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後 にまで 及 んでおり(このような 外 部 研 究 資 金 を 以 下 契 約 理 由 研 究 という ) かつ その 者 が 退 職 後 も 引 き 続 き 研 究 代 表 者 となることを 研 究 所 が 認 める 場 合 とし 理 事 室 の 命 を 受 けて 発 議 書 ( 別 に 定 め

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3 地 震 保 険 の 割 引 地 震 保 険 に 加 入 されている 場 合 耐 震 改 修 後 保 険 料 の 割 引 (10%)が 受 けられる 場 合 があ ります ご 加 入 の 保 険 会 社 にお 問 合 せになり 宅 耐 震 改 修 証 明 書 の 写 し あるいは 固 定 資 産

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(2) 勤 続 5 年 を 超 え 10 年 までの 期 間 については 勤 続 期 間 1 年 につき 本 俸 月 額 の100 分 の140 (3) 勤 続 10 年 を 超 え 20 年 までの 期 間 については 勤 続 期 間 1 年 につき 本 俸 月 額 の100 分 の180 (4)

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科 売 上 原 価 売 上 総 利 益 損 益 計 算 書 ( 自 平 成 26 年 4 月 1 日 至 平 成 27 年 3 月 31 日 ) 目 売 上 高 販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 営 業 利 益 営 業 外 収 益 受 取 保 険 金 受 取 支 援 金 補 助 金 収 入 保

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(5) 人 権 侵 害, 差 別 又 は 名 誉 毀 損 となるもの, 又 はおそれがあるもの (6) 他 人 を 誹 謗 し, 中 傷 し, 又 は 排 斥 するもの (7) 投 機 心, 射 幸 心 をあおるもの, 又 はそのおそれがあるもの (8) 内 容 が 虚 偽 誇 大 であるなど 過

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第 8 条 乙 は 甲 に 対 し 仕 様 書 に 定 める 期 日 までに 所 定 の 成 果 物 を 検 収 依 頼 書 と 共 に 納 入 する 2 甲 は 前 項 に 定 める 納 入 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする 3 検 査 不 合 格 となった 場 合 甲 は

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4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

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平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

認 し 通 常 の 立 入 検 査 に 際 しても 許 可 内 容 が 遵 守 されていることを 確 認 するこ と 2 学 校 薬 剤 師 業 務 の 兼 任 学 校 薬 剤 師 の 業 務 を 兼 任 する 場 合 の 取 扱 いは 次 のとおりとする (1) 許 可 要 件 1 薬 局 等 の

(5) 事 業 者 等 自 転 車 及 び 自 動 車 の 製 造 輸 入 販 売 又 は 修 理 を 業 として 行 っている 者 及 びそ れらの 者 の 団 体 並 びにその 他 の 事 業 者 をいう (6) 所 有 者 等 自 動 車 の 所 有 権 占 有 権 若 しくは 使 用 権 を

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

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判 例 時 報 平 成 26 年 6 月 21 日 号 座 談 会 裁 判 員 裁 判 における 弁 護 活 動 の 日 本 司 法 支 援 セ 現 状 と 課 題 ンター( 法 テラス) 3 現 代 型 取 引 をめぐる 裁 判 例 (350) 升 田 純 26 判 決 録 < 行 政 > 1 件 33 < 民 事 > 6 件 46 < 知 の 財 産 権 > 2 件 100 < 商 事 > 1 件 126 < 労 働 > 1 件 136 細 目 次 は 次 頁 判 例 時 報 社 2219

記 事 座 談 会 裁 判 員 裁 判 における 弁 護 活 動 の 日 本 司 法 支 援 セン 現 状 と 課 題 ター( 法 テラス) 3 現 代 型 取 引 をめぐる 裁 判 例 (350) 升 田 純 26 判 決 録 行 政 一 繰 越 控 除 限 度 額 に 係 る 最 も 古 い 年 以 後 に 確 定 申 告 書 に 控 除 限 度 額 及 び 外 国 所 得 税 の 額 を 記 載 しなかった 年 がある 場 合 につ き 所 得 税 法 ( 平 成 二 一 年 法 律 第 一 三 号 による 改 正 前 のもの) 九 五 条 六 項 に 規 定 する 同 条 二 項 に 基 づく 外 国 税 額 控 除 の 手 続 要 件 を 充 足 しないとされた 事 例 二 所 得 税 法 ( 平 成 二 一 年 法 律 第 一 三 号 による 改 正 前 のもの) 九 五 条 七 項 に 規 定 する やむを 得 ない 事 情 があるとは 認 められな いとされた 事 例 ( 東 京 地 判 25.11.19) 33 民 警 視 庁 が 記 者 会 見 及 びホームページ 上 で 捜 査 の 経 過 及 び 結 果 を 説 明 する 場 合 において 嫌 疑 不 十 分 により 不 起 訴 処 分 とされ 公 訴 時 効 も 完 成 して 刑 事 責 任 を 追 及 できない 状 態 であるのに 犯 人 性 有 罪 性 を 前 提 とした 犯 人 の 断 定 を 伴 う 説 明 をすることは 特 段 の 事 情 のない 限 り 警 察 における 職 務 上 の 義 務 に 反 し これに より 団 体 の 社 会 的 評 価 を 低 下 させたときには 国 家 賠 償 法 一 条 一 項 にいう 違 法 なものであるとされた 事 例 ( 東 京 高 判 25.11.27) 46 携 帯 電 話 利 用 サービス 契 約 の 中 途 解 約 の 解 約 金 支 払 条 項 による 解 約 金 額 は 通 信 会 社 に 生 ずべき 平 均 的 な 損 害 より 安 価 であり 解 約 金 支 払 条 項 は 適 法 であると 判 断 された 事 例 ( 大 阪 高 判 25.3.29) 64 弁 護 士 が 交 通 事 故 に 関 する 代 理 人 業 務 を 受 任 した 場 合 における 報 酬 に 関 する 合 意 が 暴 利 行 為 に 当 たり 無 効 とされた 事 例 ( 東 京 地 判 25.9.11) 73 女 優 の 離 婚 危 機 を 内 容 とするスポーツ 紙 の 記 事 につき 女 優 に 対 する 名 誉 毀 損 業 務 妨 害 芸 能 事 務 所 に 対 する 業 務 妨 害 が 肯 定 さ れた 事 例 ( 東 京 地 判 25.12.24) 81 不 動 産 所 有 者 をかたる 者 から 不 動 産 売 買 代 金 名 下 に 金 員 を 騙 取 されたことにつき 右 売 買 の 不 動 産 登 記 の 申 請 を 引 き 受 けた 司 法 書 士 の 過 失 によるとして 求 めた 損 害 賠 償 が 棄 却 された 事 例 ( 横 浜

地 判 25.12.25) 89 週 刊 誌 に 元 暴 力 団 員 と 記 載 され 名 誉 を 毀 損 されたとして 出 版 社 に 対 し 求 めた 謝 罪 広 告 の 掲 載 及 び 損 害 賠 償 につき 週 刊 誌 の 記 載 には 違 法 性 がないとして 棄 却 された 事 例 ( 京 都 地 判 26.2.13) 93 知 の 財 産 権 商 標 法 五 〇 条 一 項 に 基 づく 不 使 用 商 標 登 録 取 消 審 判 請 求 におい て 本 件 商 標 の 通 常 使 用 権 者 が 製 造 販 売 し 本 件 商 標 が 表 示 され た 商 品 が 本 件 審 判 請 求 の 登 録 前 三 年 以 内 に 第 三 者 により 取 引 さ れていたと 認 められることから 通 常 使 用 権 者 により 本 件 商 標 が 指 定 商 品 に 使 用 されていたと 判 断 されるとして 請 求 不 成 立 とし た 審 決 が 維 持 された 事 例 ( 知 の 財 産 高 判 25.3.25) 100 出 版 社 が 原 書 籍 の 分 冊 としてし 出 版 した 書 籍 の 表 紙 及 び 奥 付 に 原 書 籍 の 著 作 者 らの 氏 名 を 表 示 しなかったことについて 著 作 者 名 の 省 略 が 許 される 場 合 に 当 たらないとして 氏 名 表 示 権 の 侵 害 となるべきものと 認 められ 原 告 らの 慰 謝 料 請 求 が 一 部 認 容 されるとともに これを 理 由 とする 出 版 許 諾 契 約 の 解 除 を 前 提 と して 原 告 らの 著 作 権 に 基 づく 原 書 籍 及 び 分 冊 の 出 版 の 差 止 め 等 の 請 求 が 認 容 された 事 例 ( 東 京 地 判 25.3.1) 105 商 株 主 の 死 亡 により 退 職 となったときに 株 式 を 会 社 に 額 面 金 額 又 は 額 面 以 内 で 譲 渡 するとの 合 意 が 公 序 良 俗 に 反 しないとされた 事 例 ( 大 阪 高 判 25.9.20) 126 労 働 事 実 審 の 口 頭 弁 論 終 結 時 までに 使 用 者 が 未 払 割 増 賃 金 の 支 払 を 完 了 した 場 合 と 裁 判 所 が 労 働 基 準 法 一 一 四 条 の 付 加 金 の 支 払 を 命 ずることの 可 否 ( 最 一 判 26.3.6) 136

判 例 時 報 平 成 26 年 7 月 1 日 号 < 最 新 判 例 批 評 > 渡 邊 泰 彦 山 下 竜 一 池 村 正 道 興 津 征 雄 野 一 色 直 人 田 中 治 大 沢 光 判 決 録 < 行 政 > 1 件 3 < 民 事 > 6 件 39 < 知 の 財 産 権 > 1 件 94 < 商 事 > 1 件 109 < 労 働 > 1 件 125 最 高 裁 判 例 要 旨 ( 平 成 26 年 4 月 分 ) 130 細 目 次 は 次 頁 判 例 時 報 社 2220

判 例 評 論 131 判 決 録 行 政 タクシー 増 車 の 認 可 申 請 を 新 規 の 輸 送 需 要 が 見 込 まれないこと 等 を 理 由 に 却 下 した 運 輸 支 局 長 の 処 分 が 違 法 ではないとされた 事 例 ( 東 京 高 判 26.1.23) 3 民 共 有 物 分 割 請 求 が 権 利 の 濫 用 に 当 たるとして 棄 却 された 事 例 ( 東 京 高 判 25.7.25) 39 共 同 絶 交 が 人 格 権 を 違 法 に 侵 害 するとして 共 同 不 法 行 為 の 成 立 が 認 められた 事 例 ( 大 阪 高 判 25.8.29) 43 毎 月 分 配 型 投 資 信 託 の 受 益 証 券 を 販 売 した 銀 行 及 びその 販 売 用 資 料 等 を 作 成 した 投 資 信 託 委 託 会 社 につき 受 益 者 に 支 払 われる 分 配 金 の 性 格 ( 元 本 の 一 部 払 戻 しに 相 当 する 特 別 分 配 金 の 存 在 ) 等 についての 説 明 義 務 違 反 を 認 め 損 害 賠 償 が 命 じられた 事 例 ( 東 京 地 判 26.3.11) 51 自 転 車 便 の 請 負 人 が 出 勤 途 上 に 起 こした 交 通 事 故 について 注 文 者 である 自 転 車 便 業 者 の 使 用 者 責 任 が 認 められた 事 例 ( 東 京 地 判 25.8.6) 59 被 告 会 社 の 従 業 員 が 会 社 の 店 舗 内 で 脳 幹 出 血 で 死 亡 したことに つき 死 亡 者 の 父 母 及 び 兄 が 被 告 会 社 には 従 業 員 に 対 する 安 全 配 慮 義 務 違 反 があるとして 求 めた 損 害 賠 償 請 求 が 棄 却 された 事 例 ( 名 古 屋 地 半 田 支 判 25.9.10) 75 未 認 可 保 育 園 において 睡 眠 中 の 幼 児 ( 一 歳 二 ヶ 月 )が 一 時 無 呼 吸 状 態 となり 低 酸 素 性 虚 血 性 脳 症 を 発 症 し 重 大 な 後 遺 障 害 を 残 し たことにつき 右 保 育 園 の 経 営 者 の 損 害 賠 償 責 任 が 否 定 された 事 例 ( 横 浜 地 川 崎 支 判 26.3.4) 84 知 の 財 産 権 テレビ 放 送 会 社 及 び 編 集 会 社 に 対 して テレビ 番 組 の 画 面 上 に 特 定 のフォントによるテロップを 使 用 し 番 組 の 制 作 放 送 配 給 及 び 番 組 を 収 録 したDVDを 販 売 するには ディスプレイフォン トについて 個 別 の 番 組 ごとの 使 用 許 諾 及 び 使 用 料 の 支 払 いが 必

要 であるとするフォントベンダーの 損 害 賠 償 請 求 が 棄 却 された 事 例 ( 大 阪 地 判 25.7.18) 94 商 一 任 務 懈 怠 行 為 を 繰 り 返 していた 代 表 取 締 役 が 行 った 会 社 資 金 の 流 出 行 為 につき 監 査 役 である 原 告 には 取 締 役 に 対 してリ スク 管 理 体 制 構 築 等 を 勧 告 すべき 義 務 の 違 反 があるものの 同 違 反 につき 重 大 な 過 失 があるとまではいえないとされた 事 例 ( 第 一 事 件 第 二 事 件 ) 二 原 告 に 対 する 役 員 責 任 査 定 決 定 に 先 立 ち 行 った 仮 差 押 命 令 の 申 立 て 原 告 の 右 査 定 決 定 異 議 の 訴 えに 対 して 被 告 が 反 訴 を 提 起 した 行 為 につき いずれも 原 告 に 対 しする 不 法 行 為 には 当 たら ないとされた 事 例 ( 第 三 事 件 )( 大 阪 地 判 25.12.26) 109 労 働 募 集 型 の 企 画 旅 行 における 添 乗 員 の 業 務 につき 労 働 基 準 法 三 八 条 の 二 第 一 項 にいう 労 働 時 間 を 算 定 し 難 いとき に 当 たらない とされた 事 例 ( 最 二 判 26.1.24) 126 最 高 裁 判 例 要 旨 ( 平 成 二 六 年 四 月 分 ) 130

判 例 時 報 平 成 26 年 7 月 11 日 号 現 代 型 取 引 をめぐる 裁 判 例 (351) 升 田 純 3 判 決 録 < 行 政 > 1 件 9 < 民 事 > 6 件 35 < 知 的 財 産 権 > 1 件 94 < 労 働 > 1 件 107 < 刑 事 > 1 件 129 細 目 次 は 次 頁 判 例 時 報 社 2221

記 事 現 代 型 取 引 をめぐる 裁 判 例 (351) 升 田 純 3 判 決 録 行 政 一 国 の 重 要 文 化 財 である 建 築 物 ( 旧 磯 野 家 住 宅 別 名 銅 御 殿 ) の 近 隣 に 居 住 する 住 民 は 文 化 庁 長 官 において 当 該 建 築 物 の 隣 地 に 高 層 マンションの 建 築 を 行 った 者 に 対 して 文 化 財 保 護 法 四 五 条 一 項 に 基 づく 重 要 文 化 財 の 保 存 のための 環 境 保 全 命 令 をする ことの 義 務 付 けを 求 める 訴 えの 原 告 適 格 を 有 しないとされた 事 例 二 国 の 重 要 文 化 財 である 建 築 物 ( 旧 磯 野 家 住 宅 別 名 銅 御 殿 ) の 近 隣 に 居 住 する 住 民 が 提 起 した 文 化 庁 長 官 において 当 該 建 築 物 の 隣 地 における 高 層 マンションの 建 築 につき 文 化 財 保 護 法 四 三 条 一 項 本 文 に 規 定 する 重 要 文 化 財 の 保 存 に 影 響 を 及 ばす 行 為 に 対 する 許 可 手 続 を 行 う 義 務 があることの 確 認 を 求 める 訴 えに つき 確 認 の 利 益 が 認 められないとされた 事 例 ( 東 京 高 判 25.10.23) 9 民 一 人 事 に 関 する 訴 え 以 外 の 訴 えにおける 民 訴 法 一 一 八 条 一 号 のいわゆる 間 接 管 轄 の 有 無 の 判 断 基 準 二 違 法 行 為 により 権 利 利 益 を 侵 害 され 又 は 侵 害 されるおそれ がある 者 が 提 起 する 差 止 請 求 に 関 する 訴 えと 民 訴 法 三 条 の 三 第 八 号 の 不 法 行 為 に 関 する 訴 え 三 違 法 行 為 により 権 利 利 益 を 侵 害 され 又 は 侵 害 されるおそれ がある 者 が 提 起 する 差 止 請 求 に 関 する 訴 えにおける 民 訴 法 三 条 の 三 第 八 号 の 不 法 行 為 があった 地 の 意 義 四 違 法 行 為 により 権 利 利 益 を 侵 害 され 又 は 侵 害 されるおそれ があるとして 差 止 請 求 を 認 めた 外 国 裁 判 所 の 判 決 について 民 訴 法 一 一 八 条 一 号 のいわゆる 間 接 管 轄 の 有 無 を 判 断 する 場 合 にお いて 民 訴 法 三 条 の 三 第 八 号 の 不 法 行 為 があった 地 が 当 該 外 国 裁 判 所 の 属 する 国 にあるというために 証 明 すべき 事 項 ( 最 一 判 26.4.24) 35 団 地 の 自 治 会 の 会 長 が 同 団 地 の 住 民 に 対 し 自 治 会 への 加 入 を 強 制 し 自 治 会 費 の 支 払 を 請 求 したことが 不 法 行 為 に 当 たるとし

て 自 治 会 の 損 害 賠 償 責 任 が 認 められた 事 例 ( 福 岡 高 判 26.2.18) 42 一 都 心 にある 二 つのビルの 間 に 所 在 する 登 記 簿 上 の 所 有 者 が 国 である 狭 小 地 について 一 方 のビルの 所 有 者 の 時 効 取 得 が 認 め られた 事 例 二 都 心 にある 二 つのビルの 間 に 所 在 する 登 記 簿 上 の 所 有 者 が 国 である 狭 小 地 に 設 置 された 一 方 のビルの 排 水 管 について 他 方 のビルの 所 有 者 からの 撤 去 請 求 が 権 利 の 濫 用 に 当 たるとして 棄 却 された 事 例 三 都 心 にある 二 つのビルの 間 に 所 在 する 登 記 簿 上 の 所 有 者 が 国 である 狭 小 地 における 一 方 のビルの 所 有 者 からの 他 方 のビル の 所 有 者 に 対 する 境 界 確 定 請 求 について 土 地 の 境 界 が 確 定 され た 事 例 四 都 心 にある 二 つのビルの 間 に 所 在 する 登 記 簿 上 の 所 有 者 が 国 である 狭 小 地 における 一 方 のビルの 所 有 者 からの 国 に 対 する 境 界 確 定 請 求 について 被 告 適 格 がないとして 訴 えが 却 下 された 事 例 五 都 心 にある 二 つのビルの 間 に 所 在 する 登 記 簿 上 の 所 有 者 が 国 である 狭 小 地 における 一 方 のビルの 所 有 者 から 国 に 対 する 所 有 権 確 認 請 求 について 被 告 適 格 がないとして 訴 えが 却 下 された 事 例 ( 東 京 地 判 24.5.21) 49 産 院 における 新 生 児 取 り 違 えを 理 由 とする 債 務 不 履 行 について 権 利 の 内 容 性 質 に 照 らして 客 観 的 合 理 的 に 見 て 権 利 行 使 が 期 待 できないときは 時 効 の 進 行 を 否 定 すべき 場 合 があり その 際 には 損 害 の 特 殊 性 も 考 慮 すべきであるとして 時 効 の 完 成 が 認 められ なかった 事 例 ( 東 京 地 判 25.11.26) 62 ウェブサイトによる 商 品 の 受 注 システムを 利 用 した 顧 客 のクレ ジットカード 情 報 が 流 出 した 事 故 につき システムの 設 計 製 作 保 守 等 の 受 託 業 者 の 債 務 不 履 行 に 基 づく 謝 罪 問 合 せ 等 の 顧 客 対 応 費 用 売 上 損 失 等 の 損 害 賠 償 責 任 が 肯 定 された 事 例 ( 東 京 地 判 26.1.23) 71 公 共 用 地 の 寄 附 に 基 づく 所 有 権 転 移 登 記 手 続 請 求 に 対 し 寄 附 者 から 主 張 された 先 履 行 又 は 同 時 履 行 の 抗 弁 が 認 められなかった 事 例 ( 津 地 判 25.9.2) 91 知 的 財 産 権 北 朝 鮮 に 居 住 し 北 朝 鮮 国 籍 を 有 する 者 らがPCTに 基 づいて 行

った 国 際 出 願 に 関 して 特 許 庁 長 官 が 右 出 願 が 日 本 がPCTの 締 結 国 と 認 めていない 北 朝 鮮 の 国 籍 及 び 住 所 を 有 する 者 により なされたものであることを 理 由 に 行 った 手 続 却 下 処 分 が 維 持 さ れた 事 例 ( 知 的 財 産 高 判 24.12.25) 94 労 働 エステティシャンとしてエステ 業 務 に 従 事 していた 原 告 に 生 じ た 上 肢 障 害 について 原 告 が 行 っていた 業 務 の 業 務 量 や 業 務 実 態 等 を 踏 まえると 業 務 起 因 性 を 肯 認 することができるとして 処 分 行 政 庁 がした 休 業 補 償 給 付 不 支 給 処 分 が 取 り 消 された 事 例 ( 東 京 地 判 26.1.27) 107 刑 特 別 抗 告 審 において 原 決 定 が 取 り 消 され 保 釈 を 許 可 した 原 々 決 定 が 是 認 された 事 例 ( 最 三 決 26.3.25) 129

判 例 時 報 平 成 26 年 7 月 21 日 号 現 代 型 取 引 をめぐる 裁 判 例 (352) 升 田 純 3 判 例 特 報 国 道 二 号 線 事 件 控 訴 審 判 決 ( 広 島 高 判 26.1.29) 9 判 決 録 < 行 政 > 1 件 47 < 民 事 > 6 件 53 < 知 的 財 産 権 > 2 件 86 < 商 事 > 1 件 105 < 労 働 > 1 件 123 < 刑 事 > 1 件 130 細 目 次 は 次 頁 判 例 時 報 社 2222

記 事 現 代 型 取 引 をめぐる 裁 判 例 (352) 升 田 純 3 判 例 特 報 一 道 路 公 害 を 理 由 とするバイパス 道 路 の 延 伸 工 事 差 止 め 道 路 供 用 差 止 め 及 び 国 家 賠 償 法 二 条 一 項 に 基 づく 慰 謝 料 の 各 請 求 に 対 し 工 事 差 止 め 及 び 道 路 供 用 差 止 めの 各 請 求 は 認 めず 損 害 賠 償 請 求 のうち 控 訴 審 口 頭 弁 論 終 結 日 の 翌 日 以 降 の 将 来 の 損 害 賠 償 請 求 についての 訴 えは 却 下 し その 余 の 損 害 賠 償 請 求 について 一 部 認 められた 事 例 二 道 路 沿 道 の 居 住 者 の 外 営 業 者 及 び 勤 務 者 についても 被 害 と 本 件 道 路 から 受 ける 利 益 との 間 には 彼 此 相 補 の 関 係 は 認 めら れないとして 慰 謝 料 の 請 求 が 認 められた 事 例 三 道 路 騒 音 について 昼 間 屋 外 値 Leq 六 五 db 夜 間 屋 内 値 Leq 四 db を 上 回 る 場 合 受 忍 限 度 を 超 える 被 害 が 生 じてい るとされた 事 例 国 道 二 号 線 事 件 控 訴 審 判 決 ( 広 島 高 判 26.1.29) 9 判 決 録 行 政 市 長 個 人 に 対 して 損 害 賠 償 請 求 することを 命 じた 住 民 訴 訟 の 判 決 が 確 定 したことから 地 方 自 治 法 二 四 二 条 の 三 第 二 項 に 基 づき 提 起 された 損 害 賠 償 請 求 訴 訟 (いわゆる 第 二 段 目 訴 訟 )において 市 長 から 専 決 を 委 ねられた 職 員 に 財 務 会 計 法 規 上 の 義 務 違 反 は なく 市 長 にも 指 揮 監 督 上 の 義 務 違 反 はないとして 損 害 賠 償 請 求 が 棄 却 された 事 例 ( 東 京 高 判 26.2.26) 47 民 一 共 同 相 続 された 委 託 者 指 図 型 投 資 信 託 の 受 益 権 は 相 続 開 始 と 同 時 に 当 然 に 相 続 分 に 応 じて 分 割 されるか 二 共 同 相 続 された 個 人 向 け 国 債 は 相 続 開 始 と 同 時 に 当 然 に 相 続 分 に 応 じて 分 割 されるか( 最 三 判 26.2.25) 53 血 栓 溶 解 療 法 を 受 けた 患 者 に 重 篤 な 後 遺 障 害 が 残 った 場 合 担 当 医 師 に 療 法 選 択 上 の 注 意 義 務 違 反 説 明 義 務 違 反 手 技 上 の 過 失 がないとされた 事 例 ( 広 島 高 岡 山 支 判 25.12.26) 56

警 察 官 経 験 者 の 経 営 する 会 社 が 恐 喝 行 為 に 対 する 対 抗 手 段 をと る 対 価 として 顧 問 料 等 の 報 酬 を 得 る 目 的 で 恐 喝 被 害 者 との 間 で 締 結 した 顧 問 契 約 について 恐 喝 被 害 事 件 について 警 察 に 被 害 届 を 作 成 提 出 し 捜 査 を 促 す 活 動 をするため 証 拠 品 を 預 かって 被 害 届 を 起 案 し 被 害 届 の 提 出 やその 後 の 取 調 べに 同 行 するなどして 被 害 者 に 助 力 することが 法 律 事 件 に 関 して 法 律 事 務 を 取 り 扱 う ことにあたるとして 弁 護 士 法 七 二 条 に 違 反 し 民 法 九 〇 条 により 無 効 とされた 事 例 ( 東 京 地 判 25.8.26) 63 有 料 老 人 ホームにおいて 入 居 者 に 褥 瘡 が 生 じた 場 合 につき ホー ムの 運 営 者 の 注 意 義 務 違 反 が 否 定 された 事 例 ( 東 京 地 判 26.2.3) 69 出 産 後 母 子 同 室 の 制 度 をとる 国 立 病 院 で 助 産 師 等 が 新 生 児 に 対 する 経 過 観 察 義 務 を 怠 ったため 新 生 児 が 低 酸 素 性 虚 血 性 脳 症 に なったとして 国 立 病 院 側 の 損 害 賠 償 責 任 が 認 められた 事 例 ( 福 岡 地 判 26.3.25) 72 交 通 事 故 から 二 〇 年 以 上 経 過 して 訴 えを 提 起 されても 症 状 固 定 認 定 手 続 から 訴 えの 提 起 までの 経 過 は 損 害 賠 償 請 求 権 を 行 使 す る 一 連 一 体 の 行 為 と 捉 え 民 法 七 二 四 条 後 段 の 適 用 はないとされ た 事 例 ( 水 戸 地 下 妻 支 判 25.10.11) 83 知 的 財 産 権 パールフィルター PEARL FILTER の 商 標 が パ ール と PEARL を 二 段 にしてなる 登 録 商 標 と 会 社 通 念 上 同 一 と 認 められる 商 標 には 当 たらないとされた 事 例 パールフィルター 事 件 知 的 財 産 高 裁 判 決 ( 知 的 財 産 権 高 判 25.12.25) 86 高 層 ビルを 中 心 にした 複 合 商 業 施 設 に 所 在 する 緑 地 散 策 路 など で 構 成 された 庭 園 内 に 希 望 の 壁 と 称 する 工 作 物 を 設 置 するこ とが 庭 園 の 著 作 者 のの 同 一 性 保 持 権 を 侵 害 するとした 当 該 工 作 物 の 設 置 工 事 続 行 禁 止 仮 処 分 申 立 てが 却 下 された 事 例 ( 大 阪 地 決 25.9.6) 93 商 差 戻 し 審 において 最 高 裁 判 決 の 示 した 基 準 に 従 い 有 価 証 券 報 告 書 等 に 虚 偽 の 記 載 がされている 上 場 株 式 を 取 引 所 市 場 におい て 取 得 した 投 資 者 が 当 該 虚 偽 記 載 がなければこれを 取 得 しなか った 場 合 における 右 投 資 者 に 生 じた 当 該 虚 偽 記 載 と 相 当 因 果 関 係 のある 損 害 の 額 が 認 定 された 事 例 西 武 鉄 道 株 主 集 団 訴 訟 差 戻 控 訴 審 判 決 ( 東 京 高 判 26.1.30) 105

労 働 市 の 常 勤 的 非 常 勤 職 員 の 退 職 手 当 の 支 給 請 求 が 認 容 された 事 例 ( 福 岡 高 判 25.12.12) 123 刑 公 判 手 続 停 止 から 約 一 七 年 間 訴 訟 能 力 が 回 復 しなかった 被 告 人 に 対 し 公 訴 提 起 後 に 重 要 な 訴 訟 条 件 を 欠 き 後 発 的 に 公 訴 提 起 が 無 効 になったものとして 公 訴 棄 却 判 決 が 言 い 渡 された 事 例 ( 名 古 屋 地 岡 崎 支 判 26.3.20) 130