Arduino と Mac/iPhone の通信手段 シリアル通信 (a.k.a. RS-232C, COM, UART) マイコンで標準的に扱える シリアル通信(UART) Mac 側は USB <> シリアル変換 ケーブルなどを使う 一昔前の PDA や 携帯電話などを接続する際 一般的だった方法 Arduino の場合 プログラムの転送用にUSB <> シリアル変換機能を持っているため 追 加のハードウェアは不要 ただし Mac はシリアル通信が一般的ではない ios でシリアル通信をするためのケーブルも販売されている ( Redpark: http:// www.redpark.com/) App Store に登録することはできない USB で直接つながるが 実際には旧来のシリアル通信を行っ ている Ethernet 有線のEthernet を使う通信 TCP/IP やUDP はマイコンには負担が大きく Arduino の場合は外付けの拡張基板上の専用IC で処理をする ため 高価である 最近のMac はEthernet ポートを持たないものが増えつつある 家庭内の遠隔操作 監視装置などのアプリケーションであれば 無線LAN のルーターに ぶら下げると便利 WiFi に変換できれば ios との通信も可能 Ethrernet Shield (Switch Science 3650円) Arduino に載せて使う基板 Arduino Ethrernet (Switch Science 5020円) Arduino と一体になっている 書き込みにUSB <> Serial 変換ケーブルが必要(1500円程度)
WiFi Arduino で使えるWiFi も手軽に入手できるようになった Arduino 純正のWiFi シールド は国内の電波法 技適 に対応していないため 注意が必 要 技適認証済みの WiFi モジュールとしては XBee WiFi (Digi international)がある WiFi はマイコンで使うには消費電力が大きく 使いこなすのがやや難しい 有線 Ethernet の方がサンプルも多く 安定度が高いので 現状はあまりおすすめしない Ethrernet Shield (Strawberry Linux 7350円) Arduino に載せて使う基板 XBee WiFi (5000円前後) Arduino と組み合わせるには 別途シールドなどが必要 MIDI 1980年ごろ から使われている古い電子楽器の規格だが MIDI 対応のアプリケーショ ンが豊富にある ios 用のMIDI アダプタがあるため ios の連携にも有効 MIDI インターフェイスボード (1500円前後) Arduino に載せて使う基板 送信だけなら自作も簡単 ios (30pinドック) 用のMIDI アダプタ6000円前後 で販売されている Core MIDI 対応アプリで使用で きる 写真のiRig MIDI (IK Multimedia) はメーカー による iphone 5 での動作確認済み Apple 純正の Lightning <> 30pin Dock変換アダプタを使用 他にYAMAHA i-mx1, Line6 MIDI Mobilizer IIなど
Bluetooth (SPP: Serial Port Profile) 開発には MFi (Made For ios) のライセンス認証が必要 Android ではアマチュアにも比較的良く使われている 技適認証モジュールはやや高いが PC 用のUSB ドングルを使う方法もある Bluetooth 4.0 +LE (BLE: Bluetooth Low Energy) Bluetooth の最新規格 4.0 はこれまでの下位互換はなく 高速通信のBluetooth 3.0+HS と 低消費電力のBluetooth 4.0 +LEの2系統に分かれた 4.0 は BLE とも呼ば れ iphone 4S以降で対応している 開発にMFi が不要となった iphone を探す iphone で探す キーホルダーなどが商品化されており 専用アプリも あるが MFi のロゴはついていない Logitec LBT-MPVRU01BK ぶるタグ Buffalo BSHSBTPT01BK さがせーる など Arduino 用のシールドは Kick Starter で商品化された が 日本での使用は NG... 業務用のボードはいくつか存在するが 一般向け商品ではない (10月20日) CASIO がBLE 対応G-SHOCK を販売した
OSC (Open Sound Control) OSC とは 元々はMIDI の置き換えを想定したものであったが 汎用性が高く さまざまな機器の コントロールとして使われている VJ ソフトやDJ ソフトなど ステージパフォーマンス 用途のソフトに対応しているものが多い UDP 専用ではないが UDP ネットワーク上で 使うのが一般的 そのため 設定には IP ネットワークの知識が必要 詳細は http://opensoundcontrol.org/ 日本語の解説 http://veritas-vos-liberabit.com/trans/osc/osc-spec-1_0.html OSC HOST/Receiver OSC Client/Sender IP アドレス: 192.168.0.1 Incoming (受信) Port: 8000 Outgoing (送信) Port: 9000 IP アドレス: 192.168.0.2 Incoming (受信) Port: 9000 Outgoing (送信) Port: 8000 OSC のポート番号に規定はない 相手の受信ポート番号に対して送信すれば良い 最大65535 以下の数値を設定する 0-1023 はWell Known Port Number なので通 常は使用しない ホストの状態を取得するためには ホスト側から送信してもらう必要 がある 便宜上 送信先をホストとするが 実際はホストとクライアント 両方の役割を もつことが多い
まとめ Arduino は単純な IO ボードではなく それ自体がコンピュータとして動作します 最 後に 今回のテーマ Mac や iphone につながるガジェット に沿って Arduino ユー ザーとしてみた Mac や iphone につなぐメリットをあげてみます 画像や音声の出力ができる カメラや Kinect などのデバイスをつなぐことができる インターネット上の情報を取得し 加工することができる 加速度 GPS タッチパネルなどのセンサーを使うことができる 反対に Mac や iphone ユーザーとしてみた Arduino をつなぐメリットは スイッチやセンサー類を読み取ることができる フィジカル コントローラーの作成 LED や モーターなどを制御することができる などがあげられます それぞれの得意な面を活かして 自分だけのオリジナル ガジェ ット作りに ぜひ挑戦してください TETRASTYLE.net MSM2012 のサポートページ http://dev.tetrastyle.net/p/msm2012.html