WEO2020

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Microsoft PowerPoint - WNA世界の原子力2016 [互換モード]

世界の原子力発電所の平均設備利用率の推移

参考資料 1 約束草案関連資料 中央環境審議会地球環境部会 2020 年以降の地球温暖化対策検討小委員会 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会約束草案検討ワーキンググループ合同会合事務局 平成 27 年 4 月 30 日

アジア/世界エネルギーアウトルック 2013

世界の原子力発電所の平均設備利用率の推移

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地域別世界のエアコン需要の推定について 年 月 一般社団法人 日本冷凍空調工業会 日本冷凍空調工業会ではこのほど 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果を まとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行 なっているもので 今回は 年から 年までの過去 ヵ年について主

1. 世界における日 経済 人口 (216 年 ) GDP(216 年 ) 貿易 ( 輸出 + 輸入 )(216 年 ) +=8.6% +=28.4% +=36.8% 1.7% 6.9% 6.6% 4.% 68.6% 中国 18.5% 米国 4.3% 32.1% 中国 14.9% 米国 24.7%

MARKALモデルによる2050年の水素エネルギーの導入量の推計


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地域別世界のエアコン需要の推定について 2018 年 4 月一般社団法人日本冷凍空調工業会日本冷凍空調工業会ではこのほど 2017 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果をまとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行なっているもので 今回は 2012 年から 20

扉〜目次

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(216 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

内の他の国を見てみよう 他の国の発電の特徴は何だろうか ロシアでは火力発電が カナダでは水力発電が フランスでは原子力発電が多い それぞれの国の特徴を簡単に説明 いったいどうして日本では火力発電がさかんなのだろうか 水力発電の特徴は何だろうか 水力発電所はどこに位置しているだろうか ダムを作り 水を

資料1:地球温暖化対策基本法案(環境大臣案の概要)

資料 2 接続可能量 (2017 年度算定値 ) の算定について 平成 29 年 9 月資源エネルギー庁

国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)結果の推移

(3) インドネシアインドネシアの電力供給は 石炭が 5 割 コンバインドサイクル 2 割 ディーゼル 1 割 水力 1 割 その他 1 割となっている 2015 年の総発電設備容量は PLN 3 が約 8 割 IPP が 2 割弱を 残り数 % を自家発電事業者 (PPU) が占めている 同国で

日本市場における 2020/2030 年に向けた太陽光発電導入量予測 のポイント 2020 年までの短 中期の太陽光発電システム導入量を予測 FIT 制度や電力事業をめぐる動き等を高精度に分析して導入量予測を提示しました 2030 年までの長期の太陽光発電システム導入量を予測省エネルギー スマート社

輸入バイオマス燃料の状況 2019 年 10 月 株式会社 FT カーボン 目 次 1. 概要 PKS PKS の輸入動向 年の PKS の輸入動向 PKS の輸入単価 木質ペレット

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熱効率( 既存の発電技術 コンバインドサイクル発電 今後の技術開発 1700 級 ( 約 57%) %)(送電端 HV 級 ( 約 50%) 1500 級 ( 約 52%

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参考 :SWITCH モデルの概要 SW ITCH モデル は既存の発電所 系統 需要データを基にして 各地域における将来の自然エネルギーの普及 ( 設備容量 ) をシミュレーションし 発電コストや CO 排出量などを計算するモデルです このモデルでは さらに需要と気象の時間変動データから 自然エネ

( 出所 ) 中国自動車工業協会公表資料等より作成現在 中国で販売されている電気自動車のほとんどは民族系メーカーによる国産車である 15 年に販売された電気自動車のうち 約 6 割が乗用車で 約 4 割弱がバスであった 乗用車の中で 整備重量が1,kg 以下の小型車が9 割近くを占めた 14 年 8

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参考資料 5 ( 平成 26 年 10 月 24 日合同専門家会合第 1 回資料 4-1 より抜粋 データを最新のものに更新 ) 温室効果ガス排出量の現状等について 平成 27 年 1 月 23 日

社会保障給付の規模 伸びと経済との関係 (2) 年金 平成 16 年年金制度改革において 少子化 高齢化の進展や平均寿命の伸び等に応じて給付水準を調整する マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びはの伸びとほぼ同程度に収まる ( ) マクロ経済スライド の導入により年金給付額の伸びは 1.6

目 次 Ⅰ. 総括編 1. 世界各地域の人口, 面積, 人口密度の推移と予測およびGDP( 名目 ) の状況 ( 1) 2. 世界の自動車保有状況と予測 ( 5) 3. 世界の自動車販売状況と予測 ( 9) 4. 世界の自動車生産状況と予測 ( 12) 5. 自動車産業にとって将来魅力のある国々 (


2007年12月10日 初稿

電解水素製造の経済性 再エネからの水素製造 - 余剰電力の特定 - 再エネの水素製造への利用方法 エネルギー貯蔵としての再エネ水素 まとめ Copyright 215, IEEJ, All rights reserved 2

Trung Tâm Phát Triển Sáng Tạo Xanh

平成 21 年度資源エネルギー関連概算要求について 21 年度概算要求の考え方 1. 資源 エネルギー政策の重要性の加速度的高まり 2. 歳出 歳入一体改革の推進 予算の効率化と重点化の徹底 エネルギー安全保障の強化 資源の安定供給確保 低炭素社会の実現 Cool Earth -1-

23 年のエネルギーミックス 一次エネルギー供給構成 発電構成 6 原油換算百万 kl 億 kwh % 24% 再生可能 ( 含水力 ) 原子力 % 1% ,666 9,88 1,65 17% 程度の省エネ 再生可能 22~24

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2 政策体系における政策目的の位置付け 3 達成目標及び測定指標 1. 地球温暖化対策の推進 1-2 国内における温室効果ガスの排出抑制 租税特別措置等により達成しようとする目標 2030 年の電源構成における再生可能エネルギーの割合を 22~24% とする 租税特別措置等による達成目標に係る測定指

次世代エネルギーシステムの提言 2011 年 9 月 16 日 株式会社日本総合研究所 創発戦略センター Copyright (C) 2011 The Japan Research Institute, Limited. All Rights Reserved.[tv1.0]

電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法改正に関する意見書

政策体系における政策目的の位置付け エネルギー基本計画 ( 平成 22 年 6 月 18 日閣議決定 ) において 一次エネルギー供給に占める再生可能エネルギーの割合を 2020 年までに 10% とすることを目指す と記載 地球温暖化対策基本法案 ( 平成 22 年 10 月 8 日閣議決定 )

( 太陽光 風力については 1/2~5/6 の間で設定 中小水力 地熱 バイオマスについては 1/3~2/3 の間で設定 )) 7 適用又は延長期間 2 年間 ( 平成 31 年度末まで ) 8 必要性等 1 政策目的及びその根拠 租税特別措置等により実現しようとする政策目的 長期エネルギー需給見通

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2017 年訪日外客数 ( 総数 ) 出典 : 日本政府観光局 (JNTO) 総数 2,295, ,035, ,205, ,578, ,294, ,346, ,681, ,477

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スポーツ国際交流及び国際会議等への派遣・受入状況

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平成 28 年度エネルギー消費統計における製造業 ( 石油等消費動態統計対象事業所を除く ) のエネルギー消費量を部門別にみると 製造部門で消費されるエネルギーは 1,234PJ ( 構成比 90.7%) で 残りの 127PJ( 構成比 9.3%) は管理部門で消費されています 平成 28 年度エ

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揮発油税等の当分の間税率とその環境効果 揮発油税の概要 揮発油税及び地方揮発油税の税率は 昭和 49 年度税制改正において税率引上げが行われた際に 暫定的な措置として 租税特別措置法により税率の特例措置が講じられて以来 平成 20 年度改正において平成 30 年 3 月末までの 10 年間の措置とし

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今回の調査の背景と狙いについて当社では国のエネルギー基本計画の中で ZEH 普及に関する方針が明記された 200 年より 実 邸のエネルギー収支を調査し 結果から見えてくる課題を解決することが ZEH の拡大につなが ると考え PV 搭載住宅のエネルギー収支実邸調査 を実施してきました 205 年

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平成 30 年度地方税制改正 ( 税負担軽減措置等 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 その他 ) No 8 府省庁名環境省 対象税目個人住民税法人住民税事業税不動産取得税固定資産税事業所税その他 ( ) 要望項目名 要望内容 ( 概要 ) 再生可能エネルギー発電設備に係る課税標準の特例措置の延長

目 次 Ⅰ. 今後の電力需給見通しと燃料について Ⅱ. 原油 重油を巡る状況について Ⅲ.LNGを巡る状況について IV. 石炭を巡る状況について V. 電力の燃料調達について ( まとめ ) 2

銅地金輸入 ( その2) HS モンゴル 0 0 ラオス 0 0 イラン 0 0 オマーン 0 0 ウズベキスタン 0 0 ノルウェー 0 0 ポーランド 0 0 コンゴ共和国 0 0 コンゴ民主共和国 0 0 タンザニア 0 0 モザンビーク 0 0 ジンバブエ 0 0 ニ

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7 月 18 日エイモリー ロビンス博士講演ロビンス博士が語る 新しい火の創造 3.11 以降のエネルギー政策の違いがドイツに成功をもたらした 3.11 以降の日本とドイツのエネルギー事情を比べると興味深い事実がわかる 面積当たりに換算した再生可能エネルギーの資源量は 日本はドイツの 9 倍になる

) まとめ シート 複数の電源に共通する条件等を設定します 設定する条件は 以下の 6 つです. 割引率 - 0% % % 5% から選択. 為替レート - 任意の円 / ドルの為替レートを入力. 燃料価格上昇率 ( シナリオ ) - 現行政策シナリオ 新政策シナリオを選択 4. CO 価格見通し

銅地金輸入 ( その2) HS モンゴル 0 0 ラオス 0 0 イラン 0 0 オマーン 0 0 ウズベキスタン 0 0 ノルウェー 0 0 ポーランド 0 0 コンゴ共和国 0 0 コンゴ民主共和国 0 0 タンザニア 0 0 モザンビーク 0 0 ジンバブエ 0 0 ニ

銅地金輸入 ( その2) HS モンゴル 0 0 ラオス 0 0 イラン 0 0 オマーン 0 0 ウズベキスタン 0 0 ノルウェー 0 0 ポーランド 0 0 コンゴ共和国 0 0 コンゴ民主共和国 0 0 タンザニア 0 0 モザンビーク 0 0 ジンバブエ 0 0 ニ

スライド 1

成 25 年 4 月 1 日から平成 27 年度 3 月 31 日まで ) 平成 26 年度縮減産業競争力強化法に基づく生産性向上設備投資促進税制の創設に伴い 一部の対象設備を見直した 平成 27 年度延長風力発電設備の即時償却の適用期限を1 年間延長した ( 平成 28 年 3 月 31 日まで

Transcription:

世界エネルギー見通し 年版 (World Energy Outlook, WEO) 概要紹介 ( 電力 原子力中心に ) 国際エネルギー機関 (IEA) 年 月 3 日発表 年 月 日本原子力産業協会情報 コミュニケーション部

WEO の構成 ( 目次 ) エグゼクティブ サマリー パート A: 概観と紹介ー概観と主な調査結果ーロックダウンにおけるエネルギーの世界 パート B: シナリオ持続可能な回復ー持続可能な回復に関する構築に向けてー 5 年までの実質ゼロ排出達成に向けて不確実な復帰ーエネルギー需要の見通し 電力の見通し 燃料供給の見通し長期化するパンデミック 遅れる回復 付録 ( シナリオ別予測値など ) ( 合計 44 頁 )

世界のエネルギー見通し WEO IEA 年 月 3 日発表 WEO IEA が毎年発表している最重要報告書 ( 目玉 刊行物 ) 世界のエネルギー動向とその需給 気候変動 環境 エネルギーアクセスなどへの影響を詳細に検討し シナリオ ベースの分析による将来のエネルギー像を示している 今回の WEO では Covid9 の危機後を見据えて 4 つのシナリオ分析を行っている 特に 3 年までの 年間が極めて重要な期間として詳細に調査している 今後のエネルギー動向 パンデミックが世界中に引き起こした大混乱が クリーン エネルギー社会への転換加速や地球温暖化防止という目標達成に対してどのように働くかは 今後の各国政府による対応の仕方と十分に検討された適切なエネルギー政策にかかっている 5 年実質ゼロ排出量に到達するためには 政府 エネルギー企業 投資家 市民のすべての参加が必須であり 前例のない貢献をする必要がある 今後の電力 原子力発電の見通し 太陽光発電が電力供給の中心となり 大規模な拡大が見込まれる 原子力発電は先進国では縮小 新興市場と開発途上国では拡大する 中国は 3 年頃には 米国や EU を追い抜き 世界最大の原子力国になる 持続可能開発シナリオ ( パリ協定と一致 ) 達成に向けた取組の一環として 既存原子力発電所の運転期間延長や新規建設の拡大 SMR( 小型モジュール炉 ) を含むイノベーションの推進が鍵を握る 3

4 つのシナリオ分析 公表政策シナリオ (STEPS) これまでに公表された政策や目標を全面的に反映したシナリオで 年に新型コロナウイルス危機が次第に沈静化し 世界経済は同年中に同危機以前の水準に戻る 回復遅延シナリオ (DRS) 前提となる政策は STEPS と同じだが 世界経済に対するパンデミックの影響が長期化することを想定しており 危機以前の水準に戻るのは 3 年になってからである 持続可能開発シナリオ (SDS) クリーン エネルギー政策や投資が大規模に展開され 世界のエネルギー供給システムはパリ協定など持続可能な開発目標の達成に向けて 順調に進展する 現在 数多くの国や企業が今世紀半ばまでに排出量の実質ゼロ化をめざしており SDS シナリオでは 年までに排出量の実質ゼロ化が達成される見通し 5 年実質ゼロシナリオ (NZE5) SDS の分析を拡大展開させたもので 今世紀半ばまでに排出量の実質ゼロ化をめざす IEA として初めてのシナリオで 今後 年間に必要な措置を詳細に分析している 4

~3 年の CO 排出量 ( 削減量 ) の見通し ( 単位 : 億トン CO ) 行動変化 持続可能開発シナリオ 公表政策シナリオ 発電 最終利用 5 年実質ゼロシナリオ 5 年実質ゼロシナリオを達成するためには 今後 年間 エネルギー部門の比類なき変革と重要な行動変化が必要となる 5

既存のエネルギーインフラと建設中の発電所による CO 排出量の実績と見通し ( 過去の慣行に従って運用されると想定 ) ( 単位 : 億トン CO )

5 年までに CO または温室効果ガスの実質排出ゼロを発表した国々 世界のエネルギー関連 CO 排出量のシェア万

公表政策シナリオ世界のエネルギー需要の見通し 年のエネルギー需要は 9 年よりも 5% 減少する見通し 石炭と石油が需要削減の影響が最も大きい一方 再生可能エネルギーへの影響は最も少ない 世界経済は 年に Covid9 以前の水準に戻り 世界のエネルギー需要は 国によって傾向や時期は異なるが 3 年初頭までに危機前の水準に戻る 先進国のエネルギー使用量は危機後わずかに増加するが パンデミック以前の水準には戻らない 但し パンデミックを制御することに早期に成功したアジアの一部ではリバウンドする 再エネの使用の増加は 主に電力部門の太陽光発電と風力によって推進される 再エネの拡大や安価な天然ガス 石炭の段階的廃止政策の組合せにより 3 年まで石炭需要は危機前よりも平均 8% 少ない状態が続く 先進国では 3 年の石炭需要は 9 年よりも 45% 近く減少する 電力 産業部門の石炭需要はインド インドネシア 東南アジアで成長を続けるが その速度は以前の予測よりも遅い 世界最大の石炭消費国 中国では 石炭使用量は短期的には回復 5 年頃にピークに達するが その後徐々に減少する 石油需要は 年の歴史的な落ち込みから回復し 3 年までに危機前の水準を上回る 自動車の売上は鈍化するも 電気自動車の販売は引き続き増加する 過去 年間は道路輸送が石油需要の伸びの % を占めていたが 今後 年間はプラスチック需要の高まりから 石油化学が成長の % を占める 年の消費者行動の劇的な変化が長期的に石油需要に及ぼす影響は限定的だが 航空は危機前の水準に回復するのにしばらく時間がかかる 天然ガスは 年の需要の落ち込みから急速に回復する 需要は 年の水準から 年にはほぼ 3% 回復 その後 3 年までに 9 年の水準を 4% 上回り 成長はアジアに集中する 8

3 年までの世界のエネルギー需要と CO 排出量の見通し ( 公表政策シナリオ ) エネルギー需要と CO 排出量 主要燃料の見通し 再エネ エネルギー需要 CO 排出量 天然ガス 石油 石炭 原子力 危機前のエネルギー需要の見通し 危機前の CO の見通し エネルギー需要は 3 年初頭にパンデミック前のレベルに戻るが 再エネの成長と石炭需要の減少により CO 排出量は 年まで 9 年の水準に戻らない 9

9~3 年の燃料別 / 地域別一次エネルギー需要の変化 ( 公表政策シナリオ ) ( 単位 : 億トン石油換算 ) ( 増減率 ) 先進国の需要は減少傾向にあり 増加は中国やインドを中心とした新興市場と開発途上国による

3 年の燃料別 / シナリオ別一次エネルギー需要の変化 (9 年との比較 ) ( 単位 : 億トン石油換算 ) いずれのシナリオにおいても 再エネは大幅に拡大する

公表政策シナリオ世界の CO 排出量 電力の見通し <CO 排出量の見通し > CO 排出量は 年にリバウンドし 年には 9 年の水準を超え 3 年には 3 億トンに増加する これはパリ協定の達成に必要な 排出量を即時にピークにして減少させていくという方向にはほど遠い 建設中の発電所を含む既存のエネルギーインフラに関する国毎のボトムアップ分析では これらのエネルギーインフラが寿命となるまで過去の慣行に従って運用された場合 一定レベルの CO が発生し 5% の確率で.5 の長期的な温度上昇につながる排出量となる 公表政策シナリオでは これらの排出量と新しいインフラからの排出量により 年に約. の長期的な温度上昇となる < 電力の見通し > 世界の電力需要は回復し 年には Covid9 以前の水準を上回る 電力は 3 年までに世界の最終エネルギー消費量の % を占める 再エネは ~3 年に 3 分の 増加する 再エネは 今後 年間で世界の電力需要の伸びの 8% を占め 5 年までに石炭を追い越す 3 年までに再エネが電力の約 4% を供給する 中国が 再エネによる電力を 3 年までに約.5 兆 kwh に拡大する これは 9 年の仏 独 伊の全発電電力量に相当する 太陽光発電は電力供給の新たな中心となり 大規模な拡大が見込まれている ~3 年に 太陽光発電は年間平均 3% 成長し この期間の電力需要の伸びのほぼ 3 分の を占める 世界の太陽光発電設備の導入量は 年までに危機前の水準を超える 政策支援の枠組は非常に低い資金調達を可能にし 米国 EU 中国 インドを含む多くの国で 太陽光発電は石炭火力やガス火力よりもより費用対効果が高いものになる 石炭火力発電は 年の 8% の減少から回復するが 8 年のピークに戻ることはない 石炭火力発電のシェアは 3 年に 8% に低下する (9 年 :3% 年 :35%) 厳しい市場環境により 欧米を中心に 5 年までに 億 5 万 kw の石炭火力が廃止予定 ただし 廃止は 5 年までの新規追加によってほぼ相殺される見通しで 現在 億 3 万 kw の石炭火力発電所が 主に中国 インド 東南アジアで建設中

持続可能開発シナリオ世界の CO 排出量 電力の見通し <CO 排出量の見通し> CO 排出量は3 年には 億トン未満に減少し 公表政策シナリオよりも約 9 億トン少ない 3 年までに 低炭素電力は世界の総発電電力量のほぼ3 分のを占める 産業活動の排出原単位は4% 減少する 電気自動車は新車販売の約 4% を占める 水素 CCUS(CO 回収 利用 貯留 ) 直接空気回収 SMRなど 低炭素燃料とエネルギー技術の革新と展開も急速に進む これにより 9 年が世界のCO 排出量の決定的なピークとなる < 電力の見通し > 電力部門からの排出量が 3 年までに 4% 以上減少し 太陽光発電設備の導入量は今日の水準からほぼ 3 倍になる 脱炭素化には自動車などの輸送部門の電化が不可欠であるが その電化促進に伴って必要な電力は 再エネや原子力の発電量の増加によって供給される 電力はエネルギー消費全体のなかでこれまで以上に大きな役割を果たす 電力部門においては 再エネのなかでも特に太陽光発電の拡大と原子力発電の貢献が非常に大きい 持続可能開発シナリオでは 3 年には電力の約 3 分の を再エネと原子力発電で賄う 持続可能開発シナリオ達成のための一環として 既存原子力発電所の運転期間延長と 3 年までに新規建設の % 拡大 SMR を含むイノベーションの推進が必要 3

5 年実質ゼロシナリオ世界のエネルギーと CO 排出量 電力の見通し <エネルギー需要の見通し> 一次エネルギー需要は 世界経済が 倍の規模になるにもかかわらず 9~3 年に% 減少し 年と同様の水準になる 電化 効率性の向上 行動変化が中心的な役割を果たす 石炭需要はこの間にほぼ% 減少し 9 年代の水準になる <CO 排出量の見通し> CO 排出量は 3 年の持続可能開発シナリオより 億トン減少させる必要がある 電力部門からの CO 排出量は 9~3 年に約 % 減少する < 電力の見通し> 電力部門においては 再エネのなかでも特に太陽光発電の拡大と原子力発電の貢献が非常に大きい 5 年実質ゼロシナリオでは 次の 年間でさらに意欲的なアクションが必要となる 3 年までに 世界の総発電電力量の 5% 近くを低炭素電源が賄い 販売自動車の 5% 以上を電気自動車にする必要がある 行動変化や効率性の強化など これらすべてがそれぞれの役割を果たし 水素から SMR に至るまで幅広い分野の技術革新を加速する必要がある 世界の太陽光発電設備の導入量は 9 年の 億 万 kw から 3 年には 5 億 kw 近くに拡大し CCUS のない亜臨界および超臨界石炭火力発電所は 3 年にはもはや稼働していない 世界の電力供給における再エネのシェアは 9 年の % から 3 年には % に拡大し 原子力発電は % 強を占める CCUS のない石炭火力のシェアは 9 年の 3% から 3 年には % に急激に低下する 5 年実質ゼロシナリオとIPCCの.5 シナリオを比べると 後者の方が原子力発電の役割が大きい IPCCが提示する多くのシナリオのうち その半分は9~3 年に原子力発電量が% 増加するのに対して 5 年実質ゼロシナリオでは3% の増加である 4

地域別 / 国別の電力需要の見通し ( 公表政策シナリオ ) インド 東南アジア アフリカ 中国 EU 米国 インド 東南アジア アフリカなどの新興市場 開発途上国で電力需要が伸長する ( 参考 ) 先進国 =OECD 加盟国 + ブルガリア クロアチア ルーマニア キプロス マルタ新興市場と開発途上国 = 先進国以外

~4 年の世界の電源別発電電力量の変化 ( 公表政策シナリオ ) ( 単位 : 兆 kwh) 石炭天然ガス水力風力太陽光バイオ原子力

( 単位 : 兆 kwh) 9~5 年の EU の電源別発電電力量 ( 持続可能開発シナリオ ) 実質的に 3 年までに削減対策なしの石炭火力は EU のエネルギーミックスから段階的に削減される 5 年には EU の電力の 8% 以上は 再エネ由来となる

太陽光発電の年間平均の設備容量追加分 ( 持続可能開発シナリオ ) ( 単位 : 万 kw) 8

世界の地域別発電電力量の見通し ( シナリオ別 ) 9 年 3 年 (TWh) 3 年 (%) 4 年 (TWh) 4 年 (%) TWh % 公表持続公表持続公表持続公表持続 北米 5388 539 533 5 55 中南米 333 5 9 5 5 4 39 5 5 欧州 48 489 45 3 4 483 535 アフリカ 853 3 9 3 4 4 3 93 4 5 中東 4 48 388 5 4 989 8 5 5 ユーラシア 4 5 45 5 5 9 4 4 アジア太平洋中国インド 58 83 4 8 983 995 4 4 93 35 5 3 5 3 8 3 388 988 95 3 TWh= 億 kwh 世界合計 94 388 345 494 384 <WEOの地域分類 > 公表 = 公表政策シナリオ北米 : カナダ メキシコ 米国持続 = 持続可能開発シナリオ中南米 : アルゼンチン ブラジルなど欧州 :EU 諸国 スイス トルコ ウクライナ ベラルーシ 英国などアフリカ : 北アフリカ諸国 サブ サハラ諸国中東 : イラン ヨルダン サウジアラビア UAEなどユーラシア : ロシア カスピ海周辺諸国 ( アルメニア カザフスタン ウズベキスタン ) アジア太平洋 : 中国 インド パキスタン 日本 韓国 東南アジア諸国 オーストラリアなど 54 3 5 8 9 9

世界の電源別発電電力量の見通し ( シナリオ別 ) 9 年 3 年 4 年 TWh= 億 kwh 電源 実績 TWh 比率 (%) TWh 比率 (%) TWh % 公表持続公表持続公表持続公表持続 石炭 9849 3 994 484 8 8984 95 5 石油 85 3 5 3 43 8 ガス 3 3 33 45 838 455 原子力 89 38 3435 9 3439 43 9 再エネ 345 38 5 89 3 4 水力 435 589 55 8 599 9 バイオ 55 8 3 4 4 5 4 風力 43 5 33 4 544 88 4 地熱 9 9 93 3 553 太陽光 5 4 43 8 4 548 899 4 3 CSP 54 49 4 88 海洋 9 4 4 合計 94 388 345 494 384 公表 = 公表政策シナリオ持続 = 持続可能開発シナリオ

世界の電源別発電設備容量の見通し ( シナリオ別 ) 9 年 3 年 4 年 GW= 万 kw 電源 実績 GW 比率 (%) GW 比率 (%) GW % 公表持続公表持続公表持続公表持続 石炭 4 8 9 3 4 99 53 4 石油 44 9 3 39 9 ガス 88 4 85 5 9 3 原子力 4 44 488 4 4 49 599 4 4 再エネ 3 53 3 5 38 4 58 水力 3 49 9 9 3 バイオ 3 8 8 43 3 風力 3 8 99 84 3 94 358 4 8 地熱 9 45 4 8 太陽光 3 8 9 3 355 589 3 CSP 5 55 53 海洋 4 9 9 合計 484 95 348 5 公表 = 公表政策シナリオ持続 = 持続可能開発シナリオ

原子力発電の見通し総論 : 開発地域の二極化が進む < 原子力発電量の見通し > 公表政策シナリオでは 原子力発電量は電力需要が回復するにつれ 3 年までに危機前の水準に戻る 回復遅延シナリオでは 年までに回復する 公表政策シナリオでは 世界の原子力発電量は ~3 年に約 % 増加するが 総発電量に占める割合はわずかに減少する 先進国では 原子力発電は現在最大の低排出電源だが 原子炉の経年化や新規建設数が少ないことから 原子力発電量は 9~3 年に % 減少する見込み 新興市場と開発途上国では 原子力発電量は 9~3 年に % 以上増加し 発電シェアを % に引き上げる 持続可能開発シナリオでは 世界の原子力発電量は ~3 年に 3% 増加する.< 原子力発電設備容量の見通し > 公表政策シナリオでは先進国で今後 年間 万 kw 以上の原子力発電所が閉鎖される一方 3 年までに閉鎖されるであろう約 億 万 kw が寿命延長される 年の初めに 約 万 kw がフィンランド フランス 日本 韓国 スロバキア トルコ 英国 米国で建設中であるが それ以外 先進国では今後 年間の追加発電設備容量の予測は限られている 世界では現在 万 kw が建設中である そのうちの 4 万 kw が新興市場と開発途上国で建設中であり 原子力発電設備容量は 9 年の 億 万 kw から 3 年には約 億 8 万 kw に増加する

< 中国 > 中国が世界の原子力発電開発を牽引している 中国は 3 年頃には 米国や EU を追い抜き 世界最大の原子力国になる 中国はパリ協定下の NDC( 国別貢献目標 ) の低炭素排出戦略において 再エネとともに原子力発電を盛り込んだ数少ない国の一つ < 米国 > AP の建設 ( 基 ) や 5 つの州によるゼロエミッションクレジット ( 州政府による原子力発電所への財政支援策 ) があるが 原子力発電設備容量は 3 年までに % 減少 <EU> 原子力発電設備容量は 3 年までに % 減少 ドイツ ベルギー スペイン フランスで最大の減少見込み < 日本 > 再稼働により原子力発電量が増加するが 原子力発電設備容量は 9 年の 33 万 kw から 3 年には約 3 万 kw に減少する < その他 > 原子力発電の見通し ( 公表政策シナリオ ) 主要国と市場の動向 ロシアやインド 中東で新規原子力発電開発が進行中であり 今後の原子力発電拡大に寄与する原子力を支援する国でさえ 厳しい市場環境や投資リスクにより 公表政策シナリオよりもより速いペースで原子力発電が衰退するリスクがある SMRの世界市場は35 年までに 万 kwになる可能性があり 先進の原子力発電技術もまた 発電システムに柔軟性のある低排出電源を提供する可能性がある 3

原子力発電設備容量の見通し ( 公表政策シナリオ ) ( 単位 : 万 kw) 先進国 新興市場と開発途上国 今後 年間 先進国では原子力発電規模は縮小する 今後原子力発電の規模が拡大するのは 中国を筆頭とした新興市場と開発途上国 4

世界の地域別原子力発電量の見通し ( シナリオ別 ) TWh= 億 kwh 9 年 3 年 4 年 北米米国 TWh % TWh % TWh % 公表持続公表持続公表持続公表持続 9 844 34 3 8 88 95 中南米 3 3 3 4 8 欧州 EU 94 33 5 58 83 アフリカ 8 8 44 84 中東 8 49 4 33 3 ユーラシアロシア アジア太平洋中国インド日本東南アジア 59 35 4 8 4 3 3 9 83 48 9 4 44 39 9 9 3 4 9 38 4 3 3 8 4 3 3 8 5 99 59 53 99 9 9 85 84 9 39 94 4 9 4 5 世界合計 89 38 3435 3439 43 8 4 8 9 9 4 8 公表 = 公表政策シナリオ持続 = 持続可能開発シナリオ 5

世界の地域別原子力発電設備容量の見通し ( シナリオ別 ) GW= 万 kw 9 年 3 年 4 年 北米米国 GW % GW % GW % 公表持続公表持続公表持続公表持続 4 9 5 4 9 4 4 3 88 3 中南米 4 5 5 欧州 EU 39 33 9 99 アフリカ 4 4 中東 9 9 3 8 3 3 ユーラシアロシア アジア太平洋中国インド日本東南アジア 3 3 8 49 33 8 8 33 3 8 93 3 34 34 95 9 33 8 38 4 4 3 8 3 35 35 3 8 95 4 4 4 3 35 3 世界合計 4 44 488 49 599 8 8 4 8 4 公表 = 公表政策シナリオ持続 = 持続可能開発シナリオ

日本の電源別発電電力量の見通し ( シナリオ別 ) TWh= 億 kwh 9 年 発電量 (TWh) 比率 (%) 3 年 4 年 3 年 4 年公表持続公表持続 9 年公表持続公表持続 合計 4 958 9 石炭 33 39 39 3 4 4 石油 35 8 4 3 天然ガス 34 38 334 38 83 34 4 35 3 9 原子力 8 9 9 5 8 4 9 再生エネ水力バイオ風力地熱太陽光その他 ( 参考 ) CO 排出量 (Mt) 8 5 4 8 9 9 3 93 34 4 3 43 8 5 33 9 5 459 3 34 全エネルギー 993 5 534 4 電力部門 43 39 4 8 5 8 9 3 9 34 5 33 9 5 公表 = 公表政策シナリオ持続 = 持続可能開発シナリオ 48 4

日本の電源別発電設備容量の見通し ( シナリオ別 ) 発電設備容量 (GW) 比率 (%) 9 年 3 年 4 年 9 年 3 年 4 年 公表持続公表持続公表持続公表持続 合計 33 34 359 3 4 石炭 5 4 3 3 9 4 石油 35 5 4 3 3 天然ガス 84 3 5 3 原子力 33 3 33 8 35 9 9 8 9 再生エネ水力バイオ風力地熱太陽光 CSP 海洋 5 9 4 3 9 5 3 5 3 8 5 9 84 4 4 4 4 38 3 9 5 4 4 3 58 4 5 34 GW= 万 kw 4 4 5 35 9 4 4 公表 = 公表政策シナリオ持続 = 持続可能開発シナリオ 8

参考 世界の原子力発電規模予測 9