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障害福祉制度あらまし目次

 

目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

老 齢 基 礎 年 金 の 計 算 式 (3) 支 給 開 始 年 齢 老 齢 基 礎 年 金 は 原 則 として 65 歳 から 受 け 取 ることができます なお 希 望 すれば 60 歳 から 64 歳 の 間 でも 年 齢 に 応 じて 一 定 割 合 を 減 額 された 年 金 を 受 け

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(2) 保 育 料 等 減 免 措 置 に 関 する 調 書 (3) 地 方 税 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 226 号 ) 第 5 条 第 2 項 第 1 号 に 規 定 する 市 町 村 民 税 の 課 税 の 状 況 を 証 明 する 書 類 又 は 生 活 保 護 法 ( 昭 和

(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

Microsoft Word - 福祉医療費給付要綱

Microsoft Word - 【溶け込み】【修正】第2章~第4章

75 歳 以 上 の 方 の 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 75 歳 になると 全 ての 方 が 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 に 加 入 して 医 療 を 受 けます 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 は 東 京 都 後 期 高 齢 者 医 療 広 域 連 合 が 主 体 となり 区

後期高齢者医療制度

    平成11年度余市町私立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

賦課の根拠となった法律及び条例(その2)

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1 基 準 額 は 以 下 の 式 によって 算 定 する 34,500 円 に1 2の 合 計 を 加 えた 額 116 歳 未 満 の 扶 養 親 族 の 数 21,300 円 216 歳 以 上 19 歳 未 満 の 扶 養 親 族 の 数 11,100 円 ただし 年 齢 は 平 成 25

健 康 保 険 国 民 年 金 厚 生 年 金 労 災 公 的 保 険 の 保 障 内 容 新 聞 報 道 によると テレビ 東 京 の 大 橋 未 歩 アナウン サー(34)が 軽 度 の 脳 梗 塞 と 診 断 され 療 養 する ことが 分 かった 今 月 上 旬 に 自 宅 で 発 症 し

保 険 料 の 軽 減 措 置 均 等 割 額 の 軽 減 1 以 下 の 基 準 によって 均 等 割 額 が 軽 減 されます 軽 減 割 合 は 被 保 険 者 と 世 帯 主 の 総 所 得 金 額 等 の 合 計 額 によって 判 定 します 軽 減 割 合 同 一 世 帯 内 の 被 保

第 2 問 問 4 問 5 1ロ 2チ 3ヲ 4ホ ⅰ)Aさんは 今 年 の 誕 生 日 で 40 歳 となるので 公 的 介 護 保 険 の(1 第 2 号 ) 被 保 険 者 資 格 を 取 得 し 介 護 保 険 料 を 負 担 することになる 40 歳 以 上 65 歳 未 満 の 医 療

Microsoft Word - nagekomi栃木県特定医療費(指定難病)支給認定申請手続きのご案内 - コピー

川越市幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

社会資源について 

不 動 産 所 得 の 赤 字 < 土 地 等 の 取 得 の 負 債 利 子 なら 300 万 500 万 不 動 産 所 得 の 赤 字 300 万 のうち 利 子 分 の500 万 は 通 算 できない = 赤 字 分 の300 万 は 全 額 通 算 できないことになる = 損 益 通 算

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 現 況 ( 平 成 22 1 号 給 の 給 料 月 額 137,9 188,9 226,7 266,4 294,3 最 高 号 給 の 給 料 月 額 247,9 314,9 362,8 399,9 415,1 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制

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毎 月 の 給 与 等 ( )を 一 定 の 等 級 区 分 にあてはめた 標 準 月 額 の 上 限 が 現 行 の47 等 級 から50 等 級 に 改 正 されます ( 別 紙 健 康 保 険 料 額 表 参 照 ) なお 法 改 正 に 伴 い 標 準 月 額 が 改 定 される 方 につい

神戸市重度障害者特別給付金支給要綱

目  次


住民税

土 購 入 土 借 用 土 所 有 権 移 転 登 記 確 約 書 農 転 用 許 可 書 ( 写 ) 農 転 用 届 出 受 理 書 ( 写 ) 土 不 動 産 価 格 評 価 書 土 見 積 書 ( 写 ) 又 は 売 買 確 約 書 ( 写 ) 土 売 主 印 鑑 登 録 証 明 書 売 主

給 与 所 得 控 除 所 得 税 の 簡 易 給 与 所 得 表 により 給 与 所 得 の 金 額 を 求 めますが 控 除 額 の 計 算 については 次 のとおりです 給 与 等 の 収 入 金 額 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 の 場 合 180 万 円 を 超 え

税 市 民 税 県 民 税 家 屋 敷 課 税 の 申 告 書 の 提 出 豊 川 市 外 にお 住 まいで 1 月 1 日 現 在 で 市 内 に 事 務 所 事 業 所 または 家 屋 敷 を 有 する で 申 告 書 を 提 出 される 平 成 29 年 度 以 後 の 年 度 分 の 申 告

もくじ 制 度 のしくみと 財 政 運 営 2 対 象 となる 方 ( 被 保 険 者 ) 3 被 保 険 者 証 4 保 険 料 5 保 険 料 の 決 め 方 5 保 険 料 の 軽 減 が 受 けられる 場 合 6 保 険 料 の 算 定 例 8 保 険 料 の 納 め 方 10 保 険 料

技術専門委員会

Ⅰ 年 金 制 度 昭 和 37 年 12 月 1 日 に 地 方 公 務 員 等 共 済 組 合 法 が 施 行 され 恩 給 から 年 金 へ 昭 和 61 年 4 月 から 20 歳 以 上 60 歳 未 満 のすべての 国 民 が 国 民 年 金 に 加 入 厚 生 年 金 基 金 職 域

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豆 知 識 2 やまがた 緑 環 境 税 について ~やまがた 緑 環 境 税 とは?~ やまがた 緑 環 境 税 は 荒 廃 が 進 む 森 林 の 整 備 や 県 民 参 加 による 森 づくり 活 動 に 取 り 組 むことなどを 目 的 として 県 民 の 皆 様 から 広 く ご 負 担

金ケ崎町長事務部局の行政組織及び事務分掌に関する規則

大津市私立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

第14章 国民年金

7 月 は 算 定 基 礎 届 の 提 出 月 です 算 定 基 礎 届 と は 事 業 主 は 7月 1日 現 在 の 被 保 険 者 すべてについて その 年 の 4月 5月 6月 に 支 給 した 報 酬 について 届 出 をしなければなりません = 図 1 この 届 出 は 毎 年 1回 そ

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

保 険 料 は 個 人 ごとに 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 では 被 保 険 者 一 人 ひとりに 保 険 料 を 負 担 していただくことになります 新 たに75 歳 になられた 方 (65 歳 以 上 75 歳 未 満 で 一 定 以 上 の 障 害 があり 認 定 を 受 けた 方 を

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給 与 所 得 控 除 控 除 額 の 計 算 については 次 のとおりです 給 与 等 の 収 入 金 額 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 の 場 合 180 万 円 を 超 え 360 万 円 以 下 の 場 合 360 万 円 を 超 え 660 万 円 以 下 の 場 合

重 度 障 害 者 等 包 括 支 援 の 控 除 対 象 額 等 の 算 出 方 法 について ( 別 添 1) ( 神 奈 川 県 保 健 福 祉 部 障 害 福 祉 課 ) 重 度 障 害 者 等 包 括 支 援 以 外 に 係 る 控 除 対 象 額 の 算 出 については 平 成 18 年

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65 歳 以 上 の 介 護 保 険 料 が 健 康 保 険 に 含 まれていた 時 より 高 額 になったと 思 うのですが 40 歳 から64 歳 までの 健 康 保 険 に 含 まれる 介 護 保 険 分 は 会 社 での 健 康 保 険 のルールに 基 づき 会 社 での 月 額 報 酬 等

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(2) 国 民 年 金 の 保 険 料 国 民 年 金 の 第 1 号 被 保 険 者 および 任 意 加 入 者 は, 保 険 料 を 納 めなければなりま せん また,より 高 い 老 齢 給 付 を 望 む 第 1 号 被 保 険 者 任 意 加 入 者 は, 希 望 により 付 加 保 険

年 間 収 入 が 130 万 円 未 満 (60 歳 以 上 75 歳 未 満 の 人 や 一 定 障 害 者 の 場 合 は 180 万 円 未 満 )であって かつ 被 保 険 者 の 年 間 収 入 の 2 分 の 1 未 満 である 場 合 は 被 扶 養 者 となります ( 同 居 の

H25要綱本文

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一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (4 年 4 月 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 級 級 級 4 級 5 級 号 給 の 給 料 月 額 5, 85,,9,9 89, 最 高 号 給 の 給 料 月 額 4,7 7,8 54,7 88, 4, ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与

第5回法人課税ディスカッショングループ 法D5-4

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目 次 市 民 税 の 減 免 に つ い て 1 減 免 の 一 般 的 な 留 意 事 項 2 減 免 の 範 囲 お よ び 減 免 割 合 3 1 生 活 保 護 法 の 規 定 に よ る 保 護 を 受 け る 者 3 2 当 該 年 に お い て 所 得 が 皆 無 と な っ た

退職手当とは

[ 組 合 員 期 間 等 の 特 例 ] 組 合 員 期 間 等 については 年 齢 職 種 などにより 過 去 の 制 度 からの 経 過 措 置 が 設 けられ ており 被 用 者 年 制 度 の 加 入 期 間 ( 各 共 済 組 合 の 組 合 員 期 間 など)については 生 年 月 日

目 次 事 例 法 別 5 法 別 5 70 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 誕 生 が 昭 和 9 年 月 以 降 の 者 3 法 別 5 70 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 特 例 措 置 対 象 者 法 別 歳 以 上 ( 患 者 負 担 割 ) 特 例 措 置

らの 内 容 について 規 定 することとしております 今 回 お 示 しする 整 理 は 現 時 点 の 案 ですので あらかじめご 承 知 おき 下 さい 同 令 等 の 改 正 規 定 が 確 定 し 次 第 改 めてご 連 絡 をさせていただきます 記 1 軽 減 措 置 の 具 体 的 な

月 収 額 算 出 のながれ 給 与 所 得 者 の 場 合 年 金 所 得 者 の 場 合 その 他 の 所 得 者 の 場 合 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 所 得 を 確 かめ

平成20年度 就学援助費支給事業について

東久留米市訓令乙第   号

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横浜市障害者ガイドヘルプ事業実施要綱

平成16年度

ただし 平 成 26 年 1 月 から3 月 までの 間 に 失 職 し 平 成 26 年 4 月 以 降 も 引 き 続 き 失 職 している 場 合 ( 平 成 26 年 度 に 新 入 学 ( 編 転 入 学 を 含 む )をした 者 であって 平 成 25 年 度 に 私 立 高 校 等 に

別 紙 軽 費 老 人 ホームの 収 入 認 定 について 平 成 22 年 3 月 9 日 千 葉 県 健 康 福 祉 部 高 齢 者 福 祉 課 本 紙 は 平 成 18 年 1 月 24 日 老 発 第 号 厚 生 労 働 省 老 健 局 長 通 知 老 人 保 護 措 置 費

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桜井市外国人高齢者及び外国人重度心身障害者特別給付金支給要綱

奨学資金の受領から返還までの手続

(2) 対 象 となる 方 75 歳 以 上 の 方 65 歳 ~74 歳 の 一 定 の 障 害 をもつ 方 で 申 請 により 広 域 連 合 の 認 定 を 受 けた 方 身 体 障 害 者 手 帳 (1~3 級 及 び4 級 の 一 部 ) 療 育 手 帳 (A1 A2) または 精 神 障

とする ( 減 免 額 の 納 付 ) 第 6 条 市 長 は 減 免 を 受 け た 者 が 偽 り そ の 他 不 正 な 方 法 に よ り 減 免 の 決 定 を 受 け た こ と を 知 っ た と き 前 の 申 告 が あ っ た と き 又 は 同 条 第 2 項 の 規 定 によ

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高額療養費制度を利用される皆さまへ

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自 分 にあった 健 康 保 険 を 見 つけよう! それぞれの 健 康 保 険 の 特 徴 を 踏 まえ 自 分 にあった 健 康 保 険 を 選 ぶようにしましょう! 今 までの 収 入 扶 養 家 族 の 有 無 によって どの 健 康 保 険 に 加 入 するとメリットがあるか 参 考 にし

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

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国民年金

技 能 労 務 職 平 均 年 齢 歳,7 平 均 給 料 月 額 歳 7,,8, 歳,9,57, 7,7 7,9 9,5 - (8,85) (5,) 類 似 団 体 5. 歳 9,8 9, 85, ( 注 ) 平 均 給 料 月 額 とは 平 成 5 年 月 日 現 在 における

Microsoft Word - 制度の概要_ED.docx

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

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3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

平成19年度

240709

改 正 後 医 療 費 控 除 の 対 象 となる 在 宅 療 養 の 介 護 費 用 の 証 明 について 改 正 前 医 療 費 控 除 の 対 象 となる 在 宅 療 養 の 介 護 費 用 の 証 明 について 平 成 2 年 7 月 27 日 老 福 第 145 号 平 成 2 年 7 月

防府市知的障害者生活協力員紹介事業実施要綱

年 支 給 開 始 年 齢 図 特 別 支 給 の 老 齢 厚 生 年 ( 給 料 比 例 部 分 ) 昭 和 29 年 10 月 1 日 生 まれ 以 前 ~ 特 別 支 給 の 退 職 共 済 年 老 齢 厚 生 年 昭 和 25 年 10 月 1 日 生 まれ 以 前 ~ 退 職 共 済 年

児童扶養手当(大阪府)

3 保 険 料 ( 掛 金 )を 納 めていること 原 則 として 初 診 日 月 前 々 月 まで 国 民 年 金 加 入 期 間 全 体 うち 3 分 2 以 上 きち んと 納 めている( 保 険 料 免 除 期 間 も 含 む)ことが 必 要 です 現 在 は 特 例 として 初 診 日 が

Transcription:

2-2-2 公 的 助 成 支 援 の 仕 組 みを 活 用 する 医 療 費 の 自 己 負 担 分 には 上 限 が 設 けられているほか 休 職 している 間 に 生 活 を 支 える 制 度 など さまざまな 助 成 支 援 の 仕 組 み が あります 第 2 部 がんに 向 き 合 う 第 2 章 経 済 的 負 担 と 支 援 について 公 的 助 成 支 援 の 仕 組 みを 活 用 するには 主 な 問 い 合 わせ 先 を 確 認 する( 地 域 の 療 養 情 報 も 併 せてご 活 用 くだ さ い ) がん 診 療 連 携 拠 点 病 院 などのがん 相 談 支 援 センター 各 医 療 機 関 の 相 談 窓 口 ソーシャルワーカー 各 自 治 体 の 相 談 窓 口 (インターネットで 情 報 を 得 られることもありま す )な ど 本 人 と 家 族 の 医 療 介 護 その 他 療 養 生 活 での 支 払 いの 領 収 書 などは なくさないように 保 管 しておく 各 制 度 の 対 象 となる 基 準 には 本 人 だけでなく 家 族 ( 世 帯 )の 所 得 や 状 況 も 関 係 するものもあるので 家 庭 全 体 の 状 況 から 活 用 できる 制 度 はないか 調 べてみる 新 しく 治 療 を 始 めるとき 退 院 したり 療 養 場 所 を 変 えるとき 家 族 の 状 況 が 変 わったりしたとき 転 居 のときなどの 機 会 に 活 用 できる 制 度 について 見 直 してみる 患 者 必 携 わたしの 療 養 手 帳 に 調 べたり 問 い 合 わせたりした 仕 組 みや 窓 口 手 続 きした 助 成 や 支 援 の 記 録 を 残 しておく 患 者 必 携 わたしの 療 養 手 帳 も 併 せてご 活 用 ください 101

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第 2 部 がんに 向 き 合 う 第 2 章 経 済 的 負 担 と 支 援 について 経 済 的 負 担 に 対 する 制 度 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 療 養 費 制 度 医 療 介 護 サービスの 両 方 を 受 けている 方 の 負 担 を 減 らすために 2008 年 4 月 から 始 まった 制 度 です すでに 説 明 したように 公 的 医 療 保 険 には 1ヵ 月 の 自 己 負 担 額 の 限 度 を 定 めた 高 額 療 養 費 制 度 があります 介 護 保 険 でも 同 様 に 高 額 介 護 高 額 介 護 予 防 サービス 費 制 度 が 設 けられています しかし これらの2つの 制 度 を 利 用 しても 高 額 の 医 療 と 介 護 をともに 受 けた 場 合 大 きな 負 担 が 生 じます そこで 医 療 介 護 双 方 にかかった 費 用 について 1 年 間 に 円 まで と 負 担 の 上 限 を 決 めたのがこの 制 度 です この 制 度 の 対 象 となる 方 公 的 医 療 保 険 と 介 護 保 険 の 両 方 を 利 用 している 方 主 な 仕 組 み 1 年 間 (8 月 1 日 から 翌 年 7 月 末 日 まで)にかかった 医 療 費 介 護 費 の 自 己 負 担 ( 保 険 適 用 のもの)が 限 度 額 を 超 えた 場 合 に 利 用 できます 世 帯 全 体 での 医 療 介 護 費 の 合 計 額 が 対 象 になります( 一 定 の 条 件 があ ります) 手 続 きの 窓 口 各 市 区 町 村 役 場 の 介 護 保 険 の 窓 口 加 入 する 公 的 医 療 保 険 の 窓 口 医 療 費 控 除 1 年 間 に 一 定 以 上 の 医 療 費 の 自 己 負 担 があった 場 合 に 税 金 を 軽 減 しま す 税 制 上 の 仕 組 みのため 高 額 療 養 費 制 度 などとは 控 除 の 対 象 となる 医 療 費 や 手 続 きなどが 異 なります 医 療 費 控 除 を 受 けるには 会 社 などの 年 末 調 整 とは 別 に 自 分 で 確 定 申 告 をする 必 要 があります このとき 医 療 費 の 領 収 書 なども 添 付 します この 制 度 の 対 象 となる 方 一 定 の 収 入 がある 全 ての 方 107

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第 2 部 がんに 向 き 合 う 第 2 章 経 済 的 負 担 と 支 援 について 生 活 保 護 病 気 で 仕 事 ができない 収 入 が 乏 しいといった 理 由 で 生 活 が 苦 しい 場 合 に 経 済 的 援 助 を 行 う 制 度 です あらゆる 手 段 を 尽 くしても 最 低 限 度 の 生 活 を 維 持 できないときに 初 めて 適 用 されます 生 活 保 護 の 給 付 には 日 常 生 活 に 必 要 な 費 用 については 生 活 扶 助 必 要 な 医 療 は 医 療 扶 助 必 要 な 介 護 サービスは 介 護 扶 助 というように 種 類 があ ります 申 請 を 行 うと 福 祉 事 務 所 のケースワーカーが 自 宅 を 訪 れ 生 活 や 仕 事 資 産 状 況 などを 調 査 します その 結 果 をもとに 給 付 の 可 否 や その 世 帯 に とって 必 要 な 扶 助 が 決 められます 手 続 きの 窓 口 各 市 区 町 村 役 場 の 福 祉 窓 口 や 福 祉 事 務 所 医 療 費 や 生 活 資 金 などを 借 りる 生 活 福 祉 資 金 貸 付 制 度 低 所 得 者 世 帯 障 害 者 世 帯 介 護 を 要 する 方 のいる 高 齢 者 世 帯 に 都 道 府 県 の 社 会 福 祉 協 議 会 が 生 活 福 祉 資 金 として 貸 し 付 ける 制 度 です 貸 付 資 金 の 種 類 として 総 合 支 援 資 金 福 祉 資 金 教 育 支 援 資 金 不 動 産 担 保 型 生 活 資 金 の4 種 類 があり 用 途 別 に 貸 付 の 条 件 ( 貸 付 限 度 額 据 置 期 間 償 還 期 限 貸 付 利 子 連 帯 保 証 人 )が 設 けられています 手 続 きの 窓 口 各 市 区 町 村 の 社 会 福 祉 協 議 会 111

年 金 などからの 支 給 障 害 年 金 ( 障 害 基 礎 年 金 障 害 厚 生 年 金 ) 病 気 などで 重 度 の 障 害 が 残 った65 歳 未 満 の 方 に 年 金 を 早 くから 支 給 す いんとう る 制 度 です 人 工 肛 門 の 造 設 や 咽 頭 部 摘 出 を 受 けた 方 のほか 日 常 生 活 で 介 助 が 不 可 欠 だったり 生 活 や 仕 事 に 著 しい 制 限 を 受 ける 状 態 になった 方 で 受 給 できることがあります 加 入 している 年 金 保 険 によって 障 害 基 礎 年 金 ( 国 民 年 金 ) 障 害 厚 生 年 金 ( 厚 生 年 金 )に 分 かれます 障 害 基 礎 年 金 は 障 害 等 級 1 2 級 が 対 象 ですが 障 害 厚 生 年 金 は1~3 級 までとなっています なお 障 害 等 級 は 身 体 障 害 者 手 帳 の 等 級 とは 異 なり 手 続 きも 別 に 行 う 必 要 があります そのほか 原 則 としていずれかの 年 金 に 加 入 中 に 障 害 を 負 った 方 保 険 料 を 一 定 期 間 納 めていることなどの 要 件 を 満 たしている 必 要 があります な お 障 害 基 礎 年 金 は 20 歳 未 満 または60 歳 以 上 65 歳 未 満 の 方 でも 条 件 が 合 えば 対 象 になります 手 続 きの 窓 口 障 害 基 礎 年 金 各 市 区 町 村 役 場 の 国 民 年 金 の 窓 口 障 害 厚 生 年 金 職 場 の 担 当 年 金 事 務 所 共 済 組 合 事 務 局 障 害 手 当 金 障 害 手 当 金 ( 一 時 金 )は 厚 生 年 金 の 加 入 者 が 対 象 です 障 害 年 金 の 対 象 に ならない 軽 度 の 障 害 を 負 った 方 に 一 度 だけ 支 給 されるものです 手 続 きの 窓 口 職 場 の 担 当 年 金 事 務 所 共 済 組 合 事 務 局 112

第 2 部 がんに向き合う 第 2 章 経済的負担と支援について そのほかの助成制度 高額介護 高額介護予防サービス費 介護保険サービスを利用した場合 サービス料の1割を自己負担しますが その額が高くなった場合は助成する制度があります 1ヵ月に支払う自己負担 の上限額が定められていて 超過分の費用は後日払い戻される仕組みです この制度の適用対象になると 各市区町村役場から通知があります それ に従って申請を行うと 1 2ヵ月後に超過分の費用が払い戻されます 一度申請すれば 次回以降は手続きの必要はありません 手続きの窓口 各市区町村役場の介護保険窓口 身体障害者手帳 身体障害者手帳は 身体に障害が残った方の日常生活の不自由を補うた めに さまざまな助成 支援を受けられるようにするものです 人工肛門や ぼうこう 人工膀胱を造設したり 咽頭部を摘出した方などが対象になります 利用できる助成 支援には 人工肛門や人工膀胱などの補装具や 会話 補助装置や介護用のベッドなど日常生活用具などの支給 貸与 税金の減 額免除 公共交通機関運賃の免除 割引などがあります ただし 手帳は 障害の種類や程度などによって1 6級に区分され 級によって受けられる 助成が変わります 原則として障害の状態が固定してから申請手続きを行いますが 障害の 内容によってはすぐに申請できる場合もあります 申請には 都道府県知事に 指定された医師に 診断書を作成してもらう必要があります 手続きの窓口 各市区町村役場の窓口 福祉事務所 i 関連情報 P29 がん相談支援センターにご相談ください 113