1. 日 本 全 体 の 人 口 の 推 移 と 大 都 市 過 疎 地 の 事 情 ( 図 1)に 示 すグラフは 2010 年 から 40 年 にかけてのわが 国 全 体 の 人 口 の 動 向 を 示 す 12000 10000 8000 2010 40 年 年 齢 階 級 別 人 口 推 移 0-64 歳 は 約 3000 万 人 減 少 6000 4000 2000 0 65-74 歳 は ほぼ 横 ばい (100 万 人 増 ) 0-64 歳 65-74 歳 75 歳 以 上 75 歳 以 上 は 約 800 万 人 増 ( 図 1: 年 代 別 人 口 推 移 ) ( 今 後 の 大 まかな 年 代 別 の 人 口 推 移 ) 0-64 歳 今 世 紀 末 まで 毎 年 100 万 人 ずつ 減 少 する 75 歳 以 上 2030 年 まで 毎 年 50 万 人 増 加 30-50 年 横 ばい 50 年 以 降 25 万 人 減 少 以 下 の( 図 2)は 今 後 100 年 間 のわが 国 人 口 の 動 向 を 表 す 2005 年 頃 がわが 国 人 口 のピ ークである その 後 25 年 間 0-64 歳 人 口 は 年 間 100 万 のペースで 減 少 するが 後 期 高 齢 者 が 年 間 50 万 人 平 均 で 増 加 で 人 口 減 少 スピードは 比 較 的 緩 やかで 2030 年 は 11500 万 人 であ る 2030 年 以 降 後 期 高 齢 者 の 増 加 が 止 まり 年 間 100 万 人 の 若 年 人 口 減 少 のみが 残 り 2050 年 には わが 国 の 人 口 は 1 億 を 下 回 っている その 後 後 期 高 齢 者 の 人 口 減 少 が 始 まり 総 人 口 の 減 少 スピードが 加 速 され 今 世 紀 末 は 5000 万 人 台 になることが 予 想 される 1000 万 人 2000 万 人 2500 万 人 2500 万 人 ( 図 2: 我 が 国 の 人 口 推 移 ) 1
図 3:50 年 前 に 地 方 から 大 都 市 に 800 万 人 が 移 動 三 大 都 市 圏 地 方 圏 の 人 口 移 動 の 推 移 転 入 超 過 数 ( 万 人 ) 高 度 経 済 成 長 期 には 三 大 都 市 圏 に 人 口 が 流 入 した 1980 年 頃 にかけて 人 口 流 入 は 沈 静 化 したが その 後 バブル 期 にかけて 東 京 圏 に 人 口 が 流 入 バブル 崩 壊 後 は 東 京 圏 が 一 時 的 に 転 出 超 過 となったが 2000 年 代 には 再 び 流 入 が 増 加 した 60 40 20 0-20 -40-60 大 阪 圏 名 古 屋 圏 ( 出 典 ) 総 務 省 住 民 基 本 台 帳 人 口 移 動 報 告 をもとに 国 土 交 通 省 国 土 政 策 局 作 成 ( 注 ) 上 記 の 地 域 区 分 は 以 下 のとおり 東 京 圏 : 埼 玉 県 千 葉 県 東 京 都 神 奈 川 県 名 古 屋 圏 : 岐 阜 県 愛 知 県 三 重 県 大 阪 圏 : 京 都 府 大 阪 府 兵 庫 県 奈 良 県 三 大 都 市 圏 : 東 京 圏 名 古 屋 圏 大 阪 圏 地 方 圏 : 三 大 都 市 圏 以 外 の 地 域 その 結 果 以 下 のような 現 象 が 現 れた 全 総 69 新 全 総 三 全 総 87 四 全 総 98 21GD 08 国 土 形 成 計 画 62 77 東 京 圏 首 都 圏 工 業 等 制 限 法 (1959~2002 年 ) 新 産 業 都 市 法 工 業 整 備 特 別 地 域 法 (1962~2001 年 ) 近 畿 圏 工 場 等 制 限 法 (1964~2002 年 ) 転 入 超 過 数 ( 東 京 圏 )のピークは 1962 年 (39 万 人 ) 第 一 次 石 油 ショック (1973 年 ) 第 二 次 石 油 ショック (1979 年 ) 転 出 超 過 数 ( 地 方 圏 )のボトムは 1961 年 (65 万 人 ) テクノポリス 法 (1983~98 年 ) バブル 崩 壊 (1991 年 ) 頭 脳 立 地 法 (1988~98 年 ) 阪 神 淡 路 大 震 災 (1995 年 ) 地 方 拠 点 法 (1992~) アジア 通 貨 危 機 (1997 年 ) リーマンショック (2008 年 ) 地 方 圏 -80 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 ( 出 典 : 国 土 交 通 省 長 期 ビジョン) ( 大 都 市 部 で 後 期 高 齢 者 の 爆 発 的 増 加 ) ( 過 疎 地 での 若 年 層 の 大 幅 減 少 ) 東 日 本 大 震 災 (2011 年 ) 2013 年 +9.7 万 人 ( 東 京 圏 ) -0.01 万 人 ( 名 古 屋 圏 ) -0.7 万 人 ( 大 阪 圏 ) -9.0 万 人 ( 地 方 圏 ) 83 全 国 平 均 -31.5% 100% 以 上 70 100% 40 70% 10 40% -10 10% -10-25% -25-40% -40% 未 満 図 4:2010 40 年 後 期 高 齢 者 増 加 率 図 5:2010 40 年 0-64 歳 減 少 率 100% 以 上 70 100% 40 70% 10 40% -10 10% -10-25% -25-40% -40% 未 満 2
とても 大 変 東 京 周 辺 の 医 療 事 情 2025 年 にむけて 後 期 高 齢 者 が 激 増 し その 増 え 方 が 最 も 激 しい 地 域 は 東 京 周 辺 部 ( 埼 玉 県 千 葉 県 神 奈 川 県 などの 東 京 のベッドタウン)であることは 最 近 多 くの 人 が 知 るよ うになった ( 図 6)は 2010 年 から 25 年 にかけての 75 歳 以 上 人 口 の 伸 びが 特 に 激 しい 東 京 周 辺 の 様 子 を 示 す 千 葉 県 西 部 埼 玉 県 東 部 中 央 部 神 奈 川 県 県 央 部 は 2010 年 から 25 年 にかけて 75 歳 以 上 人 口 が 100% 以 上 増 加 する 2010 25 年 東 京 周 辺 の75 歳 以 上 人 口 増 減 率 100% 以 上 70 100% 40 70% 10 40% -10 10% -10-25% -25-40% -40% 未 満 都 市 名 は 増 加 率 100%を 超 える 二 次 医 療 圏 の 中 心 的 な 都 市 を 示 す 上 上 川 越 尾 尾 春 春 日 所 沢 さいたま 和 光 部 日 松 戸 所 沢 和 部 松 戸 光 印 旛 船 橋 成 田 八 王 子 相 模 相 原 模 原 川 川 崎 崎 北 北 部 横 浜 北 部 厚 木 厚 木 相 模 原 川 越 所 沢 厚 木 上 尾 和 光 川 崎 北 部 都 市 名 は 増 加 率 100% を 越 える 二 次 医 療 圏 の 代 表 的 都 市 名 を 示 す 春 日 部 松 戸 千 葉 市 原 船 橋 千 葉 成 田 ( 図 6:2010 年 25 年 の 後 期 高 齢 者 の 地 域 別 増 加 率 ) 更 に 困 ったことに この 地 域 は 人 口 当 たりの 医 師 数 が 日 本 で 最 も 少 ない 地 域 とほぼ 一 致 する 東 京 周 辺 は 日 本 で 一 番 医 師 が 少 ない 地 域 東 京 横 浜 は 日 本 で 一 番 医 師 が 多 い 地 域 3
人 口 10 万 当 り 病 院 勤 務 医 数 九 州 沖 縄 四 国 中 国 関 西 ( 京 阪 神 除 く ) 東 京 周 辺 は 日 本 で 一 番 医 師 が 少 ない 地 域 京 阪 神 圏 北 陸 名 古 屋 圏 甲 信 越 東 海 関 東 ( 京 浜 除 く ) 京 浜 周 辺 京 浜 圏 東 北 東 京 横 浜 は 日 本 で 一 番 医 師 が 多 い 地 域 北 海 道 西 日 本 東 日 本 全 国 180.0 160.0 140.0 120.0 100.0 80.0 60.0 40.0 20.0 0.0 この 地 域 がこれまで 少 ない 医 師 ( 医 療 提 供 体 制 )でやってこられたのは この 地 域 の 住 民 の 多 くが 1970 年 前 後 に 地 方 から 首 都 圏 にやってきた 当 時 の 若 者 ( 団 塊 の 世 代 )であり これまでこれらの 地 域 の 有 病 率 が 低 かったことと 住 民 の 多 くが 東 京 に 出 勤 し 病 気 にな ったら 東 京 の 病 院 を 使 用 していたからである ところが 2022 年 から 24 年 にかけて 団 塊 の 世 代 が 75 歳 になり この 頃 から 地 域 の 有 病 率 が 急 速 に 上 昇 する しかも 東 京 の 病 院 へ 通 院 するのも 大 変 になってくる この 結 果 これま で 比 較 的 健 康 で 地 元 で 受 診 しなかった 地 域 住 人 が 突 然 しかも 頻 回 に 地 元 の 病 院 を 受 診 する ようになり ただでさえ 少 ない 医 療 機 関 が 更 に 混 雑 することが 予 測 される 東 京 周 辺 は 医 療 がたいへんな 時 代 を 迎 える これから 東 京 周 辺 部 は ただでさえ 少 ない 医 療 機 関 が 更 に 混 雑 することが 予 測 される 東 京 周 辺 は 医 療 がたいへんな 時 代 を 迎 える 4
3. 医 療 と 介 護 の 需 要 予 測 介 護 の 需 要 ピークは 2030 年 49.7% 増 医 療 は 2025 年 11.1% 増 ( 図 15)に 年 齢 階 級 別 一 人 当 たり 医 療 費 と 介 護 費 を 示 す 介 護 は 若 年 層 がほとんど 使 わず 75 歳 を 超 えると 費 用 が 急 増 する 一 方 医 療 費 は 若 年 もそれなりに 使 われる また ( 図 16: 図 1 の 再 掲 )にわが 国 の 年 代 階 級 別 の 人 口 の 推 移 を 示 す 12000 10000 2010 40 年 年 齢 階 級 別 人 口 推 移 0-64 歳 は 約 3000 万 人 減 少 8000 6000 4000 75 歳 以 上 は 約 800 万 人 増 2000 0 2010 年 2015 年 2020 年 2025 年 2030 年 2035 年 2040 年 ( 図 15: 年 齢 階 級 別 医 療 費 と 介 護 費 :2010 年 ) ( 図 16: 年 齢 階 級 別 人 口 推 移 ) ( 図 15)に 示 す 医 療 と 介 護 の 費 用 に ( 図 16)に 示 す 人 口 を 掛 け 合 わせると 将 来 の 医 療 費 と 介 護 費 を 計 算 することができる 今 後 ( 図 15)に 示 す 医 療 と 介 護 の 消 費 動 向 が 続 き ( 図 16)に 示 すような 人 口 の 推 移 が 起 きるとすると 医 療 と 介 護 の 需 要 は( 図 17)に 示 すような 推 移 で 進 行 し 介 護 の 需 要 は 2030 年 ピークで 49.7% 増 医 療 は 2025 年 ピークで 11.1% 増 となることが 予 想 される ( 図 17: 医 療 と 介 護 の 需 要 予 測 ) 5
我 が 国 の 年 齢 階 級 別 医 療 需 要 の 推 移 予 測 今 後 急 増 する 後 期 高 齢 者 に 対 応 する 医 療 と 今 後 毎 年 100 万 人 ずつ 減 少 を 続 ける 若 年 向 け の 医 療 の 調 整 をどのように 行 うかが これからの 医 療 制 度 改 革 の 最 大 の 争 点 になる 人 口 構 成 が 大 きく 変 化 すれば 医 療 や 介 護 の 需 要 は 大 きく 変 化 する ( 図 18)は ( 図 17) に 示 した 医 療 費 の 推 移 を 0-74 歳 と 75 歳 以 上 に 分 けて 示 したグラフである 真 ん 中 の 太 い 黒 線 は 総 医 療 費 の 推 移 予 測 である 2025 年 の 11.1% 増 がピークであり そ の 後 減 少 に 転 じる 一 番 上 の 赤 色 の 破 線 は 75 歳 以 上 の 医 療 費 の 推 移 予 測 を 示 す 75 歳 以 上 は 2025 年 に 向 けて 急 増 2030 年 のピーク 値 は 2010 年 比 59.3% 増 という 結 果 になった 一 番 下 に 位 置 する 青 線 は 0-74 歳 の 医 療 需 要 の 推 移 を 示 す 0-74 歳 の 医 療 需 要 は 2015 年 か ら 2020 年 まで 微 減 2020 年 から 急 激 に 減 少 する 2010 年 から 2035 年 にかけて 医 療 需 要 は 16.8% 減 少 し 0-74 歳 の 医 療 需 要 は その 後 も 一 貫 して 減 少 を 続 ける 2020 年 から 急 激 な 減 少 が 始 まるのは 2022 年 から 24 年 にかけて 団 塊 の 世 代 が 75 歳 を 超 えるからである わが 国 の 医 療 提 供 体 制 は 今 後 短 期 間 で 急 増 する 75 歳 以 上 の 医 療 事 情 と 今 後 減 り 続 ける 0-74 歳 の 医 療 事 情 に 対 応 する 形 で 変 化 していく 必 要 がある ( 図 18:0-74 歳 と 75 歳 以 上 医 療 費 将 来 予 測 ) 後 期 高 齢 者 が 主 に 必 要 とする 医 療 とは それでは 0-74 歳 が 必 要 とする 医 療 とは どのような 医 療 であろうか これは 従 来 の 急 性 期 医 療 言 い 方 を 変 えれば 治 癒 を 目 的 とする 医 療 である ほとんどが 治 癒 が 至 上 目 的 で あり 徹 底 的 に 治 療 を 行 おうとする とことん 型 の 急 性 期 医 療 である 0-74 歳 の 患 者 さん の 多 くは 治 療 さえ 終 了 すれば 自 宅 に 退 院 し 普 段 の 生 活 に 戻 っていく 6
一 方 ( 図 18)のグラフの 緑 色 の 線 で 示 された 75 歳 以 上 が 必 要 とする 医 療 とは どのよう な 医 療 であろうか 75 歳 以 上 の 後 期 高 齢 者 も 従 来 型 の 急 性 期 医 療 を 必 要 とする 場 面 も 多 い が 後 期 高 齢 者 が 主 に 必 要 とする 医 療 とは 病 気 は 完 全 に 治 らなくとも 地 域 で 生 活 を 続 け られるよう 身 体 も 環 境 も 整 えてくれるような 生 活 支 援 型 医 療 であり 年 齢 が 進 めば 進 む ほど この 傾 向 は 強 まる このような 医 療 の 主 な 担 い 手 は かかりつけ 医 と 今 年 の 診 療 改 定 で 新 設 された 地 域 包 括 ケア 支 援 病 棟 であろう 地 域 包 括 ケア 支 援 病 棟 では 患 者 ( 主 に 後 期 高 齢 者 )が 家 や 施 設 で 調 子 が 悪 くなった 時 に 地 域 での 生 活 復 帰 を 意 識 したリハビリを 行 いながら 病 気 と 年 齢 や 体 力 などを 考 慮 した 治 療 が 行 なわれる 更 に 高 度 医 療 機 関 からの 在 宅 復 帰 を 目 指 した 患 者 を 受 け 入 れ リハビリや 継 続 的 治 療 の 提 供 を 行 ないながら 在 宅 復 帰 を 目 指 すこ とや 地 域 での 看 取 り 医 療 も 地 域 包 括 ケア 支 援 病 棟 の 重 要 な 役 割 である 高 度 急 性 期 一 般 急 性 期 病 床 の 過 剰 と 地 域 包 括 ケア 支 援 病 床 の 不 足 日 本 の 病 院 の 現 状 および 今 後 の 人 口 構 成 の 変 化 を 考 えると とことん 型 急 性 期 医 療 を 提 供 する 高 度 急 性 期 一 般 急 性 期 病 床 の 過 剰 と まあまあ 型 の 医 療 を 提 供 する 地 域 包 括 ケ ア 支 援 病 の 不 足 は 明 らかである とことん 型 病 床 から まあまあ 型 病 床 への 転 換 が 不 可 欠 である 医 療 需 要 のピークの 時 期 の 地 域 差 以 下 の( 図 19)は 今 後 も 現 在 と 同 じ 医 療 が 提 供 される( 価 格 も 内 容 も 変 化 しない)と 仮 定 し 人 口 構 成 のみが 変 化 した 場 合 我 が 国 の 医 療 需 要 ピークがいつどの 時 期 にくるのかを 示 したものである 地 域 により 医 療 需 要 のピークの 時 期 が 大 きく 異 なることが 分 かる 病 床 不 足 地 域 包 括 ケア 支 援 病 棟 (まあまあ 型 ) 病 床 過 剰 急 性 期 (とことん 型 ) 7
一 人 当 たり 医 療 密 度 の 算 定 方 法 1. 一 人 当 たり 医 療 密 度 の 測 定 しようとしているもの 日 本 は 1km 1km の 大 きさの 区 画 に 分 けられ 各 区 画 をメッシュと 呼 ぶ ( 図 1)の 青 色 の 四 角 はメッシュを 表 し メッシュ 内 の 人 口 構 成 職 業 所 得 などに 関 する 情 報 がデータ 化 さ れており そのデータをメッシュデータという 一 人 当 たり 医 療 密 度 とは 各 メッシュの 住 人 が どの 程 度 の 急 性 期 医 療 を 利 用 できるレベ ルにあるかを 示 す 指 標 であり メッシュごとに 算 出 される メッシュデータを 内 包 した GIS というソフトウェアを 用 いて 今 回 一 人 当 たり 医 療 密 度 の 算 定 を 試 みた GIS(Geographic Information System: 地 理 情 報 システム)とは 位 置 や 空 間 に 関 する 様 々な 情 報 を コンピ ュータを 用 いて 重 ね 合 わせ 情 報 の 分 析 解 析 を 行 なったり 情 報 を 視 覚 的 に 表 示 させたり するシステムである GIS には ある 地 点 からメッシュまでに 車 で 到 達 する 時 間 を 計 算 する 機 能 がある ( 図 1) に 示 すように 地 域 1 と 地 域 2 は A 病 院 から 車 で 15 分 以 内 の 圏 内 地 域 3 は 15 30 分 圏 内 ということを GIS を 用 いて 病 院 から 各 メッシュまでの 所 要 時 間 を 計 算 する また 同 様 に B 病 院 から 地 域 2 と 地 域 3 は 15 分 圏 内 地 域 1 は 圏 外 であるとする この 地 域 にこの2 つの 病 院 しかないとすると 地 域 1 は A 病 院 から 吹 き 出 し 内 に 示 したピンク 色 の 機 能 1 単 位 を 地 域 2 は A 病 院 からの 1 単 位 と B 病 院 からの 水 色 で 示 した 1 単 位 を 利 用 できる 環 境 に あると 考 える 地 域 3 は 他 の 二 地 域 と 比 べ A 病 院 からの 距 離 が 遠 いので 0.5 単 位 しか 機 能 が 受 け 取 れず この 地 域 の 一 人 当 たり 医 療 密 度 は 水 色 1 単 位 とピンク 0.5 単 位 となる このような 種 々の 病 院 から 各 メッシュに 振 り 分 けられる 機 能 のメッシュごとの 合 計 値 を 全 国 平 均 値 を 1.0 となるよう 補 正 したのが 各 メッシュの 一 人 当 たり 医 療 密 度 である ( 図 1: 一 人 当 たり 医 療 密 度 の 測 ろうとしているもの 概 念 図 ) 8
GIS を 用 いた 具 体 的 な 計 算 過 程 次 に GIS を 用 いた 具 体 的 な 計 算 過 程 を 示 す (1) 各 病 院 の 急 性 期 医 療 提 供 点 数 の 算 定 急 性 期 医 療 の 提 供 能 力 を 直 接 測 定 できる 指 標 は 存 在 しないので 今 回 は 以 下 に 示 すよう な 方 法 で 各 病 院 の 急 性 期 医 療 の 提 供 能 力 を 推 計 し 各 病 院 の 推 計 提 供 能 力 を 点 数 化 した まず 対 象 となる 病 院 は 一 般 病 床 を 有 する 病 院 である ただし 過 疎 地 にある 数 百 床 規 模 の らい 病 の 療 養 所 などが 解 析 に 大 きな 影 響 を 及 ぼすので(このような 医 療 施 設 のある 地 域 が 日 本 屈 指 の 急 性 期 医 療 提 供 能 力 が 高 い 地 域 として 評 価 されることになる) 療 養 所 は 今 回 の 対 象 から 除 外 した また 今 回 の 解 析 では 医 療 圏 を 超 えて 広 域 から 患 者 が 集 まる 高 機 能 病 院 医 療 圏 にお ける 基 幹 病 院 その 他 の 急 性 期 病 院 という 3 カテゴリーに 分 け 病 院 の 機 能 レベル の 差 を 急 性 期 医 療 の 提 供 能 力 を 表 す 点 数 に 反 映 させたいと 考 えた そこで 各 病 院 が 提 供 して いる 全 身 麻 酔 件 数 に 着 目 し 以 下 に 示 すような 急 性 期 医 療 提 供 能 力 の 重 みづけを 行 った まず 以 下 の 表 に 示 すように 2012 年 のDPCデータを 用 いて DPC 病 院 を 年 間 全 身 麻 酔 実 績 に 応 じて 3 段 階 に 分 け 各 階 級 別 に 1 床 当 たりの 全 身 麻 酔 下 での 手 術 数 を 算 出 した その 結 果 全 身 麻 酔 が 年 間 2000 件 を 超 える 病 院 は 平 均 654 床 という 大 規 模 病 院 であり 1 床 当 たり 年 間 4.65 回 の 全 身 麻 酔 下 での 手 術 が 行 われていた 500-2000 件 の 全 身 麻 酔 を 実 施 し ている 病 院 は 平 均 346 床 の 中 規 模 病 院 であり 1 床 当 たり 年 間 3.15 回 の 全 身 麻 酔 下 での 手 術 が 行 われていた 全 身 麻 酔 の 実 施 件 数 が 年 間 500 回 以 下 のDPC 病 院 の 平 均 病 床 数 は 173 床 の 比 較 的 小 規 模 な 病 院 であり 1 床 当 たり 年 間 1.34 回 の 全 身 麻 酔 下 での 手 術 が 行 われてい た そこで 年 間 全 身 麻 酔 件 数 500 回 以 下 の 病 院 で 行 われる 年 間 1 床 当 たりで 行 われる 全 身 麻 酔 回 数 である 1.34 回 を 1.0 に 換 算 し それぞれの 階 級 の 病 院 の 1 病 床 当 たりの 急 性 期 医 療 提 供 点 数 を 1.00 点.2.36 点.3.48 点 とし 各 病 院 の 一 般 病 床 数 を 掛 け 合 わせたものを 各 病 院 の 急 性 期 医 療 提 供 点 数 とした また 非 DPC 病 院 も 1 床 当 たりの 急 性 期 医 療 提 供 点 数 を 1.00 として 算 出 した ( 表 1: 病 床 当 たり 急 性 期 医 療 提 供 点 数 の 算 出 根 拠 ) 9
本 来 ならばいろいろな 指 標 を 組 み 合 わせて 病 院 ごとに 急 性 期 医 療 提 供 点 数 を 算 出 するの が 望 ましいが 各 病 院 の 急 性 期 医 療 のパフォーマンスを 示 す 指 標 の 入 手 が 困 難 であり 特 に 非 DPC 病 院 では 全 身 麻 酔 数 すら 不 明 の 状 況 にあるので 今 回 は 全 身 麻 酔 数 を 急 性 期 医 療 件 数 を 用 いて 病 院 のパフォーマンスを 最 もよく 表 す 指 標 と 考 え 上 記 に 示 した 方 法 で 急 性 期 医 療 提 供 能 力 の 点 数 化 を 試 みた ( 図 2)に 示 すように 一 床 当 たり 医 療 提 供 点 数 に 一 般 病 床 数 を 掛 け 合 わせ 各 病 院 の 急 性 期 医 療 提 供 点 数 を 算 出 した ( 図 2: 急 性 期 医 療 提 供 点 数 の 算 出 ) (2) 各 病 院 の 急 性 期 医 療 提 供 点 数 の 各 地 域 区 画 への 割 り 振 りについて 次 に 各 病 院 の 急 性 期 医 療 提 供 点 数 をどのように 各 メッシュへの 割 り 振 り 方 について 説 明 する 病 院 の 近 隣 のメッシュに 住 む 住 民 の 方 が 遠 い 区 画 に 住 む 住 民 より 多 く 病 院 を 使 い 人 口 の 多 い 区 画 の 方 が 少 ない 区 画 より より 多 くの 医 療 資 源 を 使 うというのが ( 図 3)に 示 す 分 配 の 基 本 的 な 作 業 仮 説 である ( 図 3: 医 療 機 能 点 数 の 分 配 の 作 業 仮 説 イメージ) 10
病 院 と 各 区 域 の 距 離 を 反 映 するため 今 回 使 用 した GIS に 用 意 された 全 国 すべての 道 路 と その 道 路 を 平 均 どの 程 度 のスピードで 走 行 できるかのデータを 使 用 した また 今 回 使 用 した GIS には 全 国 すべてのメッシュの 人 口 に 関 するデータが 用 意 されている このデータを 用 いて 図 4の 青 色 で 示 された 病 院 から 車 により 15 分 間 で 到 達 可 能 な 地 域 区 画 の 人 口 図 4の そら 色 で 示 された 30 分 で 到 達 できる 地 域 区 画 の 人 口 図 4の 黄 色 で 示 された 45 分 で 到 達 で きる 地 域 区 画 の 人 口 図 4の 赤 色 で 示 された 60 分 で 到 達 できる 地 域 区 画 の 人 口 を 算 出 する 更 に 病 院 と 各 メッシュの 距 離 と 病 院 利 用 の 関 係 を 反 映 するため 病 院 から 45 60 分 圏 内 に 住 む 住 民 に1に 対 し 30 45 分 圏 内 に 住 む 住 民 が 2 倍 15 30 分 圏 内 に 住 む 住 民 が 3 倍 0 15 分 圏 内 に 住 む 住 民 が4 倍 その 病 院 を 使 用 すると 仮 定 し それぞれのメッシュの 人 口 に それぞれの 距 離 に 応 じた 重 みを 掛 け 合 わせる それらの 合 計 値 を 算 出 し 各 メッシュの 割 合 に 応 じて 各 病 院 の 急 性 期 医 療 提 供 点 数 を 割 り 振 る 例 えば A 病 院 の 15 分 圏 内 ( 青 色 )に 1 万 人 15 30 分 圏 内 (そら 色 )に 2 万 人 30 45 分 圏 内 ( 黄 色 )に 3 万 人 45 60 分 圏 内 ( 赤 色 )に 4 万 人 住 んでいるとすると この A 病 院 の 診 療 圏 の 重 みづけ 点 数 の 総 計 は 20 万 点 (=1 万 人 4 点 / 人 +2 万 人 3 点 / 人 +3 万 人 2 点 +4 万 人 1 点 / 人 )となる A 病 院 の 急 性 期 医 療 提 供 点 数 が 1000 点 の 場 合 A 病 院 から 15 30 分 圏 内 の 人 口 2 千 人 のメッシュである 区 画 (イ) には 30 点 (=1000 点 2000 人 3 点 / 人 20 万 人 点 )が 割 り 振 られることになる A 病 院 の1000 点 が 病 院 からの 時 間 距 離 と 人 口 に 応 じて 地 域 (イ)に30 点 が 割 り 振 られる 区 画 (イ) 人 口 2000 人 時 間 距 離 に 応 じた 重 みづけ 0-15 分 圏 内 4 15-30 分 圏 内 3 A 病 院 急 性 期 提 供 点 数 1000 点 30-45 分 圏 内 2 45-60 分 圏 内 1 A 病 院 の1000 点 が 時 間 距 離 と 人 口 に 応 じて 診 療 圏 内 の 各 1km2 地 域 区 画 に 割 り 振 られる ( 図 4: 各 病 院 の 急 性 期 医 療 提 供 点 数 を 各 地 域 区 画 へ 割 り 振 る 方 法 ) 11
地 域 に 複 数 の 病 院 がある 場 合 ( 図 5)に 示 すように B 病 院 に 対 しても A 病 院 と 同 様 に 急 性 期 医 療 提 供 点 数 を 計 算 し 次 に 距 離 と 人 口 に 応 じて 点 数 を 分 配 する ( 図 5: 各 メッシュに 提 供 さえる 医 療 点 数 算 出 イメージ) (3) 一 人 当 たり 医 療 密 度 の 算 出 ( 図 6)に 示 すように 各 地 域 に 割 り 振 られた 急 性 期 医 療 提 供 点 数 を 各 メッシュの 人 口 で 割 れば 吹 き 出 しに 示 された 一 人 当 たり 医 療 密 度 が 算 出 できる ( 図 6: 一 人 当 たり 医 療 密 度 の 算 出 イメージ) 上 記 の 計 算 プロセスを 全 国 の 病 院 に 対 して 行 うのは 膨 大 な 計 算 が 必 要 なので ハイスペッ クパソコンでも 演 算 に 2 3 日 かかる この 計 算 結 果 をもとに 各 メッシュの 一 人 当 たり 急 性 期 医 療 密 度 を レベルに 応 じて 地 図 上 のメッシュに 色 を 付 けると 図 7 になる 12
指 数 0 0 < 0.2 0.2 < 0.4 0.4 < 0.6 0.6 < 0.8 0.8 < 1.2 1.2 < 1.5 1.5 < 2 2 < 3 3 < 5 5 <= 含 まれない 値 テ ータ 未 入 力 該 当 レコート 無 し 一 人 当 り 急 性 期 医 療 密 度 ( 図 7: 一 人 当 たり 急 性 期 医 療 密 度 ) 13
二 次 医 療 圏 別 医 療 密 度 二 次 医 療 圏 別 医 療 密 度 は 二 次 医 療 圏 に 所 属 する 全 住 民 の 一 人 一 人 の 一 人 当 たり 医 療 密 度 の 総 計 を 求 め その 総 計 値 を その 二 次 医 療 圏 人 口 で 割 ることにより 求 める この 値 を もとに 得 られた 二 次 医 療 圏 別 医 療 密 度 をレベル 別 に 二 次 医 療 圏 に 色 を 着 けると 図 8 になる ( 図 8: 二 次 医 療 圏 別 一 人 当 たり 医 療 密 度 ) 0-0.2 0.2-0.4 0.4-0.6 0.6-0.8 0.8-1.2 1.2-1.5 1.5 以 上 3.2.3 大 都 市 圏 の 医 療 提 供 状 況 (1) 東 京 圏 14
( 区 中 央 部 ) ( 区 南 部 ) ( 区 南 西 部 ) 一 人 当 たり 急 性 期 医 療 密 度 指 数 0 0 < 0.2 0.2 < 0.4 0.4 < 0.6 0.6 < 0.8 0.8 < 1.2 1.2 < 1.5 1.5 < 2 2 < 2.5 2.5 < 3 3 <= 100 非 含 居 まれない 住 エリア 値 テ ータ 未 入 力 該 当 レコート 無 し 15
( 区 西 部 ) ( 区 西 北 部 ) ( 区 東 北 部 ) ( 区 東 部 ) 16 一 人 当 たり 急 性 期 医 療 密 度 指 数 0 0 < 0.2 0.2 < 0.4 0.4 < 0.6 0.6 < 0.8 0.8 < 1.2 1.2 < 1.5 1.5 < 2 2 < 2.5 2.5 < 3 3 <= 100 非 含 居 まれない 住 エリア 値 テ ータ 未 入 力 該 当 レコート 無 し
( 西 多 摩 ) ( 南 多 摩 ) ( 北 多 摩 西 部 医 療 圏 ) ( 北 多 摩 南 部 医 療 圏 ) 一 人 当 たり 急 性 期 医 療 密 度 指 数 0 0 < 0.2 0.2 < 0.4 0.4 < 0.6 0.6 < 0.8 0.8 < 1.2 1.2 < 1.5 1.5 < 2 2 < 2.5 2.5 < 3 3 <= 100 非 含 居 まれない 住 エリア 値 テ ータ 未 入 力 該 当 レコート 無 し 17
( 北 多 摩 北 部 医 療 圏 ) ( 大 都 市 ; 医 療 余 力 * 介 護 余 力 ) 一 人 当 り 急 性 期 医 療 密 度 大 都 市 1.5 以 上 1.2-1.5 0.8-1.2-100% 区 中 央 部 ( 東 京 ) 区 西 部 ( 東 京 ) 入 所 施 設 2040 年 過 不 足 率 -30 - -10 - -10% -60% -100% 60% 30% 10% 札 幌 ( 北 海 道 ) 福 岡 ( 福 岡 ) 京 都 ( 京 都 ) 仙 台 ( 宮 城 ) 大 阪 ( 大 阪 ) 区 南 部 ( 東 京 ) 枚 方 ( 大 阪 ) 千 葉 ( 千 葉 ) 区 西 南 部 東 大 阪 川 崎 南 部 ( 東 京 ) ( 大 阪 ) ( 神 奈 川 ) 区 西 北 部 名 古 屋 松 原 ( 大 阪 ) ( 東 京 ) ( 愛 知 ) 区 東 部 北 名 古 屋 堺 ( 大 阪 ) ( 東 京 ) ( 愛 知 ) 一 宮 ( 愛 知 ) 明 石 ( 兵 庫 ) 豊 中 ( 大 阪 ) 高 槻 ( 大 阪 ) 尼 崎 ( 兵 庫 ) 18 北 九 州 ( 福 岡 ) 区 東 北 部 ( 東 京 ) 平 塚 ( 神 奈 川 ) 神 戸 ( 兵 庫 ) 広 島 ( 広 島 ) 船 橋 ( 千 葉 ) 松 戸 ( 千 葉 ) 厚 木 ( 神 奈 和 光 ( 埼 玉 ) さいたま( 埼 川 ) 玉 ) 川 口 ( 埼 玉 ) 立 川 ( 東 京 ) 瀬 戸 ( 愛 知 ) 春 日 部 八 王 子 横 浜 西 部 ( 埼 玉 ) ( 東 京 ) ( 神 奈 川 ) 春 日 井 川 崎 北 部 横 須 賀 0.6-0.8 三 鷹 ( 東 京 ) 小 平 ( 東 京 ) ( 愛 知 ) ( 神 奈 川 ) ( 神 奈 川 ) 横 浜 南 部 ( 神 奈 川 ) 岸 和 田 ( 大 阪 ) 横 浜 北 部 ( 神 奈 川 ) 大 和 郡 山 ( 奈 良 ) 藤 沢 ( 神 奈 川 ) 相 模 原 ( 神 奈 川 ) 0.4-0.6 上 尾 ( 埼 玉 ) 0.2-0.4 0-0.2 二 次 医 療 圏 略 称 略 称 一 人 当 急 性 期 医 療 密 度 指 数 (メッシュ 平 均 ) 一 人 当 慢 性 期 医 療 密 度 指 数 ( 人 口 補 正 平 均 ) 入 所 施 設 2015 目 標 値 比 2015 年 定 員 10% 30% 30% 以 上 入 所 施 設 2040 目 標 値 比 2015 年 定 員 過 不 足 率 過 不 立 率 1.00 1.00 0% -35% 5 104 区 中 央 部 ( 東 京 ) 大 都 市 型 1.17 3 0.54-42% -115% 7 105 区 南 部 ( 東 京 ) 大 都 市 型 1.05 3 0.43-40% -96% 6 106 区 西 南 部 ( 東 京 ) 大 都 市 型 1.04 3 0.51-29% -93% 6 107 区 西 部 ( 東 京 ) 大 都 市 型 0.99 3 0.65-79% -150% 7 108 区 西 北 部 ( 東 京 ) 大 都 市 型 0.96 3 0.76-23% -88% 6 109 区 東 北 部 ( 東 京 ) 大 都 市 型 1.03 3 0.63-3% -24% 4 110 区 東 部 ( 東 京 ) 大 都 市 型 0.87 3 0.41-11% -61% 6 111 青 梅 ( 東 京 ) 地 方 都 市 型 0.69 4 1.58 60% 45% 1 112 八 王 子 ( 東 京 ) 大 都 市 型 0.69 4 1.33 21% -24% 4 113 立 川 ( 東 京 ) 大 都 市 型 0.74 4 1.03-11% -66% 6 114 三 鷹 ( 東 京 ) 大 都 市 型 0.70 4 0.67-4% -63% 6 115 小 平 ( 東 京 ) 大 都 市 型 0.69 4 0.94 3% -36% 5 116 島 しょ( 東 京 ) 過 疎 地 域 型 0.18 7 0.00-9% -9% 3
(2) 名 古 屋 圏 (3) 大 阪 圏 19
0-0.2 0.2-0.4 0.4-0.6 0.6-0.8 0.8-1.2 1.2-1.5 1.5 以 上 ( 急 性 期 医 療 密 度 ) ( 急 性 期 医 療 密 度 ) ( 人 口 当 たり 医 師 数 ) (39) 熊 本 7 医 療 圏 3 分 割 熊 本 市 内 の 高 機 能 病 院 の 過 剰 対 策 鹿 本 有 明 菊 池 阿 蘇 熊 本 上 益 城 宇 城 八 代 天 草 芦 北 球 磨 20