記者発表資料 令和 2 年 12 月 2 日 ( 水 ) 国土交通省関東地方整備局企画部施工企画課 簡易型 ICT 活用工事の解説 を作成しました ~ 小規模土工の ICT 施工促進を図ります ~ 関東地方整備局におけるICT 活用工事 ( 土工 ) は 発注者指定型 施工者希望 Ⅰ 型 Ⅱ 型で発

Similar documents
i-Construction型工事の概要 (素案)

PowerPoint プレゼンテーション

1. 河川 道路関係 ICT の全面的な活用の推進に関する実施方針 ( 平成 31 年度 ) 要領名 U R L ICT の全面的な活用の推進に関する実施方針 ( 平成 31 年度 ) 別紙 (1から23) 一式ダ

ICT 活用工事 ( 土工 ) の流れ 1

出来形管理基準及び規格値 単位 :mm 編章節条枝番工種測定項目規格値測定基準測定箇所摘要 1 共通編 2 土工 3 河川 海岸 砂防土工 2 1 掘削工 基準高 ±50 法長 l l<5m -200 l 5m 法長 -4% 施工延長 40m( 測点間隔 25m の場合は 50m) につき 1 箇所

はじめに 情報化施工は 情報通信技術の適用により高効率 高精度な施工を実現するものであり 工事施工中においては 施工管理データの連続的な取得を可能とするものである そのため 施工管理においては従来よりも多くの点で品質管理が可能となり これまで以上の品質確保が期待される 施工者においては 実施する施工

Microsoft PowerPoint - CHIYODA_EXPO2017.pptx

TS交換標準データ変換・確認プログラム操作ガイド

はじめに TS を用いた出来形管理技術 とは TS で取得した 3 次元の位置情報を 出来形値 ( 基準高 長さ 幅 ) 等に抽出 変換するとともに 設計データとの差分を算出 提供する技術である TS が計測位置へ誘導 ( 計測効率の向上 ) 計測と同時に設計値との差を表示 ( 技術者判断の早期化

i-construction ~ 建設現場の生産性革命 ~ 建設業は社会資本の整備の担い手であると同時に 社会の安全 安心の確保を担う 我が国の国土保全上必要不可欠な 地域の守り手 であることから 建設業の賃金水準の向上や休日の拡大等の働き方改革による生産性向上が必要不可欠 国土交通省では 平成 2

はじめに 情報化施工は 情報通信技術の適用により高効率 高精度な施工を実現するものであり 工事施工中においては 施工管理データの連続的な取得を可能とするものである そのため 施工管理においては従来よりも多くの点で品質管理が可能となり これまで以上の品質確保が期待される 施工者においては 実施する施工

ICT 活用工事の流れ 受注者 発注者 受注者 発注者 発注段階 発注 発注担当者 設計図書等の準備 積算 評価項目の設定 ( 総合評価落札方式の場合 ) 施工計画 準備段階 7.3 次元設計データの作成 3 次元設計データの作成 3 次元設計データの照査 監督事項 受注者による 3 次元設計データ

別紙 26 RTK-GNSS を用いた出来形管理要領 ( 土工編 ) ( 案 ) 平成 30 年 3 月 国土交通省

2) 受注者希望型当面の間 ( 標準歩掛制定までを想定 ) 原則として 受発注者で協議し 見積もり方式による精算変更を行う ただし UAV 写真測量および地上レーザ測量における機械経費等は算定式による計上を原則とする なお 導入にあたっては 通常の測量の積算よりも過度に費用があがらないように 見積を

<4D F736F F F696E74202D208FEE95F189BB8E7B8D B6790EC836F815B A E B8CDD8AB B83685D>

5 H H H H 管理技術 (TS 出来形管理 ( 土工 )) 管理技術 (TS GNSS 盛土締固め管理技術 ) 施工技術 (TS GNSS 盛土締固め管理技術 ) 施工技術 (TS GNSS 盛土締固め管理技術 ) 土質

5 H H H H 管理技術 (TS 出来形管理 ( 土工 )) 管理技術 (TS 施工技術 (TS 施工技術 (TS 土質形状が当初と違うものであった そのため 新たに設計データを作成し 土質の変化毎に TS による計測を実

<819B81798CF68A4A94C5817A E7B8D488AC7979D8AEE8F EA959489FC92F9816A5F E786C7378>

はじめに 情報化施工は 情報通信技術の適用により高効率 高精度な施工を実現するものであり 工事施工中においては 施工管理データの連続的な取得を可能とするものである そのため 施工管理においては従来よりも多くの点で品質管理が可能となり これまで以上の品質確保が期待される 施工者においては 実施する施工

<4D F736F F D F926E8FE38C5E838C815B B C B82F A282BD8F6F97888C608AC7979D977697CC

TS を用いた出来形管理要領 ( 舗装工事編 ) の概要 国土交通省関東地方整備局施工企画課平成 24 年 3 月 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 1

Microsoft PowerPoint - ② ICT活用工事(舗装工)の手引き_(Ver2906) pptx

地上型レーザースキャナーを用いた出来形管理要領 ( 土工編 ) ( 案 ) 平成 30 年 3 月 国土交通省

目次 i-construction 全般 これまでの情報化施工との違い P4 ICT 活用工事の対象工種拡大 P5 構造物への適用 P6 地方自治体への展開 P7 適用範囲の拡大 P8 効率の向上 P9 ICT 活用工事の発注方式 P10 適用工種 P11 対象工種 P12 水中部への適用( 河川土

<4D F736F F D A A838D837B D D81698D91918D8CA CA4816A2E646F63>

スライド 1

出来形管理基準及び規格値 単位 :mm 編章節条枝番工種測定項目規格値測定基準測定箇所摘要 1 共通編 2 土工 3 河川 海岸 砂防土工 2 1 掘削工 法長 ç 基準高 ±50 ç<5m -200 ç 5m 法長 -4% 施工延長 40m( 測点間隔 25m の場合は 50m) につき 1 ヶ所

501_3次元設計データ作成(エレメント法)

レーザースキャナーを用いた出来形管理要領 ( 土工編 ) 平成 28 年 3 月 国土交通省

Microsoft PowerPoint - ③ 測量設計_受注者編_公表用(Ver1).pptx

Trimble Business Center (出来形版) Ver.4.10 アップデート概要

-8-9 の性能と に付属したカメラを用いた計測でもよいのでデジタルカメラしょうか? の計測性能及び精度 の性能とデジタルカメラの計測性能及び精度 空中写真測量 ( 無人航空機 ) を用いた出来形要領 ( 土工編 )( 案 ) p71~ の説明によると 既知点の座標は 計測点群データ上の検証点の座標

Microsoft Word - ICT土工手引き_ docx

*17

Microsoft PowerPoint - ICT活用工事手引き説明会③_ pptx

ICT_Guidance

Microsoft PowerPoint - 建設ICTとは?.ppt

Microsoft Word - 01 TS(土工)施工管理.docx

Microsoft PowerPoint - 情報化施工概要【H 説明会】

1. 発注図読み込み 平面図や横断図 座標データなどから 3 次元の設計 データを作成し 出力しましょう 建設 CAD 起動後の画面からご説明しま 発注図を開きましょう メニューバーより ファイル 発注図を開くガイ ド を選択しま 用紙を決める を選択すると用紙サイズ設定画 面が表示されま 今回は

スライド 0

建設ICT導入研究会主催

<4D F736F F F696E74202D E9197BF31817A D4882CC8EE682E DD8FF38BB52E >

2.別紙-1 UAV等を用いた公共測量実施要領

はじめに 情報化施工は 調査 設計 施工 維持管理という建設生産プロセスのうち 施工 に注目し 各プロセスから得られる電子情報を活用し 高効率 高精度な施工を実現するものであり さらに 施工で得られる電子情報は 他のプロセスでも活用することによって 建設生産プロセス全体における生産性の向上や品質の確

株式会社ビィーシステム 概要資料

マシンガイダンス技術 ( バックホウ編 ) の手引き 発注者用 平成 26 年 3 月

資料-4 i-Constructionについて(7月版)

平成 31 年 4 月 1 日大臣官房技術調査課大臣官房公共事業調査室総合政策局公共事業企画調整課国土技術政策総合研究所国土地理院 i-construction の貫徹に向けた基準類の策定 ~ 生産性向上を通した魅力ある建設現場の実現に向けて ~ 国土交通省では ICT や 3 次元データの活用等に

目次 1.CALS システム利用から完了までの流れ 2 2. 納品データの登録 書類の提出 決裁 納品物を作る 5 3. 納品情報の入力 案件基本情報 書類納品情報 写真 図面等の納品情報 電子納品媒体作成 一括

505_切削オーバーレイ

RTK-GNSS を用いた出来形管理要領 ( 試行案 ) ( 土工編 ) 本要領は RTK-GNSS を用いた出来形管理 を確立し実用化すべく 試行工事で の利用を通じ内容の検証や不明確な点の修正等を行う試行版であり 実運用中の TS を用いた出来形管理要領 ( 土工編 ) を

【手引き】完了時の手続について

取り組みの背景目的計測点群処理の課題とポリゴン活 体制機能概要と本システムの特徴機能詳細システム構成問合せ先

( 対象工事等 ) 第 3 条 (1) 設計業務等は 全件実施とする ただし 建物調査及び工損調査 ( 以下 建物調査等とする ) や現場技術業務委託等については 試行とする (2) 土木工事の写真については 当初設計金額が1,000 万円以上のものは 実施とする また 当初設計金額が1,000 万

現行の電子納品に対し 工事施設帳票 と 立体形状生成に必要な情報を付加した 完成平面図 横断図 構造図 を追加 電子納品データ 現行の電子納品の範囲 ( 破線内 ) 工事管理ファイル XML 発注年度 工事番号, 工事名称 工期終了日 対象河川コード 発注者コード, 発注者名称 DRAWINGS (

<4D F736F F D E71945B F8EF3928D8ED25F90BF95898ED25F5F2E646F63>

基礎編 1. はじめに 2. 情報化施工技術の動向 ( 一般化推進技術 ) 3. マシンコントロール / マシンガイダンス技術の概要 4. マシンコントロール / マシンガイダンス技術の構成例 5. 準拠する要領 基準等 適用工種 6. マシンコントロール / マシンガイダンス技術導入のメリット 7

3D点群処理システム トレンドポイント を強力に支援する i-construction 3D点群処理システム NETIS登録技術 3次元点群処理ソフト TREND-POINT を用いた 施工土量計測システム 登録番号 KK VE Windows10 対応 詳しい動作環境は P09 をご

Microsoft Word 修正.doc


マシンコントロール / マシンガイダンス技術の手引書 施工者用 平成 25 年 3 月

<4D F736F F F696E74202D2082B482C182AD82E CC90DC82E890BB967B88F38DFC97702E707074>

12新旧対照表(工事完成図書の電子納品要領).docx

X-FIELD_入門編(土木版)

V 図面再利用版電子納品 工事編 V-1 目的 電子納品は 業務 工事の情報を電子データで保管することにより 後続フェーズ等での再利用が容易になり ライフサイクル全体としての効率化を実現することを目的としている 従って 後続フェーズ等での再利用が想定されているデータについては 再利用に適した納品形式

I. 担い手の確保 育成 週休 2 日チャレンジサイト を開設し 週休 2 日の確保に取り組む現場や様々な取組の共有を図り 建設業の取り組む 働き方改革 を応援します 新規 1 整備局ホームページ内に 週休 2 日チャレンジサイト を開設し 週休 2 日の確保に取り組む企業 ( 工事 ) を紹介して

オープンイノベーションにより お客 様に最適なソリューションをご提案 日立建機 ICT施工の特長 ICT i-constructionが目指すもの ICT活用工事における起工測量から納品までの工程を 一貫してサポート お 客様のニーズに合わせ 各工程別のソリューション提案 関連機械 機器や ソフトウ

TREND-POINTV4_コマンドリファレンス

BIM/CIM 活用における 段階モデル確認書 作成マニュアル 試行版 ( 案 ) 平成 31 年 3 月 国土交通省 大臣官房技術調査課

土木工事書類スリム化ガイドの発行にあたり 関東地方整備局では 平成 20 年度の 土木工事書類作成マニュアル 策定を契機に 工事書類の簡素化に努めています また 平成 27 年度より 工事書類の提出方法を事前協議で明確にすることで 紙媒体の提出に加えて電子データを提出する二重提出の防止に向けて取り組

<4D F736F F F696E74202D A957A A81798CBB8FEA8C9F8FD8826F A DB91B6817A2E505054>

図面 測量成果確認 基準点 中心点座標の確認 2 設計データ作成 3 設計データの確認 ( 図面 測量成果 ) 設計変更 6 図面に点のプロット確認ポイント 7TSへデータ転送 8 線形データを施工で活 ポイント 横断データ完成 出来形管理システムに転送 ポイント つの工種に設計データを作ることがで

WingEarth 製品サポートFAQ

Microsoft PowerPoint - ICT活用工事手引き説明会②_ pptx

Microsoft Word - ICT土工における実際の効果と課題について_0123修正2

<4D F736F F F696E74202D E372E CF6955C A F548B FA8EC08E7B8FD896BE8F D8D87955D89B

2012.indb

電力土木報告書.indb

-2-

tovp03

000

<4D F736F F D CA98A7789EF8E9F91E C8BB4816A2E646F63>

CAD CAD

工事施工中における受発注者間の情報共有システム機能要件 (Rev4.0) 平成 26 年 7 月版 ( 国土交通省国土技術政策総合研究所 )( 以下 機能要件 ) ( ただし データ連携機能を除く ) 工事帳票 確認 立会願 段階確認書 工事履行報告書 材料確認願 及び 工事打合せ簿 に

1 i-construction の実践 Contents 1. カナツ技建工業株式会社の紹介 2. i-construction への歩み 3. ICT 活用工事における試みと効果 4. ICT 活用の課題と今後の展開

PowerPoint Presentation

Microsoft Word 「前編目次」.DOC

2. A. に該当されたお客様 第 5 版 (Rel.06) に現場名人を適用し 既存のデータを使えるようにするまでの流れは以下になります はい 変換する画面で変換される基準 要領 ( 案 ) を必ず指定して Rel.05 を上書きイン Rel.06 を上書きイン データを新基準 要 ください 2.

主要な対応項目 ソフト名 タイトル 対応区分 案内 現場 VIEWERの同時出力 提出データ作成ウィザードからの現場 VIEWERの出力を行えるように しました スタイルシートのリンク機能がほしい スタイルシートにおいて フォルダやファイルのリンクをしました

図 ICT の全面的な活用の概要 図 CIM の概要 取得 安全な現場 女性や高齢者等の活躍 など 建設現場の働き方革命の実現を目指すものである ICTの全面的な活用 ( 図 ) では 数ある工種のうち まずは改善の余地が大きい土工について 測量 施工 検査等の全プロセスでICTを活用することとして


I-Construction(ICT) の取り組み概要 3 i-construction について 取り組み概要 今こそ生産性向上のチャンス 労働力過剰を背景とした生産性の低迷 バブル崩壊後 建設投資が労働者の減少を上回って ほぼ一貫して労働力過剰となり 省力化につながる建設現場の生産性向上が見送ら

インデックス 1. 積算データ取込 EX-TREND 武蔵施工計画書作成支援の操作をおこなってみましょう EX-TREND 武蔵インデックスで新規工事を作成 後の画面からご説明いたします まずは 積算ソフトから出力した積算の分類や資機 材 数量などのデータを取り込んで 施工計画書作 成支援で使用しま

写真管理ダイジェスト版 ( 代表写真 ) の登録 北海道開発局では従来の写真管理と別に ダイジェスト版 ( 最大 99 枚 ) の電子納品が必須となります 適用基準 北海道開発局平成 年 9 月版 を選択 ( 年 月 日バージョンアップ ) 年 月版で整理している方は 設定 (s) 適用基準 ( 案


スライド 1

<4D F736F F D F43494D C CA48F438AE989E62888C4816A7234>

URLhttp:// C o n t e n t s D C CA P B SU G CH A - 293

Transcription:

記者発表資料 令和 2 年 12 月 2 日 ( 水 ) 国土交通省企画部施工企画課 簡易型 ICT 活用工事の解説 を作成しました ~ 小規模土工の ICT 施工促進を図ります ~ におけるICT 活用工事 ( 土工 ) は 発注者指定型 施工者希望 Ⅰ 型 Ⅱ 型で発注し約 60% で活用されておりますが そのうち施工者希望 Ⅱ 型では4 0% 程度と小規模土工は 低い傾向となっております また 都県等自治体におけるICT 施工の普及拡大の観点からも 小規模土工の ICT 施工促進に向け 新たな取組を行います 簡易型 ICT 活用工事の解説 ( 別添 ) の作成では 令和 2 年度より施工者希望 Ⅱ 型で適用された 簡易型 ICT 活用工事 の使用例を提供することで 身近にICT 施工に取り組む環境を整備します この 簡易型 ICT 活用工事の解説 は 施工者が一般的に活用しているトータルステーションとパソコンを用いてICT 施工を行う方法を説明しており ICT 施工の活用が促進されることを期待するものです 本解説の周知方策として 一般社団法人日本測量機器工業会と連携し 対応ソフトや機器導入の紹介 関東地整 ICT アドバイザーを通じた使用方法の説明など 官民連携して実施いたします 発表記者クラブ 竹芝記者クラブ 埼玉県政記者クラブ 神奈川県建設記者会 問い合わせ先 国土交通省企画部 TEL 048(601)3151( 代 ) FAX 048(600)1389 にへいまさやすかとうひろし機械施工管理官二瓶正康 ( 内線 3132) 施工企画課課長補佐加藤浩志 ( 内線 3457)

簡易型 ICT 活用工事の解説 令和 2 年度から 施工者希望 Ⅱ 型 ( 土工 ) に簡易型 ICT 活用工事が適用されました これは 小規模土工において経費の嵩むレーザースキャナや ICT 建機を用いなくても 断面管理又は面管理で実施可能な ICT 活用工事です 13 次元起 測量 23 次元設計データ作成 3ICT 建設機械による施 43 次元出来形管理等の施 管理 53 次元データの納品 2 4 5 は必修で実施します (1 3 は選択式で実施します ) 現在お持ちのトータルステーションとパソコンに 市販の出来形管理ソフトを導入した ICT 活用工事の断面管理と面管理について 代表例を解説をいたします 23 次元設計データ作成 43 次元出来高管理等の施工管理 53 次元データの納品 基本的な断面管理での計測 13 次元起工測量 23 次元設計データ作成 43 次元出来高管理等の施工管理 53 次元データの納品 基本に 1 を追加した面管理での計測 注意 : の工事成績評定では 1 点の加点です レーザースキャナやドローンを用いた写真測量技術は用いないため経費については 変更契約の対象とはなりません 1

1 簡易型 ICT 活用工事を TS で断面管理を実施 簡易型 ICT 活用工事 ( 土工 ) は以下の 2 4 5 項目を実施すれば ICT 活用工事となります ここでは TS を用いて 断面管理での計測を解説します 13 次元起 測量 23 次元設計データ作成 3ICT 建設機械による施 43 次元出来形管理等の施 管理 53 次元データの納品 適用基準 TS 等光波方式を用いた出来形管理要領 ( 土工編 )( 案 ) 土木工事施工管理基準及び規格値 ( 案 ) 手順 1 準備するもの 平面図 発注図を準備します平面図縦断図横断図 断面図 縦断図 トータルステーション 3 級以上 12 ヶ月以内の検定済 パソコン ( データ量が多くなければ 一般的なスペックで可能です ) ソフト ( 以下のソフトが セット販売されております ) 出来形管理用 TS ソフトウェア基本設計データ作成出来形計測管理出来形帳票作成 2

1 簡易型 ICT 活用工事を TS で断面管理を実施 手順 2 基本設計データを作成 (23 次元設計データ作成 ) 発注図を基にパソコンでソフトウェアを用いて 基本設計データを作成します データが完成したら 出来形管理用ソフトウェアで TS に読み込みます 手順 3 TS で計測 (43 次元出来形管理等の施工管理 ) F 点 (X,Y,Z) E 点 (X,Y,Z) A 点 (X,Y,Z) TS で 土木工事施工管理基準及び規格値 ( 案 ) に従い計測します G 点 (X,Y,Z) C 点 (X,Y,Z) B 点 (X,Y,Z) H 点 (X,Y,Z) D 点 (X,Y,Z) 断面管理で計測 工事基準点上又は後方交会法により TS を設置 各点の計測 3

1 簡易型 ICT 活用工事を TS で断面管理を実施 手順 4 帳票の作成 TS で計測したデータを出来形帳票作成ソフトウェアを用いて パソコンに取り込みます 各帳票を出力します 手順 5 計測結果の提出 (53 次元データの納品 ) 3 次元データの納品は以下に従い作成します 施工管理データ (XMLファイル) 出来形計測データ (XMLファイル) 基本設計データ (XMLファイル) 4

2 簡易型 ICT 活用工事を TS ノンプリズム方式で面管理を実施 簡易型 ICT 活用工事 ( 土工 ) の必修項目 2 4 5 に 選択項目の 13 次元起工測量を追加しても ICT 活用工事となります 断面管理と面管理どちらにも適用できます ここでは TS ノンプリズム方式を用いて 面管理の計測を解説します 13 次元起 測量 23 次元設計データ作成 3ICT 建設機械による施 43 次元出来形管理等の施 管理 53 次元データの納品 手順 1 準備するもの 適用基準 TS( ノンプリズム方式 ) を用いた出来形管理要領 ( 土工編 )( 案 ) 土木工事施工管理基準及び規格値 ( 案 ) 平面図 発注図を準備します平面図縦断図横断図 断面図 縦断図 トータルステーション ( ノンプリズム方式 ) 平面精度 ±20mm 鉛直精度 ±20mm 以内 12 ヶ月以内の精度確認 パソコン ( データ量が多くなければ 一般的なスペックで可能です ) ソフト ( 以下のソフトが セット販売されております ) 出来形管理用 TS ソフトウェア 3 次元設計データ作成出来形計測管理出来形帳票作成 5

2 簡易型 ICT 活用工事を TS ノンプリズム方式で面管理を実施 手順 2 3 次元起工測量を実施 (13 次元起 測量 ) TS ノンプリズム型で起工測量を実施します管理断面や任意の箇所 (0.5m 0.5m メッシュ ) 計測します ノンプリだから 一人で計測できます 手順 3 3 次元設計データを作成 (23 次元設計データ作成 ) 発注図を基にパソコンでソフトウェアを用いて 3 次元設計データを作成します データが完成したら 出来形管理用ソフトウェアで TS に読み込みます 6 3 次元設計データ等のイメージ 選択

2 簡易型 ICT 活用工事を TS ノンプリズム方式で面管理を実施 手順 4 TS( ノンプリ ) で計測 (43 次元出来形管理等の施工管理 ) TS で 土木工事施工管理基準及び規格値 ( 案 ) に従い計測します 面管理で計測 工事基準点上又は後方交会法により TS を設置 各面の計測 ノンプリだから一人で計測できます 手順 5 帳票の作成 TS で計測したデータを出来形帳票作成ソフトウェアを用いて パソコンに取り込みます 各帳票を出力します 7

2 簡易型 ICT 活用工事を TS ノンプリズム方式で面管理を実施 手順 6 計測結果の提出 (53 次元データの納品 ) 3 次元データの納品は以下に従い作成します 3 次元設計データ (LandXML 等のオリジナルデータ (TIN)) 出来形管理資料 ( 出来形管理図表 (PDF) または ビュワー付き 3 次元データ ) TSによる出来形評価用データ (CSV LandXML LAS 等のポイントファイル ) TS 出来形計測データ (LandXML 等のオリジナルデータ (TIN)) TS 計測点群データ (CSV LandXML LAS 等のポイントファイル ) 工事基準点データ (CSV LandXML SIMA 等のポイントファイル ) 8

3 簡易型 ICT 活用工事を GNSS ローバーで断面管理を実施 簡易型 ICT 活用工事 ( 土工 ) は以下の 2 4 5 項目を実施すれば ICT 活用工事となります ここでは GNSS ローバーを用いて 断面管理での計測を解説します 13 次元起 測量 23 次元設計データ作成 3ICT 建設機械による施 43 次元出来形管理等の施 管理 53 次元データの納品 適用基準 RTK GNSS を用いた出来形管理要領 ( 土工編 )( 案 ) 土木工事施工管理基準及び規格値 ( 案 ) 手順 1 準備するもの 平面図 発注図を準備します平面図縦断図横断図 断面図 縦断図 GNSS ローバー 1 級 (2 周波 ) 12 ヶ月以内の検定済 パソコン ( データ量が多くなければ 一般的なスペックで可能です ) ソフト ( 以下のソフトが セット販売されております ) 出来形管理用 TS ソフトウェア基本設計データ作成出来形計測管理出来形帳票作成 9

3 簡易型 ICT 活用工事を GNSS ローバーで断面管理を実施 手順 2 基本設計データを作成 (23 次元設計データ作成 ) 発注図を基にパソコンでソフトウェアを用いて 基本設計データを作成します データが完成したら 出来形管理用ソフトウェアで GNSS ローバーに読み込みます 手順 3 GNSS ローバーで計測 (43 次元出来形管理等の施工管理 ) E 点 (X,Y,Z) GNSS ローバーで 土木工事施工管理基準及び規格値 ( 案 ) に従い計測します H 点 (X,Y,Z) F 点 (X,Y,Z) C 点 (X,Y,Z) G 点 (X,Y,Z) A 点 (X,Y,Z) B 点 (X,Y,Z) D 点 (X,Y,Z) 断面管理で計測 工事基準点でキャリブレーション等の設定を行う GNSS ローバーで各点の計測 一人で計測できます 10

3 簡易型 ICT 活用工事を GNSS ローバーで断面管理を実施 手順 4 帳票の作成 GNSS ローバーで計測したデータを出来形帳票作成ソフトウェアを用いて パソコンに取り込みます 各帳票を出力します 手順 5 計測結果の提出 (53 次元データの納品 ) 3 次元データの納品は以下に従い作成します 施工管理データ (XMLファイル) 出来形計測データ (XMLファイル) 基本設計データ (XMLファイル) 11