<4D6963726F736F667420576F7264202D203233355F5F3234308FEE95F183828389838B8BB388E78CA48B868B4997763038303333312E646F63>



Similar documents
学校安全の推進に関する計画の取組事例

●幼児教育振興法案

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

Taro-データ公安委員会相互協力事

資料2-2 定時制課程・通信制課程高等学校の現状

神 奈 川 県 立 横 須 賀 大 津 高 等 学 校 いじめ 防 止 基 本 方 針 1 いじめの 防 止 等 に 関 する 基 本 的 な 考 え 方 ( 本 校 のいじめ 防 止 に 関 する 基 本 的 な 姿 勢 ) いじめは いじめを 受 けた 生 徒 の 教 育 を 受 ける 権 利

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

2 生 活 安 全 部 地 域 課 鉄 道 警 察 隊 長 ( 以 下 隊 長 という )は 被 害 相 談 所 の 名 称 を 記 載 した 表 示 板 を 庁 舎 入 口 付 近 に 掲 出 するものとする 3 隊 長 は 臨 時 の 被 害 相 談 所 を 設 置 するときは 当 該 相 談

Taro-学校だより学力調査号.jtd

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

- 目 次 - 1 被 害 状 況 (1) 特 殊 詐 欺 ( 全 体 ) 1 (2) オ レ オ レ 詐 欺 4 (3) 架 空 請 求 振 り 込 め 類 似 詐 欺 6 (4) 還 付 金 等 詐 欺 9 2 検 挙 状 況 ( 都 内 ) (1) 本 犯 11 (2) 検 挙 被 疑 者 の

横浜市障害者ガイドヘルプ事業実施要綱

(6) 事 務 局 職 場 積 立 NISAの 運 営 に 係 る 以 下 の 事 務 等 を 担 当 する 事 業 主 等 の 組 織 ( 当 該 事 務 を 代 行 する 組 織 を 含 む )をいう イ 利 用 者 からの 諸 届 出 受 付 事 務 ロ 利 用 者 への 諸 連 絡 事 務

●電力自由化推進法案

様 式 5 平 成 28 年 度 NOSAI 夏 期 臨 床 実 習 事 前 アンケート * 申 込 をした 方 に を 付 けてください スタンダード 編 ステップアップ 編 氏 名 所 属 大 学 学 年 1. NOSAI 夏 期 臨 床 実 習 への 参 加 を 希 望 する 理 由 動 機

 

(5 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業 所 の 新 規 に 採 用 し た 全 て の 居 宅 介 護 従 業 者 に 対 し 熟 練 し た 居 宅 介 護 従 業 者 の 同 行 に よ る 研 修 を 実 施 し て い る こ と (6 ) 当 該 指 定 居 宅 介 護 事 業

( 教 育 職 員 免 許 状 の 取 得 ) 第 9 条 教 育 職 員 免 許 状 ( 幼 稚 園 教 諭 二 種 免 許 状 )を 取 得 しようとする 者 は 教 育 職 員 免 許 法 に 基 づき 別 表 2に 掲 げる を 修 得 しなければならない 2 教 育 職 員 免 許 状 の

答申第585号

jouhoukyouikubukai

< EE597768E968BC688EA97972D372E786477>

-2-

Taro-29職員退職手当支給規程

【3-6-11】シート

慶應義塾利益相反対処規程

2-1 子 どもの 安 全 を 考 える 上 で, 次 の 項 目 について, 家 庭 で 十 分 に 話 し 合 いが 行 われているか 保 護 者 は 子 どもたちの 安 全 についてどのように 思 っているだろうか 子 どもへの 犯 罪 交 通 事 故 ネット 犯 罪 自 然 災 害 ( 地

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

34 県 立 鶴 岡 工 業 高 等 校 ( 全 日 制 ) 工 業 科 ( 機 械 科 電 気 電 子 科 情 報 通 信 科 建 築 科 環 境 化 科 ) 次 のいずれかに 該 当 する 1 文 化 的 活 動 や 体 育 的 活 動 において 地 区 大 会 を 経 て 県 大 会 に 出

PTA

Microsoft Word - 【事務連絡】居所情報の登録申請が間に合わなかった場合の取扱いの周知について.docx

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

< F2D8ED089EF95DB8CAF939996A289C193FC91CE8DF42E6A7464>

の 購 入 費 又 は 賃 借 料 (2) 専 用 ポール 等 機 器 の 設 置 工 事 費 (3) ケーブル 設 置 工 事 費 (4) 防 犯 カメラの 設 置 を 示 す 看 板 等 の 設 置 費 (5) その 他 設 置 に 必 要 な 経 費 ( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補

を 行 わなければならない 適 正 な 運 用 方 針 を 厳 格 に 運 用 することによっては じめて 人 がみだりにその 容 ぼう 等 を 撮 影 されない 自 由 や 権 利 の 保 護 と 犯 罪 発 生 の 抑 止 という 防 犯 カメラの 設 置 目 的 との 調 和 が 実 現 され

第 8 条 本 協 議 会 における 研 修 は 以 下 のとおりとする (1) 座 学 研 修 農 業 講 座 や 先 進 農 家 視 察 など 農 業 経 営 基 礎 講 座 やその 他 担 い 手 のための 研 修 会 等 への 参 加 など 年 24 回 程 度 とする (2) 実 務 研

代 議 員 会 決 議 内 容 についてお 知 らせします さる3 月 4 日 当 基 金 の 代 議 員 会 を 開 催 し 次 の 議 案 が 審 議 され 可 決 承 認 されました 第 1 号 議 案 : 財 政 再 計 算 について ( 概 要 ) 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第


2. ど の 様 な 経 緯 で 発 覚 し た の か ま た 遡 っ た の を 昨 年 4 月 ま で と し た の は 何 故 か 明 ら か に す る こ と 回 答 3 月 17 日 に 実 施 し た ダ イ ヤ 改 正 で 静 岡 車 両 区 の 構 内 運 転 が 静 岡 運

(Microsoft Word - \203A \225\345\217W\227v\227\314 .doc)

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

1 リーダーシップと 意 思 決 定 1-1 事 業 所 が 目 指 していることの 実 現 に 向 けて 一 丸 となっている 評 価 項 目 事 業 所 が 目 指 していること( 理 念 基 本 方 針 )を 明 確 化 周 知 している 1. 事 業 所 が 目 指 していること

スライド 1

KYOSAI 号CC2014.indd

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

●労働基準法等の一部を改正する法律案

第2分野 男女共同参画の視点に立った社会制度・慣行の見直し、意識の改革

(3) 小 単 元 の 指 導 と 評 価 の 計 画 小 単 元 第 11 章 税 のあらまし の 指 導 と 評 価 の 計 画 ( 四 次 確 定 申 告 制 度 抜 粋 ) 関 心 意 欲 態 度 思 考 判 断 技 能 表 現 知 識 理 解 小 単 元 の 評 価 規 準 税 に 関 す

異 議 申 立 人 が 主 張 する 異 議 申 立 ての 理 由 は 異 議 申 立 書 の 記 載 によると おおむね 次 のとおりである 1 処 分 庁 の 名 称 の 非 公 開 について 本 件 審 査 請 求 書 等 について 処 分 庁 を 非 公 開 とする 処 分 は 秋 田 県

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

一般競争入札について

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

2 出 願 資 格 審 査 前 記 1の 出 願 資 格 (5) 又 は(6) により 出 願 を 希 望 する 者 には, 出 願 に 先 立 ち 出 願 資 格 審 査 を 行 いますので, 次 の 書 類 を 以 下 の 期 間 に 岡 山 大 学 大 学 院 自 然 科 学 研 究 科 等

いう )は 警 告 をしたときは 速 やかに その 内 容 及 び 日 時 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申 出 をした 者 に 通 知 しなければならないこととされ また 警 告 をし なかったときは 速 やかに その 旨 及 び 理 由 を 当 該 警 告 を 求 める 旨 の 申

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

<4D F736F F D A94BD837D836C B4B92F62E646F6378>

1

Microsoft Word - 全国エリアマネジメントネットワーク規約.docx

(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

Microsoft PowerPoint - 経営事項審査.ppt

Taro-07-1提言概要.jtd

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

Ⅰ 元 請 負 人 を 社 会 保 険 等 加 入 建 設 業 者 に 限 定 平 成 28 年 10 月 1 日 以 降 に 入 札 公 告 指 名 通 知 随 意 契 約 のための 見 積 依 頼 を 行 う 工 事 から 以 下 に 定 める 届 出 の 義 務 ( 以 下 届 出 義 務 と

■認知症高齢者の状況

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

神の錬金術プレビュー版

<4D F736F F F696E74202D2082C882E982D982C DD8ED88EE688F882CC82B582AD82DD C668DDA9770>

2 学 校 への 支 援 方 法 CMS(NetCommons)の 操 作 説 明 会 2-1 操 作 説 明 会 平 成 26 年 度 も 学 校 ホームページ 作 成 運 用 における 支 援 となるよう 操 作 説 明 会 を 実 施 した 基 礎 編 としてCMS(NetCommons)の

定款

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

財政再計算結果_色変更.indd

厚 生 年 金 は 退 職 後 の 所 得 保 障 を 行 う 制 度 であり 制 度 発 足 時 は 在 職 中 は 年 金 を 支 給 しないこととされていた しかしながら 高 齢 者 は 低 賃 金 の 場 合 が 多 いと いう 実 態 に 鑑 み 在 職 者 にも 支 給 される 特 別

( 新 ) 医 療 提 供 の 機 能 分 化 に 向 けたICT 医 療 連 携 導 入 支 援 事 業 費 事 業 の 目 的 医 療 政 策 課 予 算 額 58,011 千 円 医 療 分 野 において あじさいネットを 活 用 したICT したICT 導 入 により により 医 療 機 能

Microsoft Word 第1章 定款.doc

2.JADA 検 査 対 象 者 登 録 リストへの 登 録 除 外 引 退 復 帰 2.1 JADA 検 査 対 象 者 登 録 リストへの 登 録 及 び 除 外 は 原 則 として 以 下 に 示 す 対 応 によりおこな うものとする 登 録 国 内 競 技 連 盟 からの 登 録 申 請

入札公告 機動装備センター

平成17年度高知県県産材利用推進事業費補助金交付要綱

福 山 市 では, 福 山 市 民 の 安 全 に 関 する 条 例 ( 平 成 10 年 条 例 第 12 号 )に 基 づき, 安 全 で 住 みよい 地 域 社 会 の 形 成 を 推 進 しています また, 各 地 域 では, 防 犯 を 始 め 様 々な 安 心 安 全 活 動 に 熱 心

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

する 婦 人 相 談 所 その 他 適 切 な 施 設 による 支 援 の 明 記 禁 止 命 令 等 をすることが できる 公 安 委 員 会 等 の 拡 大 等 の 措 置 が 講 じられたものである 第 2 改 正 法 の 概 要 1 電 子 メールを 送 信 する 行 為 の 規 制 ( 法

守 口 市 立 東 小 学 校 大 久 保 小 学 校 の 統 合 実 施 計 画 目 次 第 1 守 口 市 における 学 校 統 合 の 背 景 1 第 2 東 小 学 校 と 大 久 保 小 学 校 の 統 合 について 1 第 3 統 合 校 の 学 校 づくりについて 2 第 4 東 小

2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

― 目次 ―

< F2D824F C D9197A791E58A C938C8B9E>

は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

平 成 27 年 11 月 ~ 平 成 28 年 4 月 に 公 開 の 対 象 となった 専 門 協 議 等 における 各 専 門 委 員 等 の 寄 附 金 契 約 金 等 の 受 取 状 況 審 査 ( 別 紙 ) 専 門 協 議 等 の 件 数 専 門 委 員 数 500 万 円 超 の 受

平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

養 老 保 険 の 減 額 払 済 保 険 への 変 更 1. 設 例 会 社 が 役 員 を 被 保 険 者 とし 死 亡 保 険 金 及 び 満 期 保 険 金 のいずれも 会 社 を 受 取 人 とする 養 老 保 険 に 加 入 してい る 場 合 を 解 説 します 資 金 繰 りの 都

情報モラルの育成に関するアンケート(保護者用)

(1) 相 談 受 付 状 況 3 (2)サービス 種 類 別 事 業 者 団 体 別 4 (3) 受 付 区 分 ~ 苦 情 問 合 せ~ 5 (4) 相 談 内 容 6 1 携 帯 電 話 2インターネット 接 続 回 線 (5) 事 業 者 への 取 次 ぎ 事 例 8 (6) 相 談 者 の

(5) 事 業 者 等 自 転 車 及 び 自 動 車 の 製 造 輸 入 販 売 又 は 修 理 を 業 として 行 っている 者 及 びそ れらの 者 の 団 体 並 びにその 他 の 事 業 者 をいう (6) 所 有 者 等 自 動 車 の 所 有 権 占 有 権 若 しくは 使 用 権 を

もの( 交 通 事 故 事 件 に 係 るものを 除 く ) 3 重 大 な 交 通 事 故 事 件 とは 次 に 掲 げる 交 通 事 故 事 件 をいう (1) 死 亡 ひき 逃 げ 事 件 車 両 等 の 交 通 により 人 が 死 亡 した 場 合 において 道 路 交 通 法 ( 昭 和

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

疑わしい取引の参考事例

・モニター広告運営事業仕様書

している 5. これに 対 して 親 会 社 の 持 分 変 動 による 差 額 を 資 本 剰 余 金 として 処 理 した 結 果 資 本 剰 余 金 残 高 が 負 の 値 となるような 場 合 の 取 扱 いの 明 確 化 を 求 めるコメントが 複 数 寄 せられた 6. コメントでは 親

根 本 確 根 本 確 民 主 率 運 民 主 率 運 確 施 保 障 確 施 保 障 自 治 本 旨 現 資 自 治 本 旨 現 資 挙 管 挙 管 代 表 監 査 教 育 代 表 監 査 教 育 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部 市 町 村 警 視 総 監 道 府 県 警 察 本 部

Microsoft Word - 02第3期計画(元データ).doc

Microsoft Word - h17houtoku.doc

無年金外国人高齢者福祉手当要綱

Transcription:

- 235 - 携 帯 電 話 の 光 と 影 に 関 する 研 究 - 情 報 メディアを 安 心 して 利 用 するために- 情 報 モラル 教 育 研 究 会 議 研 修 員 安 部 亮 太 ( 川 崎 市 立 有 馬 小 学 校 ) 林 美 登 利 ( 川 崎 市 立 日 吉 小 学 校 ) 吉 田 一 弘 ( 川 崎 市 立 高 津 中 学 校 ) 乾 和 弘 ( 川 崎 市 立 長 沢 中 学 校 ) 指 導 主 事 増 田 実 Ⅰ 主 題 設 定 の 理 由 携 帯 電 話 について 学 校 で 扱 ってよいものか 扱 うとすればどのように 扱 っていけばよいか 指 導 に ついて 悩 んでいる 教 員 が 多 い 学 校 で 取 り 扱 わないまま 小 学 校 高 学 年 から 中 学 生 にかけて 携 帯 電 話 を 所 持 する 児 童 生 徒 の 数 は 増 加 し 携 帯 電 話 に 係 るトラブルも 増 加 していっている 掲 示 板 における 誹 謗 中 傷 やチェーンメールの 問 題 が 小 学 生 段 階 でも 問 題 となってきた 小 学 生 で 携 帯 電 話 を 全 員 所 有 しているわけではない しかし 小 学 生 段 階 で 携 帯 電 話 を 持 っていなくとも いずれは 利 用 するこ とを 想 定 し 正 しい 携 帯 電 話 の 持 ち 方 インターネット 端 末 としての 携 帯 電 話 の 扱 い 方 等 を 情 報 社 会 に 生 きる 子 どもたちにしっかり 指 導 する 必 要 があると 考 える 本 研 究 会 議 では 身 近 な 題 材 となり つつある 携 帯 電 話 を 中 心 に 誰 もが 取 り 組 めるような 情 報 モラル 教 育 を 考 えていく Ⅱ 研 究 の 内 容 平 成 20 年 1 月 17 日 の 中 央 教 育 審 議 会 答 申 において 小 学 校 段 階 では 各 教 科 等 において コンピ ュータや 情 報 通 信 ネットワークなどの 積 極 的 な 活 用 を 通 じて その 基 本 的 な 操 作 の 習 得 や 情 報 モラ ル 等 にかかわる 指 導 の 充 実 を 図 る と 記 された 情 報 モラル 等 とは ネットワーク 上 のルール やマナー 危 険 回 避 個 人 情 報 プライバシー 人 権 侵 害 著 作 権 等 に 対 する 対 応 や コンピュータ などの 情 報 機 器 の 使 用 による 健 康 とのかかわりなど である 今 後 情 報 モラル 教 育 は 必 ず 必 要 な 指 導 となってきている 中 央 教 育 審 議 会 答 申 では 企 業 に 求 めるものとして 携 帯 電 話 について 記 述 されているが 学 習 指 導 要 領 案 では 携 帯 電 話 という 単 語 は 登 場 しない しかし 神 奈 川 県 の 携 帯 電 話 所 持 率 は 小 学 校 6 年 生 で41.6% 中 学 校 3 年 生 で77.7%と 全 国 的 にも 高 く 携 帯 電 話 に 係 るトラブルも 多 い そこで いずれ 関 わる 可 能 性 のある 携 帯 電 話 を 題 材 として 取 り 上 げることとした 1 研 究 の 意 義 携 帯 電 話 の 学 校 持 込 については 授 業 には 関 係 ないものとして 禁 止 している 学 校 が 多 い 学 校 には 関 係 のないものだから 学 校 で 携 帯 電 話 については 教 育 する 必 要 はない 家 庭 に 任 せればよいという 意 見 もある しかし 防 犯 上 の 理 由 で 保 護 者 から 持 たせたいとの 要 望 があったり 携 帯 電 話 に 係 る 児 童 生 徒 指 導 上 の 問 題 がおこっており 学 校 では 情 報 活 用 能 力 の 重 要 な 要 素 として 教 育 する 必 要 が あると 考 える 学 校 で 携 帯 電 話 について 教 育 するにあたり どう 扱 っていけばよいか 禁 止 しているのに 扱 ってよ いものか どのように 進 めていけばよいかわからないという 教 員 の 声 を 聞 く 携 帯 電 話 を 授 業 で 扱 う

- 236 - ことが 呼 び 水 となり 子 どもたちが 携 帯 電 話 を 欲 しがるようになってしまい 保 護 者 から 苦 情 がくる のではないかと 危 惧 する 声 もある 家 庭 や 学 校 が 携 帯 電 話 についての 教 育 をしなければ 児 童 生 徒 は 携 帯 電 話 についての 正 しい 知 識 を 教 わる 機 会 を 持 たずに 所 持 することになる 今 回 の 研 究 で 携 帯 電 話 に 焦 点 を 置 くことは 学 校 での 情 報 モラル 教 育 を 推 進 する 際 の 一 助 になると 考 える 2 現 状 分 析 (1) 学 校 における 情 報 モラル 教 育 平 成 12 年 の 高 等 学 校 学 習 指 導 要 領 において 情 報 モラルという 言 葉 は 情 報 社 会 で 適 正 な 活 動 を 行 うための 基 になる 考 え 方 と 態 度 と 定 義 された 携 帯 電 話 が 普 及 し 始 めたのも 平 成 8 年 ごろからで あり カメラ 機 能 やインターネット 等 の 付 加 機 能 が 付 いてから 急 速 に 普 及 してきた 昭 和 62 年 の 教 育 改 革 に 関 する 第 三 次 答 申 で 情 報 モラルの 確 立 と 出 されたが 大 学 で 情 報 モラル 教 育 を 取 り 扱 うようになってきたのも 最 近 のことである 多 くの 大 人 は 情 報 モラルを 学 校 で 学 習 していない 教 員 も 保 護 者 も 同 様 であり 情 報 モラル 教 育 は 手 探 りの 状 態 の 中 にあると 考 える 平 成 18 年 度 の 学 校 における 教 育 の 情 報 化 の 実 態 に 関 する 調 査 結 果 ( 文 部 科 学 省 )において 大 項 目 D 情 報 モラルを 指 導 する 能 力 は 全 国 が62.7%に 対 して 川 崎 市 は72.5%と できる が 上 位 を 示 している この 数 値 は わりにできる と ややできる の 合 計 であるが ややできる の 割 合 が 圧 倒 的 に 高 く 理 解 はしているが 実 践 はまだという 状 況 も 考 えられる 表 1 は 管 理 職 向 けに 行 った 情 報 モラルについて 表 1 学 校 における 情 報 モラル 指 導 体 制 の 調 査 結 果 である 校 内 での 取 り 組 み 体 制 につい 小 中 高 ての 調 査 において 学 校 全 体 での 共 通 認 識 は 高 ま 学 校 全 体 で 共 通 認 識 65.1% 60.7% ってきている しかし 調 査 はしていないが 学 各 学 年 又 は 各 教 科 毎 に 共 通 認 識 16.5% 29.5% 校 において 共 通 の 指 導 資 料 があるということは 聞 共 通 認 識 なしで 各 クラス 担 任 まかせ 16.5% 9.8% いていない 19 年 度 は 携 帯 電 話 におけるトラ その 他 1.8% 0.0% ブル 報 告 が 増 加 し 指 導 が 必 要 になったという 学 平 成 18 年 3 月 学 校 調 査 校 が 増 えてきている 今 回 の 研 究 は 研 修 員 の 所 属 する 小 学 校 2 校 中 学 校 1 校 において 実 施 した 授 業 を 土 台 としている それぞれの 学 校 の 情 報 モラル 教 育 の 状 況 であるが 小 学 校 2 校 は 学 校 全 体 で 取 り 組 もうという 意 識 は 高 く 学 年 ごとに 情 報 モラル 教 育 を 実 施 している 中 学 校 1 校 では 技 術 家 庭 科 での 授 業 が 中 心 となって 情 報 モラル 教 育 を 展 開 している また 現 状 として 小 学 校 ではチェーンメール 中 学 校 で は 誹 謗 中 傷 といった 主 に 携 帯 電 話 に 係 る 諸 問 題 が 発 生 している 状 況 である 児 童 生 徒 指 導 の 問 題 も あり 喫 緊 の 課 題 となってきている (2) 保 護 者 の 情 報 モラルに 対 する 関 心 平 成 19 年 度 は 情 報 モラルに 対 しての 意 識 が 大 きく 変 わった 年 である 子 どもたちの 間 に 携 帯 電 話 に 関 わる 諸 問 題 が 明 らかになり 社 会 全 体 で 何 とかしなくてはいけないという 声 が 大 きくなってきた 諸 問 題 とは チェーンメールや 迷 惑 メール 出 会 い 系 サイト 等 有 害 サイトの 閲 覧 学 校 裏 サイトによる 誹 謗 中 傷 やネットいじめ などであり ネットいじめに 関 しては 命 に 関 わる 事 件 も 起 きている

- 237 - 平 成 18 年 2 月 の 総 務 省 調 査 によれば 携 帯 電 話 のフィルタリングを 利 用 しているのは2.1%であ る 同 調 査 によれば 携 帯 電 話 各 社 が 提 供 するフィルタリングの 認 知 について よく 知 っている が 7.1% 聞 いたことがある が37.7% 知 らない が56.2%であった その 後 有 害 サイト から 子 どもたちを 守 るために 平 成 20 年 2 月 1 日 から 未 成 年 者 は 任 意 加 入 から 原 則 フィルタリ ングに 加 入 となった 昨 年 度 学 校 で 携 帯 電 話 の 話 をすると 逆 に 子 どもが 携 帯 電 話 を 欲 しがるので 困 ると 親 からの 指 摘 が 心 配 という 教 員 からの 相 談 があった しかし 現 在 は 保 護 者 も 情 報 モラル 教 育 を 必 要 としてきて いる 市 PTA 連 絡 協 議 会 では 講 師 の 方 を 呼 んで 学 集 会 や 講 演 会 を 実 施 し 各 校 においてもPTA の 活 動 に 取 り 入 れている 学 校 もある 学 校 は 保 護 者 とともにどう 情 報 モラルを 高 めていくかが 一 つ の 課 題 となっている (3) 子 どもたちの 意 識 A 小 学 校 6 年 生 の7 月 段 階 での 携 帯 電 話 所 有 者 は35%(57 名 中 20 名 )である さらに 所 有 し ていない 児 童 の57%(37 名 中 21 名 )は 持 ちたいと 答 えている 所 有 している 児 童 は 連 絡 手 段 メール インターネット ゲーム 等 で 使 用 し 所 有 希 望 者 はゲームやメール インターネットに 憧 れ ている 児 童 が 多 い B 小 学 校 5 年 生 の9 月 段 階 での 携 帯 電 話 所 有 者 は38%(29 名 中 11 名 )である そして 未 所 有 者 の66%は 持 ちたいと 答 えている さらに 携 帯 電 話 の 使 用 経 験 者 は100%であった 所 有 して いない 児 童 も 家 族 の 携 帯 電 話 を 借 りて 何 らかの 形 で 使 用 していた 携 帯 電 話 の 所 有 率 は 学 校 や 地 域 に より 差 があるが 使 用 方 法 については 家 族 との 連 絡 手 段 をあげている 児 童 が 多 い C 中 学 校 1 年 生 の12 月 段 階 での 携 帯 電 話 所 有 者 は66%(118 名 中 74 名 )である 男 女 別 ではそ れぞれ53% 81%となり 女 子 の 所 持 率 が 高 い そして 表 2のように メールとしての 使 用 頻 度 が 高 く 生 徒 にとっては 大 表 2 携 帯 電 話 の 所 有 者 の 使 用 状 況 と 未 所 有 者 の 興 味 電 切 なコミュニケーションツー 電 メ 掲 音 ブ プ 子 ゲ カ そ 話 ー 示 楽 ロ ロ ルとなっている 持 ち 始 めは 板 決 ー メ の ル グ フ 済 ム ラ 他 小 学 校 6 年 が 多 く 次 に 中 学 校 1 年 小 学 校 5 年 4 年 と 所 有 55% 95% 19% 56% 13% 8% 0% 29% 29% 14% 続 く 未 所 有 43% 75% 5% 63% 3% 3% 8% 20% 25% 3% 平 成 19 年 12 月 ( 複 数 選 択 ) 3 研 究 の 視 点 (1) 授 業 の 構 築 本 研 究 会 議 では 携 帯 電 話 に 対 するしっかりとした 考 え 方 や 知 識 を 作 っていくために ある 程 度 1 時 間 という 時 間 を 想 定 しての 授 業 を 作 ることとした 情 報 モラルを 教 える 適 齢 学 年 について 指 導 実 践 キックオフガイド によれば 小 学 校 中 学 年 あた りからである 小 学 校 低 学 年 で 教 える 内 容 は 情 報 モラルではなくモラル 全 般 となる この 時 期 は 情 報 機 器 に 慣 れ 親 しむ 時 期 にあたる 携 帯 電 話 については 持 ち 始 めにあたる 小 学 校 高 学 年 からが 現 状 で はよいと 思 われる 今 後 持 ち 始 めが 低 年 齢 化 してくれば 指 導 時 期 は 変 わっていく 実 際 に 小 学 校 4 年 生 あたりでチェーンメールや 誹 謗 中 傷 に 関 する 問 題 が 起 き 始 めている 携 帯 電 話 は 単 なる 道 具 に 過 ぎない しかし あまりにも 多 機 能 な 機 械 であるがために 様 々な 問 題 が 生 じていることも 事 実 である 本 研 究 会 議 では 彫 刻 刀 の 正 しい 使 い 方 を 教 えるように 携 帯 電 話 の 正 しい 使 い 方 を 教 えていくこととした

- 238 - 携 帯 電 話 についての 指 導 をしていくにあたり いくつかのポイントが 考 えられる 指 導 のポイントの 第 一 として はたして 今 の 生 活 に 携 帯 電 話 は 必 要 なのかを 持 つ 前 の 子 どもたち もしくは 持 ち 始 めの 子 どもたちに 考 えさせることである 授 業 中 に 携 帯 電 話 は 必 要 なく 持 たなくと も 生 活 に 支 障 はない そして 持 つことによるトラブル 回 避 の 知 恵 やマナー 責 任 も 生 じてくる お もちゃとして 持 つことや 友 達 が 持 っているからという 考 え 方 には 指 導 が 必 要 である ポイントの 第 二 として 便 利 な 道 具 であるが 使 い 方 を 誤 ると 大 変 なことになることである イン ターネットに 関 して 言 えば 直 ちに 大 人 の 世 界 へとつながってしまい よい 大 人 ばかりならよいが 中 には 人 をだまそうとしてくる 者 もいる また 安 易 な 書 き 込 みや 発 信 は 取 り 返 しのつかないことに なってしまうこともある 遊 び 半 分 で 掲 示 板 に 記 入 した 内 容 が 全 世 界 で 読 まれ 社 会 全 体 を 騒 乱 に 巻 き 込 み 個 人 としての 責 任 が 発 生 してくる 第 三 に 文 字 によるコミュニケーションと 匿 名 性 についてである もちろん 携 帯 電 話 の 向 こう 側 には 生 きている 人 間 がいるからこそ コミュニケーションや 匿 名 性 が 問 題 となる メールや 掲 示 板 におい て 文 字 だけでは 相 手 にうまく 伝 わらないことがある さらに 匿 名 性 からの 誹 謗 中 傷 も 問 題 になっ ている 今 までのポイントにも 関 係 するが 第 四 として 携 帯 電 話 に 係 るトラブルと 注 意 点 対 処 法 につい てである 携 帯 電 話 に 係 る 事 件 事 故 としては 迷 惑 メール( 出 会 い 系 架 空 請 求 フィッシング 詐 欺 等 ) 有 害 サイト( 自 殺 サイト 薬 物 サ イト 18 歳 未 満 禁 止 サイト) チェーンメール ブログ 掲 示 板 での 誹 謗 中 傷 ネットいじめ コミュニティサイトにおけるなりすまし 肖 像 権 侵 害 デジタル 万 引 き などがあげられる これらをどの 段 階 でどのように 取 り 上 げるかが 大 切 である 例 えば 小 学 校 5 年 生 では 出 会 い 系 サイトという 言 葉 自 体 を 知 らない 児 童 が 多 いだろうし あえてこの 言 葉 から 教 える 必 要 はない 授 業 を 構 築 していくにあたり 特 別 な 授 業 を 目 指 すのではなく 誰 もができるような 授 業 を 考 えて いくこととした 特 定 の 教 員 しかできない 授 業 は 広 がりを 持 たないからだ また 既 存 のものを 極 力 活 かすためにも 他 機 関 との 連 携 や 有 効 コンテンツの 利 用 を 考 えていった 特 にe-ネットキャラバ ン 警 察 携 帯 電 話 会 社 はそれぞれ 資 料 を 作 成 したり 講 演 会 を 実 施 したりしている これらを 有 効 に 使 うことも 情 報 モラル 教 育 の 足 がかりとなる (2) 実 践 1 警 察 の 講 演 を 取 り 入 れたA 小 学 校 A 小 学 校 では 携 帯 会 社 が 発 行 している 安 全 安 心 ブック での 学 習 と 警 察 の 方 の 講 演 会 の 併 用 を 考 えた 基 本 姿 勢 は 携 帯 電 話 を 持 つことは 今 必 要 か? であり 警 察 から 携 帯 電 話 で 起 こ る 危 険 なこと 関 わってはいけないことや 犯 罪 等 を 具 体 的 事 例 を 取 り 入 れながら 話 してもらい 携 帯 電 話 についてより 知 ってもらうことを 目 的 とした 携 帯 会 社 が 作 成 している 安 全 安 心 ブック は 学 校 からの 要 請 により 人 数 分 もらうことができ 要 請 すれば 講 演 会 も 実 施 してもらえる 携 帯 電 話 3 社 はいずれも 形 こそ 違 え 実 施 している そこで 6 月 の 段 階 でA 社 より 安 全 安 心 ブック を 送 付 してもらい 内 容 の 確 認 を 行 った A 社 の 安 全 安 心 ブック は 携 帯 電 話 を 持 つことにより 防 犯 につながることを 前 半 で 記 述 している この 冊 子 を 配 布 して 説 明 を 加 えなければ 防 犯 のために 携 帯 電 話 は 必 要 とよい 面 での 理 解 で 終 わってしまう そこで5 年 生 に 配 布 する 際 に 後 半 に 記 述 されている 持 つことによる 危 険 性 を 中 心 に 指 導 するように 担 任 に 依 頼 した 警 察 の 方 にお 願 いし 携 帯 電 話 の 安 全 な 使 い 方 学 習 会 として 6 年 生 は7 月 11 日 5 年 生 は7

- 239 - 月 18 日 に 実 施 した どちらも 講 師 は 神 奈 川 県 警 少 年 相 談 保 護 センター 少 年 相 談 員 の 方 が 講 師 である 携 帯 電 話 における 危 険 性 や 犯 罪 を 優 しく 丁 寧 に45 分 間 大 ホールにて 話 をしていただいた この2つ を 通 して 携 帯 電 話 を 持 つことにより 犯 罪 にまき 込 まれる 心 配 ( 余 計 なリスクを 背 負 う) 自 己 責 任 が 生 じる( 自 分 で 責 任 が 取 れるのか) 一 人 ひとりのマナー ルール( 相 手 の 気 持 ちを 考 える)などのモラルが 必 要 を 理 解 させることができた 子 どもたちの 事 前 と 事 後 の 携 帯 電 話 の 意 識 を 比 べると 単 に 憧 れだけだ ったものが 上 記 の 内 容 が 感 想 に 含 まれていた 残 念 だったのは 保 護 者 にも 呼 びかけをしたが 参 加 者 数 が 少 なかったことと 少 年 相 談 員 の 方 が 優 しくオブラートに 包 む 形 で 事 例 を 話 されたことである (3) 実 践 2 継 続 的 な 指 導 を 考 慮 したB 小 学 校 B 小 学 校 では 第 5 学 年 で 総 合 的 な 学 習 の 時 間 を 利 用 して 継 続 的 な 携 帯 電 話 に 関 する 教 育 を 実 施 した ワークシート プレゼンテーションを 用 意 し プロジェクタで 投 影 しながら 合 計 4 回 の 授 業 を 行 った 大 切 にした 点 は 一 方 的 に 伝 えるだけではなく なぜなのかを 子 どもたちとともに 考 え ていくことである また 保 護 者 もいっしょに 考 えてもらうことを 願 い 授 業 参 観 時 にも 行 った 第 1 回 9 月 25 日 携 帯 電 話 の 落 とし 穴 ( 授 業 参 観 ) 携 帯 電 話 の 便 利 な 点 を 上 げてから 迷 惑 メールやチェーンメールな どの 危 険 な 事 例 を 取 り 上 げ その 対 応 策 を 考 えていく また 携 帯 電 話 を 持 つ 時 期 についてそれぞれの 考 えを 述 べ 合 う 後 半 に 資 料 として 携 帯 電 話 安 全 な 使 い 方 ( 全 国 読 売 防 犯 協 力 会 )を 使 う 第 2 回 11 月 16 日 携 帯 電 話 を 利 用 するときの 約 束 事 を 考 えよう 電 車 やバスの 中 では 携 帯 電 話 はどうすればよいか 友 達 との 会 話 の 最 中 に 着 信 があったらどうするか など 携 帯 電 話 を 持 った 場 合 まとめ 携 帯 電 話 は 便 利 な 道 具 である 必 要? 携 帯 電 話 は 危 険 な 道 具 でもある ( 被 害 者 になる 可 能 性 がある) ( 加 害 者 になる 可 能 性 もある) 携 帯 電 話 で 送 った 情 報 は 全 て 自 己 責 任 である 携 帯 電 話 との 上 手 に 付 き 合 っていける 周 りの 人 たちと 上 手 に 付 き 合 っていける 年 齢 ではなく 気 持 ちが 育 ってから 図 1 プレゼンテーション 資 料 にどうすればよいかを 考 えながら 決 まり( 約 束 事 )の 重 要 性 をとらえていく 第 3 回 2 月 1 日 携 帯 電 話 の 落 とし 穴 ~ 文 字 で 伝 える 難 しさ~ プレゼンテーションを 用 いて 紙 芝 居 形 式 でストーリーを 提 示 休 日 に 遊 ぼうと 誘 ったところ 俺 はいいよ とメールで 返 事 が 返 ってくる 当 日 約 束 の 場 所 でどのようなことが 起 こったか 話 の 続 きを 作 る この 授 業 を 通 して 自 分 の 伝 えたいことを 相 手 に 正 確 に 伝 えるには どう 表 現 するのがよ いだろうかを 考 える 第 4 回 2 月 16 日 携 帯 電 話 によるトラブルがネットいじめに( 授 業 参 観 ) 仲 のよかった 仲 間 のちょっとした 心 の 行 き 違 いが メールを 通 じて 大 きな 溝 となっていく なぜ ギクシャクした 関 係 になったかを 考 えながら メールのやり 取 りについて 学 ぶ 4 回 の 授 業 はすべて 教 室 で 行 い ワークシートの 記 述 や 児 童 の 考 えから 児 童 の 変 化 を 捉 えている (4) 実 践 3 携 帯 会 社 の 講 演 を 授 業 に 取 り 入 れたC 中 学 校 C 中 学 校 では 情 報 モラルに 対 して 前 向 きに 取 り 組 んでいる 携 帯 電 話 会 社 に 講 演 を 依 頼 した 10 月 の 段 階 で 授 業 中 の 携 帯 電 話 会 社 講 演 について 学 校 長 の 了 解 をとり 業 者 との 調 整 に 入 った 担 当 が 技 術 家 庭 科 の 教 員 でもあり 技 術 における 情 報 モラル 教 育 として 位 置 づけた 授 業 変 更 により 1 年 生 4 クラスを12 月 3 日 に4 時 間 入 れてもらい コンピュータ 室 にて 1 時 間 ずつ 同 一 の 授 業 を 展 開 していった 授 業 展 開 はすべて 業 者 のインストラクター 中 心 で 実 施 した 携 帯 会 社 が 作 成 した 中 学 生 版 テキスト を 配 布 し 個 々のディスプレイにチェーンメールなどのトラブルの 動 画 コンテンツ 事 例 を 表 示 しなが

- 240 - ら 危 険 性 と 対 処 の 仕 方 をわかりやすく 説 明 してくれた (5) 授 業 前 と 授 業 後 の 比 較 アンケートにより 児 童 生 徒 の 意 識 の 変 化 をみた C 中 学 校 においては 家 庭 での 約 束 を 必 要 と 考 える 生 徒 が 増 え 携 帯 電 話 に 対 する 便 利 楽 しい というイメージが 多 少 減 少 し 危 険 怖 い というイメージをもつ 生 徒 が 若 干 増 加 した しかし 自 由 記 述 で 書 いた 感 想 を 見 ると 危 険 性 の 認 識 の 高 まりや 安 全 な 使 い 方 への 認 識 の 高 まりが 感 じら れた 特 に 所 有 していない 生 徒 の 意 識 に 変 化 が 見 られた B 小 学 校 での 変 化 は 持 っていない 児 童 が 憧 れ ほしい と 感 じていたものが すぐには 必 要 ないと 持 つ 時 期 に 対 して 変 化 が 見 られてき たことである また 持 つことによる 危 険 性 の 理 解 も 深 まったと 思 われる 表 3は 携 帯 電 話 に 対 するイメージの 比 較 である すでに 携 帯 電 話 を 所 有 している 児 童 の 授 業 前 と 4 回 の 授 業 実 施 後 のイメージを 並 べたものである 携 帯 電 話 の 利 便 性 と 危 険 性 についての 理 解 の 深 まりが 感 じられる 表 3 携 帯 ってどんなもの? 9 月 ( 事 前 調 査 ) 3 月 ( 事 後 調 査 ) 電 話 メールがつかえる 携 帯 電 役 に 立 つけれど 少 し 危 険 遊 1 話 び 道 具 (ゲーム) どこにいるか 聞 くときに 電 話 2 シールを 貼 りたい できる 危 険 だけど 少 し 便 利 3 便 利 便 利 だけど 危 険 4 緊 急 のときに 使 う 5 遅 くなるとか 用 事 があったり 危 険 でもあるし 便 利 なもので したら 電 話 やメールで 送 れる もある 6 便 利 だけど いろいろなことを してしまうとお 金 がかかるの 便 利 なところがあっていいけ ど 使 い 方 を 間 違 えてしまうと で 怖 い とっても 怖 い Ⅲ 研 究 のまとめ 指 導 されているか されていないかで 携 帯 電 便 利 だけど 怖 い 間 違 ったこと 7 便 利 なもの を 伝 えてしまう(いいよ) 8 便 利 便 利 なもの 話 を 含 めたネット 社 会 への 意 識 は 変 わってくる 知 らないでトラブルに 巻 き 込 まれることは 教 育 によって 大 方 回 避 が 可 能 である 今 回 の 誰 でもでき る 授 業 の 構 築 既 成 のコンテンツの 有 効 利 用 はそのための 有 効 な 手 段 であると 考 える 今 回 B 小 学 校 では 授 業 参 観 で 実 施 したが 保 護 者 の 理 解 の 大 切 さが 感 じられた 児 童 生 徒 に 教 え るとともに 保 護 者 にも 知 ってもらうこと 協 力 体 制 を 築 いていくことも 大 切 な 要 素 である 携 帯 電 話 に 関 しては 持 ってから 考 え 方 を 変 えていくのは 難 しい 早 い 時 期 に 話 をして 考 えさせて いくことが 重 要 である また 今 回 は 小 学 校 中 学 校 でそれぞれ 同 じような 内 容 を 教 えたが 発 達 段 階 に 応 じて 扱 う 事 例 に 変 化 を 持 たせたり 法 制 面 での 理 解 を 加 えたりしながら 繰 り 返 しによる 情 報 モラルの 定 着 が 必 要 と 考 える 最 後 に 研 究 を 進 めるに 当 たり ご 支 援 ご 助 言 をくださいました 原 克 彦 先 生 ( 目 白 大 学 教 授 川 崎 市 総 合 教 育 センター 専 門 員 ) また 校 長 先 生 をはじめ 学 校 教 職 員 の 皆 様 に 心 より 感 謝 し 厚 くお 礼 申 し 上 げます 参 考 文 献 日 本 教 育 工 学 振 興 会 すべての 先 生 のための 情 報 モラル 指 導 実 践 キックオフガイド 2007 年 堀 田 龍 也 編 事 例 で 学 ぶNetモラル 三 省 堂 2006 年