タ リ タ ク ム Talitha, koum 少 女 よ 私 はあなたに 言 う 起 きなさい (マルコ5:41) 日 本 聖 公 会 正 義 と 平 和 委 員 会 ジェンダープロジェクト 第 24 号 2015 年 5 月 25 日 162-0805 東 京 都 新 宿 区 矢 来 町 65 日 本 聖 公 会 管 区 事 務 所 気 付 正 義 と 平 和 委 員 会 ジェンダープロジェクト 03-5228-3171 発 行 責 任 者 : 大 岡 左 代 子 随 想 主 教 サムエル 大 西 修 わたしが 聖 職 候 補 生 になった 1960 年 代 は 日 本 聖 公 会 にまだ 婦 人 伝 道 師 がかなりいました 中 部 教 区 もカナダ 聖 公 会 からの 婦 人 伝 道 師 そして 日 本 人 の 婦 人 伝 道 師 が 何 人 かいました 1978 年 に 中 部 教 区 で 日 本 聖 公 会 初 の 女 性 の 聖 職 として 婦 人 伝 道 師 渋 川 良 子 師 が 執 事 に 叙 任 され それから 20 年 後 1998 年 の 総 会 で 女 性 司 祭 が 認 められ 同 年 12 月 同 師 が 初 の 女 性 司 祭 に 叙 任 されました 2008 年 には 女 性 司 祭 誕 生 10 周 年 感 謝 礼 拝 が 名 古 屋 聖 マタイ 教 会 で 行 われ その 後 も 現 在 までに 7 教 区 で 20 人 近 い 女 性 聖 職 が 誕 生 し 現 在 は 10 数 人 が 現 職 として 活 躍 しています また 聖 職 をめざして 神 学 校 で 学 んでいる 方 もいます 35 年 以 上 経 った 今 日 でも 普 通 に 聖 職 とは 言 われず あえて 女 性 の 聖 職 と 言 わざる を 得 ないほど いまだに 特 異 な 存 在 として 女 性 の 聖 職 が 受 けとめられていることは 否 め ない 事 実 です 初 めて 聖 職 になられた 時 の 渋 川 執 事 の 思 いはさぞかし 複 雑 で 身 の 置 き 場 の ない 居 心 地 の 悪 い 立 場 にあっただろうなあと 同 僚 としてしばしば 感 じておりました 聖 職 の 集 まりで 男 性 の 聖 職 の 何 げない 言 動 に 戸 惑 い 傷 つき 心 を 痛 めていたこともしばしば あったのではないかと 思 います そのことは 今 もあまり 変 わりないのかもしれません 男 性 中 心 主 義 の 考 え 方 は 一 般 社 会 生 活 の 場 において 今 もなお 根 強 く 残 っています 教 会 生 活 の 中 においても 然 りです 男 性 だけではなく 女 性 の 中 にもこの 考 え 方 がかなり 色 濃 く 残 っているのではないでしょうか 特 に 教 会 生 活 が 長 い 人 にこの 考 え 方 が 多 いようにわたしに は 思 われます どんなことでもまず 男 性 から といった 考 え 方 がごく 普 通 に 何 の 疑 いも なく 通 用 している 現 実 の 姿 を 教 会 の 中 にたくさん 見 ることができるからです 宣 教 の 働 きは 神 のなさる 業 ですが その 働 きに 参 与 させていただくのは 神 に 創 造 された 男 であり 女 であります キリストの 体 としての 教 会 の 働 きは 男 女 の 別 なく 各 自 が 与 えられ 1
た 賜 物 を 最 大 限 に 生 かしていくことによって 実 を 結 んでいきます 2009 年 9 月 22 日 日 本 聖 公 会 宣 教 150 周 年 記 念 の 夕 の 礼 拝 でわたしが 司 式 をさせて いただき キャサリン ジェファーツ ショーリ 米 国 聖 公 会 総 裁 主 教 が 説 教 をされました その 時 こんなことを 心 の 片 隅 に 思 い 描 いていました 女 性 の 聖 職 が 女 性 の を 付 けずに ごく 普 通 に 聖 職 と 呼 ばれるようになる 日 がやってくるのは 何 時 だろうか 日 本 聖 公 会 の 中 に 女 性 の 主 教 が 生 まれるのは 何 時 だろうか その 時 教 会 はきっと 大 きく 変 っているだろ うなあと 英 国 聖 公 会 でも 女 性 の 主 教 が 生 まれました 日 本 聖 公 会 の 中 に もっともっと 聖 職 に 召 される 人 が 与 えられることを 祈 っている 昨 今 で す はっきり 言 っておく あなたがたがわたしの 名 によって 何 かを 父 に 願 うならば 父 はお 与 えになる (ヨハネ 16:23) 去 る 3 月 21 日 ( 土 ) 沖 縄 教 区 北 谷 諸 魂 教 会 において 司 祭 按 手 式 が 執 り 行 われ 二 人 の 女 性 の 司 祭 が 誕 生 しました 説 教 者 は 北 海 道 教 区 のヘレナ 木 村 夕 子 司 祭 また ダビデ 上 原 榮 正 主 教 による 初 めての 聖 職 按 手 式 であり 沖 縄 教 区 の 喜 びはもとより 各 地 から 多 くの 方 がお 祝 いにかけつけました これからのお 二 人 のお 働 きのうえに 神 さまの 祝 福 と 導 きを 心 か らお 祈 りいたします 新 聖 堂 建 築 に 向 けて 三 原 聖 ペテロ 聖 パウロ 教 会 副 牧 師 ナザレ 幼 稚 園 チャプレン 司 祭 ルシア 並 里 輝 枝 主 の 平 安 をお 祈 りします ウイリアムス 神 学 館 を 卒 業 後 主 教 座 聖 堂 三 原 聖 ペテロ 聖 パウ ロ 教 会 で 聖 職 候 補 生 執 事 司 祭 として 奉 仕 させて 頂 いていま す 三 原 聖 ペテロ 聖 パウロ 教 会 は 老 朽 化 に 伴 い 数 年 前 から 建 て 直 す 事 が 計 画 されており 昨 年 は 教 会 の 引 越 しでてんてこ 舞 い でした 2
今 年 初 めから 教 会 の 解 体 工 事 が 始 まり 隣 近 所 地 域 の 方 々に 騒 音 その 他 の 迷 惑 をかける 為 に 一 軒 一 軒 挨 拶 すると 皆 さんは 快 く 応 じてくれ どのような 教 会 を 建 てるのですか? 楽 しみです ね の 声 を 頂 き 嬉 しかったです 地 域 に 根 差 した 教 会 造 りになることを 祈 っています 現 在 は 教 会 の 建 物 は 全 てなくなり 更 地 になっていますが 近 いうちに 起 工 式 をして いよいよ 教 会 建 築 が 始 まります 日 曜 日 の 礼 拝 は 道 路 真 向 かいにあるナザレ 幼 稚 園 のホールを 利 用 して 主 日 礼 拝 を 守 っている のですが 金 曜 日 の 夕 方 椅 子 を 並 べ 祭 壇 をつくり 礼 拝 準 備 をするとき 幼 稚 園 の 先 生 方 が 手 伝 ってくれます 日 曜 日 の 礼 拝 が 終 わると 翌 日 の 幼 稚 園 の 礼 拝 の 準 備 をするのですが 信 徒 の 皆 さんが 片 付 けのお 手 伝 いをして 下 さるという 事 で 皆 さんに 支 えて 貰 い 本 当 に 感 謝 です 日 曜 日 の 主 日 礼 拝 を 迎 える 時 間 も 緊 張 とともに 楽 しみですが 月 曜 日 のナザレ 幼 稚 園 の 礼 拝 が 一 番 楽 しみです 園 児 たちに 神 様 のこと イエス 様 のこと み 言 葉 を 話 しして 共 に 祈 ることができる のは なんて 素 晴 らしいことだろうと 思 っています 主 に 感 謝! もちいたまえ 神 よ ( 聖 歌 505 番 ) 屋 我 地 聖 ルカ 教 会 副 牧 師 司 祭 グロリア 西 平 妙 子 2015 年 3 月 21 日 ( 土 ) 沖 縄 教 区 日 に 司 祭 として 叙 任 されました 女 性 司 祭 の 道 が 閉 ざされていた 時 代 のことを 考 えると 尽 力 くださっ た 皆 様 の 忍 耐 と 祈 りに 対 して 一 言 のお 礼 では 言 い 表 せませんが 本 当 に 感 謝 いたします 神 さまの 御 心 でしたら 司 祭 按 手 してください と 祈 りながら 按 手 式 当 日 を 迎 えました 多 くの 方 々が 按 手 式 の 礼 拝 に 出 席 くださいました 按 手 式 のために 遠 くから 飛 行 機 に 乗 って 駆 け つけて 下 さる 方 もいらっしゃり 本 当 にありがたく 思 いました 午 後 は 教 区 の 行 事 として 初 めて 行 う 聖 歌 祭 があり 盛 りだくさんの 一 日 でした そのため 出 席 くださった 皆 様 とお 話 しできなかったことが 申 し 訳 なく 思 いました また 祝 福 の 時 間 がとれなかったことも 少 し 残 念 に 思 いました 司 祭 となって 一 ヶ 月 がた ちました 屋 我 地 聖 ルカ 教 会 の 牧 師 補 から 副 牧 師 となりました 祈 りの 家 教 会 での 勤 務 も 行 っ ています 日 曜 日 は 毎 主 日 朝 の 9 時 に 祈 りの 家 教 会 の 補 式 を 行 います その 後 10 時 半 から 聖 ルカ 教 会 の 聖 餐 式 の 司 式 を 月 に 二 回 行 います 他 の 二 回 は 退 職 された 司 祭 様 が 司 式 をしてく ださり 補 式 を 行 います 司 祭 として 先 輩 司 祭 の 司 式 を 毎 週 見 ることができることができま す 本 当 に 贅 沢 なことだと 思 います これから 神 さまがどのように 私 を 用 いて 下 さるか 楽 しみです 神 さまに 祈 り 求 めながら 司 祭 として 信 徒 の 皆 様 の 祈 りに 支 えられながら 教 会 生 活 を 皆 様 と 共 に 過 ごしていきたいと 思 います 3
UNCSW/59 と 聖 公 会 女 性 会 議 に 参 加 して マーガレット マリア 福 澤 真 紀 子 第 59 回 国 連 女 性 の 地 位 委 員 会 (UNCSW/59)が 3 月 9 日 から 20 日 までニューヨークで 開 かれました 本 会 議 中 国 連 に 連 なる 組 織 や 民 間 NGO 団 体 によって 国 連 の 内 外 では 多 くのイベント や 発 表 の 場 が 設 けられ 女 性 や 女 児 の 命 や 人 権 に 関 する 問 題 戦 争 紛 争 地 域 における 女 性 の 危 機 的 な 状 況 女 性 の 意 思 決 定 への 参 加 の 必 要 性 について 世 界 各 地 から 注 意 を 促 す 呼 びかけや 活 動 が 報 告 されました(NGO CSW/59) 同 時 にアングリカン コミ ュニオンも 聖 公 会 女 性 会 議 を 開 き 各 国 から 聖 公 会 の 女 性 の 聖 職 信 徒 や 数 名 の 男 性 が 集 まり 其 々の 国 や 教 会 の 抱 える 問 題 女 性 達 による 女 性 達 の 為 の 活 動 を 報 告 しました 国 を 超 えた 聖 公 会 女 性 ネットワーク(IAWN)からは We will speak out! と 打 ち 出 され 閉 ざされた 家 庭 内 で 起 こる 暴 力 や 閉 ざされた 教 会 の 中 で 起 こる 女 性 や 女 児 への 軽 視 やハラスメントに 黙 って 屈 しない 運 動 も 広 がりを 見 せていました 日 本 聖 公 会 からは 東 京 教 区 の 笹 森 田 鶴 司 祭 池 住 圭 氏 ( 原 発 と 放 射 能 に 関 する 特 別 問 題 プロジェク ト) 福 澤 (だいじに 東 北 )の 3 名 が 派 遣 されま した 日 本 からの 派 遣 は 今 年 で 10 年 目 となり 日 本 が 抱 える 原 発 事 故 の 影 響 と 今 現 地 で 何 が 起 きて いるのかを 世 界 へ 伝 える 役 割 ももって 行 きました 派 遣 準 備 をしてくださった 女 性 デスク ニューヨー ク 日 本 人 会 衆 (MJM)の 皆 様 その 他 お 支 えくださった 沢 山 の 方 々に 感 謝 致 します 国 連 及 び NGO による CSW は 第 4 回 女 性 会 議 (1995 年 北 京 )で 採 択 された 北 京 宣 言 及 び 行 動 綱 領 ( 北 京 行 動 綱 領 )の 内 容 に 沿 ってこの 20 年 進 められてきました 女 性 の 人 権 を 世 界 の 隅 々に 及 ぶネットワークによって 喚 起 する 為 各 国 政 府 への 働 きかけや 体 系 的 な 仕 組 みづく りを 通 して 成 人 女 性 女 児 の 安 全 でより 良 い 生 き 方 へと 世 界 が 協 力 して 働 く 為 につくられたも のです 特 に 12 項 目 の 世 界 共 通 の 最 優 先 課 題 については 各 国 政 府 民 間 のあらゆるレベルで( 勿 論 宗 教 法 人 も 含 まれるでしょう) 達 成 すべき 具 体 的 な 目 標 と 行 動 プランが 記 されています 1. 女 性 と 貧 困 2. 女 性 の 教 育 と 訓 練 3. 女 性 と 健 康 4. 女 性 に 対 する 暴 力 5. 女 性 と 武 力 紛 争 6. 女 性 と 経 済 7. 権 力 及 び 意 思 決 定 における 女 性 8. 女 性 の 地 位 向 上 のための 制 度 的 な 仕 組 み 9. 女 性 の 人 権 10. 女 性 とメディア 11. 女 性 と 環 境 12. 少 女 の 12 項 目 です 20 年 目 の 総 括 では 世 界 のジェンダー 平 等 の 成 果 は 女 性 の 教 育 や 健 康 社 会 経 済 への 参 加 では 進 歩 したものの 社 会 の 意 識 や 男 女 の 固 定 概 念 は 根 本 的 には 変 わっていない 貧 困 武 力 紛 争 環 境 の 危 機 におい て 女 性 や 女 児 の 人 権 が 著 しく 蔑 ろにされている 状 況 はむしろ 悪 化 している 世 界 はより 強 く 一 致 協 力 し 大 きく 進 まなくてはならないと 結 論 づけられました 日 本 でも 男 女 社 会 共 同 参 画 の 法 整 備 4
は 進 んでも 男 女 の 役 割 への 固 定 的 限 定 的 な 意 識 が 根 本 的 に 変 わったか 女 性 が 重 要 な 意 思 決 定 の 場 で 十 分 機 能 しているかといえば 疑 問 です 教 会 ではどうでしょうか 自 分 達 の 身 近 な 問 題 として 目 を 向 け 其 々の 場 で 積 極 的 に 女 性 の 人 権 やジェンダーの 平 等 について 男 女 共 に 学 び 合 う 場 語 らう 場 を 設 けてきたでしょうか 女 性 会 議 の 合 間 をぬって 3 月 7 日 の 主 日 私 達 はニューヨーク 日 本 人 会 衆 (MJM) の 皆 さんと 東 日 本 大 震 災 4 周 年 を 憶 えなが ら 礼 拝 を 捧 げました 笹 森 田 鶴 司 祭 の 司 式 と 説 教 でした 4 年 経 っても 渦 巻 く 悲 しみ や 痛 みや 怒 りがあること どのように 希 望 へ 向 かう 事 ができるのかという 心 に 沁 みる 説 教 でした 礼 拝 後 は 原 発 事 故 と 放 射 能 汚 染 に 影 響 されている 地 域 の 現 状 と 日 本 聖 公 会 の 取 り 組 みを 報 告 し ニューヨー ク 教 区 と MJM からご 支 援 頂 いた 福 島 県 会 津 若 松 市 の 若 松 聖 愛 幼 稚 園 から 感 謝 を 伝 えるビデ オも 上 映 しました 原 発 と 放 射 能 の 問 題 は 聖 公 会 女 性 会 議 でも 強 い 関 心 が 向 けられました 増 え 続 ける 汚 染 水 の タンクに 汚 染 土 の 袋 思 い 切 り 自 然 に 触 れて 遊 べない 子 ども 達 複 雑 な 環 境 で 子 育 てをしなけ ればならない 母 達 の 思 い 池 住 氏 の 言 葉 に 女 性 達 はすぐに 反 応 し 最 終 的 な 会 議 の 声 明 の 中 に 原 発 事 故 で 困 難 が 続 く 福 島 の 事 を 憶 え 祈 り 続 けるよう 求 める 段 落 が 入 れられました 命 を 生 み 出 すように 創 られた 女 性 は 命 を 傷 つけ 脅 かすもの 破 壊 するものに 本 能 的 な 痛 みと 苦 痛 を 感 じるのかもしれません 話 合 いの 中 で 発 展 途 上 国 では 原 子 力 発 電 が 生 活 を 豊 かにする 憧 れで あるという 意 見 も 出 されました 私 達 はそれも 理 解 しなければなりません しかし それでも 原 発 は 全 ての 創 り 主 である 神 様 の 真 逆 にあること 原 発 事 故 による 破 壊 と 人 々の 苦 難 の 大 き さ 取 り 返 しがつかないことを 伝 えていかなければいけないことを 改 めて 感 じました 女 性 達 がエンパワーされることは 今 私 達 が 直 面 している 世 界 の 様 々な 危 機 の 回 避 貧 困 や 格 差 の 撲 滅 病 気 を 減 らすこと 戦 争 紛 争 の 平 和 的 な 解 決 環 境 破 壊 や 気 候 変 動 によって 起 こる 人 的 災 害 自 然 災 害 に 対 応 することと 直 結 します 私 達 は 常 に 世 界 の 一 部 であること ま た 世 界 は 私 達 の 足 元 から 広 がっていることを 覚 えて 今 後 の 活 動 につなげていきたいと 思 いま す UNCSW United Nations Commission on the Status of Women UNCSW には 国 連 に 連 なる 組 織 や 民 間 NGO 団 体 が 参 加 しています アングリカン コミュニオンもNGO のひとつとして 参 加 します MJM Metropolitan Japanese Ministry 5
コラム わたしの 瞳 に 映 る 景 色 11 ~ どうして 同 性 愛 は 罪 なのでしょうか? ~ 中 部 教 区 司 祭 アンブロージア 後 藤 香 織 最 近 身 近 な 人 からの 言 葉 で あまり 確 りと 自 体 は 価 値 中 立 であって 差 別 の 本 質 ではあり セクシュアル マイノリティ (*1)を ません この 違 い に 対 する 価 値 判 断 が 差 理 解 してもらえていないなと 感 じることが 何 別 となって 表 れるのです 度 がありました 悪 気 もないことは 分 かってい キリスト 教 は 正 典 である 聖 書 を 自 分 たちの ますが 同 じような 言 葉 を 親 しくない 人 に 対 し 価 値 判 断 の 基 準 として 用 います 熱 心 なキリス て 発 すれば トラブルになる 可 能 性 もあります ト 教 信 者 の 皆 さんは 聖 書 に 同 性 愛 は 罪 と また 聞 いている 方 は 心 地 よくありません 記 されていると 何 故 か 確 信 しています それ さて セクシュアル マイノリティ を 指 し を 根 拠 に わたしたちセクシュアル マイノリ 示 す 用 語 には 同 性 愛 ゲイ レズ ティの 存 在 が 罪 で 存 在 を 許 しておくわけには ビアン トランスジェンダー インタ ならないと 考 え 行 動 に 移 すことが 自 らの 使 命 ーセックス 等 々 いろいろあります なんと だと 信 じるのです お 前 はいらない この なくこんな 意 味 ということは 把 握 してくださ ような 他 人 の 存 在 を 全 否 定 し 命 の 輝 きを 奪 い っていることと 思 いますが 人 によって 定 義 や 取 る 言 葉 は 神 さまの 権 威 を 無 理 やり 後 ろ 盾 に 使 い 方 が 違 うことが 間 々あります した 暴 力 であることをまず 頭 に 入 れてもらい この 同 性 愛 という 言 葉 とその 対 義 語 異 たいと 思 います 性 愛 や トランスジェンダー とその 対 義 キリスト 教 のように 自 分 の 差 別 感 を 肯 定 出 語 シスジェンダー 等 という 分 類 は 本 来 価 来 る 根 拠 があれば それを 利 用 し 自 分 の 誤 った 値 中 立 なものです 良 いとか 悪 いとかの 価 値 判 思 いを 正 当 化 し 主 張 したくなる 気 持 ちは 決 し 断 はされていません しかし 多 くの 人 は 異 て 同 意 は 出 来 ませんが 理 解 は 出 来 ます しかし 性 愛 シスジェンダー が 正 常 で 同 性 愛 キリスト 教 信 者 だけではなく 一 般 的 にも 人 々 トランスジェンダー は 異 常 という 価 値 観 を の 思 いの 中 に 横 たわる 同 性 愛 は 認 めない や この 分 類 に 当 てはめます さらに 教 会 の 中 では 気 持 ち 悪 い といった 同 性 愛 者 やトランス 同 性 愛 トランスジェンダー は 罪 と ジェンダーに 対 する 悪 いイメージは いったい まで 言 われることがあります どこから 来 るのでしょうか 今 更 ですが セ 異 性 愛 に 分 類 される 人 々は もう 一 方 の クシュアル マイノリティ に 関 する 基 礎 知 識 同 性 愛 を 劣 ったもの 異 常 なものとして を 次 号 から 何 回 かにわたって 再 確 認 してみた 貶 めることによって 自 分 たち 異 性 愛 者 が いと 思 います 相 対 的 に 優 れたものであることを 確 認 し 安 心 (*1)セクシュアル マイノリティ します まさかあのファリサイ 派 (ルカによる 性 的 な 事 柄 を 理 由 に 差 別 を 受 け 少 数 者 の 福 音 書 18 章 11 節 参 照 )のように この 同 性 愛 立 場 に 置 かれている 人 たちのこと 同 性 愛 者 者 のような 者 でもないことを 感 謝 します と 両 性 愛 者 トランスセクシュアルなど 様 々な 存 祈 ったりはしないでしょうが 自 分 たち 異 性 在 を 包 括 して 表 す 性 的 少 数 者 と 表 現 すること 愛 者 シスジェンダー が 正 常 で 同 性 もある 同 性 愛 という 言 葉 に 対 する 嫌 悪 感 愛 者 や トランスジェンダー が 異 常 だとい を 避 けるために 用 いられることもあり 問 題 を う 認 識 は わりと 多 くの 人 の 中 にあります ぼやかす 危 険 性 がある 反 面 名 称 を 持 っていな これがいわゆる 差 別 の 構 造 です 差 別 は い 性 的 少 数 者 を 含 んだ 用 語 として 積 極 的 に 用 違 い を 利 用 して 行 われますが この 違 い いられる 側 面 もある 英 語 ではLGBTを 使 う 6
女 性 の 聖 職 に 関 わる 特 別 委 員 会 では クララ 篠 田 茜 / 福 井 聖 三 一 教 会 第 61( 定 期 ) 総 会 期 から 立 ち 上 げられた 女 性 の 聖 職 に 関 わる 特 別 委 員 会 ( 女 性 の 聖 職 に 関 わる 諸 問 題 についての 調 整 と 検 証 提 言 作 成 のための 特 別 委 員 会 ) は 2014 年 9 月 と 12 月 に 開 かれ 2015 年 3 月 に 3 回 目 の 委 員 会 が 行 われました 委 員 は 聖 職 者 信 徒 各 3 名 ( 男 女 各 3 名 )の6 名 が 東 京 横 浜 九 州 京 都 教 区 から 選 出 され 女 性 デスク 管 区 総 主 事 管 区 宣 教 主 事 が 陪 席 という 構 成 です 2 総 会 期 (4 年 )の 課 題 として 女 性 の 聖 職 者 からの 相 談 体 制 を 整 え 実 際 の 対 応 に 当 たれるようにすること ( 調 整 ) これまでに 女 性 の 聖 職 者 に 関 わって 起 こってきた 事 柄 についての 問 題 点 を 他 管 区 の 取 り 組 みに 学 びつつ 整 理 し 現 行 ガイドラインの 今 後 のあり 方 について 提 言 すること( 検 証 提 言 )を 役 割 として 確 認 しました 今 までのところ 各 教 区 のハ ラスメント 防 止 委 員 会 規 定 に 照 らし 合 わせて これまでの 調 整 委 員 会 の 問 題 点 をまと め またガイドラインについての 発 題 を 受 けて 委 員 がそれぞれ 意 見 交 換 をしました 次 回 はガイドラインの 存 続 を 意 味 あるものと 考 える 委 員 からの 発 題 です いろいろな 立 場 の 委 員 が 忌 憚 なく 意 見 を 述 べることのできる 場 でもありますが 結 論 が 出 るまで まだまだ 時 間 がかかりそうです 第 23 回 聖 公 会 女 性 フォーラムのご 案 内 彼 女 を 記 念 して 世 界 中 どこでも 福 音 が 宣 べ 伝 えられる 所 では この 人 のしたことも 記 念 として 語 り 伝 えられるだろう (マルコ14:9) 女 性 フォーラムなんて 初 めて 耳 にした 方 も お 久 しぶりの 方 も ぜひご 参 加 ください 日 時 2015 年 7 月 19 日 ( 日 )16:00 受 付 ~ 20 日 ( 月 祝 )16:00 解 散 会 場 岡 山 聖 オーガスチン 教 会 700-0817 岡 山 市 北 区 弓 之 町 9-37 参 加 費 2000 円 + 食 費 (20 日 夕 食 21 日 昼 食 ) ( 宿 泊 は 各 自 でおとりください) * 申 込 み 締 め 切 り 6 月 28 日 ( 日 ) * 問 い 合 わせ 先 吉 谷 かおる 携 帯 090-8060-3735 7
女 性 デスクから ~ 今 年 の 世 界 祈 祷 日 献 金 お 献 げ 先 について 報 告 します~ 毎 年 3 月 の 第 1 金 曜 日 に 日 本 や 世 界 各 地 で 行 われている 世 界 祈 祷 日 礼 拝 今 年 のテーマは わたし があなたがたにしたことが 分 かるか バハマからのメッセージ でした 礼 拝 で 献 げられた 献 金 は その 年 の 式 文 作 成 国 地 域 に 送 られるほか 国 内 外 の 女 性 たちのさまざまな 働 きを 支 えたり 世 界 祈 祷 日 に 加 わっている 各 教 派 団 体 が 申 請 する 活 動 や 事 業 のために 用 いられたりすることになっていま す 日 本 聖 公 会 もその 一 部 をいただいており その 使 途 を 託 されている 女 性 デスクは 今 年 次 の3 つの 取 り 組 みについて 申 請 しました 1FGM 廃 絶 を 支 援 する 女 たちの 会 (WAAF)(FGM とは female genital mutilation/cutting ( 女 性 器 切 除 )の 略 語 主 にアフリカなどで 広 く 行 われている 女 性 外 性 器 の 一 部 あるいは 全 部 の 切 除 時 には 切 除 してから 外 性 器 を 縫 合 してしまう 慣 習 のことで 出 血 によるショックや 感 染 症 など 命 に 関 わる 危 険 を 伴 っている ) 2ペルー 聖 公 会 社 会 福 祉 部 門 (ペルーには 子 ども 人 口 の 30% 約 200 万 人 以 上 の 労 働 を 強 いられ る 子 どもがいると 言 われている ペルー 聖 公 会 では 貧 困 の 中 で 問 題 を 抱 える 家 庭 の 子 ども 薬 物 の 問 題 のある 子 ども 出 生 証 明 書 のない 子 ども( 育 児 放 棄 された 子 どもと 心 身 に 障 がいのある 子 ども 含 む)などの 環 境 の 改 善 や 健 康 を 守 るためのプロジェクトに 取 り 組 んでおり 薬 や 食 料 ワーカーを 必 要 としている ) 3 女 性 デスク(UNCSW 派 遣 ほか)(UNCSW および 聖 公 会 代 表 団 会 合 派 遣 も 今 年 で 11 回 目 を 数 える 今 後 とも 継 続 して 派 遣 することで 世 界 的 な 視 野 を 持 って 女 性 に 関 する 課 題 について 考 え 取 り 組 んでいきたい ) ジェンダープロジェクトより 沖 縄 教 区 で 2 名 の 女 性 の 司 祭 が 誕 生 しました 現 在 日 本 聖 公 会 において 現 役 で 働 いておられる 女 性 の 教 役 者 は 司 祭 14 名 執 事 3 名 聖 職 候 補 生 3 名 となり ようやく 20 名 になりました また 現 在 2 名 の 聖 職 候 補 生 が 神 学 校 で 学 んでおられます 20 名 も! なのか 20 名 しか なのか 教 役 者 全 体 の 割 合 の 中 では1 割 にも 満 たない 数 字 であり 爆 発 的 に 増 えないのも 事 実 です しかし 少 しずつではありますが 増 えている ということも 事 実 です ジェンダープロジェクトの 目 的 は 女 性 の 聖 職 を 増 やすことではなく ジェンダーに 捉 われた 性 別 意 識 から 解 放 されてすべての 人 が 尊 重 さ れることです その 結 果 として 性 別 にとらわれることなく 聖 職 になる 人 が 増 えていくとしたら それ は 一 つの 成 果 ともいえると 思 います 一 方 で 今 号 の 巻 頭 言 にあったように 一 日 でも 早 く 女 性 の という 言 葉 を 使 わずに 語 れる 日 が 来 るようにと 心 から 願 います 8