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資 料 2-2 山 形 県 立 新 庄 病 院 改 築 整 備 に 関 する 意 見 書 ( 案 ) 平 成 28 年 1 月 山 形 県 立 新 庄 病 院 改 築 整 備 検 討 委 員 会

目 次 はじめに 1 第 1 県 立 新 庄 病 院 の 果 たすべき 役 割 1-1 総 括 的 事 項 2 1-2 特 に 重 点 を 置 く 診 療 分 野 3 1-3 病 床 機 能 3 1-4 機 能 分 担 と 連 携 機 能 4 1-5 教 育 実 習 機 能 4 1-6 付 帯 する 機 能 5 第 2 新 しい 病 院 と 介 護 福 祉 との 連 携 2-1 総 括 的 事 項 6 2-2 地 域 包 括 ケアシステムに 対 応 した 機 能 6 2-3 障 がい 児 療 育 機 能 6 おわりに 7 参 考 資 料 8

はじめに 本 委 員 会 は 老 朽 化 狭 隘 化 が 著 しい 状 況 にある 山 形 県 立 新 庄 病 院 ( 以 下 新 庄 病 院 という )の 改 築 整 備 に 向 けて 新 庄 病 院 の 果 た すべき 役 割 や 医 療 機 能 を 検 討 する 目 的 で 平 成 27 年 7 月 に 設 置 された 設 置 以 来 延 べ3 回 将 来 にわたり 地 域 の 基 幹 病 院 として 新 しい 病 院 が 地 域 完 結 型 医 療 の 中 心 的 役 割 を 果 たしていくうえで 今 後 の 改 築 整 備 に 係 る 諸 課 題 について 検 討 を 行 ってきた 現 在 新 庄 病 院 は 最 上 地 域 唯 一 の 基 幹 病 院 として 地 域 住 民 に 対 して 信 頼 と 安 心 を 与 える 医 療 を 提 供 するという 大 きな 役 割 を 担 って いる また 医 師 の 臨 床 研 修 の 着 実 な 実 施 地 域 医 療 連 携 の 推 進 など 地 域 の 医 療 提 供 体 制 の 充 実 に 資 する 取 り 組 みを 積 み 重 ねてきた このほかにも 地 域 がん 診 療 連 携 拠 点 病 院 へき 地 医 療 拠 点 病 院 災 害 拠 点 病 院 など 現 在 担 っている 役 割 は 多 領 域 にわたっている 今 回 の 検 討 においては 平 成 25 年 3 月 に 策 定 された 第 6 次 山 形 県 保 健 医 療 計 画 に 盛 り 込 まれた 内 容 も 勘 案 しながら 新 しい 病 院 を 整 備 するための 基 本 的 な 事 項 として 新 庄 病 院 の 果 たすべき 役 割 新 しい 病 院 の 病 床 機 能 新 しい 病 院 と 福 祉 分 野 との 連 携 など のテーマにしぼり 検 討 を 行 ってきたものである 以 下 その 検 討 結 果 を 報 告 する - 1 -

第 1 県 立 新 庄 病 院 の 果 たすべき 役 割 1-1 総 括 的 事 項 現 在 新 庄 病 院 は 地 域 の 基 幹 病 院 としての 役 割 を 担 っており こ の 機 能 をより 一 層 充 実 していくことが 必 要 であると 考 える さらに 新 しい 病 院 を 整 備 にするにあたっては 特 に 次 のような 役 割 機 能 について 十 分 配 慮 する 必 要 がある 1 最 上 地 域 の 基 幹 病 院 として 管 内 医 療 機 関 との 連 携 による 地 域 完 結 型 医 療 を 提 供 2 町 立 病 院 や 診 療 所 等 の 最 上 地 域 の 医 療 機 関 を 持 続 的 に 支 える 医 師 派 遣 機 能 等 に 係 る 拠 点 機 能 3 高 度 の 専 門 医 療 の 提 供 4 24 時 間 365 日 救 急 患 者 を 受 け 入 れる 救 命 救 急 (センター 的 な) 機 能 の 充 実 5 最 上 地 域 における 今 後 の 患 者 数 の 見 込 みや 疾 病 構 造 等 に 応 じ て 医 療 機 能 を 重 点 化 するとともに 医 療 資 源 の 有 効 かつ 効 果 的 な 活 用 の 観 点 から 二 次 医 療 圏 を 越 えた 広 域 的 な 診 療 体 制 の 構 築 6 医 療 と 介 護 福 祉 の 連 携 拠 点 の 役 割 7 地 域 の 特 性 に 対 応 し 地 域 活 性 化 の 拠 点 となる 施 設 整 備 - 2 -

1-2 特 に 重 点 を 置 く 診 療 分 野 新 しい 病 院 を 整 備 するにあたっては 地 域 の 医 療 需 要 の 現 況 及 び 今 後 の 需 要 予 測 を 踏 まえ 地 域 内 で 完 結 すべき 特 殊 高 度 な 医 療 機 能 のうち 特 に 次 に 係 る 医 療 機 能 に 重 点 を 置 きながら 整 備 を 図 る 必 要 がある 1 最 上 地 域 における 死 因 の 第 一 位 を 占 めている 悪 性 新 生 物 (が ん)に 係 る 分 野 への 対 応 2 高 齢 化 に 伴 い 患 者 数 の 増 加 が 見 込 まれる 心 疾 患 の 循 環 器 系 脳 血 管 疾 患 及 び 認 知 症 等 の 神 経 系 の 疾 患 に 係 る 分 野 への 対 応 3 最 上 地 域 唯 一 の 分 娩 取 扱 い 機 関 として 周 産 期 に 係 る 分 野 へ の 対 応 4 待 てない 急 性 期 に 即 応 する 救 急 医 療 に 係 る 分 野 の 充 実 5 慢 性 期 ( 療 養 型 ) 医 療 に 係 る 療 養 型 病 床 を 持 つ 病 院 との 緊 密 な 連 携 体 制 の 確 保 6 入 院 中 及 び 退 院 後 の 口 腔 ケアへの 対 応 の 充 実 7 専 門 医 の 配 置 等 に 係 る 大 学 との 連 携 による 診 療 科 充 実 の 検 討 1-3 病 床 機 能 新 しい 病 院 の 病 床 機 能 については 今 後 示 される 地 域 医 療 構 想 等 を 踏 まえ 次 の 機 能 に 重 点 を 置 いて 整 備 を 図 る 必 要 がある 1 最 上 地 域 の 基 幹 病 院 として 急 性 期 医 療 を 提 供 するとともに 在 宅 復 帰 を 促 進 する 入 院 機 能 等 の 確 保 2 重 篤 な 患 者 に 対 する 集 中 治 療 (ICU 又 はHCU) 機 能 や 周 産 期 に 係 る 比 較 的 高 度 な 医 療 機 能 の 確 保 3 がん 患 者 の 疼 痛 緩 和 医 療 等 に 対 応 する 緩 和 ケア 病 棟 ( 病 床 ) の 確 保 - 3 -

1-4 機 能 分 担 と 連 携 機 能 人 口 減 少 疾 病 構 造 の 変 化 等 を 踏 まえた 地 域 内 での 機 能 分 担 と 連 携 強 化 を 基 本 とし 専 門 性 や 難 易 度 が 高 い 診 療 分 野 症 例 数 の 少 な い あるいは 減 少 が 見 込 まれる 疾 病 等 については 広 域 的 な 連 携 に よる 機 能 の 確 保 を 検 討 していく 必 要 がある 1 人 口 減 少 疾 病 構 造 の 変 化 等 を 踏 まえた 最 上 地 域 の 病 院 や 診 療 所 との 機 能 分 担 と 連 携 の 強 化 2 最 上 地 域 の 医 療 機 関 との 連 携 による 二 次 医 療 機 関 としての 入 院 機 能 ( 在 院 日 数 の 短 縮 等 )を 十 分 発 揮 できる 紹 介 逆 紹 介 体 制 の 確 立 3 悪 性 新 生 物 (がん)に 係 る 高 度 専 門 医 療 やドクターヘリ 等 に よる 救 急 搬 送 体 制 を 含 む 三 次 救 急 医 療 における 広 域 連 携 1-5 教 育 実 習 機 能 現 在 臨 床 研 修 指 定 病 院 及 び 山 形 大 学 医 学 部 の 関 連 教 育 病 院 とし て 医 師 の 教 育 研 修 を 担 当 しているほか 看 護 師 養 成 のための 臨 床 実 習 を 担 当 しており 関 係 機 関 と 連 携 を 図 り 次 の 教 育 実 習 機 能 に 重 点 を 置 いた 体 制 整 備 を 進 める 必 要 がある 1 大 学 との 連 携 による 医 療 技 術 の 高 度 化 及 び 専 門 化 に 対 応 する る 医 師 の 育 成 機 能 の 強 化 2 複 数 の 疾 患 を 有 する 患 者 の 増 加 に 対 応 する 総 合 診 療 専 門 医 の 育 成 3 大 学 との 連 携 等 による 専 門 職 種 の 研 修 支 援 - 4 -

1-6 付 帯 する 機 能 広 域 的 な 連 携 による 高 度 救 急 医 療 を 確 保 するためのドクターヘ リによる 救 急 搬 送 体 制 の 整 備 ( 敷 地 内 ヘリポートの 設 置 ) DMAT ( 災 害 派 遣 医 療 チーム)の 派 遣 機 能 の 強 化 による 災 害 対 応 を 進 めて いく 必 要 がある また 今 後 の 女 性 医 師 の 増 加 を 踏 まえ 女 性 医 師 をはじめ 医 療 従 事 者 が 安 心 して 子 育 てと 仕 事 が 両 立 できる 勤 務 環 境 の 整 備 (ワーク ライフバランスの 推 進 )に 対 応 していく 必 要 がある - 5 -

第 2 新 しい 病 院 と 介 護 福 祉 との 連 携 2-1 総 括 的 事 項 最 上 地 域 において 医 療 や 介 護 が 必 要 になっても 誰 もが 住 みなれ た 地 域 で 安 心 して 暮 らし 続 けられる 環 境 づくりのため 介 護 福 祉 等 の 関 係 機 関 が 連 携 し 多 職 種 連 携 による 療 養 支 援 を 推 進 していく 必 要 がある また 最 上 地 域 では 特 に 障 がい 児 への 医 療 体 制 が 不 十 分 である ことから 障 がいをもつ 子 どもを 地 域 で 育 てていくため 障 がい 特 性 に 応 じた 療 育 体 制 の 充 実 を 図 っていく 必 要 がある 2-2 地 域 包 括 ケアシステムに 対 応 した 機 能 市 町 村 を 中 心 とした 地 域 包 括 ケアシステムの 構 築 に 向 け 介 護 福 祉 分 野 との 連 携 強 化 を 図 っていく 必 要 がある 1 介 護 福 祉 等 の 関 係 機 関 と 新 庄 病 院 スタッフとの 多 職 種 連 携 による 入 院 時 点 からの 退 院 支 援 の 充 実 促 進 2 在 宅 医 療 を 受 療 している 患 者 や 介 護 サービスを 受 けている 高 齢 者 の 急 性 期 医 療 に 対 応 する 受 入 体 制 ( 在 宅 療 養 後 方 支 援 病 院 ) の 構 築 3 最 上 地 域 の 精 神 科 病 院 との 連 携 等 による 認 知 症 患 者 への 対 応 体 制 の 構 築 4 新 庄 病 院 の 認 定 看 護 師 による 在 宅 訪 問 看 護 を 実 施 している 訪 問 護 ステーション 等 の 看 護 師 の 指 導 支 援 2-3 障 がい 児 療 育 機 能 総 合 療 育 訓 練 センターと 連 携 し 新 庄 病 院 を 中 心 とした 最 上 地 域 における 障 がい 児 の 診 断 診 療 及 びリハビリテーション 体 制 を 整 備 していく 必 要 がある - 6 -

おわりに 今 日 の 医 療 を 取 り 巻 く 環 境 を 見 ると 人 口 減 少 や 少 子 高 齢 化 の 進 行 年 齢 構 造 及 び 疾 病 構 造 の 変 化 また 医 学 医 術 の 進 歩 やそれ に 対 応 した 医 療 従 事 者 の 専 門 性 の 向 上 など 大 きく 変 化 しつつある 状 況 にある このような 状 況 下 で 将 来 における 医 療 環 境 等 を 全 般 的 に 見 据 える ことは 難 しい 面 もあるが 今 後 示 される 地 域 医 療 構 想 での 地 域 の 医 療 需 要 及 び 病 床 数 を 含 む 医 療 提 供 体 制 の 姿 を 十 分 踏 まえるとともに 地 域 住 民 の 声 も 拝 聴 しつつ 細 部 については 今 後 改 築 整 備 に 向 け て 県 当 局 の 検 討 に 期 待 するものである また これまで 新 庄 病 院 は 市 の 中 心 部 に 立 地 し 地 域 の 活 性 化 を 担 うという 役 割 も 果 たしてきたところであり 新 しい 病 院 を 整 備 する にあたっては この 役 割 を 引 き 続 き 担 っていくことも 重 要 である 一 方 病 院 経 営 をめぐる 環 境 は 患 者 数 の 減 診 療 報 酬 改 定 消 費 増 税 など 非 常 に 厳 しい 状 況 下 にあることも 無 視 できない 事 実 で ある このような 状 況 下 にあっても 新 庄 病 院 の 改 築 整 備 については 地 域 の 基 幹 病 院 として 他 の 医 療 機 関 と 機 能 分 担 と 連 携 を 図 りながら 地 域 医 療 の 確 保 医 療 水 準 の 向 上 に 寄 与 できるよう 本 意 見 書 の 趣 旨 を 十 分 尊 重 されるとともに 現 在 の 新 庄 病 院 の 老 朽 化 等 の 状 況 に 鑑 み 早 急 に 実 現 されるよう 強 く 要 望 する - 7 -

参 考 資 料 山 形 県 立 新 庄 病 院 改 築 整 備 検 討 委 員 会 委 員 名 簿 委 員 長 新 庄 市 最 上 郡 医 師 会 会 長 副 委 員 長 山 形 大 学 大 学 院 医 療 政 策 学 講 座 教 授 最 上 広 域 市 町 村 圏 事 務 組 合 消 防 本 部 消 防 長 山 科 昭 雄 村 上 正 泰 青 木 俊 雄 私 たちとお 医 者 さんを 守 る 最 上 の 会 会 長 阿 部 彰 山 形 県 立 総 合 療 育 訓 練 センター 所 長 新 庄 市 副 市 長 新 庄 地 区 歯 科 医 師 会 会 長 最 上 総 合 支 庁 保 健 福 祉 環 境 部 医 療 監 新 庄 最 上 薬 剤 師 会 会 長 山 形 県 健 康 福 祉 部 地 域 医 療 対 策 課 課 長 山 形 県 看 護 協 会 最 北 支 部 理 事 井 田 英 雄 伊 藤 元 昭 伊 藤 好 之 井 渕 安 雄 大 橋 一 夫 大 山 敏 之 奥 山 明 美 最 上 地 方 町 村 代 表 最 上 町 副 町 長 笠 原 栄 特 定 非 営 利 活 動 法 人 くれよんはうす 代 表 理 事 最 上 町 立 最 上 病 院 院 長 齊 藤 千 惠 子 佐 藤 俊 浩 山 形 県 介 護 支 援 専 門 員 協 会 最 上 地 区 支 部 支 部 長 高 橋 英 一 最 上 地 区 婦 人 会 連 絡 協 議 会 代 表 丹 スワ 子 山 形 大 学 医 学 部 放 射 線 腫 瘍 学 講 座 教 授 山 形 県 立 新 庄 病 院 院 長 町 立 真 室 川 病 院 院 長 新 庄 市 社 会 福 祉 協 議 会 会 長 根 本 建 二 八 戸 茂 美 室 岡 久 爾 夫 本 澤 昌 紀 委 員 長 副 委 員 長 委 員 ( 五 十 音 順 )の 順 に 記 載 - 8 -

山 形 県 立 新 庄 病 院 改 築 整 備 検 討 委 員 会 検 討 経 過 開 催 年 月 日 協 議 内 容 等 平 成 27 年 7 月 15 日 委 員 会 設 置 第 一 回 委 員 会 開 催 今 後 のスケジュール 等 について 最 上 地 域 の 医 療 体 制 について 県 立 新 庄 病 院 の 現 状 について 県 立 新 庄 病 院 の 果 たすべき 役 割 について 平 成 27 年 10 月 14 日 第 二 回 委 員 会 開 催 県 立 新 庄 病 院 改 築 整 備 検 討 委 員 会 における 意 見 の 方 向 性 について 平 成 28 年 1 月 28 日 第 三 回 委 員 会 開 催 意 見 書 のとりまとめ( 意 見 集 約 ) - 9 -