例 0.1%( 戸建ては 0.2%)) 2 不動産取得税の特例 ( 一般 1,200 万円 長期優良 1,300 万円を課税標準より控除 ) 3 固定資産税の特例 ( 新築から 5 年間床面積 120 m2までの部分の税額を 2 分の 1 に軽減 中高層耐火建築物は 7 年間 ) 7. 認定低炭素住宅に係る特例の延長認定低炭素住宅の取得に係る登録免許税の特例措置 ( 所有権の保存登記 : 本則 0.4% 特例 0.1% 所有権の移転登記: 本則 2% 特例 0.1%) の適用期限 ( 令和 2 年 3 月 31 日 ) を延長する 8. 老朽化マンションの建替え等の促進に係る特例の延長 拡充等マンション建替え円滑化法に基づくマンション建替えに係る登録免許税の免税措置及び不動産取得税の非課税措置の適用期限 ( 令和 2 年 3 月 31 日 ) を延長する また 老朽化マンションの再生を促進するため マンションの敷地売却及び敷地分割に係る税制上の支援措置を整備する 9. 耐震 省エネ バリアフリー 長期優良リフォームに係る特例の延長既存住宅の耐震 省エネ バリアフリー 長期優良住宅化リフォームに係る以下の固定資産税の特例の適用期限 ( 令和 2 年 3 月 31 日 ) を延長する 1 既存住宅の耐震改修に係る固定資産税の特例 ( 床面積 120 m2までを限度として 2 分の1 減額 ) 2 一定の省エネ改修工事に係る固定資産税の特例 ( 床面積 120 m2までを限度として 3 分の 1 減額 ) 3 一定のバリアフリー改修工事に係る固定資産税の特例 ( 床面積 100 m2までを限度として 3 分の 1 減額 ) 4 耐震改修又は省エネ改修を行った住宅が認定長期優良住宅に該当することとなった場合の特例 ( 床面積 120 m2までを限度として 3 分の 2 減額 ) について 適用期限 ( 令和 2 年 3 月 31 日 ) を延長する 10. 多様化する住宅ニーズに対応した 住まいの循環 を実現する税制 (1) 子 孫世帯が祖父母や親世帯の呼び寄せのために住宅を取得する場合の支援措置 ( 住宅ローン減税 投資減税 ) を創設する 5

(2) 高齢者の円滑な住み替えを支援するため 質の高い一定の住宅に住み替える場合の居住用財産の買換え 譲渡に伴う譲渡損失に対する支援措置を創設する (3) 世帯構成の変化や働き方改革等を踏まえた職住近接ニーズに対応した住宅取得支援税制の要件等の見直しを行う 11. 住宅取得に対する安定的な負担軽減住宅は国民生活の基盤となる社会的資産であり 単なる消費財と異なる 住宅価格は極めて高額であり 消費税率が上がると住宅購入者の負担も極めて重くなる また 住宅投資は内需の柱であり 経済波及効果も大きく 駆け込み需要とその反動によって日本経済に与える影響が甚大である こうした観点を踏まえ 住宅購入予定者が安心して取得の計画を立てられるよう 消費税率の引上げに左右されない安定的な負担軽減措置を検討するとともに 住宅投資の波及効果に鑑み 住宅市場の動向等を踏まえ 機動的に必要な対応を講ずる <Ⅴ. 不動産事業等の推進に不可欠な税制 > 1. 不動産売買契約書の印紙税の特例の延長不動産の譲渡に関する契約書等に係る印紙税の税率の特例措置について 適用期限 ( 令和 2 年 3 月 31 日 ) を延長する 2. 個人の優良長期譲渡所得の軽減税率特例の延長本特例の適用期限 ( 令和元年 12 月 31 日 ) を延長する 個人が優良住宅地造成事業等に所有期間 5 年超の長期所有土地等を譲渡した場合に 課税譲渡所得 2,000 万円以下 14%( 所得税 10% 住民税 4%) 2,000 万円超 20%( 所得税 15% 住民税 5%) で課税 一般の長期譲渡所得税率は一律 20%( 所得税 15% 住民税 5%) で課税 ( 平成 16 年度改正で 100 万円特別控除及び損益通算の廃止とパッケージで措置 ) 3. 法人等の土地譲渡益重課の課税停止期間の延長 (1) 法人の土地譲渡益 ( 一般 短期 ) に対する追加課税制度 ( 一般 :5% の追加課税 短期 : 10% の追加課税 ) の適用停止期間の期限 ( 令和 2 年 3 月 31 日 ) を延長する (2) 個人の不動産業者等が短期所有土地等を譲渡した場合の重課の適用停止期間の期限 ( 令和 2 年 3 月 31 日 ) を延長する 4. 所有者不明土地問題に対する税制上の支援措置の創設所有者不明土地の発生予防並びに利用の円滑化や有効活用等に向け 不動産の相続登記を促進するため登記の義務化と合わせた登録免許税の見直し等の申請者負担の軽減 利活 6

用を促進するための税制上の支援を行う 5. 大規模複合用途型建物における固定資産税減免措置等の弾力的運用 都市開発プロジェクトにより整備される大規模複合用途型建物における住宅に係る固定資産税減免措置等を弾力的に運用する 6. 法人課税について立地競争力の観点から総合的に負担軽減国内における企業の立地競争力を強化するとともに グローバル企業の誘致を促進し 経済の成長力を高めるために 償却資産に係る固定資産税や事業所税を廃止するなど 法人課税の総合的な負担軽減を図る 7. 不動産に係る多重課税の排除住宅等の建築物には 消費税 不動産取得税 登録免許税 印紙税 固定資産税が重畳的に課され 重い税負担となっている 消費税率の引上げ等に伴う税制の抜本改革に際しては 多重課税を排除し 不動産取得税の廃止や登録免許税の手数料化等 不動産流通課税を抜本的に見直すとともに 不動産譲渡契約書に係る印紙税を廃止する 8. 国際課税の諸課題への対応 外国子会社合算税制等における国際課税の諸課題について 企業の国際競争力の低下や負担の増加につながることのないよう 必要な対応を行う 7