生活変化に対応できる計画 ひと昔前は 夫婦二人に子供二人の四人家族を標準世帯として住宅を造り また購入の基準としてい た しかし 少子高齢化の現在このような世帯は標準型とはいえない 仮にそのような標準型世帯を理 想とし将来設計を立てたとしても瞬時にそのような家族形態になることはそうそうない また家族形態 は多様化しその形態もフレキシブルである 自分自身でさえ 10 年後 20 年後のことを断定することはで きないだろう それならば住宅も今の生活を楽しめる形にしておいて将来の変化にも対応できる形が都 市型住宅では望ましいのではないだろうか 今回の計画では このような変化に対してもなおざりの空 間とならによう留意した 当初の平面計画では二人暮らしの夫婦を想定し 1階はリビング 2階はダ イニングと吹き抜け 3階は主寝室が配置される リフォーム後は 夫婦に子供二人 親一人が同居す ることと想定し 当初のリビング ダイニングの吹き抜け部分にそれぞれ増床され 対応する 1階に 親の居室 2階にリビング ダイニングと主寝室 3階に子供室を2部屋設ける 階段室をはさみなが らも 視線 光 風は通るので空間の一体感は充分に生まれる 加齢に伴う住宅計画も適切にまとめ 便 図3 立面図
今回採用した新金物構法 SE 構法の特徴 大きな空間がとれる 設計の自由度が高い 壁が少なくてよい 床 床 根 耐震性が高い 板 パ ネ ル を 採 用 し根 板 と 梁 が 一 体 化 し て 水 平 面 太 を 使 用 し な い こ と で 天井 住み心地が良い 施工のばらつきが少ない 金額が高くない