第 20 回 圧 力 容 器 規 格 委 員 会 議 事 録 Ⅰ. 日 時 : 平 成 24 年 2 月 27 日 ( 月 ) 14:00~17:00 Ⅱ. 場 所 : 高 圧 ガス 保 安 協 会 第 2,3 会 議 室 Ⅲ. 出 席 者 ( 順 不 同 敬 称 略 ): 委 員 長 : 小 林 副 委 員 長 :- 委 員 : 鴻 巣 寺 田 山 本 青 山 後 藤 田 原 酒 井 能 登 井 川 矢 野 阿 部 坂 倉 荒 川 笹 井 M E T I:- アソシエート:- K H K: 鈴 木 ( 好 ) 森 永 磯 村 富 岡 小 山 田 鈴 木 ( 利 ) 梶 山 Ⅳ. 議 題 : (1) 前 回 議 事 録 確 認 (2) 安 全 係 数 2.4 の 技 術 基 準 案 の 審 議 (コメント 対 応 ) (3) 安 全 係 数 2.4 の 技 術 基 準 案 の 審 議 ( 委 員 会 コメント 対 応 ) (4) 安 全 係 数 2.4 の 技 術 基 準 案 の 審 議 ( 残 課 題 対 応 ) (5)その 他 (ねじ 構 造 の 強 度 設 計 指 針 の 見 直 しについて) Ⅴ. 配 布 資 料 : 20 資 料 1 第 19 回 圧 力 容 器 規 格 委 員 会 議 事 録 ( 案 ) 20 資 料 2 コメント 及 びコメント 対 応 20 資 料 3 委 員 会 コメント 及 び 対 応 20 資 料 4 附 属 書 Ⅰ 溶 接 継 手 の 機 械 試 験 参 考 資 料 1: 特 定 設 備 における 安 全 係 数 2.4 の 技 術 基 準 ( 差 し 替 え 資 料 ) 参 考 資 料 2:ねじ 構 造 の 強 度 設 計 指 針 ( 委 員 会 配 布 用 ) -1-
Ⅵ. 議 事 概 要 : 1. 議 題 (1) 前 回 議 事 録 確 認 委 員 会 成 立 条 件 の 確 認 資 料 確 認 等 の 後 20 資 料 1 に 基 づき 第 19 回 委 員 会 議 事 録 ( 案 )の 内 容 につき 審 議 を 行 った 特 段 のコメントはなく 出 席 委 員 全 員 の 賛 成 により 可 決 された 2. 議 題 (2) 安 全 係 数 2.4の 技 術 基 準 案 の 審 議 (コメント 対 応 ) 20 資 料 2 及 び 参 考 資 料 1 に 基 づき 委 員 から 寄 せられたコメントを 踏 まえ 修 正 した 安 全 係 数 2.4 基 準 案 につき 審 議 を 行 った 1) 溶 接 継 手 の 使 用 制 限 (20 資 料 2 コメントNo8 及 び9 KHKS 修 正 案 のP43 ) 事 務 局 より 6.2.2 f)の 表 6.6 は 表 6.3 に 修 正 するが 修 正 版 は 再 提 出 するとの 説 明 があった また 図 6.2 のNo7 及 びNo8 の 図 中 におけるt1 の 寸 法 が 示 されておらず 最 大 ビード 寸 法 ではないかと 指 摘 については 確 認 中 であり 次 回 修 正 案 を 示 すとの 説 明 が あった 2) 鏡 板 の 形 状 (20 資 料 2 コメントNo13 参 考 資 料 1 のP84) 事 務 局 より 7.3( 鏡 板 の 形 状 )c) 備 考 欄 のPはhの 誤 りとの 指 摘 に 基 づき 修 正 案 を 作 成 したが 正 しく 修 正 できていないので 再 度 修 正 案 を 提 示 するとの 説 明 があった 3) 試 験 要 領 (20 資 料 2 コメントNo14 KHKS 修 正 案 のP91) a) 水 圧 試 験 時 に 試 験 圧 力 の1/1.43 まで 降 圧 するとあるが 試 験 圧 力 から 設 計 圧 力 まで 降 圧 して 検 査 する としてはどうか 事 務 局 としては 以 下 の 2 点 を 踏 まえた 修 正 案 を 作 成 の 上 次 回 提 出 することとした い 1 耐 圧 試 験 圧 力 の 設 定 は 8.2.31)に 規 定 の 通 り 行 う 2 耐 圧 試 験 の 検 査 においては 設 計 圧 力 に 温 度 補 正 項 を 考 慮 した 圧 力 (=PD σt/ σa) 以 上 の 圧 力 を 保 持 した 状 態 で 異 常 の 有 無 を 確 認 する 以 上 の 審 議 の 結 果 8.2.2 項 は 事 務 局 が 再 修 正 案 を 提 出 し 次 回 審 議 することとなっ た 4) 加 工 の 検 査 の 方 法 ( 参 考 資 料 1 の P95 ) 9.3 項 の6)で 非 破 壊 試 験 機 とあるが 非 破 壊 試 験 成 績 書 の 間 違 いではないかとの 指 摘 があった 事 務 局 で5.4 項 (ハブ 付 フランジ 及 びハブ 付 の 管 板 又 は 平 行 板 の 加 工 及 び 検 査 )の 規 定 を 確 認 の 上 9.3 項 については 再 検 討 することとなった 5) 溶 接 後 熱 処 理 の 方 法 ( 参 考 資 料 1 の H-3 ) a) 単 位 について hr と 時 間 インチ と 25mm が 混 在 しており 不 整 合 なの で 統 一 してはどうかとの 指 摘 があり 統 一 することとした b) 熱 処 理 の 方 法 について JIS Z 3700 を 引 用 し 異 なる 点 のみ 特 記 する 方 式 としては -2-
どうかとの 意 見 があった JIS B 8266 8267 でJIS Z 3700 を 引 用 する 改 正 が 行 わ れた 後 本 基 準 においても 引 用 することとし 現 時 点 では 修 正 しないこととした 3. 議 題 (3) 安 全 係 数 2.4の 技 術 基 準 案 の 審 議 ( 委 員 会 コメント 対 応 ) 20 資 料 3 及 び 参 考 資 料 1 に 基 づき 前 回 委 員 会 にて 指 摘 があった 点 を 修 正 した 安 全 係 数 2.4 基 準 案 につき 審 議 を 行 った 1) 試 験 板 又 は 試 験 片 の 熱 処 理 (20 資 料 3 (1)) 3.4.4 項 に 対 する 規 定 修 正 案 を 提 示 したが 同 様 の 趣 旨 で 3.4.3 項 ( 機 械 試 験 片 の 採 取 方 法 )についても 修 正 が 必 要 であるため 3.4.3 項 の 修 正 案 も 含 め 次 回 委 員 会 で 検 討 することとした 2) 組 合 せ 荷 重 に 対 する 評 価 (20 資 料 3 (2)) a)4.2.5 項 の 備 考 で 一 時 的 に 作 用 する 荷 重 とは 次 の1) 又 は2)による とあるが 1) と 2)の 荷 重 条 件 が 重 複 した 場 合 も 一 時 的 に 作 用 する 荷 重 と 扱 うので 又 は ではな く 及 び とした 方 が 良 いのではないか 及 び に 修 正 することとする b)4.2.5 項 の 項 題 で 組 合 せ 荷 重 に 対 する 評 価 とあるが 4.2 項 は 許 容 応 力 を 示 した 項 なので 組 合 せ 荷 重 に 対 する 許 容 応 力 とする c) 評 価 という 用 語 は 使 用 しないこととし 以 下 の 修 正 を 行 う 1 4.2.5 項 の 頭 書 きで 設 計 温 度 における 評 価 は 設 計 温 度 における 許 容 応 力 に 修 正 する 24.2.5 項 のc) 及 びd)で 組 合 せ 荷 重 の 評 価 は 組 合 せ 荷 重 に 修 正 する 3) 応 力 解 析 による 強 度 評 価 (20 資 料 3 (3)) a)4.18b) 項 で 応 力 及 び 応 力 強 さの 計 算 は JISB8266 附 属 書 8 によるとあるが こ れは 応 力 解 析 を 行 う 場 合 には JIS B 8266 の 安 全 係 数 3.0 の 許 容 値 で 評 価 すると いう 意 図 なのか 4.18 e) 項 で 安 全 係 数 2.4 の 許 容 値 を 使 用 することを 示 しているが わかりにくい ので 材 料 の 設 計 温 度 における 許 容 引 張 応 力 の 値 を 本 基 準 の 附 属 書 A における 材 料 の 設 計 温 度 における 許 容 引 張 応 力 の 値 等 の 表 現 に 修 正 する b) 応 力 解 析 における 応 力 強 さについて JIS B 8266 はトレスカを 用 いているが 本 基 準 の 公 式 による 設 計 における 組 合 せ 荷 重 の 評 価 ではミーゼスを 用 いる 方 向 である 解 析 はいずれか 一 方 に 統 一 する 必 要 があるのではないか 応 力 強 さの 項 ( f) 項 )を 追 加 し 応 力 強 さについて 規 定 してはどうか JIS B 8266 はトレスカを 用 いていることもあり ミーゼスとトレスカのいずれを 用 いても 良 いと してはどうか ASME 規 格 との 整 合 を 図 った 結 果 本 基 準 案 の 公 式 による 設 計 における 内 圧 に 対 す る 評 価 ではトレスカを 組 合 せ 荷 重 の 評 価 ではミーゼスを 用 いる 方 向 としている ト レスカかミーゼスかいずれか 一 方 に 統 一 するのが 望 ましいものの 基 準 案 の 中 で 既 に 統 一 を 図 っていないことも 考 慮 すべきではないか c)4.18c) 項 で 応 力 強 さの 許 容 限 界 はJISB8266 附 属 書 8 の2.3 によるとあるが JIS -3-
B 8266 では K( 応 力 補 正 項 )の 値 が1.2 である 本 基 準 で 引 用 する 場 合 には 当 該 係 数 を1.5 に 修 正 して 使 用 するべきではないか JISB8266 の 内 容 を 確 認 し 再 検 討 する d) 評 価 という 用 語 は 使 用 しないこととし 4.18 の 題 は 応 力 解 析 による 強 度 評 価 を 応 力 解 析 における 許 容 限 界 に 4.18 の 柱 書 きの 解 析 方 法 及 び 解 析 結 果 の 評 価 は を 解 析 方 法 は 等 に 修 正 する 以 上 の 審 議 の 結 果 JIS B 8266 附 属 書 8 を 引 用 するため 応 力 解 析 における 応 力 強 さは 原 則 トレスカとする 一 方 ミーゼスを 用 いてもよいとする 方 向 で 案 をまとめること とした なお 許 容 限 界 を 変 更 することに 伴 い 使 用 条 件 の 補 正 や 追 加 等 が 必 要 でない か 再 検 討 し 次 回 審 議 することとなった 4) 溶 接 士 及 び 溶 接 オペレータの 資 格 (20 資 料 3 (4)) 自 動 溶 接 士 に 対 し 溶 接 士 ( 手 動 )の 資 格 は 当 てはまらないため 案 2 の 事 務 局 修 正 案 を 採 用 するとしたいとの 意 見 があり その 方 向 で 検 討 することとした 5) 疲 労 評 価 について(20 資 料 3 (6)) a) 疲 労 解 析 の 免 除 規 定 は JISB8266 とASMESec ⅧDiv.2 の 規 定 に 違 いはあるのか 基 本 的 に 違 いはない b)4.16.3 c) 項 に 示 されているEN の 簡 易 評 価 方 式 では 圧 力 変 動 による 荷 重 しか 対 応 できないのではないか その 通 りであるが その 検 討 だけで 十 分 な 場 合 には 簡 易 的 に 疲 労 評 価 できるメリッ トを 重 視 して 本 規 定 は 残 しておきたいと 考 えている EN の 規 定 を 全 て 取 り 入 れるなら 設 けても 構 わないと 考 えるが EN の 簡 易 評 価 方 式 は 溶 接 継 手 の 評 価 (hotspot の 評 価 )であり 応 力 集 中 係 数 の 箇 所 だけを 引 用 する のは 誤 りではないか c)ノズル 付 根 部 における 外 荷 重 に 対 する 評 価 で 使 用 実 績 の 多 い WRC V10-107 の 規 定 (いわゆるバイラード 法 )を 盛 り 込 むか 検 討 の 必 要 があるのではないか d)ミーゼスよりトレスカで 評 価 する 方 が 簡 便 なので 応 力 解 析 での 評 価 は トレスカ ミーゼスの 両 方 を 認 めることを 応 力 解 析 の 項 (4.18 項 )で 明 記 してはどうか e)4.16.1 項 で 一 時 的 な 繰 返 し 荷 重 は 疲 労 解 析 の 対 象 外 とするとあり 地 震 による 繰 り 返 し 荷 重 を 対 象 外 とするとする 案 だが 解 析 の 対 象 に 含 めるべきではないか 原 子 力 の 分 野 では 地 震 荷 重 による 疲 労 を 考 慮 しており またビル 建 設 の 分 野 では 風 荷 重 による 疲 労 を 考 慮 している 昨 今 の 社 会 的 状 況 で 地 震 荷 重 については 解 析 しな いと 断 じるのは 行 き 過 ぎではないか 疲 労 解 析 で 検 討 すべき 荷 重 は 使 用 者 から 提 示 される 使 用 者 設 計 仕 様 書 で 明 記 される ため そちらに 委 ねてはどうか 疲 労 の 検 討 は 通 常 毎 日 の 圧 力 変 動 がある 場 合 に 考 慮 するものであり 地 震 荷 重 は 考 えなくても 良 いのではないか 安 全 係 数 を 下 げている 本 基 準 においては 強 度 評 価 すべき 荷 重 は 例 外 なく 考 慮 し 適 切 に 評 価 すべきではないか -4-
以 上 の 審 議 の 結 果 以 下 の 方 向 で 再 検 討 することとした f) 原 則 として 一 時 的 な 繰 返 し 荷 重 は 疲 労 解 析 の 対 象 外 として 構 わないが 設 備 の 使 用 期 間 内 に 無 視 できない 程 度 の 繰 返 し 荷 重 が 加 わる 場 合 には 地 震 荷 重 に 限 らず 疲 労 検 討 を 考 慮 するよう 規 定 することする g) 疲 労 解 析 は JISB8266 を 引 用 するため 原 則 トレスカを 用 いることとするが ASME が 採 用 しているミーゼスを 用 いても 良 いことを 規 定 することとした 6) 原 案 に 追 加 で 取 り 入 れる 規 定 について(20 資 料 3 (6)) 前 回 委 員 会 にて 提 示 された19 資 料 4-1 に 示 された 原 案 に 追 加 で 取 り 入 れる 規 定 に ついて 各 委 員 より 特 にコメントはないので 提 示 案 のまま 取 り 入 れることとした 次 回 委 員 会 までに 内 容 を 確 認 しコメントがあれば 事 務 局 まで 連 絡 し 対 応 することとした 4. 議 題 (4) 安 全 係 数 2.4の 技 術 基 準 案 の 審 議 ( 残 課 題 対 応 ) 20 資 料 4 及 びKHKS 修 正 案 に 基 づき 安 全 係 数 2.4 のKHKS 修 正 案 の 残 課 題 対 応 に つき 審 議 を 行 った 1) 衝 撃 試 験 の 方 法 及 び 破 壊 靱 性 試 験 (KHKS 修 正 案 の G.4.2) a)khks 修 正 案 のPG-14 及 びPG-15 でG.4.2 が2つあるので 修 正 する b)20 資 料 4 のPI-3 における 図 I.2 は 衝 撃 試 験 用 の 試 験 片 採 取 位 置 を 示 した 図 であり 破 壊 靱 性 試 験 用 の 試 験 片 採 取 位 置 は 異 なるのではないか 別 添 7 の 規 定 等 を 確 認 する c)g.4.2b)に 示 す 破 壊 靱 性 試 験 の 閾 値 である132MPa mの 値 の 出 典 はなにか ASME である 以 上 の 審 議 の 後 規 定 案 を 修 正 し 再 度 提 示 することとした 2)ミクロ 試 験 (20 資 料 4 のI.3.5) a)i.3.5b) 項 で 健 全 な 組 織 を 示 していること とあるが 欠 陥 がなく 異 常 のないこと に 修 正 してはどうか b) 熱 処 理 を 行 う 場 合 は 最 終 熱 処 理 後 の 状 態 で 観 察 するのか その 通 りである 以 上 の 審 議 の 後 規 定 案 を 修 正 し 再 度 提 示 することとした 3)その 他 次 回 委 員 会 にて 応 力 解 析 を 含 めた 最 終 版 の 原 案 を 提 示 するので その 他 コメントが ある 場 合 にあっては 3/22 までに 事 務 局 までコメントすることとする 5. 議 題 (5)その 他 1)ねじ 構 造 の 強 度 設 計 指 針 の 見 直 しについて 今 回 の 委 員 会 で 配 布 した 設 計 指 針 に 対 し 3/22 までに 事 務 局 までコメントすること とし コメント 内 容 を 踏 まえ 次 回 委 員 会 で 見 直 しの 方 向 を 審 議 することとした -5-
2) 次 回 委 員 会 次 回 委 員 会 は 4/27( 金 ) 14:00 ~17:00 となった 以 上 -6-