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ティースメイト ディセンシタイザー ティースメイト AP ペ 知 覚 過 敏 抑 制 のメカニズム APペースト塗布群 未塗布群 c Apによって象牙細管を封鎖します b c b エナメル質 a a 500nm a: 象牙細管 b: 管周象牙質 c: 管間象牙質 500n m 象牙質 写真提供 千葉敏江 先生 鶴見大学 象牙細管 歯髄 歯髄 知覚過敏とは 一般的に象牙細管が開口した歯 組織液 pa Ap 組織液 pa Ap 組織液 pa Ap 刺激 ティースメイト ディセンシタイザー ティースメイト の表面に 機械的 温度的あるいは化学的な刺 APペーストは 開口した象牙細管を封鎖 封鎖物がハ 激が加えられ象牙細管内の組織液が移動し そ イドロキシアパタイト(Ap)になることで抑制効果を得 れによって歯質の知覚神経が興奮し 疼痛が生 られます なお封鎖物は 歯質象牙質と同一のアパタ じることといわれています イト結晶に転化し 管周及び管間象牙質のアパタイト結 晶と一体化している との報告があります 1 1 千葉 敏江, 山本 雄嗣, 下田 信治, 桃井 保子 リン酸カルシウム系ペーストの歯質ケア材としての有用性 日歯保存誌 58 (3) : 201-211, 2015 象牙細管封鎖性 ( 人歯 ) 象牙細管の封鎖状態 塗布 加藤正治 先生 高輪歯科 写真撮影 クラレノリタケデンタル株式会社 1 0μm 塗布前 10μm 測定条件 人歯象牙質 塗布前 レーザー顕微鏡観察 塗布直後 SEM画像 EDTA処置後に20秒 2回擦り塗布 知覚過敏モデル作成のため EDTA処理を歯面に処理しています 5μm 塗布直後の表面 断面写真 封鎖物の測定結果 Ap転化について ティースメイト APペース レーザーラマンによる測定結果 トを塗布 一晩保管 後 分を測定した結果 スペ 3000 a クトル の ピー クが 人 工 Ap(b)と同じであるこ とが確認され たことから 封 鎖 物 がApに転 化し ていることがわかります 測定条件 サンプル調製 クラレノリタケデンタル株式会社 牛歯象牙質 20 秒間 x1回擦り塗布後 水洗し 湿潤下にて一晩保管 測定 顕微レーザーラマン使用 株 住化分析センター (a) と (b) のスペクトルのピークが同じ Raman Intensity (a.u.) 牛歯の象牙細管(a)の部 2000 封鎖物がApに転化 1000 0 (a) ティースメイト APペースト塗布 水洗 (b) 人工Ap 850 900 950 1000 1050 1100 Raman shift (cm ) -1

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