異 議 申 立 人 が 主 張 する 異 議 申 立 ての 理 由 は 異 議 申 立 書 の 記 載 によると おおむね 次 のとおりである 1 処 分 庁 の 名 称 の 非 公 開 について 本 件 審 査 請 求 書 等 について 処 分 庁 を 非 公 開 とする 処 分 は 秋 田 県



Similar documents
答申第585号

答申書

Microsoft Word - 諮問第82号答申(決裁後)

Microsoft Word - 公表用答申422号.doc

(2) 保 育 料 等 減 免 措 置 に 関 する 調 書 (3) 地 方 税 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 226 号 ) 第 5 条 第 2 項 第 1 号 に 規 定 する 市 町 村 民 税 の 課 税 の 状 況 を 証 明 する 書 類 又 は 生 活 保 護 法 ( 昭 和

Microsoft Word - 答申第143号.doc

別 紙

長 は10 年 ) にすべきことを 求 める ⑸ 改 善 意 見 として 事 務 引 継 書 にかかる 個 別 フォルダーの 表 示 について 例 えば 服 務 休 暇 全 般 ( 事 務 引 継 書 を 含 む) といったように 又 は 独 立 した 個 別 フォルダーとして 説 明 を 加 え

Microsoft Word - 19年度(行情)答申第081号.doc

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

公文書非公開決定処分に関する諮問について(答申)

Microsoft Word - 2 答申概要.doc

<4D F736F F D2095BD90AC E D738FEE816A939A905C91E D862E646F63>

Microsoft Word - 19年度(行情)答申第076号.doc

財団法人山梨社会保険協会寄付行為

財団法人○○会における最初の評議員の選任方法(案)

特 定 が 必 要 であり, 法 7 条 の 裁 量 的 開 示 を 求 める 第 3 諮 問 庁 の 説 明 の 要 旨 1 本 件 開 示 請 求 について 本 件 開 示 請 求 は, 処 分 庁 に 対 して, 特 定 法 人 が 大 森 税 務 署 に 提 出 した, 特 定 期 間 の

1

スライド 1

< F2D939A905C91E633378D862E6A7464>

<4D F736F F D B3817A8E9096E291E D86939A905C>

< F2D CA795F18CB48D E B835E816A20>

Microsoft Word - H22.4.1市費産休・育休臨任要綱.doc

Microsoft Word - 19年度(行個)答申第94号.doc

弁護士報酬規定(抜粋)

2004年度第2回定期監査(学校)事情聴取事項

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

Taro-01 議案概要.jtd

t-149.xdw

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

<4D F736F F D2095BD90AC E D738FEE816A939A905C91E D862E646F63>

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

定款

した 開 示 決 定 等 に 当 たっては, 法 11 条 を 適 用 して, 平 成 23 年 5 月 13 日 まで 開 示 決 定 等 の 期 限 を 延 長 し, 同 年 4 月 11 日 付 け 防 官 文 第 号 により,1 枚 目 を 一 部 開 示 した そして, 同 年

後 にまで 及 んでおり(このような 外 部 研 究 資 金 を 以 下 契 約 理 由 研 究 という ) かつ その 者 が 退 職 後 も 引 き 続 き 研 究 代 表 者 となることを 研 究 所 が 認 める 場 合 とし 理 事 室 の 命 を 受 けて 発 議 書 ( 別 に 定 め

示 とする 原 処 分 を 行 ったところ 異 議 申 立 てが 提 起 されたものである なお, 本 件 対 象 文 書 の 一 部 開 示 決 定 に 係 る 審 査 会 への 諮 問 は2 度 目 であ り, 前 回 の 一 部 開 示 決 定 について,その 決 定 は 妥 当 である 旨

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

Microsoft Word - 20年度(行個)答申第2号.doc

m07 北見工業大学 様式①

人 に 使 用 される 者 としての 勤 続 期 間 を 当 該 職 員 となつた 者 の 職 員 としての 勤 続 期 間 に 通 算 することと 定 められている 法 人 に 限 る )をいう 3 第 一 項 の 退 職 手 当 通 算 予 定 職 員 とは 任 命 権 者 又 はその 委 任

鳥 取 国 民 年 金 事 案 177 第 1 委 員 会 の 結 論 申 立 人 の 昭 和 37 年 6 月 から 38 年 3 月 までの 国 民 年 金 保 険 料 については 納 付 していたものと 認 められることから 納 付 記 録 を 訂 正 することが 必 要 である 第 2 申

27-045人事規程270401

国立大学法人 東京医科歯科大学教職員就業規則

第 3 章 会 員 ( 会 員 の 資 格 ) 第 5 条 協 会 の 会 員 は 協 会 の 目 的 に 賛 同 して 入 会 した 次 の 各 号 に 掲 げる 者 とする (1) 軽 種 馬 を 生 産 する 者 (2) 軽 種 馬 を 育 成 する 者 (3) 馬 主 (4) 調 教 師 (

3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

4-3-4共立蒲原総合病院組合職員の育児休業等に関する条例

Microsoft Word 第1章 定款.doc

Speed突破!Premium問題集 基本書サンプル

< F2D E C68CC2816A939A905C91E630378D862E6A>

第 9 条 の 前 の 見 出 しを 削 り 同 条 に 見 出 しとして ( 部 分 休 業 の 承 認 ) を 付 し 同 条 中 1 日 を 通 じて2 時 間 ( 規 則 で 定 める 育 児 休 暇 を 承 認 されている 職 員 については 2 時 間 から 当 該 育 児 休 暇 の

(3) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 5 年 月 日 現 在 ) 決 定 初 任 給 採 用 年 経 過 後 給 料 月 額 大 学 卒 7, 8, 一 般 行 政 職 短 大 卒 9,8 6, 高 校 卒, 8,5 () 職 員 の 経 験 年 数 別 学 歴 別 平 均 給 料

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

旭 川 国 民 年 金 事 案 651 第 1 委 員 会 の 結 論 申 立 人 の 昭 和 58 年 2 月 から59 年 10 月 までの 期 間 及 び 平 成 11 年 4 月 から 同 年 11 月 までの 期 間 の 付 加 保 険 料 については 納 付 していたものと 認 められ

老発第    第 号

諮 問 庁 の 説 明 は, 理 由 説 明 書 によると,おおむね 以 下 のとおりである 1 行 政 文 書 開 示 請 求 の 対 象 となった 文 書 開 示 請 求 の 内 容 は, 国 家 公 務 員 総 合 職 採 用 試 験 合 格 者 による 官 庁 訪 問 において, 公 正 取

< C8EAE81698B4C93FC8FE382CC97AF88D38E968D CA8E86816A2E786C73>

( 参 考 ) 国 家 戦 略 特 別 区 域 法 ( 平 成 25 年 法 律 第 107 号 )( 抄 ) 国 家 戦 略 特 別 区 域 法 及 び 構 造 改 革 特 別 区 域 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 27 年 法 律 第 56 号 ) による 改 正 後 (

む )の 規 定 は 同 令 第 二 百 六 十 三 条 第 一 項 に 規 定 する 申 告 書 と 併 せて 提 出 する 復 興 特 別 所 得 税 申 告 書 について 準 用 する 2 法 第 十 七 条 第 一 項 第 三 号 に 規 定 する 政 令 で 定 める 金 額 は 所 得

第 7 条 職 員 の 給 与 に 関 する 規 程 ( 以 下 給 与 規 程 という ) 第 21 条 第 1 項 に 規 定 す るそれぞれの 基 準 日 に 育 児 休 業 している 職 員 のうち 基 準 日 以 前 6 月 以 内 の 期 間 にお いて 在 職 した 期 間 がある 職

を 行 わなければならない 適 正 な 運 用 方 針 を 厳 格 に 運 用 することによっては じめて 人 がみだりにその 容 ぼう 等 を 撮 影 されない 自 由 や 権 利 の 保 護 と 犯 罪 発 生 の 抑 止 という 防 犯 カメラの 設 置 目 的 との 調 和 が 実 現 され

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

< F2D C93FA967B91E5906B8DD082CC94ED8DD0>

(3) 育 児 休 業 (この 号 の 規 定 に 該 当 したことにより 当 該 育 児 休 業 に 係 る 子 について 既 にし たものを 除 く )の 終 了 後 3 月 以 上 の 期 間 を 経 過 した 場 合 ( 当 該 育 児 休 業 をした 教 職 員 が 当 該 育 児 休 業


件名

企 画 課 企 画 部 満 了 2 55 総 務 部 企 画 室 設 置 認 可 学 部 佐 賀 大 学 附 属 図 書 館 医 学 分 館 設 置 申 請 書 企 画 室 企 画 調 査 係 2004/4/1 30 年 2005/4/1 2035/3/31 ファイル 事 務 室 企 画 部 企 画

定 款

<4D F736F F D208E9197BF A955B895E93AE82CC8B4B90A C982C282A282C42E646F6378>

別記

<4D F736F F D F582CC88E78E998B788BC C98AD682B782E92E646F63>

Taro-08国立大学法人宮崎大学授業

東近江行政組合職員の育児休業等に関する条例


認 し 通 常 の 立 入 検 査 に 際 しても 許 可 内 容 が 遵 守 されていることを 確 認 するこ と 2 学 校 薬 剤 師 業 務 の 兼 任 学 校 薬 剤 師 の 業 務 を 兼 任 する 場 合 の 取 扱 いは 次 のとおりとする (1) 許 可 要 件 1 薬 局 等 の

1 育 児 休 業 代 替 任 期 付 職 員 ( 一 般 事 務 職 )とは 育 児 休 業 代 替 任 期 付 職 員 とは 一 般 の 職 員 が 育 児 休 業 を 取 得 した 際 に 代 替 職 員 とし て 勤 務 する 職 員 です 一 般 事 務 職 については 候 補 者 として

住 民 監 査 請 求 に 係 る 監 査 結 果 第 1 請 求 の 受 付 1 請 求 の 受 付 日 平 成 25 年 10 月 15 日 2 請 求 人 ( 省 略 ) 3 請 求 の 趣 旨 ( 原 文 のまま 掲 載 ) 請 求 の 要 旨 阿 波 町 大 道 北 54 番 地 1 と

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

<817993FA967B8E E A E815B817A B F976C8EAE82502D322E786C73>

Microsoft Word - 制度の概要_ED.docx

公平委員会設置条例

2 特 別 給 人 事 委 員 会 の 勧 告 区 分 民 間 の 支 給 割 公 務 員 の 支 給 格 差 勧 告 年 間 支 給 数 合 A 数 B A-B ( 改 定 数 ) 年 度 ( 注 ) 民 間 の 支 給 割 合 は 民 間 事 業 所 で 支 払 われた 賞 与 等 の 特 別

者 が 在 学 した 期 間 の 年 数 を 乗 じて 得 た 額 から 当 該 者 が 在 学 した 期 間 に 納 付 すべき 授 業 料 の 総 額 を 控 除 した 額 を 徴 収 するものとする 3 在 学 生 が 長 期 履 修 学 生 として 認 められた 場 合 の 授 業 料 の

鹿 児 島 厚 生 年 金 事 案 600 第 1 委 員 会 の 結 論 申 立 人 は 申 立 期 間 に 係 る 脱 退 手 当 金 を 受 給 していないものと 認 められるこ とから 申 立 期 間 に 係 る 脱 退 手 当 金 の 支 給 の 記 録 を 訂 正 することが 必 要 で

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

平成28年岩手県条例第8号

ず 第 1 段 階 目 の 選 抜 に 係 る 額 は4,000 円 とし 第 2 段 階 目 の 選 抜 に 係 る 額 は13,000 円 と する 4 第 1 項 に 規 定 する 幼 稚 園 小 学 校 及 び 中 学 校 並 びに 特 別 支 援 学 校 の 小 学 部 中 学 部 及 び

 

Taro-29職員退職手当支給規程

学校教育法施行令・施行規則等の改正について

からないから,これを 明 らかにしてもらうために 審 査 請 求 をする (2) 意 見 書 ア 本 件 不 開 示 情 報 が 開 示 されることによって,1 公 共 の 安 全 と 秩 序 の 維 持 に 支 障 が 生 じるかどうか( 法 5 条 4 号 ),2 大 阪 高 等 検 察 庁 及

( 会 員 の 資 格 喪 失 ) 第 8 条 会 員 が 次 のいずれか に 該 当 する 場 合 には その 資 格 を 喪 失 する (1) 退 会 したとき (2) 成 年 被 後 見 人 又 は 被 保 佐 人 となったとき (3) 死 亡 し 若 しくは 失 踪 宣 告 を 受 け 又

2 条 例 の 概 要 (1) 趣 旨 この 条 例 は 番 号 利 用 法 第 9 条 第 2 項 に 基 づく 個 人 番 号 の 利 用 に 関 し 必 要 な 事 項 を 定 めます (2) 定 義 この 条 例 で 規 定 しようとする 用 語 の 意 義 は 次 のとおりです 1 個 人

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

<4D F736F F D F303088A4926D8CA78E8497A EF68BC697BF93998C798CB895E28F958BE08CF D6A2E646F63>

<4D F736F F D208CF689768ED C8FE395FB978E8CEA8BA689EF814592E88ABC2E646F63>

Microsoft Word - 不正アクセス行為の禁止等に関する法律等に基づく公安

別紙3

Transcription:

諮 問 庁 : 秋 田 県 知 事 諮 問 日 : 平 成 19 年 5 月 17 日 ( 諮 問 第 89 号 ) 答 申 日 : 平 成 19 年 11 月 16 日 ( 答 申 第 51 号 ) 事 件 名 : 国 民 健 康 保 険 審 査 会 に 係 る 文 書 の 部 分 公 開 決 定 処 分 に 対 する 異 議 申 立 てに 関 する 件 答 申 第 1 審 査 会 の 結 論 秋 田 県 知 事 ( 以 下 実 施 機 関 という )が 国 民 健 康 保 険 審 査 会 に 関 する 文 書 ( 以 下 本 件 対 象 文 書 という )について 非 公 開 とした 部 分 のうち 別 紙 記 載 28~30の 文 書 ( 以 下 本 件 旅 行 命 令 伺 等 という )に 記 載 さ れた 帰 着 地 を 非 公 開 とした 処 分 は 妥 当 であるが 別 紙 記 載 1~4 6~ 8 11 及 び13~19の 文 書 ( 以 下 本 件 審 査 請 求 書 等 という )に 記 載 された 処 分 庁 の 名 称 及 び 本 件 旅 行 命 令 伺 等 に 記 載 された 用 務 先 名 称 は 公 開 すべきである なお 異 議 申 立 人 は 本 件 対 象 文 書 のうち 処 分 庁 の 名 称 用 務 先 名 称 帰 着 地 以 外 の 部 分 を 非 公 開 とした 処 分 については 異 議 を 申 し 立 てていな いことから 当 審 査 会 では 判 断 しない 第 2 異 議 申 立 人 の 主 張 の 要 旨 本 件 異 議 申 立 ての 趣 旨 は 本 件 対 象 文 書 に 関 して 実 施 機 関 が 平 成 19 年 4 月 23 日 付 け 長 寿 -286により 行 った 部 分 公 開 決 定 について その 取 消 し を 求 めるというものである - 1 -

異 議 申 立 人 が 主 張 する 異 議 申 立 ての 理 由 は 異 議 申 立 書 の 記 載 によると おおむね 次 のとおりである 1 処 分 庁 の 名 称 の 非 公 開 について 本 件 審 査 請 求 書 等 について 処 分 庁 を 非 公 開 とする 処 分 は 秋 田 県 情 報 公 開 条 例 ( 以 下 条 例 という )6 条 1 項 1 号 ただし 書 ( 一 )に 規 定 す る 法 令 等 の 規 定 により 又 は 慣 行 として 公 にされ 又 は 公 にすることが 予 定 されているもの 及 び 同 号 ただし 書 ( 二 )に 規 定 する 公 務 員 等 の 職 務 の 遂 行 に 係 る 情 報 のうち 当 該 公 務 員 の 職 氏 名 並 びに 当 該 職 務 の 遂 行 の 内 容 に 係 る 情 報 と 思 われることから これを 同 号 本 文 にいう 個 人 情 報 とし て 非 公 開 にした 処 分 は 違 法 であるから 取 り 消 しを 求 める 2 用 務 先 名 称 帰 着 地 の 非 公 開 について 本 件 旅 行 命 令 伺 等 について 用 務 先 名 称 帰 着 地 を 非 公 開 とする 処 分 は 条 例 6 条 1 項 1 号 ただし 書 ( 二 )に 規 定 する 公 務 員 等 の 職 務 の 遂 行 に 係 る 情 報 のうち 当 該 公 務 員 の 職 氏 名 並 びに 当 該 職 務 の 遂 行 の 内 容 に 係 る 情 報 及 び 同 号 ただし 書 ( 三 )に 規 定 する 予 算 の 執 行 を 伴 う 情 報 で 公 開 しても 個 人 の 権 利 利 益 を 不 当 に 害 するおそれがないと 認 められるもの にあたると 思 われるから これを 同 号 本 文 にいう 個 人 情 報 として 非 公 開 に した 処 分 は 違 法 であるから 取 り 消 しを 求 める 第 3 諮 問 庁 の 説 明 の 要 旨 諮 問 庁 は 本 件 対 象 文 書 について 部 分 公 開 を 行 った 理 由 等 を 次 のように 説 明 している - 2 -

1 請 求 に 対 する 文 書 の 特 定 と 公 開 決 定 等 (1) 異 議 申 立 人 は 平 成 19 年 4 月 10 日 実 施 機 関 に 対 し 条 例 9 条 の 規 定 により 次 の 行 政 文 書 の 公 開 請 求 を 行 った ア 国 民 健 康 保 険 に 関 する 審 査 請 求 と 国 民 健 康 保 険 審 査 会 の 審 査 同 審 査 会 委 員 の 任 命 同 審 査 会 の 公 金 支 出 に 関 する 情 報 ( 平 成 17~18 年 度 ) イ 審 査 会 事 務 局 職 員 として 関 わった 県 職 員 の 出 張 及 び 公 金 支 出 に 関 す る 情 報 ( 平 成 17~18 年 度 ) ウ 長 寿 社 会 課 国 保 班 職 員 に 係 る 服 務 報 告 書 及 び 服 務 状 態 ( 出 勤 休 暇 職 務 免 除 時 間 外 勤 務 出 張 欠 勤 など)がわかる 情 報 ( 平 成 18 年 4 月 1 日 から 請 求 日 まで) (2) 実 施 機 関 は 平 成 19 年 4 月 23 日 本 件 請 求 に 対 する 行 政 文 書 公 開 決 定 及 び 行 政 文 書 部 分 公 開 決 定 ( 以 下 本 件 処 分 という )を 異 議 申 立 人 に 通 知 した 特 定 した 文 書 の 名 称 非 公 開 とした 部 分 及 びその 理 由 は 別 紙 記 載 のとおりである 2 非 公 開 理 由 (1) 処 分 庁 を 非 公 開 とした 理 由 本 件 審 査 請 求 書 等 について 処 分 庁 を 非 公 開 とした 理 由 は 次 のとお りである 国 民 健 康 保 険 法 5 条 において 市 町 村 又 は 特 別 区 の 区 域 内 に 住 所 を 有 する 者 は 当 該 市 町 村 が 行 う 国 民 健 康 保 険 の 被 保 険 者 とする と 定 め られている 国 民 健 康 保 険 においては その 市 町 村 内 に 住 所 を 有 する 者 は 同 法 6 条 の 適 用 除 外 に 該 当 する 者 を 除 き その 住 所 を 有 するだけで - 3 -

法 律 上 当 然 に その 市 町 村 国 民 健 康 保 険 の 被 保 険 者 となる このことか ら 処 分 庁 を 公 開 することは 審 査 請 求 人 の 住 所 地 を 市 町 村 単 位 で 特 定 で きることとなり 他 の 情 報 と 結 びつけることにより 特 定 の 個 人 を 識 別 される 可 能 性 がある よって 条 例 6 条 1 項 1 号 本 文 に 該 当 する 異 議 申 立 人 は 同 号 ただし 書 ( 一 )により 公 開 すべきとしているが 特 定 の 個 人 が 行 った 一 部 負 担 金 の 減 免 申 請 とそれに 対 する 処 理 状 況 を 示 す 文 書 という 極 めてプライバシー 性 の 強 いものについて 何 人 にも 知 り 得 る 状 態 に 置 くということは 社 会 通 念 上 ありえないことであり 同 号 た だし 書 ( 一 )の 法 令 等 の 規 定 により 又 は 慣 行 として 公 にされ 又 は 公 に することが 予 定 されているもの にはあたらない また 異 議 申 立 人 は 同 号 ただし 書 ( 二 )により 公 開 すべきとしている が 前 段 で 述 べたように 処 分 庁 が 公 務 員 等 の 職 務 の 遂 行 に 関 する 情 報 に 該 当 するとしても 処 分 庁 を 公 開 することが 特 定 個 人 を 識 別 されるこ とになるから 同 条 文 をもって 公 開 すべき 理 由 とはならない (2) 用 務 先 名 称 及 び 帰 着 地 を 非 公 開 とした 理 由 本 件 旅 行 命 令 伺 等 について 用 務 先 名 称 及 び 帰 着 地 を 非 公 開 とした 理 由 は 次 のとおりである 職 員 の 出 張 に 係 る 旅 行 命 令 伺 計 算 依 頼 及 び 復 命 請 求 の 行 政 文 書 に おける 用 務 先 名 称 は 出 張 支 援 システムQ&A によれば 用 務 先 の 具 体 的 な 名 称 県 内 出 張 の 場 合 は 公 共 交 通 機 関 を 利 用 する 場 合 で 用 務 先 が 市 町 村 役 場 以 外 の 場 合 は 用 務 地 の 字 名 まで 記 載 することとな っている 一 般 的 な 会 議 等 の 出 張 とは 異 なり 今 回 のケースは 審 査 請 求 に 関 する 用 務 であることを 考 えれば これを 公 開 することは 個 人 に 関 す る 情 報 であって 特 定 の 個 人 を 識 別 することができることとなり 条 例 6 条 1 項 1 号 本 文 に 該 当 する - 4 -

また 同 文 書 における 帰 着 地 は 在 勤 公 所 又 は 居 住 地 となり 勤 務 時 間 を 超 える 場 合 は 居 住 地 への 帰 着 が 認 められている この 場 合 帰 着 地 には 当 該 職 員 の 住 所 地 を 記 載 することとなっている 同 号 ただし 書 ( 二 )においては 当 該 公 務 員 等 の 職 氏 名 は 公 開 することとなってい るが 住 所 は 公 開 するとはされていない よって 同 号 本 文 に 該 当 する 異 議 申 立 人 は 同 号 ただし 書 ( 二 ) 及 び( 三 )により 公 開 すべきとしてい るが 公 務 員 等 の 出 張 における 用 務 先 名 称 及 び 帰 着 地 は 前 段 で 述 べた 理 由 により 同 号 ただし 書 ( 二 )の 職 務 遂 行 情 報 にはあたらない また 同 号 ただし 書 ( 三 )は 予 算 の 執 行 を 伴 う 事 務 又 は 事 業 に 関 わる 情 報 にお いて 公 務 員 等 以 外 の 者 の 氏 名 等 であっても その 権 利 利 益 を 不 当 に 害 するおそれがないと 認 められる 場 合 は これを 公 開 することとした 規 定 であり 該 当 しない 以 上 述 べた 理 由 により 実 施 機 関 の 部 分 公 開 決 定 は 妥 当 なものであると 考 える 第 4 調 査 審 議 の 経 過 当 審 査 会 は 本 件 諮 問 事 件 について 次 のとおり 調 査 審 議 を 行 った (1) 平 成 19 年 5 月 18 日 諮 問 の 受 け 付 け (2) 同 年 6 月 29 日 諮 問 庁 から 非 公 開 理 由 説 明 書 を 収 受 (3) 同 年 8 月 7 日 諮 問 庁 が 意 見 陳 述 (4) 同 年 10 月 11 日 審 議 (5) 同 年 11 月 8 日 審 議 - 5 -

第 5 審 査 会 の 判 断 の 理 由 1 本 件 対 象 文 書 について 本 件 対 象 文 書 は 健 康 福 祉 部 長 寿 社 会 課 が 作 成 した 文 書 であり 文 書 の 名 称 非 公 開 とした 部 分 及 びその 理 由 は 別 紙 記 載 のとおりである 2 非 公 開 情 報 該 当 性 の 検 討 (1) 審 査 請 求 書 等 における 処 分 庁 の 名 称 について 当 審 査 会 において 本 件 審 査 請 求 書 等 を 見 分 したところ 審 査 請 求 人 の 住 所 氏 名 財 産 生 活 心 身 社 会 活 動 に 関 する 情 報 等 私 生 活 に 関 す る 内 容 が 記 載 されており これらの 個 人 に 関 する 情 報 については 非 公 開 とされていることが 認 められる 実 施 機 関 は 国 民 健 康 保 険 においては 原 則 としてその 市 町 村 内 に 住 所 を 有 する 者 は 法 律 上 当 然 にその 市 町 村 国 民 健 康 保 険 の 被 保 険 者 とな ることから 処 分 庁 名 称 を 公 開 することは 審 査 請 求 人 の 住 所 地 を 市 町 村 単 位 で 特 定 できることとなり 他 の 情 報 と 結 びつけることにより 特 定 の 個 人 を 識 別 される 可 能 性 があると 主 張 する しかしながら 処 分 庁 の 名 称 については 実 施 機 関 の 主 張 するとおり 審 査 請 求 人 の 住 所 の 一 部 をなすものであるが 本 件 審 査 請 求 書 等 におい ては 審 査 請 求 人 の 個 人 に 関 する 情 報 は 非 公 開 とされており 公 開 され ている 情 報 その 他 容 易 に 取 得 できる 他 の 情 報 を 組 み 合 わせることによっ ても 特 定 の 個 人 を 識 別 することができることとなるとは 認 められず 公 開 すべきである なお 異 議 申 立 人 は 公 開 すべき 理 由 として 条 例 6 条 1 項 1 号 ただし 書 ( 一 ) 及 び( 二 )に 該 当 すると 主 張 しているが 当 審 査 会 では 同 号 本 文 に - 6 -

該 当 し 公 開 すべきとしたことから 異 議 申 立 人 の 主 張 する 条 項 への 該 当 性 については 判 断 しない (2) 旅 行 命 令 伺 等 における 用 務 先 名 称 及 び 帰 着 地 について ア 用 務 先 名 称 について 本 件 旅 行 命 令 伺 等 に 記 載 された 用 務 先 名 称 は (1)と 同 様 の 理 由 により 公 開 すべきである イ 帰 着 地 について 当 審 査 会 において 本 件 旅 行 命 令 伺 等 を 見 分 したところ 帰 着 地 には 勤 務 地 又 は 職 員 の 居 住 地 である 市 町 村 名 が 記 載 されていることが 認 められる 帰 着 地 として 記 載 される 職 員 の 住 所 地 は 住 所 そのものではな いが 本 件 旅 行 命 令 伺 等 に 記 載 された 職 員 の 氏 名 と 一 体 として 特 定 の 個 人 を 識 別 することができる 情 報 にあたり 条 例 6 条 1 項 1 号 本 文 の 非 公 開 情 報 に 該 当 するものと 認 められる 異 議 申 立 人 は 同 号 ただし 書 ( 二 )により 公 開 すべきと 主 張 する し かし この 規 定 は 公 務 員 等 の 職 務 に 係 る 情 報 については 個 人 に 関 する 情 報 に 該 当 するものではあるが 行 政 の 諸 活 動 を 説 明 する 責 務 を 全 うするという 観 点 から 公 開 することとしたものである 本 件 旅 行 命 令 伺 等 に 記 載 された 職 員 の 住 所 地 は 当 該 職 員 個 人 の 住 居 という 私 事 に 関 する 情 報 であり 公 務 員 等 の 職 務 の 遂 行 に 係 る 情 報 であるとは 認 められず 異 議 申 立 人 の 主 張 は 採 用 できない また 異 議 申 立 人 は 同 号 ただし 書 ( 三 )により 公 開 すべきと 主 張 す る しかし この 規 定 は 予 算 の 執 行 を 伴 う 事 務 又 は 事 業 に 係 る 情 報 は 県 政 の 公 正 さと 透 明 性 を 確 保 する 上 でも また 実 施 機 関 がその 諸 活 動 を 説 明 する 責 務 を 全 うするという 観 点 からも 公 益 上 公 開 する - 7 -

必 要 性 が 高 いことから 当 該 情 報 に 含 まれる 公 務 員 等 以 外 の 者 の 氏 名 等 であっても その 権 利 利 益 を 不 当 に 害 するおそれがないと 認 められ る 場 合 は これを 公 開 することとしたものであり 異 議 申 立 人 の 主 張 は 採 用 できない 第 6 答 申 に 関 与 した 委 員 区 分 氏 名 職 名 会 長 小 賀 野 晶 一 千 葉 大 学 大 学 院 専 門 法 務 研 究 科 教 授 会 長 代 理 柴 田 一 宏 弁 護 士 佐 藤 了 子 聖 霊 女 子 短 期 大 学 講 師 本 田 雅 子 ノースアジア 大 学 経 済 学 部 準 教 授 ( 平 成 19 年 10 月 11 日 の 審 議 まで) 三 浦 清 弁 護 士 - 8 -

- 9 -