いつも 家 計 のためにパートで 働 かれている 皆 さん お 疲 れ 様 です パートタイマーの 方 を 応 援 する 税 理 士 の 米 津 晋 次 です このレポートでは パートタイマーの 方 に 少 しだけ 得 するかもしれない? 話 をご 紹 介 し ましょう 特 に 今 年 より 増 税

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Transcription:

パートタイマーのための 少 し 得 する? 話 税 理 士 米 津 晋 次 - 1 -

いつも 家 計 のためにパートで 働 かれている 皆 さん お 疲 れ 様 です パートタイマーの 方 を 応 援 する 税 理 士 の 米 津 晋 次 です このレポートでは パートタイマーの 方 に 少 しだけ 得 するかもしれない? 話 をご 紹 介 し ましょう 特 に 今 年 より 増 税 になるわ 社 会 保 険 料 は 上 がるわ 家 計 の 負 担 がますます 増 えていきます 得 するのはほんのわずかでも 家 計 にとっては 大 きいのではないでしょうか このレポートが 少 しでも 皆 様 のお 役 に 立 てれば 幸 いに 思 います 平 成 18 年 1 月 - 2 -

医 療 費 控 除 所 得 税 の 医 療 費 控 除 制 度 を 知 っていますか おそらくほとんどの 方 が 名 前 ぐらいは 知 っている のではないでしょうか 給 与 所 得 者 が 確 定 申 告 をして 所 得 税 の 還 付 を 受 ける 場 合 によく 用 いられる 制 度 です 簡 単 に 説 明 します その 年 の 家 族 医 療 費 の 合 計 額 が 10 万 円 を 超 えた 場 合 には その 超 えた 金 額 を 所 得 から 引 いて もらえるというものです たとえば 年 間 医 療 費 の 合 計 が 15 万 円 であった 場 合 には 医 療 費 の 15 万 円 から 10 万 円 を 引 いた 残 りの 5 万 円 を 所 得 から 引 くことができることになります したがって 税 率 10%の 人 であれば 5 万 円 10%=5,000 円 を 税 務 署 から 還 付 してもらえ るわけです 税 率 20%の 人 であれば 5 万 円 20%=1 万 円 になります ところで 確 定 申 告 の 時 期 になって 前 年 の 医 療 費 を 計 算 してみたら 10 万 円 にわずかに 届 かなかったことってありませんか 一 生 懸 命 計 算 したら 9 万 5 千 円 でがっかりしたようなことが この 場 合 でも 所 得 税 の 還 付 を 受 ける 方 法 があるのです この 医 療 費 控 除 の 制 度 ですが もう 少 しよく 読 むと 次 のことがわかってきます 控 除 が 受 けられる 医 療 費 の 最 低 額 は 10 万 円 と 所 得 の 5%のいずれか 低 い 額 となってい るのです 所 得 の 5%が 10 万 円 より 少 なければ 医 療 費 合 計 が 10 万 円 に 満 たなくても 医 療 費 控 除 が 受 けられることがあるのです では その 分 岐 となる 所 得 の 金 額 はいくらになるのでしょうか 所 得 5%=10 万 円 となる 所 得 ですから 10 万 円 5%=200 万 円 ということになります 給 与 所 得 者 の 場 合 は 給 与 所 得 控 除 を 引 いた 額 が 所 得 ですから 逆 算 してみると 所 得 が 200 万 円 となる 給 与 収 入 は およそ 311 万 円 という 計 算 になります したがって パート 収 入 が 103 万 円 を 超 えていて かつ 所 得 税 がいくらか 引 かれている 場 合 には 医 療 費 控 除 をあえてパートで 働 いている 人 のほうから 控 除 すると 所 得 税 が 還 付 される ことになります - 3 -

( 例 ) 夫 の 給 与 収 入 700 万 円 自 分 の 給 与 収 入 120 万 円 ( 基 礎 控 除 以 外 の 所 得 控 除 なし) 医 療 費 合 計 9 万 円 の 場 合 夫 の 給 与 所 得 は 700 万 円 から 給 与 所 得 控 除 190 万 円 を 引 いた 510 万 円 で 200 万 円 以 上 で すから 医 療 費 控 除 を 夫 から 控 除 する 場 合 は 医 療 費 合 計 が 10 万 円 を 超 えることが 必 要 です 今 回 は 9 万 円 ですから 医 療 費 控 除 は 受 けることができません 一 方 自 分 の 給 与 所 得 は 給 与 収 入 120 万 円 から 給 与 所 得 控 除 65 万 円 を 引 いた 55 万 円 とな ります 所 得 税 の 課 税 対 象 は 55 万 円 から 基 礎 控 除 額 38 万 円 を 引 いた 17 万 円 になります この 場 合 の 税 率 は 10%ですから 所 得 税 額 は 1 万 7,000 円 になります ( 現 在 のように 定 率 減 税 10%が 適 用 されていると 1 万 5,000 円 ほどになります ) 医 療 費 控 除 の 計 算 をしましょう 医 療 費 の 最 低 額 ですが 所 得 は 55 万 円 ですので その 5% である 2 万 7,500 円 が 最 低 額 になります 年 間 医 療 費 は 9 万 円 ですから 9 万 円 から 2 万 7,500 円 を 引 いた 6 万 2,500 円 が 医 療 費 控 除 額 になります 還 付 を 受 けられるのは 6 万 2,500 円 に 税 率 10%を 掛 けた 6,200 円 ( 現 在 のように 定 率 減 税 が 10%が 適 用 されていると 5,600 円 ほど)という 計 算 になります 夫 から 医 療 費 控 除 を 受 けようとすると0 円 それが 自 分 から 医 療 費 控 除 を 受 ければ 6,000 円 の 還 付 です 確 定 申 告 の 手 間 はかかりますが 少 し 得 するテクニックです ちなみに 医 療 費 控 除 は 確 定 申 告 により 自 動 的 に 住 民 税 にも 適 用 されますので さらに 得 に なります - 4 -

途 中 で 退 職 した 場 合 年 の 途 中 で 退 職 した 場 合 にも 所 得 税 で 得 する 場 合 があります 毎 月 の 給 与 から 引 かれる 所 得 税 額 は 一 般 に 給 与 所 得 の 源 泉 所 得 税 月 額 税 額 表 に 基 づいて 計 算 されます 年 間 の 給 与 収 入 から 計 算 するのではないのです ( 年 間 給 与 収 入 はその 時 点 では 確 定 していないので 当 たり 前 のことですね ) < 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 税 額 表 ( 平 成 18 年 1 月 以 降 分 ) 甲 欄 > その 月 の 社 会 保 険 料 等 控 除 後 の 扶 養 親 族 等 の 数 給 与 等 の 金 額 0 人 1 人 2 人 3 人 以 上 未 満 税 額 円 円 円 円 円 円 87,000 円 未 満 0 0 0 0 87,000 88,000 150 0 0 0 88,000 89,000 240 0 0 0 89,000 90,000 330 0 0 0 90,000 91,000 420 0 0 0 91,000 92,000 510 0 0 0 92,000 93,000 600 0 0 0 93,000 94,000 690 0 0 0 94,000 95,000 780 0 0 0 95,000 96,000 870 0 0 0 96,000 97,000 960 0 0 0 97,000 98,000 1,050 0 0 0 98,000 99,000 1,140 0 0 0 99,000 101,000 1,270 0 0 0 101,000 103,000 1,450 0 0 0 103,000 105,000 1,630 0 0 0 ( 以 下 省 略 ) この 税 額 表 によると 月 額 給 与 収 入 が 86,999 円 までの 場 合 には 所 得 税 は 0 円 となり 給 与 から 控 除 されないことになっています しかし この 額 を 少 しでも 超 えると 月 額 表 に 基 づいて 所 得 税 が 控 除 されてきます 例 えば 月 額 給 与 収 入 が 9 万 円 で 所 得 税 額 420 円 10 万 円 で 1,270 円 といった 具 合 です - 5 -

年 末 まで 在 職 しているか 途 中 退 職 しても 年 内 に 再 勤 務 先 が 決 まれば その 勤 務 先 で 年 末 調 整 が 行 われ 毎 月 控 除 された 所 得 税 額 と 年 間 所 得 税 額 の 精 算 がされます しかし 年 の 途 中 で 退 職 された 場 合 で 途 中 の 月 で 所 得 税 が 引 かれている 場 合 には 年 間 の 所 得 税 額 と 精 算 されず そのままになってしまいます 退 職 後 就 職 しなかったのであれば 確 実 に 年 間 の 所 得 税 のほうが 月 々 控 除 された 所 得 税 額 より 少 ないはずです つまり 還 付 を 受 ける 権 利 があるのです このような 場 合 は 確 定 申 告 をすることにより 所 得 税 の 還 付 を 受 けることができます 申 告 書 の 中 では 年 間 の 給 与 収 入 に 対 する 所 得 税 額 が 計 算 されますので 年 末 調 整 を 受 けてい なくても 年 間 の 所 得 税 額 と 毎 月 の 所 得 税 額 の 精 算 がされるのです ( 具 体 例 ) 年 間 給 与 収 入 95 万 円 11 月 で 退 職 給 与 明 細 書 を 見 てみると 忙 しかった 月 の 所 得 税 が 4 月 に 1,050 円 7 月 に 1,450 円 10 月 に 780 円 の 合 計 3,280 円 控 除 されていました この 場 合 年 間 の 給 与 収 入 が 95 万 円 で 103 万 円 以 下 ですから 所 得 税 額 は 0 円 の 計 算 になりま す したがって 4 月 7 月 10 月 に 徴 収 された 所 得 税 額 合 計 3,280 円 については 確 定 申 告 する ことにより 全 額 還 付 を 受 けることができるのです - 6 -

確 定 申 告 する 場 合 の 必 要 書 類 は 何 ですか 確 定 申 告 する 場 合 には その 年 に 勤 務 した 会 社 すべての 源 泉 徴 収 票 と 印 鑑 還 付 を 受 ける 金 融 機 関 の 通 帳 ( 本 人 名 義 のものに 限 ります )を 持 って 所 轄 の 税 務 署 へ 行 ってください 退 職 時 に 源 泉 徴 収 票 の 交 付 を 会 社 から 受 けていなければ 会 社 へお 願 いして 発 行 してもらって ください 2 年 前 に 退 職 しましたが 今 からでも 確 定 申 告 はできるのでしょうか 結 論 からいうと 確 定 申 告 ができます つまり 還 付 を 受 けられるのです 申 告 期 限 ( 毎 年 3 月 15 日 )から 5 年 の 間 ならできる 制 度 になっています ですから 2 年 前 に 中 途 で 退 職 していれば まだ 5 年 以 内 ですので 確 定 申 告 をして 還 付 を 受 けることができます これは 確 定 申 告 をしていなかった 場 合 です この 例 には 該 当 しませんが 医 療 費 控 除 などで 確 定 申 告 をした 場 合 には 5 年 ではなく 1 年 になります - 7 -

通 勤 手 当 がない 場 合 パートタイマーで 働 いている 人 は 給 与 明 細 を 再 度 確 認 してください 通 勤 手 当 の 支 給 項 目 がありますか?そして 非 課 税 になっていますか? 所 得 税 法 では 交 通 手 段 や 通 勤 距 離 に 応 じて 非 課 税 限 度 額 が 決 められています 公 共 交 通 機 関 を 利 用 する 場 合 は その 実 費 自 動 車 で 通 勤 する 場 合 は 次 表 のようになっていま す <マイカーなどで 通 勤 している 人 の 非 課 税 限 度 額 表 > 片 道 の 通 勤 距 離 2km 以 上 10km 未 満 10km 以 上 15km 未 満 15km 以 上 25km 未 満 25km 以 上 35km 未 満 35km 以 上 45km 未 満 45km 以 上 1か 月 当 たりの 限 度 額 4,100 円 6,500 円 11,300 円 16,100 円 20,900 円 24,500 円 ( 注 ) 片 道 の 通 勤 距 離 が15km 以 上 の 人 が 電 車 などを 利 用 したと 仮 定 した 場 合 の 通 勤 定 期 券 1か 月 の 金 額 が それぞれの 限 度 額 を 超 える 場 合 にはその 金 額 が 限 度 額 となります その 範 囲 内 であれば 支 給 を 受 けても 税 法 上 非 課 税 になって 課 税 支 給 額 には 含 まれないので す 通 勤 手 当 の 支 給 項 目 がない 場 合 は その 非 課 税 限 度 額 までを 通 勤 手 当 として 支 給 してもらう ように 勤 務 先 に 交 渉 してみてはどうでしょうか 小 規 模 な 会 社 であれば 給 与 規 定 の 変 更 も 可 能 かもしれません 会 社 にとっては 給 与 で 支 給 しても 通 勤 手 当 で 支 給 しても 支 給 額 は 変 わらないのですから - 8 -

生 命 保 険 料 控 除 これも 所 得 税 が 少 し 得 するかもしれない 話 です 生 命 保 険 を 掛 けている 場 合 生 命 保 険 料 控 除 といって 生 命 保 険 料 の 掛 金 に 応 じて 一 定 額 を 所 得 から 引 くことができます ただ その 控 除 額 には 限 度 があります 一 般 の 生 命 保 険 では 年 間 掛 金 が 10 万 円 以 上 になると 生 命 保 険 料 控 除 額 は 5 万 円 で 頭 打 ち になります 多 くの 家 庭 では 生 命 保 険 の 掛 金 が 年 間 10 万 円 以 上 なのではないでしょうか つまり 10 万 円 を 超 えた 部 分 については 所 得 税 の 優 遇 は 受 けていないということです ここで 加 入 されている 生 命 保 険 の 証 書 を 確 認 してもらいたいのです 次 のような 場 合 に 該 当 していませんか 保 険 の 契 約 者 ( 通 常 保 険 料 負 担 者 )は 夫 被 保 険 者 ( 保 険 の 対 象 となる 者 )も 夫 これは 通 常 です 加 えて 付 加 契 約 として 家 族 契 約 がないですか 被 保 険 者 が 妻 になっている 部 分 があって その 結 果 一 つの 保 険 の 中 で 夫 に 何 かあった 場 合 と 妻 に 何 かあった 場 合 の 両 方 をカバーすることになっている 場 合 です これは とても 便 利 なようですが 少 なくとも 所 得 税 の 面 からいくと 損 をしていることにな ります 被 保 険 者 が 夫 の 部 分 の 年 間 保 険 料 が 10 万 円 を 超 えていて 被 保 険 者 が 妻 の 部 分 は 生 命 保 険 料 控 除 の 適 用 が 受 けられていないのです ではどうするといいのでしょうか まず 現 在 の 保 険 のうち 妻 が 被 保 険 者 の 部 分 つまり 家 族 特 約 の 部 分 を 解 約 します そして 契 約 者 が 妻 で 被 保 険 者 も 妻 である 保 険 を 新 たに 契 約 するのです 保 険 料 は 妻 の 口 座 から 引 き 落 としにします こうすることによって 被 保 険 者 が 妻 である 生 命 保 険 については 妻 が 生 命 保 険 料 控 除 を 受 け ることができるようになります もちろん 効 果 があるのは 妻 の 給 与 収 入 が 103 万 を 超 えていて かつ 所 得 税 がかかって いる 場 合 に 限 りますが - 9 -

( 具 体 例 ) パートタイマーのための 少 し 得 する? 話 1 契 約 者 : 夫 被 保 険 者 : 夫 部 分 の 保 険 料 年 間 12 万 円 被 保 険 者 : 妻 部 分 の 年 間 保 険 料 6 万 円 夫 の 生 命 保 険 料 控 除 額 5 万 円 妻 の 生 命 保 険 料 控 除 額 0 円 21の 保 険 のうち 被 保 険 者 が 妻 の 部 分 を 解 約 し 妻 が 契 約 者 の 別 の 保 険 に 加 入 した 場 合 ( 年 間 保 険 料 6 万 円 ) 夫 の 生 命 保 険 料 控 除 額 5 万 円 妻 の 生 命 保 険 料 控 除 額 4 万 円 妻 の 税 率 が 10%として 最 大 4 万 円 10%=4000 円 の 得 実 際 に 解 約 される 場 合 には 有 利 不 利 を 保 険 会 社 へ 確 認 したうえで 行 ってください - 10 -

家 を 購 入 したときの 名 義 について 念 願 のマイホームを 購 入 される 予 定 の 方 へ おめでとうございます 売 買 が 成 立 して 家 の 引 き 渡 しの 時 には 家 の 名 義 を 法 務 局 へ 登 記 することになります ところで 家 の 名 義 を 夫 一 人 にする 予 定 であれば ちょっと 待 った 夫 と 年 収 差 がある 場 合 家 の 名 義 を 夫 のみにしようと 思 われている 人 が 多 いと 思 います この 名 義 ですが 原 則 として 購 入 金 額 の 負 担 割 合 の 共 有 名 義 にするのが 原 則 です (そうし ないと 贈 与 税 がかかる 場 合 があります ) 夫 名 義 の 貯 金 と 夫 名 義 の 住 宅 ローンで 購 入 するから うちはすべて 夫 名 義 で 正 解 かもしれま せん こんな 場 合 でも 妻 名 義 の 貯 金 からわずかでも 出 して 妻 の 共 有 持 分 をわずかでもつけてくだ さい こうすると 何 が 有 利 なのでしょう 将 来 この 家 を 売 却 することになった 場 合 売 却 益 が 出 ると 所 得 税 と 住 民 税 合 わせて 売 却 益 の 原 則 20%の 税 金 が 掛 かります その 場 合 でも 自 宅 のように 居 住 用 不 動 産 を 売 却 したときは 売 却 益 のうち 3000 万 円 までは 無 税 になるという 制 度 があります この 3,000 万 円 ですが 共 有 者 全 員 の 合 計 で 3,000 万 円 の 控 除 を 受 けられる という 制 度 で はなく 共 有 者 の 一 人 につき 3,000 万 円 が 受 けられるのです ですから 共 有 の 持 分 割 合 がわずかでもついていれば 将 来 売 却 して 多 額 の 売 却 益 が 出 た 場 合 には 夫 の 持 分 のうちの 3000 万 円 と 妻 の 持 分 のうち 3000 万 円 の 控 除 を 受 けることができるの です 売 却 益 が 出 るような 時 代 ではないですよ という 声 が 聞 こえてきそうですが それは 将 来 ど うなるかわかりません よく 勘 違 いされているのですが 売 った 値 段 から 買 った 値 段 を 引 いたのが 売 却 益 というわけでは ありません 土 地 については ほぼそのとおりですが 年 々 傷 んでくる 建 物 については 減 価 償 却 費 と いって 税 務 署 の 決 めた 計 算 方 法 によって 算 出 したその 傷 んだ 分 を 買 った 値 段 から 引 いて 計 算 す - 11 -

るのです 乗 用 車 であれば 6 年 パソコンであれば 4 年 で 買 った 値 段 の 10%の 価 値 になってしまいます 建 物 の 場 合 は 構 造 用 途 により 20 年 から 50 年 と 長 い 期 間 をかけて 買 った 値 段 の 10%にな っていきます ですから たとえ 買 った 値 段 と 同 額 で 売 れた 場 合 でも 建 物 については 減 価 償 却 費 分 だけ の 売 却 益 がでる 計 算 になるのです 備 えあれば 憂 いなしです ( 具 体 例 ) 売 却 益 4,000 万 円 1すべて 夫 名 義 売 却 益 4,000 万 円 - 居 住 用 不 動 産 特 別 控 除 3,000 万 円 =1,000 万 円 したがって 1,000 万 円 税 率 20%=200 万 円 の 所 得 税 住 民 税 がかかることになります 2 持 分 夫 3/4 妻 1/4 夫 分 売 却 益 4,000 万 円 3/4=3,000 万 円 3,000 万 円 から 居 住 用 不 動 産 特 別 控 除 3,000 万 円 を 引 くと 0 円 になるため 所 得 税 住 民 税 はか かりません 妻 分 売 却 益 4,000 万 円 1/4=1,000 万 円 1,000 万 円 から 居 住 用 不 動 産 特 別 控 除 3,000 万 円 を 引 くとマイナスになるため 所 得 税 住 民 税 はかかりません 1と2の 差 200 万 円 不 動 産 の 売 却 益 に 対 しては 通 常 の 所 得 税 額 表 でなく 特 別 な 税 率 が 適 用 になります この 例 は 所 有 期 間 がその 年 1 月 1 日 現 在 で5 年 を 超 え 10 年 以 下 の 場 合 です - 12 -

社 会 保 険 料 の 減 額 の 技 結 論 からいうと 4 月 から 6 月 は 残 業 を 減 らすことです 健 康 保 険 や 厚 生 年 金 の 保 険 料 は 毎 年 4 月 から 6 月 にもらう 給 料 の 平 均 額 で 決 まってきます その 時 期 に 残 業 をたくさんやったりすると 社 会 保 険 料 に 跳 ね 返 ってくることになります 高 い 保 険 料 を 払 っておけば 老 後 の 年 金 が 多 くもらえるという 考 え 方 もできますが とにかく 保 険 料 を 安 く 抑 えたいというのであれば 4 月 から 6 月 の 残 業 を 減 らすのが 賢 明 でしょう もちろん 仕 事 の 都 合 もあるでしょうから 自 分 自 身 で 100%コントロールするのは 難 しいか もしれません しかし できる 限 りのことはしてみてもいいかもしれません - 13 -

国 民 年 金 保 険 料 免 除 制 度 個 人 商 店 のように 働 く 夫 が 社 会 保 険 に 加 入 していない 場 合 で 給 与 収 入 が 130 万 円 を 超 えた ことで 社 会 保 険 の 扶 養 からはずれてしまうことがあります この 場 合 は 新 たに 国 民 健 康 保 険 や 国 民 年 金 に 加 入 して 保 険 料 を 支 払 うことになります ただし このような 場 合 でも 経 済 的 な 理 由 等 で 保 険 料 を 納 めることが 困 難 な 場 合 には 申 請 により 国 民 年 金 の 保 険 料 の 納 付 が 免 除 される 制 度 があります < 全 額 免 除 制 度 > 国 民 年 金 保 険 料 の 全 額 ( 月 額 13,580 円 )を 免 除 するものです 免 除 された 期 間 は 年 金 を 受 給 するための 受 給 資 格 期 間 には 算 入 されますが 保 険 料 全 額 を 納 めたときと 比 べて 年 金 額 は 3 分 の 1 として 計 算 されます 免 除 の 対 象 となる 所 得 ( 収 入 )の 目 安 免 除 は 申 請 すればだれでも 承 認 されるものではありません 家 族 構 成 などにより 免 除 の 対 象 と なる 所 得 ( 収 入 ) 基 準 が 異 なり その 基 準 を 金 額 を 下 回 る 場 合 には 全 額 免 除 または 半 額 免 除 が 承 認 されることになります たとえば 下 表 のとおりです < 免 除 対 象 となる 所 得 の 目 安 > 世 帯 員 数 全 額 免 除 半 額 免 除 夫 婦 と 子 供 2 人 (1 人 は 16 歳 未 満 でもう 1 人 は 16 歳 以 上 23 歳 未 満 ) 162 万 円 282 万 円 夫 婦 のみ 92 万 円 195 万 円 - 14 -

< 半 額 免 除 制 度 > 国 民 年 金 保 険 料 の 半 額 を 免 除 し 残 りの 半 額 ( 月 額 6,790 円 )を 納 付 するものです 半 額 免 除 された 期 間 は 年 金 を 受 給 するための 受 給 資 格 期 間 には 算 入 されますが 保 険 料 全 額 を 納 めたときと 比 べて 年 金 額 は 3 分 の 2 として 計 算 されます なお 半 額 免 除 を 受 けた 期 間 で 半 額 の 保 険 料 を 納 めない 場 合 未 納 期 間 となり その 間 の 事 故 や 病 気 で 重 い 障 害 が 残 っても 障 害 基 礎 年 金 が 支 給 されない 場 合 や 死 亡 したときの 遺 族 基 礎 年 金 が 支 給 されない 場 合 がありますので 忘 れずに 納 付 することが 大 切 です さらに これまでは 国 民 年 金 の 保 険 料 免 除 は 所 得 に 応 じて 全 額 免 除 と 半 額 免 除 の2つでし たが 平 成 18 年 7 月 からは 4 分 の 1 免 除 4 分 の 3 免 除 という 制 度 が 加 わります - 15 -

国 民 年 金 保 険 料 の 前 納 制 度 国 民 年 金 の 第 一 号 被 保 険 者 の 人 は 保 険 料 を 毎 月 支 払 う 必 要 がありますが 前 納 することで 支 払 うべき 保 険 料 を 減 らすことが 可 能 です 自 動 車 保 険 などでも 前 納 すると 割 引 されますが それと 同 じ 考 え 方 です また 前 納 する 際 に 現 金 払 いにするか 口 座 振 替 にするかで 減 らせる 保 険 料 の 額 が 変 わってきま す < 普 通 に 毎 月 支 払 うとすると >( 平 成 17 年 度 ) 13,580 円 12ヶ 月 =162,960 円 162,960 円 の 国 民 年 金 保 険 料 を1 年 間 で 払 うことになります <1 年 分 を 前 納 する 場 合 > 4 月 分 から 翌 年 3 月 分 を 一 括 で 払 うと 現 金 払 い:2,890 円 の 減 額 口 座 振 替 :3,420 円 の 減 額 口 座 振 替 の 場 合 年 率 で 約 2%の 減 額 が 可 能 となります 超 低 金 利 の 時 代 ですから 定 期 預 金 に 預 けるくらいなら 前 納 してしまったほうがいいのではない でしょうか 預 金 の 金 利 の 何 十 倍 ですから <6ヶ 月 分 を 前 納 する 場 合 > 4 月 分 から 9 月 分 10 月 分 から 翌 年 3 月 分 までを 一 括 で 払 うと 現 金 払 い:660 円 ( 2 回 分 )の 減 額 口 座 振 替 :930 円 ( 2 回 分 )の 減 額 また 前 納 とは 話 が 異 なりますが 毎 月 の 保 険 料 を 口 座 振 替 にすることで 月 々の 保 険 料 から 40 円 が 減 額 されます なお 通 常 国 民 年 金 の 保 険 料 は 当 月 分 の 保 険 料 を 翌 月 末 までに 払 うことになりますが 毎 月 の 保 険 料 を 口 座 振 替 にすると 当 月 分 の 保 険 料 を 当 月 末 に 支 払 うことになります - 16 -

月 400 円 で 年 金 を 増 やす 方 法 国 民 年 金 の 第 一 号 被 保 険 者 として 毎 月 13,580 円 の 保 険 料 を 支 払 いますが この 13,580 円 にプラスして 毎 月 400 円 を 納 めると 将 来 もらえる 年 金 額 が 増 えるという 方 法 があります この 400 円 を 付 加 保 険 料 と 言 い 付 加 保 険 料 を 支 払 うことで 65 歳 からもらえる 年 金 に プラスして 200 円 納 めた 月 数 分 の 年 金 が 上 乗 せされます このもらえる 年 金 のことを 付 加 年 金 と 言 います 例 えば 40 歳 から 20 年 間 付 加 保 険 料 を 払 った 場 合 20 年 で 96,000 円 の 保 険 料 を 払 うこと になります この 場 合 65 歳 からの 通 常 の 年 金 に 毎 年 48,000 円 の 年 金 が 上 乗 せされますので 単 純 計 算 で たった 2 年 で 元 がとれてしまいます ただし この 付 加 保 険 料 を 納 めることができるのは 第 一 号 被 保 険 者 で 毎 月 の 保 険 料 を 納 めて いる 人 です したがって サラリーマンやOLの 人 は 付 加 保 険 料 を 納 めることはできません また 自 営 業 者 の 人 や 学 生 でも 免 除 を 受 けている 場 合 は 付 加 保 険 料 を 納 めることはできま せん 難 点 を 言 えば 付 加 年 金 は 200 円 付 加 保 険 料 を 納 めた 月 数 分 という 計 算 式 で 算 出 されま すので インフレに 弱 いということがあげられそうです しかし 過 去 のようなインフレが 発 生 す る 可 能 性 は 低 いと 思 われますので 多 少 のインフレがあったとしても 有 利 なのではないでしょう か - 17 -

個 人 年 金 と 国 民 年 金 国 民 年 金 は 信 用 できない ということで 個 人 年 金 に 加 入 して 老 後 資 金 の 備 えとする 人 がい ます 国 民 年 金 の 保 険 料 を 納 めた 上 でならまだいいですが 国 民 年 金 を 滞 納 して 個 人 年 金 に 加 入 する ということは 正 直 賢 い 選 択 とは 言 えません この 超 低 金 利 時 代 に 個 人 年 金 に 加 入 してもうまみがないというのは もちろんですが 法 改 正 の 度 に 魅 力 が 薄 れていく 国 民 年 金 でも 個 人 年 金 と 比 べた 場 合 には まだかなり 魅 力 があります 個 人 年 金 に 加 入 するくらいなら まずは 国 の 制 度 を 利 用 したほうがよっぽど 賢 い 選 択 と 言 えま す 個 人 年 金 は 大 抵 5 年 ないし 10 年 の 有 期 年 金 ですが 国 民 年 金 は 死 ぬまでもらえる 終 身 年 金 です また 所 得 税 の 計 算 において 個 人 年 金 の 所 得 控 除 は 最 高 5 万 円 ですが 国 民 年 金 は 全 額 所 得 控 除 を 受 けることができます さらに 不 慮 の 事 故 病 気 などで 自 らが 障 害 状 態 に 陥 ってしまったときの 障 害 年 金 亡 くなっ てしまったときの 遺 族 への 年 金 など 老 後 の 年 金 としてだけでなく 障 害 死 亡 時 の 保 障 といっ た 面 も 考 慮 に 入 れると 民 間 の 個 人 年 金 よりずっと 優 れているということがわかります 個 人 年 金 を 考 える 前 に まずは 国 民 年 金 をちゃんと 払 いましょう 国 民 年 金 のほかに 老 後 の 年 金 を 上 乗 せしたいなら 国 民 年 金 基 金 を 先 に 検 討 したほうが 賢 い 選 択 だと 思 われますがいかがで しょうか - 18 -

あとがき 少 し 得 する? 話 はいかがでしたでしょうか 少 しは 家 計 のお 役 に 立 てられそうですか このレポートは 私 が 配 信 しているメルマガ 再 確 認!あなたも 間 違 っている パート 収 入 の 知 識 http://www.mag2.com/m/0000168280.html の 一 部 を 抜 き 出 したものです 今 年 ( 平 成 18 年 )も1 月 から 再 スタートしています このメルマガを 参 考 にしていただき 賢 く 働 きましょう よねづ 税 理 士 事 務 所 税 理 士 米 津 晋 次 プロフィール 1962 年 : 愛 知 県 海 部 郡 佐 織 町 ( 現 愛 西 市 ) 生 まれ 1985 年 南 山 大 学 経 済 学 部 卒 業 富 士 通 株 式 会 社 ( 富 士 通 エフ アイ ピー 株 式 会 社 出 向 )でオフィスコンピュータの 業 務 用 システム 設 計 を 約 5 年 経 験 その 後 税 理 士 事 務 所 に 勤 務 しながら 税 理 士 資 格 を 取 得 2005 年 7 月 税 理 士 登 録 2005 年 9 月 よねづ 税 理 士 事 務 所 独 立 開 業 税 理 士 もサービス 業 を 基 本 に 料 金 サービス の 明 確 化 をはじめ 敷 居 が 低 く 相 談 しやすい 税 理 士 を 目 指 している 法 人 税 消 費 税 を 得 意 とし 新 設 法 人 を 中 心 に 丁 寧 な 対 応 に 定 評 がある またパソコンにも 強 く パソコン 会 計 導 入 や 運 用 サ ポートの 実 績 多 数 最 近 は セミナー 講 師 にも 積 極 的 に 取 り 組 んでいる 税 理 士 第 一 種 情 報 処 理 技 術 者 第 一 種 パソコン 財 務 会 計 主 任 者 弥 生 会 計 公 認 インストラクタ ー 458-0801 名 古 屋 市 緑 区 鳴 海 町 字 米 塚 45-1 第 二 福 岡 ビル1B TEL:052-621-6663 FAX:052-621-6669 E-Mail:info@yonezu.net URL:http://www.yonezu.net ブログ 税 理 士 もサービス 業 奮 闘 記 http://www.yonezu.seesaa.net メルマガ 再 確 認!あなたも 間 違 っている パート 収 入 の 知 識 http://www.mag2.com/m/0000168280.html - 19 -