川 崎 市 重 度 障 害 者 等 入 院 時 コミュニケーション 支 援 事 業 実 施 要 綱 制 定 平 成 28 年 2 月 25 日 27 川 健 障 福 第 1192 号 ( 市 長 決 裁 ) ( 趣 旨 ) 第 1 条 この 要 綱 は 意 思 の 疎 通 が 困 難 な 障 害 者 及 び 障 害 児 が 医 療 機 関 ( 精 神 科 病 院 および 一 般 病 院 の 精 神 科 病 棟 を 除 く 以 下 同 じ )に 入 院 した 場 合 に 本 人 との 意 思 疎 通 を 十 分 に 行 うことができる 者 を 派 遣 し 円 滑 な 医 療 行 為 が 行 えるよう 支 援 することを 目 的 として 実 施 する 川 崎 市 重 度 障 害 者 等 入 院 時 コミュニケーション 支 援 事 業 について 障 害 者 の 日 常 生 活 及 び 社 会 生 活 を 総 合 的 に 支 援 するための 法 律 ( 平 成 17 年 法 律 第 123 号 以 下 法 という ) 第 77 条 に 定 めるもののほか 必 要 な 事 項 を 定 めるものとする ( 定 義 ) 第 2 条 この 要 綱 における 障 害 者 及 び 障 害 児 とは 次 の 各 号 のいずれかに 該 当 する 者 をいう (1) 身 体 障 害 者 福 祉 法 ( 昭 和 24 年 法 律 第 283 号 ) 第 15 条 第 4 項 の 規 定 により 身 体 障 害 者 手 帳 の 交 付 を 受 けている 者 又 はこれに 準 ずる 者 (2) 知 的 障 害 者 福 祉 法 ( 昭 和 35 年 法 律 第 37 号 ) 第 12 条 第 1 項 に 規 定 する 知 的 障 害 者 更 生 相 談 所 ( 以 下 更 相 という ) 若 しくは 児 童 福 祉 法 ( 昭 和 22 年 法 律 第 164 号 ) 第 12 条 第 1 項 に 規 定 する 児 童 相 談 所 ( 以 下 児 相 という )において 手 帳 の 交 付 を 受 けて いる 者 又 は 更 相 若 しくは 児 相 において 知 的 障 害 と 判 定 された 者 (3) 精 神 保 健 及 び 精 神 障 害 者 福 祉 に 関 する 法 律 ( 昭 和 25 年 法 律 第 123 号 ) 第 5 条 に 規 定 す る 者 2 この 要 綱 においてコミュニケーション 支 援 員 ( 以 下 支 援 員 という )を 派 遣 する 事 業 者 等 ( 以 下 事 業 者 という )とは 次 の 各 号 のいずれかに 該 当 する 事 業 者 をいう (1) 法 第 29 条 第 1 項 に 規 定 する 指 定 障 害 者 福 祉 サービス 事 業 者 又 は 指 定 障 害 者 支 援 施 設 (2) 法 第 51 条 の 14 第 1 項 に 規 定 する 指 定 一 般 相 談 支 援 事 業 者 及 び 法 第 51 条 の 17 第 1 項 に 規 定 する 指 定 特 定 相 談 支 援 事 業 者 (3) 介 護 保 険 法 ( 平 成 9 年 法 律 第 123 号 ) 第 41 条 第 1 項 に 規 定 する 指 定 居 宅 サービス 事 業 者 (4) その 他 市 内 に 居 住 する 障 害 者 及 び 障 害 児 を 支 援 する 事 業 者 3 支 援 員 とは 前 項 に 規 定 する 事 業 者 に 属 する 者 であって 登 録 者 に 対 し 医 療 機 関 への 入 院 前 に 障 害 福 祉 サービス 事 業 者 等 としてサービスの 提 供 を 行 っていた 者 とする ( 対 象 者 ) 第 3 条 本 事 業 の 対 象 者 は 市 内 に 居 住 しコミュニケーションに 支 援 を 要 する 障 害 者 及 び 学 齢 児 以 上 の 障 害 児 のうち 入 院 先 の 医 療 機 関 が 支 援 員 の 派 遣 を 承 諾 している 者 であって 次 の 各 号 のすべてに 該 当 する 者 とする (1) 意 思 疎 通 を 円 滑 に 図 ることができない 者 ( 別 表 ) (2) 入 院 前 から 障 害 福 祉 サービス 等 を 利 用 している 者 2 前 項 にかかわらず 区 長 が 特 に 認 める 場 合 は 前 項 各 号 に 該 当 しない 場 合 にあっても 本 事 業 の 対 象 者 とする ( 支 援 の 内 容 ) 第 4 条 本 事 業 のサービスは 対 象 者 が 入 院 した 際 医 療 従 事 者 と 対 象 者 の 意 思 疎 通 を 図 る こと 及 びこれに 伴 う 必 要 な 見 守 りとし これら 以 外 のものを 対 象 としない
2 前 項 に 掲 げる 事 業 は 第 2 条 第 2 項 に 定 める 事 業 者 が 対 象 者 が 入 院 している 医 療 機 関 に 支 援 員 を 派 遣 することにより 行 うものとする 3 手 話 通 訳 者 又 は 要 約 筆 記 者 の 派 遣 を 利 用 する 場 合 は 川 崎 市 手 話 通 訳 者 派 遣 事 業 実 施 要 綱 又 は 川 崎 市 要 約 筆 記 者 派 遣 事 業 実 施 要 綱 により 派 遣 するものとする ( 派 遣 時 間 数 ) 第 5 条 支 援 員 の 派 遣 時 間 数 は 対 象 者 1 人 あたり 1 回 の 入 院 につき 150 時 間 までとする ( 利 用 者 の 負 担 ) 第 6 条 この 要 綱 における 支 援 員 の 派 遣 に 要 する 対 象 者 等 の 負 担 は 無 料 とする ( 派 遣 費 用 ) 第 7 条 支 援 員 の 派 遣 費 用 は 対 象 者 1 人 につき 単 価 に 派 遣 時 間 を 乗 じた 額 に 派 遣 手 数 料 を 加 えたものとする (1) 単 価 30 分 あたり 600 円 (2) 派 遣 手 数 料 1 日 につき 2,000 円 ( 市 内 交 通 費 を 含 む ) ( 登 録 の 申 請 ) 第 8 条 本 事 業 を 利 用 しようとする 者 ( 以 下 申 請 者 という )は 事 前 に 川 崎 市 重 度 障 害 者 等 入 院 時 コミュニケーション 支 援 事 業 登 録 ( 変 更 ) 申 請 書 ( 第 1 号 様 式 ) 及 び 川 崎 市 重 度 障 害 者 等 入 院 時 コミュニケーション 支 援 事 業 委 任 状 兼 承 諾 書 ( 第 2 号 様 式 以 下 委 任 状 という ) により 区 長 に 申 請 する ( 登 録 の 決 定 等 ) 第 9 条 区 長 は 前 条 の 申 請 があったときは この 事 業 の 対 象 要 件 に 該 当 するか 否 かの 確 認 を 行 い 川 崎 市 重 度 障 害 者 等 入 院 時 コミュニケーション 支 援 事 業 申 請 結 果 通 知 書 ( 第 3 号 様 式 以 下 結 果 通 知 書 という ) により 申 請 結 果 を 申 請 者 に 通 知 するものとする ( 登 録 内 容 の 変 更 等 ) 第 10 条 前 条 において 登 録 の 決 定 を 受 けた 者 ( 以 下 登 録 者 という )の 登 録 の 内 容 に 変 更 があるときには 第 8 条 の 手 続 きを 準 用 する ( 登 録 の 辞 退 廃 止 の 届 出 ) 第 11 条 登 録 者 が 次 の 各 号 のいずれかに 該 当 する 場 合 は 川 崎 市 重 度 障 害 者 等 入 院 時 コ ミュニケーション 支 援 事 業 登 録 辞 退 廃 止 届 出 書 ( 第 4 号 様 式 ) により 区 長 に 届 出 をす る (1) 登 録 者 が 事 業 の 利 用 を 辞 退 する 場 合 (2) 登 録 者 が 死 亡 市 外 転 出 した 場 合 (3) 登 録 者 が 事 業 の 利 用 の 必 要 がなくなった 場 合 ( 登 録 資 格 の 廃 止 ) 第 12 条 区 長 は 登 録 者 が 次 の 各 号 のいずれかに 該 当 する 場 合 は 登 録 の 廃 止 を 行 うもの とする
(1) 登 録 者 が 事 業 の 利 用 の 必 要 がなくなったと 認 められる 場 合 (2) 前 号 に 掲 げるもののほか 適 切 な 利 用 と 認 められない 場 合 2 区 長 は 前 条 の 届 出 を 受 けた 場 合 および 前 項 により 登 録 の 廃 止 を 行 う 場 合 は 登 録 者 に 川 崎 市 重 度 障 害 者 等 入 院 時 コミュニケーション 支 援 事 業 登 録 廃 止 決 定 通 知 書 ( 第 5 号 様 式 ) により 通 知 するものとする ( 利 用 契 約 ) 第 13 条 登 録 者 が 事 業 を 利 用 しようとするときは 結 果 通 知 書 ( 第 3 号 様 式 ) を 事 業 者 に 提 示 し 当 該 事 業 者 と 利 用 の 契 約 をしなければならない ( 利 用 開 始 の 届 出 ) 第 14 条 医 療 機 関 への 入 院 により 事 業 の 利 用 を 開 始 する 登 録 者 ( 以 下 利 用 者 という ) は 医 療 機 関 に 利 用 の 承 諾 を 受 けた 上 で 川 崎 市 重 度 障 害 者 等 入 院 時 コミュニケーショ ン 支 援 事 業 利 用 開 始 ( 変 更 ) 届 ( 第 6 号 様 式 ) を 入 院 後 すみやかに 区 長 に 提 出 しなけ ればならない ( 利 用 辞 退 廃 止 の 届 出 ) 第 15 条 利 用 者 が 次 の 各 号 のいずれかに 該 当 する 場 合 は 川 崎 市 重 度 障 害 者 等 入 院 時 コ ミュニケーション 支 援 事 業 利 用 辞 退 廃 止 届 出 書 ( 第 7 号 様 式 ) により 区 長 に 届 出 をす る (1) 利 用 者 が 事 業 の 利 用 を 辞 退 する 場 合 (2) 利 用 者 が 利 用 中 に 死 亡 市 外 転 出 した 場 合 (3) 利 用 者 が 事 業 の 利 用 の 必 要 がなくなった 場 合 ( 利 用 終 了 の 届 出 ) 第 16 条 利 用 者 が 医 療 機 関 を 退 院 したときは 退 院 後 すみやかに 川 崎 市 重 度 障 害 者 等 入 院 時 コミュニケーション 支 援 事 業 利 用 終 了 届 ( 第 8 号 様 式 ) を 区 長 に 提 出 しなければなら ない ( 事 業 者 の 要 件 ) 第 17 条 事 業 者 は 現 に 登 録 者 にサービスを 提 供 している 第 2 条 第 2 項 の 各 号 に 該 当 する 事 業 者 で 第 9 条 の 規 定 により 申 請 者 に 通 知 された 事 業 者 が 行 うものとする ( 代 理 受 領 ) 第 18 条 利 用 者 が 事 業 者 から 当 該 事 業 のサービスの 提 供 を 受 けたときは 第 7 条 に 規 定 する 派 遣 費 用 は 第 8 条 に 規 定 する 委 任 状 に 基 づき 利 用 者 に 代 わり 事 業 者 が 支 払 いを 受 け るものとする ( 請 求 および 支 払 い 等 ) 第 19 条 事 業 者 は 川 崎 市 重 度 障 害 者 等 入 院 時 コミュニケーション 支 援 事 業 サービス 提 供 実 績 報 告 書 ( 第 9 号 様 式 ) に 利 用 者 名 を 記 載 した 請 求 書 を 添 えて サービス 提 供 終 了 後 にすみやかに 市 長 に 請 求 しなければならない 市 長 は 事 業 者 の 請 求 を 審 査 し 派 遣 費 用 を 支 払 うものとする
( 費 用 の 返 還 ) 第 20 条 市 長 は 事 業 者 が 虚 偽 その 他 の 不 正 な 手 段 により 第 7 条 に 規 定 する 派 遣 費 用 の 支 払 いを 受 けた 場 合 は 当 該 事 業 者 から 事 業 の 派 遣 費 用 の 全 額 又 は 一 部 を 請 求 するものとする ( 遵 守 事 項 ) 第 21 条 事 業 者 及 び 支 援 員 は 次 に 掲 げる 事 項 を 遵 守 しなければならない (1) 事 業 の 利 用 者 が 医 療 従 事 者 等 との 意 思 疎 通 が 円 滑 に 図 れるよう 支 援 員 を 派 遣 し コミ ュニケーションに 要 する 支 援 を 適 切 かつ 効 果 的 に 行 うこと (2) コミュニケーション 支 援 を 実 施 している 際 に 事 故 等 が 発 生 した 場 合 は 利 用 者 の 家 族 及 び 区 長 に 遅 滞 なく 報 告 及 び 連 絡 するとともに 必 要 な 措 置 を 講 じること (3) 業 務 上 知 り 得 た 当 該 利 用 者 の 個 人 情 報 の 保 護 に 十 分 留 意 すること (4) 支 援 員 が 病 院 内 においてサービスを 提 供 する 際 は 医 療 従 事 者 等 の 指 示 に 従 うととも に 身 分 を 証 する 書 類 を 携 行 し 提 示 を 求 められたときはこれを 提 示 すること ( 記 録 の 保 持 ) 第 22 条 事 業 者 は 事 業 の 実 施 にかかる 記 録 等 書 類 を 整 備 し 当 該 事 業 終 了 日 の 属 する 年 度 の 翌 年 度 を 起 算 点 として5 年 間 保 存 しなければならない ( 調 査 等 ) 第 23 条 市 長 及 び 区 長 は 事 業 の 実 施 に 関 して 必 要 と 認 められるときは 事 業 者 に 対 して 事 業 にかかる 報 告 及 び 書 類 の 提 示 を 命 じ 又 は 当 該 事 業 者 に 立 ち 入 り 支 援 員 に 対 して 必 要 な 調 査 を 行 うことができる (その 他 ) 第 24 条 この 要 綱 に 定 めるもののほか この 事 業 の 実 施 について 必 要 な 事 項 は 健 康 福 祉 局 長 が 定 める 附 則 ( 施 行 期 日 ) この 要 綱 は 平 成 28 年 4 月 1 日 から 施 行 する
別 表 第 3 条 (1) 意 思 疎 通 を 円 滑 に 図 ることができない 者 の 要 件 障 害 支 援 区 分 認 定 調 査 項 目 の 下 記 4 項 目 のうち いずれかが 1 以 外 に 該 当 しているこ と 3-3コミュニケーション については 2~4に 該 当 する 場 合 でも 次 のような 場 合 は できない という 状 況 も 勘 案 して 判 断 する 医 療 機 関 への 入 院 というような 慣 れていない 状 況 や 初 めての 場 所 である 場 合 ALS 患 者 等 が 意 思 伝 達 装 置 を 使 用 している 場 合 ( 電 子 機 器 はリアルタイムの 意 思 疎 通 には 向 かない 場 合 があるため) ( 該 当 項 目 ) 意 思 疎 通 等 に 関 連 する 項 目 3-3 コミュニケーション 1. 日 常 生 活 に 支 障 がない 2. 特 定 の 者 であればコミュニケーションできる 3. 会 話 以 外 の 方 法 でコミュニケーションできる 4. 独 自 の 方 法 でコミュニケーションできる 5. コミュニケーションできない 3-4 説 明 の 理 解 1. 理 解 できる 2. 理 解 できない 3. 理 解 できているか 判 断 できない 行 動 障 害 に 関 連 する 項 目 4-2 作 話 1. 支 援 が 不 要 2. 希 に 支 援 が 必 要 3. 月 に1 回 以 上 の 支 援 が 必 要 4. 週 に1 回 以 上 の 支 援 が 必 要 5. ほぼ 毎 日 ( 週 に5 日 以 上 )の 支 援 が 必 要 4-30 話 がまとまらない 1. 支 援 が 不 要 2. 希 に 支 援 が 必 要 3. 月 に1 回 以 上 の 支 援 が 必 要 4. 週 に1 回 以 上 の 支 援 が 必 要 5. ほぼ 毎 日 ( 週 に5 日 以 上 )の 支 援 が 必 要 認 定 調 査 未 実 施 の 場 合 は 聞 き 取 りにより 確 認 を 行 うものとする 旧 障 害 程 度 区 分 認 定 を 受 けている 場 合 は 上 記 項 目 について 要 件 確 認 を 行 うものとする