東 京 デスロック Peace (at any cost?) CEREMONY 2014.7 ST スポット 가모메 カルメギ 2014.11 KAAT 神 奈 川 芸 術 劇 場 紀 元 前 425 年 に 書 かれた 現 存 する 最 古 の 平 和 物 語 といわれるギリシャ 喜 劇 アカルナイの 人 々 戦 争 中 に 敵 国 と 単 独 和 平 を 結 んだ 一 軒 の 家 を 巡 る 喜 劇 をモチーフに 現 代 における 平 和 物 語 の 可 能 / 不 可 能 性 を 問 う 2440 年 前 から 平 和 を 願 い 続 けてきた 人 類 敗 戦 から 70 年 の 2015 年 8 月 東 日 本 大 震 災 から 5 年 の 2016 年 3 月 私 たちは 何 を 願 うのか 公 演 企 画 書 東 京 デスロック 担 当 : 服 部 悦 子 171-0032 東 京 都 豊 島 区 雑 司 が 谷 2-18-8-101 TEL:080-3360-2180 mail.:tokyo.deathlock@gmail.com http://deathlock.specters.net
Peace ( at any cost? ) 上 演 によせて 東 京 デスロック 主 宰 多 田 淳 之 介 タイトルにもあるように 敗 戦 から70 年 と 東 日 本 大 震 災 から5 年 という 節 目 を 結 ぶキーワードとして 平 和 を 選 びまし た 今 日 本 で 起 きている 今 後 起 きうることに 対 して 強 く 関 係 している 言 葉 です ちなみに 平 和 とは 戦 争 や 内 戦 で 社 会 が 乱 れていない 状 態 (Wikipedia より) だそうです これに 対 して 全 く 異 論 はありません これ 以 上 でもこれ 以 下 で もない ただし では 戦 争 内 戦 社 会 をどう 捉 えるのか という 問 いはあると 思 っています 当 然 国 同 士 の 戦 争 というのは 今 の 日 本 にとっては 非 常 に 大 きな 問 題 です しかし 一 方 で 自 分 と 他 者 というミニマムな 関 係 に も 問 題 を 抱 えています 平 和 を 語 る 際 には 絶 対 に 境 界 範 囲 が 存 在 します あなたと 私 の 平 和 から 地 球 上 の 平 和 まで 境 界 の 外 との 調 和 がとれている 状 態 を 平 和 と 呼 ぶわけです 同 時 に 争 い も 境 界 の 外 との 関 係 を 指 す 言 葉 です 夫 婦 なのか 隣 の 家 なのか 隣 の 町 会 なのか 自 治 体 なのか 東 西 なのか 国 なのか 争 いによってどこにラインを 引 くかがちがうだ けです ラインを 引 くこと 自 体 はこれは 仕 方 がないのだと 思 います そもそもラインを 引 くことで 社 会 というものは 作 られ るわけです ただ 今 の 日 本 の 問 題 を 考 えた 時 に ラインの 外 に 対 しての 想 像 力 の 無 さ 思 考 停 止 してしまうところに 問 題 が あると 思 っています それは 韓 国 との 合 作 を 続 けてきたことや 日 本 国 内 様 々な 地 域 で 活 動 して 感 じてきたことでもありま す 歴 史 的 にも むら や くに という 閉 鎖 的 な 社 会 を 作 ってきた 国 ですから それを 否 定 まではしませんが 今 後 それ では 立 ち 行 かないだろうと 感 じています 異 物 を 排 除 することには 長 け 異 物 を 受 け 入 れ 協 働 していく 技 術 を 持 っていない というのはどう 考 えても 問 題 でしょう 今 回 モチーフに 選 んだ アカルナイの 人 々 は 紀 元 前 425 年 に 書 かれたアリストパネスの 平 和 三 部 作 の 一 作 目 戦 争 中 に 一 軒 だけ 他 国 と 和 平 を 結 んだ 男 の 家 をめぐる 話 です 男 は 国 民 からは 非 難 されますが 彼 の 家 には 他 国 から 様 々な 人 が 交 易 に 訪 れます まぁその 交 易 の 内 容 がなかなかくだらないというのもポイントで 決 して 和 平 を 賛 美 しているだけでは 無 いの がこの 戯 曲 の 素 晴 らしいところです 現 在 の 世 界 で 憲 法 を 盾 に 戦 争 に 参 加 しない 日 本 に 見 えるかもしれませんし 戦 争 に 向 かう 日 本 の 良 心 に 見 えるかもしれません 現 実 から 目 を 背 け 当 事 者 意 識 を 忘 れようとしている 日 本 人 にも 見 えるかもしれま せん そして2440 年 という 時 間 が 私 たちに 問 いかけてくるものもあるでしょう 今 の 日 本 社 会 と 言 っても 8 月 の 時 点 でどうなっているか 平 和 戦 争 という 言 葉 の 意 味 合 いがどうなっているかすらわからない というのが 今 の 日 本 社 会 ですが 優 れた 戯 曲 とはいかなる 時 代 でもその 時 々の 世 界 を 映 し 出 すものです アカルナイの 人 々 も 数 ヶ 月 後 の 日 本 がどうなっていようが 私 たちの8 月 そして3 月 の 世 界 を 映 し 出 してくれるでしょう それを 楽 しみにしています そしてラインの 外 側 他 者 への 想 像 を 膨 らませることこそ 長 年 芸 術 が 果 たしてきた 役 割 でもあります 特 に 演 劇 はそれに 長 けたジャンルです 演 劇 には 様 々な 要 素 が 含 まれていて 何 をもって 演 劇 とするのかも 様 々ですが 私 は 人 が 他 者 に 対 して 何 かを 伝 えようとして どうやったら 上 手 く 伝 わるかと 考 えた 時 既 にそこには 演 劇 があると 思 っています 演 じると いうこともそうですし 演 劇 は 常 に 他 者 を 想 像 して 行 われます 演 劇 の 上 演 においても 他 者 という 存 在 は 非 常 に 重 要 で 同 じ 作 品 を 同 じ 時 に 観 ていても 誰 一 人 同 じようには 観 ていないということも 演 劇 の 魅 力 です これまでも 東 京 デスロックの 作 品 では 客 席 と 舞 台 の 境 目 がなかったり 観 客 と 一 緒 に 踊 ったり いわゆる 参 加 型 とも 言 われるような 作 品 を 上 演 してきまし た しかし 参 加 型 ではない 演 劇 なんて 存 在 するのでしょうか? 笑 っても くしゃみ 一 つも 許 されない 観 客 の 存 在 を 作 品 に 影 響 させてはいけない 上 演 を 果 たして 演 劇 と 呼 ぶのか こう 書 いてみたらちょっと 面 白 そうなのでむしろいつかやってみた いところですが しかし 当 然 ですが これまでも そんなことやらされるために 劇 場 に 来 たんじゃない 演 劇 は 黙 って 座 って 観 るもんだ という 方 もいます でもそういう 方 には 私 の 作 品 は あなたの 期 待 に 応 えるためには 作 られていない あなたが 期 待 もしてなかったことのために 作 られていて それは あなたにとって 何 の 価 値 もないことが 他 人 にとっては 価 値 があるということを 目 の 当 たりにすることであるかもしれないし その 逆 もあるかもしれない それは それぞれ 別 の 人 間 だからできることであって そういうことのために 演 劇 は 芸 術 はあるのだと 思 っています と 答 えるしかありません ただそれは 例 え 観 客 席 と 舞 台 が 区 切 られていても 起 きていることだと 思 っています 平 和 をテーマに 作 る 今 作 の 客 席 がどういった 形 状 になっているのか 作 品 と 観 客 との 関 係 も 是 非 楽 しみにしていただければと 思 います 他 者 との 調 和 が 平 和 なのだとしたら 芸 術 においてはその 乱 れにこそ 価 値 があるのかもしれません
アカルナイの 人 々 アカルナイの 人 々 は アリストパネスによる 古 代 ギリシア 喜 劇 の 作 品 である アリストパネスの 喜 劇 作 品 として またギリ シア 喜 劇 全 体 としても 現 存 する 最 も 古 い 作 品 である 舞 台 は 議 会 でただ 一 人 待 ちくたびれる 主 人 公 ディカイオポリスの 姿 で 始 まる ペロポネソス 戦 争 が 継 続 する 中 で ディカ イオポリスが 自 分 の 一 家 と 敵 国 スパルタとの 単 独 和 平 を 結 んでしまう アリストパネス(446 年 頃 ~385 年 頃 BC)は 古 代 ギリシア アテナイ 出 身 の 劇 作 家 で 喜 劇 作 家 風 刺 作 家 の 代 表 として 知 られる ギリシア 喜 劇 は 彼 の 時 代 に 最 盛 期 をむかえ 彼 の 死 とともに 衰 えた 生 涯 に 44 作 の 喜 劇 を 書 いたが 現 存 す るのは アカルナイの 人 々 を 含 め 11 作 である どの 作 品 においても 当 時 の 実 在 の 人 物 ソクラテスやエウリピデスなど をはじめ 僭 主 や 将 軍 などを 取 り 上 げ 奔 放 な 想 像 力 と 構 想 力 で 時 代 を 風 刺 するのがその 特 徴 で 過 激 な 笑 いを 提 供 し た 公 演 情 報 (* 詳 細 は 同 封 の 公 演 チラシをご 覧 ください ) 演 目 東 京 デスロック Peace (at any cost?) 原 案 アカルナイの 人 々 アリストパネス 著 演 出 多 田 淳 之 介 出 演 夏 目 慎 也 佐 山 和 泉 佐 藤 誠 伊 東 歌 織 李 そじん 鶴 巻 紬 原 田 つむぎ 松 﨑 義 邦 京 都 公 演 日 程 2015 年 8 月 21 日 ( 金 )~23 日 ( 日 ) 会 場 アトリエ 劇 研 京 都 府 京 都 市 左 京 区 下 鴨 塚 本 町 1 http://gekken.net/atelier タイムテーブル 8 月 21 日 ( 金 )19:00 / 22 日 ( 土 )15:00 / 23 日 ( 日 )15:00 チケット[ 日 時 指 定 全 席 自 由 整 理 番 号 付 ] 料 金 : 一 般 予 約 2,500 円 / 当 日 3,000 円 チケット 取 り 扱 い 学 生 予 約 2,000 円 / 当 日 2,500 円 東 京 デスロック 080-3360-2180 http://deathlock.specters.net(オンライン 予 約 ) チケット 発 売 日 2015 年 7 月 4 日 ( 土 ) 主 催 : 一 般 社 団 法 人 unlock 東 京 デスロック 共 催 :アトリエ 劇 研 助 成 : 芸 術 文 化 振 興 基 金 香 川 公 演 日 程 2013 年 8 月 29 日 ( 土 )~30 日 ( 日 ) 会 場 四 国 学 院 大 学 ノトススタジオ 香 川 県 善 通 寺 市 文 京 町 3-2-1 http://www.notos-studio.com/ タイムテーブル 8 月 29 日 ( 土 )15:00 / 30 日 ( 日 )15:00 チケット[ 日 時 指 定 全 席 自 由 整 理 番 号 付 ] 料 金 : 一 般 予 約 2,500 円 / 当 日 2,800 円 学 生 予 約 1,500 円 / 当 日 1,800 円 高 校 生 以 下 予 約 500 円 / 当 日 800 円 チケット 取 り 扱 い 四 国 学 院 大 学 パフォーミング アーツ 研 究 所 (SIPA)Tel./Fax:0877-62-2324 Mail:sipa@sg-u.ac.jp 東 京 デスロック 080-3360-2180 http://deathlock.specters.net(オンライン 予 約 ) チケット 発 売 日 2015 年 7 月 4 日 ( 土 ) 主 催 : 四 国 学 院 大 学 ノトススタジオ 3
東 京 デスロックの 近 作 モラトリアム MORATORIUM 2012 年 5 月 横 浜 参 加 アーティスト: 東 京 デスロック Enric Castaya Orchestra 大 谷 能 生 ( 音 楽 家 批 評 家 ) 岩 渕 貞 太 (ダンサー 振 付 家 ) 佐 々 瞬 ( 現 代 美 術 家 ) 音 楽 家 ダンサー 現 代 美 術 家 等 複 数 の 現 代 アーティストと 共 に 8 時 間 にわ たる 上 演 空 間 を 構 成 14 の 夕 べ 参 加 リハビリテーション REHABILITATION 2012 年 8 月 東 京 国 立 近 代 美 術 館 演 出 : 多 田 淳 之 介 出 演 : 夏 目 慎 也 佐 藤 誠 石 橋 亜 希 子 ( 青 年 団 ) 石 橋 志 保 ( 中 野 茂 樹 +フランケンズ)Enric Castaya 観 客 300 名 による 一 夜 限 りのパフォーマンス 客 席 と 舞 台 を 区 分 けない 観 客 とパフ ォーマーによるアクチュアルな 劇 空 間 作 品 を 発 表 東 京 復 帰 公 演 東 京 ノート 2013 年 1 月 こまばアゴラ 劇 場 作 : 平 田 オリザ 演 出 : 多 田 淳 之 介 出 演 : 夏 目 慎 也 佐 山 和 泉 佐 藤 誠 間 野 律 子 松 田 弘 子 秋 山 建 一 石 橋 亜 希 子 髙 橋 智 子 山 本 雅 幸 長 野 海 内 田 淳 子 大 川 潤 子 大 庭 裕 介 坂 本 絢 宇 井 晴 雄 田 中 美 希 恵 永 栄 正 顕 成 田 亜 佑 美 波 佐 谷 聡 李 そじん 約 4 年 ぶりに 東 京 都 内 での 活 動 を 再 開 平 田 オリザ 氏 の 代 表 作 東 京 ノート を 上 演 東 京 の 今 を 描 き 話 題 を 呼 んだ シンポジウム SYMPOSIUM 2013 年 7 月 ST スポット 参 加 アーティスト: 東 京 デスロック マ ドゥヨン( 韓 国 ソウル) 柿 﨑 彩 香 ( 青 森 ) きたまり( 京 都 ) 沖 田 みやこ( 北 九 州 ) 大 谷 能 生 ( 横 浜 ) 藤 原 ちから( 横 浜 ) プラトン 著 饗 宴 をモチーフに 青 森 横 浜 京 都 北 九 州 ソウルの 各 地 域 で 活 動 するアーティストと 観 客 をも 含 めた 愛 の 対 話 劇 セレモニー CEREMONY 2014 年 7 月 横 浜 高 知 福 井 アーティスト: 多 田 淳 之 介 [ 演 出 家 ] 夏 目 慎 也 [ 俳 優 ] 佐 山 和 泉 [ 俳 優 ] 間 野 律 子 [ 俳 優 ダンサー] 田 中 美 希 恵 [ 俳 優 ] 伊 東 歌 織 [ 振 付 家 ダン サー] 大 谷 能 生 [ 音 楽 家 批 評 家 ] ENRIC CASTAYA[ 演 出 家 ] 儀 式 とは 共 有 し 確 認 することとし 挨 拶 食 音 楽 舞 踊 演 劇 の 儀 を 執 り 行 い 炊 飯 4 分 33 秒 の 上 演 観 客 全 員 でのフォークダンス 演 劇 誕 生 の 瞬 間 の 上 演 などが 行 われた 東 京 デスロック+ 第 12 言 語 演 劇 スタジオ 가모메 カルメギ 2013 年 2014 年 韓 国 北 九 州 横 浜 原 作 : アントン チェーホフ かもめ 脚 色 協 力 演 出 :ソン ギウン 演 出 : 多 田 淳 之 介 出 演 : 東 京 デスロック 第 12 言 語 演 劇 スタジオ 他 チェーホフ 作 の かもめ 1930 年 代 の 日 帝 朝 鮮 に 置 き 換 えた 日 韓 合 作 韓 国 の 東 亜 演 劇 賞 にて 作 品 賞 演 出 賞 視 聴 覚 デザイン 賞 を 受 賞 K-POP J-POP スマホ 過 去 と 現 在 が 入 り 混 じり 歴 史 と 未 来 を 地 続 きに 描 いた 4
東 京 デスロック 2001 年 12 月 多 田 淳 之 介 を 中 心 に 活 動 を 開 始 主 に 演 劇 を 用 いた 作 品 を 創 作 する 作 演 出 の 多 田 は 並 行 して2003 年 より 青 年 団 演 出 部 に 所 属 青 年 団 リンク 二 騎 の 会 の 演 出 も 手 がける 2007 年 より 約 1 年 間 青 年 団 内 のユニット 青 年 団 リンク 東 京 デスロック として 活 動 青 年 団 による 俳 優 制 作 面 での 充 実 を 得 て 翌 2008 年 に 独 立 2008 年 度 より3 年 間 埼 玉 県 富 士 見 市 民 文 化 会 館 キラリ ふじみのレジデントカンパニーとして 活 動 主 宰 演 出 の 多 田 は2010 年 4 月 より 同 館 の 芸 術 監 督 に 公 共 文 化 施 設 の 演 劇 部 門 では 国 内 歴 代 最 年 少 で 就 任 2009 年 より 東 京 公 演 休 止 を 宣 言 し 青 森 福 島 埼 玉 神 奈 川 京 都 神 戸 鳥 取 福 岡 など 全 国 各 地 で 公 演 2011 年 度 より 地 域 密 着 拠 点 日 本 を 宣 言 し 各 地 域 に 根 ざす 劇 場 カンパニーと 共 に 地 域 での 芸 術 活 動 を 推 し 進 める 2013 年 には 約 4 年 ぶりに 東 京 公 演 を 再 開 演 劇 を 現 前 = 現 象 の 芸 術 と 捉 え 俳 優 の 身 体 時 間 観 客 を 含 めた 現 象 そのものを 演 劇 作 品 として 上 演 コントロ ール 不 能 の 状 態 まで 疲 弊 した 俳 優 の 身 体 5 分 以 上 何 も 起 きない 時 間 客 席 への 発 話 等 現 在 起 きている 現 象 を 利 用 し た 作 風 を 特 徴 とする 近 作 ではオリジナルテキストによる 作 品 に 加 え インターネット 上 の 発 言 をコラージュした 作 品 や 無 言 劇 なども 手 がけ 日 本 社 会 における 問 題 を 扱 った 連 作 上 演 時 間 8 時 間 の MORATORIUM 観 客 300 名 によるパフォ ーマンス REHABILITATION 地 域 と 東 京 についてのトークパフォーマンス COUNSERING プラトン 著 饗 宴 をモチ ーフに 観 客 をも 含 めた 愛 の 対 話 劇 SYMPOSIUM を 関 東 にて 発 表 客 席 と 舞 台 との 区 分 けを 無 くし 対 観 客 観 客 同 士 のコミュニケーションを 作 品 に 取 り 入 れるなど 現 代 現 在 を 生 きる 人 々をフォーカスしたアクチュアルな 作 品 空 間 を 創 造 する また 一 方 では マクベス リア 王 ロミオとジュリエット など のシェイクスピア 作 品 や 近 代 作 家 三 好 十 郎 の その 人 を 知 らず など 多 くの 戯 曲 を 手 がけ 現 代 = 現 在 を 演 劇 によって 捉 え 直 す 活 動 を 続 けている 2011 年 にはフランス ジュヌヴィリエ 国 立 演 劇 センターでの Festival TJCCに 招 聘 2009 年 より 韓 国 ソウルでの 第 12 言 語 演 劇 スタジオとの 合 同 公 演 を 毎 年 行 い 2014 年 には 가모메 カルメ ギ が 韓 国 で 最 も 権 威 のある 東 亜 演 劇 賞 作 品 賞 を 受 賞 演 出 の 多 田 が 演 出 賞 を 外 国 人 として 初 受 賞 するなど 国 内 外 問 わず 各 地 にて 活 動 する 가모메 カルメギ 2014.11KAAT 神 奈 川 芸 術 劇 場 多 田 淳 之 介 東 京 デスロック 主 宰 演 出 家 青 年 団 演 出 部 所 属 富 士 見 市 民 文 化 会 館 キラリ ふじみ 芸 術 監 督 四 国 学 院 大 学 非 常 勤 講 師 高 松 市 アートディレクター 1976 年 生 まれ 2001 年 東 京 デスロック 旗 揚 げ 主 宰 作 演 出 を 務 める 2003 年 より 青 年 団 演 出 部 に 所 属 演 出 家 としての 活 動 と 並 行 し 2006 年 まで 俳 優 としても 動 物 電 気 に 所 属 外 部 出 演 作 はポツドール 劇 団 宝 船 三 条 会 に 加 え CX 系 ドラマ SP 警 視 庁 警 備 部 警 護 課 第 四 係 など 俳 優 としても 多 岐 に 渡 る 活 動 を 行 っている 2004 年 より 同 じく 青 年 団 演 出 部 の 宮 森 さつきの 戯 曲 の 演 出 を 手 がけ 2006 年 には 宮 森 と 共 に 青 年 団 リンク 二 騎 の 会 を 発 足 俳 優 の 身 体 観 客 劇 場 空 間 を 含 めた 現 前 = 現 象 にフォー カスした 演 出 を 特 徴 とし 古 典 から 現 代 劇 パフォーマンス 作 品 まで 幅 広 く 手 がける 演 劇 とは 観 劇 とは 何 か 演 劇 は 本 当 に 面 白 いのか と 演 劇 の 根 本 原 理 を 問 いつづけ 演 劇 LOVE2008~ 愛 の 行 方 3 本 立 て~ の 1 本 CASTAYA では 空 想 上 の 演 出 家 を 設 定 し 出 演 者 も 非 公 表 の 作 品 を 上 演 して 大 きな 賛 否 を 呼 ぶ 2009 年 12 月 には 三 好 十 郎 の 著 作 公 共 化 を 記 念 し 名 作 その 人 を 知 らず を 改 変 なしで 上 演 3 時 間 に 及 ぶ 大 作 は 好 評 を 博 す 等 演 劇 の 可 能 性 多 様 性 を 表 出 させ ることに 腐 心 する 2010 年 度 よりキラリふじみの 芸 術 監 督 に 公 共 文 化 施 設 の 演 劇 部 門 では 国 内 歴 代 最 年 少 で 就 任 同 館 での 活 動 を 中 心 に 各 地 域 海 外 での 滞 在 型 製 作 市 民 劇 創 作 教 育 現 場 でのアウトリーチ 活 動 等 を 積 極 的 に 行 い 国 内 外 を 問 わず 活 動 を 展 開 近 年 は 各 地 域 の 活 動 に 参 加 する 地 域 密 着 拠 点 日 本 をテーマに 活 動 中 2013 年 には 韓 国 を 代 表 する 演 劇 賞 である 東 亜 演 劇 賞 の 作 品 賞 演 出 賞 を 外 国 人 演 出 家 として 初 受 賞
劇 評 Doosan Art Center+ 東 京 デスロック+ 第 12 言 語 演 劇 スタジオ 가모메 カルメギ (2014.11) 悲 劇 喜 劇 2015 年 3 月 号 内 田 洋 一 氏 東 京 デスロック 東 京 復 帰 公 演 東 京 ノート ( 小 劇 場 レビューマガジン ワンダーランド) 2024 年 のジャパニーズ ノート 落 雅 季 子 氏 ( 一 部 抜 粋 ) 靴 を 脱 いで 劇 場 に 入 り 白 いムートン 張 りの 床 を 踏 む 作 品 の 舞 台 である 美 術 館 のロビーを 模 したセットは 同 じ 布 地 でカバーされて おり 既 に 観 客 らしき 人 が 腰 掛 けている 椅 子 はそれ 以 外 になく 後 はめいめい 床 に 座 ったり 壁 にもたれたりしながら 開 演 を 待 って いるようだった 開 演 時 間 になると 観 客 に 紛 れて 座 っていた 俳 優 たちが 立 ち 上 がり 自 身 の 故 郷 の 話 をしながら 場 内 を 周 回 し 始 める 密 集 した 人 々の 合 間 を 縫 うように 俳 優 が 歩 き しばらくすると 今 度 は 上 京 してから 自 分 が 東 京 で 味 わった 寂 しさを 語 ってゆく 日 本 中 から 人 が 集 まって 出 来 ている 都 市 多 くの 人 が 互 いに 無 関 心 である 都 市 この 演 出 は 東 京 という 単 語 から 想 起 される 上 記 のようなイメージを 足 がかりに 東 京 の 構 成 員 である 人 々の 当 事 者 意 識 に 対 する 多 田 の 問 題 提 起 の 宣 言 だった 俳 優 たちの 語 る 上 京 の 経 験 によって 観 客 一 人 一 人 は 己 れの 来 し 方 を 振 り 返 ったのではないか 多 田 淳 之 介 版 東 京 ノート は 東 京 という 都 市 の 輪 郭 を 拡 大 して 日 本 と 同 一 視 してゆくようなスケールを 持 つものだった 日 本 という 国 を 考 えるため 多 田 はこの 4 年 間 で 細 分 化 してきた 思 考 の 道 筋 を 今 一 度 東 京 に 集 約 させている 地 方 の 総 体 を 日 本 と 呼 ぶな らば 東 京 こそがまさしく 日 本 だ その 演 繹 的 な 発 想 から 本 作 で 多 田 は 観 客 の 意 識 を 2013 年 の 東 京 から 2024 年 の 日 本 へ 幅 を 持 たせて 拡 張 した のだ そしてエンディングシーンにて スクリーンの 数 字 は 2024 から 再 び 増 加 を 始 め 9999 まで 増 えたところで 終 わった 西 暦 としてのリアリティを 失 った 数 字 は まるで 茫 漠 とした 未 来 に 対 する 私 の 想 像 力 と 当 事 者 意 識 の 限 界 を 試 すように 冴 々と 浮 かび 上 がっていた 東 京 復 帰 公 演 東 京 ノート 2013.1 こまばアゴラ 劇 場