3研究報告書46-1.indd



Similar documents
< 目 次 > 8. 雇 用 保 険 高 年 齢 雇 用 継 続 給 付 27 ( 育 児 休 業 給 付 介 護 休 業 給 付 ) 8.1 高 年 齢 雇 用 継 続 給 付 画 面 のマイナンバー 設 定 高 年 齢 雇 用 継 続 給 付 の 電 子 申 請 高

スライド 1

目 次 ログイン 方 法... 3 基 本 画 面 構 成... 4 メールサービス... 5 メールサービス 画 面 構 成... 5 アカウント 詳 細 / 設 定... 6 高 機 能 フィルター... 7 ユーザーフィルター 設 定... 8 新 規 フィルターの 追 加... 8 My ホ

PowerPoint プレゼンテーション

1. 会 員 情 報 の 照 会 / 変 更 ご 登 録 の 会 員 情 報 の 確 認 および 変 更 できます (1) 左 側 のサブメニューで[ 基 本 情 報 ]を 選 択 すると お 客 様 の 基 本 情 報 が 表 示 します (1) (2) [ 変 更 ] [ご 登 録 回 線 の

研究者情報データベース

スライド 1

Microsoft Word - 情報メディア利用ガイド2014

 

<4D F736F F D203193FA8AD45F95CA8E86325F89898F4B315F94F093EF8AA98D AD97DF914F82CC8FEE95F182CC8EFB8F C28E8B89BB2E646F63>

迷惑メールフィルタリングコントロールパネル利用者マニュアル

Microsoft Word - ML_ListManager_10j.doc

Microsoft Word - 不正アクセス行為の禁止等に関する法律等に基づく公安

スライド 1

スライド 1


入 札 参 加 資 格 申 請 システム 操 作 マニュアル 入 札 参 加 資 格 の 資 格 有 効 ( 変 更 ) 日 を 迎 えると 追 加 届 の 登 録 ができるようになります ( 入 札 参 加 資 格 申 請 の 定 時 受 付 では いずれかの 申 請 先 団 体 から 入 札 参

技術報告会原稿フォーマット

V-CUBE One

4 応 募 者 向 けメニュー 画 面 が 表 示 されます 応 募 者 向 けメニュー 画 面 で [ 交 付 内 定 時 の 手 続 を 行 う] [ 交 付 決 定 後 の 手 続 を 行 う]をクリックします 10

(表紙)

内 容 1. はじめに メールのログイン 初 めてのログイン メールの 受 信 / 送 信 メールの 受 信 メールの 作 成 と 送 信 メールの 新 規 作 成 メー

2 科 学 研 究 費 助 成 事 業 のトップページ 画 面 が 表 示 されます [ 研 究 者 ログイン]をクリック します 掲 載 している 画 面 は 例 示 です 随 時 変 更 されます 3 科 研 費 電 子 申 請 システムの 応 募 者 ログイン 画 面 が 表 示 されます e

WEBメールシステム 操作手順書

参加表明書・企画提案書様式

WebAlertクイックマニュアル

Microsݯft Word - 91 forܠ2009November.docx

<4D F736F F F696E74202D E738E7B8DF48C9F8DF D836A B208F8994C52E B8CDD8AB B83685D>

雇用保険被保険者資格取得届(様式)編

WebMail ユーザーズガイド

<4D F736F F D20819C486F70658F6F93588ED297708AC7979D89E696CA837D836A B E A2E646F63>

目 次 1. ログイン/ログアウト 1.1 ログインする p ログアウトする p.3 2. 受 講 一 覧 画 面 p.4 3. 授 業 ページの 閲 覧 3.1 授 業 ページへの 遷 移 p 授 業 資 料 を IT s class.からダウンロードする p


3) First name( 名 ),Last name( 姓 ), アドレスを 入 力 し Continue を 押 します. 名, 姓 は 日 本 語 も 使 えるようですが,ログイン 後, 名 姓 という 順 で 表 示 されます.アカウント 管 理 は( 大 会 の 発 表 申

(7) 公 共 施 設 における 建 築 物 (1 敷 地 における 延 床 面 積 の 合 計 が 5,000 m2 以 上 )の 劣 化 につ いての 調 査 ( 劣 化 度 調 査 健 全 度 調 査 等 )の 実 績 があること (8) 公 共 施 設 における 建 築 物 (1 敷 地 に

2.JADA 検 査 対 象 者 登 録 リストへの 登 録 除 外 引 退 復 帰 2.1 JADA 検 査 対 象 者 登 録 リストへの 登 録 及 び 除 外 は 原 則 として 以 下 に 示 す 対 応 によりおこな うものとする 登 録 国 内 競 技 連 盟 からの 登 録 申 請

1 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )について 林 地 台 帳 整 備 マニュアル( 案 )の 構 成 構 成 記 載 内 容 第 1 章 はじめに 本 マニュアルの 目 的 記 載 内 容 について 説 明 しています 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 林 地

目 次 目 次 1 ログイン ログアウト ログインする...1 ログイン 画 面 が 表 示 されないときは?... 1 初 めてログインするときのパスワードは?... 2 初 期 パスワードを 忘 れてしまったときは?... 2 変 更 したパスワードを 忘 れてしまったときは?.

- INDEX - 1 ご 利 用 時 間 1 2 メニュー 1 3 ご 利 用 になる 前 に 行 っていただきたいこと 3 (1) 所 在 地 沿 線 設 定 3 (2) 会 員 情 報 の 管 理 ( 自 社 情 報 の 設 定 ) 5 4 物 件 情 報 の 登 録 8 (1) 操 作 概

目 次 1. ログイン ユーザー 登 録 TOP 職 員...8 (1) 職 員 の 名 刺 表 示...8 (2) 職 員 の 名 刺 一 括 ダウンロード...8 (3) 職 員 の 名 刺 帳 から 検 索 検 索...9 (1) 氏 名

変 更 履 歴 日 付 Document ver. 変 更 箇 所 変 更 内 容 2015/3/ 新 規 追 加 2015/9/24 誤 字 修 正 2016/2/ 動 作 環 境 最 新 のものへ 変 更 全 体 オペレーター の 表 記 を 削 除 2016/5/

<836F F815B2E786264>

Microsoft Word - FBE3A91F.doc

1 書 誌 作 成 機 能 (NACSIS-CAT)の 軽 量 化 合 理 化 電 子 情 報 資 源 への 適 切 な 対 応 のための 資 源 ( 人 的 資 源,システム 資 源, 経 費 を 含 む) の 確 保 のために, 書 誌 作 成 と 書 誌 管 理 作 業 の 軽 量 化 を 図

メール 受 信 画 面 のレイアウトを 変 更 することができます ここでは 初 期 設 定 のレイアウトで 表 示 されているボタ ンやマークについて 解 説 します メール 一 覧 画 面 には 受 信 したメールが 一 覧 表 示 されます メール 受 信 タブをクリックすると 受 信 箱 フ

はじめに この 手 引 きは 自 転 車 等 機 械 工 業 振 興 事 業 に 関 する 補 助 事 業 の 選 定 の 基 準 及 び 補 助 の 方 法 に 関 する 規 程 競 輪 公 益 資 金 による 体 育 事 業 その 他 の 公 益 の 増 進 を 目 的 とする 事 業 の 補

PowerPoint プレゼンテーション

<はじめに> この 手 順 書 では 社 労 夢 を 用 いてe-Govの 社 会 保 険 様 式 記 入 方 式 の 一 括 申 請 の 手 順 について 説 明 させていただきます ⅰ 氏 名 変 更 届 2ページから ⅱ-1 被 扶 養 者 ( 異 動 ) 届 3ページから ⅱ-2 3 第 号

Microsoft Word - Active.doc

検 索 しよう... 1 結 果 を 見 よう ~ 検 索 結 果 一 覧 ~... 2 結 果 を 見 よう ~ 検 索 結 果 詳 細 ( 図 書 )~... 3 結 果 を 見 よう ~ 検 索 結 果 詳 細 ( 雑 誌 )~... 4 ログインしよう... 5 私 の 本 棚 を 活 用

Ver 改 訂 日 付 改 訂 内 容 1

事前チェック提出用現況報告書作成ツール入力マニュアル(法人用)

スマートフォン版 ログイン画面

WEB保守パック申込

<4D F736F F D20819C B78AFA95DB91538C7689E68DEC90AC289

Microsoft PowerPoint - c3_op-manual.pdf

PowerPoint プレゼンテーション

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

目 次 1. Web メールのご 利 用 について Web メール 画 面 のフロー 図 Web メールへのアクセス ログイン 画 面 ログイン 後 (メール 一 覧 画 面 ) 画 面 共 通 項 目

Microsoft PowerPoint - webサイト更新マニュアル ppt [互換モード]

一 括 登 録 方 法 一 括 登 録 をするには 予 め 専 用 の CSV ファイルを 作 成 する 必 要 があります 普 段 エクセルファイルで 管 理 をされている 方 は, 以 下 の 3 列 のみのデータとなるようにデータを 加 工 して CSV ファイルとして 保 存 して 下 さ

スライド 1

Gmail 利用者ガイド

目 次 1. 積 算 内 訳 書 に 関 する 留 意 事 項 1 ページ 2. 積 算 内 訳 書 のダウンロード 3 ページ 3. 積 算 内 訳 書 の 作 成 (Excel 2003の 場 合 ) 6 ページ 4. 積 算 内 訳 書 の 作 成 (Excel 2007の 場 合 ) 13

電子申告直前研修会(所得税編)

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

Microsoft Word - 新ユーザー専用ページ機能詳細・マニュアル.doc

工 事 名 能 代 南 中 学 校 体 育 館 非 構 造 部 材 耐 震 改 修 工 事 ( 建 築 主 体 工 事 ) 入 札 スケジュール 手 続 等 期 間 期 日 期 限 等 手 続 きの 方 法 等 1 設 計 図 書 等 の 閲 覧 貸 出 平 成 28 年 5 月 24 日 ( 火

目 次 機 能 概 要 配 信 管 理 1. メールの 配 信 履 歴 と 予 約 を 確 認 する

目 次 1 ログインする 1 2 研 修 情 報 を 登 録 する 2 step1 登 録 フォームに 入 力 する 2 step2 プレビューで 入 力 内 容 を 確 認 する 18 step3 下 書 き 保 存 する 20 step4 登 録 する 21 step5 管 理 者 による 承

~ 目 次 ~ 1. 履 修 登 録 のながれ 1 2. 利 用 可 能 な 機 能 について 2 3.Web 履 修 登 録 画 面 へのログイン ログアウト 方 法 3 4. 予 備 登 録 ( 定 員 設 定 科 目 の 履 修 ) (1) 予 備 登 録 5 (2) 予 備 登 録 状 況

この 章 では 電 子 入 札 システムをご 利 用 いただくための 事 前 準 備 について 説 明 します 事 前 準 備 と して ID 初 期 パスワードの 確 認 初 期 パスワード 初 期 見 積 用 暗 証 番 号 の 変 更 IC カード 登 録 またはICカード 更 新 を 行 っ

1-2 新 規 CPD 会 員 登 録 の 申 請 から 登 録 までの 手 順 当 協 会 CPDシステムを 利 用 するためには 当 協 会 ホームページトップ 画 面 より CPD 事 務 局 へ のCPD 会 員 登 録 が 必 要 です CPD 会 員 登 録 が 完 了 すると 登 録

TIPS - 棚 割 りを 開 始 するまで Liteを 起 動 し 企 業 情 報 の 追 加 を 行 い 棚 割 を 行 う 企 業 の 追 加 をして 下 さい 企 業 情 報 の 追 加 時 に エラーメッセージが 表 示 された 場 合 別 途 TIPS トラブルが 発 生 した 場 合

text

接続試験実施要領【障害者総合支援法(平成27年4月報酬改定)対応】

<4D F736F F D C B838B91CE8DF491808DEC837D836A B76312E342E646F63>

大田市固定資産台帳整備業務(プロポーザル審査要項)

ソ フ ト ウ ェ ア ト ー ク ン の ダ ウ ン ロ ー ド 方 法 以 下 の サ イ ト か ら ダ ウ ン ロ ー ド 方 法 の 確 認 を 行 っ て く だ さ い な お ソ フ ト ウ ェ ア ト ー ク ン に つ い て の 詳 細 や ご 利 用 方 法 よ く あ る

・モニター広告運営事業仕様書

管理画面マニュアル(1.0.9)

(2) 質 問 受 付 回 答 方 法 電 子 メールにて 行 うものとし 下 記 担 当 宛 に 送 信 すること 誤 認 防 止 のため 電 話 による 質 問 は 受 け 付 けない また 誤 送 信 等 による 不 達 を 防 止 するた め 質 問 を 送 信 後 に 下 記 担 当 に

ができます 4. 対 象 取 引 の 範 囲 第 1 項 のポイント 付 与 の 具 体 的 な 条 件 対 象 取 引 自 体 の 条 件 は 各 加 盟 店 が 定 めます 5.ポイントサービスの 利 用 終 了 その 他 いかなる 理 由 によっても 付 与 されたポイントを 換 金 すること

<4D F736F F F696E74202D E A B D682CC91E3955C93498D558C822E707074>

BizDataBank とは インターネット 上 (クラウド)に 大 切 なデータを 保 存 することが 出 来 る 便 利 なアプリケーション (オンラインストレージ)です 本 資 料 について BizDataBank サービスは マイナーバージョンアップ 等 もあるため 実 際 のクライアントと

e-class

本 操 作 説 明 書 について 本 操 作 説 明 書 は 物 品 電 子 調 達 システム 入 札 参 加 資 格 審 査 申 請 についての 操 作 を 説 明 したものです 動 作 環 境 本 アプリケーションは 以 下 の 環 境 にて 動 作 致 します OS 日 本 語 Microso

医 療 費 自 己 負 担 額 支 払 明 細 書 入 力 シート - 目 次 - < 第 1 章 > 共 通 事 項 説 明 医 療 費 自 己 負 担 額 支 払 明 細 書 入 力 シート 目 次 1.1 本 システムの 注 意 点 入 力 項 目 について 基 本 情

<4D F736F F D20819B93FC97CD CC91808DEC95FB FC92F994C5816A>

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

Cloud Disk とは インターネット 上 (クラウド)に 大 切 なデータを 保 存 することが 出 来 る 便 利 なアプリケーション (オンラインストレージ)です 本 資 料 について Cloud Disk サービスは マイナーバージョンアップ 等 もあるため 実 際 のクライアントと 本


R4財務対応障害一覧

<4D F736F F D AC90D1955D92E CC82CC895E DD8C D2816A2E646F63>

購買ポータルサイトyOASIS簡易説明書 b

<4D F736F F D E835A B838B82B D836A B5F90562E646F63>

S16-386・ソフトウェアの調達に関する入札実施の件

WebAlertクイックマニュアル

2 課 題 管 理 ( 科 学 研 究 費 補 助 金 ) 画 面 が 表 示 されます 補 助 事 業 期 間 終 了 後 欄 の[ 入 力 ] をクリックします [ 入 力 ]ボタンが 表 示 されていない 場 合 には 所 属 する 研 究 機 関 の 事 務 局 等 へお 問 い 合 わせく

1

Transcription:

愛 知 工 業 大 学 研 究 報 告 第 46 号 平 成 23 年 157 携 帯 端 末 用 個 人 向 け 書 籍 管 理 システム A personal book management system on mobile phone 久 保 田 辰 也, 沢 田 克 敏 Tatsuya Kubota, Katsutoshi Sawada Abstract A personal book management system which works on mobile phone was developed. This paper describes the construction and the function of this system. It also describes security techniques used in this system. This system employs PHP for web server and MySQL for database server. Cooperating with "Amazon Product Advertising API", this system can provide a lot of book information. Only by inputting the ISBN of the book, users can easily obtain the title, author and more of the book. Anyone can try this system freely by accessing to "http://m.orehon.com/". 1.はじめに 新 古 書 店 を 日 々 利 用 していると 書 籍 の 所 持 数 は 増 加 していくばかりであり 自 分 の 書 籍 の 所 有 状 況 や 書 籍 内 容 が 十 分 に 整 理 把 握 できなくなってしまうという 問 題 が 悩 みの 一 つである そこで 書 籍 の 所 有 状 況 を 管 理 し ていきたいと 考 え 携 帯 端 末 を 用 いた 個 人 向 け 書 籍 管 理 システムを 構 築 した 本 論 文 では 構 築 したシステムの 構 成 と 動 作 を 設 計 の 考 え 方 を 交 えて 詳 細 に 述 べる また 本 システムの 構 築 においてセキュリティに 関 して 特 に 注 意 を 払 った 点 につ いても 述 べる 2.システムの 構 成 本 章 では 今 回 作 成 したシステムの 構 成 について 実 際 の 動 作 などを 交 えて 説 明 する 2 1 構 成 概 要 本 システムの 構 成 概 要 を 図 1 に 示 す 本 システムは PHP 1) を 用 いて 記 述 されており データ ベースサーバには MySQL を 採 用 している また アマ ゾンジャパン 株 式 会 社 が 提 供 する Product Advertising API 2) ( 以 下 Amazon API) を 利 用 す る こ と に よ り Amazon.co.jp 内 に 存 在 する 膨 大 な 商 品 情 報 との 連 携 を 行 っている 愛 知 工 業 大 学 工 学 部 電 気 学 科 ( 豊 田 市 ) クライアント Web ブ ラ ウ ザ サーバ Web サーバ (Apache) PHP ( 本 システム) DB サーバ (MySQL) 図 1 構 成 概 要 Amazon 2 2 共 通 処 理 本 システムでは 基 本 的 に 毎 回 index.php へアクセスす る 設 計 となっている つまり 状 況 に 応 じて index.php から 各 機 能 を 呼 び 出 していることになる このような 手 段 をとることで 毎 回 実 行 する 必 要 がある 共 通 処 理 ( 例 え ばセッション 情 報 の 確 認 等 )が 確 実 に 実 行 される 以 下 の 各 節 で 実 際 の 処 理 内 容 を 述 べる 2.2.1 PHP の 環 境 設 定 エラー 報 告 レベル エラーログ 保 存 先 内 部 エンコー ディングなどの 設 定 を 行 っている ただし PHP ソース から 変 更 できない 項 目 については 別 途.htaccess ファイ ル 内 で 設 定 している 2.2.2 本 システムの 設 定 の 読 み 込 み システムタイトル データベース 情 報 Amazon API アクセスキーなどを settings.php から 読 み 込 んでいる サ ーバや 運 営 者 によって 変 化 する 情 報 は 設 定 ファイルと いう 形 にまとめておくことで 管 理 しやすくなる Product Advertising API

158 愛 知 工 業 大 学 研 究 報 告, 第 46 号, 平 成 23 年, Vol.46, Mar, 2011 2.2.3 ユーザ 定 義 関 数 の 宣 言 使 用 頻 度 の 高 いユーザ 定 義 関 数 をあらかじめ 宣 言 し ておく 共 通 処 理 の 段 階 で 宣 言 を 行 っておくことにより 個 別 の PHP ソース 内 で 宣 言 する 必 要 が 無 くなる 2.2.4 セッション 情 報 の 確 認 セキュリティを 確 保 するため UserAgent (ブラウザ 情 報 )の 照 合 を 行 う ログインが 完 了 した 後 に 前 回 アクセ ス 時 と UserAgent が 変 化 した 場 合 は 強 制 的 にログアウ トさせる 2.2.5 文 字 コードの 調 整 UserAgent を 確 認 し ブラウザへ 出 力 すべき 文 字 コー ドを 決 定 する 続 いて ユーザからの 入 力 情 報 を 内 部 処 理 用 の 文 字 コードに 合 わせるため UTF-8 形 式 へ 変 換 す る また 本 システムではブラウザへの 出 力 情 報 を 一 旦 全 て 変 数 内 へ 格 納 している 全 ての 出 力 情 報 が 準 備 でき た 段 階 で 変 数 の 内 容 を 最 初 に 決 定 した 文 字 コードへ 変 換 し ブラウザへ 出 力 している 2 3 新 規 登 録 新 規 登 録 ページは 図 2 のように 表 示 される 図 3 新 規 登 録 確 認 ページ また 登 録 が 完 了 した 時 点 で 表 1 のようなメールが ユーザへ 送 信 される 表 1 新 規 登 録 メール ( 抜 粋 ) 件 名 オレほん(β) - メールアドレス 認 証 本 文 以 下 の URL を 開 いて 頂 きますと メールア 抜 粋 ドレスの 確 認 が 完 了 致 します http://m.orehon.com/index.php?mode=mailaut h&idstr=testuser&authstr=[32 桁 の 英 数 字 ] ユーザが 表 1 内 の URL へアクセスすると 図 4 のよう に 登 録 されたメールアドレスが 正 確 であると 判 定 される 図 2 新 規 登 録 ページ 図 2 のページの 空 欄 を 不 備 無 く 補 充 し " 確 認 "を 押 す と 次 の 図 3 のようになる なお 図 3 に 含 まれる 少 々 読 みにくい 文 字 列 は CAPTCHA と 呼 ばれている この 文 字 列 が 正 しく 判 読 されているかを 確 認 することで 機 械 的 な 多 重 登 録 を 防 ぐことが 可 能 となる なお この 文 字 列 を 含 む 画 像 の 生 成 には kcaptcha 3) を 利 用 している CAPTCHA 認 証 に 成 功 するとユーザ 情 報 がデータベー スへ 登 録 され ユーザは 登 録 した 情 報 を 元 にログインが 可 能 となる 図 4 メールアドレス 認 証 ページ しかし 新 規 登 録 から 72 時 間 以 内 にこの 操 作 を 行 わ なかった 場 合 は アカウントが 停 止 されユーザはログイ ンが 不 可 能 となる ただ ユーザがメールアドレスを 誤 って 登 録 してしまう 可 能 性 も 考 えられる そういった 場 合 は アカウントが 停 止 される 前 に 登 録 情 報 の 編 集 を 行 えば 再 認 証 を 受 けることが 可 能 となっている また ユーザが ID やパスワードを 亡 失 した 場 合 に 備 え ユーザ 自 身 が 照 会 できる 手 段 を 用 意 しておく 必 要 が ある 本 システムでは 新 規 登 録 時 に 設 定 された 誕 生 日 とメールアドレスを 用 いて 本 人 確 認 を 行 う

携 帯 端 末 用 個 人 向 け 書 籍 管 理 システム 159 2 4 ログインとログアウト 2.4.1 概 要 ここでは 図 5 のログインページについて 説 明 する ログイン 方 法 にはユーザ 名 とパスワードを 用 いる 通 常 ロ グインと 携 帯 端 末 の 固 有 情 報 を 用 いた 簡 単 ログインが ある 簡 単 ログインボタンは 携 帯 端 末 からのアクセス だと 判 断 される 場 合 のみ 表 示 される なお 補 足 として ゲストログインについても 紹 介 する また ログインし た 段 階 でメールアドレスの 認 証 が 完 了 していない 場 合 は 警 告 が 表 示 される 認 証 の 有 効 期 限 内 であればそのまま 操 作 を 継 続 できるが 有 効 期 限 を 過 ぎている 場 合 は 強 制 ログアウトとなる 図 6 簡 単 ログイン 設 定 ページ 2.4.4 ゲストログイン 誰 でも 試 用 できるよう ユーザ 名 "guestuser" パスワ ード"guestpass"としてログインする 機 能 である このた め 通 常 ログイン 用 の 入 力 欄 へ 同 一 の 文 字 列 を 入 力 する ことでもゲストログインは 可 能 である なお ゲストロ グイン 時 に 適 用 される 制 限 は データベース 内 のユーザ 管 理 テーブルを 直 接 編 集 することで 設 定 できる 以 上 のいずれかの 方 法 でログインに 成 功 すると 図 7 のようなメニューページが 表 示 される 図 5 ログインページ 2.4.2 通 常 ログイン 新 規 登 録 時 に 作 成 したユーザ 名 とパスワードを 送 信 することでログインできる 一 般 的 なログイン 方 法 であ る 2.4.3 簡 単 ログイン 携 帯 端 末 の 回 線 固 有 情 報 4) などを 用 いることで ログ インを 可 能 とする ユーザ 名 やパスワードの 入 力 を 省 き 1 ボタンでログインできる ただし 新 規 登 録 後 は 一 旦 通 常 ログインを 行 い メニューから 図 6 のような 簡 単 ロ グイン 設 定 を 実 行 する 必 要 がある なお 簡 単 ログイン 機 能 はセキュリティ 低 下 の 要 因 と なりやすいが 本 システムにおけるセキュリティ 対 策 に ついては 3 章 で 述 べる 図 7 メニューページ 2.4.5 ログアウト メニューからログアウトを 実 行 すると サーバに 保 存 されているセッション 情 報 を 破 棄 してログアウトが 完 了 する 2.4.6 管 理 者 への 問 い 合 わせ ログインページ( 図 5)とメニューページ( 図 7)には 管 理 者 への 問 い 合 わせ 用 のメールフォームが 用 意 されている 入 力 内 容 の 確 認 後 にユーザが 送 信 内 容 の 確 定 を 行 うと 管 理 者 宛 にメールが 送 信 される なお 送 信 されたメー ルの 末 尾 には 送 信 を 行 ったユーザの 情 報 が 含 まれている ため 問 題 解 決 のヒントとなる

160 愛 知 工 業 大 学 研 究 報 告, 第 46 号, 平 成 23 年, Vol.46, Mar, 2011 2 5 登 録 情 報 編 集 登 録 情 報 編 集 ページは 図 8 の 通 りである このページ からパスワードやニックネーム メールアドレス 本 棚 ( 書 籍 リスト)の 公 開 設 定 の 変 更 が 可 能 である なお メ ールアドレスを 変 更 する 場 合 に 限 り 新 規 登 録 時 と 同 様 に CAPTCHA とメールアドレスの 認 証 が 必 要 となる 図 9 書 籍 の 追 加 登 録 ページ 2.6.3 本 棚 の 閲 覧 検 索 公 開 ユーザの 本 棚 に 登 録 されている 書 籍 を 検 索 表 示 する 検 索 条 件 を 指 定 しなかった 場 合 は 全 ての 書 籍 が 表 示 さ れる なお 他 者 へ 本 棚 を 公 開 する 場 合 も 同 じ 仕 組 みを 用 いている 本 棚 を 閲 覧 する 場 合 の 表 示 を 図 10 に 示 す 図 8 登 録 情 報 編 集 ページ 2 6 書 籍 管 理 本 システムの 中 核 をなす 書 籍 管 理 について 紹 介 する ここではユーザが 所 持 している 書 籍 の 情 報 を" 本 棚 "と 呼 ぶことにする 2.6.1 書 籍 の 登 録 書 籍 の 登 録 には ISBN 5) を 用 いる ISBN とは 書 籍 一 冊 ずつに 割 り 当 てられている 番 号 である この 番 号 を 本 シ ステムへ 入 力 することにより Amazon API との 連 携 が 可 能 となる 図 9 にその 例 を 示 す 入 力 された ISBN について 検 査 を 行 い 正 しくない 番 号 であれば 警 告 を 表 示 する なお 10 桁 の ISBN は 末 尾 が"X"となる 場 合 があるが 入 力 の 際 には 手 間 となる そこで "X"を"0"と 置 き 換 えて 入 力 しても 正 しく 処 理 で きるよう 構 成 した 続 いて 入 力 された ISBN を 元 にユ ーザの 本 棚 を 検 索 し 登 録 済 みの 書 籍 は 重 複 登 録 されな いようにする ユーザの 本 棚 に 無 い 場 合 は Amazon API を 用 いて 書 籍 情 報 を 取 得 し ユーザの 本 棚 へ 追 加 する 2.6.2 書 籍 の 削 除 ページの 構 成 自 体 は 図 9 とほぼ 同 じである 書 籍 の 追 加 登 録 の 場 合 と 同 様 に ISBN を 検 査 し 正 しい 場 合 はユ ーザの 本 棚 を 検 索 して 該 当 する 書 籍 があれば 削 除 する ( 省 略 ) 図 10 本 棚 の 閲 覧 ページ ( 抜 粋 ) 図 10 のページ 下 部 に 設 置 されたフォームから 検 索 条 件 を 指 定 できる ただし 検 索 条 件 を 指 定 せず 表 示 順

携 帯 端 末 用 個 人 向 け 書 籍 管 理 システム 161 表 示 件 数 のみを 変 更 し 改 めて 表 示 することも 可 能 であ る また 書 名 の 前 にあるチェックボックスを 利 用 する ことにより 複 数 の 書 籍 を 本 棚 から 一 括 で 削 除 できる 細 情 報 ページを 掲 載 する 2.6.4 書 籍 の 検 索 Amazon.co.jp 内 を 検 索 する 場 合 は フリーキーワード 検 索 もしくは 詳 細 検 索 ( 図 11)が 選 択 できる なお 実 際 にフリーキーワード 検 索 を 行 うと 図 12 のように 結 果 が 表 示 される 図 11 詳 細 検 索 ページ ( 省 略 ) 図 13 書 籍 の 詳 細 情 報 ページ 図 13 にあるように Amazon API より 取 得 した 情 報 が ページ 上 部 へ 表 示 される また 関 連 商 品 の 部 分 はユー ザの 所 有 状 況 と 比 較 できるようになっている なお ペ ージ 下 部 にあるユーザの 本 棚 内 の 情 報 は ユーザ 自 身 が 自 由 に 編 集 可 能 である 図 12 フリーキーワード 検 索 結 果 ページ 図 12 には 本 棚 を 検 索 した 場 合 と 同 じように 書 名 の 前 にチェックボックスがある しかし このページの 場 合 は 書 籍 の 削 除 だけでなく チェックした 書 籍 を 本 棚 へ 追 加 する 機 能 も 持 っている また ユーザの 本 棚 内 にそ の 書 籍 が 存 在 しているかを"[ 有 ]" もしくは "[ 無 ]"とし て 表 示 するため 一 目 で 判 別 することができる 2.6.6 レビュー 閲 覧 レビューの 表 示 方 法 について 説 明 する まず Amazon API からはレビューの 文 章 自 体 ではなく 埋 め 込 み 用 ペ ージの URL しか 提 供 されない 従 って PC からのアク セスの 場 合 は<iframe>タグが 利 用 できるので 本 システ ム 上 でページを 埋 め 込 んで 表 示 することが 可 能 となる しかし 携 帯 端 末 からのアクセスの 場 合 は 埋 め 込 みペー ジに 対 応 していないので Amazon.co.jp 自 体 のレビュー ページへ 転 送 処 理 を 行 うことで 対 応 している 2.6.5 書 籍 の 詳 細 情 報 各 ページで 表 示 される "[ 詳 細 ]" を 開 くことで 書 籍 の 詳 細 な 情 報 が 閲 覧 できる 例 として 図 13 に 単 行 本 6) の 詳

162 愛 知 工 業 大 学 研 究 報 告, 第 46 号, 平 成 23 年, Vol.46, Mar, 2011 3.セキュリティ 3 2 SQL インジェクション 対 策 本 システムの 構 築 にあたって セキュリティの 観 点 か ら 注 意 を 払 った 点 について 述 べる 3 1 クロスサイトスクリプティング 対 策 3.1.1 概 要 クロスサイトスクリプティング 7) とは ユーザが 入 力 した 文 字 列 を 無 害 化 せずそのまま 出 力 することで 発 生 する 脆 弱 性 のことである では 攻 撃 者 が 悪 意 のある HTML や JavaScript を 含 む 文 字 列 を 準 備 し サーバへ 送 信 した 場 合 について 考 えてみたい 例 えば 送 信 された 情 報 が 保 存 表 示 される 掲 示 板 などの Web サイトの 場 合 を 想 定 してみる さて 攻 撃 者 が 送 信 した HTML などが そのまま 出 力 されてしまった 場 合 はどうなるだろうか 一 般 の 閲 覧 者 のブラウザ 上 で 当 該 HTML などが 実 行 さ れてしまい 被 害 につながる 可 能 性 がある 具 体 的 には 危 険 な Web ページを 強 制 的 に 表 示 したり パスワードな どを 攻 撃 者 へ 送 信 したりするといった 問 題 が 考 えられる 3.1.2 対 策 対 策 はさほど 難 しくなく HTML タグの 一 部 として 利 用 される< > " &の 無 害 化 を 行 えばよい 具 体 的 には 送 信 された 文 字 列 に 対 して 以 下 のような 置 換 処 理 を 行 う < < > > " " & & また PHP には 専 用 の 関 数 である htmlspecialchars()が 準 備 されているので この 関 数 を 利 用 すれば 手 軽 である では 攻 撃 者 から 以 下 の 文 字 列 が 送 信 された 場 合 を 例 として 考 えてみたい 送 信 された 文 字 列 : <a href="http://www.example.com/virus.html"> 秘 密 </a> この 文 字 列 をそのまま 出 力 した 場 合 ブラウザではどの ように 処 理 されるだろうか HTML ソース: <a href="http://www.example.com/virus.html"> 秘 密 </a> ブラウザ 上 での 実 際 の 表 示 : 秘 密 攻 撃 者 が 意 図 した 通 り 危 険 なページへのリンクが 表 示 されてしまった この 状 態 は 大 変 危 険 である 続 いて htmlspecialchars()を 通 した 場 合 を 見 てみる HTML ソース: <a href="http://www.example.com/virus.html "> 秘 密 </a> ブラウザ 上 での 実 際 の 表 示 : <a href="http://www.example.com/virus.html"> 秘 密 </a> このように 攻 撃 者 が 意 図 した 通 りのリンク 表 示 にはな らず 攻 撃 を 無 力 化 することができる 3.2.1 概 要 SQL インジェクション 8) とは データベース 接 続 時 に 使 用 する SQL 文 への 攻 撃 のことである 例 えば 書 籍 管 理 テーブル"books"を 書 名 によって 検 索 する 場 合 につい て 考 えてみる ユーザが"テスト"と 入 力 した 場 合 に 実 行 される SQL 文 SELECT * FROM books WHERE title = テスト ; ユーザが"テスト ; SELECT * FROM users"と 入 力 した 場 合 に 実 行 される SQL 文 SELECT * FROM books WHERE title = テスト ; SELECT * FROM users ; 1 つめは 通 常 の SQL 文 となり 正 しく 検 索 される しかし 2 つめは users というテーブルが 存 在 した 場 合 に その 中 身 が 全 て 表 示 されてしまう 危 険 性 がある このように 検 索 クエリなどに 細 工 を 施 すことによって 攻 撃 が 行 わ れる 場 合 がある 3.2.2 対 策 対 策 としてプリペアードステートメントという 方 式 を 採 用 している この 方 式 は SQL 文 内 の 可 変 箇 所 をあら かじめ 定 義 しておく 手 法 だ こうすることで SQL 文 内 の 可 変 箇 所 内 に SQL 制 御 語 句 が 含 まれてしまった 場 合 でも 自 動 的 に 無 視 されるようになる 具 体 的 には 以 下 のような SQL 文 を 宣 言 しておく この 場 合 後 から 専 用 の 関 数 を 用 いて ":TITLE" 部 分 へ 検 索 文 字 列 を 当 て 込 む SELECT * FROM books WHERE title = :TITLE; 3 3 パスワード 管 理 におけるセキュリティ 3.3.1 概 要 複 数 の Web サイトで 同 じパスワードを 使 用 するユー ザも 多 いので パスワードの 流 出 対 策 は 重 要 である 万 一 データベースの 内 容 が 漏 れてしまった 場 合 でもパス ワードが 流 出 しないよう 対 策 を 講 じておくべきである 3.3.2 対 策 例 えば ユーザが"mypassword"というパスワードを 登 録 したいとする まず その 文 字 列 を md5()というハッ シュ 関 数 へ 送 る すると 以 下 のハッシュ 値 が 得 られる 34819d7beeabb9260a5c854bc85b3e44 そして このハッシュ 値 をデータベースへ 登 録 する ハ ッシュ 値 からパスワードを 復 元 することは 困 難 なので 流 出 した 場 合 でも 安 全 性 が 保 たれる また 同 じパスワ ードからは 同 じハッシュ 値 が 生 成 されるため ログイン 時 にはこのハッシュ 値 同 士 を 照 合 することで 認 証 が 可 能 となる ただ 上 記 の 通 りデータベース 上 に 元 のパスワ

携 帯 端 末 用 個 人 向 け 書 籍 管 理 システム 163 ードを 保 持 していないので ユーザがパスワードを 亡 失 した 場 合 は システム 側 で 再 発 行 を 行 う 必 要 がある 3.4 簡 単 ログインに 関 するセキュリティ 3.4.1 概 要 簡 単 ログインは 携 帯 端 末 の 固 有 情 報 を 用 いて 認 証 を 行 うが PC からアクセスした 場 合 には 偽 装 可 能 な 項 目 も 多 い 確 認 項 目 を 増 やし 不 正 なログインからシステム を 守 る 必 要 がある 3.4.2 対 策 本 システムでは 簡 単 ログインを 行 う 際 に 4 つの 情 報 を 照 合 し 安 全 性 を 高 めている 回 線 契 約 ごとのユーザ 識 別 子 (UID) 携 帯 端 末 の 機 種 名 (UserAgent) 本 システムが 個 別 に 発 行 する 固 有 情 報 (Cookie) 9) 10) 携 帯 キャリアの 回 線 (IP アドレス 帯 11) ) IP アドレスは 偽 装 が 難 しく 対 策 の 有 効 性 が 高 い 3 5 セッションハイジャック 対 策 3.5.1 概 要 セッションハイジャック 12) とは サーバがユーザを 識 別 する 際 に 用 いる 文 字 列 (セッション ID)を 盗 用 もしくは 偽 装 し 他 のユーザになりすます 行 為 のことを 指 す セ ッション ID は 基 本 的 に Cookie を 用 いて 管 理 されるが 古 い 携 帯 端 末 だと Cookie に 対 応 していない 場 合 がある そのような 場 合 は 以 下 のように URL の 末 尾 にセッショ ン ID を 付 加 して 利 用 する http://m.orehon.com/?ohsessid=[ランダムな 英 数 字 ] しかし URL に 付 加 した 場 合 はリンク 元 情 報 (Referrer) からセッション ID が 漏 れやすい セッション ID が 漏 れ たことを 検 出 し 強 制 的 にログアウトさせるような 仕 組 みが 必 要 である 3.5.2 対 策 まず 外 部 サイトへアクセスする 際 には URL にセッ ション ID を 含 まないリダイレクトページを 挟 むことと した これで Referrer 問 題 に 対 応 できる また セッシ ョン ID が 漏 れてしまった 場 合 は 端 末 情 報 (UserAgent) を 用 いて 判 断 する ログイン 時 と 異 なる UserAgent でア クセスした 場 合 には 強 制 的 にログアウトさせ 安 全 を 保 つ 4.むすび 増 え 続 ける 書 籍 の 管 理 の 効 率 化 を 図 ることを 目 的 と して 携 帯 端 末 を 用 いた 個 人 向 け 書 籍 管 理 システムの 構 築 を 行 った 本 論 文 では 構 築 したシステムの 構 成 と 動 作 を 設 計 の 考 え 方 を 交 えて 詳 細 に 説 明 した また 本 シ ステムの 構 築 においてセキュリティに 関 して 特 に 注 意 を 払 った 点 についても 述 べた 本 システムは Amazon.co.jp 内 の 商 品 データベースを 利 用 することができ 利 便 性 も 非 常 に 大 きい 最 終 的 に 個 人 向 け 携 帯 端 末 用 書 籍 管 理 システムが 完 成 したことによ り 書 籍 管 理 にかかる 手 間 や 時 間 が 大 幅 に 短 縮 された 今 後 実 際 に 使 用 した 結 果 を 反 映 させて 本 システムの 機 能 改 善 を 行 う 予 定 である なお 本 システムは Web 上 で 公 開 を 行 っており ユー ザ 登 録 を 行 えば 誰 でも 利 用 可 能 となっている URL は 次 の 通 りである http://m.orehon.com/ 参 考 文 献 1) PHP: PHP マニュアル - Manual (2011 年 3 月 15 日 閲 覧 ) http://www.php.net/manual/ja/ 2) Product Advertising API (2011 年 3 月 15 日 閲 覧 ) https://affiliate.amazon.co.jp/gp/advertising/api/detail/m ain.html 3) KCAPTCHA project - CAPTCHA.ru (2011 年 3 月 15 日 閲 覧 ) http://www.captcha.ru/en/kcaptcha/ 4) ケータイの 端 末 ID ユーザ ID の 取 得 についてまと めてみました (2011 年 3 月 15 日 閲 覧 ) http://ke-tai.org/blog/2008/09/08/phoneid/ 5) ISBN (2011 年 3 月 15 日 閲 覧 ) http://www.infonet.co.jp/ueyama/ip/glossary/isbn.html 6) ぷよ: 長 門 有 希 ちゃんの 消 失 (1), 角 川 書 店, 2010. 7) @IT:クロスサイトスクリプティング 対 策 の 基 本 (2011 年 3 月 15 日 閲 覧 ) http://www.atmarkit.co.jp/fsecurity/special/30xss/xss01. html 8) 今 夜 分 かる SQL インジェクション 対 策 - @IT (2011 年 3 月 15 日 閲 覧 ) http://www.atmarkit.co.jp/fsecurity/column/ueno/42.html 9) 作 ろう i モードコンテンツ サービス 機 能 NTT ドコモ (2011 年 3 月 15 日 閲 覧 ) http://www.nttdocomo.co.jp/service/imode/make/ 10) KDDI au: EZfactory (2011 年 3 月 15 日 閲 覧 ) http://www.au.kddi.com/ezfactory/index.html 11) MOBILE CREATION (2011 年 3 月 15 日 閲 覧 ) http://creation.mb.softbank.jp/ 12) @IT:Web アプリケーションに 潜 むセキュリティホ ール(3) (2011 年 3 月 15 日 閲 覧 ) http://www.atmarkit.co.jp/fsecurity/rensai/webhole03/we bhole01.html ( 受 理 平 成 23 年 3 月 19 日 )

164