今 年 度 の 総 合 行 政 ネットワーク(LGWAN)の 運 営 については 引 き 続 きネットワーク 基 盤 等 の 円 滑 な 運 用 と 維 持 保 守 に 努 めるとともに 運 営 協 議 会 幹 事 会 に 設 置 された 検 討 会 において 第 三 次 LGWAN 整 備 計 画 ( 仮 称 )のまとめに 向 けた 検 討 が 進 められているところです LGWAN-ASP につきましても 一 層 の 普 及 拡 大 が 図 られるとともに LGWAN 基 本 アプリケーション サー ビスの 利 用 が 更 に 普 及 してまいりました また 地 方 公 共 団 体 組 織 認 証 基 盤 (LGPKI)の 運 営 においては WebTrust for CA 1 の 規 準 に 基 づく 検 証 報 告 書 を 今 年 度 も 継 続 して 取 得 を 実 現 し アプリケーション 認 証 局 の 運 用 についての 高 い 評 価 を 受 けたとこ ろです 今 回 は これらLGWAN の 運 営 を 通 して 各 参 加 団 体 から 寄 せられた よくある 質 問 とその 回 答 を 紹 介 します 1 質 問 回 答 LGWAN 責 任 者 運 用 担 当 者 ( 正 副 ) 等 に 変 更 があった 場 合 の 必 要 な 手 続 は 何 ですか LGWAN 参 加 団 体 等 情 報 共 有 管 理 サービスを 利 用 し 総 合 行 政 ネット ワーク 変 更 届 出 (https://www.lgwan.jp)の 届 出 を 行 ってください 総 合 行 政 ネットワーク 変 更 届 出 はオン ラインで 行 うよう 規 定 されているよう ですが システムにログインするため のユーザーID パスワードを 教 えてく ださい すでに 通 知 されていますか ローカル 認 証 用 のユーザーID は 地 方 公 共 団 体 コードの 末 尾 1 桁 を 含 む6 桁 のコードです また パスワードについては LGWAN 利 用 開 始 通 知 ですでに 通 知 してある 参 加 団 体 LGWAN 利 用 環 境 情 報 ( 旧 : 参 加 団 体 情 報 掲 示 板 )のパスワードを 利 用 してください パスワードが 不 明 な 場 合 は 次 のあて 先 に 問 い 合 わせてください 問 い 合 わせ 先 財 団 法 人 地 方 自 治 情 報 センター LGWAN 全 国 センター 運 営 管 理 グループ メールアドレス:grp201@lasdec.lgwan.jp 1 WebTrust for CA とは 米 国 公 認 会 計 士 協 会 (AICPA) 及 びカナダ 勅 許 会 計 士 協 会 (CICA)が 定 めた 認 証 局 について の 業 界 最 高 水 準 の 規 準 です 月 刊 LASDEC H22.3 月 45
2 質 問 回 答 LGWAN-ASPには どのような 種 類 の ASP サービスがありますか アプリケーション 及 びコンテンツサービス ホスティングサービス ネッ トワーク 層 及 び 基 盤 アプリケーションサービス 通 信 サービス ファシリ ティサービスの5 種 類 があります (1)アプリケーション 及 びコンテンツサービス 各 種 アプリケーションや 情 報 コンテンツ 等 を 提 供 します (2)ホスティングサービス アプリケーションが 稼 働 するサーバ 機 器 を 提 供 するとともに 運 用 管 理 を 行 います (3)ネットワーク 層 及 び 基 盤 アプリケーションサービス IPアドレス ドメイン 名 管 理 基 本 プロトコル 群 (HTTP 等 ) 及 び アプリケーション 基 盤 ( 認 証 基 盤 ディレクトリ 基 盤 公 証 基 盤 ) 文 書 交 換 システムを 提 供 します なお LGWAN-ASP では 当 該 サー ビス 提 供 者 は 提 供 サービスの 性 質 に 照 らし LGWAN 運 営 主 体 が 担 います (4) 通 信 サービス ホスティングサービスの 構 成 機 器 をLGWANに 接 続 する 専 用 回 線 を 提 供 します (5)ファシリティサービス ホスティングサービスを 構 成 する 機 器 の 設 置 スペース また そこ での 電 源 空 調 等 の 設 備 を 提 供 します LGWAN-ASP 接 続 審 査 を 受 けるため LGWAN-ASP サービス 提 供 者 となるには 総 合 行 政 ネットワーク 運 営 (ASPサービス 提 供 者 となるため)に 主 体 に 対 しLGWAN-ASP 参 加 資 格 審 査 の 申 込 みが 必 要 です は どのような 手 続 が 必 要 でしょうか LGWAN-ASP 参 加 資 格 を 取 得 し 提 供 したいサービスの 申 込 みを 行 っ た 後 LGWAN-ASP サービス 提 供 者 としてASP サービスを 提 供 すること ができます 各 申 込 みに 必 要 な 様 式 は 次 のとおりです 参 加 資 格 審 査 申 込 (LGWAN 参 加 団 体 が 申 請 される 場 合 は 不 要 ) G-1-1-9_ 参 加 資 格 審 査 申 込 変 更 届 出 書 G-1-1-9_ 代 表 者 権 限 の 委 任 状 各 サービス 種 類 ごとの 登 録 / 接 続 申 込 G-1-1-9_ ホスティングサービス 接 続 / 変 更 / 解 除 申 込 書 様 式 (アプリ ケーション 及 びコンテンツサービスを 含 む ) G-1-1-9_ 通 信 サービス 登 録 / 変 更 / 解 除 申 込 書 様 式 G-1-1-9_ ファシリティサービス 登 録 / 変 更 / 解 除 申 込 書 様 式 各 様 式 は LASDEC ホームページからダウンロードすることができま す 46 月 刊 LASDEC H22.3 月
質 問 回 答 なお ホスティングサービスの 接 続 を 申 し 込 む 場 合 は すでに 登 録 され ている 通 信 サービス ファシリティサービスの 中 から 利 用 するサービスを 選 定 し 記 載 する 必 要 があります 各 申 請 手 順 の 詳 細 については 総 合 行 政 ネットワークASP ガイドライ ン(http://www.lasdec.nippon-net.ne.jp/cms/15,7638,41.html)の 第 7 章 をご 覧 ください 非 公 開 文 書 の 開 示 申 込 み 方 法 を 教 えて ください 総 合 行 政 ネットワークASP 接 続 料 金 体 系 を 教 えてください 総 合 行 政 ネットワークASP 接 続 料 金 (ASP 負 担 金 )は アプリケーション 及 びコンテンツサービス ホスティン グサービス 通 信 サービス ファシリ ティサービスのすべてに 発 生 するので しょうか LASDECホームページ(http://www.lasdec.nippon-net.ne.jp/ cms/15,7639,41.html)に 掲 載 されている 非 公 開 文 書 の 開 示 申 込 書 及 び 総 合 行 政 ネットワーク 非 公 開 文 書 における 機 密 保 持 誓 約 書 を 提 出 し てください なお LGWAN 参 加 団 体 以 外 の 組 織 が 非 公 開 文 書 の 開 示 請 求 を 行 う 場 合 前 項 の 参 加 資 格 審 査 が 申 込 み 済 みであることが 条 件 です ASP 接 続 料 金 は 一 時 費 用 と 経 常 費 用 からなります 一 時 費 用 は 表 -1 経 常 費 用 は 表 -2のとおりです なお 詳 細 はLASDEC ホームページ(http://www.lasdec.nippon-net. ne.jp/cms/15,7638,41.html) G-1-1-6_ 総 合 行 政 ネットワークASP 接 続 料 金 をご 覧 ください ホスティングサービス 提 供 者 のみ 接 続 料 金 がかかります ファシリティサービス 通 信 サービス アプリケーション 及 びコンテンツ サービスの 登 録 には 料 金 は 発 生 しません また LGWAN-ASP 参 加 資 格 審 査 資 格 取 得 にかかる 手 続 きについても 費 用 は 発 生 しません 表 -1 LGWAN-ASP 接 続 料 金 一 時 費 用 料 金 ( 税 込 ) 単 位 説 明 LGWAN 設 定 料 105,000 新 規 及 び 変 更 の 都 度 サービスに 必 要 なDNS 設 定 及 びLGWAN-ASP 設 定 セグメントへのルーティング 設 定 等 IPアドレス 発 行 料 10,500 アドレスごと サービスに 必 要 なグローバルIPアドレス ドメ イン 名 の 発 行 アプリケーション 証 明 書 発 行 料 63,000 証 明 書 1 件 ごと LGPKI 認 証 局 からのアプリケーション 証 明 書 が 必 要 な 場 合 ASP 提 供 者 が 都 道 府 県 参 加 団 体 の 場 合 は 負 担 免 除 月 刊 LASDEC H22.3 月 47
表 -2 LGWAN-ASP 接 続 料 金 年 間 経 常 費 用 サービス 提 供 先 提 供 先 と LGWANへの 接 続 箇 所 LGWANへの 接 続 箇 所 その 他 条 件 回 線 帯 域 料 金 ( 税 込 ) 狭 帯 域 (10Mbps 未 満 ) 3,276,000 全 国 NOC に 接 続 - 中 帯 域 (10~100Mbps) 3,570,000 複 数 の 都 道 府 県 域 広 帯 域 (100Mbps 超 過 ) 3,864,000 狭 帯 域 (10Mbps 未 満 ) 2,520,000 - 中 帯 域 (10~100Mbps) 2,709,000 広 帯 域 (100Mbps 超 過 ) 2,919,000 単 一 の 都 道 府 県 域 内 いずれかの 都 道 府 県 NOC に 接 続 - 狭 帯 域 (10Mbps 未 満 ) 924,000 中 帯 域 (10~100Mbps) 945,000 広 帯 域 (100Mbps 超 過 ) 987,000 提 供 者 が 都 道 府 県 の 場 合 ( 帯 域 に 依 存 しない) 651,000 3 質 問 回 答 LGPKIとは 何 ですか LGPKIとは Local Government Public Key Infrastructure の 略 で 正 式 には 地 方 公 共 団 体 組 織 認 証 基 盤 といいます 地 方 公 共 団 体 が 住 民 企 業 等 との 間 で 実 施 する 申 請 届 出 等 の 手 続 あるいは 地 方 公 共 団 体 相 互 間 の 文 書 のやり 取 りにおいて 盗 聴 改 ざん なりすまし 否 認 の 脅 威 を 防 止 し 送 受 信 された 電 子 文 書 の 真 正 性 ( 本 人 が 作 成 した 文 書 に 相 違 な いこと)を 担 保 するための 仕 組 みです LGPKIは LGWAN 参 加 団 体 で 構 成 されるLGWAN 運 営 協 議 会 で 決 定 された 証 明 書 ポリシー(CP:Certificate Policy) 及 び 認 証 局 運 用 規 程 (CPS: Certification Practice Statement)に 従 い 運 営 されており LGPKIの 証 明 書 は 認 証 局 を 運 営 するLGWAN 運 営 主 体 から 発 行 されます その 認 証 局 業 務 のうち 登 録 局 としての 業 務 の 一 部 を 参 加 団 体 に 委 任 し 登 録 分 局 として 運 営 されています また これまでに 職 責 証 明 書 : 約 14,200 件 利 用 者 証 明 書 : 約 4,200 件 メール 用 証 明 書 : 約 30 件 Web サーバ 証 明 書 : 約 700 件 コードサイニン グ 証 明 書 : 約 30 件 の 発 行 実 績 があります ( 平 成 22 年 1 月 20 日 現 在 ) 48 月 刊 LASDEC H22.3 月
質 問 回 答 LGPKIが 発 行 する 電 子 証 明 書 にはどん なものがありますか 証 明 書 の 発 行 には 何 が 必 要 でしょう か 証 明 書 には 次 の 種 類 があり それぞれに 用 途 が 異 なります 1 職 責 証 明 書 地 方 公 共 団 体 の 職 責 者 による 地 方 公 共 団 体 相 互 及 び 住 民 企 業 等 向 け 公 文 書 への 電 子 署 名 に 使 用 します 2 利 用 者 証 明 書 各 種 情 報 システムを 利 用 する 際 の 利 用 者 を 認 証 するために 使 用 しま す また LGWAN 電 子 文 書 交 換 システムにおいて 文 書 取 扱 主 任 が 電 子 署 名 及 び 暗 号 化 に 使 用 します 3 メール 用 証 明 書 住 民 企 業 向 けメールマガジンの 発 信 において 電 子 メールの 電 子 署 名 に 使 用 します 署 名 可 能 クライアント 及 び 署 名 検 証 可 能 クライアントが 限 定 されてい ます 4 Web サーバ 証 明 書 住 民 企 業 に 対 する 広 報 及 び 申 請 業 務 等 を 行 うWeb サーバに 適 用 し SSL 通 信 等 の 暗 号 通 信 に 使 用 します 5 コードサイニング 証 明 書 住 民 企 業 へ 配 布 されるプログラム 等 への 電 子 署 名 に 使 用 します 電 子 署 名 付 与 が 可 能 な 署 名 ツール 及 び 電 子 署 名 検 証 可 能 ブラウザが 限 定 されています まず 参 加 団 体 に 登 録 分 局 が 整 備 されている 必 要 があります また 証 明 書 の 発 行 はCSR 申 請 2 という 方 法 で 行 いますので 次 の 環 境 を 用 意 してください なお Web サーバ 証 明 書 の 発 行 を 申 請 する 場 合 は これらの 環 境 は 不 要 です 証 明 書 発 行 支 援 標 準 システム 3 ( 総 合 行 政 ネットワークポータルサ イトからダウンロード) 鍵 格 納 媒 体 ( 認 証 基 盤 用 ICカード 又 はUSBトークン 4 ) ICカードフォーマッタ( 鍵 格 納 媒 体 としてICカードを 使 用 する 場 合 ) 2 CSR 申 請 : 鍵 ペア/ CSR の 生 成 や 発 行 された 証 明 書 の 鍵 格 納 媒 体 への 格 納 を 団 体 側 で 行 い 発 行 申 請 をオンライン 上 のシ ステムで 行 う 申 請 方 法 のため 郵 送 に 比 較 して 証 明 書 発 行 申 請 から 証 明 書 入 手 に 至 る 時 間 が 短 く 経 済 的 です また IC カードなど 鍵 格 納 媒 体 の 再 利 用 も 可 能 です 3 証 明 書 発 行 支 援 標 準 システム: 証 明 書 等 の 発 行 に 当 たり 証 明 書 利 用 者 が 鍵 ペア/ CSR の 生 成 や 証 明 書 の 格 納 を 行 うシス テムです また 登 録 分 局 責 任 者 や LGWAN 責 任 者 を 認 証 するためのログイン 用 データを 発 行 する 際 にも 使 用 します (http://center.lgwan.jp/library/index.html#k-3-3) 4 鍵 格 納 媒 体 として 認 証 基 盤 用 USBトークンを 使 用 する 場 合 に 申 請 可 能 な 証 明 書 は コードサイニング 証 明 書 のみですの で ご 注 意 してください また 鍵 格 納 媒 体 としてICカードを 使 用 する 際 には 認 証 基 盤 用 ICカード 読 取 装 置 がCSR 申 請 に 対 応 していない 機 種 もありますので ご 注 意 ください 月 刊 LASDEC H22.3 月 49
質 問 回 答 CSR 申 請 に 対 応 しているICカードR/W( 鍵 格 納 媒 体 としてICカード を 使 用 する 場 合 ) バージョンB00 以 降 のICカードドライバ( 鍵 格 納 媒 体 としてICカード を 使 用 する 場 合 ) 証 明 書 はどのように 発 行 すればよいで しょうか 次 のステップで 発 行 できます なお ここでは 証 明 書 利 用 者 と 登 録 分 局 の 間 で 行 う 手 続 をご 案 内 します 5 1 申 請 : 証 明 書 発 行 申 請 (1) ICカードをICカードフォーマッタを 使 用 してフォーマット( 初 期 化 )します USBトークンは 証 明 書 発 行 支 援 標 準 システム を 使 用 して データ 消 去 処 理 を 行 います (2) 証 明 書 発 行 支 援 標 準 システム で 鍵 ペア 及 びCSR を 生 成 し CSR をフロッピーディスク(FD)に 保 存 します Web サーバ 証 明 書 の 場 合 は Web サーバ 機 器 から 鍵 ペア 及 び CSR を 生 成 し FD に 保 存 します (3) 証 明 書 発 行 申 請 書 を 作 成 し CSR を 保 存 したFD とあわせて 登 録 分 局 に 送 付 します 2 格 納 : 証 明 書 の 格 納 (1) 登 録 分 局 :LGWAN 運 営 主 体 による 証 明 書 発 行 処 理 が 完 了 し たら 証 明 書 をダウンロード 可 能 になりますので 証 明 書 発 行 等 申 請 管 理 システム(CIRS) から 証 明 書 をダウンロードし てFD に 保 存 し 証 明 書 利 用 者 へ 発 行 通 知 とあわせて 渡 します (2) 証 明 書 利 用 者 : 発 行 された 証 明 書 が 登 録 分 局 から 配 付 されま すので 証 明 書 発 行 支 援 標 準 システム で 鍵 格 納 媒 体 (ICカー ドまたはUSBトークン)またはWeb サーバ(Web サーバ 証 明 書 の 場 合 )に 証 明 書 を 格 納 します 5 登 録 分 局 とLGWAN 運 営 主 体 の 間 で 行 う 手 続 きについては 登 録 分 局 運 営 の 手 引 をご 覧 ください (http://center. lgwan.jp/library/index.html#f-2-1-4) 50 月 刊 LASDEC H22.3 月