調 査 1 結 果 問 1 以 下 の 選 択 肢 から 適 切 なものを 選 びなさい (1)My friend is ( )trouble. 友 達 が 困 っています 全 学 年 既 習 [1.at /2. in /3. of /4. on / 5. 不 要 ] 答 え 2.In 全 学 年



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Transcription:

ESL 学 習 者 の 英 語 誤 用 と 習 得 研 究 者 和 田 祥 吾 森 優 太 上 條 玲 奈 原 田 優 紅 指 導 者 米 沢 光 晴 先 生 研 究 の 動 機 目 的 過 去 の 研 究 に 英 単 語 の 品 詞 の 意 味 の 類 推 について 研 究 したものを 見 て 本 来 の 英 語 の 意 味 と 異 なった 使 い 方 をしている 場 合 があるということを 知 った 現 代 社 会 において 英 語 の 使 用 は 必 要 不 可 欠 である しかし 我 々ESL(English as a second language[ 第 二 言 語 としての 英 語 ]) 学 習 者 は 義 務 教 育 から 高 等 教 育 ( 高 校 大 学 等 )における 英 語 教 育 の 段 階 でも 本 来 の 英 語 の 意 味 と 異 なって 使 用 している 場 合 文 としては 正 しいが 場 面 として 不 適 切 になっている 場 合 がある 今 回 の 研 究 では ESL 学 習 者 の 英 語 文 法 理 解 と 習 得 の 程 度 またその 誤 用 の 傾 向 を 調 べようと 思 う 研 究 の 仮 説 調 査 1 1 冠 詞 (a,the など)と 前 置 詞 (in,for,of など)については 学 校 の 授 業 で 文 法 項 目 として 単 独 で 扱 わ れることが 少 ないため 正 しい 用 法 が 定 着 していないだろう 2 日 本 語 では 足 を 折 った のように 能 動 的 に 表 現 するが 英 語 では 受 動 的 に I had my leg broken. と 表 現 することが 感 覚 的 に 定 着 していないだろう 3 日 本 語 では 主 語 がなくてもよいが 英 語 では 今 日 は 暑 い(It is hot today.) のように 主 語 を 補 う 必 要 がある 日 本 語 を 直 訳 しようとする 学 習 者 はこれを 苦 手 とするだろう 4 英 語 学 習 が 好 きであるほど 語 法 文 法 の 正 しい 運 用 ができているだろう 調 査 1 方 法 1,2,3 年 の 理 数 科 普 通 科 にアンケートを 英 語 の 授 業 内 で 実 施 した (2015 年 6 月 ~7 月 実 施 ) 1 年 生 理 数 科 41 人 普 通 科 41 人 合 計 82 人 2 年 生 理 数 科 29 人 普 通 科 63 人 合 計 92 人 3 年 生 理 数 科 36 人 普 通 科 78 人 合 計 114 人 合 計 288 人 調 査 に 使 用 した 英 文 はディヴィッド セイン(2012) 日 本 人 のちょっと 変 な 英 語 (アスコム)に よる

調 査 1 結 果 問 1 以 下 の 選 択 肢 から 適 切 なものを 選 びなさい (1)My friend is ( )trouble. 友 達 が 困 っています 全 学 年 既 習 [1.at /2. in /3. of /4. on / 5. 不 要 ] 答 え 2.In 全 学 年 5 21% 1 7% 4 15% 3 3% 2( 正 解 ) 54% 考 察 全 体 的 に 正 答 率 が 高 い 必 ずしも 学 年 が 上 がるごとに 正 答 率 が 上 がるわけではない どこの 学 年 も 普 通 科 より 理 数 科 の 方 が 正 答 率 が 高 い (2)Could you call me( )taxi? タクシーを 呼 んでください call A B/A に B を 呼 ぶは 未 習 B には 不 定 冠 詞 a が 必 要 [1,the /2, a /3, for /4, to /5, 不 要 ] 答 え 2.a 3 12% 4 9% 全 学 年 5 5% 1 33% 2( 正 解 ) 41% 考 察 1 年 普 通 科 理 数 科 で 差 がない 2.3 年 になると 正 答 率 が40%~60%になっている 理 数 科 だけを 比 較 すると 学 年 が 上 がるごとに 正 当 率 が 上 がっている

(3) I have a ( )eyes. 黒 い 瞳 をしています 全 学 年 未 習 [1.dark /2. black /3. dark brown /4. blackish /5. brown] 答 え 3.dark brown 3( 正 解 ) 4% 4 4% 全 学 年 5 2% 1 28% 2 62% 考 察 学 年 関 係 なく 正 答 率 が 低 い 黒 を 直 訳 した 結 果 の2.Black が 多 い 問 2 (3) Do you have a paper? 1 年 未 習 2,3 年 既 習 1 新 聞 紙 はありますか 2 紙 はありますか 3トイレットペーパーはありますか 答 え 1 全 学 年 3 6% 1( 正 解 ) 30% 4 0% 5 0% 考 察 2 64% 1 年 では 紙 が 多 く 2,3 年 になると 新 聞 紙 と 答 える 人 が 多 い 問 3 以 下 の 日 本 語 の 文 を 英 語 に 直 しなさい (1) 足 を 折 ってしまいました 足 :leg 1 年 未 習 2,3 年 既 習 答 え:I had my leg broken.

(2) 今 日 は 暑 い 答 え:It is hot today. 全 学 年 既 習 問 4 以 下 の 英 語 の 文 を 日 本 語 に 直 しなさい (1) I want to claim this restaurant. 全 学 年 未 習 答 え: 私 はこのレストランが 私 のだと 要 求 ( 主 張 )したい 1 年 理 数 1 年 普 通 2 年 理 数 2 年 普 通 3 年 理 数 3 年 普 通 問 3(1) 0% 0% 34% 20% 11% 14% (2) 54% 36% 79% 46% 31% 15% 問 4(1) 0% 0% 0% 0% 0% 0% 考 察 問 3の(2)が 最 も 正 答 率 が 高 かった 問 4の(1)はほとんどの 人 が クレームをつけたい と 訳 していた ( 苦 情 という 意 味 で 用 いられる クレーム は 和 製 英 語 になる ) 調 査 1 全 体 考 察 今 回 の 予 備 調 査 では 授 業 で 1 習 ったから 問 題 を 解 ける 2 習 ったが 問 題 を 解 けない 3 習 ってないから 問 題 を 解 けない 4 習 ってないが 問 題 を 解 ける の4つのパターンがあった そもそも3は 当 然 であるが 4は 偶 然 当 たったか もしくは 授 業 以 外 のところで 知 らず 知 らずのうちに 身 についていたかである では1と2の 差 はどこにあるのだろうか それを 次 の 実 験 で 調 査 しなけれ ばならない さらに2の 誤 答 の 傾 向 を 探 っていきたい 調 査 2 方 法 1,2 年 の 理 数 科 普 通 科 にアンケートを 英 語 の 授 業 内 で 実 施 した (2015 年 9 月 実 施 ) 1 年 生 : 理 数 科 40 人 普 通 科 37 人 計 77 人 2 年 生 : 理 数 科 29 人 普 通 科 60 人 計 89 人 合 計 166 人 *1 2 年 普 通 科 理 数 科 では 同 じ 英 語 表 現 Ⅰの 教 材 (Vision Quest 啓 林 館 ) を 扱 っている

調 査 2 仮 説 1 1 年 生 の 方 が 直 前 に 学 習 しているため 正 答 率 が 高 いと 思 うが 2 年 生 では 出 会 う 頻 度 の 高 かった 文 法 項 目 では 理 解 可 能 な 内 容 のインプットにより 無 意 識 に 使 えるようになる 習 得 が 起 こるだろう 2 意 識 的 に 学 習 され 何 度 も 行 動 を 繰 り 返 すうちに 注 意 を 払 わなくても 無 意 識 的 にできるようになる 自 動 化 が 起 こり 正 答 率 が 高 くなるだろう 調 査 2 結 果 ( 正 答 率 :パーセント) 1 年 2 年 割 合 ( 選 択 者 数 / 回 答 者 総 数 ) 問 1 問 2 問 3 問 4 問 5 問 6 問 7 問 8 問 9 問 10 問 11 問 12 1 0.00 0.51 0.26 0.05 0.13 0.63 0.13 0.70 0.06 0.00 0.02 0.04 2 0.01 0.36 0.05 0.02 0.78 0.04 0.72 0.26 0.15 0.42 0.02 0.93 3 0.13 0.01 0.68 0.93 0.09 0.23 0.15 0.04 0.79 0.58 0.04 0.04 4 0.86 0.13 0.01 0.09 0.93 合 計 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1 年 割 合 ( 選 択 者 数 / 回 答 者 総 数 ) 1 0.00 0.39 0.40 0.01 0.10 0.73 0.14 0.65 0.01 0.00 0.01 0.01 2 0.00 0.45 0.03 0.01 0.82 0.05 0.66 0.29 0.06 0.35 0.01 0.99 3 0.17 0.00 0.57 0.97 0.08 0.17 0.19 0.06 0.92 0.65 0.00 0.00 4 0.83 0.16 0.00 0.05 0.97 合 計 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 2 年 割 合 ( 選 択 者 数 / 回 答 者 総 数 ) 1 0.00 0.61 0.14 0.08 0.15 0.55 0.13 0.75 0.10 0.00 0.02 0.06 2 0.01 0.28 0.07 0.03 0.75 0.03 0.77 0.24 0.22 0.48 0.02 0.87 3 0.10 0.01 0.78 0.89 0.10 0.29 0.10 0.01 0.68 0.52 0.07 0.07 4 0.89 0.10 0.01 0.13 0.89 合 計 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 1 年 生 の 方 が 高 い (=A とする) 問 4, 5, 6, 9, 10, 11, 12 2 年 生 の 方 が 高 い(=B とする) 問 1, 2, 3, 7, 8 言 語 内 干 渉 とは 学 習 者 の 母 国 語 の 影 響 ではなく すでに 学 んだ 目 標 言 語 の 知 識 が 原 因 となって 生 み 出 されるエラーのことである 誤 用 エラーとは 本 来 定 冠 詞 を 用 いるべき 箇 所 で 不 定 冠 詞 を 用 いたり 不 定 冠 詞 を 用 いるべきところで 定 冠 詞 を 使 用 したりするタイプのエラーのことである (A sun becomes red.) 濫 用 エラーとは 使 用 する 必 要 のない 文 脈 内 で 冠 詞 が 使 われているエラーのことである (after the school.) Overgeneralization とは ある 程 度 の 目 標 言 語 の 学 習 が 進 んだ 段 階 おいて 以 前 に 学 んだ 言 語 上 の 規 則 を 新 たな 状 況 に 当 てはめてしまったり その 規 則 を 以 前 に 学 んだ 構 文 で 使 用 してしまったりするエラー である( 例 :He can sings.) 自 動 化 とは 何 度 も 繰 り 返 し 学 習 するうちに 注 意 を 払 わなくても 無 意 識 的 にできるようになることであ

る 調 査 2 結 果 (1 年 生 の 方 が 高 い=A) 4.He (3has been watching ) TV since this morning. 彼 は 今 朝 からずっとテレビを 見 続 けている ( 1is watching/ 2was watching / 3has been watching ) 2 年 生 でこの 表 現 をしばらく 見 ていなかった 人 が 日 本 語 に 引 っ 張 られて 現 在 進 行 形 を 選 択 してしまったのではないか 5.The party (2will have started ) by the time we arrive. 私 たちがつくまでに パーティーは 始 まっているのだろう ( 1had been started / 2will have started / 3has started ) 完 了 という 表 現 が 日 本 語 にないため 時 制 による 表 現 の 違 いを 理 解 するのが 難 しい 6.The rumor (1can`t ) be true. そのうわさは 本 当 であるはずがない ( 1can t / 2wasn t / 3shouldn t / 4doesn t have to ) 助 動 詞 can の 推 量 の 用 法 があまり 身 についていないのではないか 他 の 助 動 詞 も 一 気 に 習 っ たので 混 乱 したのではないか 9.This report (3must be finished ) by tomorrow. このレポートは 明 日 までに 仕 上 げなければならない ( 1must be finishing / 2must finish / 3must be finished ) 日 本 語 だと 仕 上 げる という 能 動 的 な 言 葉 だが 英 語 では 受 動 態 的 に 表 現 することが 誤 答 者 には 難 しかったのだろう 10. I was ( ) a foreigner this morning. 今 朝 私 は 外 国 人 に 話 しかけられた ( 1spoken on / 2spoken by / 3spoken to by ) Spoken to/ 話 しかけられる という 表 現 を 知 らなかった 人 が 多 かったのではないか 11.The road is covered (4with ) snow. 道 路 は 雪 で 覆 われている ( 1of / 2by / 3for / 4with ) by を 選 んだ 誤 答 者 は 受 動 態 なので 動 作 主 を 導 くby(~によって)を 単 純 に 選 択 してしまっ たのだろう

誤 用 エラー& 濫 用 エラー& 言 語 内 干 渉 12.He must be clever (2to answer ) that question. あの 問 題 を 解 くなんて 彼 は 賢 いに 違 いない ( 1answering / 2to answer / 3for answering ) ここでの to は 判 断 の 根 拠 を 表 す 不 定 詞 ~するなんて 動 名 詞 と to 不 定 詞 の 区 別 が 習 得 されていなかったので 混 乱 したのではないか (2 年 生 の 方 が 高 い=B) 1.(4What ) a beautiful house this is! これはなんて 美 しい 家 だろう ( 1Who / 2Where / 3How / 4What ) 中 学 である 程 度 定 着 している 知 識 だった 言 語 内 エラーの 一 つの Over-generalization が 起 こっている How を 使 った 感 嘆 文 と 混 同 した 2. We discussed (1 不 要 ) the matter. 私 たちはその 問 題 について 議 論 した ( 1 不 要 / 2about / 3or / 4for ) 日 本 語 の ~について に 引 っ 張 られ about を 選 んでしまう 人 が 多 い discuss は 他 動 詞 なので 前 置 詞 は 不 要 言 語 内 干 渉 3.If it (3rains ) tomorrow, we will stay home もし 明 日 雨 が 降 れば 私 は 家 にいます. ( 1will rain / 2had rained / 3rains /4rained ) 未 来 の 事 柄 のため 未 来 を 表 す will を 選 んでしまった 人 が 多 い ( 濫 用 エラー) 条 件 を 表 す If 節 の 中 では 未 来 の 出 来 事 であっても 現 在 形 を 使 う 7.I (2used to ) walk to school with my friend. 私 は( 以 前 は) 友 達 と 歩 いて 登 校 したものだ ( 1should / 2used to / 3had to ) 誤 答 者 は used to の used を 一 般 動 詞 ( 使 う)と 混 同 したのだろう 学 習 はしたけれども 習 得 はされていなかった

8.I (1should have taken) his advice. 私 は 彼 の 忠 告 を 聞 くべきだったのに ( 聞 かなかった) ( 1should have taken / 2must have taken / 3can t have taken ) 誤 答 者 は 義 務 の 助 動 詞 should が 習 得 されていなかった 調 査 2 考 察 A の 結 果 より 問 4の 現 在 完 了 進 行 形 の 問 題 では 進 行 形 を 選 択 した 人 が 多 いことから 2 年 生 でしばらくこの 表 現 を 見 ていなかった 人 たちが 日 本 語 に 引 っ 張 られて 進 行 形 を 選 択 してしまったのではないかと 考 えられ る 問 5は 完 了 形 の 時 制 が 未 来 に 向 いているときの 表 現 だ これは そもそも 完 了 形 という 表 現 が 日 本 語 にないため 時 制 による 表 現 の 違 いを 理 解 するのが 難 しいと 考 えた 問 6は 助 動 詞 を 含 む 表 現 だ 助 動 詞 は 種 類 が 何 種 類 かあり それを 一 気 に 習 うため 混 乱 しやすいの ではないかと 考 えられる 問 9は 英 語 と 日 本 語 の 表 現 の 違 いから 起 こった 間 違 いが 多 く 日 本 語 では 仕 上 げる という 能 動 的 な 表 現 が 英 語 では 受 動 的 に 表 現 するということが 誤 答 者 には 難 しかっただろうと 考 えられる 問 10はイディオムの speak to~ /~に 話 しかける より be spoken to by/~に 話 しかけられる を 知 らない 人 は 答 えられなかったと 考 えられる 英 語 を 学 習 する 上 で ある 程 度 イディオムを 覚 えてお くのも 大 切 だといえる 問 11 by を 選 んだ 誤 答 者 は 受 動 態 なので 動 作 主 を 導 く by を 選 択 してしまったのではないかと 考 えた この 間 違 いは 誤 用 エラー 濫 用 エラー 言 語 内 干 渉 に 分 類 される 問 12は 動 名 詞 と to 不 定 詞 の 区 別 が 習 得 されていなかったので 混 乱 したのではないかと 考 えられる B の 結 果 より これは 感 嘆 文 の 問 題 だ What から 始 まる 文 と How から 始 まる 文 があるため 混 乱 した 人 が 多 いの ではないかと 考 えた 言 語 内 エラーの 一 つ Over-generalization が 起 こっている つまり How を 使 った 感 嘆 文 を 覚 えていた 人 が そのルールをこの 文 で 当 てはめてしまったということだ 問 2の 前 置 詞 を 選 択 する 問 題 だ これは 日 本 語 の 訳 に 引 っ 張 られ about ~について を 選 択 し まったと 考 えられる 問 3は 単 純 な 仮 定 条 件 を 表 す 副 詞 節 だ 実 際 に 起 きる 可 能 性 があり 未 来 の 内 容 は 現 在 形 で 表 現 しますが その 区 別 が 日 本 語 にはないので 理 解 するのが 難 しいと 考 えられる 問 7は 以 前 は~したものだ という 表 現 だ use は 動 詞 で 使 う という 意 味 で 使 われることが 多 いので その 動 詞 と 混 同 した 人 が 多 いと 考 えられる 問 8は 助 動 詞 の 問 題 だ これも 先 ほどの 助 動 詞 と 一 緒 に 学 習 したため should have+ 過 去 分 詞 で ~ するべきだったのに(しなかった) という 表 現 がまだ 身 についていないと 考 えられる

* 正 答 率 をまとめると 1 年 生 の 方 が 高 いものが 7 問 2 年 生 の 方 が 高 いものが 5 問 あった 1 年 生 は 今 年 習 ったばかりであるため 正 答 率 が 高 いと 考 えられる 逆 に 2 年 生 の 方 が 正 答 率 の 高 かった 問 題 につ いては 最 初 は 意 識 的 に 学 習 されてきた 英 語 の 表 現 が 何 度 も 繰 り 返 すうちに 注 意 を 払 わなくても 無 意 識 的 にできるようになったのつまり 自 動 化 が 起 こったのではないかと 考 えた まとめ 英 語 にとって 日 本 語 は 言 語 間 の 距 離 が 最 も 遠 い 言 語 の 一 つである(2002 年 アメリカ 国 防 総 省 外 国 語 学 校 英 語 の 母 語 話 者 にとっての 難 易 レベル より)ため 日 本 語 を 母 語 とする 学 習 者 には 第 二 言 語 として の 英 語 を 完 璧 にすることはかなり 難 しいと 言 える その 中 でも 間 違 い 方 には 様 々なものがあり エラー という 一 つのものとしてまとめることはできない 誤 用 はあっても 仕 方 ないがその 誤 用 をなくしていく には 意 識 的 に 繰 り 返 し 学 習 していく 自 動 化 だけでなく 理 解 可 能 なインプットでメッセージを 理 解 する ことによって 言 語 を 習 得 する 過 程 が 不 可 欠 である 間 違 いを 恐 れて 学 習 するのではなく クラッシェン の* モニターモデル による 発 話 の 正 しさのチェックがされる 状 態 を 作 り 出 すことが 第 二 言 語 習 得 へ の 近 道 だろう * モニターモデル には 5つの 仮 説 がある 1 習 得 と 学 習 の 仮 説 (acquisition learning hypothesis) クラッシェンは 第 二 言 語 能 力 の 育 成 過 程 において 学 習 (learning) と 習 得 (acquisition) の 二 つを 区 別 して 考 えた 学 習 は 意 識 的 なプロセスであり 知 る 活 動 である 一 方 習 得 とは 無 意 識 的 なプロセスである 目 標 言 語 を 実 際 に 使 ってみて 習 得 するというプロセスである クラッシェン は 二 つを 完 全 な 別 物 だと 考 えている というのは 習 得 は 学 習 の 結 果 というわけではなく 学 習 は 習 得 となり 得 ないのである 2 自 然 な 習 得 の 順 序 仮 説 習 得 には 予 測 可 能 な 順 番 があるとする 仮 説 クラッシェンは 文 法 の 習 得 には 予 測 できる 順 番 で 行 われると 仮 説 を 立 てた これは 先 の 子 どもの 文 法 形 態 素 の 習 得 の 観 察 で 子 どもはある 一 定 の 順 序 の 下 で 文 法 形 態 素 を 習 得 していることがわかったことから 他 の 文 法 事 項 についても 同 じことが 言 えるのではないかと 推 測 して 出 来 た 仮 説 である 3 モニター 仮 説 (Monitor Hypothesis) 学 習 で 得 た 知 識 は モニターの 役 割 しか 果 たさないという 仮 説 学 習 で 得 た 知 識 を 元 にして 学 習 者 は 自 分 の 発 話 が 正 しいかどうか 発 話 の 前 後 に 確 認 している つまり 学 習 で 得 た 知 識 は この ようなモニターの 役 割 しか 果 たさないと 考 える 仮 設 である 発 話 を 行 うには 言 語 を 学 習 するのではなく 習 得 しなければならないと 考 えているわけで ある 4 インプット 仮 説 (Input Hypothesis) この 仮 説 は いかにして 習 得 が 行 われるかを 記 している 習 得 を 行 うには 理 解 できる 入 力 を

取 り 込 んでのみ 可 能 であるとしている つまり 習 得 を 行 うにはその 目 標 言 語 を 浴 びる 必 要 がある わけである 習 得 が 行 われれば 表 出 はひとりでに 出 てくるのできょう 教 師 は 表 出 が 出 るまで 理 解 できるインプットを 与 えなければならない 次 のステップに 行 くには 理 解 できる 入 力 より 少 しレベルの 高 い 事 項 を 与 えればよい この 少 し 高 い 事 項 を 与 える ということを 比 喩 的 にあらわすと これは i+1(i=その 学 習 者 が 達 しているレベ ル)となる 5 情 意 フィルター 仮 説 (Affective Filter Hypothesis) 学 習 者 の 持 つ 目 標 言 語 に 対 する 感 情 が 習 得 に 影 響 を 与 えるという 仮 説 学 習 者 の 持 つ 緊 張 や 不 安 と いった 負 の 感 情 は 目 標 言 語 の 習 得 を 妨 げるフィルターの 役 目 をしてしまうと 言 う 仮 説 というこ とで 教 師 は 学 習 者 の 不 安 や 恐 れを 下 げてやる 必 要 がある 今 後 の 課 題 今 回 の 研 究 では ESL 学 習 者 の 英 語 学 習 とその 誤 用 を 調 べたが 他 の 第 二 言 語 ( 例 :イタリア 語 フラ ンス 語 韓 国 語 など)ではどのような 結 果 が 出 るのか 研 究 してみたい 参 考 文 献 白 井 恭 弘 (2008) 外 国 語 学 習 の 科 学 第 二 言 語 習 得 理 論 とは 何 か 岩 波 新 書 鈴 木 智 子 ( 学 士 )(2001) 英 語 を 第 2 言 語 として 学 習 する 際 のエラーについて ~ 一 般 的 な 傾 向 と 日 本 人 学 習 者 の 冠 詞 エラー~ 獨 協 大 学 外 国 語 学 部 英 語 学 科 小 池 生 男 (2003) 第 二 言 語 習 得 研 究 に 基 づく 最 新 の 英 語 教 育 ( 第 8 版 ) 大 修 館 書 店 インプット 仮 説 (Wikipedia) (https://ja.wikipedia.org/wiki/%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%83%97%e3%83%83%e3%83%88%e4%bb%ae%e8% AA%AC) デヴィット セイン(2012) 日 本 人 のちょっと 変 な 英 語 (アスコム)