207907_帝京_外国文学論集-6校.indb

Similar documents
<8F978E7191E58D9195B E D C8E E696E6464>

<8F978E7191E58D9195B E D F90B38E752E696E6464>

女子大国文 第153号 表紙.indd

<8F978E7191E58D9195B E D EA90EC8D4B8E692E696E6464>

0-研究報告27号--2.indd

( 続 紙 1 ) 京 都 大 学 博 士 ( 法 学 ) 氏 名 小 塚 真 啓 論 文 題 目 税 法 上 の 配 当 概 念 の 意 義 と 課 題 ( 論 文 内 容 の 要 旨 ) 本 論 文 は 法 人 から 株 主 が 受 け 取 る 配 当 が 株 主 においてなぜ 所 得 として

っては 出 産 予 定 日 から 出 生 した 日 から 起 算 して8 週 間 を 経 過 する 日 の 翌 日 までとする ) の 期 間 内 に 当 該 子 に 係 る 最 初 の 育 児 休 業 を 開 始 し かつ 終 了 した 場 合 であって 当 該 子 に 係 る 再 度 の 育 児

untitled

公平委員会設置条例

0812教育プラン.indd

固定資産評価審査申出とは

国立大学法人 東京医科歯科大学教職員就業規則

22 第 1 章 資 本 金 等 利 益 積 立 金 貴 見 のとおり 資 本 等 取 引 は 本 来 は 増 資 とか 減 資 と か さらには 旧 資 本 積 立 金 額 の 増 加 または 減 少 をいうこと になる ただ 利 益 の 配 当 はいわゆる 資 本 金 等 取 引 である か 損

ような 厚 生 年 金 基 金 関 係 の 法 改 正 がなされており (2)については 平 成 16 年 10 月 1 日 から (1) 及 び(3)については 平 成 17 年 4 月 1 日 から 施 行 されている (1) 免 除 保 険 料 率 の 凍 結 解 除 ( 母 体 企 業 (

とする この 場 合 育 児 休 業 中 の 期 限 付 職 員 が 雇 用 契 約 を 更 新 するに 当 たり 引 き 続 き 育 児 休 業 を 希 望 する 場 合 には 更 新 された 雇 用 契 約 期 間 の 初 日 を 育 児 休 業 開 始 予 定 日 として 育 児 休 業 申

公 共 公 益 的 施 設 用 地 の 負 担 がほとんど 生 じないと 認 められる 土 地 ( 例 ) 道 路 に 面 しており 間 口 が 広 く 奥 行 がそれほどではない 土 地 ( 道 路 が 二 方 三 方 四 方 にある 場 合 も 同 様 ) ⑶ マンション 適 地 の 判 定 評

(%) (n=403) 図 4.1 横 浜 市 民 による J リーグに 対 する 関 心 (2011 年 ) 注 : 複 数 回 答 による 総 回 答 数 は 403 である 2) 性 別

財政再計算結果_色変更.indd

募集新株予約権(有償ストック・オプション)の発行に関するお知らせ

たものであり 必 ずしも 理 屈 の 面 から 定 められたものではないことから 5 年 を 超 える 見 積 可 能 期 間 に 係 る 繰 延 税 金 資 産 の 計 上 金 額 と 計 上 根 拠 を 開 示 する 理 由 が 乏 し いこと 結 果 として 企 業 の 分 類 を 開 示 す

Adobe Photoshop PDF

1

Microsoft Word - Stattext05.doc

(3) 育 児 休 業 (この 号 の 規 定 に 該 当 したことにより 当 該 育 児 休 業 に 係 る 子 について 既 にし たものを 除 く )の 終 了 後 3 月 以 上 の 期 間 を 経 過 した 場 合 ( 当 該 育 児 休 業 をした 教 職 員 が 当 該 育 児 休 業

中国会社法の改正が外商投資企業に与える影響(2)

プラス 0.9%の 年 金 額 改 定 が 行 われることで 何 円 になりますか また どのような 計 算 が 行 われているのですか A これまでの 年 金 額 は 過 去 に 物 価 が 下 落 したにもかかわらず 年 金 額 は 据 え 置 く 措 置 をと った 時 の 計 算 式 に 基

<4D F736F F D F582CC88E78E998B788BC C98AD682B782E92E646F63>

第 2 章 費 用 の 分 担 ( 収 入 金 ) 第 6 条 この 組 合 の 事 業 に 要 する 費 用 は 次 の 各 号 に 掲 げる 収 入 金 をもってこれに 充 てる 一 補 助 金 及 び 助 成 金 二 賦 課 金 三 保 留 地 の 処 分 金 四 法 120 条 第 1 項

Microsoft Word - 要約(プレス用).doc

もろい石材の保管方法の最適なのはどれだろう

Microsoft Word - 19年度(行個)答申第94号.doc

定款

<4D F736F F D2091DE90458F8A93BE82C991CE82B782E98F5A96AF90C582CC93C195CA92A58EFB82CC8EE888F882AB B315D2E312E A2E646F63>

< F2D E C68CC2816A939A905C91E630378D862E6A>

< F31322D325F81798ED0984A8E6D817A944E8BE08D8E959E814593BE>

らの 内 容 について 規 定 することとしております 今 回 お 示 しする 整 理 は 現 時 点 の 案 ですので あらかじめご 承 知 おき 下 さい 同 令 等 の 改 正 規 定 が 確 定 し 次 第 改 めてご 連 絡 をさせていただきます 記 1 軽 減 措 置 の 具 体 的 な

福 岡 厚 生 年 金 事 案 4486 第 1 委 員 会 の 結 論 申 立 人 の 申 立 期 間 については その 主 張 する 標 準 報 酬 月 額 に 基 づく 厚 生 年 金 保 険 料 を 事 業 主 により 給 与 から 控 除 されていたことが 認 められることから 申 立 期

答申書

Microsoft Word - 19年度(行情)答申第076号.doc

Microsoft Word - wt1608(北村).docx

3 圏 域 では 県 北 沿 岸 で2の 傾 向 を 強 く 見 てとることができます 4 近 年 は 分 配 及 び 人 口 が 減 少 している 市 町 村 が 多 くなっているため 所 得 の 増 加 要 因 を 考 える 場 合 は 人 口 減 少 による 影 響 についても 考 慮 する

Microsoft Word - 基金規約(新).docx

ハ 1 週 間 の 所 定 労 働 日 数 が2 日 以 下 の 職 員 ( 育 児 休 業 の 申 出 等 ) 第 4 条 育 児 休 業 を 取 得 しようとする 職 員 は 育 児 休 業 を 開 始 しようとする 期 間 の 初 日 ( 以 下 育 児 休 業 開 始 予 定 日 という )

タイトル

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

Taro-2220(修正).jtd

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

無罪判決後の勾留に関する意見書

[Q1] 復 興 特 別 所 得 税 の 源 泉 徴 収 はいつから 行 う 必 要 があるのですか 平 成 25 年 1 月 1 日 から 平 成 49 年 12 月 31 日 までの 間 に 生 ずる 所 得 について 源 泉 所 得 税 を 徴 収 する 際 復 興 特 別 所 得 税 を 併

●「高齢者医療運営円滑化等補助金」については、なぜ、本日の公開による再仕分けの対象事業に選定されたと認識しているか

PowerPoint プレゼンテーション

子ども手当見直しによる家計への影響~高所得者層の可処分所得は大幅減少に

公文書非公開決定処分に関する諮問について(答申)

第 7 条 職 員 の 給 与 に 関 する 規 程 ( 以 下 給 与 規 程 という ) 第 21 条 第 1 項 に 規 定 す るそれぞれの 基 準 日 に 育 児 休 業 している 職 員 のうち 基 準 日 以 前 6 月 以 内 の 期 間 にお いて 在 職 した 期 間 がある 職

型 的 な 労 働 条 件 の 相 違 があることが 認 められるから 本 件 相 違 が 期 間 の 定 め の 有 無 に 関 連 して 生 じたことは 明 らかである よって 本 件 相 違 は 労 働 契 約 法 20 条 にいう 期 間 の 定 めがあることに より 生 じたといえる (2

GSS1608_P indd

面 を 保 佐 人 又 は 補 助 人 の 同 意 を 要 する 場 合 は 同 意 を 証 する 書 面 を 提 出 する ものとする 前 項 の 場 合 代 理 人 は 代 理 人 自 身 の 本 人 であることを 証 する 書 面 を 保 佐 人 及 び 補 助 人 は 株 主 本 人 の 保

家 簿 記 入 者 就 業 者 別 集 結 果 ( 別 紙 1 小 参 照 ) A 夫 婦 のみの 世 帯 ( 片 働 き) では 妻 が 家 簿 記 入 者 で 夫 が 就 業 している 世 帯 が 最 も 多 く 197 世 帯 (98.5%)であった B 夫 婦 のみの 世 帯 ( 共 働 き

2 条 ) ア 育 児 休 業 の 対 象 とならない 職 員 ( 法 第 2 条 及 び 条 例 第 2 条 関 係 ) (ア) 臨 時 的 に 任 用 される 職 員 (イ) 育 児 休 業 に 係 る 期 間 を 任 期 と 定 めて 採 用 された 職 員 (ウ) 勤 務 延 長 職 員 (

している 5. これに 対 して 親 会 社 の 持 分 変 動 による 差 額 を 資 本 剰 余 金 として 処 理 した 結 果 資 本 剰 余 金 残 高 が 負 の 値 となるような 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 を 求 めるコメントが 複 数 寄 せられた 6. コメントでは 親

結 果 の 要 約 2 NRCレポート 日 本 リサーチセンター(NRC)では 全 国 歳 男 1,200 を 対 象 に 訪 問 留 置 のオムニバス 調 査 (NOS)を 毎 月 定 期 的 に 実 施 して おります 対 象 者 の 数 は エリア 都 市 規 模 と 性 年 代

1993 年 ~26 年 この 時 期 は 住 居 としてのマンションの 安 定 拡 大 期 と 言 える バブル 崩 壊 後 に 始 まった 平 均 価 格 の 下 落 も 収 束 し 1 年 以 上 にわたり 安 定 している また { 図 2}の 年 間 契 約 率 も4 年 までのデータでは

<4D F736F F F696E74202D C68E9691E38D7382C98AD682B782E9837D815B F B835E836E E838A815B836A F95D22E707074>

二 川 幹 線 水 路 の 改 修 及 び 川 支 線 水 路 の 新 設 三 地 区 の 区 画 整 理 四 地 区 全 域 にわたる 農 道 の 維 持 管 理 五 地 区 において 一 体 事 業 として 施 行 するかんがい 施 設 の 新 設 並 びに 区 画 整 理 及 び 農 用 地


<4D F736F F D B3817A8E9096E291E D86939A905C>

PTA


ができたとしよう この 場 合 世 帯 数 要 因 は 東 京 での 増 加 と 秋 田 での 減 少 で 相 殺 されるためゼロと 考 える 同 時 に 住 居 を 必 要 としている 人 が 秋 田 県 に 引 っ 越 してその 住 宅 を 建 替 えた 場 合 には 建 替 え 要 因 として

労働時間と休日は、労働条件のもっとも基本的なものの一つです

諮 問 庁 の 説 明 は, 理 由 説 明 書 によると,おおむね 以 下 のとおりである 1 行 政 文 書 開 示 請 求 の 対 象 となった 文 書 開 示 請 求 の 内 容 は, 国 家 公 務 員 総 合 職 採 用 試 験 合 格 者 による 官 庁 訪 問 において, 公 正 取

新たな外国人在留管理制度 山本隆浩

(3) 勤 続 期 間 が 10 年 以 上 であって 定 年 により 退 職 したとき (4) 勤 続 期 間 が 15 年 以 上 であって 職 務 上 特 に 功 労 があった 者 が 退 職 したとき (5) 前 各 号 に 準 ずる 理 由 により 増 額 する 必 要 があると 理 事

地 方 公 務 員 の 育 児 休 業 等 に 関 する 法 律 職 員 の 育 児 休 業 等 に 関 する 条 例 6 職 員 の 育 児 休 業 等 に 関 する 規 則 ( 規 則 第 14-1 号 以 下 育 児 休 業 規 則 という ) 第 1 条 の2の 育 児 休

PowerPoint プレゼンテーション

事 業 を 始 めた 当 時 出 版 物 は GHQ の 検 閲 を 受 け 従 来 の 日 本 の 思 想 は 一 切 禁 止 さ れていたため 歴 史 的 人 物 の 札 は 難 航 した そのほか 内 容 の 選 定 に 苦 難 が 続 いたが 民 主 主 義 にふさわしいかるたが 完 成 し

(3) (1) 又 は(2)に 係 る 修 正 申 告 の 場 合 は 修 正 中 間 又 は 修 正 確 定 10 法 人 税 法 の 規 定 によ 次 に 掲 げる 法 人 税 の 申 告 書 を 提 出 する 法 人 の 区 分 ごとに それ (1) 連 結 法 人 又 は 連 結 法 って

<4D F736F F D F582CC88E78E998B788BC693998FF097E15F E31318C8E333093FA816A>

Microsoft Word - A04◆/P doc

国立大学法人東京医科歯科大学職員の労働時間、休暇等に関する規則(案)

Taro-新 _第13回経営協議

目 次 Ⅰ. 運 営 費 交 付 金 収 益 化 基 準 の 見 直 し P3 Ⅱ. 行 政 執 行 法 人 創 設 に 伴 う 運 営 費 交 付 金 の 会 計 上 の 取 扱 い P19 2

10 期 末 現 在 の 資 本 金 等 の 額 次 に 掲 げる 法 人 の 区 分 ごとに それぞれに 定 める 金 額 を 記 載 します 連 結 申 告 法 人 以 外 の 法 人 ( に 掲 げる 法 人 を 除 きます ) 法 第 292 条 第 1 項 第 4 号 の5イに 定 める

した このような 分 析 を 有 する 本 論 文 の 意 義 は 2 つある 第 一 に 現 代 中 国 政 治 研 究 において 従 来 あまり 論 じられてこなかった 党 と 司 法 機 関 の 指 導 関 係 を 取 り 上 げていることである 従 来 の 研 究 において 人 民 法 院

積 み 立 てた 剰 余 金 の 配 当 に 係 る 利 益 準 備 金 の 額 は 利 益 準 備 金 1 の 増 3 に 記 載 します ⑸ 平 成 22 年 10 月 1 日 以 後 に 適 格 合 併 に 該 当 しない 合 併 により 完 全 支 配 関 係 がある 被 合 併 法 人 か

該 介 護 休 業 が 終 了 する 日 までに, 当 該 介 護 休 業 に 係 る 対 象 家 族 が 死 亡 したとき 又 は 離 婚, 婚 姻 の 取 消, 離 縁 等 により 当 該 介 護 休 業 に 係 る 対 象 家 族 との 親 族 関 係 が 消 滅 した とき (3) 配 偶

Ⅱ 義 援 金 を 募 集 する 募 金 団 体 の 確 認 手 続 [Q7] 当 団 体 は 関 係 する 個 人 法 人 から 義 援 金 を 預 かり これを 取 りまとめた 上 で 一 括 して 地 方 公 共 団 体 に 対 して 支 払 います 預 かった 義 援 金 が 国 等 に 対

untitled

鳥 取 国 民 年 金 事 案 177 第 1 委 員 会 の 結 論 申 立 人 の 昭 和 37 年 6 月 から 38 年 3 月 までの 国 民 年 金 保 険 料 については 納 付 していたものと 認 められることから 納 付 記 録 を 訂 正 することが 必 要 である 第 2 申

( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補 助 金 の 額 は 第 5 条 第 2 項 の 規 定 による 無 線 LAN 機 器 の 設 置 箇 所 数 に 1 万 5 千 円 を 掛 けた 金 額 と 第 5 条 第 3 項 に 規 定 する 補 助 対 象 経 費 の2 分 の1のいずれか 低

納品労働者アンケート結果_0331納品版

Microsoft PowerPoint - エントリー04_結婚TextVoice

. 負 担 調 整 措 置 8 (1) 宅 地 等 調 整 固 定 資 産 税 額 宅 地 に 係 る 固 定 資 産 税 額 は 当 該 年 度 分 の 固 定 資 産 税 額 が 前 年 度 課 税 標 準 額 又 は 比 準 課 税 標 準 額 に 当 該 年 度 分 の 価 格 ( 住 宅

4 教 科 に 関 する 調 査 結 果 の 概 況 校 種 学 年 小 学 校 2 年 生 3 年 生 4 年 生 5 年 生 6 年 生 教 科 平 均 到 達 度 目 標 値 差 達 成 率 国 語 77.8% 68.9% 8.9% 79.3% 算 数 92.0% 76.7% 15.3% 94

<4D F736F F D2091E F18CB48D C481698E7B90DD8F9590AC89DB816A2E646F63>

景品の換金行為と「三店方式」について

育 児 休 業 をすることができる ただし 期 間 付 職 員 にあっては 育 児 休 業 の 申 出 時 点 に おいて 次 の 各 号 のいずれにも 該 当 する 者 に 限 り 育 児 休 業 をすることができる (1) 当 初 の 雇 用 開 始 日 より 引 き 続 き 雇 用 された 期

Taro-◆220630育児休業規程.jtd

2. 当 初 の 目 的 と 現 状 コア 会 議 の 役 割 目 的 現 状 分 析 マネジメント 会 議 の 運 営 や あり 方 問 題 取 り 組 みにつ いての 議 論 会 員 からの 意 見 の 吸 い 上 げ と 内 容 の 各 会 議 への 振 り 分 け 全 体 会 運 営 会 議

Taro-データ公安委員会相互協力事

Transcription:

の はじめに の である については 9 (857)11 に の が されており その を うことができる は が に した に する を っ た 1 その に の を かれんとして に し た が されていることを りながら との もあり これ に できなかった は 18 (799)に の として まれ 18 で に し その を ねて に 59 でこの を るが において の の でも った を ち また として される であった しかし 9 (842)の を に の を ざされるのであっ て この が の に なからず を えたことが られる そこ で では を とする を じて の を ってこの を らかにするとともに としての の に りたい 1 の と 4 ( 751 2001 7 ) 159

帝 京 大 学 外 国 語 外 国 文 学 論 集 第 18 号 1 出 自 婚 姻 関 係 に してまとまった はないが の から の について を った は が の に べて の 2 で きな を することを している 2 そこで の に りつつ これらの を することにしたい まずその であるが によれば は の の であったことが できる は 9 (765) の にあって を った であり の に しては らとともに ( )の に き その に よって に されたが 2 (771)2 に 58 で し を されている は の として まれ は に ( )がいる は の であるから の の として が したことが られる の どもには の の をはじめ といった となった の となった がおり このうち は の らは の については の の であることが ら れる 3 は の は の を とした の であり の として 2 について ( 551 1990 12 ) らない り の は に っている 3 と は じ 18 (799) まれであり には なくとも 5 の がいたらしい また によれば の がおり これを めて の どもは 16 が られる による 160

藤 原 衛 の 境 涯 を んだ の となり を んでいる 4 は 6 (775) の は 4 (785)の まれであり 10 の があるが の に を み めた は が する 4 から の が となり 13 に に して の を えるようになる そのため の の に を とした との があった が さ れる 5 は の であり に がいる に けた は の を け の 4 (785)に ( )に した であり 6 に から への を されて いる 6 は の であること である 7 の は きいが の の は の 3 に べて と していると ってよい こうした の とも すると われるのが に げる の である 4 の の に とあり があるが 2 (811) の に 7 (816) の に とあるのが しい については ( )について- を にして ( 45 1989 11 ) 5 の - ( 15 2 2007 3 ) 6 の については 4 (785) 7 び 3 には とある は にみえる と ではないかとし を の と る この に う 161

帝 京 大 学 外 国 語 外 国 文 学 論 集 第 18 号 すなわち 2 で を くした は 5 の に を して の を させた これを に った は を に てたとい う 22 (803) が であっ た の である の は 19 (800)である は ながら も かりに が に けた どもであったとしても で 30 に している に づく であった もある につい て は が に によって されること の が にとどまり にもなっていないことを に げて な を している かに の が であっ たか かはこの からは し り い しかし が 13 (820) 11 24 の に めて に かり に されていることか らすれば の という で に かったとも えられる は 8 の は を けるとしており また は による を 21 とし その を 25 としてい るからである の どものうち は 30 は 32 は 29 で に しているのに べても は に い 9 や のための ではなく の による のための であっ たと えられるとすれば は に してよい に によれば は (もしくは ) という 2 の どもを けており このうち は の の で あったことが られる は (806)に (のちの )と との に まれた であり 14 (823) 8 は 3 (812)10 に し を られて いる( 3 ) 9 162

藤 原 衛 の 境 涯 の に して の により に された で ある はこの を し ( の )が するが 10 (833)3 の の に あたっては である ( )が し による が される が に てられたの は 3 (826)に が したことによるものであり であれば が したものと えられる するに の は な の であり の であった と の は 10 の により に されていたが 12 (793)の によって の と の が められ この に っては と の に よ り に と の が さ れ る こ と に なった 11 に と ( した の ) の があるが と の の は 12 が された も い である 12 になるのは との の である は 22 の 10 に とあり の に した ( ) との は じられていた その 3 (706) により も とし て われた( 3 2 ) 11 12 9 に とある 12 と の - と の の の のために- ( 2 2002 ) な からしても が する り の が つ は の より きい 163

帝 京 大 学 外 国 語 外 国 文 学 論 集 第 18 号 さで しており その は の に な に してい ないからである 13 この を える で にしたいのは の であ る は の であり 12 (821)に し 4 (837)に し 8 (840)に 20 で している その には 14 とあり また にも 15 とあって の を け を ちとして と な を んだことが えられる は の を じ に を そうとしたのであろう の を とほぼ と えて し えないとすれば には を えたはずであり この に との が した がみえてくる であれば と じく の ちがあっ たものと される そこで と の であるが 7 (830) の にかかる の に という があり に して に うことなく な で もうとする を て がその を めたことを えている の よりその を していたらしい また の に して は として の を したことが られる 16 この に されたのは であり らが の と されることを すれば も と しい に あったと えられる なお の を ないが の を に 13 2 14 6 4 8 15 10 8 6 16 9 7 5 164

藤 原 衛 の 境 涯 の との が した を しておきたい の の をみてきたが これらは の を えたものと えられる が したように かに は まりであって にも していない しかし その は が の であったか かに するものではない むしろ の や を り く から すべきものと える そこで では の をたどることにしたい 2 承 和 期 前 半 までの 官 歴 の について ではあらかじめ 9 の を 1 つの りとして した で り げることにする その で き な が められるからである ではまず を み めた から 9 までの を したい は の に いて のように の を している は 7 (816) 18 で に し その を して としての をスタートさせ 13 11 には に されている の り の である の に し て の は の に したという ( 200 168 )は の である くして の に してその ぶりを られ に され など の を ったが 165

帝 京 大 学 外 国 語 外 国 文 学 論 集 第 18 号 ら の を うところ となり に されて に しい いで に いた 17 そ の は の を じて でも られるところであり に の を した の には 18 と みえて の に われた とともにその が げられてい る の の とともに の とされた の であったことが かる このことは が くからその ぶりを られた であり としての を として をスタートさせ たことを わせる いで 14 には に されて に いたようである そして 3 (826)に を えるとその を されて に されている は の を の 1 つ とし これを う クラスの すなわち の を した 19 (824) の に づいて 20 を し の に されない な を し 17 の は 48 ( 18) び 84 ( 24)にみえる では - の を に- ( 27 2006 3 )を 18 8 16 ( 5 ) は の に じて 8 (789) に められた を 30 とした の を ったもので ある 19 についてここでは の と の ( 1977 1 )を 20 7 8 20 166

藤 原 衛 の 境 涯 の な に しては に する を らかにしている その は を し 4 の に づいて に する を うが その に の も されている 21 は の 1 として えられてきたが と された の の については ずしも らかにさ れていない しかし の の を すれば それは 11 (820)に で した の の と するものであったと えてよい この の は 14 2 に と え られる が を し を き うという に び さら に の を して を い で に れたのに し は を して を みるも し など 7 か の を して に したという の によって が するという の を めかねない を した であった の では した は として われ 10 の を した を することになっており はその な となっていた 22 に ると の の が す るが その には などに された も くいたのであろう した の には の を つ な を つ もいた ようで ばかりではなかった からの は における たな を するものであったが の は された の に まず との を したとみられる 21 99 4 22 の について ( 18 1971 ) 167

帝 京 大 学 外 国 語 外 国 文 学 論 集 第 18 号 を き んだ の は が (824)8 に を の に するという を ち したことに らかで ある 23 この は 17 12 (870)12 19 に とみえ る である また 18 9 15 に ( ) とみえる も に に するものと えられ に の が されたことが する この は 3 に 165 の に して 24 8 を とし の を えたこと 24 5 に 54 を に し たこと 25 など の が することからも え この を に の が られなくなるのもこうした と すると えら れる 26 の は 10 (819)に された であり その を き いだのが である そこで されたのは の と の であり それが にみえる ( やかな と )を したという の につながったのではないだろうか さて の は を するが の として に 23 この に ( )の を るべ しとの があったこととの も される( と の - の と の - 550 1996 ) 24 159 3 25 159 5 26 の と ( の と 1970 は 1964 ) 168

藤 原 衛 の 境 涯 27 とその が されていることから らのもとで らとともに の に したこ とが られる は の に って すべき が の や に する のために を じているという を み これを して を めることを として され たものであり 28 3 (826)10 に の を として の の が われ 6 より らによる の を て 8 に の に よって に その らを に な が められて 10 12 までに して されている 29 は に の を しているが は とともに が する を した の を し の を と する である この には に した 27 と び する では に が びた に がある が であったことは に えない 7 の の に ( ) の の に ( ) とあることから 8 から 10 にかけては が を したことが かる 78 8 9 に として の が え る は に える の とも えられる 28 の と ( の 1 1993 4 ) 29 の に しては あるが ここでは の ( 318 1999 2 )に って した 169

帝 京 大 学 外 国 語 外 国 文 学 論 集 第 18 号 がおり のもとで を ったのであろう に されたのは 7 であり この から の を に われた を する で に したものと えられる の に する の は したが が を える 9 には その には 2 の を けて に されている の を じて の が も な に する の が して が すると は に に し を ねている は まで 8 に び の で も い そして 7 6 には に されている を 5 とする もあるが 30 が 7 5 に しており の であったと えておきたい の は への ルートでもあり の は をその とする がほとんどであった では 3 (850)までに に した 36 の は が 23 に う が 7 4 1 であり が 1 である これが である でも れたように から は の であった 31 するが の を える の として の であった の ( 14 ) ( 4 )の 2 があるのでここで れておきたい 11 には の に した が されている 32 30 に 5 6 とあるが に 7 6 とあり 91 も 7 6 とする 31 32 この は に が した にも され ている 170

藤 原 衛 の 境 涯 が に されたのは 4 (827)であり は のものと えられるが であったことは に えない は より 2 に に を めて の を しており 33 に の をとって られた の 1 つであろう には の に いで の が められている は の (651 678)の をふまえたものである は より であったが 2 (811)に が より した を し の で んで まれている 34 には が に のあった ( ) び ( を んだ )の の として 28 の の が されており その に と 33 は 23 3 2 と における の を す 34 ( 1976 ) には らが した の を した が する 171

帝 京 大 学 外 国 語 外 国 文 学 論 集 第 18 号 がみえる 35 にどのような があったのかは からないが された の には ら の の があるほか に を す の が く まれている 36 と が のもとで り がった サロンの に を いた ことが かる 3 大 宰 大 弐 辞 譲 表 と 承 和 9 年 以 後 の 動 向 の にあった は 9 に に される その については で り げたので ここでは に する をみていくことにしたい より する を すれば の りである 35 の ( 1992 1 ) に されるのは である 36 と ( 2002 1 ) 172

藤 原 衛 の 境 涯 の を した な になっているが は の では の に えられないとし の が りであること なお の に えたい を したものであり に に った が つ おおよその を めて を すれば の りである では を り を したが は を し は しているとし を しても の を すことは な いという がなされている は の を し も を とする のことを う いで に ぶ に の いは なく を く に の がないように にその はない に よって まった の は らかであり における がもたらす も らかであるとして の りを いている そして の に ついて 20 に まれて を したこと さらに に んでいることを げ を したとはいえ の は るに りない であって その は となっては く ずべきものであると する その で ( から する )は ず の を するものであり の きつまらない を てるべきではない その ような は が を うようなものであって を しても は られないと この の が りであると を り している は にみえる と の いの に する であり ここでは いごとを すものと われる は の からすれば を す とは び に されたこと を うが で したように は に に され その を められているから ここに に の が った があったことが する では と とは の する であり を することは ないとして の に する を す に を えるのは を める を しくすることが 173

帝 京 大 学 外 国 語 外 国 文 学 論 集 第 18 号 の に まるのを れるからであって の とした りを みるものではないと べて の に えたいと うている は に される の の を した であっ て からも の を る にあった が の に した や の を していたことが える の は の をふまえ その を されてのことであったらしい し かし として に える にあった としては できない まして の にも がある そこで の に ったのである が はこれを めなかった に う をみると まず の には が している 37 として とも のあった は に として の を えた で は の と なって を けている は 9 の で と ( )の 2 であったが 38 の に には が わっている は の で の にあった の であり の となった を に つ は の として を し の を えた である 39 この の は の に して ( )と の への を ける となる 4 が され 37 8 には に ( の ) に が されている( 12 9 (842)8 15 の ) 38 7 6 の で に と の 2 に の 2 4 で されており 12 に に が を して 2 の が いていた の に ついては 39 については ( 1986 9 ) 174

藤 原 衛 の 境 涯 10 に を された が するなど に こっ た の きな に んでいる 40 また も の 7 25 に に している こうした における の は の を に されていた の と して けられるものである では を に がせていた が に して し の たち( )が の い として する こうし た を えれば および を が した は もともと とも しい にあった を の に する という であったと えるかもしれない とすれば を じた は のもとを れることで れる の を しての で あったと えられる に への 41 14 (847)に を えて し た の を れば 3 (850)6 に (851) 10 に 2 (855) に 42 の (857)に に されたに ぎず も (854) に に されたのを としている 7 に から に されて 14 ぶりの である このように の は らか 40 12 9 7 および 13 10 12 41 には に された の が され ている に していた の において の に しい な が されている を したものであ り はこれに じて の から を して の に てるよう じている 42 7 2 に とある 175

帝 京 大 学 外 国 語 外 国 文 学 論 集 第 18 号 であり であったはずの の も っている が コー スから れたことが されるのである さて この の の について は 2 (849)5 5 の において の として し にその を されたことを げて のように えている この への は の としての の を する がかりにな ると われるので にこの を することにしたい した は 12 に 100 を いて に した を とする である 43 8 (841) 8 ぶりと なる の であったが が 14 (823)に に し た の に するものであって ならば は められ ないはずであった 44 も に させた に は にそぐわないと の を しており 45 に することを していた の を けた は けの 2 に を として に して の を するとともに の を させて の を し 3 28 には を に して の にかかる を 43 18 12 44 の については の から た をめぐる ( と の 2003 5 )に う 45 19 2 3 の の に とある 176

藤 原 衛 の 境 涯 させ に された らは 4 28 に を たし に されている その はこの までに された に って による の 5 5 への らによる における といった の に し 5 12 に し の に いている の や に を つ 5 5 の は の や をもたらす を い を することを な として われ に や の を とする として され ていく 46 が に した としては 7 (883)の が あり 40 に とあって らが で の を し を っているが には に を いた であり また の の は であった 47 これに して 2 の は 19 にも 46 と ( 1993 9 ) 47 の 5 として 14 (872)の (5 15 ) 7 (883)の (4 28 ) 7 (895) の (5 7 ) 8 (908)の (5 10 ) 19 (919)の (5 8 )の がある 8 の では 4 26 の に して に じて に する を させ 5 5 にこれを し 10 させている に つ の が され の 5 5 が られている の も より であ りながら されたものと えられる 177

帝 京 大 学 外 国 語 外 国 文 学 論 集 第 18 号 とあって ( )を して を めば と を るとその を に えたことが さ れており の と じく の であった よりも の められた として に っていることを とする の では を した について の を みて に を したことを している 48 しかし これは を とした けに ぎない 2 は の 40 にあたり 1 を じて による が さ れた である すなわち 3 26 に に していた の の を とし 10 に 11 に 12 に によって の が われてい る 49 もともと であった は 3 に する に を ったのを に を するが それが を し には が いていたのである それは により を していった らが える の でもあった の の は な を えて われたということができよう とりわけ による は 40 とともに を げ る や を た に じた など な を する 40 を り 300 を える にその と の 48 19 2 (849)5 の に とみえ に とある 49 19 2 3 10 11 12 178

藤 原 衛 の 境 涯 を み んで を べるという かりなものであった そして の はそのわずか 2 に われている この に を めるならば には の ムードが された と えられる を する たちは を に して させ ることにより を えた の で の を しよう としたのではないだろうか が よりも を に けて するという に を いた をとるのもそのためであろう のように 2 の 5 5 に の した には な が み れる として における の を した は で もあり の でもあって であったに いない は 12 (821) 4 (827)に く 3 の であり の には を し や と したことが にみえる 50 であった は に えた もあ る しかし の らによる には とあって に する の が され という で の い であった への が と されている 51 こう した が り まれた が されるなか に の を え る が する だが の に えば は の を して したのであり として ばれたのではなかった が いた に 50 11 51 については の ( 1997 2 ) - アジアと - ( 2004 4 ) 179

帝 京 大 学 外 国 語 外 国 文 学 論 集 第 18 号 とあるように の たる は を じて の に す る な であった 52 の もその を された 1 であり ( )と される のない や の からは としての の が われる しかし の により は としての の を う の で を り く はまったく なっており ま で めた は し の としてその を めて いく その が すると で が を いて を に させ が を じるなか 53 は の を じられている 10 には ( )に を すべく され 54 の 4 には に されて の にかかる を する 55 を とする によって された から へという において を える りを じ た に としての はない ここに としての の を るこ とができるのではないだろうか おわりに では の について じた による 52 53 20 3 3 1 54 2 3 10 3 の の を けての 55 3 4 180

藤 原 衛 の 境 涯 の の を に つ の さ の との 18 での 24 での としての への に われる としての と など までの はいずれも すべ き を つものであった しかし の はそれまでと すれ ば 2 の の を けば ったところもなく という をもって を じる ここではその が にあったことを した また の により の の が の 1 つであったことを の の より とも い にあった を から ざけようとした を した の に されて を された は この によって の を う その の として に するが を の とした の それに う を て の もその も きく したようである また の の を みれば は とは 24 の があり むしろ には ( 21 ) ( 23 )と であった が を み める には はすでに の の にあり 56 の その どもたちへと が むなか における の は を っていくとみられる こうした も の の を したのであろう 56 9 12 に が して ( 11 )が になっている( ) 181