日本版性暴力対応看護師 (SANE-J) 教育ガイドライン ( 第 1 版 ) 2020 年 2 月 一般社団法人日本フォレンジック看護学会

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(目的)

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

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染症であり ついで淋菌感染症となります 病状としては外尿道口からの排膿や排尿時痛を呈する尿道炎が最も多く 病名としてはクラミジア性尿道炎 淋菌性尿道炎となります また 淋菌もクラミジアも検出されない尿道炎 ( 非クラミジア性非淋菌性尿道炎とよびます ) が その次に頻度の高い疾患ということになります

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化を明らかにすることにより 自閉症発症のリスクに関わるメカニズムを明らかにすることが期待されます 本研究成果は 本年 京都において開催される Neuro2013 において 6 月 22 日に発表されます (P ) お問い合わせ先 東北大学大学院医学系研究科 発生発達神経科学分野教授大隅典

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日本版性暴力対応看護師 (SANE-J) 教育ガイドライン ( 第 1 版 ) 2020 年 2 月 一般社団法人日本フォレンジック看護学会

ご挨拶 性暴力対応看護師 (Sexual Assault Nurse Examiner: SANE) は 1970 年代に北米を中心に発展してきました 国際フォレンジック看護学会 (International Association of Forensic Nursing: IAFN) は 性暴力対応看護師 (SANE) は 性的暴行または虐待を受けた患者のメディカルフォレンジックケア * の専門教育と臨床準備を完了した看護師である と定義しています (https://www.forensicnurses.org/page/aboutsane) 日本の現状に合わせて SANE を 性暴力被害者支援看護師 と意訳して特定非営利活動法人 女性の安全と健康のための支援教育センター が 2000 年に SANE 研修を始めました 2014 年には 日本フォレンジックヒューマンケアセンター ( 旧 : 女性と子どものライフケア研究所 ) も加わり 2020 年 2 月の時点で SANE 研修講座の修了生は約 650 名になり さまざまな場で SANE 教育を生かした活動をしています 本学会は SANE 教育の一層の発展および質の保証を目指して 2019 年度から 性暴力被害者支援看護師 を元の英語名により近い 日本版性暴力対応看護師 (Sexual Assault Nurse Examiner-Japan: SANE-J とし 日本独自の認定を始めます この認定事業の開始に伴い SANE-J 教育ガイドラインを作成しました 日本においてフォレンジック看護の基礎知識および実践は 開発途上にあります そのため すでに第 4 版になっている IAFN の教育ガイドラインの関連個所を IAFN の許可を得て一部改訂し 資料として掲載しております IAFN の教育ガイドラインには 日本の看護師がこれまで実践してこなかった内容が含まれています 本教育ガイドラインとともに SANE-J の質の保証と活動が拡大し 暴力のない社会実現のために貢献できることを期待しています * メディカルフォレンジックケアは 司法 / 法の視点を持ち合わせたケアとしてアメリカ合衆国司法省にて定義されている 参考 :A National Protocol for Sexual Assault Medical Forensic Examinations Adults/Adolescents, Second Edition. U.S. Department of Justice, Office on Violence Against Women. April 2013. NCJ 241903

一般社団法人日本フォレンジック看護学会 日本版性暴力対応看護師 (SANE-J) 教育ガイドライン SANE-J 教育ガイドラインを作成するにあたり 国際フォレンジック看護学会 (International Association of Forensic Nurses: IAFN) の教育ガイドラインを参考にしています また IAFN の許可を得て 翻訳および一部改訂し 資料として掲載しています

目 次 はじめに 1 1. ガイドラインの目的 2.SANE-J の定義と役割 1 2 3. 性暴力の定義 2 1) 性暴力 2 2) 子どもの性虐待 4 4. 対象の定義 6 5. 性暴力対応看護師 (SANE-J) の教育要件 7 1) 概要 7 2) インストラクターの要件 8 6.SANE-J に必要な学習項目の概要 9 7.SANE-J のためのコア カリキュラムの内容 10 参考文献 14

はじめに 日本フォレンジック看護学会 日本版性暴力対応看護師 (SANE-J) 教育ガイドライン の主たる目的は 性暴力の影響を受ける人々 ( 個人の被害者 家族 地域社会 制度を含む ) へのフォレンジック看護のニーズに応えられるよう 日本版性暴力対応看護師 (Sexual Assault Nurse Examiner-Japan: SANE-J) を支援することにある そのために SANE-J は 性暴力を受けた小児期 思春期 成人期 老年期にある人のケアに関する性暴力に関連する法医学的知識を含む講義と演習を受けなければならない 日本版性暴力対応看護師 (SANE-J) 教育ガイドライン に定められた提言の範囲内で実践する SANE-J は 看護プロセスを活用し確立されたエビデンスにもとづくフォレンジック看護の基準を適用して 発達 文化 人種 民族 性 社会経済の多様性を考慮しながら 性暴力の被害を訴えるすべての人々が 必要なケアを受けられるように努める 日本版性暴力対応看護師(SANE-J) 教育ガイドライン は 多様な実践環境や地域社会における看護師の教育ニーズを満たす柔軟性を確保しつつ 小児期 思春期 成人期 老年期の人に必要な教育内容を含むものである 1. ガイドラインの目的 日本版性暴力対応看護師(SANE-J) 教育ガイドライン の目的は 以下の通りである 1. 人権意識を持ち 人間的な支援の態度を養うこと 2. 性暴力の社会構造と背景を理解し フォレンジック看護としての専門的な知識 技術 態度を身に付けること 3. 性暴力を経験した人へのケアに必要なエビデンスにもとづく法医学的知識を習得すること 4. 性暴力対応のための多職種 多機関連携チームの概念 発展 機能 協働について概要を説明できること 5.SANE-J として専門性を高めること 1

2. SANE-J の定義と役割 1) SANE-J とは SANE-J とは 看護ケアに必要な性暴力に関連する心理 身体 社会および法医学的な知識 技 術 態度について専門的な教育を受けた看護師である 2) SANE-J が担う主な役割日本の法律に基づき さまざまな場において 被害者に対し迅速にかつ思いやりのある態度で 二次被害を与えず フォレンジック看護ケアを提供することが主な役割となる 国際フォレンジック看護学会 (IAFN) では SANE の主な役割を SANE はメディカルフォレンジック検査を基にした総合的な既往や詳細な身体的 精神的アセスメント 記録と写真 証拠採取と保全管理 情緒的 社会的サポートや資源の提供 医療現場での二次被害の軽減 法執行プロセスにおける検査や証言を含むもの としている SANE-J に期待される役割は SANE-J としての専門的知識を持ち被害者へのケアを行うとともに 支援に関わる多職種との協働や 地域社会への啓発 教育活動等である 3. 性暴力の定義 1) 性暴力世界保健機関 (WHO) は 性暴力 (Sexual Violence) とは 強制 威嚇あるいは暴力を用いて行われたあらゆる性行為 性行為を目的とした行為 不快な性的言動や人身売買に関する言動 あるいは当人の性的関心に反する行為は いかなる者が 自宅 職場を含めいかなる状況で行おうと その者と被害者との関係にかかわらず 性暴力とみなされる と定義している (p.11, 2013) 世界的には 性暴力にはさまざまな形態があり レイプ セクシャルハラスメント 性的虐待 / 暴行 強制的な結婚または同居 性器切除および強制売春 性的搾取を目的とした人身売買などが含まれるが これらに限定されない (WHO,2013) 性暴力は 親密なパートナーからの暴力 (IPV または DV) を含む場合がある WHO(2013) は 親密なパートナーからの暴力を 親密な関係における身体的 性的 または心理的に危害を与える行動 ( 身体的攻撃 性的強要 心理的虐待および行動制限を含む ) と定義している (p.vii) (p.ⅶ) 2

WHO が実施した多国間調査では 49 歳までの調査対象者におけるパートナーによる性暴力の発生率は 6% から 59% であり 非パートナーによる性暴力の発生率は 0.3% から 11.5% であった 同じ研究では 調査対象者の 3% から 24% が 最初の性的体験は思春期に強要されたと報告している 女性においては 生涯にわたって親密なパートナーが関与する性的 / 身体的暴力の発生率は 15% から 71% の範囲であった 数は限られているが その他の研究では 身体的 性的に同性の IPV も同等かそれ以上の発生率であることが報告されている (WHO,2013) 75 件のシステマティックレビューによると レズビアンまたはバイセクシュアルの生涯における女性の性暴力の発生率は 15.6% から 85% であり ゲイまたはバイセクシュアルの男性では 11.8% から 54% であった (Rothman,Exner,& Baughman,2011) 成人男性が親密なパートナーから受ける性暴力の発生率については 限られた研究しかない 利用できる統計があっても今ある研究には問題が多く 男性のレイプ被害者の数は大幅に少なく見積もられていると考える専門家がほとんどである 先進国の研究によると 男性の 5% から 10% が子どものときに性虐待を経験している (WHO,2013) 性暴力にはさまざまな結果が伴う 小児期および思春期の性暴力は 男性でも女性でも 健康リスクや健康リスクを伴う行動につながる割合が高い 成人期では 親密なパートナーによる暴力および性暴力は意図しない妊娠 中絶 妊娠合併症 性感染症 メンタルヘルス障害 自殺の発生率が高くなる さらに 親密なパートナーによる暴力および性暴力を経験した女性の子どもは のちに不健康や学業成績の不振 自身が暴力をふるったり被害を受けたりすることに伴う混乱が行動や感情の問題として表出される可能性が全体的に高い (WHO,2013) 親密なパートナーによる暴力または性暴力の被害にあうリスク要因には 若年 社会経済的地位の低さ 児童虐待の暴露 精神障害 アルコールや違法薬物の乱用 地域社会内での支援制度の不足や欠如 社会全体の暴力の肯定などがある (WHO,2013) 文献 Rothman, E., Exner, D., & Baughman, A. (2011). The prevalence of sexual assault against people who identify as gay, lesbian, or bisexual in the United States: A systematic review. Trauma, Violence & Abuse, 12(2), 55-66. World Health Organization. (2013). Responding to intimate partner violence and sexual violence against women: WHO clinical and policy guidelines. World Health Organization. 内閣府男女共同参画局 女性に対する暴力 に関する調査研究 http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/chousa/index.html 3

2) 子どもの性虐待 WHO(2017) は 子どもの性虐待 (CSA) を次のように定義している 子どもが十分に理解できない インフォームドコンセントが不可能な または発育段階がそこまで達しておらず合意も不可能な もしくは法や社会のタブーを破るような性的行為に子どもを巻き込むこと 子どもと成人 または年齢や発育段階から責任 信頼 力関係を有すると考える子どもとの間に上記の行為があり その行為が自分の欲求を満たすために行われる場合 子どもの性虐待となる このような行為には次のものを含むが これらに限らない : 不法な性的行為に子どもを誘うまたは強要する 売春等の不法性行為に子どもを利用 搾取する ポルノグラフィックなパフォーマンスや素材に子どもを利用 搾取する (p.vii) (p.ⅶ) 性的行為には触ることやフォンドリング (fondling: 猥褻目的で身体を触ること ) 口腔接触 生殖器接触 肛門接触などを伴う場合があり 膣内 肛門挿入を含む場合も含まない場合もある 多くの場合 性虐待は性的接触が長期にわたり進行するという点で 性暴力と異なる また 子どもの性虐待の加害者は周囲にも知られ信頼されている保護者や家族の一員である場合が多い 通常 子どもは何日 何週間 何か月 ときには何年にもわたり性虐待について誰にも話さない 子どもの性虐待は秘密と恥辱を感じさせて発生することが多く また強要 操りまたはいわゆる グルーミング(grooming: 性的搾取を目的とした誘い込み ) 行動を伴う場合がある( これを 性虐待順応症候群 と呼ぶ場合もある ) 研究では 子どもの開示はしばしば遅れることが示されており CSA の直後に開示される子どもの被害者はわずか 25% と考えられている (McELvaney, 2015) 子どもは時間をかけて少しずつ話す場合があり また質問されても虐待内容を極小化または否定する場合もある また 捜査中に 前に話した内容を覆す場合もある (Malloy, Mugno, Rivard, Lyon, & Quas, 2016) 性虐待について話さないのには多くの要因があり 次のものなどがある 困惑と恥辱の気持ち 自己責任 非難の気持ち 虐待についての理解不足 伝達能力不足 加害者や他の家族からの脅迫 操り 秘密の強要 自分や家族に悪影響が出ることを恐れる気持ち ( 現実的な悪影響か想像上の悪影響かを問わない ) 信じてもらえない 助けてもらえないという思い込み(McElvaney, Greene, & Hogan, 2014) 等がある CSA では過小報告がきわめて多いため 統計的に正しく把握することが難しい 従来の調査では 成人に対して子ども時代の経験を尋ねることにより CSA の発生率を把握してきた しかし 近年 研究者はより発生時期に近いデータを取得するために 若者を対象にした研究をするようになった 米国の 15 歳から 17 歳までの 2,293 人の子どもたちを対象とした最近の調査では そのうちの 17 歳の子どものうち 26.6% の少女と 5.1% の少年が性虐待や性暴力を経験したことがあると回答した (Finkelhor, Shattuck, Turner, & Hamby, 2014) 9 つの低 中所得国を対象にした研究のレビュー 4

によると 子どもの性虐待 (CSA) の世界の発生率は 少女で 4,4% から 37.6% 少年で 5.6% から 21.2% であることが示された (Sumner et al.,2015) 定義 文化的意味合い 調査レベルおよび意識がさまざまであるため CSA データを提供している諸国でも発生頻度には大きなばらつきがある CSA の影響は重大かつ長期に及ぶ可能性があり また身体的 精神的要因から健康に悪影響を与える場合がある 子ども時代の逆境体験を報告した成人の調査では CSA は複数の身体的障害 精神的障害と関連性があった (Felitti et al.,1998) 性虐待を経験した子どものすべてが医学的評価の際に精神 行動上の症状を示すわけではないが 繰り返しまたは長期にわたって虐待を受けた子どもは精神 行動上の問題を呈する場合がある 例えば 心的外傷後ストレス障害および他の心的外傷関連症状 抑鬱 摂食障害行動 非行行動 自殺率の上昇などが挙げられる (Godbout, Briere, Sabourin, & Lussier, 2014) また エビデンスから 子ども時代に性虐待を受けた女子は より低年齢での自発的な性行為の初体験 ハイリスクな性行為 妊娠率や違法ドラッグ使用率の上昇 身体的虐待および性的再被害を体験していることが示唆された (Barnes, Putnam, & Trickett, 2009 ; Noll, Shenk, & Putnam, 2009) 文献 Barnes, J., Putnam, F., & Trickett, P. (2009). Sexual and physical revictimizationamong victims of severe childhood sexual abuse. Child Abuse and Neglect, 33(7), 412-420. Godbout, N., Briere, J., Sabourin, S., & Lussier, Y. (2014). Child sexual abuse and subsequent relational and personal functioning: The role of parental support.child Abuse and Neglect, 38(2), 317-325. Felitti, V., Anda, R., Nordenberg, D., Williamson, D., Spitz, A., Edwards, V.,. Marks, J.(1998). Relationship of childhood abuse and household dysfunction to many ofthe leading causes of death in adults: The Adverse Childhood Experiences (ACE)Study. American Journal of Preventitive Medicine, 14(4), 245-258. Finkelhor, D., Shattuck, A., Turner, H., & Hamby, S. L. (2014). The lifetime prevalence of child sexual abuse and sexual assault assessed in late adolescence. Journal of Adolescent Health, 55(3), 329-333. Godbout, N., Briere, J., Sabourin, S., & Lussier, Y. (2014). Child sexual abuse and subsequent relational and personal functioning: The role of parental support. Child Abuse and Neglect, 38(2), 317-325. Malloy, L., Mugno, A., Rivard, J., Lyon, T., & Quas, J. (2016). Familial influences on recantation in substantiated child sexual abuse cases. Child Maltreatment, 21(3),256-261. McElvaney, R. (2015). Disclosure of child sexual abuse: Delays, non-disclosure and partial disclosure. What the research tells us and implications for practice. Child Abuse Review, 24(3), 159-169. McElvaney, R., Greene, S., & Hogan, D. (2014). To tell or not to tell? Factors influencing young people's informal disclosures of child sexual abuse. Journal of Interpersonal Violence, 29(5), 928-947. 5

Sumner, S., Mercy, J., Saul, J., Motsa-Nzuza, N., Kwesigabo, G., & Buluma, R. (2015).Prevalence of sexual violence against children and use of social services seven countries, 2007-2013. Morbidity and Mortality Weekly Report, 64(21), pp. 565-9. World Health Organization. (2017). Responding to children and adolescents who have been sexually abused: WHO clinical guidelines. Geneva, Switzerland. 厚生労働省児童虐待防止対策 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/dv/index.html 警察庁生活安全局少年課平成 30 年における少年非行 児童虐待及び子供の性被害の状況 https://www.npa.go.jp/news/release/2019/20190312001.html 4. 対象の定義 SANE-J の対象は 性暴力を経験した個人である SANE-J は 対象の看護プロセスとケアの提供に影 響を与える以下のような要素を明確に理解しておく必要がある 1. 年齢 2. 性別 3. 言語スキル 4. 身体的発達 5. 性的成熟度 6. 心理社会的スキル 7. 認知能力 8. 性的指向 9. 道徳的 倫理的 法的な判断力 10. スピリチュアルな信仰や儀式 ( 信条 価値観 宗教 習慣など ) 11. 文化的影響 12. 健康上の優先事項 13. サポートシステム 14. トラウマヒストリーそれぞれの発達年齢期を表 1.0 にまとめた 小児期 思春期 成人期 老年期に関する講義 実習の教育ガイドラインは 18 歳までの思春期前 思春期 ( 女性においては初潮 男性においては第二次性徴の発現と定義される ) 思春期後( 性成熟期 ) 閉経後 高齢の対象に関する主要な学習項目とする 6

表 1.0 発達年齢期一人ひとりの子どもは それぞれ独自の個性的な成長の仕方をする 発達の節目を迎える年齢には一人ひとり大きな違いがある その順序は予測可能であるが 正確なタイミングは予測できない 成長して成熟する という意味である 思春期 (adolescence) は 一般に思春期変化によって始まる心理的 社会的 成熟過 程と考えられる (Hockenberry & Wilson,2013,pp.66,477) 発達年齢期 出生前乳児期小児期早期小児期中期小児期後期 受胎から出生まで出生から生後 12 か月新生児 出生から生後 28 日乳児 生後 1~12 か月 1 歳から 6 歳 1~3 歳くらいの幼児 3~6 歳くらいの就学前の幼児 6 歳 ~11 または 12 歳学齢期 11 歳 ~18 歳思春期前 10~13 歳思春期 13~18 歳 成人期 18 歳以上 (Hockenberry & Wilson, 2015) 5. 性暴力対応看護師 (SANE-J) の教育要件 1) 概要日本フォレンジック看護学会 SANE-J 認定試験に出願するためには 最低授業時間数を定めている 教育内容は フィレンジック看護の基礎講座と性暴力被害者への専門的な看護ケアで設計されるべきである SANE-J の教育プログラムは 講義の実施方法 ( 講義 オンラインなど ) やタイプ ( 小児期 思春期 成人期 老年期 ) にかかわらず 特定の教育組織が体系づけられたカリキュラムとして実施するべきである 履修完了は IAFN では 4 か月以内が望ましいとしているが SANE-J では 1 年以内とする 講義 演習時間は 64 時間が必要である 下に概説する看護の教員と接触する時間数 (contact hour) を証明する履修証明書または学術的に同等なものを提出してもらう 課程修了証書には 受講者が性暴 7

力対応看護師の課程を修了した旨と 該当する対象群 ( 小児期 思春期 成人期 老年期 ) 氏名 ト レーニング期間 講義 演習の合計時間を明記しなければならない 2) インストラクターに関すること SANE 教育プログラム中に 中核のインストラクターと学際的なコンテンツの専門家の両方が教育コンテンツを提供することの重要となる コアとなるインストラクターとは 教育提供に関連するコンテンツの構築 提供 評価を主に担当する個人とする 学際的なコンテンツの専門家は それぞれの専門分野で特定の教育コンテンツを提供する個人であり 看護 その他の医療分野 法執行機関 法医学 社会サービス 権利擁護 司法関係者などの補助的な専門家が含まれるが これらに限定されない コア メンバーおよび学際的コンテンツの専門家の要件は以下のとおりである ここで言うインストラクターは SANE 研修運営の主な担当者とする 1 インストラクターに関する要件 日本の看護師国家資格を所有していること 小児 思春期 成人 老年 SANE-J 教育に関連する学科および臨床実習の要件を満たしていること 小児 思春期 成人 老年の性暴力被害者へのケアに関連する継続教育に積極的に参加していることを証明できること 少なくとも 1 名のインストラクターが 現行の日本フォレンジック看護学会が認定する SANE-J の認定証を持つこと 少なくとも 1 名のインストラクターが 以下によって 熟達者としての臨床コンピテンシーを証明できること 小児期 思春期 成人期 老年期の性暴力被害者のケアにおいて積極的な臨床実践に従事しており 小児期 思春期 成人期 老年期の性暴力被害者のケアに 5 年以上の経験を有すること (Benner, 1984) 少なくとも 1 名のインストラクターが 成人学習者に対する教科指導を行うための専門知識を証明できること 2 専任以外の分野横断的専門家に関する提言 現在の教科を効果的に提示する能力を証明できること 専門領域における最新の経験 特定の内容領域における専門知識を示す高度な専門能力開発 専門領域における証明 8

専門領域における学歴 以上に関しては 関連学会 機関 団体の推薦があることが望ましい 3) 課程の設置 ( まとめ ) 課程の種別講義科目実習科目 小児期 / 思春期 / 成人期 最終発行の証明書は看護学の授業時間 64 時間または同等の学術課程に相当 1 つの教育プログラムとして体系づけられているものを実施 小児期 / 思春期 / 成の臨床目標 において 地域レベルで能力を有 すると評価 判断されること 6. SANE-J に必要な学習項目の概要以下の教育内容の枠組みは SANE-J が 被害者のケアに看護プロセスを適用するために必要な認知 情緒 精神運動のスキルを実行できる最低限の学習項目で構成される 主な内容は フォレンジック看護暴力被害者支援の基本から実践まで ( 医歯薬出版 2016) を基準とする 刑法改正等に伴う変更事項がある場合は 最新の情報に基づくこととする 学習項目 ( 大項目 ) 1. フォレンジック看護と性暴力の概要 2. 被害者の反応と危機介入 3. 地域機関との連携 (SART) 4. 被害者のアセスメントと必要な検査と治療 5. 法医学の知識と技術 6. リプロダクティブ ヘルスの基本的知識 7. 帰宅 / 退院とフォローアップ計画 8. 法的検討事項と訴訟手続き 参考資料 1 IAFN Education Guideline 2018 2 NPO 女性の安全と健康のための支援教育センター SANE 講座資料 3 一般社団法人日本フォレンジックヒューマンケアセンター資料 4 フォレンジック看護 ~ 性暴力被害者支援の基本から実践まで~ 医歯薬出版 2017 年第 2 刷 9

7.SANE-J のためのコア カリキュラムの内容 1) フォレンジック看護と性暴力の概要 SANE-J に求められる実践能力に基づく学習項目 / モデル コアカリキュラム 大項目 中項目 学習目標 ( 問題数のめやす / 担当者案 ) 1. フォレンジック看護の歴史と変遷を理解する 1) フォレンジ 2. フォレンジック看護の実践を理解し 各自の実践における役 ック看護の役割 割を考察する 1.SANE の歴史と変遷を理解する 2. 海外の SANE の役割や実践を理解する 2)SANE-J の 3.SANE-J の役割について理解する 役割 4.SANE-J の実践における倫理原則を理解する 5. エビデンスに基づく実践の重要性を理解する 1. 暴力をめぐる社会構造を理解する 2. ジェンダー セクシュアリティについて理解する 3) 暴力被害と 3. 性暴力の定義と被害の実態を理解する 1. 社会構造 4. リプロダクティブヘルス ライツを理解する フォレンジ 5.DV/IPV の定義と被害の実態を理解する ック看護と 6. 性虐待の定義と被害の実態を理解する 性暴力の 1. 支援の原則を理解する 概要 4) 暴力被害者 2. 二次被害について理解する 支援の原則 3. 被害者中心の支援の在り方を理解する 4. トラウマインフォームドケアについて理解する 1. 身体的 心理的 社会的影響を理解する 5) 暴力による 2. 性虐待が成長発達に与える影響を理解する 影響 3. トラウマについて理解する 6) 二次受傷へ 1. 二次受傷 / 代理受傷を理解する の対策 2. 対策と予防策を立案する 1. 関連する刑法 DV 防止法 虐待三法 ( 児童虐待防止法 高 7) 関係法規 齢者虐待防止法 障害者虐待防止法 ) 犯罪被害者等基本法 保助看法などを理解する テキスト 2~6 11~18 19~53 87~90 91 140 29~ 31 122~139 27~ 28 60~ 68 69~ 86 164~168 168~170 54~ 58 106~115 2) 被害者の反応と危機介入 SANE-J に求められる実践能力に基づく学習項目 / モデル コアカリキュラム大項目中項目学習目標 ( 問題数のめやす / 担当者案 ) 2. 1) トラウマケ 1. 対象者の身体 心理 社会的影響に配慮した対応について理被害者の反アの理解と実施解する応と危機介 2) 安全な診察 1. 被害者にとって安全な診察環境とは何かを理解し整える入環境の整備 テキスト 29~153 10

3) 産婦人科診療時の診療の補助 4) 二次被害の防止 5) 被害者の自己決定支援 1. 産婦人科医師と協働し 被害者中心の診察環境を整える 1. 二次被害を起こさない対応を実践する 1. 被害者が自己決定できるよに支援する 3) 地域機関との連携 (SART) SANE-J に求められる実践能力に基づく学習項目 / モデル コアカリキュラム 大項目 中項目 学習目標 ( 問題数のめやす / 担当者案 ) 1. 性暴力被害者のケアに関与する多職種 多機関について理解 する 2. 性暴力対応チーム (Sexual Assault Response Team; 3. 1) 多機関との SART) を理解する地域機関と情報共有と連携 3. 多職種 多機関連携チーム (Mulitidisciplinart Team; の連携 MDT) を理解する 4. 多職種 多機関チームにおける SANE-J の役割と責任を考 察する テキスト 12~ 13 116~119 4) 被害者のアセスメントと必要な検査と治療 SANE-J に求められる実践能力に基づく学習項目 / モデル コアカリキュラム 大項目 中項目 学習目標 ( 問題数のめやす / 担当者案 ) 1. 性暴力に関連する項目について正確かつ客観的に聴取す る 過去の既往 / アレルギー / 常用薬 / ドラック使用歴 / 医療 手 術歴 / 予防接種の状況 / 肛門生殖器 泌尿器の既往 / 同意のあ 1) 性暴力に関 る最終性交 / 妊娠歴 / 避妊法 / 最終月経 / 事件の経緯 する問診 2. 被害者の年齢 発達段階 精神状態 ジェンダー 文化的な 違い 被害者の特性を考慮し 対応する 4. 3. 信頼関係を構築し話しやすい環境を整える被害者のア 4. 性虐待における司法面接について理解するセスメント 5. 性虐待における門診時の注意点を理解すると必要な検 1. すべてのプロセスにおけるインフォームドコンセントの重要査と治療性を理解する 2. 対象者の特性に配慮した対応の必要性を理解する 2) 身体的アセ 3. 身体的アセスメント項目を理解する スメント 外見 様子 / 衣服やその他の所持品 / 身体外表所見 / 肛門 生 殖器等 4. 身体損傷 5. 身体損傷を表記する適切な用語を理解する テキスト 122~139 140~153 191 91~ 94 94~ 97 97~ 99 99~105 125~129 11

6. 対象者に必要な検査 治療を特定し 説明する 7. 証拠採取すべき部位を特定する 5) 法医学の知識と技術 SANE-J に求められる実践能力に基づく学習項目 / モデル コアカリキュラム 大項目 中項目 学習目標 ( 問題数のめやす / 担当者案 ) 1. レイプキットについて理解する 内容 / 保管場所など 2. 生物学的証拠採取の時間的制約を理解し 説明する 1) 証拠採取の 3. 採取物の取り扱いについて説明する 実施 4. 事件の経緯に基づいて 適切な証拠採取方法を選択する DNA/ 非生物学的証拠 / 法医学的写真撮影 / 薬毒物検査 5. 各ツールの適切な使用方法を理解する 5. ブラックライト オルタネイトライト / スワブ / 膣鏡 法医学的な 1. 法医学写真撮影の必要性を説明する 2. 正確な写真撮影のために必要な注意点を理解する知識と技術 2) 法医学的写専用カメラ / 撮影方向 / 写真背景 / 明るさ / 焦点 / 撮影範囲 / 真撮影メジャー 3. 適切な画像管理をする テキスト 129~133 3) 記録類の管 理 1. 身体所見および実施した検査等について 正確かつ客観的に記録する 2. 記録する際の注意点を理解する 3. カルテやデータの管理方法について注意点を理解する 6) リプロダクティブ ヘルスの基本的知識 SANE-J に求められる実践能力に基づく学習項目 / モデル コアカリキュラム 大項目中項目学習目標 ( 問題数のめやす / 担当者案 ) テキスト 6. リプロダク 1) 妊娠の検査と予防 1. 性暴力被害後の妊娠のリスクを正確にアセスメントする 2. 妊娠検査方法について理解する 3. 緊急避妊薬について理解する 63~66 ティブ ヘルスの基本的知識 2) 性感染症の検査と予防 1. 性暴力被害後の性感染症のリスクを理解する 2. 特定性感染症とその検査方法を理解する淋病 / クラミジア / トリコモナス症 /HIV/ 梅毒 / ヘルペス / 66~68 ヒトパピローマウイルス /B 型および C 型肝炎 12

7) 帰宅 / 退院とフォローアップ計画 SANE-J に求められる実践能力に基づく学習項目 / モデル コアカリキュラム 大項目中項目学習目標 ( 問題数のめやす / 担当者案 ) テキスト 7. 帰宅 / 退院とフォローアップ計画 1) 帰宅時や帰 宅後の支援 1. 性暴力被害者の個別のニーズ 年齢 発達段階 文化的価値観 その後のケアに関する地域の状況に合わせて適切なフォローアップ計画立案する 2. 地域の連携先を把握する 133~137 154~163 116~119 8) 法的検討事項と訴訟手続き SANE-J に求められる実践能力に基づく学習項目 / モデル コアカリキュラム 大項目中項目学習目標 ( 問題数のめやす / 担当者案 ) テキスト 8. 法的検討事項と訴訟手続き 1) 性暴力に関 する司法制度 1. 司法制度について理解する 民事 / 刑事 * 刑法改正等に伴う変更事項がある場合は 最新の 情報に基づくこととする 109~115 13

参考文献 性暴力の実態調査 1) 内閣府男女共同参画男女間における暴力に関する調査 http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/chousa/h11_top.html 最新版 : 平成 29 年度調査 http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/evaw/chousa/h29_boryoku_cyousa.html 2) 法務省犯罪白書令和元年版 : 平成の刑事政策 http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/66/nfm/mokuji.html 第 6 編平成における犯罪被害者第 1 章犯罪被害第 1 節 3 性犯罪被害 http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/66/nfm/n66_2_6_1_1_3.html 第 4 編平成における各種犯罪の動向と各犯罪者の処遇第 6 章児童虐待 配偶者間暴力 ストーカー等に係る犯罪 http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/66/nfm/n66_2_4_6_1_0.html http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/66/nfm/n66_2_4_6_2_0.html http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/66/nfm/n66_2_4_6_3_0.html 3) 日本の大学生における性暴力被害経験と精神健康度河野美江 ( 島根大学保健管理センター ), 執行三佳, 武田美輪子, 折橋洋介, 大草亘孝, 川島渉, 布施泰子大学のメンタルヘルス (2433-2615) 2 Page82-89(2018.10) 4) 過去 5 年半の間に当院を受診した性暴力被害者の実態調査内藤早紀 ( 東京警察病院産婦人科 ), 木下紗林子, 中林正雄, 吉新明日香, 中澤直子京産科婦人科学会会誌 (2186-0599) 67(4) Page606-610(2018.10) 5) 性暴力被害者に対する産婦人科医師の性感染症および妊娠検査 性感染症治療薬および緊急避妊薬処方の実態福本環 ( 京都府立医科大学医学部看護学科 ), 岩脇陽子, 松岡知子, 岩破一博母性衛生 (0388-1512) 58(2) Page389-395(2017.07) 6) 急性期と慢性期の性暴力被害者の臨床における実態と今後の治療における課題今野理恵子 ( 武蔵野大学大学院人間社会研究科博士後期課程 ), 淺野敬子, 正木智子, 山本このみ, 小西聖子女性心身医学 (1345-2894) 21(3) Page295-305(2017.03) 7) 京都府内の産婦人科診療所における性暴力被害者への支援の実態調査福本環 ( 京都府立医科大学医学部看護学科 ), 岩脇陽子, 松岡知子日本看護研究学会雑誌 (0285-9262) 38(5) Page73-81(2015.12) 8) 阪南中央病院における過去 5 年間の人工妊娠中絶の実態望まない妊娠を予防するための基礎資料福本環 ( 阪南中央病院産婦人科 ), 楠本裕紀, 山枡誠一母性衛生 (0388-1512) 53(4) Page583-591(2013.01) 14

性暴力の予防 1) 日本の中学生における Web 環境を通じた性暴力予防教育 (Web-based Education for Preventing Sexual Violence among Junior High School Students in Japan)( 英語 ) Nagamatsu Miyuki(Maternal and Child Nunsing, Japanese Red Cross Kyushu International College of Nursing), Hara Kenichi, Yano Kiyoko, Ota Kazuki, Takasaki Mitsuhiro School Health (1880-2400) 15 Page34-41(2019.) 2) 高校生を対象とした性暴力予防プログラムの効果デート DV に関するテキストマイニング分析から吉川芙雪 ( 滋賀医科大学臨床看護学講座母性看護学 助産学 ), 立岡弓子滋賀母性衛生学会誌 (1880-2389) 19(1) Page23-28(2019.09) 3) 中学生向け DV と地域 ネット環境を通じた性暴力予防教育の評価永松美雪 ( 日本赤十字九州国際看護大学成育看護学 ), 原健一思春期学 (0287-637X) 36(2) Page234-245(2018.10) 4) 性暴力を予防するための思春期の教育や対応 中学生向けの ICT を活用した性暴力予防と対応のための教育永松美雪 ( 日本赤十字九州国際看護大学成育看護学 ) 思春期学 (0287-637X) 36(1) Page66-70(2018.03) 5) インターネット上の出会い 情報のやりとりに対する高校生の認識と恋愛に対する認識との関連インターネットを介した性暴力被害防止教育のてがかりとして前田尚美 ( 北海道科学大学保健医療学部看護学科 ), 竹元仁美子どもと女性の虐待看護学研究 (2188-4714) 4(1) Page12-17(2017.08) 6) 思春期早期での性暴力被害の危険につながる要因永松美雪 ( 佐賀大学医学部看護学科母子看護学 ), 原健一思春期学 (0287-637X) 34(1) Page190-199(2016.03) 性暴力被害者理解を深めるために 1) 小学 3 年生で性暴力被害に遭った A さんの語り被害から回復に至る過程に焦点をあてて光武智美 ( 上智大学 ) 日本フォレンジック看護学会誌 (2188-8493) 5(2) Page3-14(2019.07) 2) 性暴力被害女性の産婦人科医療受診時の体験家吉望み ( 茨城県立医療大学大学院保健医療科学研究科博士後期課程 ), 加納尚美母性衛生 (0388-1512) 59(1) Page63-73(2018.04) 3) 性暴力被害者のためのワンストップ支援センターから精神科へ紹介された被害者の実情と治療の課題淺野敬子 ( 武蔵野大学心理臨床センター ), 正木智子, 今野理恵子, 山本このみ, 平川和子, 小西聖子トラウマティック ストレス (1348-0944) 15(1) Page59-68(2017.06) 4) 性犯罪 性暴力被害者支援の特徴支援者へのインタビュー調査から齋藤梓 ( 目白大学人間学部心理カウンセリング学科 ), 岡本かおり目白大学心理学研究 (1349-7103) 14 号 Page31-43(2018.03) 5) 性的被害サバイバーのライフステージと回復に関する研究後山明美 ( 日本社会事業大学福祉援助学科 ) 社会事業研究 (0288-4828) 57 号 Page193-198(2018.01) 15

性暴力被害者支援における医療 看護ケアについて 1) 性暴力被害者からのメール相談における援助要請の内容分析回復を支えるソーシャル サポートと看護ケアの構築に向けて竹元仁美 ( 東京純心大学 / 看護学部 ) 子どもと女性の虐待看護学研究 (2188-4714) 6(1) Page26-37(2019.08) 2) 産婦人科医療機関を初診で受診した性暴力被害女性に対する看護職の対応の実態福本環 ( 兵庫県立大学 ) 日本フォレンジック看護学会誌 (2188-8493) 5(2) Page15-33(2019.07) 3) 男性の性暴力被害への医師の対応状況および ' 神話 ' に関する意識調査二次被害の防止を見据えて大竹優太 (JR 東京総合病院 ), 高瀬泉, 門屋亮, 和田尚, 藤宮龍也犯罪学雑誌 (0302-0029) 84(4) Page110-116(2018.08) 4) 性暴力被害者からのメール相談に対応するケア被害者の回復を促進する看護ケアをめざして竹元仁美 ( 東京純心大学 ), 山本八千代, 前田尚美, 関口史絵子どもと女性の虐待看護学研究 (2188-4714) 5(1) Page2-15(2018.09) 5) 高知県における性暴力被害者対策の検討と課題滝川稚也 ( 国立病院機構高知病院産婦人科 ) 高知県医師会医学雑誌 (2186-9863) 23(1) Page168-177(2018.03) 6) 性犯罪 性暴力被害者のための看護ケアの探求ワンストップ支援センターと司法ニーズに対応する看護ケア竹元仁美 ( 東京純心大学看護学部 ), 山本八千代, 前田尚美, 笹尾あゆみ, 泉澤真紀子どもと女性の虐待看護学研究 (2188-4714) 4(1) Page18-27(2017.08) 7) 児童虐待 ドメスティック バイオレンス 性暴力 被害者看護の課題医師の 看護実践への期待内容 の調査から山本八千代 ( 北海道科学大学保健医療学部看護学科 ), 竹元仁美, 泉澤真紀北海道科学大学研究紀要 (2189-3713) 41 号 Page15-21(2016.09) 8) 性暴力被害者支援に関する看護師の認識北海道の実習インストラクター養成講座に参加した看護師への調査から林美枝子 ( 日本医療大学 ), 小山満子, 松本真由美, 滋野和恵日本フォレンジック看護学会誌 (2188-8493) 1(2) Page68-77(2015.06) 9) 性暴力被害者に対する看護支援に関する文献検討福本環 ( 京都府立医科大学医学部看護学科 ), 岩脇陽子, 松岡知子, 北島謙吾日本看護研究学会雑誌 (0285-9262) 37(5) Page45-53(2014.12) 10) 当院の性暴力被害者対応の現状三浦耕子 ( 沖縄県立中部病院婦人科 ), 角暢浩, 大畑尚子, 高橋慶行, 橋口幹夫沖縄産科婦人科学会雑誌 (2185-288X) 36 Page115-120(2014.03) 11) 日本における法看護学発展の可能性と課題臨床看護師の調査結果より児玉裕美 ( 産業医科大学産業保健学部基礎看護学 ), 恒松佳代子, 柳井圭子産業医科大学雑誌 (0387-821X) 34(3) Page271-279(2012.09) 12) 日本の SANE 研修講座の修了者における実態調査 1 11 期までの研修修了者の背景と研修講座の評価 及び SANE としての活動における課題三隅順子 ( 東京医科歯科大学 ), 山本潤, 加納尚美, 米山奈奈子, 山田典子, 家吉望み日本フォレンジック看護学会誌 (2188-8493) 2(2) Page83-91(2016.06) 16

性暴力被害者支援 1) 急性期性暴力被害者向けプログラムの開発診療の補助としてのスマートフォンプログラムの作成今野理恵子 ( 武蔵野大学大学院人間社会研究科博士後期課程 ), 淺野敬子, 正木智子, 山本このみ, 小西聖子武蔵野大学人間科学研究所年報 (2186-7356) 7 号 Page97-112(2018.03) 2) 性犯罪 性暴力被害者支援の特徴支援者へのインタビュー調査から齋藤梓 ( 目白大学人間学部心理カウンセリング学科 ), 岡本かおり目白大学心理学研究 (1349-7103) 14 号 Page31-43(2018.03) 3) 急性期性暴力被害者のための支援情報ハンドブックの有用性評価淺野敬子 ( 武蔵野大学心理臨床センター ), 中島聡美, 成澤知美, 中澤直子, 金吉晴, 小西聖子女性心身医学 (1345-2894) 21(3) Page325-335(2017.03) 性暴力における PTSD 1) 性暴力被害による PTSD に対する描画を用いたアート フォーカシングの効果 こころの中の私 こころの天気と私 キャラクター法 の適用春日菜穂美 ( 盛岡大学 ) 人間性心理学研究 (0289-4904) 36(2) Page219-230(2019.03) 2) 被害後早期における犯罪被害者および遺族の PTSD 症状櫻井鼓 ( 追手門学院大学 ) トラウマティック ストレス (1348-0944) 17(1) Page63-71(2019.06) 3) 複雑性 PTSD の理論と治療 性虐待による複雑性 PTSD 患者に対する STAIR/NST 丹羽まどか ( 国立精神 神経医療研究センター精神保健研究所行動医学研究部 ), 加茂登志子, 金吉晴トラウマティック ストレス (1348-0944) 16(1) Page48-53(2018.06) 性虐待 1) 女子刑務所において自閉スペクトラム症の特性を加味した支援を行った 2 事例の報告山本彩 ( 札幌学院大学心理学部臨床心理学科 ), 鈴木育美児童青年精神医学とその近接領域 (0289-0968) 60(1) Page109-123(2019.02) 2) 性行為感染症の診断を契機に性虐待を疑い包括的介入を行った 14 歳女児例村松知佳 ( 福岡大学医学部附属筑紫病院小児科 ), 山崎靖人, 中村紀子, 小川厚福岡大学医学紀要 (0385-9347) 46(2) Page113-117(2019.09) 3) 性暴力 - 被害と加害をめぐって 児童期性虐待とレジリアンス斎藤学 ( 家族機能研究所 ) アディクションと家族 (1344-4743) 33(2) Page214-227(2018.07) 4) 腟内異物による膀胱腟瘻症例報告岡嶋祐子 ( 国立病院機構千葉医療センター産婦人科 ), 黒田香織, 岡山佳子, 山縣麻衣, 林若希, 佐藤直秀, 大川玲子日本女性骨盤底医学会誌 (2187-5669) 14(1) Page98-101(2017.12) 5) 症例に学ぶ多彩な症状を示した性虐待の一例勝丸雅子 ( 慶応義塾大学医学部附属病院小児 17

科 ), 池田麻莉, 香取奈穂, 江崎隆志, 酒井道子, 渡辺久子東京小児科医会報 (0287-3613) 31(1) Page86-90(2012.07) 6) 児童養護施設における 養育者 による性虐待防止の方策について被措置児童等虐待の現状分析からの考察村田紋子 ( 小田原短期大学 ) 小田原短期大学研究紀要 (2432-6267)45 号 Page32-49(2015.03) 7) 小児期の性虐待と支援要因 (Childhood sexual abuse and supportive factors) Baytunca Muharrem Burak(Department of Child and Adolescent Psychiatry, School of Medicine, Ege University), Ata Emsal, Ozbaran Burcu, Kaya Ahsen, Kose Sezen, Aktas Ekin Ozgur, Aydin Rezzan, Guney Selcen, Yuncu Zeki, Erermis Serpil, Bildik Teza n, Aydin Cahide Pediatrics International (1328-8067) 59(1) Page10-15(2017.01) 8) 日本における性的児童虐待の近年の動向照井稔宏 ( 福島県立医科大学医学部公衆衛生学講座 ), 後藤あや, 馬場幸子, 安村誠司厚生の指標 (0452-6104) 64(4) Page22-26(2017.04) 9) 子ども性虐待家庭の背景事例文献研究より関東由加 ( 神戸市総合療育センター ), 稲垣由子子どもの虐待とネグレクト (1345-1839) 18(3) Page344-352(2016.12) 10) 思春期小児における性虐待後の免疫系変化 (Immune system changes after sexual abuse in adolescents) Ayaydin Hamza(Department of Child and Adolescent Psychiatry, Istanbul Medical Faculty), Abali Osman, Akdeniz Nilgun Okumus, Kok Burcu Ece, Gunes Adem, Yildirim Abdurrahman, Deniz Gunnur Pediatrics International (1328-8067) 58(2) Page105-112(2016.02) 11) アジア社会での家庭内性虐待被害者の内的葛藤への理解 (Intrafamilial Sexual Abuse in an Asian Society: Understanding the Victim's Internal Conflicts) Wahab Suzaily(Department of Psychiatry, Universiti Kebangsaan Malaysia Medical Centre (UKMMC)), Rahman Fairuz Nazri Abdul, Hashim Syahnaz Mohd, Razali Salmi International Medical Journal (1341-2051) 20(2) Page186-187(2013.04) 12) 小児淋菌感染症の 4 女児例森俊彦 (NTT 東日本札幌病院小児科 ), 森井麻祐子, 土山厚志, 小笠原真志, 本庄紗帆, 星野恵美子, 河口亜津彩, 黒岩由紀, 母坪智行, 布施茂登, 五十嵐千春, 鎌田誠, 仁平洋小児科臨床 (0021-518X) 66(9) Page1923-1929(2013.09) 13) 小児淋菌感染症発症の背景性虐待との関連性を疑った 1 例花谷あき ( 東京女子医科大学医学部小児科学 ), 坂内優子, 塩田睦記, 唐木克二, 伊藤康, 荘司貴代, 篠崎和美, 大澤眞木子東京女子医科大学雑誌 (0040-9022) 83( 臨増 ) Page E399-E403(2013.01) 14) 症例に学ぶ多彩な症状を示した性虐待の一例 ( 原著論文 / 症例報告 ) 勝丸雅子 ( 慶応義塾大学医学部附属病院小児科 ), 池田麻莉, 香取奈穂, 江崎隆志, 酒井道子, 渡辺久子東京小児科医会報 (0287-3613) 31(1) Page86-90(2012.07) 18

加害者関連 1) 性犯罪者の愛着スタイルと 現在の母親 との関係について星あづさ ( 名古屋刑務所 ), 河野荘子犯罪心理学研究 (0017-7547) 56(1) Page47-59(2018.08) 2) 性加害行為のあった知的障害者の関係性獲得過程と再加害行為のない地域生活継続との関連について性加害行為のあった知的障害当事者の主観的体験より山崎康一郎 ( 大阪大学大学院連合小児発達学研究科 ), 酒井佐枝子福祉心理学研究 (1348-8910) 16(1) Page33-43(2019.03) 3) 性加害行為のあった知的障害者への福祉事業所における支援福祉による支援提供プロセスに対する心理教育の視点からの分析山崎康一郎 ( 大阪人間科学大学人間科学部 ), 我藤諭, 水藤昌彦司法福祉学研究 18 Page33-59(2018.08) 4) 性犯罪を対象とした罪種間の移行性と各種窃盗犯罪との関連財津亘 ( 富山県警察本部科学捜査研究所 ) 犯罪心理学研究 (0017-7547) 56(1) Page77-88(2018.08) 5) 性嗜好異常者再犯防止プログラムに関する文献検討篠原百合子 ( 和洋女子大学 ), 蛭川万里菜, 磯野洋一, 久保正子, 五十嵐愛子, 小野坂益成, 鶴淵礼子性とこころ (1884-7005) 8(2) Page148-153(2017.02) 6) 性犯罪者の犯行の否認 責任の最小化と再犯との関連の検討高橋哲 ( 法務総合研究所 ), 西原舞心理学研究 (0021-5236) 88(5) Page460-469(2017.12) 7) 保護観察中の性犯罪者の犯罪行動のプロセス勝田聡 ( 法務省保護局 ) 質的心理学研究 16 Page135-152(2017.03) 8) 性加害行動をした児童への法的必要性に基づく支援の実践佐々木大樹 ( 愛知県西三河児童 障害者相談センター ) 心理臨床学研究 (0289-1921) 33(1) Page70-80(2015.04) 9) 少年の 性非行 の検討発達障害と小児期の逆境的体験 (Adverse Childhood Experiences) の視点から塩川宏郷 ( 筑波大学人間系障害科学 ) 小児の精神と神経 (0559-9040) 55(1) Page17-24(2015.04) 10)Static-99 日本語版を用いた性犯罪者 性依存症者のリスクアセスメント北條正順 ( 榎会榎本クリニック ), 原田隆之, 野村和孝, 嶋田洋徳, 斉藤章佳, 林開, 榎本稔, 深間内文彦性とこころ (1884-7005) 6(2) Page124-131(2014.12) 11) ロールシャッハ テストに見られる性犯罪者の特徴元木良洋 ( 静岡少年鑑別所 ), 木高暢之, 三浦公士心理臨床学研究 (0289-1921) 32(6) Page641-651(2015.02) 12) 知的障害のある性暴力行為者への治療的対応英国イングランドにおける SOTSEC-ID モデルの調査を中心に水藤昌彦 ( 山口県立大学 ) 山口県立大学学術情報 (1882-6393) 7 号 Page65-77(2014.03) 13) 性犯罪及び性依存症者に対する治療効果の検討 ( 第 2 報 ) リラプス プリベンション モデルに基づく認知行動療法の継続的評価 ( 原著論文 / 特集 ) 北條正順 ( 榎会榎本クリニック ), 原田隆之, 斉藤章佳, 林開, 榎本稔, 深間内文彦性とこころ (1884-7005) 5(2) Page182-19

191(2013.12) 性感染症 1) 性感染症診断 治療ガイドライン 2016 ( 改訂版 ) http://jssti.umin.jp/pdf/guideline-2016_v2.pdf 2020.01.08 2)JAID/JSC 感染症治療ガイドライン 2018 男性尿道炎とその関連疾患 http://www.chemotherapy.or.jp/guideline/jaidjsc-kansenshochiryo_nyoudou.pdf その他 1) 児童相談所保健師が行う 性被害児のための性教育プログラム の作成と評価 ( 性被害児 / 性教育プログラム / 児童相談所保健師 ) 榊原文 ( 島根大学医学部地域 老年看護学講座 ) 島根大学医学部紀要 (1880-084X) 37 Page37-49(2014.12) 2) リトアニア共和国法医学研究所における生体法医学日本での生体鑑定との比較矢島大介 ( 千葉大学大学院医学研究院法医学 ), 石原憲治, 武市尚子, Raudys Romas, Caplinskiene Marija, Birziniene Vilija, 齋藤久子, 早川睦, 咲間彩香, 猪口剛, 槇野陽介, 本村あゆみ, 千葉文子, 鳥光優, 石井名実子, 岩瀬博太郎千葉医学雑誌 (0303-5476) 90(4) Page123-130(2014.08) 3) 知的障害のある性暴力行為者への治療的対応英国イングランドにおける SOTSEC-ID モデルの調査を中心に水藤昌彦 ( 山口県立大学 ) 山口県立大学学術情報 (1882-6393) 7 号 Page65-77(2014.03) 4) 全国の婦人相談所の運営に関する実態調査阪東美智子 ( 国立保健医療科学院生活環境研究部 ), 森川美絵厚生の指標 (0452-6104) 60(12) Page32-38(2013.10) 5) 学童保育指導員による性暴力と虐待の発見要因学童保育指導員へのインタビュー調査を基に谷野宏美 ( 川崎医療福祉大学医療福祉学研究科保健看護学専攻 ), 鈴井江三子, 久我原朋子, 池田理恵小児保健研究 (0037-4113) 71(1) Page52-59(2012.01) 6) 児童養護施設入所児童に対する性 ( 生 ) 教育プログラムの効果測定榊原文 ( 島根県中央児童相談所 ), 藤原映久子どもの虐待とネグレクト (1345-1839)13 巻 3 号 Page396-408(2011.12) 7) 学童保育指導員が発見した性被害 虐待被害への対応の実際谷野宏美 ( 新見公立大学看護学科 ) 新見公立大学紀要 (2185-8489) 31 Page21-27(2010.12) 8) 衣類および腟スワブ検体の精子検出における Oryza sativa L( 黒米 ) 抽出物の評価 (The evaluation of Oryza sativa L(Black rice) extracts for detection of spermatozoa on the clothing and vaginal swab samples) Saenguthai Korunya(Department of Forensic Sciences, Faculty of Allied Health Sciences, Thammasat University), Chomean Sirinart, Kaset Chollanot Legal Medicine (1344-6223)35 巻 Page91-97(2018.11) 9) 児童養護施設における性的問題の実態柴田一匡 ( 人間環境大学 ), 坪井裕子, 三後美紀, 米 20

澤由実子, 森田美弥子子どもの虐待とネグレクト (1345-1839) 20(3) Page376-385(2019.02) 10) 日本における人身取引 ( トラフィッキング ) 問題子どもを取り巻く現状と支援の実際天野朋子 ( 上智社会福祉専門学校社会福祉士 児童指導員科 ) 上智社会福祉専門学校紀要 (1880-7690) 12 Page47-49(2017.03) 11) 性犯罪事件の被害者に対する裁判官の検討項目に関する研究最近の判例分析をもとに山本このみ ( 武蔵野大学大学院人間社会研究科博士後期課程 ), 小西聖子武蔵野大学心理臨床センター紀要 (1882-6792) 17 号 Page1-11(2017.12) 12) メタ分析による解離と外傷体験における関連性の再検討解離を引き起こしやすい外傷体験とは何か池田龍也 ( 広島大学大学院教育学研究科 ), 岡本祐子トラウマティック ストレス (1348-0944) 13(2) Page171-188(2015.12) 13) 精液腟液混合斑痕における精液のミトコンドリア DNA 型検査熊谷礼子 ( 岩手医科大学医学部法医学講座 ), 高宮正隆, 出羽厚二法医学の実際と研究 (0289-0755) 56 号 Page61-65(2013.11) 21