バインダー2

第2 章 北米地域にみる厚生労策の概要と最近の動向 米 労策 参考 1 ル 105.89 円 2014 年期中平均 の増加等雇用環境の改善に加えて 個人消費が緩やかに 2014 年 7 月に労力投資委員会の柔軟性を高めると 増加していることなどから 景気は緩やかに回復してい ともに 参加者に必要なサビをより柔軟に提供す 際機関による経済 及び雇用 失業等の 動向と今後の見通し 第２節 アメリ合衆 nited States of America る ることを目的とした労力革新 機会法が成立し 原 則として 2015 年 7 月から行される ２ 雇用 失業対策 連邦最低賃金の引上げの目途がたたない中 大統領 １ 雇用 失業情勢 令により連邦政府契約事業者に対し 最低賃金が時給 2008 年夏以降金融危機の影響を受け急激に悪化し 10.10 ルとされた また 州レベルでの最低賃金引 米 26 年 4 か月ぶりの高い水準となった その後 景気が緩 やかに回復したのを受けて 失業率も緩やかながら低下 し 直近では 6 パセトを下回っている 2007 年以降のサブプム住宅ロ問題に端を発 欧州諸と比較して労市場の柔軟性が高く 従来は する住宅金融市場の混乱 エネルギ価格高騰等の影響 長期間失業する者が比較的低水準であったが 景気の回 を受けた個人消費の減速等からの内需の落ち込みによ 復がこれまでの景気回復期に比べ緩やかであることもあ り 2007 年 12 月から景気後退局面に入り 2008 年 2009 り 今景気後退期では長期間 27 週間以上 の失業者の 年は共にマ成長を記録した 直近では 雇用者数 全体に占める割合が大きい １ 経済情勢 労策 2009 年 10 月の失業率は 10.0% となり 1983 年 6 月以来 上げが 14 州及びワシト D.C. で行われた 表 2-2-1 実質 GDP 成長率 年 四半期 ₂₀₀7 ₂₀₀8 ₁ 8 実質 GDP 成長率 ₂₀₀₉ ₀ ₃ ₂₀₁₀ ₂ 8 ₂₀₁₁ ₂ ₅ ₂₀₁₃ ₂₀₁₂ ₁ ₆ ₂ ₃ Q₁ ₂ ₂ ₂ 7 Q₂ ₁ 8 ₂₀₁₄ Q₃ ₄ ₅ Q₄ Q₁ ₃ ₅ Q₂ ₂ ₁ Q₃ ₄ ₆ ₅ ₀ 資料出所 連邦商務省経済分析局 BA ホムペジ 注 四半期の数字は季節調整値 前期比年率 千人 年 月 ₂₀₀7 ₂₀₀8 ₂₀₀₉ ₂₀₁₀ ₂₀₁₁ ₂₀₁₃ ₂₀₁₂ Q₃ ₂₀₁₄ Q₄ Q₁ Q₂ Q₃ Q₄ 労力人口 ₁₅₃ ₁₂₄ ₁₅₄ ₂87 ₁₅₄ ₁₄₂ ₁₅₃ 88₉ ₁₅₃ ₆₁7 ₁₅₄ ₉7₅ ₁₅₅ ₃8₉ ₁₅₅ ₅7₀ ₁₅₄ ₉8₉ ₁₅₅ ₉₂₂ ₁₅₅ 78₅ ₁₅₅ ₅8₃ ₁₅₅ ₉7₁ ₁₅₆ ₂₅8 就業者数 ₁₄₆ ₀₄7 ₁₄₅ ₃₆₂ ₁₃₉ 877 ₁₃₉ ₀₆₄ ₁₃₉ 8₆₉ ₁₄₂ ₄₆₉ ₁₄₃ ₉₂₉ ₁₄₄ ₂87 ₁₄₄ ₂₀₅ ₁₄₆ ₃₀₅ ₁₄₅ ₄₃₄ ₁₄₅ ₉₄₆ ₁₄₆ ₄8₆ ₁₄7 ₃₄₄ 8 ₉₂₄ ₁₄ ₂₆₅ ₁₄ 8₂₅ ₁₃ 7₄7 ₁₂ ₅₀₆ ₁₁ ₄₆₀ ₁₁ ₂8₃ ₁₀ 78₄ ₉ ₆₁7 ₁₀ ₃₅₀ ₉ ₆₃7 ₉ ₄8₄ 8 ₉₁₄ ₄ ₆ ₅ 8 ₉ ₃ ₉ ₆ 8 ₉ 8 ₁ 7 ₄ 7 ₃ 7 ₀ ₆ ₂ ₆ ₆ ₆ ₂ ₆ ₁ ₅ 7 男性 ₄ 7 ₆ ₁ ₁₀ ₃ ₁₀ ₅ ₉ ₄ 8 ₂ 7 ₆ 7 7 7 ₂ ₆ ₃ ₆ 8 ₆ ₃ ₆ ₁ ₅ 8 女性 ₄ ₅ ₅ ₄ 8 ₁ 8 ₆ 8 ₅ 7 ₉ 7 ₁ ₆ 8 ₆ 7 ₆ ₁ ₆ ₅ ₆ ₀ ₆ ₁ ₅ ₆ ₁₆ ₁₉ 歳 ₁₅ 7 ₁8 7 ₂₄ ₃ ₂₅ ₉ ₂₄ ₄ ₂₄ ₀ ₂₂ ₉ ₂₂ ₃ ₂₁ ₂ ₁₉ ₆ ₂₁ ₀ ₁₉ ₆ ₁₉ 8 ₁7 7 ₂₀ ₂₄ 歳 8 ₂ ₁₀ ₂ ₁₄ 7 ₁₅ ₅ ₁₄ ₆ ₁₃ ₃ ₁₂ 8 ₁₂ 7 ₁₁ 7 ₁₁ ₂ ₁₂ ₀ ₁₀ 7 ₁₁ ₂ ₁₀ 7 失業率 7 ₀78 失業者数 表 2-2-2 雇用 失業の動向 資料出所 連邦労省労統計局 BLS Current Population Survey 注 四半期の数字は季節調整値 2014 年海外情勢報告 81

定 例 報 告 [2014 年 の 海 外 情 勢 ] 動 及 米 労 策 表 2-2-3 業 種 別 に 雇 用 者 数 の 推 移 を 見 ると 2014 年 は 情 報 産 業 では 減 少 しているが 他 の 業 種 では 増 加 している 失 業 者 の 失 業 期 間 別 構 成 比 の 推 移 % 年 ₂₀₀7 ₂₀₀8 ₂₀₀₉ ₂₀₁₀ ₂₀₁₁ ₂₀₁₂ ₂₀₁₃ ₂₀₁₄ 合 計 ₁₀₀.₀ ₁₀₀.₀ ₁₀₀.₀ ₁₀₀.₀ ₁₀₀.₀ ₁₀₀.₀ ₁₀₀.₀ ₁₀₀.₀ ₅ 週 間 未 満 ₃₅.₉ ₃₂.8 ₂₂.₂ ₁8.7 ₁₉.₅ ₂₁.₁ ₂₂.₅ ₂₅.7 ₅ ~ ₁₄ 週 間 ₃₁.₅ ₃₁.₄ ₂₆.8 ₂₂.₀ ₂₁.8 ₂₂.₉ ₂₄.₁ ₂₅.₃ ₁₅ ~ ₂₆ 週 間 ₁₅.₀ ₁₆.₀ ₁₉.₅ ₁₆.₀ ₁₅.₀ ₁₄.₉ ₁₅.8 ₁₅.₆ ₂7 週 間 以 上 ₁7.₆ ₁₉.7 ₃₁.₅ ₄₃.₃ ₄₃.8 ₄₁.₁ ₃7.₆ ₃₃.₅ 資 料 出 所 : 連 邦 労 省 労 統 計 局 BLS Current Population Survey 表 2-2-4 産 業 別 非 農 業 部 門 雇 用 者 数 の 推 移 千 人 年 ₂₀₀7 ₂₀₀8 ₂₀₀₉ ₂₀₁₀ ₂₀₁₁ ₂₀₁₂ ₂₀₁₃ ₂₀₁₄ 非 農 業 部 門 雇 用 者 数 計 ₁₃7,₉₃₆ ₁₃7,₁7₀ ₁₃₁,₂₃₃ ₁₃₀,₂7₅ ₁₃₁,8₄₂ ₁₃₄,₁₀₄ ₁₃₆,₃₆8 ₁₃8,₉₀7 ₁,8₁₁ 7₆₆ ₅,₉₃7 ₉₅8 ₁,₅₆7 ₂,₂₆₂ ₂,₂₆₄ ₂,₅₃₉ 民 間 部 門 ₁₁₅,7₁8 ₁₁₄,₆₆₁ ₁₀8,₆78 ₁₀7,78₅ ₁₀₉,7₅₆ ₁₁₂,₁8₄ ₁₁₄,₅₀₄ ₁₁7,₀₀7 ₁,₅₆7 ₁,₀₅7 ₅,₉8₃ 8₉₃ ₁,₉7₁ ₂,₄₂8 ₂,₃₂₀ ₂,₅₀₃ 鉱 業 伐 木 搬 出 業 7₂₄ 7₆7 ₆₉₄ 7₀₅ 788 8₄8 8₆8 ₉₁₂ ₄₀ ₄₃ 7₃ ₁₁ 8₃ ₆₀ ₂₀ ₄₄ 建 設 業 7,₆₃₀ 7,₁₆₂ ₆,₀₁₆ ₅,₅₁8 ₅,₅₃₃ ₅,₆₄₆ ₅,8₂7 ₆,₀₃8 ₆₁ ₄₆8 ₁,₁₄₆ ₄₉8 ₁₅ ₁₁₃ ₁8₁ ₂₁₁ 製 造 業 ₁₃,87₉ ₁₃,₄₀₆ ₁₁,8₄7 ₁₁,₅₂8 ₁₁,7₂₆ ₁₁,₉₂7 ₁₂,₀₀₆ ₁₂,₁₄₂ ₂7₆ ₄7₃ ₁,₅₅₉ ₃₁₉ ₁₉8 ₂₀₁ 7₉ ₁₃₆ 耐 久 財 8,8₀8 8,₄₆₃ 7,₂8₄ 7,₀₆₄ 7,₂7₃ 7,₄7₀ 7,₅₄₃ 7,₆7₀ ₁7₃ ₃₄₅ ₁,₁7₉ ₂₂₀ ₂₀₉ ₁₉7 7₃ ₁₂7 非 耐 久 財 ₅,₀7₁ ₄,₉₄₃ ₄,₅₆₄ ₄,₄₆₄ ₄,₄₅₃ ₄,₄₅7 ₄,₄₆₃ ₄,₄7₂ ₁₀₃ ₁₂8 ₃7₉ ₁₀₀ ₁₁ ₄ ₆ ₉ 卸 売 小 売 業 運 輸 ₂₆,₆₃₀ ₂₆,₂₉₃ ₂₄,₉₀₆ ₂₄,₆₃₆ ₂₅,₀₆₅ ₂₅,₄7₆ ₂₅,87₀ ₂₆,₄₀₉ 業 公 益 事 業 ₃₅₄ ₃₃7 ₁,₃87 ₂7₀ ₄₂₉ ₄₁₁ ₃₉₄ ₅₃₉ 小 売 業 ₁₅,₅₂₀ ₁₅,₂8₃ ₁₄,₅₂₂ ₁₄,₄₄₀ ₁₄,₆₆8 ₁₄,8₄₁ ₁₅,₀77 ₁₅,₃₆₄ ₁₆7 ₂₃7 7₆₁ 8₂ ₂₂7 ₁7₃ ₂₃₆ ₂87 情 報 産 業 ₃,₀₃₂ ₂,₉8₄ ₂,8₀₄ ₂,7₀7 ₂,₆7₄ ₂,₆7₆ ₂,₆8₅ ₂,₆7₄ ₆ ₄8 ₁8₀ ₉7 ₃₃ ₂ ₉ ₁₁ 金 融 保 険 不 動 産 業 8,₃₄8 8,₂₀₆ 7,8₃8 7,₆₉₅ 7,₆₉7 7,78₄ 7,88₀ 7,₉₅7 ₁₉ ₁₄₂ ₃₆8 ₁₄₃ ₂ 87 ₉₆ 77 専 門 対 企 業 サビ ₁7,₉₄₂ ₁7,7₃₅ ₁₆,₅7₉ ₁₆,7₂8 ₁7,₃₃₂ ₁7,₉₃₂ ₁8,₅₆₀ ₁₉,₂₃₅ ₃7₆ ₂₀7 ₁,₁₅₆ ₁₄₉ ₆₀₄ ₆₀₀ ₆₂8 ₆7₅ 労 者 派 遣 業 ₂,₅₉7 ₂,₃₄8 ₁,8₂₃ ₂,₀₉₄ ₂,₃₁₃ ₂,₄₉₅ ₂,₆₅₃ ₂,88₄ ₄₀ ₂₄₉ ₅₂₅ ₂7₀ ₂₁₉ ₁8₂ ₁₅8 ₂₃₁ 教 育 医 療 福 祉 ₁8,₆₁₃ ₁₉,₁₅₆ ₁₉,₅₅₀ ₁₉,88₉ ₂₀,₂₂8 ₂₀,₆₉8 ₂₁,₁₀₂ ₂₁,₄87 787 ₅₄₃ ₃₉₄ ₃₃₉ ₃₃₉ ₄7₀ ₄₀₄ ₃8₅ 娯 楽 業 宿 泊 飲 食 業 ₁₃,₄₂7 ₁₃,₄₃₆ ₁₃,₀77 ₁₃,₀₄₉ ₁₃,₃₅₃ ₁₃,7₆8 ₁₄,₂₄₂ ₁₄,₆₄₂ ₃₁7 ₉ ₃₅₉ ₂8 ₃₀₄ ₄₁₅ ₄7₄ ₄₀₀ その 他 サビ ₅,₄₉₄ ₅,₅₁₅ ₅,₃₆7 ₅,₃₃₁ ₅,₃₆₀ ₅,₄₃₀ ₅,₄₆₄ ₅,₅₁₁ ₅₆ ₂₁ ₁₄8 ₃₆ ₂₉ 7₀ ₃₄ ₄7 政 府 ₂₂,₂₁8 ₂₂,₅₀₉ ₂₂,₅₅₅ ₂₂,₄₉₀ ₂₂,₀8₆ ₂₁,₉₂₀ ₂₁,8₆₄ ₂₁,₉₀₀ ₂₄₄ ₂₉₁ ₄₆ ₆₅ ₄₀₄ ₁₆₆ ₅₆ ₃₆ 資 料 出 所 : 連 邦 労 省 労 統 計 局 BLS Current mployment Statistics 注 ₁. ッコ 内 は 前 年 との 差 注 ₂. ₂₀₁₄ 年 の 値 は 速 報 値 82 2014 年 海 外 情 勢 報 告

第 2 章 [ 北 米 地 域 にみる 厚 生 労 策 の 概 要 と 最 近 の 動 向 米 ] 2 雇 用 失 業 対 策 の 実 機 関 等 概 要 基 本 的 に 州 において 行 われており 各 州 の 労 担 当 部 局 名 称 はDepartment of Labor Department of Labor & Workforce Development Department of mployment Security などが 所 掌 している 連 邦 政 府 の 主 要 な 役 割 は 連 邦 法 に 基 づく 指 示 監 督 連 邦 助 成 金 予 算 の 配 分 技 術 的 援 助 であり 連 邦 労 省 が 担 当 し ている 連 邦 労 省 雇 用 訓 練 局 mployment and Training Administration:TAが 雇 用 及 び 職 業 訓 練 に 係 る 政 策 法 令 を 所 掌 している 1933 年 制 定 の ワ グ ペ ザ 法 Wagner- Peyser Actにより 全 職 業 サビ 制 度 を 全 米 に 設 置 することが 規 定 されている また クリト 大 統 領 時 代 の1998 年 に 制 定 された 労 力 投 資 法 Workforce Investment Act of 1998: WIAにより 各 州 各 地 域 において 労 力 投 資 委 員 会 Workforce Investment Board: WIB 1 が 創 設 されるとともに 求 職 者 が1か 所 で 職 業 紹 介 失 業 保 険 教 育 職 業 訓 練 情 報 などのサ ビを 受 けられるワトップの 職 業 セタを 各 州 が 整 備 することが 規 定 された 2 これ 以 降 連 邦 政 府 の 指 導 のもと 各 州 で 整 備 が 進 められ 現 在 全 で2,474か 所 2014 年 11 月 現 在 運 営 されている このうち 全 ての サビが 提 供 される 総 合 型 Comprehensiveは 1,670か 所 一 部 のサビが 提 供 される 提 携 型 Affiliateは804か 所 である 近 年 職 業 セタの 拠 点 数 は 減 少 傾 向 にあるが これを 補 うため キャピ グなどを 改 造 した 大 型 車 両 に 職 業 サビの 提 供 に 必 要 な 機 材 を 搭 載 し 地 域 の 図 書 館 などの 公 共 設 を 巡 回 する 大 量 解 雇 があった 場 合 に 現 地 出 張 を 行 う と いった 移 動 型 サビを 提 供 している 州 もある 3 職 員 の 多 くは 州 労 省 の 公 務 員 であるが 州 政 府 の 他 部 門 の 職 員 や 訓 練 機 関 関 係 者 民 間 従 業 者 などが 勤 務 している 場 合 も 多 い 実 際 の 職 業 訓 練 プログムは 各 地 域 に 設 立 された 労 力 投 資 委 員 会 WIBが 州 の 労 力 投 資 委 員 会 が 定 めた 計 画 に 基 づき 各 地 域 の 実 情 に 応 じて 詳 細 を 決 めている なお セタの 運 営 は 各 地 域 に 設 立 された 労 力 投 資 委 員 会 WIBから 委 託 を 受 けた 委 託 機 関 Agency が 行 っている 場 合 もある 公 共 職 業 サビ 機 関 の 運 営 財 源 は 一 次 的 には 州 の 財 源 によるが 連 邦 政 府 はワグ ペザ 法 に 基 づき 各 州 に 対 して 公 共 職 業 サビ 機 関 の 運 営 について 助 成 金 を 支 給 している 連 邦 労 省 の2014 会 計 年 度 予 算 2013 年 10 月 ~ 2014 年 9 月 では 州 職 業 サビ 業 務 取 扱 事 務 費 mployment Service Grants to States に 約 6 億 6,418 万 ル 計 上 されている 公 的 な 職 業 能 力 開 発 専 門 の 設 はなく 職 業 能 力 開 発 を 必 要 とする 者 は セタへ 赴 き そこで 相 談 の 上 必 要 な 場 合 には 職 業 訓 練 実 者 を 紹 介 される 職 業 訓 練 実 者 には 大 学 レッジ コミュニティ レッ ジ 4 民 間 の 自 動 車 学 校 コピュタ 学 校 などがある ロ 雇 用 機 会 税 控 除 Work Opportunity Tax Credit: WOTC 就 業 が 困 難 である 集 団 に 属 する 求 職 者 を 雇 い 入 れた 雇 用 主 に 法 人 税 の 控 除 を 行 う 制 度 である 5 下 記 に 示 す 集 団 のいずれかに 属 する 者 を 雇 い 入 れた 雇 用 主 が 対 象 であ る なお いずれの 場 合 も 家 族 従 業 員 や 過 去 に 従 業 員 であった 者 は 対 象 外 である 貧 困 家 庭 一 時 扶 助 TANF 6 の 長 期 受 給 者 で 雇 用 日 hiring dateまで18か 月 間 連 続 で 受 給 していた 動 及 労 策 米 1 各 地 域 の 労 力 投 資 委 員 会 WIBは 各 州 に 設 置 された 州 労 力 投 資 委 員 会 WIBが 策 定 した 就 職 支 援 職 業 訓 練 計 画 に 基 づき 各 地 域 に 応 じたプ ログムの 管 理 運 営 を 行 う 2 呼 称 は 州 によってワトップ セタOne-stop Center mployment Office, Job Center など 様 々である 連 邦 労 省 は 2012 年 6 月 以 降 American Job Center との 名 称 を 用 いるよう 各 州 に 呼 びかけている 3 このような 車 両 を 用 意 している 例 としてメリ 州 やロリ 州 などがある 詳 細 は http://www.baltimorecountymd.gov/agencies/ jobtraining/locations.html 及 び http://floridajobs.org/pdg/factsheets/moble_1_stop.pdf を 参 照 のこと 4 コミュニティ レッジとは 州 及 び 地 域 により 設 立 運 営 されている 2 年 制 の 高 等 教 育 機 関 で 日 本 でいう 短 大 に 相 当 する ハテク 産 業 マ コミ ァッショ アト 旅 行 業 ホテル 映 画 テレビ 美 容 ポなどの 分 野 で 実 践 的 なプログムを 数 多 く 提 供 している 一 般 的 に 学 費 が 安 く 1ク 当 たりの 学 生 数 が 少 なく 学 生 に 対 してきめ 細 かい 指 導 を 提 供 しているといわれる 米 の 職 業 能 力 開 発 に 大 きな 役 割 を 果 たして いる 5 雇 用 機 会 税 控 除 については 1996 年 の 創 設 以 降 時 限 立 法 として 複 数 回 期 限 が 延 長 されてきた 2013 年 末 をもって 期 限 切 れを 迎 えていたが 2014 年 増 税 防 止 法 Tax Increase Prevention Act of 2014により 2013 年 末 まで 遡 及 したうえで 2014 年 末 まで 期 間 が 延 長 されている 6 貧 困 家 庭 一 時 扶 助 TANFは 児 童 や 妊 婦 のいる 貧 困 家 庭 に 対 して 現 金 給 付 を 行 う 制 度 である 詳 しくは 社 会 保 障 策 の4を 参 照 のこと 2014 年 海 外 情 勢 報 告 83

定 例 報 告 [2014 年 の 海 外 情 勢 ] 動 及 米 労 策 延 べ18か 月 間 受 給 していて 延 べ 期 間 が18か 月 に 到 達 した 日 から 雇 用 日 までの 期 間 が 2 年 に 満 たない 雇 用 日 までの2 年 間 までに 州 法 又 は 連 邦 法 で 定 める 貧 困 家 庭 一 時 扶 助 TANFの 受 給 期 間 を 使 い 切 った のいずれかに 該 当 する 者 ロに 該 当 しない 者 で 雇 用 日 までの18か 月 の 期 間 のうち9か 月 間 貧 困 家 庭 一 時 扶 助 TANF 給 付 を 受 け ていた 者 ハ 退 役 軍 人 で a 補 足 的 栄 養 支 援 SNAP 7 を 雇 用 日 までの 12か 月 中 3 か 月 以 上 受 給 している 家 族 に 属 する 者 b 軍 務 中 に 障 害 を 負 い 退 役 から 雇 用 日 までの 期 間 が 1 年 以 内 の 者 c 軍 務 中 に 障 害 を 負 い 過 去 1 年 のうち 6 か 月 以 上 失 業 している 者 d 過 去 1 年 のうち4 週 間 以 上 6か 月 未 満 失 業 している 者 e 過 去 1 年 のうち 6 か 月 以 上 失 業 している 者 ニ 元 重 罪 犯 人 ex-felonで 有 罪 判 決 又 は 釈 放 から 1 年 以 内 の 者 ホ18 歳 から 39 歳 で 連 邦 住 宅 開 発 省 又 は 連 邦 農 務 省 が 指 定 したエパワメト ゾmpowerment Zone 8 又 は 農 村 部 再 生 郡 Rural Renewal County に 居 住 する 者 へ 障 害 を 持 つ 者 で 州 や 連 邦 退 役 軍 人 局 が 認 定 したリ ハビリプログムを 修 了 した 者 ト16 17 歳 で 過 去 に 就 労 したことが 無 く 毎 年 5 月 1 日 から9 月 15 日 の 間 雇 われる 者 で 連 邦 住 宅 開 発 省 又 は 連 邦 農 務 省 が 指 定 したエパワメト ゾ mpowerment Zoneに 居 住 する 者 チ18 歳 から39 歳 で 雇 用 日 までの 過 去 6か 月 補 足 的 栄 養 支 援 SNAP 給 付 を 受 けている 家 族 に 属 する 者 又 は 過 去 5か 月 のうち3か 月 以 上 補 足 的 栄 養 支 援 SNAP 給 付 を 受 けている 家 族 に 属 する 者 表 2-2-5 雇 用 機 会 税 控 除 WOTCによる 税 控 除 額 年 間 の 労 時 間 ₄₀₀ 時 間 以 上 ₁₂₀ 時 間 以 上 ₄₀₀ 時 間 未 満 貧 困 家 庭 一 時 扶 助 TANFの 長 期 受 給 者 ₁ 年 目 ₁₀,₀₀₀ ルまでの 賃 金 の₄₀% ₁₀,₀₀₀ ルまでの 賃 金 の₂₅% ₂ 年 目 ₁₀,₀₀₀ ルまでの 賃 金 の₅₀% なし ロ 以 外 の 貧 困 家 庭 一 時 扶 助 の 受 給 者 ₁ 年 目 ₆,₀₀₀ルまでの 賃 金 の₄₀% ₆,₀₀₀ルまでの 賃 金 の₂₅% ハ 退 役 軍 人 a 補 足 的 栄 養 支 援 SNAPの 受 給 者 ₁ 年 目 ₆,₀₀₀ルまでの 賃 金 の₄₀% ₆,₀₀₀ルまでの 賃 金 の₂₅% b 障 害 があり 退 役 ₁ 年 以 内 ₁ 年 目 ₁₂,₀₀₀ ルまでの 賃 金 の₄₀% ₁₂,₀₀₀ ルまでの 賃 金 の₂₅% c 障 害 があり 過 去 ₁ 年 で₆か 月 以 上 失 業 ₁ 年 目 ₂₄,₀₀₀ ルまでの 賃 金 の₄₀% ₂₄,₀₀₀ ルまでの 賃 金 の₂₅% d 過 去 ₁ 年 で₄ 週 間 以 上 ₆ か 月 以 内 失 業 ₁ 年 目 ₆,₀₀₀ルまでの 賃 金 の₄₀% ₆,₀₀₀ルまでの 賃 金 の₂₅% e 過 去 ₁ 年 で₆か 月 以 上 失 業 ₁ 年 目 ₁₄,₀₀₀ ルまでの 賃 金 の₄₀% ₁₄,₀₀₀ ルまでの 賃 金 の₂₅% ニ 元 重 罪 犯 人 ₁ 年 目 ホ₁8 ~ ₃₉ 歳 で 指 定 地 域 に 住 む 者 ₁ 年 目 ₆,₀₀₀ルまでの 賃 金 の₄₀% ₆,₀₀₀ルまでの 賃 金 の₂₅% ヘ 障 害 があり 当 局 認 定 のリハビリプログムの 修 了 者 ₁ 年 目 ト₁₆ ₁7 歳 で 指 定 地 域 に 住 み 夏 期 に く 者 ₁ 年 目 ₃,₀₀₀ルまでの 賃 金 の₄₀% ₃,₀₀₀ルまでの 賃 金 の₂₅% チ₁8 ~ ₃₉ 歳 で 補 足 的 栄 養 支 援 SNAPの 受 給 者 ₁ 年 目 リ 補 足 的 所 得 保 障 SSIの 受 給 者 ₁ 年 目 ₆,₀₀₀ルまでの 賃 金 の₄₀% ₆,₀₀₀ルまでの 賃 金 の₂₅% 資 料 出 所 : 内 歳 入 庁 及 び 連 邦 労 省 の 資 料 を 基 に 厚 生 労 省 大 臣 官 房 際 課 にて 作 成 7 補 足 的 栄 養 支 援 事 業 SNAPは 2008 年 以 前 は タプと 呼 ばれていた 制 度 で 連 邦 政 府 が 低 所 得 者 世 帯 に 対 し 食 料 購 入 の 補 助 を 行 う 制 度 である 詳 しくは 社 会 保 障 策 4 及 び 厚 生 労 省 大 臣 官 房 際 課 2011 2009 ~ 2010 年 海 外 情 勢 報 告 特 集 アメリを 参 照 のこと 8 補 助 金 と 税 制 上 の 優 遇 措 置 をセティブとして 民 間 資 金 の 導 入 を 図 り 指 定 された 都 市 地 域 の 自 由 市 場 環 境 を 整 え 衰 退 したコミュニティを 活 性 化 させ 雇 用 を 創 出 することを 目 的 として 指 定 されている 84 2014 年 海 外 情 勢 報 告

第 2 章 [ 北 米 地 域 にみる 厚 生 労 策 の 概 要 と 最 近 の 動 向 米 ] リ 補 足 的 所 得 保 障 SSI 9 受 給 者 で 過 去 60 日 間 のい ずれかの 月 に 給 付 を 受 けていた 者 雇 用 主 に 対 する 控 除 額 は 当 初 1 年 間 に 該 当 する 場 合 には 当 初 2 年 間 の 賃 金 を 対 象 として 表 2-2-5 のとおり 3 若 年 者 雇 用 対 策 市 場 原 理 重 視 かつ 自 助 原 則 の 柄 であり 若 年 者 のみ に 焦 点 を 当 てた 雇 用 対 策 は 少 ない ただし 社 会 的 に 不 利 な 立 場 に 置 かれた 若 者 に 対 するプログムであるジョ ブ コアJob Corpsに 対 して 約 16 億 8,800 万 ル 2014 会 計 年 度 の 予 算 を 投 入 している ジョブ コア 社 会 的 に 不 利 な 立 場 にある 青 少 年 等 に 対 し 合 宿 訓 練 を 実 し 規 律 と 技 能 知 識 を 習 得 させ 教 育 職 業 訓 練 を 実 するプログムである 2014 年 6 月 末 現 在 全 125か 所 で 実 されており うち28か 所 は 立 公 園 など の 自 然 保 護 を 担 う 職 業 従 事 者 養 成 セタとして 農 務 省 林 野 部 が 運 営 その 他 は 労 省 から 民 間 企 業 等 が 受 託 して 運 営 している 以 下 の 要 件 全 てに 該 当 した 者 が 入 所 できる 16 ~ 24 歳 であること 10 低 所 得 であること 教 育 及 び 雇 用 に 際 し 学 校 を 中 退 した 家 出 した 里 子 であるなどの 不 利 な 立 場 にあること ジョブ コア プログムに 参 加 する 者 は 基 本 的 に 寮 に 宿 泊 しながら 基 礎 的 な 学 習 や 職 業 訓 練 を 受 ける 受 講 する 教 育 訓 練 はキャリア 開 発 サビシテム Career Development Services System: CDSS 11 を 用 いて 各 参 加 者 個 人 に 応 じたプログムが 提 供 され る 滞 在 期 間 は 最 大 2 年 で 平 均 1 年 程 度 であり 受 講 費 用 は 居 住 費 食 費 等 を 含 め 無 料 である 2013 年 7 月 から2014 年 6 月 の 期 間 の 修 了 者 のうち 就 職 軍 隊 に 入 隊 学 生 12 となった 者 の 割 合 は82.3% う ちルタムで 就 職 又 は 軍 隊 に 入 隊 した 者 の 割 合 は 68.2% 12か 月 後 に 在 職 軍 隊 に 入 隊 学 生 である 者 の 割 合 は 72%であった 表 2-2-6 ジョブ コアの 新 規 参 加 者 数 及 び 修 了 者 数 人 年 度 ₂₀₁₀ 年 7 月 ~ ₂₀₁₁ 年 7 月 ~ ₂₀₁₂ 年 7 月 ~ ₂₀₁₃ 年 7 月 ~ ₂₀₁₁ 年 ₆ 月 ₂₀₁₂ 年 ₆ 月 ₂₀₁₃ 年 ₆ 月 ₂₀₁₄ 年 ₆ 月 新 規 参 加 者 数 ₅₆,₁7₁ ₅₅,₀₂8 ₄₀,7₉₂ ₅₃,8₅7 修 了 者 数 ₃₅,₀7₂ ₃₆,₃₉8 ₃7,₂₃₉ ₂8,₅8₁ 資 料 出 所 : 連 邦 労 省 資 料 を 基 に 厚 生 労 省 大 臣 官 房 際 課 にて 作 成 注 :ジョブコアの 事 業 年 度 は7 月 から 翌 年 ₆ 月 となっている ロ 労 力 投 資 法 若 年 プログムWIA Youth Formula- Funded Grant Programs ワトップの 職 業 セタと 連 携 した 地 方 公 共 団 体 等 で 実 される14~21 歳 の 読 み 書 き 能 力 の 不 足 など 就 職 が 困 難 な 者 のニズに 沿 った 各 種 の 就 職 や 進 学 のため の 支 援 に 対 して 連 邦 政 府 が 助 成 金 を 提 供 するプログム である プログムの 内 容 は 各 地 域 の 労 力 投 資 委 員 会 WIBが 決 めるため 各 地 域 によって 異 なる 2014 年 7 月 に 成 立 した 労 力 革 新 機 会 法 Workforce Innovation and Opportunity Act: WIOA 13 では 中 退 者 に 対 する 教 育 や 訓 練 を 通 じた 高 校 卒 業 証 書 の 取 得 と 高 等 教 育 相 当 の 資 格 の 取 得 の 支 援 を 重 点 的 に 行 うため 若 年 者 向 け 連 邦 助 成 金 の 75% 現 行 は 30% を 学 校 中 退 者 に 使 用 すること 動 及 労 策 米 9 補 足 的 所 得 保 障 SSIとは 連 邦 政 府 により65 歳 以 上 の 高 齢 者 又 は 障 害 者 のうち 資 産 及 び 所 得 に 関 する 条 件 を 満 たす 者 に 対 して 行 われる 給 付 詳 しくは 社 会 保 障 策 の4を 参 照 のこと 10 22 歳 ~ 24 歳 の 割 合 は 全 体 の 20% 以 下 とするものとされている また 障 害 者 であれば 年 齢 制 限 は 課 せられない 11キャリア 開 発 サビシテムは, 以 下 の 四 つの 段 階 から 構 成 される 入 所 段 階 Outreach Admission:OA ジョブ コアに 関 する 情 報 収 集 入 所 申 請 審 査 を 経 て 入 所 後 キャリアのゴルを 判 断 設 定 し, 受 けられる 職 業 訓 練 についての 知 識 を 得 る キャリア 準 備 段 階 Career Preparation Period:CPP 入 所 後 職 業 検 索 IT の 基 本 知 識 自 己 開 発 などについて 基 本 的 なキルを 身 に 付 け 自 分 の 価 値 観 や 興 味 を 発 見 し タッの 支 援 を 受 け 個 人 キャ リア 開 発 プ Personal Career Development Plan:PCDPを 作 成 し 今 後 受 ける 教 育 と 職 業 訓 練 を 選 択 する キャリア 開 発 段 階 Career Development Period:CDP 教 育 プログムや 職 業 訓 練 リキュムについて 説 明 と 指 導 を 受 けるとともに 対 人 コミュニケショ 問 題 解 決 能 力 社 会 及 び 個 人 マネジメト 能 力 に 関 しても 指 導 を 受 ける キャリア 移 行 段 階 Career Transition Period:CTP タッなどが 入 所 生 の 就 職 支 援 を 行 うとともに 住 宅 など 就 職 に 必 要 なものについても 調 整 を 行 う 12 さらに 訓 練 を 受 けるために 別 のジョブコア セタに 移 籍 した 者 も 含 む 13 法 律 の 詳 細 については27ロを 参 照 のこと 2014 年 海 外 情 勢 報 告 85

定 例 報 告 [2014 年 の 海 外 情 勢 ] 動 及 米 労 策 職 場 における 学 習 work-based learningに 重 点 を 置 くために 同 助 成 金 の 20% 以 上 を 職 業 体 験 関 連 の 活 動 夏 期 就 労 summer jobs 養 成 訓 練 制 度 の 事 前 活 動 pre-apprenticeship OJT タシッ プに 使 用 すること が 規 定 されており 2015 年 7 月 から 実 される 4 高 齢 者 雇 用 対 策 高 齢 者 地 域 社 会 サビ 雇 用 事 業 Senior Community Service mployment Program: SCSP 概 要 1965 年 米 高 齢 者 法 第 5 編 Title V of the Older Americans Act of 1965に 基 づき 仕 事 がない 低 所 得 の 高 齢 者 のためにパトタム 労 の 機 会 を 提 供 し 一 般 の 雇 用 に 結 びつけることを 目 的 としており 高 齢 者 に 支 払 われる 賃 金 などの 経 費 が 連 邦 政 府 から 助 成 される ロ 適 用 範 囲 55 歳 以 上 で 失 業 しており 世 帯 所 得 が 連 邦 貧 困 ガ 14 の125%2014 年 においては 3 人 世 帯 の 場 合 年 24,738ルを 超 えない 者 ハ 具 体 的 内 容 州 地 方 政 府 や 連 邦 労 省 から 指 定 を 受 けた 非 営 利 団 体 が 雇 用 機 会 の 乏 しい 55 歳 以 上 の 者 を 雇 い 入 れる 参 加 者 は 平 均 で 週 20 時 間 非 営 利 団 体 や 公 共 機 関 で 訓 練 活 動 として 福 祉 サビの 提 供 環 境 美 化 自 然 保 護 な どの 地 域 サビに 従 事 する 賃 金 は 連 邦 最 低 賃 金 時 給 7.25 ル 32ロ 参 照 州 最 低 賃 金 のいずれか 高 い 方 が 支 給 される 参 加 者 はこのほか 講 義 指 導 コミュニティ レッジ の 受 講 などの 訓 練 や 求 職 活 動 への 支 援 が 受 けられる ま た このプログムを 実 するための 経 費 が 連 邦 政 府 か ら 助 成 される 5 障 害 者 雇 用 対 策 1973 年 リハビリテショ 法 Rehabilitation Act of 1973に 基 づき 各 州 は 州 政 府 内 に 職 業 リハビリテショ 局 vocational rehabilitation VRagencyを 設 置 しており 教 育 省 リハビリテショサビ 部 Rehabilitation Services Administrationから 財 政 支 援 が 行 われている また 労 力 投 資 法 WIAによ り 州 の 職 業 リハビリテショ 局 はワトップの 職 業 セタ2 参 照 の 必 須 パトとされている 実 際 の 連 携 のあり 方 は 州 により 様 々だが 通 常 ワ トップの 職 業 セタを 訪 れた 求 職 者 は リハビリテ ショサビの 利 用 条 件 に 当 てはまれば 各 州 の 職 業 リ ハビリテショ 局 に 紹 介 されることとなっている 1990 年 障 害 を 持 つ 米 人 法 Americans with Disabilities Act of 1990では 使 用 者 が 障 害 を 持 つ 資 格 要 件 を 満 たす 者 qualified individualに 対 し 障 害 を 理 由 とする 一 切 の 雇 用 上 の 差 別 を 禁 止 している 一 方 障 害 者 の 雇 用 の 義 務 づけはないが リハビリテショ 法 第 503 条 関 係 規 則 において 連 邦 政 府 契 約 業 者 について 労 者 の 職 種 ごとに 障 害 者 が7%を 占 めることを 目 標 とす ることが 定 められ 2014 年 3 月 から 行 されている 2014 年 7 月 に 成 立 した 労 力 革 新 機 会 法 では 各 州 の 職 業 リハビリテショ 局 に 対 し 就 職 前 移 行 サビ pre-employment transition services を 障 害 のある 全 ての 学 生 に 提 供 することが 求 められている 各 州 は1973 年 リハビリテショ 法 に 基 づく 連 邦 政 府 か らの 財 政 支 援 の15% 以 上 を 同 サビに 割 り 当 てるこ ととされている 同 サビでは 全 ての 障 害 のある 若 者 に 対 し 職 業 開 拓 セリグや 競 合 的 で 非 障 害 者 と 同 じ 職 場 経 験 の 機 会 が 提 供 されることとなっている 6 失 業 保 険 制 度 等 15 失 業 保 険 制 度 連 邦 失 業 税 法 Federal nemployment Tax Act の 下 各 州 が 同 法 で 定 められた 一 定 の 要 件 に 基 づいて 独 14 連 邦 貧 困 ガPoverty Guidelinesとは 行 政 上 使 う 指 標 として 連 邦 保 健 福 祉 省 が 連 邦 貧 困 基 準 Poverty Thresholds: 商 務 省 セ サ 局 が 統 計 上 貧 困 者 を 把 握 するために 使 用 しているをもとに 世 帯 人 数 ごとに 毎 年 決 めているもので 2014 年 においては3 人 世 帯 の 場 合 年 19,790 ルア ハワを 除 く 48 州 及 びワシト D.C. における 水 準 連 邦 貧 困 ガと 連 邦 貧 困 基 準 の 詳 細 については 保 健 福 祉 省 ホ ムペジhttp://aspe.hhs.gov/poverty/faq.shtmlを 参 照 のこと 15 詳 細 については 厚 生 労 省 大 臣 官 房 際 課 2011 2009 ~ 2010 年 海 外 情 勢 報 告 特 集 アメリを 参 照 のこと 86 2014 年 海 外 情 勢 報 告

第 2 章 [ 北 米 地 域 にみる 厚 生 労 策 の 概 要 と 最 近 の 動 向 米 ] 自 のプログムを 管 理 運 営 している 制 度 の 主 要 な 目 的 は 1 非 自 発 的 失 業 者 に 対 する 一 時 的 所 得 補 償 2 景 気 後 退 期 における 経 済 の 安 定 確 保 であり やむを 得 ない 理 由 なき 自 発 的 失 業 者 に 対 する 給 付 は 通 常 行 われない 制 度 の 実 態 は 各 州 のそれぞれ 独 立 したプログムの 集 合 体 であるが 連 邦 政 府 のガに 沿 っていることも あり 給 付 の 対 象 者 給 付 期 間 給 付 額 等 の 基 本 的 な 項 目 については 各 州 最 低 限 の 水 準 は 確 保 されている な お 連 邦 政 府 職 員 軍 人 鉄 道 従 業 員 については 連 邦 政 府 等 が 運 営 する 失 業 保 険 制 度 の 適 用 を 受 ける 16 動 及 名 称 根 拠 法 運 営 主 体 表 2-2-7 失 業 保 険 制 度 失 業 保 険 nemployed Insurance 連 邦 失 業 税 法 Federal nemployment Tax Act 社 会 保 障 法 Social Security Act 第 ₃ 編 第 ₉ 編 第 ₁₂ 編 及 び 各 州 法 州 政 府 が 主 体 となって 運 営 し 連 邦 労 省 雇 用 訓 練 局 mployment and Training Administrationが 監 督 を 行 っている 対 象 事 業 主 : 連 邦 失 業 保 険 税 の 対 象 となる 事 業 主 は1 当 該 年 又 は 前 年 のいずれかの 四 半 期 に 合 計 ₁,₅₀₀ル 以 上 の 賃 金 を 支 払 ったか 又 は2 ₁ 人 以 上 の 労 者 を 暦 年 で₂₀ 週 以 上 雇 用 する 事 業 主 である ただし 農 業 においては1 当 該 年 又 は 前 年 のいずれかの 四 半 期 に 合 計 ₂₀,₀₀₀ル 以 上 の 賃 金 を 支 払 ったか 又 は2₁₀ 人 以 上 の 労 者 を 暦 年 で₂₀ 週 以 上 雇 用 する 事 業 主 である なお 連 邦 州 地 方 政 府 で く 者 外 政 府 際 機 関 で く 者 一 部 の 非 営 利 団 体 ィアの 部 族 等 は 対 象 外 とされてい る 州 の 失 業 保 険 制 度 は 州 地 方 政 府 で く 者 一 部 の 非 営 利 団 体 ィアの 部 族 を 対 象 とすることを 義 務 づけられている この 他 には 連 邦 法 上 での 規 定 はないが 連 邦 失 業 保 険 税 の 対 象 となる 者 は 州 の 失 業 保 険 税 を 支 払 うことで 連 邦 失 業 保 険 税 の ₅.₄% 分 が 控 除 されるため 多 くの 州 では 連 邦 失 業 保 険 税 を 納 める 事 業 主 は 州 の 失 業 保 険 制 度 の 対 象 事 業 主 とされている 対 象 労 者 : 失 業 保 険 税 を 支 払 っている 事 業 主 に 雇 われている 者 で 大 部 分 の 州 で 役 員 も 含 む 入 職 時 の 被 保 険 者 届 出 等 は 特 になく 受 給 要 件 に 事 後 的 に 該 当 すれば 受 給 できる 州 ごとに 異 なる 一 般 的 には 離 職 前 直 近 ₅ 四 半 期 中 最 初 の₄ 四 半 期 間 の 算 定 期 間 中 ₂ 四 半 期 について 賃 金 の 支 払 いを 受 け ており 賃 金 が 一 定 額 以 上 あることとされている なお 賃 金 の 条 件 は 多 くの 州 で₁,₀₀₀ルから₄,₀₀₀ル 程 度 で 設 定 されてい る 期 間 の 条 件 については 多 くの 州 で 直 近 ₄ 四 半 期 間 など 別 の 算 定 期 間 内 で 一 定 の 雇 用 期 間 及 び 給 与 所 得 があれば 受 給 を 認 めている ワシト 州 を 除 き 労 時 間 は 受 給 要 件 とされていない 懲 戒 解 雇 又 は 自 己 都 合 でないこと ただし 自 己 都 合 であっても 正 当 な 理 由 があると 認 められれば 受 給 が 認 められる 求 職 の 能 力 及 び 意 欲 があること 給 付 期 間 : 特 に 連 邦 法 上 での 定 めはなく 州 ごとに 上 限 は₁₂ 週 ノロ 州 ~ ₃₀ 週 マサチュセッ 州 と 異 なるが 大 部 分 の 州 で₂₆ 週 を 上 限 としている 失 業 率 が 高 い 場 合 には 州 法 に 基 づき 延 長 給 付 extended benefitsが₁₃ 週 間 又 は₂₀ 週 間 追 加 で 支 給 されることとされている なお ₂₀₀8 年 以 降 連 邦 政 府 による 経 済 対 策 の 一 環 として 緊 急 失 業 補 償 mergency nemployment Compensation ₂₀₀8: C ₂₀₀8による 給 付 が ₂₀₁₄ 年 ₁ 月 ₁ 日 までの 時 限 措 置 として 行 われていた 延 長 に 必 要 な 連 邦 政 府 補 助 の 受 入 れ 判 断 をした 州 では 州 の 失 業 率 の 水 準 等 により 最 長 で₉₃ 週 まで 給 付 されることとされていた 給 付 水 準 : 州 ごとに 異 なるが 多 くの 州 で 州 失 業 保 険 税 の 課 税 対 象 となった 週 当 たり 賃 金 の 平 均 の₅ 割 程 度 の 額 とされており 最 低 額 及 び 最 高 額 の 定 めがある 週 ₅ル~ ₆7₉ル 程 度 扶 養 者 増 額 込 みでは 最 大 で₁,₀₁₉ル 全 米 の 平 均 給 付 額 は 週 ₃₀₉.87 ル₂₀₁₃ 年 待 機 期 間 は 州 により 異 なるが₀ ~ ₁ 週 間 連 邦 失 業 保 険 税 : 事 業 主 のみに 課 される 各 暦 年 における 年 間 賃 金 のうち7,₀₀₀ルを 超 えない 部 分 の ₆.₀% ただし 州 の 失 業 保 険 税 を 期 日 ま でに 納 めている 場 合 には 原 則 として 適 用 される 州 の 失 業 保 険 税 率 に 関 わらず₀.₆% 各 州 の 失 業 保 険 税 : ₃ 州 を 除 き 事 業 主 のみに 課 される 各 州 の 失 業 保 険 税 率 は 州 ごとに 異 なり かつ 雇 用 者 給 付 実 績 レオ 実 績 等 に 応 じて 事 業 所 ごとに 異 なる また 課 税 対 象 となる 賃 金 の 上 限 は 各 州 により 異 なる 年 7,₀₀₀ ~ ₄₁,₃₀₀ル 州 失 業 保 険 税 の 全 米 平 均 税 率 は ₂₀₁₄ 年 の 推 計 では 課 税 対 象 賃 金 の₃.₃₆% 賃 金 総 額 の₀.8₂% である 被 保 険 者 資 格 受 給 要 件 被 保 険 者 期 間 等 労 策 米 離 職 理 由 その 他 給 付 期 間 水 準 財 源 保 険 料 実 績 公 費 負 担 連 邦 政 府 においては 特 例 措 置 の 場 合 以 外 なし 受 給 者 数 7,8₁8,878 人 ₂₀₁₃ 年 中 に 失 業 保 険 の 初 回 の 給 付 を 受 けた 者 支 給 総 額 ₃₆₄.₅₄ 億 ル ₂₀₁₃ 年 各 州 により 基 金 が 積 み 立 てられている 基 金 残 高 の 各 州 計 :₂₂₉.₆8 億 ル ₂₀₁₃ 年 末 一 部 の 州 で 基 金 が 枯 渇 しており ₂₀₁₄ 年 ₁₁ 月 現 在 ₉ 州 で 連 邦 政 府 から 資 金 を 借 り 入 れている 連 邦 政 府 からの 借 入 額 の 各 州 計 は₂₀₆.₅₆ 億 ル ₂₀₁₃ 年 末 基 金 残 高 等 なお 連 邦 政 府 から 借 入 れを 行 った 場 合 で ₁ 月 ₁ 日 に 借 入 残 高 がある 状 態 が₂ 回 以 上 続 き ₂ 年 目 の ₁₁ 月 ₁₀ 日 に 借 入 残 高 が ある 場 合 連 邦 失 業 保 険 税 の 控 除 は 毎 年 ₀.₃パセトポトずつ 減 らされていく ₂₀₁₃ 年 においては ィア 州 で₁.₂ パセト ポト 他 ₁₂ 州 で₀.₉ 又 は₀.₆パセト ポト 減 らされている 16 連 邦 政 府 職 員 については 連 邦 文 官 失 業 保 険 nemployment Compensation for Federal Civilian mployees: CF 軍 人 については 退 役 軍 人 失 業 保 険 nemployment Compensation for x-service Members: CX 鉄 道 従 業 員 に つ い て は 鉄 道 退 職 者 委 員 会 Railroad Retirement Boardが 運 営 する 失 業 保 険 制 度 の 適 用 を 受 ける 2014 年 海 外 情 勢 報 告 87

定 例 報 告 [2014 年 の 海 外 情 勢 ] 動 及 米 労 策 給 付 に 際 しては 各 州 とも 一 般 的 にはタネッ ト 又 は 電 話 で 申 請 することができる なお 現 在 居 住 し ている 州 と 異 なる 州 で いていた 場 合 には いていた 州 すなわち 失 業 保 険 税 が 納 税 されていた 州 に 対 し 受 給 申 請 を 行 い 17 いていた 州 の 規 定 に 基 づき 支 給 さ れることになる ロ 貿 易 調 整 支 援 Trade Adjustment Assistance: TAA 外 からの 輸 入 増 加 又 は 製 造 現 場 の 海 外 への 移 転 の 影 響 で 失 業 した 労 者 や 企 業 に 対 する 支 援 制 度 である 労 18 省 が 所 管 する 労 者 向 け 支 援 は 1974 年 貿 易 法 Trade Act of 1974に 基 づく 制 度 で 2014 年 1 月 以 降 は 2002 年 貿 易 調 整 支 援 改 革 法 Trade Adjustment Assistance Reform Act of 2002の 規 定 に 準 じて 実 されている なお この 給 付 は 2015 年 末 までの 時 限 措 置 とされている 19 労 者 に 対 しては 速 やかに 適 切 な 職 業 に 復 帰 するた めの 職 業 訓 練 が 行 われ 訓 練 中 の 手 当 等 も 支 給 される 50 歳 以 上 の 者 は 代 替 的 貿 易 調 整 支 援 Alternative Trade Adjustment Assistance: ATAAを 受 けるこ とができる 代 替 的 貿 易 調 整 支 援 は ルタムで 勤 め ている 者 で かつ 年 収 が50,000ル 未 満 の 者 に 対 し 解 雇 前 の 年 収 と 現 在 の 年 収 の 差 額 の50%を2 年 間 最 大 で 10,000ル 給 付 する ハ COBRA 失 業 期 間 中 の 医 療 保 険 保 障 公 的 医 療 保 険 制 度 としては 高 齢 者 及 び 障 害 者 に 対 す るメィケアMedicare 及 び 一 定 の 条 件 を 満 たす 低 所 得 者 に 対 する 公 的 扶 助 であるメィケMedicaid がある その 他 の 者 に 対 する 医 療 保 険 は 民 間 医 療 保 険 を 中 心 に 行 われており 事 業 主 が 保 険 料 を 負 担 して 医 療 保 険 のバを 受 けている 労 者 が 多 い 23 このよう な 雇 用 主 提 供 型 医 療 保 険 により 医 療 保 険 のバを 受 けていた 者 は 解 雇 されると 同 時 に 医 療 保 障 も 失 って しまうこととなるため 1985 年 予 算 調 整 法 COBRA: 表 2-2-8 貿 易 調 整 支 援 TAAの 内 容 対 象 者 の 条 件 貿 易 再 調 整 手 当 TRA 20 訓 練 を 受 けなくても 貿 易 再 調 整 手 当 の 受 給 が 可 能 になる 理 由 求 職 費 用 引 越 費 用 21 22 代 替 的 貿 易 調 整 支 援 1 製 造 業 で いていた 者 2 自 由 貿 易 協 定 FTAを 結 んでいる からの 輸 入 の 増 加 又 はFTAを 結 んでいる への 製 造 の 移 転 によ り 生 産 活 動 又 は 売 上 の 低 下 により 仕 事 を 失 った 労 者 ルタムの 職 業 訓 練 を 受 ける 場 合 最 大 で₁₃₀ 週 ただし 最 後 の₁₃ 週 は 訓 練 の 成 果 が 良 好 で 修 了 に 必 要 な 場 合 のみ 認 められる 認 定 後 8 週 あるいはレオ 後 ₁₆ 週 以 内 に 訓 練 を 開 始 する 必 要 がある 1 健 康 上 の 事 由 により 訓 練 を 受 けられないか 修 了 できない 場 合 2 訓 練 が 存 在 しない 場 合 3 入 学 時 期 の 関 係 ですぐに 訓 練 に 参 加 できない 場 合 経 費 の₉₀% 最 大 ₁,₂₅₀ルを 上 限 とする 経 費 の₉₀% 及 び 一 時 金 として 最 大 ₁,₂₅₀ルを 上 限 とする 年 収 が₅₀,₀₀₀ル 未 満 の 者 に 対 し 解 雇 前 の 年 収 と 現 在 の 年 収 の 差 額 の₅₀%を 最 大 ₁₀,₀₀₀ル 給 付 貿 易 調 整 支 援 の 訓 練 の 受 講 はできない 資 料 出 所 : 連 邦 労 省 公 表 資 料 を 基 に 厚 生 労 省 大 臣 官 房 際 課 にて 作 成 17 連 邦 失 業 税 法 Sec. 3004 において 州 の 失 業 保 険 制 度 が 労 長 官 の 認 可 を 得 る 条 件 として 他 の 州 に 居 住 していることを 事 由 として 失 業 給 付 を 拒 否 又 は 減 額 してはならない という 項 目 がある 18 貿 易 調 整 支 援 TAAには 労 省 が 所 管 する 労 者 向 け 支 援 以 外 にも 商 務 省 が 所 管 する 企 業 向 け 支 援 Trade Adjustment Assistance for Firms 地 域 向 け 支 援 Community Trade Adjustment Assistanceと 農 務 省 が 所 管 する 農 家 向 け 支 援 Trade Adjustment Assistance for Farmersがある 19 当 初 2014 年 末 までとされていたが 2015 年 統 合 延 長 予 算 法 Consolidated and Further Continuing Appropriations Act, 2015により2015 年 末 まで 延 長 20 支 給 額 は 各 州 における 失 業 保 険 給 付 額 と 同 額 21 通 勤 可 能 区 域 外 での 求 職 活 動 に 要 する 費 用 を 支 給 するもの 22 通 勤 可 能 区 域 外 での 再 就 職 に 要 する 費 用 を 支 給 するもの 23 なお 2010 年 3 月 に 成 立 した 医 療 制 度 改 革 法 においては メィケ 詳 しくは 社 会 保 障 策 を 参 照 のこと などの 拡 充 や 医 療 保 険 エクチ ジの 創 設 を 通 して 医 療 保 険 加 入 率 の 向 上 が 図 られているが 民 一 般 をバする 公 的 制 度 が 創 設 されるわけではないので 医 療 に 関 する 扶 助 は 引 き 続 き 重 要 な 役 割 を 果 たすことになる 88 2014 年 海 外 情 勢 報 告

第 2 章 [ 北 米 地 域 にみる 厚 生 労 策 の 概 要 と 最 近 の 動 向 米 ] Consolidated Omnibus Budget Reconciliation Act of 1985の 規 定 により 当 該 医 療 保 険 に 継 続 加 入 で きる 仕 組 みが 設 けられている 具 体 的 には 失 業 直 前 に 勤 務 していた 企 業 20 名 以 上 24 から 提 供 されていた 医 療 保 険 に 解 雇 後 60 日 以 内 に 申 し 込 み 失 業 する 前 に 加 入 していた 医 療 保 険 の 保 険 料 事 業 主 負 担 分 を 含 むに 運 営 費 相 当 額 を 加 算 した 額 医 療 保 険 保 険 料 の102% 相 当 額 を 労 者 本 人 が 負 担 するこ とで 配 偶 者 を 含 め 同 内 容 で 継 続 して 加 入 することが できる 加 入 期 間 は 最 大 18 か 月 加 入 者 本 人 と 死 別 した 遺 族 の 場 合 は 36か 月 ニ 医 療 保 険 税 額 控 除 Health Coverage Tax Credit: HCTC 貿 易 調 整 支 援 TAAなどの 受 給 者 や 年 金 給 付 保 証 公 社 25 Pension Benefit Guaranty Corporation: PBGCから 年 金 を 受 給 している 55 歳 以 上 の 者 を 対 象 と して 内 歳 入 庁 が 認 定 した 医 療 保 険 に 加 入 している 場 合 に 保 険 料 の 72.5% を 連 邦 政 府 が 補 助 する 制 度 であっ たが 2013 年 末 に 期 限 切 れとなった 7 職 業 能 力 開 発 対 策 概 要 各 州 及 び 地 域 が 主 に 担 っている 中 心 には 労 力 投 資 委 員 会 WIBが 存 在 しており 地 域 に 密 着 した 職 業 訓 練 政 策 の 策 定 や 管 理 運 営 を 行 っている 年 度 ₂₀₀7 年 7 月 ~ ₂₀₀8 年 ₆ 月 ロ 労 力 投 資 法 及 び 労 力 革 新 機 会 法 プログムに 概 要 よる 職 業 能 力 開 発 対 策 ワトップの 職 業 セタ2 参 照 を 通 して 各 地 域 レベルで 創 設 された 労 力 投 資 委 員 会 WIBが 実 する 対 象 者 のニズに 沿 った 就 職 や 進 学 のための 各 種 支 援 に 対 して 連 邦 政 府 から 財 政 支 援 が 行 われる 1998 年 に 制 定 さ れ た 労 力 投 資 法 Workforce Investment Act of 1998: WIAの 中 で プログムと して 成 人 向 け 非 自 発 的 離 職 者 dislocated worker 向 け 若 年 者 向 けプログムを 提 供 することが 義 務 づけ られている 労 力 革 新 機 会 法 Workforce Innovation and Opportunity Act: WIOAが2014 年 7 月 に 成 立 し 労 力 投 資 委 員 会 や 成 人 向 け 非 自 発 的 離 職 者 向 け 若 年 者 向 けプログムを 提 供 することの 義 務 づけといった 労 力 投 資 法 の 基 本 的 な 枠 組 みは 残 しつつ 現 状 に 則 した 統 合 的 な 職 業 紹 介 教 育 訓 練 支 援 サビへの 見 直 し や 各 州 各 地 域 に 柔 軟 性 を 与 えること 重 複 するプロ グムの 廃 止 などが 行 われた 同 法 は 2015 年 7 月 から 行 される 表 2-2-9 プログムの 参 加 者 数 ₂₀₀8 年 7 月 ~ ₂₀₀₉ 年 ₆ 月 2014 会 計 年 度 における 連 邦 政 府 の 助 成 金 は 成 人 向 け が 7 億 6,608 万 ル 非 自 発 的 失 業 者 向 けが12 億 2,246 億 ル 若 年 者 向 けが8 億 2,043 万 ルとなっている ₂₀₀₉ 年 7 月 ~ ₂₀₁₀ 年 ₆ 月 ₂₀₁₀ 年 7 月 ~ ₂₀₁₁ 年 ₆ 月 ₂₀₁₁ 年 7 月 ~ ₂₀₁₂ 年 ₆ 月 人 ₂₀₁₂ 年 7 月 ~ ₂₀₁₃ 年 ₆ 月 参 加 者 数 ₃,₄₀₉,₂₄₀ ₆,₀₆8,₃₅₆ 8,₃₃7,₄₆7 8,₆7₉,₂₃7 8,₃87,₀₆₃ 8,₀₃₃,₉₅7 成 人 向 け ₂,8₀₃,7₀₀ ₅,₁7₁,₁₅8 ₆,₉₅₀,₁₄8 7,₁₂₅,₅₁₄ 7,₀₁₂,₁₀₀ ₆,7₉₅,₁77 非 自 発 的 離 職 者 向 け ₃₉₆,₁₅8 ₆7₁,78₆ ₁,₁₅8,₅₃7 ₁,₂8₆,₉₃₀ ₁,₁₃₃,7₃₉ ₁,₀₂₀,7₃₀ 若 年 者 向 け ₂₀₉,₃8₂ ₂₂₅,₄₁₂ ₂₂8,78₂ ₂₆₆,7₉₃ ₂₄₁,₂₂₄ ₂₁8,₀₅₀ 資 料 出 所 : 連 邦 労 省 資 料 を 基 に 厚 生 労 省 大 臣 官 房 際 課 にて 作 成 注 : 事 業 年 度 は7 月 から 翌 年 ₆ 月 となっている 動 及 労 策 米 24 20 名 未 満 の 企 業 に 対 しては 多 くの 州 が mini-cobra を 提 供 している 25 企 業 年 金 において 年 金 給 付 のための 資 産 がない 場 合 や 企 業 が 破 産 に 至 ったなど 困 窮 した 場 合 に 給 付 内 容 を 一 定 額 まで 保 証 している 2014 年 海 外 情 勢 報 告 89

定 例 報 告 [2014 年 の 海 外 情 勢 ] 動 及 米 労 策 ロ 制 度 の 対 象 者 非 自 発 的 離 職 者 向 けプログムDislocated Worker Programは 工 場 の 閉 鎖 や 経 済 環 境 の 変 化 等 によって 失 業 した 者 であり 元 の 職 種 で 就 職 できる 見 通 しがなく 失 業 保 険 の 受 給 資 格 があるか 失 業 保 険 給 付 を 使 い 果 た した 者 が 対 象 である 成 人 向 けプログムAdult Programは18 歳 以 上 の 成 人 で 米 で 合 法 的 に 就 労 できる 者 が 対 象 である 若 年 者 向 けプログムYouth Programについては 23ロを 参 照 労 力 革 新 機 会 法 においても 対 象 者 に 変 更 はない ハ 管 理 運 営 機 関 労 力 投 資 法 で 定 められている 連 邦 政 府 の 権 限 は 予 算 配 分 など 狭 い 範 囲 に 限 定 されている 実 際 の 就 職 支 援 や 職 業 訓 練 計 画 の 策 定 などは 州 に 設 置 された 州 労 力 投 資 委 員 会 に 委 ねられており 州 労 力 投 資 委 員 会 の 方 針 に 従 って 各 地 域 の 労 力 投 資 委 員 会 が 運 営 を 行 って いる 委 員 会 の 構 成 は 事 業 主 が 過 半 数 を 占 めること 委 員 長 を 事 業 主 側 から 選 ぶこととされている 労 力 革 新 機 会 法 においては 定 員 の 下 限 を 減 らす ことにより 委 員 会 の 柔 軟 性 を 高 めたほか 委 員 会 の 委 員 の 20%を 労 者 の 代 表 とすることとされた ニ 実 内 容 a 労 力 投 資 法 における 実 内 容 職 業 セタの 提 供 サビは 1コアサビ 2 集 中 サビ 3 職 業 訓 練 の 三 層 構 造 で 全 ての 対 象 者 に 共 通 のものとなっている 1コアサビだけ では 仕 事 が 見 つからない 失 業 者 向 けに2 集 中 サビ があり 1コアサビと2 集 中 サビの 両 方 を 受 けても 就 業 機 会 を 得 られない 場 合 の 最 後 の 手 段 として 3 職 業 訓 練 がある 1コアサビには 求 職 就 職 支 援 キャリア セリグを 含 む 労 市 場 の 情 報 求 人 状 況 就 職 に 有 利 な 技 能 地 域 の 雇 用 動 向 利 用 者 の 技 能 及 びニズについての 予 備 的 アセメト 利 用 可 能 なサビの 情 報 就 職 後 の 若 干 のォロアップ サビなどが 含 まれる また 2 集 中 サビには 総 合 的 アセメト 個 人 別 雇 用 プの 策 定 グル プ 及 び 個 人 セリグ ケマネジメト 短 期 の 職 業 準 備 サビなどがある 3 職 業 訓 練 においては 労 力 投 資 法 の 成 立 行 に 伴 い 2000 年 7 月 よりバチャ 制 度 の 一 種 である 個 人 訓 練 勘 定 ITA:Individual Training Account が 導 入 された 職 業 セタで 提 供 される 情 報 資 源 を 用 いただけでは 就 職 できなかった 人 にのみ 個 人 訓 練 勘 定 ITAを 用 いる 公 的 職 業 訓 練 の 必 要 性 が 認 めら れ 個 人 訓 練 勘 定 ITAが 与 えられる 対 象 者 は 職 業 セタのケマネジャと 相 談 して 受 講 す る 職 業 訓 練 の 種 類 と 訓 練 プロバを 選 択 する 連 邦 政 府 は 個 人 訓 練 勘 定 ITAを 受 給 するためにはa からcの 要 件 のいずれかを 満 たす 必 要 があると 定 め ている a コアサビを 受 けた 後 最 低 1 回 の 集 中 サビ を 受 け それらのサビでは 職 を 得 ること 又 は 維 持 することができないと 認 定 されたこと b 面 接 評 価 又 は 鑑 定 及 びケマネジメトの 後 職 業 セタの 運 営 者 又 はパトによっ て 訓 練 サビを 受 ける 必 要 があり かつ 選 択 した 訓 練 プログムを 修 了 する 技 能 と 資 格 が あると 認 定 されたこと c 当 該 地 区 又 は 転 居 希 望 地 区 における 雇 用 機 会 に 直 結 した 訓 練 サビを 選 択 すること なお bに 該 当 する 場 合 を 除 き 訓 練 費 用 を 他 の 資 金 源 からの 無 償 援 助 によって 得 られないか 他 の 資 金 源 からの 無 償 援 助 に 加 えて 労 力 投 資 法 に 基 づく 援 助 が 必 要 であることが 要 件 とされている 他 の 資 金 源 とは 州 の 訓 練 補 助 金 貿 易 調 整 支 援 TAA ペル 奨 学 金 などである b 労 力 投 資 機 会 法 における 実 内 容 の 変 更 点 労 力 投 資 法 での1コアサビと2 集 中 サビ が キャリアサビcareer services に 統 合 さ れた 従 来 1コアサビで 行 われていたサビと 2 集 中 サビで 行 われていたサビを 同 じ 枠 組 み とすることで 職 業 セタ 側 が 参 加 者 に 必 要 なサ ビを 柔 軟 に 提 供 することを 可 能 にすることを 目 指 し ている また 3 職 業 訓 練 を 受 ける 前 にキャリアサビを 必 ずしも 受 けなくて 良 いことが 明 文 化 され 必 要 に 応 90 2014 年 海 外 情 勢 報 告

第 2 章 [ 北 米 地 域 にみる 厚 生 労 策 の 概 要 と 最 近 の 動 向 米 ] じキャリアサビを 経 ずに 職 業 訓 練 を 受 けさせるこ とが 可 能 となっている さらに 現 在 就 労 している 者 への 訓 練 の 提 供 やOJT の 実 に 連 邦 政 府 からの 助 成 金 の 利 用 成 人 向 け 非 自 発 的 離 職 者 向 け 助 成 金 の 20% を 上 限 とするを 可 能 となった 現 在 就 業 している 労 者 の 訓 練 費 用 に 対 す る 連 邦 助 成 金 の 割 合 はプログム 参 加 者 や 訓 練 と 労 者 企 業 の 競 争 力 向 上 の 関 連 性 訓 練 を 受 ける 労 者 の 数 賃 金 昇 進 のチャなどにより 各 地 域 で 任 意 26 に 定 めることができるが 企 業 の 最 低 限 の 負 担 割 合 と して10% 労 者 数 が50 人 未 満 の 企 業 ~ 50% 労 者 数 が100 人 以 上 の 企 業 が 定 められている ハ 登 録 養 成 訓 練 制 度 Registered Apprenticeship 概 要 職 場 での 職 業 訓 練 OJTとそれに 関 連 した 職 場 外 で の 教 育 を 組 み 合 わせた 教 育 訓 練 を 行 うことにより 専 門 職 労 者 及 び 熟 練 工 を 養 成 することを 目 指 す 養 成 訓 練 Apprenticeship 制 度 である 事 業 主 労 組 合 ある いは 使 用 者 団 体 の 共 同 により 実 される 養 成 訓 練 プロ グムApprenticeship programの 質 及 び 参 加 者 の 福 利 厚 生 の 確 保 を 図 るため 連 邦 政 府 が 一 定 の 基 準 を 定 めプログムの 登 録 を 行 っていることから 登 録 養 成 訓 練 制 度 Registered Apprenticeshipと 呼 ばれる ロ 制 度 の 対 象 者 16 歳 以 上 で 各 養 成 プログムでの 要 件 を 満 たした 者 ただし 危 険 職 種 では 18 歳 以 上 ハ 管 理 運 営 機 関 プログムの 提 供 は 企 業 団 体 であり 事 業 主 団 体 労 組 合 団 体 の 共 同 個 々の 事 業 主 個 々の 事 業 主 と 事 業 主 団 体 との 共 同 など 様 々な 形 態 がある また 地 方 政 府 が 雇 用 主 として 参 加 している 場 合 もある ニ 実 内 容 資 金 は 主 に 民 間 事 業 主 及 び 団 体 から 提 供 され 連 邦 政 府 及 び 州 政 府 の 援 助 は 一 般 的 には 限 定 的 なものである ただし 州 によっては 独 自 に 参 加 企 業 に 優 遇 措 置 を 与 え ている 場 合 などがある 27 なお 訓 練 生 は 参 加 している 間 雇 用 される 形 となり 賃 金 収 入 を 得 られる ニ 貿 易 調 整 支 援 TAAにおける 職 業 訓 練 制 度 貿 易 調 整 支 援 TAAにおいては 外 からの 輸 入 増 加 又 は 製 造 現 場 の 海 外 への 移 転 の 影 響 で 失 業 した 労 者 が 速 やかに 適 切 な 職 業 へ 復 帰 することを 目 的 として 職 業 訓 練 が 提 供 されている 貿 易 調 整 支 援 TAAについ ての 詳 細 は 25ロを 参 照 ホ 補 足 的 栄 養 支 援 事 業 Supplemental Nutrition Assistance Program: SNAPにおける 職 業 訓 練 制 度 補 足 的 栄 養 支 援 事 業 SNAPの 受 給 者 のうち 16 ~ 28 60 歳 の 健 常 者 で 就 業 していない 者 に 対 して 一 定 期 間 以 上 受 給 するための 要 件 として 職 業 訓 練 を 受 けることが 義 務 づけられている 場 合 がある 動 及 労 策 米 表 2-2-10 登 録 養 成 訓 練 制 度 の 参 加 者 数 及 び 修 了 者 数 人 年 度 ₂₀₀7 年 ₁₀ 月 ~ ₂₀₀8 年 ₁₀ 月 ~ ₂₀₀₉ 年 ₁₀ 月 ~ ₂₀₁₀ 年 ₁₀ 月 ~ ₂₀₁₁ 年 ₁₀ 月 ~ ₂₀₁₂ 年 ₁₀ 月 ~ ₂₀₀8 年 ₉ 月 ₂₀₀₉ 年 ₉ 月 ₂₀₁₀ 年 ₉ 月 ₂₀₁₁ 年 ₉ 月 ₂₀₁₂ 年 ₉ 月 ₂₀₁₃ 年 ₉ 月 参 加 者 数 ₄₃₂,₃₂₃ ₄₀8,₃8₃ ₃7₆,78₉ ₃₃₆,₂₆₅ ₂8₅,₀₄₁ ₂87,7₅₀ 新 規 参 加 者 数 ₁₁₂,₅8₂ 87,₀₅7 7₉,₆₆₆ ₉₃,₅₆₀ ₁₀₄,₃₃₂ ₁₁₃,7₄₅ 修 了 者 数 ₃₅,₀₁₅ ₄7,₀₅₄ ₄₆,₂₉₄ ₄₉,₉₉₃ ₅₃,₀8₃ ₄₄,₃₄8 資 料 出 所 : 連 邦 労 省 資 料 を 基 に 厚 生 労 省 大 臣 官 房 際 課 にて 作 成 26 企 業 の 負 担 割 合 には 訓 練 期 間 中 企 業 が 労 者 に 支 払 っている 賃 金 を 含 むとされている 27 例 えば コネチット 州 では 製 造 業 の 雇 用 主 に 対 する 最 大 4,800ルの 税 額 控 除 制 度 がある 詳 しくはhttp://www.ctdol.state.ct.us/ progsupt/appren/taxcr-worksheet.htm を 参 照 のこと 28 失 業 保 険 を 受 けている 場 合 は 除 く 2014 年 海 外 情 勢 報 告 91

定 例 報 告 [2014 年 の 海 外 情 勢 ] 動 及 米 労 策 へ 貧 困 家 庭 一 時 扶 助 Temporary Assistance for Needy Families: TANF 29 による 就 職 支 援 訓 練 貧 困 家 庭 一 時 扶 助 TANFにおける 現 金 給 付 を 受 け るためには 通 常 一 定 時 間 以 上 就 業 活 動 や 就 業 につなが る 活 動 をしなければならないとされている 各 州 及 び 郡 などでは 受 給 者 に 対 し 職 業 訓 練 を 提 供 し 福 祉 の 受 給 から 脱 し 就 業 できるようにしている ト 州 独 自 の 失 業 者 に 対 する 職 業 能 力 開 発 失 業 保 険 給 付 は 26でも 述 べたように 州 が 基 本 的 な 制 度 設 計 をしており 州 によっては 解 雇 され 新 たな 職 業 に 就 くに 当 たり 職 業 訓 練 が 必 要 であると 認 められた 者 等 に 対 し 失 業 保 険 の 給 付 期 間 を 延 長 している 州 がある 延 長 期 間 は 州 により 異 なるが 概 ね 26 週 程 度 である ま た 失 業 保 険 受 給 資 格 のある 者 で 自 営 業 者 として 開 業 を 希 望 する 者 に 対 して 自 営 業 開 業 支 援 として 失 業 保 険 支 給 額 相 当 分 の 現 金 給 付 に 加 えて 必 要 な 訓 練 や 事 業 計 画 の 策 定 などの 開 業 支 援 を 行 っている 州 がある 30 チ ペル 奨 学 金 Pell Grant 連 邦 教 育 省 により 管 理 運 営 されている 奨 学 金 制 度 で あるなお 一 般 の 奨 学 金 とは 異 なり 返 済 する 必 要 はな い 所 得 が 低 い 世 帯 に 属 する 者 扶 養 者 被 扶 養 者 は 問 わない で 高 等 学 校 修 了 者 であり 大 学 等 の 学 位 取 得 を 目 指 して 教 育 機 関 に 通 う 者 のうち 学 士 及 びそれ 以 上 の 学 位 専 門 的 な 学 位 を 含 む を 持 っていない 者 が 対 象 である なお 対 象 者 は 米 民 又 は 米 永 住 権 保 持 者 難 民 などである 2014 年 7 月 1 日 ~ 2015 年 6 月 30 日 まで の 1 年 度 における 最 大 支 援 額 は 5,730 ルで 実 際 の 支 援 額 は 所 得 などから 算 出 される 世 帯 負 担 期 待 額 xpected Family Contribution: FC 31 や 授 業 料 受 講 期 間 受 講 時 間 により 異 なる 32 8 外 人 労 者 対 策 制 度 の 概 要 外 人 労 者 受 入 制 度 は 一 定 の 資 格 要 件 専 門 技 術 保 持 者 が 優 先 される を 満 たした 雇 用 関 係 移 民 及 び 非 移 民 短 期 就 労 者 等 に 大 別 できる 入 滞 在 と 就 労 に ついては ビザvisaシテムにより 統 一 的 な 一 元 管 理 を 行 っており 受 入 れ 可 能 な 外 人 の 資 格 要 件 をビザ の 種 類 で 区 分 した 上 で 一 定 の 類 型 のビザ 発 給 については 労 長 官 が 労 市 場 への 影 響 を 判 定 し 要 件 審 査 を 行 っ ている ロ 受 入 れが 許 可 される 範 囲 及 び 許 可 要 件 又 は 審 査 基 準 移 民 ビザグリ 雇 用 関 係 の 移 民 ビザは 以 下 のa~eの 順 で 優 先 順 位 が 設 けられている 一 会 計 年 度 に 発 給 されるビザの 件 数 には 人 数 枠 2014 会 計 年 度 2013 年 10 月 ~ 2014 年 9 月 においては150,241 人 が 設 けられており この 優 先 順 位 によりビザが 割 り 当 てられる 仕 組 みとなっている a 卓 越 技 能 者 科 学 芸 術 教 育 ビジネ ポの 分 野 にお いて 卓 越 した 能 力 を 有 する 者 内 外 で 高 く 評 価 され ている 者 当 該 分 野 ではトップに 位 置 する 例 えて 言 えば ノベル 賞 のような 際 的 に 広 く 認 知 されてい るような 賞 を 受 賞 した 者 がこれに 該 当 する b 知 的 労 者 科 学 芸 術 の 分 野 において 特 出 した 能 力 を 有 し 専 門 性 の 高 い 部 類 に 属 する 者 ビジネの 分 野 では 米 の 家 経 済 に 貢 献 しうる 能 力 を 持 っている 者 米 の 文 化 教 育 福 祉 の 分 野 での 貢 献 が 期 待 できる 能 力 を 持 つ 者 がこれに 該 当 する ビザの 申 請 をする 者 は 土 安 全 保 障 長 官 が 免 除 した 場 合 などを 除 き 雇 用 証 明 を 受 けることが 必 要 米 内 の 雇 用 主 となる 者 から の 採 用 の 申 出 が 必 要 で その 者 が 本 人 に 代 わって 土 29 貧 困 家 庭 一 時 扶 助 TANFは 州 政 府 が 児 童 や 妊 婦 のいる 貧 困 家 庭 に 対 して 現 金 給 付 を 行 う 場 合 に 連 邦 政 府 が 州 政 府 へ 定 額 補 助 を 行 うもので 給 付 の 詳 細 は 州 政 府 が 定 めている 詳 しくは 社 会 保 障 策 4 及 び 厚 生 労 省 大 臣 官 房 際 課 2011 2009 ~ 2010 年 海 外 情 勢 報 告 特 集 アメリを 参 照 のこと 30 州 における 具 体 例 は 厚 生 労 省 大 臣 官 房 際 課 2011 2009 ~ 2010 年 海 外 情 勢 報 告 特 集 アメリを 参 照 のこと 31 学 生 の 家 族 が 負 担 可 能 と 思 われる 学 費 の 基 準 額 世 帯 構 成 により 本 人 配 偶 者 両 親 の 所 得 資 産 などから 算 出 される 詳 細 は 教 育 省 http://www2. ed.gov/programs/fpg/index.htmlを 参 照 のこと 32 詳 細 については 厚 生 労 省 大 臣 官 房 際 課 2010 2008 ~ 2009 年 海 外 情 勢 報 告 特 集 アメリを 参 照 のこと 92 2014 年 海 外 情 勢 報 告

第 2 章 [ 北 米 地 域 にみる 厚 生 労 策 の 概 要 と 最 近 の 動 向 米 ] 安 全 保 障 省 のBCIS 市 民 権 移 民 サビ 局 へビ ザ 申 請 を 行 う c 専 門 職 熟 練 労 者 少 なくとも2 年 の 熟 練 経 験 を 有 する 労 者 であり 大 学 卒 以 上 の 学 位 を 有 している 者 経 験 が2 年 未 満 で 未 熟 練 unskilledな 労 者 であっても 米 内 で 確 保 が 困 難 な 分 野 の 職 務 を 遂 行 することができる 労 者 がこれに 該 当 する bと 同 様 雇 用 主 になろうとす る 者 が 本 人 に 代 わり 申 請 し 原 則 として 雇 用 証 明 を 受 けなければならない d 特 別 移 民 宗 教 関 係 労 者 で 米 内 で 非 営 利 の 宗 教 団 体 に 所 属 しており 少 なくとも2 年 の 経 験 を 有 している 者 が これに 該 当 する e 投 資 家 一 定 要 件 を 満 たした 投 資 家 に 与 えられる ロ 非 移 民 ビザ a 専 門 的 技 術 的 分 野 H-1B ビザ 対 象 者 は 科 学 薬 学 医 学 衛 生 教 育 生 物 工 学 ビジネなど 特 殊 技 能 を 要 する 職 業 に 学 士 以 上 の 学 位 をもって 従 事 する 者 である 年 間 受 入 枠 が 設 定 されており65,000 人 ただし 米 で 修 士 以 上 の 学 位 を 得 た 者 については 別 途 20,000 人 の 枠 がある また 外 人 労 者 の 賃 金 労 条 件 等 について 連 邦 労 省 の 許 可 が 必 要 である これは 内 労 者 の 労 条 件 を 悪 化 させないことを 保 障 するために 行 われる 限 定 的 なもので 後 述 する H-2A H-2Bビザのように 内 労 者 に 対 する 求 人 を 試 みることまでは 求 められていない b 専 門 的 技 術 的 分 野 以 外 a 農 業 の 季 節 的 一 時 的 労 者 H-2Aビザ 内 労 者 に 対 する 求 人 を 試 みるなどの 労 市 場 テト 33 が 必 要 である b 農 業 以 外 の 季 節 的 一 時 的 労 者 H2-B ビザ 内 労 者 に 対 する 求 人 を 試 みるなどの 労 市 場 テトが 必 要 である また 受 入 れ 枠 として 年 間 66,000 人 が 設 定 されている 34 9 雇 用 における 平 等 の 確 保 1964 年 公 民 権 法 The Civil Rights Act of 1964 第 7 編 州 際 通 商 に 影 響 を 与 える 産 業 に 従 事 し 当 年 又 は 前 年 において20 週 以 上 の 各 労 日 に15 人 以 上 を 使 用 する 使 用 者 employer 35 が 人 種 皮 膚 の 色 宗 教 性 又 は 出 身 を 理 由 として 個 人 を 雇 用 しないこと 又 は 雇 用 を 拒 否 すること 個 人 を 解 雇 すること 又 はその 他 の 形 で 雇 用 における 報 酬 条 件 権 利 について 個 人 を 差 別 することを 禁 止 している 36 また 個 人 の 雇 用 機 会 を 奪 うことや その 他 被 用 者 としての 地 位 に 不 利 な 影 響 を 与 えるような 方 法 で 使 用 者 又 は 求 職 者 を 制 限 隔 離 又 は 分 類 することも 禁 止 している 上 記 性 を 理 由 として には 妊 娠 出 産 又 はこれら に 関 連 する 健 康 状 態 を 理 由 とする 場 合 も 含 むことなど が 定 められている 37 ロ 1963 年 同 一 賃 金 法 The qual Pay Act of 1963 同 じ 事 業 所 内 で その 遂 行 のために 同 一 の 技 能 努 力 及 び 責 任 を 要 し かつ 同 様 の 労 条 件 の 下 で 行 われる 職 務 における 同 一 労 に 対 して 性 別 に 基 づいて 労 者 に 同 一 でない 賃 金 を 支 払 うことを 違 法 としている ハ 1967 年 雇 用 における 年 齢 差 別 禁 止 法 Age Discrimination Act of 1967 使 用 者 が40 歳 以 上 の 労 者 に 対 し 年 齢 を 理 由 とする 差 別 を 行 うことを 禁 止 している 動 及 労 策 米 33 労 市 場 テトとは 就 労 目 的 の 外 人 を 受 け 入 れる 場 合 に 内 労 市 場 では 求 人 が 充 足 できないことを 確 認 することをいう 内 労 市 場 で 求 人 が 充 足 できない 場 合 にのみ 当 該 外 人 を 受 け 入 れる 34 詳 しくは 中 窪 裕 也 アメリ 労 法 [ 第 2 版 ] 弘 文 堂 2010を 参 照 のこと 35 第 7 編 第 701 条 a 36 第 7 編 第 703 条 a 37 1978 年 の 妊 娠 差 別 禁 止 法 The Pregnancy Discrimination Act of 1978により 公 民 権 法 に 追 加 されたもので 公 民 権 法 第 7 編 第 701 条 kで 規 定 されている 2014 年 海 外 情 勢 報 告 93

定例 報告 2014 年の海外情勢 際機関による経済 及び雇用 失業等の 動向と今後の見通し ニ 1990 年 障 害 を 持 つ 米 人 法 Americans with 度は 連邦制度より厳しい基準である場合や連邦制度の 適用範囲から外れる場合に適用される Disabilities Act of 1990 使用者が 障害を持つ資格要件を満たす者 qualified なお 2014 年 2 月に署名された大統領令 xecutive individual に対し 障害を理由とする一切の雇用上の Order 13658 号により 2015 年 1 月以降 連邦政府契約 差別を禁止している 事業者については時給 10.10 ルの最低賃金が適用され ることとなった 詳細はハを参照 ３ 労条件対策 １ 賃金 労時間及び労災害の動向 ロ 連邦一般制度 週当たり名目賃金 民間非農業 生産及び非管理部門 最低賃金額 労策 米 労者 の上昇率は 2013 年は 1.8% であった 時給 7.25 ル 2009 年 7 月 24 日行 と定められてい 労災害は近年減少傾向にあり 2013 年の労災害発 る 最低賃金は 1938 年公正労基準法の改正により改定 生件数は 116.2 万件 死亡件数は 4,405 件であった される サビ業で一定額以上 月 30 ル以上 のチップを 受ける労者の場合 チップの額と賃金の合計が時給 ２ 最低賃金制度 概要 7.25 ル以上かつ賃金としては時給 2.13 ル以上を支 連邦政府の立法権限の範囲は憲法 1 条 8 節により制限 払わなければならない さ れ て お り 1938 年 公 正 労 基 準 法 Fair Labor 20 歳未満で雇用された労者は 当初 90 日間は 最低 Standards Act of 1938: FLSA は 憲法で認められ 賃金は時給 4.25 ルとなる ただし 他の労者に置き 38 に関する規定を た州際通商 interstate commerce 換える形で 20 歳未満の労者を採用した場合にはこの 用いて制定されている 州際通商の範囲を広く解釈する 特例は適用されない ことにより 幅広い労者を適用対象としている 州制 障害者 障害により稼得能力が低下している場合に限 表 2-2-11 賃金 消費者物価上昇率及び労時間の推移 時間 ル 年 ₂₀₀7 週当たり労時間 民間非農業 ₂₀₀₉ ₂₀₁₀ ₂₀₁₁ ₂₀₁₂ ₂₀₁₃ ₃ 8 ₀ ₄ ₁ ₆ ₃ ₂ ₂ ₁ ₁ ₅ ₃₃ 8 ₃₃ ₆ ₃₃ ₁ ₃₃ ₄ ₃₃ ₆ ₃₃ 7 ₃₃ 7 ₄ ₂ ₃ 7 ₂ ₉ ₃ 8 ₄ ₁ ₄ ₂ ₄ ₃ ₅8₉ ₂7 ₆₀7 ₅₃ ₆₁₆ ₀₁ ₆₃₆ ₂₅ ₆₅₃ ₁₉ ₆₆₅ 8₂ ₆77 ₆7 ₃ ₉ ₃ ₁ ₁ ₄ ₃ ₃ ₂ 7 ₁ ₉ ₁ 8 週当たり所定外労時間 製造業 週当たり賃金 民間非農業 ₂₀₀8 ₂ 8 消費者物価上昇率 同上昇率 注 労時間及び賃金の統計はいずれも生産及び非管理部門労者の数値 資料出所 連邦労省労統計局 BLS ホムペジ 表 2-2-12 労災害の件数 ₂₀₀8 ₂₀₀₉ ₂₀₁₀ ₂₀₁₁ ₂₀₁₂ ₂₀₁₃ 労災害発生件数 千件 ₁ ₃₅₅ 8 ₁ ₂₃8 ₅ ₁ ₁₉₁ ₁ ₁ ₁₉₁ ₆ ₁ ₁₆₆ 7 ₁ ₁₆₂ ₂ うち民間部門 千件 ₁ ₁₅8 ₉ ₁ ₀78 ₁ ₉₆₅ ₀ ₉₃₃ ₂ ₉₁8 ₁ ₉₁8 7 ₉₁7 ₁ ₅ ₆₅7 ₅ ₂₁₄ ₄ ₅₅₁ ₄ ₆₉₀ ₄ ₆₉₃ ₄ ₆₂8 ₄ ₄₀₅ 年 労災害死亡件数 件 ₂₀₀7 注 ₁ 労災害発生件数は休業期間を伴うもので 死亡した案件を除く ₂₀₀7 年以前は政府は対象外 注 ₂ 労災害死亡件数の ₂₀₁₃ 年の値は速報値 資料出所 連邦労省労統計局 BLS Census of Fatal Occupational Injuries Nonfatal Occupational Injuries and Illnesses Requiring Days Away From Work 38 州際通商は 連邦規則集において 米における貿易 交通 運輸において①ある州の地点と この地点が属する州の外にある別の地点 米外 の地点を含む 間のもの②同一州の地点間のもので他の州あるいは外を通るもの③同一州の地点間のもので他の州あるいは外の地点が起点又は 終点であるもの と定義されている 49 CFR 390.5 1938 年公正労基準法における州際通商の具体的な範囲については連邦規則集において定め られている 26 CFR 776 など 94 2014 年海外情勢報告

第 2 章 [ 北 米 地 域 にみる 厚 生 労 策 の 概 要 と 最 近 の 動 向 米 ] るを 雇 い 入 れる 場 合 ルタムの 学 生 を 雇 い 入 れる 場 合 職 業 訓 練 を 行 う 高 校 生 を 受 け 入 れる 場 合 には 労 省 賃 金 時 間 部 Wage and Hour Divisionから 認 可 を 得 て 通 常 と 異 なる 最 低 賃 金 の 適 用 を 受 けることができる ロ 適 用 対 象 企 業 適 用 nterprise Coverage 及 び 個 人 適 用 Individual Coverageがあり 企 業 適 用 の 対 象 となる 企 業 で く 労 者 及 び 個 人 適 用 の 対 象 となる 労 者 が 適 用 対 象 となる a 企 業 適 用 2 人 以 上 の 労 者 がいて 以 下 のいずれかに 該 当 す る 法 人 年 間 の 売 上 が50 万 ル 以 上 の 法 人 病 院 入 居 者 に 医 療 及 び 介 護 を 提 供 する 法 人 学 校 及 び 幼 稚 園 保 育 園 政 府 機 関 b 個 人 適 用 個 人 適 用 は 州 際 通 商 外 との 通 商 を 含 む に 従 事 する 労 者 及 び 州 際 通 商 のための 財 の 生 産 production of goods for commerceに 従 事 する 労 者 が 対 象 となる 適 用 対 象 は 広 く 捉 えられており 州 外 に 送 られる 手 紙 を 作 成 する 秘 書 州 外 の 者 に 電 話 を 定 期 的 に 行 う 者 州 際 取 引 の 記 録 を 管 理 する 者 業 務 上 の 都 合 で 州 外 に 出 張 する 者 州 外 に 出 荷 する 商 品 を 生 産 する 建 物 で 管 理 用 務 を 行 う 者 は 全 て 対 象 となる このほか 年 間 1,700ル 以 上 の 賃 金 を 得 た あるい は 週 8 時 間 以 上 いた 家 内 労 者 も 対 象 となる ハ 適 用 を 受 けない 労 者 ロの 規 定 に 関 わらず ホワト エグゼプ ショ の 対 象 となる 者 一 定 条 件 を 満 たす 季 節 営 業 の 娯 楽 設 で く 者 外 籍 の 船 の 船 員 漁 業 従 事 者 新 聞 配 達 員 小 規 模 農 園 で く 農 業 労 者 臨 時 casualのベビシッタ 高 齢 者 等 の 付 き 添 い 人 に は 適 用 されない なお 2014 年 3 月 に オバマ 大 統 領 は 労 長 官 に 対 し ホワト エグゼプショの 厳 格 化 を 検 討 する よう 指 示 している ホワト エグゼプショ 管 理 職 専 門 職 等 については 最 低 賃 金 の 規 定 の 適 用 を 受 けない 39 管 理 的 エグゼプショ 運 営 職 エグゼプ ショ 専 門 職 エグゼプショ コピュ タ 技 術 者 エグゼプショ 及 び 外 商 エグゼ プショ の5 類 型 がある これらに 共 通 する 主 た る 要 件 は 次 のとおりである 1 ブル 労 者 でないこと 2 俸 給 基 準 により 週 当 たり455ル 以 上 の 賃 金 支 払 がなされていることただし これは 外 商 エ グゼプショの 要 件 とはなっていない 俸 給 基 準 とは 実 際 に 労 した 日 数 や 時 間 にかかわら ず あらかじめ 定 められた 金 額 を 支 払 うことをい う コピュタ 技 術 者 エグゼプショで 時 給 契 約 の 場 合 は 時 給 27.63ル 以 上 の 賃 金 が 支 払 われていることである 管 理 職 エグゼプショxecutive xemption 次 の3つの 要 件 を 満 たすこと なお 年 間 賃 金 総 額 10 万 ル 以 上 の 者 は 1~3の 要 件 のいずれかを 満 たせば 足 りる 1 主 たる 職 務 が 当 該 被 用 者 が 雇 用 されている 企 業 又 は 慣 習 的 に 認 識 された 部 署 又 はその 下 位 部 門 の 管 理 であること 2 習 慣 的 かつ 定 期 的 customarily and regularly に 2 人 以 上 のルタム 被 用 者 相 当 の 労 を 指 揮 管 理 していること 3 被 用 者 を 採 用 若 しくは 解 雇 する 権 限 を 有 する か 又 は 他 の 被 用 者 の 採 用 若 しくは 解 雇 及 び 昇 級 昇 進 その 他 処 遇 上 のあらゆる 変 更 に 関 して その 者 の 提 案 及 び 勧 告 に 対 し 特 別 な 比 重 が 与 えら れていること 動 及 労 策 米 39 1938 年 公 正 労 基 準 法 Sec. 13a1 及 び17 割 増 賃 金 及 び 実 労 時 間 に 関 する 規 定 については 33を 参 照 のこと 2014 年 海 外 情 勢 報 告 95

定 例 報 告 [2014 年 の 海 外 情 勢 ] 動 及 米 労 策 ロ 運 営 職 エグゼプショAdministrative xemptions 次 の2つの 要 件 を 満 たすこと なお 年 間 賃 金 総 額 10 万 ル 以 上 の 者 は 1 又 は2の 要 件 のいずれか を 満 たせば 足 りる 1 主 たる 職 務 が 使 用 者 や 顧 客 の 管 理 事 業 運 営 全 般 に 直 接 関 わる オィ 業 務 又 は 非 肉 体 的 労 であること 2 主 たる 職 務 が 重 要 な 事 項 に 関 する 自 由 裁 量 及 び 独 立 した 判 断 の 行 使 を 含 むものであること ハ 専 門 職 エグゼプショProfessional xemption 学 識 専 門 職 エグゼプショ 法 律 薬 学 神 学 会 計 工 学 物 理 学 化 学 生 物 学 等 の 専 門 的 な 教 育 を 受 ける 必 要 があると 見 なされる 職 種 に 適 用 創 造 業 務 エグゼプショ 知 的 創 造 が 必 要 であると 見 なされる 職 種 に 適 用 がある ニ コピュタ 技 術 者 エグゼプショ Computer mployee xemption コピュタ シテムアリト プログ マ ソトア エジニア 等 のコピュタ 関 係 の 高 度 技 能 労 者 ホ 外 商 エグゼプショOutside Sales xemption 主 な 仕 事 が 販 売 などの 営 業 であり 習 慣 的 customarilyかつ 定 期 的 regularlyに 事 業 所 の 所 在 地 とは 離 れた 場 所 で 従 事 している 者 ハ 連 邦 政 府 契 約 事 業 者 2014 年 2 月 に 署 名 された 大 統 領 令 13658 号 に 基 づく 制 度 である 連 邦 政 府 各 機 関 が 2015 年 1 月 以 降 対 象 となる 契 約 40 事 業 者 と 新 たな 契 約 更 新 を 含 むを 締 結 する 場 合 契 約 金 額 支 払 いの 条 件 として 労 者 に 対 して 最 低 賃 金 として 時 給 10.10ルが 支 払 われるべきこと 契 約 事 業 者 は 下 請 事 業 者 との 契 約 に 同 旨 を 盛 り 込 む べきこと とした 契 約 条 項 が 盛 り 込 まれることとされた 41 サビ 業 で 一 定 額 以 上 月 30ル 以 上 のチップを 受 ける 労 者 の 場 合 チップの 額 と 賃 金 の 合 計 が 時 給 10.10ル 以 上 かつ 賃 金 としては 時 給 4.90ル 以 上 を 支 払 わなければならない なお この 最 低 賃 金 は 毎 年 物 価 が 行 われる ニ 州 制 度 2014 年 8 月 現 在 23 州 及 びワシトD.C.で 連 邦 法 よりも 高 い 水 準 の 最 低 賃 金 が 定 められている このうち 10 州 では 物 価 により 毎 年 最 低 賃 金 を 改 定 して いる 最 高 額 はワシトD.C.の 時 給 9.50ル 42 であ る 一 方 連 邦 法 の 適 用 を 受 けない 労 者 について 3 州 では 連 邦 法 より 低 い 水 準 の 最 低 賃 金 が 定 められており 5 州 全 て 南 部 では 全 く 定 められていない 最 近 の 州 制 度 の 動 きは52を 参 照 3 労 時 間 制 度 概 要 1938 年 公 正 労 基 準 法 FLSAは 週 法 定 労 時 間 割 増 賃 金 等 を 定 めているが 労 時 間 の 上 限 休 息 休 日 年 次 有 給 休 暇 深 夜 労 について 規 定 する 連 邦 法 は 存 在 しない 一 部 の 州 では 休 日 一 部 産 業 での 労 時 間 などに 制 限 を 課 している ロ 連 邦 制 度 法 定 労 時 間 法 定 労 時 間 は 週 40 時 間 とされている 40 ビ ベコ 法 Davis-Bacon Actの 対 象 とならない 2,000 ル 未 満 の 建 設 に 関 する 契 約 や サビ 契 約 法 Service Contract Act の 対 象 とならない 電 気 ガ 水 道 等 の 供 給 等 は 対 象 外 41 ビ ベコ 法 やサビ 契 約 法 など 一 定 の 連 邦 政 府 契 約 事 業 者 について 職 種 ごとに 労 長 官 が 地 域 の 相 場 賃 金 として 定 める 額 以 上 の 賃 金 を 支 払 うことを 求 める 法 律 が 存 在 する 42 州 ではワシト 州 の 時 給 9.32 ルが 最 高 額 である 96 2014 年 海 外 情 勢 報 告

第 2 章 [ 北 米 地 域 にみる 厚 生 労 策 の 概 要 と 最 近 の 動 向 米 ] ロ 時 間 外 労 ハ 州 制 度 使 用 者 は 週 40 時 間 を 超 える 労 に 対 して 50%の 割 18 州 では 法 定 労 時 間 割 増 賃 金 に 関 する 規 定 はな 増 賃 金 を 支 払 わなければならない なお 連 邦 法 上 時 い その 他 の 定 めのある 州 はほとんどが 公 正 労 基 準 法 間 外 労 に 係 る 上 限 規 制 はない と 同 様 週 40 時 間 を 法 定 労 時 間 としているが ア リォルニア ネバでは 連 邦 法 の 週 40 時 間 に 加 ハ 弾 力 的 労 時 間 制 度 え 1 日 8 時 間 と1 日 当 たりの 法 定 労 時 間 が 定 められて 労 協 約 によって26 週 単 位 及 び52 週 単 位 の 変 形 労 いる 時 間 制 を 定 めることが 認 められている 4 労 災 保 険 制 度 ニ 適 用 対 象 各 州 法 によって 定 められている 連 邦 法 では 連 邦 政 府 最 低 賃 金 の 適 用 対 象 となる 者 ただし 鉄 道 航 空 業 職 員 港 湾 労 者 及 び 炭 鉱 労 者 のじん 肺 による 労 災 補 に 雇 用 される 者 や 運 送 業 者 の 労 者 で 特 別 法 の 対 象 とな 償 に 関 する 制 度 は 定 められているが 例 えば 失 業 保 険 制 43 る 者 タクシ 運 転 手 米 船 籍 の 船 員 住 み 込 みで 度 などのように 連 邦 法 により 一 般 労 者 に 対 する 労 災 保 く 家 内 労 者 映 画 館 で く 労 者 農 業 労 者 など 険 制 度 のガが 定 められている 訳 ではない は 最 低 賃 金 のみが 適 用 対 象 となっており 労 時 間 は 連 受 給 するために 必 要 な 加 入 期 間 は 職 業 性 疾 病 を 除 けば 邦 法 の 適 用 対 象 外 である 特 に 定 められていない なお 例 外 的 な 場 合 を 除 き 通 勤 途 中 での 事 故 は 労 災 害 補 償 の 給 付 対 象 外 である 表 2-2-13 労 災 保 険 制 度 動 及 労 策 米 名 称 根 拠 法 運 営 主 体 被 保 険 者 資 格 給 付 の 種 類 給 付 内 容 財 源 実 績 労 災 保 険 制 度 各 州 法 州 により 異 なる 州 ワシト 州 など 州 又 は 州 政 府 により 認 可 された 民 間 保 険 のいずれかリォ ルニア 州 など 民 間 保 険 ニュジャジ 州 などがある 事 業 主 自 らが 自 家 保 険 により 州 法 で 定 めら れた 給 付 を 行 うことが 一 部 の 州 を 除 いて 認 められている 労 者 一 般 公 務 員 含 む 州 により 異 なるが 農 業 労 者 家 庭 内 労 者 小 規 模 事 業 主 などの 場 合 適 用 が 除 外 されている 場 合 がある なお テキサ 州 においては 労 災 保 険 制 度 に 加 入 することが 義 務 づけられ ていない 医 療 給 付 必 要 と 見 なされる 限 り 給 付 される 多 くの 州 で 収 入 の₆₆.₆%が 支 給 される 待 機 期 間 は 州 により₃ ~ 7 日 で 労 不 能 状 態 が 一 定 の 期 間 州 一 時 的 な により₄ 日 ~ ₆ 週 間 継 続 した 場 合 に 遡 及 して 支 払 われる ₂ 割 の 州 では 何 らかの 形 で 被 扶 養 者 に 対 する 労 不 能 給 付 支 給 が 行 われている 最 大 支 給 額 は 州 により 異 なる 永 久 的 な 多 くの 州 で 収 入 の₆₆.₆%が 障 害 年 金 として 支 給 されるが 一 部 の 州 では 支 給 期 間 の 上 限 が ₁₀₄ 週 間 から 労 不 能 給 付 ₅₀₀ 週 間 の 間 で 定 められている なお 一 部 障 害 の 場 合 は 就 業 能 力 の 喪 失 度 合 いにより 減 額 される 寡 婦 夫 に 対 し 亡 くなった 者 の 所 得 の₃₅ ~ 7₀%が 支 払 われる 扶 養 する 子 供 がいる 場 合 には 同 ₆₀ ~ 遺 族 8₀% が 支 給 される その 他 8 割 の 州 制 度 においては 各 州 における 賃 金 の 伸 びに 応 じて 上 記 給 付 額 が 増 加 する 賃 金 制 ワシト 州 など 一 部 の 州 で 本 人 負 担 があるほかは 事 業 主 のみの 負 担 保 険 料 である 一 般 的 には 保 保 険 料 険 料 は 事 業 の 内 容 や 労 災 害 発 生 状 況 に 応 じて 決 められる 公 費 負 担 なし 受 給 者 数 不 明 支 給 総 額 不 明 基 金 残 高 等 保 険 の 運 営 元 により 異 なる 43 例 えば 事 業 用 車 両 の 運 転 手 の 場 合 連 邦 運 輸 省 により 労 時 間 の 規 定 が 定 められている S Code Title 49 Sec. 31502 2014 年 海 外 情 勢 報 告 97

定 例 報 告 [2014 年 の 海 外 情 勢 ] 動 及 米 労 策 5 解 雇 規 制 個 人 的 理 由 に 基 づく 解 雇 普 通 解 雇 コモ ロ 判 例 法 上 の 随 意 雇 用 の 原 則 employment at will により 期 間 の 定 めのない 雇 用 契 約 においては 事 業 主 はいついかなる 理 由 によって も 労 者 を 解 雇 することができる 特 にその 旨 の 合 意 が ない 限 り 事 前 の 予 告 も 要 求 されない ただし 連 邦 法 や 州 法 により 一 定 の 理 由 については 解 雇 が 禁 止 されている 禁 止 されている 代 表 的 な 解 雇 理 由 としては 44 人 種 皮 膚 の 色 宗 教 性 及 び 出 身 を 理 由 とする 解 雇 1964 年 公 民 権 法 第 7 編 年 齢 を 理 由 とする 解 雇 1967 年 雇 用 における 年 齢 差 別 禁 止 法 45 組 合 加 入 や 組 合 活 動 を 理 由 とする 解 雇 全 労 関 係 法 National Labor Relations Act 事 業 主 の 不 法 行 為 を 当 局 に 通 報 した 場 合 の 解 雇 サ ベ オクリ 法 Sarbanes-Oxley Act 及 び 各 州 法 などがある ロ 経 済 的 理 由 に 基 づく 解 雇 整 理 解 雇 随 意 雇 用 の 原 則 により 事 業 主 は 労 者 を 経 営 上 の 必 要 に 応 じて 自 由 に 人 員 整 理 を 行 うことができる 通 常 は 雇 用 関 係 を 完 全 に 断 絶 してしまう 解 雇 discharge; terminationではなく 雇 用 契 約 を 終 了 するが 後 に リコルrecallすることが 予 定 されているレオ layoff 46 を 用 いることが 一 般 的 である レオには 最 初 から 期 限 付 きでリコルされる 日 が 決 まっている 場 合 もあれば 無 期 限 のレオがなされた 後 リコルさ れずに 雇 用 関 係 が 回 復 しない 場 合 もある 一 定 の 要 件 に 該 当 する 大 規 模 な 事 業 所 閉 鎖 やレオ を 予 定 する 事 業 主 は 労 者 調 整 再 訓 練 予 告 法 Worker Adjustment and Retraining Notification Act : WARN Act 47 に 基 づき 事 前 にその 旨 を 労 者 又 は 労 者 代 表 に 通 知 しなければならない 事 前 通 知 を 義 務 付 けられるのは 100 人 以 上 のルタ ム 48 労 者 を 雇 用 する 事 業 主 又 はパトタム 49 労 者 を 含 めて100 人 以 上 の 労 者 を 週 当 たりの 総 計 で 時 間 外 労 を 除 き4,000 時 間 以 上 雇 用 する 事 業 主 であ る 事 前 通 知 が 必 要 となるのは 1 50 人 以 上 のルタム 労 者 が 雇 用 を 喪 失 する 事 業 所 閉 鎖 plant closing 事 業 所 閉 鎖 には 永 久 的 閉 鎖 のほか 一 時 的 閉 鎖 を 含 む 2 ルタム 労 者 の3 分 の1 以 上 でかつ50 人 以 上 が 雇 用 を 喪 失 するレオ 3 500 人 以 上 が30 日 間 にわたって 雇 用 を 喪 失 するレ オ である 事 前 通 知 は レオ 等 の 実 予 定 日 の60 日 以 上 前 に 行 わなければならない ただし 使 用 者 が 予 測 不 能 の 状 況 の 変 化 によりレオを 実 する 場 合 等 はこの 限 りで はない 労 者 調 整 再 訓 練 予 告 法 の 規 定 に 反 して 事 前 通 知 が ない 状 態 でレオ 等 が 行 われた 場 合 労 者 は 民 事 訴 訟 を 提 起 して 予 告 の 不 足 日 数 の 賃 金 及 び 諸 給 付 を 請 求 することができる 6 出 産 休 暇 及 び 育 児 休 暇 制 度 家 族 及 び 医 療 休 暇 法 The Family and Medical Leave Act: FMLAに 基 づき 取 得 できる12 週 間 の 休 暇 の 理 由 の 一 つとして 出 産 家 族 の 介 護 や 本 人 の 療 養 と ともに 育 児 が 位 置 付 けられている 育 児 休 暇 については 子 の 誕 生 から1 年 以 内 に 取 得 す ることとされており 取 得 期 間 の 分 割 時 間 単 位 での 取 44 妊 娠 出 産 又 はこれらに 関 連 する 健 康 状 態 であることを 理 由 とする 場 合 を 含 む 45 強 制 的 な 定 年 退 職 制 度 は ごく 一 部 の 例 外 上 層 の 管 理 職 を 退 職 前 に2 年 間 勤 めた65 歳 以 上 の 者 で 年 間 44,000ルの 退 職 年 金 等 を 受 け 取 れる 者 を 除 き 違 法 である 46 再 び 同 じ 職 に 戻 る 場 合 があるというその 性 格 から 一 時 解 雇 などとも 呼 ばれる 47 労 者 調 整 再 訓 練 予 告 法 は 大 規 模 な 事 業 所 閉 鎖 やレオが それにより 職 を 失 う 労 者 及 び 地 域 社 会 に 与 える 悪 影 響 にかんがみて 1988 年 に 制 定 された 48 労 者 調 整 再 訓 練 予 告 法 におけるルタム 労 者 とは 労 時 間 が 週 20 時 間 以 上 かつ 過 去 1 年 間 の 勤 務 期 間 が6か 月 以 上 である 労 者 のことを いう 49 労 者 調 整 再 訓 練 予 告 法 におけるパトタム 労 者 とは 労 時 間 が 週 20 時 間 未 満 又 は 過 去 1 年 間 の 勤 務 期 間 が6か 月 未 満 である 労 者 のこと をいう 98 2014 年 海 外 情 勢 報 告

第 2 章 [ 北 米 地 域 にみる 厚 生 労 策 の 概 要 と 最 近 の 動 向 米 ] 得 が 可 能 であるなど 柔 軟 な 仕 組 みとなっている なお 連 邦 レベルでは 休 業 給 付 に 関 する 規 定 は 特 にな いが 州 が 運 営 する 保 険 から 休 業 期 間 中 労 者 に 対 し 賃 金 の 一 定 割 合 の 額 の 給 付 を 行 う 制 度 を 設 けている 州 も ある 50 4 労 使 関 係 策 1 労 使 関 係 法 の 概 要 1935 年 に 制 定 さ れ た 全 労 関 係 法 National Labor Relations Act: NLRAがあり 全 労 関 係 局 National Labor Relations Board: NLRBが 所 掌 している 全 労 関 係 法 では 団 結 する 権 利 労 団 体 を 結 成 加 入 支 援 する 権 利 団 体 交 渉 を 行 う 権 利 が 定 められている 一 方 で これらの 行 動 を 行 わない 権 利 についても 明 記 されている 51 同 法 では 交 渉 単 位 bargaining unitにおける 労 者 の 多 数 決 により 単 位 内 の 労 者 全 員 を 代 表 する 排 他 的 交 渉 代 表 を 選 ぶことができるとされている 使 用 者 が 排 他 的 交 渉 代 表 との 団 体 交 渉 を 拒 否 することは 不 当 労 行 為 とみなされるとともに 排 他 的 交 渉 代 表 は 使 用 者 との 団 体 交 渉 を 拒 否 することは 労 団 体 の 不 当 労 行 為 とみなされる 排 他 的 交 渉 代 表 の 選 出 は 一 般 的 には 排 他 的 交 渉 代 表 となることを 希 望 する 組 合 等 が 交 渉 単 位 内 労 者 の 30% 以 上 の 支 持 がある 証 拠 署 名 を 全 労 関 係 局 NLRBに 提 出 し 1 必 要 な 調 査 2 当 事 者 間 の 合 意 又 は ヒアリグを 経 た 上 で 全 労 関 係 局 NLRBは 選 挙 命 令 を 行 い 投 票 の 日 時 交 渉 単 位 等 が 決 定 される 労 使 の 選 挙 運 動 を 経 た 上 で 投 票 日 に 全 労 関 係 局 NLRBの 監 督 の 下 労 者 による 無 記 名 秘 密 投 票 が 行 われ 投 票 の 結 果 過 半 数 の 支 持 を 集 めた 組 合 が 排 他 的 交 渉 代 表 として 全 労 関 係 局 NLRBの 認 証 を 受 け る なお 選 挙 による 選 出 のほか 労 者 の 過 半 数 によ る 署 名 を 経 て 使 用 者 が 任 意 に 交 渉 代 表 を 承 認 する 方 法 もあるが 実 際 には 稀 とされる 排 他 的 交 渉 代 表 は 組 合 員 であることを 雇 用 の 条 件 とす る ユニオ ショップ 協 定 を 結 ぶことができる ただ し 協 定 による 解 雇 の 対 象 は 定 期 組 合 費 入 会 金 の 不 払 を 理 由 として 組 合 により 加 入 拒 否 除 名 された 場 合 に 限 るとされており その 他 の 理 由 例 えばト 指 令 違 反 などの 場 合 には 協 定 による 解 雇 の 対 象 とはならない このため ユニオ ショップ 協 定 は 実 質 的 には 労 者 に 対 し 組 合 への 加 入 ではなく 組 合 費 相 当 額 の 支 払 を 求 めているといわれている 全 労 関 係 法 では ユ ニオ ショップ 協 定 は 州 法 あるいは 州 憲 法 で 締 結 適 用 が 禁 止 することができるとされている これら 州 法 あるいは 州 憲 法 は 労 権 法 right-to-work lawと 呼 ばれ 南 部 中 西 部 を 中 心 に 半 数 弱 の 州 で 設 けられて いる 実 質 的 には 非 組 合 員 が 入 会 金 定 期 組 合 費 相 当 額 の 支 払 を 求 められないことの 保 障 となっている 2 労 使 団 体 労 組 合 員 数 及 び 組 織 率 労 組 合 の 組 織 率 は 世 界 的 にみて 低 い 水 準 であり 2013 年 の 労 組 合 組 織 率 は 11.3%となっている 組 織 率 は 州 別 に 見 ると 大 きな 開 きがあり 最 も 高 い 州 ニュ ヨク 州 24.4%と 最 も 低 い 州 ノロ 州 3.0%では20ポト 以 上 の 開 きがある 北 東 部 及 び 西 部 で 高 く 南 部 及 び 中 西 部 では 低 い 傾 向 が 見 られる 動 及 労 策 米 50 例 として リォルニア 州 で 行 われている 制 度 がある 詳 しくは http://www.edd.ca.gov/disability/paid_family_leave.htm を 参 照 のこ と 51 ユニオ ショップ 協 定 は 団 結 活 動 への 参 加 を 拒 否 する 消 極 的 権 利 の 例 外 とされている 2014 年 海 外 情 勢 報 告 99

定 例 報 告 [2014 年 の 海 外 情 勢 ] 動 及 米 労 策 年 表 2-2-14 労 組 合 組 織 率 ₂₀₁₂ ₂₀₁₃ 千 人 % 被 用 者 数 計 組 合 員 数 組 織 率 被 用 者 数 計 組 合 員 数 組 織 率 計 ₁₂7,₅77 ₁₄,₃₆₆ ₁₁.₃ ₁₂₉,₁₁₀ ₁₄,₅₂8 ₁₁.₃ 男 女 別 男 性 ₆₅,8₉8 7,8₉₅ ₁₂.₀ ₆₆,7₉₄ 7,₉₅₅ ₁₁.₉ 女 性 ₆₁,₆7₉ ₆,₄7₀ ₁₀.₅ ₆₂,₃₁₆ ₆,₅7₃ ₁₀.₅ 人 種 別 白 人 ₁₀₁,8₅₁ ₁₁,₃₀₆ ₁₁.₁ ₁₀₂,₆7₀ ₁₁,₃₂₄ ₁₁.₀ 黒 人 もしくはアリ 系 アメリ 人 ₁₄,₉7₅ ₂,₀₀₉ ₁₃.₄ ₁₅,₂7₄ ₂,₀8₁ ₁₃.₆ アジア 系 ₆,₉₅₃ ₆₆8 ₉.₆ 7,₂7₁ ₆8₃ ₉.₄ ヒパニックもしくはテ 系 ₂₀,₁₄₄ ₁,₉8₂ ₉.8 ₂₀,7₃₀ ₁,₉₅₂ ₉.₄ 勤 務 形 態 別 ルタム 労 者 ₁₀₂,7₄₉ ₁₂,8₄7 ₁₂.₅ ₁₀₄,₂₆₂ ₁₀,₃₂₀ ₁₂.₅ パトタム 労 者 ₂₄,₆₁₄ ₁,₄8₃ ₆.₀ ₂₄,₆₆₄ ₁,₄8₃ ₆.₀ 職 業 別 管 理 専 門 的 職 業 ₄₆,8₉7 ₅,7₅₁ ₁₂.₃ ₄7,7₂₃ ₅,7₂₆ ₁₂.₀ 管 理 職 ₁8,₁₅₃ 8₄₄ ₄.₆ ₁8,₃₃₄ 8₀₄ ₄.₄ 専 門 職 ₂8,7₄₃ ₄,₉₀7 ₁7.₁ ₂₉,₃8₉ ₄,₉₂₂ ₁₆.7 サビ 職 ₂₃,₀₉₅ ₂,₄₀₆ ₁₀.₄ ₂₃,₃₉₀ ₂,₄₉₁ ₁₀.₆ 販 売 事 務 職 ₃₀,₆8₅ ₂,₀7₀ ₆.7 ₃₀,₆₃7 ₂,₀₀8 ₆.₆ 農 林 水 産 建 設 保 守 職 ₁₀,8₆₃ ₁,77₅ ₁₆.₃ ₁₁,₁₉₅ ₁,8₆₆ ₁₆.7 製 造 運 輸 職 ₁₆,₀₃8 ₂,₃₆₅ ₁₄.7 ₁₆,₁₆₅ ₂,₄₃8 ₁₅.₁ 産 業 別 民 間 ₁₀7,₁₉₁ 7,₀₃7 ₆.₆ ₁₀8,₆8₁ 7,₃₁8 ₆.7 鉱 業 ₉₂₃ ₆₆ 7.₂ ₁,₀₂₆ ₅₅ ₅.₄ 建 設 業 ₆,₂₀₅ 8₂₀ ₁₃.₂ ₆,₄7₄ ₉₁₅ ₁₄.₁ 製 造 業 ₁₃,₉₄₁ ₁,₃₃8 ₉.₆ ₁₄,₁₉₅ ₁,₄₃₁ ₁₀.₁ 卸 売 小 売 業 ₁8,₁7₄ 8₅₄ ₄.7 ₁7,₉₉8 8₃8 ₄.7 運 輸 電 気 ガ 水 道 業 ₅,₃₅₉ ₁,₁₀₅ ₂₀.₆ ₅,₅₆₃ ₁,₁₄₄ ₂₀.₆ 情 報 産 業 ₂,₅7₅ ₂₅₁ ₉.7 ₂,₅8₂ ₂₃₁ 8.₉ 金 融 その 他 8,₁₉₆ ₁₅₆ ₁.₉ 8,₅₁₅ ₁7₀ ₂.₀ 専 門 的 事 業 所 向 けサビ ₁₂,7₂₆ ₃₁₀ ₂.₄ ₁₂,8₉₀ ₃₀₄ ₂.₄ 教 育 医 療 福 祉 ₂₀,₃₉₄ ₁,₆₅8 8.₁ ₂₀,₅₉₆ ₁,7₁8 8.₃ 娯 楽 業 宿 泊 飲 食 業 ₁₁,77₅ ₃₂₁ ₂.7 ₁₁,₉7₃ ₃₂₆ ₂.7 その 他 サビ ₅,7₅₀ ₁₄₃ ₂.₅ ₅,77₄ ₁7₅ ₃.₀ 政 府 ₂₀,₃8₅ 7,₃₂8 ₃₅.₉ ₂₀,₄₂₉ 7,₂₁₀ ₃₅.₃ 資 料 出 所 : 連 邦 労 省 労 統 計 局 BLSホムペジ ロ 労 者 団 体 主 なショルセタには 米 労 総 同 盟 産 別 会 議 American Federation of Labor and Congress of Industrial Organizations: AFL-CIO 52 と 勝 利 のた めの 変 革 Change to Win Federation: CtW 53 があ る ハ 使 用 者 団 体 全 組 織 は 労 使 関 係 に 大 きな 影 響 を 及 ぼすというよ りも もっぱら 議 会 に 対 するロビ 活 動 が 主 な 活 動 と なっている これは 団 体 交 渉 が 主 に 企 業 若 しくは 地 域 レベルで 行 われているためである 主 要 組 織 として 全 米 商 工 会 議 所.S. Chamber of Commerceがあ る 52 米 労 総 同 盟 産 別 会 議 AFL-CIOは 米 における 最 大 の 労 組 合 の 全 中 央 組 織 ショルセタ 職 業 別 組 合 方 式 を 目 指 すAFL 米 労 総 同 盟 と 産 業 別 組 合 方 式 を 進 めるCIO 産 業 別 組 織 会 議 が1955 年 に 合 併 し 発 足 現 在 は2009 年 9 月 の 定 期 大 会 で 会 長 に 選 出 されたリ チャ トム 氏 前 書 記 長 が 会 長 を 務 めている 53 勝 利 のための 変 革 CtWは 2005 年 に 米 労 総 同 盟 産 別 会 議 AFL-CIO 傘 下 の 5つの 産 業 別 労 組 合 が 米 労 総 同 盟 産 別 会 議 AFL-CIO を 脱 退 し 結 成 した 100 2014 年 海 外 情 勢 報 告