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Transcription:

DeNA のマーケティングを支えるデータ分析 株式会社ディー エヌ エーエンターテインメントサイエンス部 / 分析推進部喜久里陽

自己紹介 喜久里陽 (Akira Kikusato) 株式会社ディー エヌ エー ( 2017 年 10 月 ~) これまでに サービス改善やマーケティング領域のデータ分析に従事 現在は 社内外のデータサイエンス PJ の分析リーダーと新規事業の AI / 分析機能のプロダクトマネージメントを主に担当中 ( 趣味嗜好的には ) モデリング 分析大好きマン ( 現実は ) 業務 / プロダクト実装に向けた様々な課題が気になって潰してきた結果 推進役をやることが多くなる

DeNA のマーケティングにおけるデータ活用 DeNA では 様々なマーケティング施策の各プロセスにおいてシステムやアルゴリズムによる定量化と改善を行っています 投資意思決定運用 / 配分調整振り返り 過去実績を元にした施策シミュレーション 数理最適化を用いた施策ごとのコスト配分の適正化 機械学習を用いたデジタル広告の配信最適化 施策期間中のモニタリングと軌道修正 ストアレビューや SNS での利用者の声の分析と軌道修正 実績管理のためのダッシュボード モデリングなどを活用した施策効果の推定 ( オフライン / マス etc. 含む ) 予実比較による施策評価 / 振り返り アンケートや SNS による定点観測

DeNA のマーケティングにおけるデータ活用 DeNA では 様々なマーケティング施策の各プロセスにおいてシステムやアルゴリズムによる定量化と改善を行っています 投資意思決定運用 / 配分調整振り返り 過去実績を元にした施策シミュレーション 数理最適化を用いた施策ごとのコスト配分の適正化 機械学習を用いたデジタル広告の配信最適化予測と最適化のシミュレーション 施策期間中のモニタリングと軌道修正 ストアレビューや SNS での利用者の声の分析と軌道修正 リアルタイムのモニタリングと軌道修正 実績管理のためのダッシュボード モデリングなどを活用した施策効果の推定 ( オフライン / マス etc. 含む ) 予実比較による施策評価 / 振り返り アンケートや SNS による定点観測 様々なデータソースや手法を活用した効果測定

DeNA のマーケティングにおけるデータ活用 DeNA では 様々なマーケティング施策の各プロセスにおいてシステムやアルゴリズムによる定量化と改善を行っています 投資意思決定運用 / 配分調整振り返り 過去実績を元にした施策シミュレーション 数理最適化を用いた施策ごとのコスト配分の適正化 機械学習を用いたデジタル広告の配信最適化 施策期間中のモニタリングと軌道修正 ストアレビューや SNS での利用者の声の分析と軌道修正 実績管理のためのダッシュボード モデリングなどを活用した施策効果の推定 ( オフライン / マス etc. 含む ) 予実比較による施策評価 / 振り返り アンケートや SNS による定点観測 本日のトピックスマホアプリにおけるリターゲティング配信での困りごとを Google Cloud の各サービスを使って解決した話

本日お話すること 1. 課題と分析内容 2. 分析システムの構築 3. Google Cloud 各サービスの選定指針 4. まとめと今後の展望

課題と分析内容 01

リターゲティング配信における課題 元の状況 サービス運営も長いし 一度やめたユーザーさんも帰ってきてほしい リターゲティング配信は行っているけど 正直パフォーマンス悪くない? 単純な条件設定でリターゲティング配信 n 日以内にアクセスあり サービス利用状況が xx 以上 購買経験あり etc. 現場メンバー リターゲティングとは : サービスを使ったことのあるユーザーさんに対して広告を配信すること 条件が単純すぎないか? もっと上手くできるのではないか? もっと柔軟に件数調整できない?

リターゲティング配信における課題 元の状況 現場メンバー サービス運営も長いし 一度やめたユーザーさんも帰ってきてほしい リターゲティング配信は行っているけど 正直パフォーマンス悪くない? リターゲティングとは : サービスを使ったことのあるユーザーさんに対して広告を配信すること 単純な条件設定でリターゲティング配信 n 日以内にアクセスあり サービス利用状況が xx 以上 購買経験あり etc. 分析アプローチ 機械学習を活用して配信先を抽出 復帰 / 購買見込みを可視化 見込みの強い配信先を抽出 配信コストを増やさずに配信パフォーマンスを 26% 改善

タスクの設計 ゴール 配信コストを変えずに平均購買額を向上させたい 平均購買額に応じて配信件数を柔軟に調整したい データ整形 特徴量作成機械学習モデルによる推定業務で使える形にして提供 分析の流れ サービス利用履歴購買履歴お客様の属性... 機械学習 配信先ごとの復帰 / 購買見込み 配信件数と平均購買額の関係 指定した配信件数での配信先一覧 平均購買額 配信件数

タスクの設計 ゴール 配信コストを変えずに平均購買額を向上させたい 平均購買額に応じて配信件数を柔軟に調整したい データ整形 特徴量作成機械学習モデルによる推定業務で使える形にして提供 分析の流れ サービス利用履歴 購買履歴 お客様の属性... 機械学習 配信先ごとの復帰 / 購買見込み 配信件数と平均購買額の関係 指定した配信件数での配信先一覧 平均購買額 配信件数 PoC でゴール達成の見込みが立ったためシステム構築へ

02 分析システムの構築

分析システム構築にあたっての要望 マーケ : お手軽なオペレーション 手軽に配信設定をしたい ( クエリの編集等は NG ) 配信先一覧の csv を毎日自動で受け取りたい 分析 : 分析品質の維持 配信先一覧の精度維持 柔軟な分析 / 可視化結果を提供したい エンジニア : 少工数な保守運用 / 横展開 保守運用や引継ぎの学習コストを最小限にしたい サービス多数なので横展開工数も最小限にしたい

分析システム構築にあたっての要望 マーケ : お手軽なオペレーション 分析 : 分析品質の維持 背反になりがち エンジニア : 少工数な保守運用 / 横展開

アプローチの方向性 マーケ : お手軽なオペレーション 1 適切なツール選定の上でのダッシュボード / WebUI の提供 分析 : 分析品質の維持 2 マネージドサービスの活用 エンジニア : 少工数な保守運用 / 横展開 3 共通データ基盤に乗っかる

ツールの選定 マーケ : お手軽なオペレーション JupyterLab digdag 分析 : 分析品質の維持 AutoML Tables BigQuery エンジニア : 少工数な保守運用 / 横展開 Kubernetes Engine Terraform

各ツールの特徴 活用したツール 特徴 柔軟な可視化や少ない手間で Web UI を提供 JupyterLab digdag AutoML Tables BigQuery 分析品質を維持しながら運用 / 学習コストを最小限に Kubernetes Engine Terraform 権限管理の柔軟さ 横展開の手軽さを両立

分析システムのアーキテクチャ 将来の復帰 / 購買の見込みを学習 / 予測 定期実行 Kubernetes Engine AutoML Tables digdag 配信先一覧の保存 Cloud Storage Application Server サービス内ログを BigQuery に格納 BigQuery JupyterLab 分析 / 可視化 / ダッシュボード化 ダッシュボード確認 配信先一覧の抽出 Terraform Container Cloud Registry Firestore コード管理

分析システムのアーキテクチャ 将来の復帰 / 購買の見込みを学習 / 予測 定期実行 Kubernetes Engine AutoML Tables digdag 配信先一覧の保存 Cloud Storage Application Server サービス内ログを BigQuery に格納 BigQuery JupyterLab 分析 / 可視化 / ダッシュボード化 ダッシュボード確認 配信先一覧の抽出 Terraform コード管理 Container Registry Cloud Firestore digdag による実行管理で 毎日 Cloud Storage に配信先一覧を格納 notebook ベースで自由に可視化 voila を活用して少ない手間で Web UI / ダッシュボードを構築

分析システムのアーキテクチャ 将来の復帰 / 購買の見込みを学習 / 予測 定期実行 Kubernetes Engine AutoML Tables digdag 配信先一覧の保存 Cloud Storage Application Server サービス内ログを BigQuery に格納 BigQuery BigQuery を軸にした構成で分析しやすく モデル実装なしで高精度に予測 非 DS の学習コストが小さい Terraform コード管理 JupyterLab Container Registry Cloud Firestore 分析 / 可視化 / ダッシュボード化 ダッシュボード確認 配信先一覧の抽出

分析システムのアーキテクチャ 将来の復帰 / 購買の見込みを学習 / 予測 定期実行 Kubernetes Engine 共通データ基盤として採用済み 権限を柔軟に管理できる コードによるインフラ管理で横展開を手軽に AutoML Tables digdag 配信先一覧の保存 Cloud Storage Application Server サービス内ログを BigQuery に格納 BigQuery JupyterLab 分析 / 可視化 / ダッシュボード化 ダッシュボード確認 配信先一覧の抽出 Terraform Container Registry Cloud Firestore コード管理 ( 参考 ) DeNA のデータ活用を支える BigQuery データの民主化とガバナンス強化の軌跡 https://www.slideshare.net/googlecloudplatformjp/dena-bigquery-google-cloud-inside-g ames-apps-online

分析システム導入後の成果 配信コストを増やすことなく 平均購買額を 26% 改善 様々な配信件数で購買額を見通せるように 平均購買額の比較 +26% 平均購買額が高い 配信件数調整のイメージ 必要な復帰 / 購買を見通しながら配信件数を設定 配信件数が多い

03 Google Cloud 各サービスの選定指針

機械学習モデル 運用保守や学習コストの点で AutoML Tables を選択 ただし PoC ではハンドリングの柔軟性を重視してカスタムモデルを使用 カスタムモデル 特徴 自分で実装 使いたい場面 タスク設計や特徴量作成を柔軟に行いたい トライアンドエラーを素早く行いたい BQML マネージドサービス BigQuery のみで構築可能 BigQuery を使い慣れている 構築 / 管理の手間を省きたい AutoML Tables マネージドサービス GUI を使える自動でパラメータ探索 タスク設計がシンプル 特徴量が決まっている 構築 / 管理や実装の手間を省きたい

機械学習モデルの管理 既存データ基盤との親和性や要件をふまえて AutoML Tables のサマリ機能で対応 モデル管理用のツール (mlflow etc.) 特徴 モデル / データ / 実験の管理を体系的に行う 使いたい場面 ( 状況や要件次第で様々なため割愛 ) AutoML Tables 簡易的な性能サマリ 簡易的な情報で OK 構築 / 管理の手間を省きたい

機械学習モデルの管理 既存データ基盤との親和性や要件をふまえて AutoML Tables のサマリ機能で対応 モデル管理用のツール (mlflow etc.) 特徴 AutoML Tables の評価サマリ例 本トピックとは関係のないデータの結果です モデル / データ / 実験の管理を体系的に行う 使いたい場面 ( 状況や要件次第で様々なため割愛 ) AutoML Tables 簡易的な性能サマリ 簡易的な情報で OK 構築 / 管理の手間を省きたい

ダッシュボード 可視化の柔軟さと構築 / 管理の手軽さの両立を図るために voila を選択 Looker Dash voila streamlit 可視化の柔軟性 ( 分析視点 ) より interactive な UI がほしい 柔軟に行える 柔軟に行える ( notebook ベース ) 柔軟に行える ( スクリプトベース ) 運用の手軽さ ( エンジニア視点 ) 社内標準のため管理しやすい 構築 / 管理の手間が大きい 構築 / 管理の手間が比較的小さい 構築 / 管理の手間が比較的小さい

04 まとめと今後の展望

まとめ マーケティングにおけるデータ分析システムの事例を紹介しました 機械学習を使った配信先の抽出で 配信コストを増やすことなく平均購買額を 26% 改善しました Google Cloud の各サービス (+α) を活用することで 少工数で構築 / 運用できる分析システムを作りました

今後の展望 本日は 1 事例のみの紹介でしたが データ活用技術を継続的に磨きながら 様々な場面でのデータ活用を通した事業貢献を実現したいと考えています DeNA では 多くのパートナー企業様と協働して新規事業開発やデータ利活用促進に取り組んでいます データ活用事業開発 / AI 機能開発 / データ基盤構築 / 分析組織開発 etc. お力になれそうな機会がありましたら ぜひお声がけください! ご相談は https://dena.ai/contact/ まで

Thank you