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手 続 を 被 告 国 に 対 しては 上 記 抹 消 登 記 手 続 の 承 諾 を 求 めた 事 案 である 1 前 提 事 実 ( 争 いのない 事 実 及 び 証 拠 により 容 易 に 認 められる 事 案 ) (1) 当 事 者 等 原 告 ( 大 正 10 年 7 月 10 日 生 )には 長 女 A 二 女 B( 以 下 B とい う ) 長 男 被 告 Y 三 女 Cの4 人 の 子 がいる( 弁 論 の 全 趣 旨 ) (2) 本 件 不 動 産 原 告 は 平 成 20 年 11 月 26 日 当 時 本 件 不 動 産 を 所 有 していた Bは 本 件 建 物 で 生 活 している( 甲 23) (3) 所 有 権 移 転 登 記 本 件 不 動 産 について 原 告 から 被 告 Yに 対 し 平 成 20 年 11 月 26 日 贈 与 を 原 因 とする 宇 都 宮 地 方 法 務 局 小 山 出 張 所 平 成 21 年 1 月 29 日 受 付 第 号 の 所 有 権 移 転 登 記 がされた( 以 下 本 件 所 有 権 移 転 登 記 という ) その 登 記 申 請 書 には 登 記 原 因 証 明 情 報 として 平 成 20 年 11 月 26 日 付 け 贈 与 契 約 書 ( 以 下 本 件 贈 与 契 約 書 という )が 添 付 されていた 登 記 申 請 書 の 義 務 者 欄 本 件 贈 与 契 約 書 の 贈 与 者 欄 及 び 登 記 申 請 に 係 る 委 任 状 ( 以 下 これらの 書 面 を 総 称 して 本 件 登 記 申 請 書 類 等 という )には 原 告 の 氏 名 がワープロで 印 字 され その 名 下 の 印 影 は 原 告 の 実 印 によるものであ る ( 乙 7ないし10) なお 上 記 登 記 申 請 に 際 して 登 記 済 証 を 提 出 することができなかったため 不 動 産 登 記 法 23 条 1 項 所 定 の 事 前 通 知 の 制 度 が 適 用 され 事 前 通 知 に 基 づ く 申 出 書 の この 登 記 の 申 請 の 内 容 は 真 実 です との 回 答 欄 ( 以 下 本 件 回 答 欄 という )には X と 手 書 きの 記 載 があり その 名 下 の 印 影 は 原 告 の 実 印 によるものである( 甲 22 乙 13) (4) 抵 当 権 設 定 登 記 本 件 建 物 について 別 紙 登 記 目 録 記 載 の 抵 当 権 設 定 登 記 がされている( 甲 3) 2

2 争 点 ( 本 件 贈 与 契 約 及 びこれに 基 づく 本 件 所 有 権 移 転 登 記 の 有 効 性 ) (1) 被 告 らの 主 張 ア 原 告 は 平 成 20 年 11 月 26 日 被 告 Yとの 間 で 原 告 所 有 の 本 件 不 動 産 を 被 告 Yに 贈 与 するとの 合 意 ( 以 下 本 件 贈 与 契 約 という )が 成 立 した その 後 原 告 は 平 成 21 年 1 月 22 日 に 被 告 Yが 作 成 した 本 件 贈 与 契 約 書 その 他 の 本 件 登 記 申 請 書 類 等 に 原 告 の 実 印 を 押 印 し また 本 件 回 答 欄 に 氏 名 を 自 署 して 実 印 を 自 ら 押 捺 した イ 本 件 贈 与 契 約 及 び 本 件 所 有 権 移 転 登 記 が 原 告 の 意 思 に 基 づくものである ことは 原 告 が 平 成 21 年 1 月 22 日 に 本 件 建 物 はできているし 本 件 土 地 も 買 うわけではなく 原 告 がやるのだから 被 告 Yはのんきだと 言 っ たり また 被 告 Yが 持 参 した 本 件 登 記 申 請 書 類 等 を 見 ながら これらの 書 類 が 必 要 であるとの 被 告 Yの 説 明 に 対 して そうすれば 登 記 になるんだ ねなどと 被 告 Yに 登 記 名 義 を 移 転 することを 認 める 発 言 をしていたこと (ビデオテープの 映 像 )からも 明 らかである ウ 原 告 は これまでに 原 告 肩 書 住 所 地 ( 以 下 この 場 所 を 屋 敷 という ) の 建 物 をBに 贈 与 したほか 自 動 車 の 購 入 資 金 やBの 子 の 大 学 の 授 業 料 等 の 様 々な 援 助 恩 恵 を 与 えていたが 原 告 の 期 待 に 反 してBが 上 記 建 物 で 原 告 と 同 居 することも 原 告 の 生 活 の 面 倒 を 見 ることもしなかったこと に 失 望 し 本 件 不 動 産 については 被 告 Yに 与 えようと 考 えて それを 実 行 したものである なお 本 訴 の 提 起 は 本 件 不 動 産 の 贈 与 を 知 って 怒 ったBが 原 告 に 対 して 嫌 がらせをしたり 原 告 を 老 人 ホームに 入 れてしまうなどと 言 ったり したために 原 告 がやむを 得 ずにさせられたものである 疑 いが 強 い エ これに 対 し 原 告 は 被 告 Yが 権 利 証 を 新 しくしてやる などと 原 告 を 欺 いて 登 記 済 証 や 実 印 の 交 付 を 受 けた 旨 主 張 するが そのようなこと はしていない 被 告 Yが 欺 いて 原 告 保 管 の 登 記 済 証 や 実 印 の 交 付 を 受 けた 3

のであれば 当 該 登 記 済 証 を 用 いて 登 記 手 続 を 行 えばよく わざわざ 紛 失 と 申 告 して 事 前 通 知 制 度 を 適 用 させ 原 告 に 発 覚 する 機 会 を 生 じさせる 理 由 はない (2) 被 告 国 の 補 充 主 張 所 有 権 移 転 登 記 申 請 に 必 要 な 書 類 の 作 成 は 法 務 省 のホームページから 書 式 をダウンロードし 説 明 文 を 見 ながら 行 えば 可 能 であって 司 法 書 士 に 対 する 手 数 料 をかけずに 本 人 申 請 すること 自 体 一 般 的 に 不 自 然 ではない (3) 原 告 の 主 張 ア 本 件 贈 与 契 約 は 存 在 しない 本 件 贈 与 契 約 書 その 他 の 本 件 登 記 申 請 書 類 等 は 原 告 の 意 思 に 基 づかないで 作 成 されたものである 原 告 に 贈 与 の 意 思 があれば 贈 与 契 約 書 に 自 署 がされるはずであるが 被 告 Yは 本 件 贈 与 契 約 書 その 他 の 本 件 登 記 申 請 書 類 等 にも 原 告 の 自 署 を 求 めていない 上 登 記 申 請 手 続 は 被 告 Yが 行 ったものである 原 告 は 上 記 書 面 の 内 容 を 見 ていないし 原 告 の 実 印 は 被 告 Yに 預 けて いたものである すなわち 被 告 Yは 平 成 20 年 10 月 ないし11 月 こ ろ 原 告 に 対 し 不 動 産 の 権 利 証 を 新 しくする 必 要 があり そのために 必 要 であるなどと 虚 偽 の 説 明 をして 原 告 にその 旨 誤 信 させ 原 告 から 本 件 不 動 産 を 含 む 原 告 所 有 の 不 動 産 全 部 の 登 記 済 証 と 実 印 の 交 付 を 受 けた また 本 件 回 答 欄 の X の 記 載 は 原 告 の 筆 跡 とは 全 く 異 なる イ ビデオテープの 映 像 における 原 告 と 被 告 Yの 会 話 は 意 味 不 明 瞭 である 上 中 断 部 分 があり 会 話 全 体 の 流 れが 非 常 に 分 かりづらくなっている また 会 話 では Bが 屋 敷 の 土 地 建 物 を 売 り 飛 ばそうとしていたので その 処 分 を 断 念 させたこと Bが 本 件 建 物 を 出 て 屋 敷 の 建 物 に 転 居 するように 承 諾 させたこと 本 件 土 地 上 のB 所 有 の 貸 家 は Bが 取 り 壊 すことで 承 諾 を 得 ていることが 前 提 とされているが そのような 事 実 はなく 被 告 Yが 原 告 に 虚 偽 の 説 明 を 行 ってその 旨 信 じ 込 ませたとしか 考 えられない しかも 4

原 告 が 被 告 Yに 本 件 不 動 産 を 贈 与 するとの 内 容 の 会 話 はない( おれがや る は 自 分 で 管 理 する という 意 味 であり 所 有 権 を 譲 るという 意 味 で はない ) ウ 原 告 は Bに 対 し いざという 時 の 面 倒 を 見 てもらい また X 家 の 資 産 を 守 っていくことを 期 待 しているのであり 原 告 とBとの 関 係 は 良 好 で あり 何 の 問 題 もない にもかかわらず Bが 居 住 している 本 件 不 動 産 を 被 告 Yに 贈 与 して Bに 深 刻 な 紛 争 不 利 益 が 生 じるような 契 約 を 行 うこ となどあり 得 ない. 第 3 当 裁 判 所 の 判 断 1 被 告 らは 本 件 贈 与 契 約 及 びこれに 基 づく 本 件 所 有 権 移 転 登 記 が 有 効 である と 主 張 し 本 件 贈 与 契 約 書 その 他 の 本 件 登 記 申 請 書 類 等 の 原 告 名 下 の 印 影 は 原 告 の 実 印 によるものであり また 被 告 Y 本 人 尋 問 の 結 果 及 び 陳 述 書 ( 乙 14) 中 には 原 告 が 本 件 贈 与 契 約 書 その 他 の 本 件 登 記 申 請 書 類 等 に 自 ら 押 印 し 本 件 回 答 欄 に 署 名 押 印 した 旨 の 供 述 部 分 があるのに 対 し 原 告 は 上 記 文 書 の 成 立 の 真 正 を 争 っている 2 前 提 事 実 に 後 掲 括 弧 内 の 証 拠 及 び 弁 論 の 全 趣 旨 を 総 合 すると 次 の 事 実 が 認 められ 同 認 定 を 左 右 するに 足 りる 証 拠 はない (1) 屋 敷 は X 家 代 々のものであり 屋 敷 の 土 地 は 原 告 の 母 であるD( 以 下 D という )がもと 所 有 しており 屋 敷 の 建 物 は 原 告 が 昭 和 53 年 こ ろに 建 築 したものである( 甲 13ないし15 乙 5 弁 論 の 全 趣 旨 ) また 原 告 は 屋 敷 の 近 くに 本 件 不 動 産 をもと 所 有 しており また 本 件 土 地 上 には 本 件 建 物 の 他 にDがもと 所 有 する 貸 家 2 棟 がある なお 本 件 建 物 は Bの 夫 が 建 築 したものであったが 原 告 は 昭 和 62 年 に Bが 離 婚 す る 際 に Bの 夫 から 本 件 建 物 を 買 い 取 り その 夫 に 代 わって 住 宅 ローン 債 務 を 完 済 した ( 甲 1ないし3 10ないし12 23 乙 17) (2)Dは 平 成 4 年 に 死 亡 した Dは 平 成 元 年 3 月 には D 所 有 の 不 動 産 その 5

他 一 切 の 財 産 をBに 遺 贈 するとの 内 容 の 遺 言 公 正 証 書 を 作 成 した また 平 成 3 年 には Dは 屋 敷 の 土 地 を 原 告 も 屋 敷 の 建 物 を それぞれBに 贈 与 し た ( 甲 13ないし15 23 乙 5 21) (3) 原 告 は 平 成 20 年 10 月 ころに 屋 敷 を 出 て 現 在 屋 敷 近 くにある 原 告 が 書 道 塾 を 開 いていた 建 物 で 生 活 している Bは その 子 とともに 本 件 建 物 に 居 住 し 続 けている なお Bは 平 成 20 年 6 月 ころ 屋 敷 の 樫 の 木 を 伐 採 した ( 甲 23 原 告 本 人 ) (4) 被 告 Yは 平 成 20 年 1 月 に 原 告 から Dが 作 成 した 手 書 きの 書 面 を 見 せられた その 書 面 には Dの 土 地 は 被 告 Yと 原 告 に 与 える 旨 記 載 されて いた ( 乙 14 20 被 告 Y 本 人 ) 被 告 Yは 平 成 20 年 9 月 ころに Bを 相 手 方 として 被 告 Yが 屋 敷 の 土 地 の 所 有 権 を 有 することの 確 認 を 求 める 調 停 を 宇 都 宮 家 庭 裁 判 所 栃 木 支 部 に 申 し 立 てたが( 平 成 年 ( ) 第 号 遺 産 に 関 する 紛 争 調 停 事 件 ) 同 年 10 月 27 日 の 第 1 回 期 日 において Bは 原 告 とともに 出 頭 し Dによ る 公 正 証 書 遺 言 を 提 出 したために 被 告 Yは 調 停 を 取 り 下 げた( 甲 9 23 乙 14 原 告 本 人 被 告 Y 本 人 ) (5) 原 告 は 同 年 12 月 22 日 に 被 告 Yに 対 し 12 月 24 日 審 査 と 手 本 かかなくてならないので 中 止 になります 明 年 になってから 会 談 致 しま しょう との 葉 書 を 速 達 で 送 った( 乙 4 16) (6) 被 告 Yは あらかじめ 法 務 省 のホームページから 登 記 に 係 る 申 請 書 の 書 式 ( 登 記 申 請 書 贈 与 契 約 書 委 任 状 )をダウンロードして これらにワープ ロで 必 要 事 項 を 記 入 したものを 印 刷 して 準 備 した( 乙 14 被 告 Y 本 人 ) そして 被 告 Yは 平 成 21 年 1 月 22 日 朝 原 告 方 ( 書 道 塾 の 建 物 )を 訪 問 して 原 告 との 会 話 をビデオカメラで 撮 影 した( 以 下 撮 影 したビデオ テープを 本 件 ビデオ という ) 本 件 ビデオには 原 告 が Bは 平 成 2 0 年 12 月 には 本 件 建 物 を 出 て 屋 敷 に 移 るはずであったこと( 乙 19の7 頁 ) 6

本 件 土 地 上 の 貸 家 2 棟 は 取 り 壊 す 予 定 であることを 述 べる 部 分 があり また 原 告 が 貸 家 が14 番 地 になってるんだよ ( 同 13 行 目 ) 15 番 地 が 今 Bが 入 ってる 家 ね ( 同 17 行 目 ) おめえ 一 番 のんきな んだよな 入 るとこ 家 はできてんだからさ 家 ができて 土 地 は もう 買 うわけじゃねえんだから おれがやるんだから ( 乙 19の 8 頁 目 ) だから この 家 それだから 土 地 をね なくさないようにして もらえれば 今 度 はね ( 同 13 行 目 )と 発 言 している 様 子 が 記 録 されて いる ( 乙 15 19) その 後 ビデオ 撮 影 を 中 断 して 原 告 は 被 告 Yとともに E 市 役 所 を 訪 れ 窓 口 で 本 人 確 認 を 受 けた 上 で 印 鑑 証 明 書 3 通 と 住 民 票 3 通 の 交 付 を 受 けた なお その 際 の 申 請 書 の 使 いみち 欄 には パスポート に 丸 が 付 されて いる ( 乙 6 14 被 告 Y 本 人 ) (7) 被 告 Yは 平 成 21 年 1 月 29 日 宇 都 宮 地 方 法 務 局 小 山 出 張 所 に 対 し 申 請 者 兼 登 記 義 務 者 である 原 告 の 代 理 人 として 本 件 所 有 権 移 転 登 記 の 申 請 をした その 添 付 書 類 として 本 件 贈 与 契 約 書 委 任 状 印 鑑 証 明 書 及 び 被 告 Yの 住 民 票 が 添 付 されていた なお 被 告 Yは 登 記 識 別 情 報 ( 登 記 済 証 ) を 提 出 できない 旨 の 欄 の その 他 に 印 を 付 け 紛 失 と 手 書 きで 記 載 し た ( 甲 4の1ないし4 乙 7ないし11 14 被 告 Y 本 人 ) (8) 宇 都 宮 地 方 法 務 局 小 山 出 張 所 の 登 記 官 は 平 成 21 年 2 月 2 日 付 けで 原 告 に 対 し 不 動 産 登 記 法 23 条 1 項 所 定 の 事 前 通 知 書 ( 本 人 限 定 受 取 郵 便 ) を 送 付 した 原 告 は 同 月 6 日 に 事 前 通 知 害 が 届 いていないかを 確 認 しに 来 た 被 告 YとともにF 郵 便 局 で 事 前 通 知 書 を 受 領 した 原 告 と 被 告 Yは そ のまま 宇 都 宮 地 方 法 務 局 小 山 出 張 所 に 行 った なお 同 出 張 所 に 提 出 された 届 出 書 の 本 件 回 答 欄 には 手 書 きで X と 記 載 され 原 告 の 実 印 が 押 印 さ れている ( 甲 5 乙 13 14 被 告 Y 本 人 ) (9) 被 告 Yは 同 年 4 月 15 日 に Bに 対 し 先 日 送 付 した 賃 貸 借 契 約 書 7

等 について 入 居 或 いは 退 去 の 有 無 を4 月 24 日 までに 回 答 して 下 さい 継 続 して 入 居 する 場 合 は 家 賃 等 を 請 求 します と 記 載 された 葉 書 を 送 付 した ( 甲 6) 3 上 記 2の 認 定 事 実 を 踏 まえて 上 記 1の 被 告 Y 本 人 の 供 述 部 分 の 信 用 性 につ いて 検 討 する (1) 本 件 ビデオの 映 像 ( 乙 15 19)について ア 本 件 ビデオには 一 部 撮 影 が 中 断 されている 部 分 があるものの 特 に 不 自 然 に 編 集 された 形 跡 はうかがわれないし 原 告 が 無 理 に 供 述 を 強 いられ ているような 様 子 も 見 当 たらない そして 本 件 ビデオには 原 告 は 被 告 Yに 対 して 本 件 不 動 産 につい て おめえのんきだぞ 土 地 は もう 買 うわけじゃねえんだから お れがやるんだから と 述 べていることが 認 められ これは 被 告 Yが 原 告 から 金 銭 的 な 負 担 なしに 本 件 不 動 産 をもらうことができて 気 楽 である という 趣 旨 の 発 言 と 理 解 することができるから 原 告 の 本 件 不 動 産 につい ての 贈 与 意 思 が 明 確 に 示 されているというほかない イ これに 対 し 原 告 は おれがやる というのは 管 理 する という 意 味 である 旨 主 張 するが やる は その 直 前 の 買 う を 受 けた 表 現 と 理 解 できるから 原 告 の 上 記 主 張 は 採 用 できない また ビデオ 撮 影 の 目 的 は 原 告 の 贈 与 意 思 を 記 録 化 する 点 にもあるの に( 被 告 Y 本 人 ) 本 件 ビデオには 原 告 の 贈 与 意 思 を 直 接 的 に 確 認 した 部 分 がない 点 で 不 自 然 な 感 があることは 否 めないものの( 記 録 化 するのであ れば 原 告 本 人 に 対 して 本 件 贈 与 契 約 書 等 の 内 容 について 説 明 した 上 で 原 告 本 人 の 贈 与 意 思 を 明 確 に 表 明 させて 原 告 本 人 が 押 印 するといった 一 連 の 過 程 を 撮 影 すべきであった ) 本 件 ビデオに 記 録 された 原 告 と 被 告 Yの 会 話 の 内 容 からは 原 告 の 贈 与 意 思 が 認 められるから 上 記 認 定 を 左 右 するに 足 りない 8

(2) 原 告 本 人 の 行 動 状 況 について そして 上 記 2で 認 定 したとおり 原 告 本 人 は 被 告 Yとともに 市 役 所 の 窓 口 で 登 記 申 請 に 要 する 印 鑑 登 録 証 明 書 の 交 付 を 受 けたり 郵 便 局 の 窓 口 で 登 記 申 請 に 係 る 事 前 通 知 書 を 受 け 取 るなどしている この 点 原 告 本 人 尋 問 の 結 果 及 び 陳 述 書 ( 甲 21) 中 には 郵 便 物 を 受 領 していない 印 鑑 証 明 書 の 交 付 申 請 書 の 使 いみち 欄 に パスポート に が 付 けられている 経 緯 が 分 からない 旨 述 べる 部 分 があるが いずれも 窓 口 での 本 人 確 認 を 要 するもので 印 鑑 証 明 書 等 については 使 用 目 的 を 確 認 され るのが 通 常 であることからすると 原 告 の 上 記 供 述 部 分 は 採 用 することがで きない (3) 本 件 回 答 欄 の 筆 跡 ( 甲 22 乙 13)について 原 告 は 本 件 回 答 欄 への 署 名 を 否 認 し その 筆 跡 が 原 告 のものとは 全 く 異 なる 旨 強 く 主 張 し 原 告 の 筆 跡 は 1 の ( 第 1 画 )と の 間 隔 を 十 分 とるのに 対 し 本 件 回 答 欄 の 氏 名 はその 間 が 詰 まりすぎている 2 と の 大 きさは ほぼ 同 じか の 方 を 大 きく 書 くのに 対 し 本 件 回 答 欄 の 氏 名 は の 方 が 大 分 大 きくなっている 3 の 第 1 画 と 第 2 画 を 連 続 して 書 き 第 2 画 の 上 の 部 分 が 右 側 にかなり 湾 曲 する のに 対 し 本 件 回 答 欄 の 氏 名 は 連 続 していない 4 の 最 初 の 点 が 右 下 がりの 場 合 は 左 から 右 にかなり 鋭 角 に 入 れるという 特 徴 があるのに 対 し 本 件 回 答 欄 の 筆 跡 にはそのような 特 徴 は 見 られない 5 本 件 回 答 欄 の の 第 1 画 の 最 初 の 部 分 は 2 度 書 きしたようなおかしな 筆 跡 になっているが 書 道 家 である 原 告 がこのようなことをするはずがない 旨 指 摘 する しかしながら 上 記 1の 点 については 原 告 が 作 成 の 葉 書 ( 乙 4)でも 間 が 詰 まったような 印 象 があるし 上 記 2の 点 については 本 件 回 答 欄 の 氏 名 の と はほぼ 同 じような 大 きさであるといえるし の 第 3 画 が 長 く 伸 ばされている 点 は 原 告 本 人 尋 問 調 書 添 付 の 宣 誓 書 の 氏 名 と 似 通 9

っているといえる 上 記 3の 点 については 本 件 回 答 欄 と 上 記 宣 誓 書 の は 似 通 っているといえるし 上 記 4の 点 については 原 告 は の 最 初 の 点 について 右 下 がりの 場 合 も 左 下 がりの 場 合 もあることからすると 原 告 の 上 記 指 摘 が 原 告 の 筆 跡 の 特 徴 を 示 すものであるとまではいえない 上 記 5 の 点 については 右 下 から 時 計 回 りに 弧 を 描 いたような 跡 は, の 第 1 画 に 入 る 前 の 筆 記 具 の 動 きによるものと 考 えられるところ 上 記 宣 誓 書 の についても 同 様 の 跡 が 見 受 けられる これらからすると 本 件 回 答 欄 の 氏 名 には 原 告 の 筆 跡 と 明 らかに 異 なるような 部 分 は 見 当 たらず むしろ 原 告 の 筆 跡 と 似 ているということができる (4) 被 告 Yによる 欺 罔 行 為 の 存 否 について また 原 告 は 被 告 Yから 権 利 証 を 新 しくすると 言 われて 登 記 済 証 や 実 印 を 交 付 した 旨 主 張 し 原 告 本 人 尋 問 の 結 果 及 び 陳 述 書 ( 甲 9 21) 中 に はこれに 沿 う 部 分 があり また 本 件 ビデオの 映 像 中 の 原 告 が 被 告 Yに 書 類 とったんかや 登 記 書 と 発 言 した 点 をとらえて 権 利 証 が 新 しくな ったかを 確 認 した 部 分 があるし また 原 告 が 平 成 21 年 2 月 6 日 に 被 告 Y とともに 法 務 局 に 行 ったのは 新 しい 権 利 証 を 受 け 取 るためであったと 指 摘 する しかしながら 本 件 ビデオの 映 像 には 原 告 ないし 被 告 Yが 権 利 証 を 新 しくする ことについて 言 及 した 部 分 は 見 当 たらず( 原 告 は 乙 19の11 頁 目 の 記 載 部 分 の 登 記 書 は 権 利 証 のことである 旨 主 張 するが その 前 後 のやりとりを 見 ても そのように 理 解 することは 困 難 である 上 その 後 のや りとりでは 上 記 (1)で 認 定 したとおり 原 告 は 本 件 不 動 産 の 贈 与 意 思 を 明 らかにしており 単 に 権 利 証 を 新 しくする という 手 続 とは 相 容 れない ) その 他 原 告 本 人 の 上 記 供 述 部 分 を 裏 付 ける 的 確 な 証 拠 はない また 被 告 Y 本 人 尋 問 の 結 果 中 には 被 告 Yは 原 告 から 権 利 証 と 思 われ るものを 預 かったが 法 務 局 では 登 記 済 証 として 扱 ってもらえなかった 旨 述 10

べる 部 分 があるものの だからといって 被 告 Yが 欺 罔 文 言 を 告 げたことを 裏 付 けるに 足 りるものではない これらからすると 原 告 の 上 記 主 張 は 採 用 することができない (5) 原 告 とBとの 関 係 について 原 告 は Bとの 関 係 が 良 好 であるのに Bが 居 住 している 本 件 不 動 産 を 被 告 Yに 贈 与 して Bに 深 刻 な 紛 争 や 不 利 益 を 与 えることをするはずがない 旨 主 張 する 確 かに Bは DからX 家 代 々の 屋 敷 を 相 続 した 者 であり また 原 告 の 近 くに 居 住 して 原 告 の 世 話 をすることが 期 待 される 立 場 にあるところ 原 告 とBとの 関 係 が 特 に 悪 化 したような 様 子 はうかがわれない(なお 原 告 が 屋 敷 から 書 道 塾 の 建 物 へ 移 った 原 因 については 争 いがあるが 屋 敷 の 襖 に 残 さ れた 毛 筆 の 落 書 き( 甲 19 20)が 一 因 であり その 落 書 きの 様 子 からは 毛 筆 に 手 慣 れていることがうかがわれ 原 告 と 同 じく 書 道 家 であるCが 書 い たものと 考 えるのが 自 然 であるし また 被 告 らは Bが 屋 敷 の 樫 の 木 を 原 告 に 無 断 で 伐 採 した 点 を 指 摘 するが 原 告 本 人 は 警 察 からの 指 導 の 結 果 で ある 旨 述 べている ) しかしながら 本 件 ビデオの 映 像 では 原 告 自 らが Bは 本 件 建 物 を 明 け 渡 し 本 件 土 地 上 のB 所 有 の 貸 家 を 取 り 壊 す 予 定 である 旨 を 述 べており こ れを 前 提 とすれば Bとの 間 で 深 刻 な 紛 争 や 不 利 益 が 生 じることはないとい えるから 原 告 の 上 記 主 張 は 採 用 することができない なお 原 告 本 人 尋 問 の 結 果 によれば 原 告 本 人 は 高 齢 である 上 高 度 の 難 聴 のために 質 間 内 容 を 把 握 することができず その 結 果 意 思 疎 通 に 困 難 な 場 面 も 見 られたが 他 方 で 質 問 内 容 を 把 握 すれば 的 確 な 応 答 ができてい ることからすると 原 告 本 人 の 理 解 力 や 記 憶 力 が 格 段 に 減 退 しているような 様 子 は 見 受 けられない そうすると 原 告 本 人 は 本 件 ビデオに 記 録 されて いる 発 言 をした 経 緯 について きちんと 説 明 することができるはずであるの 11

に これをしていない 点 で 原 告 本 人 の 供 述 の 信 用 性 を 全 体 的 に 損 なうもの であるといわざるを 得 ない これらの 事 情 を 総 合 すると 原 告 本 人 が 本 件 贈 与 契 約 書 その 他 の 本 件 登 記 申 請 書 類 等 に 押 印 したり 本 件 回 答 欄 に 署 名 押 印 した 旨 の 被 告 Y 本 人 の 供 述 部 分 は 十 分 信 用 することができるから これらの 文 書 の 成 立 を 認 めることが できる そうすると 本 件 贈 与 契 約 は 有 効 に 成 立 し これに 基 づき 本 件 所 有 権 移 転 登 記 が 有 効 にされたものというべきである これに 反 する 原 告 の 主 張 は 採 用 することができない 4 結 論 以 上 によれば 原 告 の 被 告 らに 対 する 請 求 はいずれも 理 由 がない 宇 都 宮 地 方 裁 判 所 栃 木 支 部 裁 判 官 橋 本 修 12

当 事 者 目 録 原 告 被 告 被 告 X Y 国 13