就 実 大 学 大 学 院 修 士 課 程 人 文 科 学 研 究 科 人 文 知 の 宝 庫 2017 年 度 入 学 案 内 知 の 探 究 に 年 齢 制 限 はない
人 間 の 本 性 を 暴 き 出 せ 人 文 科 学 研 究 科 諸 君 が 取 り 組 むのは P ゴーギャンが 大 作 の 題 名 に 用 いた 我 々 ( 人 間 ) とはなにか? という 問 題 です これは 人 文 科 学 の 基 本 命 題 であり 人 類 誕 生 以 来 の 究 極 課 題 です 人 類 史 とは 誤 答 も 含 めてこの 課 題 の 答 え を 模 索 する 試 みの 歴 史 です この 問 題 について 歴 史 文 学 言 語 などの 研 究 対 象 を 通 して 自 らの 答 え を 追 究 します 安 易 な 既 存 知 識 技 術 の 使 いまわ しは 通 用 しません 旧 来 研 究 や 本 学 の 専 門 家 に 導 かれ つつ テキストはじめ 研 究 対 象 に 直 接 相 対 して 分 析 し 自 らの 言 葉 と 思 考 で 構 築 された 答 え を 模 索 します 簡 単 には 行 きませんが 答 え を 垣 間 見 ることは 可 能 ですし その 時 は 大 きな 精 神 の 拠 所 を 得 るはずです 仏 教 でいう 自 灯 明 法 灯 明 の 自 法 がこの 答 え に 通 ずることにも 窺 われるように ここには 人 類 存 在 の 普 遍 的 根 源 的 拠 所 が 示 されているからです 諸 君 がどんな 答 え を 見 出 し どんな 言 葉 で 語 ってくれ るのか 我 々 教 員 は 心 待 ちにしています 曾 根 正 人 人 文 科 学 研 究 科 教 授 研 究 科 長 専 門 は 日 本 仏 教 史 修 士 課 程 修 了 までの 流 れ 本 研 究 科 は 修 士 課 程 ( 修 業 年 限 2 年 )です 最 終 目 標 は 修 士 号 の 取 得 です 修 了 までの 流 れは 以 下 のようになっています 専 攻 科 目 履 修 主 要 開 講 科 目 両 分 野 をまたいで 幅 広 く 学 びます 言 語 文 化 歴 史 探 究 分 野 表 現 実 践 歴 史 活 用 分 野 日 本 語 演 習 特 論 アメリカ 文 学 演 習 応 用 日 本 語 学 英 語 教 育 論 日 本 文 学 演 習 特 論 アメリカ 文 化 特 論 出 版 事 業 特 論 通 訳 論 とその 演 習 英 語 学 演 習 特 論 日 本 史 演 習 特 論 マルチメディア 表 現 特 論 歴 史 遺 産 保 護 行 政 特 論 イギリス 文 学 演 習 東 洋 史 演 習 特 論 メディア 政 治 特 論 文 化 財 保 護 活 動 特 論 イギリス 文 化 特 論 西 洋 史 演 習 特 論 実 用 英 語 特 論 都 市 文 化 振 興 論 専 修 免 許 状 について 専 攻 科 目 の 中 で 教 科 に 関 する 科 目 に 指 定 されている 科 目 を 規 定 数 履 修 し 学 部 卒 業 時 点 で 中 学 校 高 等 学 校 の 教 員 免 許 状 を 取 得 している 人 は 一 種 免 許 状 より 1 ランク 上 に あたる 専 修 免 許 状 を 取 得 するこ とができます 専 門 分 野 研 究 研 究 分 野 選 択 日 本 文 学 日 本 語 学 英 米 文 学 英 語 学 日 本 史 東 洋 史 西 洋 史 のい ずれかの 分 野 について 専 門 的 な 研 究 を 行 います 研 究 個 別 指 導 各 院 生 が 選 択 した 研 究 テーマに 合 わ せて 大 学 院 指 導 教 員 が 個 別 に 研 究 指 導 および 修 士 論 文 作 成 指 導 を 行 い ます 研 究 成 果 発 表 修 士 論 文 執 筆 論 文 審 査 大 学 院 指 導 教 員 複 数 名 で 主 査 副 査 を 構 成 し 修 士 論 文 の 査 読 と 口 頭 試 問 を 行 います 結 果 は 研 究 科 委 員 会 で 審 議 され 承 認 を 受 けます 学 位 授 与 所 定 の 修 了 要 件 を 満 たし 左 記 の 修 士 論 文 の 審 査 に 合 格 することで 学 長 より 修 士 ( 人 文 科 学 ) の 学 位 が 授 与 されます 院 生 には 研 究 成 果 を 定 期 的 に 発 表 す るように 義 務 付 けています 教 員 か ら 手 厳 しいコメントが 次 々に 飛 び 出 しますが 専 門 家 になるためにはそ れに 耐 え 抜 かなくてはなりません
Q. なぜ 大 学 院 で 学 ぶのか? A. 専 門 家 になるためです 大 学 院 という 名 称 を 耳 にすると すぐに 研 究 職 という 道 を 連 想 するかもしれません しかし 実 はそれだけではありません 大 学 院 は 専 門 的 知 識 教 養 を 身 に 付 けるための 教 育 研 究 機 関 であり いわば 特 定 分 野 の 専 門 家 を 育 て 上 げる 機 関 です その 過 程 で 知 識 教 養 だけ ではなく 自 ら 問 題 課 題 を 発 見 し 自 らそれを 解 明 するという 専 門 家 と しての 技 量 も 身 に 付 けます 専 門 家 として 研 究 職 を 志 す 人 もいれば 教 壇 に 立 つ 人 もいますし 専 門 家 になることを 生 涯 教 育 のひとつのゴー ルと 捉 える 人 もいます 川 崎 剛 志 人 文 科 学 研 究 科 教 授 専 門 は 日 本 中 世 文 学 Q. 大 学 院 で 何 を 学 ぶのか? A. 人 文 つまり 人 間 の 正 体 です 私 たち 人 間 は 一 体 何 者 なのか? この 問 いに 答 えることができる 人 はまずいません 答 えることができても 精 々 断 片 的 です 私 たち 人 間 は 自 らの 正 体 を ある 時 は 作 品 の 中 に ある 時 は 言 葉 の 中 に ある 時 は 歴 史 の 中 に 刻 み 込 んできました 大 学 院 では 文 学 言 語 学 歴 史 学 の 中 からひとつを 選 び そうした 人 間 の 軌 跡 を 浮 き 彫 りにすることで 人 間 の 正 体 を 掴 みます それが 人 文 科 学 です 私 たちがふだん 目 にするあの 小 説 も あの 言 葉 も あの 史 料 も 実 は 人 間 の 正 体 を 知 るための 大 きな 手 掛 かりなのです 和 栗 了 人 文 科 学 研 究 科 教 授 専 門 はアメリカ 文 学 Q. 大 学 院 修 了 後 の 進 路 は? A. 各 人 の 目 的 によって 異 なります 修 士 号 を 取 得 して 専 門 家 としての 第 一 歩 をどのように 踏 み 出 すのか は 人 によって 異 なります 本 研 究 科 は 修 士 課 程 ですので さらに 専 門 的 な 研 究 を 深 く 追 い 求 めようとする 人 は 他 の 大 学 院 の 博 士 課 程 に 進 学 し ます その 一 方 で 教 員 一 種 免 許 状 よりもワンランク 上 の 専 修 免 許 状 を 取 得 した 人 は 中 学 校 や 高 等 学 校 などの 教 壇 に 立 ちます 中 には 講 師 として 大 学 高 専 などの 教 壇 に 立 つ 人 もいます このように 本 研 究 科 で 獲 得 した 専 門 性 をどのように 活 かすのかは その 人 の 目 的 次 第 とい うことになります 苅 米 一 志 人 文 科 学 研 究 科 教 授 専 門 は 日 本 中 世 史 宗 教 社 会 史
異 端 審 問 の 舞 台 裏 とは 研 究 Case#1 岡 田 智 也 人 文 科 学 研 究 科 人 文 科 学 専 攻 修 士 課 程 2 年 Q.なぜ 大 学 院 へ 進 学 しようと 思 ったのですか? A. 学 部 時 代 に 卒 論 を 完 成 させたときに 何 か 物 足 りな さを 感 じ 研 究 をより 深 化 させたいという 気 持 ちがあっ たからです また 大 学 院 では 教 育 あるいは 研 究 の 仕 事 に 携 わるのに 必 要 な 知 識 技 術 を 修 得 できるからです Q. 大 学 院 では 何 を 研 究 しているのですか? A. 近 世 スペインの 異 端 審 問 は 政 治 とつながりがあ るとされ フェリペ2 世 時 代 の アントニオ ペレス 事 件 はその 典 型 例 とされてきました 私 はその 事 件 を 再 検 討 することで 異 端 審 問 と 政 治 のつながりを 正 確 に 捉 えようとしています 王 権 の 独 断 によって 異 端 審 問 が 動 いたというだけではなく 宮 廷 内 の 人 間 関 係 や 異 端 審 問 所 の 独 自 性 も 背 景 にあったのではないか このような 視 点 から 上 述 の 事 件 にアプローチしています Q. 大 学 院 修 了 後 の 目 標 はどのように 考 えていますか? A. 修 士 課 程 での 研 究 内 容 を 継 続 発 展 させるため 博 士 課 程 への 進 学 を 目 指 しています 将 来 は 教 育 研 究 に 携 わる 職 に 就 きたいと 考 えています Q. 大 学 院 への 進 学 を 考 えている 方 に 一 言 A.まずは 研 究 したいと 考 えている 事 柄 について 自 分 の 視 点 ( 独 自 性 )を 見 つけ 出 せる ように 常 日 頃 から 意 識 してみて ください それを 見 つけ 出 すこ とができれば 研 究 がとても 楽 しくなってきます そのために も 学 部 時 代 の 研 究 を 大 切 にし てください それがこの 先 の 自 図 書 館 の 地 下 にある 書 庫 にはしば しば 足 を 運 びます スペインに 関 分 自 身 の 研 究 の 土 台 となるはず 連 する 資 料 も 蔵 書 されていて 研 究 ですから の 糧 となっています オセーロ に 魅 せられて Q.なぜ 大 学 院 へ 進 学 しようと 思 ったのですか? A. 私 は 十 数 年 前 当 時 の 就 実 女 子 大 学 文 学 部 英 米 文 学 化 を 卒 業 しました シェイクスピアの 悲 劇 オセーロ について 学 部 生 のころからずっと 疑 問 に 感 じていたこ とを 私 自 身 が 様 々な 人 生 経 験 を 積 んできた 中 で どう しても 解 明 したいという 思 いが 強 くなり 社 会 人 枠 の3 年 間 の 長 期 履 修 で 入 学 しました 研 究 Case#2 Q. 大 学 院 では 何 を 研 究 しているのですか? A. オセーロ に 出 てくる 売 春 婦 を 意 味 するいく つかの 言 葉 の 使 われ 方 を 研 究 しています それらの 言 葉 がシェイクスピアの 作 品 全 体 でどう 使 われているかとい う 点 とも 関 連 させながら 売 春 婦 ではない 妻 を 売 春 婦 と 呼 ぶオセーロの 性 格 の 根 底 にあるものを 探 求 しようと 考 えています 大 きなテーマは 研 究 しにくいので 小 さなテー マから 徐 々に 研 究 を 広 げていき ます 指 導 教 員 との 議 論 を 重 ね 研 究 を 深 めます ときには 反 論 すること も 厳 しいハードルを 次 々と 課 せ られますが 研 究 は 楽 しいです Q. 大 学 院 修 了 後 の 目 標 はどの ように 考 えていますか? A. 現 在 仕 事 と 子 育 てと 研 究 を こなしているので 特 に 何 かの 臼 本 志 穂 人 文 科 学 研 究 科 人 文 科 学 専 攻 修 士 課 程 2 年 職 に 就 きたいという 願 望 はありません 自 分 の 研 究 を 継 続 し 深 めていきながら いつか 後 輩 と 一 緒 にシェイク スピアを 語 れたらいいなあ と 考 えています Q. 大 学 院 への 進 学 を 考 えている 方 に 一 言 A.やりたいことをやってみることです あとは 就 実 の 先 生 にお 任 せすれば これだけ 勉 強 しなさい と 指 導 してくださいます 厳 しいですが 楽 しく 研 究 を 進 めて います
大 学 院 入 学 試 験 人 文 科 学 研 究 科 人 文 科 学 専 攻 修 士 課 程 募 集 人 員 10 名 秋 季 入 試 出 願 期 間 2016 年 9 月 1 日 ( 木 )~ 9 月 13 日 ( 火 ) 消 印 有 効 試 験 日 2016 年 9 月 23 日 ( 金 ) 合 格 発 表 2016 年 10 月 4 日 ( 火 ) 春 季 入 試 出 願 期 間 2017 年 2 月 9 日 ( 木 )~ 2 月 20 日 ( 月 ) 消 印 有 効 試 験 日 2017 年 2 月 27 日 ( 土 ) 合 格 発 表 2017 年 3 月 4 日 ( 土 ) 一 般 選 抜 に 加 えて 社 会 人 特 待 生 選 抜 社 会 人 特 別 選 抜 外 国 人 留 学 生 特 別 選 抜 などの 入 試 制 度 があります 詳 しくは 学 生 募 集 要 項 をご 覧 ください 資 料 請 求 は 本 学 入 試 課 まで 大 学 院 公 開 説 明 会 大 学 院 公 開 説 明 会 を 年 度 内 に2 回 開 催 しています 第 1 回 日 時 2016 年 7 月 22 日 ( 金 ) 16:30 ~ 場 所 就 実 大 学 図 書 館 6F 604 号 室 第 2 回 日 時 2017 年 1 月 20 日 ( 金 ) 16:30 ~ 場 所 就 実 大 学 図 書 館 6F 604 号 室! 大 学 院 への 進 学 を 検 討 されているみなさんへ 大 学 院 では 各 人 の 研 究 内 容 に 応 じた 個 別 指 導 を 行 いますので 当 該 の 研 究 内 容 について 大 学 院 指 導 教 員 とのマッチングが 必 要 になります 大 学 院 への 進 学 を 検 討 されている 方 は 事 前 に 必 ず 入 試 課 までご 相 談 ください また 大 学 院 の 公 開 説 明 会 を 上 記 の 通 り 年 度 内 に2 回 開 催 してい ますので お 気 軽 にお 越 しいただき ご 相 談 ください MEMO 就 実 大 学 入 試 課 703-8516 岡 山 県 岡 山 市 中 区 西 川 原 1-6-1 TEL: 086-271-8118 MAIL: nyushi@shujitsu.ac.jp