High-Life Review & Future 第 4 号 企 画 案 V1.3 食 ライフスタイル 研 究 2007 取 材 食 生 活 テーマ: 食 ライフスタイル 変 化 のこれまでとこれから - 戦 後 と ここ30 年 ほどの 変 化 1. 食 のライフスタイルはどう 変 わってきたか? 2. 女 性 ( 母 親 )や 家 族 の 変 化 とどう 関 わってきたのか 3. 今 後 日 本 人 の 食 はどうなっていくと 考 えるか? 等 200709:U&ME Inc. 食 生 活 スタイルの 欧 米 依 存 模 倣 から 日 本 独 自 自 律 へ - 新 食 生 活 を 考 える 食 材 の7 割 以 上 は 外 国 に 依 存 している 日 本 先 進 国 中 最 低 レベル 我 々の 食 生 活 は 食 料 自 給 率 や 健 康 面 とも 密 接 に 関 係 している 脂 肪 分 が 多 いな~ 日 本 は 栄 養 学 栄 養 管 理 研 究 が 不 備 状 況 - 健 康 的 な 食 生 活 を 送 るためには バランスのとれた 食 事 が 大 事 1
テーマ: 食 のライフスタイル 変 化 総 論 : 食 のライフスタイルはどう 変 わって 何 が 起 きのか? 明 治 以 前 の 日 本 では ほとんど 肉 類 の 摂 取 はなかった 戦 後 の 食 生 活 変 化 の 背 景 にはアメリカによる 小 麦 戦 略 と 日 本 の 栄 養 改 善 運 動 始 まる 2000 年 消 費 は 1950 年 ( 昭 和 25 年 ) 比 肉 類 9 倍 卵 類 7 倍 牛 乳 ( 乳 製 品 を 含 む)18 倍 現 状 : 社 会 視 点 での 考 察 : 比 較 視 点 ( 農 林 省 総 務 省 統 計 現 象 イメージなど ) 1. 戦 後 比 較 視 点 : 1960 年 ( 昭 和 35 年 ) 高 度 経 済 成 長 期 始 比 肉 類 4 倍 卵 類 2 倍 牛 乳 4 倍 乳 製 品 6 倍 肉 卵 牛 乳 など 畜 産 物 と 小 麦 の 消 費 が 急 激 に 増 えた 2. 高 度 成 長 期 視 点 : 1960 年 ( 昭 和 35 年 ) 高 度 経 済 成 長 期 始 比 肉 類 4 倍 卵 類 2 倍 牛 乳 4 倍 乳 製 品 6 倍 お 米 の 消 費 は 約 半 分 になった 3. 食 変 化 と 自 給 率 視 点 : 自 給 率 下 落 原 因 にはその 他 様 々な 要 因 があるが 主 には 食 生 活 の 変 化 による 高 度 経 済 成 長 食 事 が 欧 米 化 洋 風 化 グローバル 化 4. 自 給 率 変 化 :S60 年 頃 より 低 下 H9 カロリーベースで41% 重 量 で28% 先 進 国 で 最 下 位 とも 言 われている 1965 年 (S40)73%あった 自 給 率 も28%と 下 がり 続 けている 5. 食 生 活 変 化 と 疾 病 : 昭 40 年 代 後 半 ご 飯 中 心 の 伝 統 的 食 事 に 畜 産 物 や 果 物 が 加 わり 豊 かに 実 現 日 本 型 食 生 活 とした 栄 養 ハ ランスの 崩 れ 生 活 習 慣 病 増 加 など 問 題 が 顕 在 化 2
環 境 変 化 と 疾 病 の 推 移 上 図 :1960~2003 下 図 :1930~1996 自 給 率 1965 73%(S40 年 ) 1980(s55) 自 給 率 1998 28%(H10 年 ) 上 図 :1960(s35)~2003(h15) - 自 給 率 の 低 下 からの 病 態 変 化 - 輸 入 食 材 の 急 増 時 期 と 一 致 する 下 図 :1930(s5)~1996(h8) - 食 素 材 変 化 と 共 に 変 化 した 病 態 変 化 -いわゆる 日 本 人 独 自 の 疾 病 からの 変 化 食 生 活 が 変 化 したことにより 食 習 慣 と 深 い 関 わり 合 いのある 糖 尿 病 の 患 者 数 は 昭 和 62 年 に109 万 人 だったのが 平 成 8 年 には218 万 人 と2 倍 以 上 に 増 加 した また 現 在 糖 尿 病 の 疑 いのある 人 などが 1370 万 人 と 推 定 されている ( 資 料 ) 総 務 庁 統 計 局 ( 現 総 務 省 ) 3
テーマ: 食 のライフスタイル 変 化 1. 食 のライフスタイルはどう 変 わってきたか? 戦 後 生 活 文 化 は 米 国 依 存 から 始 まった 日 本 文 化 崩 壊 憧 れ 模 倣 経 済 優 先 で 生 活 崩 壊 そして 再 構 築 意 識 開 始 時 期 生 活 満 足 度 では 物 理 的 享 受 はできたが 企 業 依 存 崩 壊 時 代 から 不 安 時 代 へ 現 状 : 正 しい 情 報 希 求 時 代 戦 後 欧 米 文 化 生 活 の 模 倣 の 時 代 から 日 本 らしさが 求 められる 様 になり 始 めた 1. 食 素 材 の 視 点 : 戦 後 の 食 生 活 変 化 の 背 景 にはアメリカによる 小 麦 戦 略 と 日 本 の 栄 養 改 善 運 動 (s27) 戦 後 生 きるための 食 素 材 のアメリカ 依 存 2. 住 宅 設 備 の 視 点 : 米 国 の 食 生 活 文 化 の 模 倣 導 入 輸 入 食 材 変 化 と 共 に 調 理 方 法 器 具 の 輸 入 に 依 存 3. 社 会 環 境 の 視 点 : 高 度 経 済 成 長 期 に 土 地 の 高 騰 とともに 住 環 境 の 遠 距 離 化 の 進 行 経 済 成 長 労 働 生 活 の 形 態 の 変 化 (ト ーナツ 化 現 象 ) 4. 経 済 行 動 の 視 点 : 経 済 成 長 とともに 内 食 の 外 部 化 が 進 み 教 育 高 度 化 調 理 技 術 の 低 下 外 食 産 業 活 性 化 食 事 依 存 度 の 急 増 調 理 技 術 低 下 5. 民 族 の 視 点 : 本 来 のグローバル 化 で 言 われる 民 族 視 点 でのナショナリズムの 再 構 築 履 き 違 えたグローバル 思 想 ナショナリズム 思 想 不 備 4
テーマ: 食 のライフスタイル 変 化 2. 女 性 ( 母 親 )や 家 族 の 変 化 とどう 関 わってきたのか 食 材 の 変 化 から メニューの 洋 風 化 高 度 経 済 成 長 期 と 共 に 生 活 形 態 の 変 化 通 勤 の 遠 距 離 化 食 事 時 間 のバラバラ 化 バブル 後 経 済 停 滞 から 低 価 格 志 向 急 増 と 調 理 技 術 低 下 による 栄 養 バランス 崩 壊 現 状 : 誤 解 の 修 正 開 始 の 時 代 日 本 人 の 本 質 的 価 値 日 本 人 らしさ 1. 食 事 内 容 の 視 点 : 戦 後 の 食 生 活 変 化 の 背 景 にはアメリカによる 小 麦 戦 略 と 日 本 の 栄 養 改 善 運 動 (1952s27) 戦 後 食 材 の 大 きな 変 化 と メニュー 変 化 2. 生 活 の 視 点 : 経 済 の 高 度 化 でゆとり 生 活 追 及 外 食 化 グルメ 飽 食 へと 食 事 形 態 変 化 調 理 技 術 の 低 下 高 度 経 済 成 長 期 と 生 活 形 態 の 変 化 通 勤 の 遠 距 離 化 食 事 時 間 のバラバラ 化 3. 意 識 の 視 点 : 高 収 入 高 消 費 型 ライフスタイル 1980 年 代 半 ば 米 国 から 大 都 市 圏 居 住 若 年 世 代 の 新 しいライフスタイルとして 紹 介 女 性 の 経 済 的 自 立 婚 姻 の 高 年 齢 化 ディンクス 化 4. 知 識 の 視 点 : 高 学 歴 高 収 入 への 教 育 優 先 生 活 基 礎 知 識 の 大 幅 な 欠 落 による 自 律 生 活 の 崩 壊 家 庭 生 活 知 識 の 大 幅 な 低 下 健 康 管 理 能 力 の 低 下 5. 健 康 管 理 の 視 点 : 肥 満 痩 せすぎ 問 題 から 生 活 習 慣 病 への 進 行 と 顕 著 化 からの 意 識 変 化 食 生 活 変 化 の 反 省 とダイエット 急 増 健 康 意 識 変 化 5
テーマ: 食 のライフスタイル 変 化 3. 今 後 日 本 人 の 食 はどうなっていくと 考 えるか? 人 間 は 環 境 の 産 物 と 考 えると 地 球 環 境 最 悪 の 状 況 を 向 かえて 反 省 とともに 食 生 活 知 識 再 構 築 が 進 み 食 生 活 環 境 の 研 究 統 合 再 構 築 が 進 む 日 本 の 医 療 体 制 は 栄 養 管 理 知 識 が 不 備 の 状 況 食 生 活 のあり 方 論 議 が 急 増 する 現 状 : 地 球 的 規 模 での 環 境 再 構 築 時 代 それぞれの 地 域 を 国 で 考 える 時 代 になり 食 生 活 文 化 の 再 構 築 1. 情 報 の 視 点 : 情 報 処 理 能 力 教 育 情 報 の 取 り 扱 い に 関 する 広 範 囲 な 知 識 と 能 力 教 育 ( 情 報 リテラシー) 外 食 化 とともに 味 覚 の 変 化 正 しい 情 報 意 識 変 化 2. 食 生 活 意 識 の 視 点 : 物 理 面 の 享 受 時 代 から 食 生 活 不 安 解 決 への 研 究 が 重 要 視 される 物 理 的 充 足 から 不 安 のソリューション 構 築 に 向 かう 3. 病 の 視 点 : 2070 年 代 には 日 本 南 部 は 熱 帯 地 域 りんごは 北 海 道 でしか 栽 培 できない 時 代 と 予 測 された ナショナリズムと 疾 病 ウィルス 免 疫 への 意 識 変 化 4. 知 識 の 視 点 : 乳 製 品 関 連 乳 酸 菌 と 植 物 乳 酸 菌 の 誤 解 日 本 人 の 健 康 は 植 物 乳 酸 菌 で 守 られていた 日 本 人 の 健 康 の 源 腸 内 乳 酸 菌 などの 認 識 変 化 5. 本 質 知 識 の 視 点 : 食 生 活 は 社 会 現 象 の 結 果 あるべき 知 識 の 再 構 築 が 進 む 世 界 の 健 康 思 想 が 栄 養 管 理 免 疫 へと 変 化 6
まとめ: 世 界 の 食 卓 変 化 が 起 こした 病 気 のグローバル 化 思 ったより 早 い 文 明 の 影 響 と 体 の 変 化 への 認 識 が 必 要 日 本 人 は 飢 餓 体 質 + 腸 が 長 い 情 報 バブルと 食 生 活 崩 壊 情 報 技 術 向 上 情 報 増 大 と 生 活 知 識 の 不 足 による 情 報 処 理 能 力 の 低 下 幸 福 への 価 値 変 化 の 揺 れ - 現 代 日 本 人 の 文 化 論 は 歴 史 的 基 盤 が 弱 く 戦 争 を 機 に 大 きく 変 化 本 来 の 日 本 文 化 の 再 構 築 が 必 要 - 本 来 の 日 本 人 体 質 を 究 明 し 基 礎 教 育 からしっかり 見 につけさせる 指 導 が 必 要 食 生 活 基 礎 教 育 が 必 須 1. 戦 後 比 較 の 視 点 : 1960 年 ( 昭 和 35 年 )と 高 度 経 済 成 長 期 比 肉 類 4 倍 卵 類 2 倍 牛 乳 4 倍 乳 製 品 6 倍 戦 後 日 本 食 文 化 崩 壊 自 己 否 定 長 寿 文 化 の 放 棄 2. 高 度 成 長 期 の 視 点 : 経 済 的 成 長 物 理 的 充 足 と 食 生 活 が 急 速 に 大 きく 変 化 した 経 済 優 先 食 生 活 教 育 の 継 承 をしなかった 3.グローバルの 視 点 : グローバル 認 識 の 不 足 主 には 食 生 活 の 変 化 による 食 事 教 育 ではなく 病 気 のグローバル 化 が 先 に 来 た 4. 自 給 率 変 化 :S60 年 頃 より 低 下 H9 カロリーベースで41% 重 量 で28% 先 進 国 で 最 下 位 とも 言 われている 食 材 自 給 率 再 構 築 と 食 文 化 の 最 適 化 栄 養 学 調 理 技 術 の 充 実 食 と 健 康 の 体 系 統 合 化 5. 食 生 活 変 化 と 疾 病 : 昭 40 年 代 後 半 ご 飯 中 心 の 伝 統 的 食 事 に 畜 産 物 や 果 物 が 加 わり 豊 かな 食 生 活 が 疾 病 の 変 化 への 対 応 正 しい 生 活 習 慣 栄 養 ハ ランスの 国 家 視 点 での 基 礎 教 育 7
食 生 活 の 変 化 / 農 林 水 産 省 HP/ 食 料 農 業 農 村 基 本 法 HP/ 消 費 者 の 部 屋 HP/ 日 本 の 食 生 活 は 従 来 ご 飯 を 中 心 としたものでしたが その 後 ご 飯 を 食 べる 量 が 減 って 肉 などの 畜 産 物 や 油 脂 類 を 食 べる 量 が 増 えました この 結 果 昭 和 40 年 代 後 半 には ご 飯 を 中 心 とした 伝 統 的 食 事 に 畜 産 物 や 果 物 などが 加 わった 健 康 的 で 豊 かな 食 生 活 が 実 現 しました いわゆる 日 本 型 食 生 活 です しかし その 後 も 畜 産 物 油 脂 類 を 食 べる 量 が 増 加 した 結 果 最 近 では 食 生 活 のバランスがくずれ 特 に 脂 質 の 取 りすぎなどによる 生 活 習 慣 病 の 増 加 が 心 配 されます 日 本 のカロリー 摂 取 変 化 昭 和 21 年 度 (1946) 昭 和 50 年 度 (1975) 平 成 9 年 度 (1997) 供 給 熱 量 1,448kcal 2,517kcal 2,638kcal 米 60.2% 34.0% 24.7% 畜 産 物 0.5% 10.2% 16.5% 油 脂 類 0.2% 10.9% 14.4% 小 麦 9.7% 12.6% 12.4% 魚 介 類 2.5% 4.7% 5.0% その 他 26.9% 27.5% 27.0% 日 本 の 食 料 自 給 率 年 々 低 下 傾 向 1998(h9) 年 では カロリーベース41% 重 量 ベースで 28% 先 進 国 の 中 でもとても 低 い 水 準 / 農 林 水 産 省 HP/ 食 料 農 業 農 村 基 本 法 HP/ 消 費 者 の 部 屋 HP/ 8
栄 養 バランスの 推 移 % 栄 養 バランスの 一 つの 指 標 であるPFCエネルギー 比 のくずれ 最 近 では 栄 養 バランスの 一 つの 指 標 である PFCエネルギー 比 * でみると エネルギー 摂 取 に 占 める 脂 質 の 割 合 が 適 正 とされる20~25%を 超 え 問 題 になっています * 活 動 のために 必 要 なエネルギーを 三 大 栄 養 素 であるたんぱく 質 (P) 脂 質 (F) 及 び 糖 類 ( 炭 水 化 物 C)から どのように 摂 取 しているかを 表 したものがPFCバランス * 生 活 習 慣 病 の 増 加 食 生 活 が 変 化 したことにより 食 習 慣 と 深 い 関 わり 合 いのある 糖 尿 病 の 患 者 数 は 昭 和 62 年 に109 万 人 だったのが 平 成 8 年 には218 万 人 と2 倍 以 上 に 増 加 しました また 現 在 糖 尿 病 の 疑 いのある 人 などが1370 万 人 と 推 定 されています * 肥 満 とやせすぎ 国 民 調 査 によると 30 歳 代 男 性 3 人 に1 人 が 肥 満 20 歳 代 女 性 2 人 に1 人 はやせすぎです * 朝 食 の 欠 食 孤 食 が 増 加 家 族 団 らんの 食 事 の 欠 落 20 歳 代 男 性 の3 人 に1 人 が 朝 食 を 食 べませんし 家 族 団 らんの 場 も 減 っています 栄 養 バランスの 崩 れ 9
食 生 活 変 化 と 疾 病 変 化 ( 図 解 ) 自 給 率 1965 73%(S40 年 ) 自 給 率 1998 28%(H10 年 ) 主 要 先 進 国 の 食 料 消 費 変 化 (2002 年 /1965 年 ) 37 年 間 ( 資 料 )FAO FAOSTAT 農 林 水 産 省 食 料 需 給 表 ( 注 ) 日 本 は2003 年 /1965 年 の 数 値 を 用 いている 10