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答申書

示 とする 原 処 分 を 行 ったところ 異 議 申 立 てが 提 起 されたものである なお, 本 件 対 象 文 書 の 一 部 開 示 決 定 に 係 る 審 査 会 への 諮 問 は2 度 目 であ り, 前 回 の 一 部 開 示 決 定 について,その 決 定 は 妥 当 である 旨

した 開 示 決 定 等 に 当 たっては, 法 11 条 を 適 用 して, 平 成 23 年 5 月 13 日 まで 開 示 決 定 等 の 期 限 を 延 長 し, 同 年 4 月 11 日 付 け 防 官 文 第 号 により,1 枚 目 を 一 部 開 示 した そして, 同 年

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特 定 が 必 要 であり, 法 7 条 の 裁 量 的 開 示 を 求 める 第 3 諮 問 庁 の 説 明 の 要 旨 1 本 件 開 示 請 求 について 本 件 開 示 請 求 は, 処 分 庁 に 対 して, 特 定 法 人 が 大 森 税 務 署 に 提 出 した, 特 定 期 間 の

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からないから,これを 明 らかにしてもらうために 審 査 請 求 をする (2) 意 見 書 ア 本 件 不 開 示 情 報 が 開 示 されることによって,1 公 共 の 安 全 と 秩 序 の 維 持 に 支 障 が 生 じるかどうか( 法 5 条 4 号 ),2 大 阪 高 等 検 察 庁 及

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(3) 育 児 休 業 (この 号 の 規 定 に 該 当 したことにより 当 該 育 児 休 業 に 係 る 子 について 既 にし たものを 除 く )の 終 了 後 3 月 以 上 の 期 間 を 経 過 した 場 合 ( 当 該 育 児 休 業 をした 教 職 員 が 当 該 育 児 休 業

長 は10 年 ) にすべきことを 求 める ⑸ 改 善 意 見 として 事 務 引 継 書 にかかる 個 別 フォルダーの 表 示 について 例 えば 服 務 休 暇 全 般 ( 事 務 引 継 書 を 含 む) といったように 又 は 独 立 した 個 別 フォルダーとして 説 明 を 加 え

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該 介 護 休 業 が 終 了 する 日 までに, 当 該 介 護 休 業 に 係 る 対 象 家 族 が 死 亡 したとき 又 は 離 婚, 婚 姻 の 取 消, 離 縁 等 により 当 該 介 護 休 業 に 係 る 対 象 家 族 との 親 族 関 係 が 消 滅 した とき (3) 配 偶

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情 個 審 第 43-1 号 平 成 28 年 1 月 18 日 茨 城 県 教 育 委 員 会 教 育 長 小 野 寺 俊 殿 茨 城 県 情 報 公 開 個 人 情 報 保 護 審 査 会 委 員 長 大 和 田 一 雄 保 有 個 人 情 報 部 分 開 示 決 定 に 対 する 異 議 申 立 てについて( 答 申 ) 平 成 27 年 2 月 27 日 付 け 保 体 諮 問 第 1 号 で 諮 問 のありました 下 記 事 案 について, 別 紙 のとおり 答 申 します 記 健 康 審 査 会 への 提 出 書 類 部 分 開 示 決 定 に 係 る 異 議 申 立 事 案 ( 個 人 情 報 諮 問 第 82 号 ) ( 個 人 情 報 答 申 第 77 号 )

第 1 審 査 会 の 結 論 実 施 機 関 が 行 った 部 分 開 示 決 定 において, 別 表 の 実 施 機 関 が 不 開 示 と した 部 分 欄 に 掲 げる 保 有 個 人 情 報 を 不 開 示 としたことは, 妥 当 である 第 2 諮 問 事 案 の 概 要 1 保 有 個 人 情 報 の 開 示 請 求 平 成 26 年 12 月 2 日, 異 議 申 立 人 は, 茨 城 県 個 人 情 報 の 保 護 に 関 する 条 例 ( 平 成 17 年 茨 城 県 条 例 第 1 号 以 下 条 例 という ) 第 12 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき, 茨 城 県 教 育 委 員 会 ( 以 下 実 施 機 関 という )に 対 して, 次 に 掲 げる 内 容 の 保 有 個 人 情 報 の 開 示 請 求 ( 以 下 本 件 請 求 と いう )を 行 った これまでに 健 康 審 査 会 等 へ 学 校 長 等 から 提 出 された 私 の 診 断 書 及 び 関 係 書 類 として 提 出 されている 添 付 書 類 すべて 並 びに 審 査 会 の 審 査 結 果 及 びその 決 定 の 根 拠 や 理 由 を 示 す 書 類 2 実 施 機 関 の 決 定 及 び 通 知 平 成 26 年 12 月 19 日, 実 施 機 関 は, 本 件 請 求 に 係 る 保 有 個 人 情 報 と して 平 成 16 年 度 から 平 成 26 年 度 における, 茨 城 県 教 職 員 健 康 審 査 委 員 会 に 係 る, 健 康 審 査 申 請 書, 診 断 書 ( 神 経 精 神 障 害 用 ), 観 察 報 告 書, 医 療 報 告 書, 病 状 報 告 書, 状 況 報 告 書, 自 宅 療 養 願, 医 療 機 関 の 診 断 書 及 び 審 査 結 果 及 び 2014 年 2 月 19 日 付 け 及 び 同 年 6 月 18 日 付 け 各 診 断 書 と 添 付 書 類 を 特 定 した 上 で, 審 査 結 果 に 記 載 された 開 示 請 求 者 以 外 の 個 人 に 係 る 審 査 結 果 については, 開 示 請 求 者 以 外 の 個 人 に 関 する 情 報 で 開 示 請 求 者 以 外 の 個 人 の 権 利 利 益 を 害 するおそれがあるため, 条 例 第 1 4 条 第 3 号 に, 別 表 の 実 施 機 関 が 不 開 示 とした 部 分 欄 に 整 理 される 保 有 個 人 情 報 ( 以 下 本 件 保 有 個 人 情 報 という )については, 茨 城 県 教 職 員 健 康 審 査 委 員 会 ( 以 下 健 康 審 査 会 という )において, 率 直 な 意 見 の 交 換 若 しくは 意 思 決 定 の 中 立 性 が 不 当 に 損 なわれるおそれがあるため, 条 例 第 14 条 第 6 号 に 該 当 するとして, 部 分 開 示 決 定 ( 以 下 本 件 処 分 という )を 行 い, 本 人 に 通 知 した 3 異 議 申 立 て 平 成 27 年 2 月 16 日, 異 議 申 立 人 は, 実 施 機 関 が 行 った 本 件 処 分 の 取 消 しを 求 めて, 行 政 不 服 審 査 法 ( 昭 和 37 年 法 律 第 160 号 ) 第 6 条 の 規 定 に 基 づき, 実 施 機 関 に 対 して 異 議 申 立 てを 行 った 1

第 3 異 議 申 立 人 の 主 張 の 要 旨 1 異 議 申 立 ての 趣 旨 本 件 処 分 を 取 り 消 すとの 決 定 を 求 める 2 異 議 申 立 ての 理 由 異 議 申 立 人 が, 異 議 申 立 書 及 び 異 議 申 立 人 意 見 書 において 主 張 している ところは,おおむね 次 のとおりである (1) 開 示 請 求 者 以 外 の 個 人 に 係 る 審 査 結 果 以 外 の 不 開 示 決 定 部 分 を 開 示 するよう 求 める (2) 所 属 長 の 意 見 等 を 開 示 することができない 理 由 として, 率 直 な 意 見 の 交 換 又 は 意 思 決 定 の 中 立 性 が 不 当 に 損 なわれるおそれがあるとされ ているが, 所 属 長 の 意 見 や 症 状 に 対 する 本 人 の 考 え 等 はこの 理 由 に 該 当 する 部 分 ではないと 考 えられる (3) 所 属 長 の 意 見 として 記 載 されている 内 容 は, 明 らかに 事 実 無 根 の 虚 偽 内 容 であるにもかかわらず, 中 立 性 が 不 当 に 損 なわれるとするのは 誤 った 判 断 である (4) 率 直 な 意 見 の 交 換 若 しくは 意 思 決 定 の 中 立 性 が 損 なわれるおそれが あるため 不 開 示 というのでは, 本 来 の 条 例 の 理 念 に 反 する (5) 開 示 しないことで, 実 施 機 関 に 不 当 に 利 益 を 与 え, 異 議 申 立 人 及 び 主 治 医 等 に 不 利 益 を 及 ぼしている (6) 私 が 提 出 したにもかかわらず, 健 康 審 査 会 に 提 出 されていない 診 断 書 が 存 在 するはずである これらの 診 断 書 の 所 在 について, 答 える 義 務 は ない とする 管 理 職 の 対 応 が 疑 問 である 第 4 実 施 機 関 の 主 張 の 要 旨 実 施 機 関 が, 諮 問 庁 意 見 書 において 主 張 しているところは,おおむね 次 のとおりである 1 茨 城 県 教 職 員 健 康 審 査 委 員 会 について 健 康 診 断 の 結 果 及 び 医 師 の 診 断 により, 発 病 のおそれがあると 認 められ た 者 及 び 発 病 により 引 続 き3か 月 以 上 の 休 養 又 は 療 養 が 必 要 と 認 められた 者 は, 茨 城 県 教 職 員 保 健 管 理 規 則 ( 昭 和 36 年 教 育 委 員 会 規 則 第 7 号 以 下 保 健 管 理 規 則 という ) 第 3 条 に 基 づき, 健 康 審 査 申 請 書 や 医 師 の 診 断 書 等 を 教 育 長 に 提 出 しなければならない 医 師 等 により 構 成 された 健 康 審 査 会 は, 提 出 された 申 請 書 類 の 審 査 を 行 う 2

2 条 例 第 14 条 第 6 号 及 び 第 7 号 該 当 性 について 本 件 保 有 個 人 情 報 を 開 示 すると, 本 人 から, 今 後 の 申 請 書 類 について, 本 人 の 希 望 する 内 容 に 改 めるよう 求 められる 可 能 性 が 想 定 される このよ うな 申 請 書 類 が 健 康 審 査 会 に 提 出 されれば, 健 康 審 査 会 の 結 果 が 本 人 の 意 図 に 偏 った 内 容 となるおそれが 生 じる これは, 条 例 第 14 条 第 6 号 の 開 示 することにより, 率 直 な 意 見 の 交 換 若 しくは 意 思 決 定 の 中 立 性 が 不 当 に 損 なわれるおそれ に 当 たる さらに, 本 件 保 有 個 人 情 報 は, 条 例 第 14 条 第 7 号 にも 該 当 するとして, 不 開 示 理 由 を 追 加 する 健 康 審 査 会 において, 教 職 員 の 病 状 を 審 査 するに 当 たり, 所 属 長 の 意 見 は, 教 職 員 の 健 康 状 態 や 本 人 の 考 え 等 を 所 属 長 の 立 場 から 記 載 した 重 要 な 情 報 であるため, 当 該 情 報 が 本 人 に 公 開 されることになれば, 今 後, 所 属 長 からの 率 直 な 報 告 が 提 出 されず, 健 康 審 査 会 での 公 正 な 審 査 に 支 障 を 及 ぼすおそれがある このため, 本 件 保 有 個 人 情 報 は, 条 例 第 14 条 第 7 号 の 当 該 事 務 又 は 事 業 の 適 正 な 遂 行 に 支 障 を 及 ぼすおそれがあるもの に 当 たる 以 上 により, 本 件 保 有 個 人 情 報 は, 条 例 14 条 第 6 号 及 び 第 7 号 に 該 当 すると 解 する 3 以 上 により, 本 件 処 分 は 妥 当 なものであると 考 える 第 5 審 査 会 の 判 断 当 審 査 会 は, 本 件 諮 問 事 案 について 審 査 した 結 果, 次 のように 判 断 する 1 本 件 処 分 に 係 る 保 有 個 人 情 報 について 本 件 処 分 に 係 る 保 有 個 人 情 報 は, 健 康 審 査 申 請 書, 診 断 書 ( 神 経 精 神 障 害 用 ), 医 療 報 告 書, 自 宅 療 養 願, 観 察 報 告 書, 状 況 報 告 書, 病 状 報 告 書, 医 療 機 関 の 診 断 書 及 び 審 査 結 果 を 一 覧 表 形 式 にまとめた 健 康 審 査 会 資 料 に 記 載 されている 情 報 であると 認 められる 2 本 件 異 議 申 立 てについて 異 議 申 立 人 は, 本 件 処 分 の 取 消 しを 求 めて, 本 件 異 議 申 立 てに 及 んでい るが, 異 議 申 立 書 において, 開 示 請 求 者 以 外 の 個 人 に 係 る 審 査 結 果 につい ては, 開 示 を 求 めない 旨 述 べているため, 本 件 保 有 個 人 情 報 についてのみ 検 討 することとする 3

3 本 件 保 有 個 人 情 報 の 条 例 第 14 条 第 6 号 該 当 性 について 条 例 第 14 条 第 6 号 は, 県 の 機 関 等 の 内 部 における 審 議, 検 討 又 は 協 議 に 関 する 情 報 であって, 開 示 することにより, 率 直 な 意 見 の 交 換 若 しくは 意 思 決 定 の 中 立 性 が 不 当 に 損 なわれるおそれ, 不 当 に 県 民 の 間 に 混 乱 を 生 じさせるおそれ 又 は 特 定 の 者 に 不 当 に 利 益 を 与 え 若 しくは 不 利 益 を 及 ぼす おそれがあるものを 不 開 示 情 報 としている 本 件 保 有 個 人 情 報 が 記 載 されている 別 表 に 掲 げる 書 類 は, 保 健 管 理 規 則 に 基 づき,3か 月 以 上 の 休 養 又 は 療 養 が 必 要 であると 認 められた 場 合 や 出 勤 又 は 復 職 しようとする 場 合 などに, 教 職 員 から 教 育 長 あてに 提 出 される 保 健 管 理 に 関 する 書 類 であると 認 められる 教 育 長 は, 当 該 書 類 の 提 出 が あったときは, 休 業 や 医 療 の 要 否 に 関 して 指 示 をすることとされており, この 指 示 をするに 当 たっては, 健 康 審 査 会 において 教 育 長 の 指 示 内 容 につ いて 審 査 することとされている そこで, 本 件 保 有 個 人 情 報 の 本 号 該 当 性 について 検 討 すると, 本 件 保 有 個 人 情 報 は, 健 康 審 査 会 が 指 示 内 容 を 審 査 する 上 で 必 要 な 情 報 であると 考 えられることから, 全 体 として, 県 の 機 関 の 内 部 における 審 議, 検 討 又 は 協 議 に 関 する 情 報 であると 認 められる また, 当 審 査 会 で 見 分 したところ, 本 件 保 有 個 人 情 報 は, 異 議 申 立 人 の 出 勤, 復 職, 休 職 又 は 療 養 等 に 関 する 所 属 長 の 意 見 又 は 所 属 長 が 観 察 した 異 議 申 立 人 の 生 活 の 様 子 に 関 する 報 告 であると 認 められる そうすると, その 内 容 が 開 示 された 場 合 には, 本 人 の 誤 解 や 不 信 感 あるいは 無 用 の 反 発 を 招 くことなどを 懸 念 して, 所 属 長 が 率 直 な 意 見 又 は 正 確 な 報 告 を 記 載 す ることを 差 し 控 えるなど, 今 後 の 健 康 審 査 会 の 公 正 な 審 査 に 支 障 を 及 ぼす おそれがあると 認 められる したがって, 本 件 保 有 個 人 情 報 は, 開 示 することにより, 率 直 な 意 見 の 交 換 又 は 意 思 決 定 の 中 立 性 が 不 当 に 損 なわれるおそれがあると 認 められ, 条 例 第 14 条 第 6 号 に 該 当 すると 判 断 する なお, 実 施 機 関 は, 不 開 示 の 理 由 として, 条 例 第 14 条 第 7 号 にも 該 当 すると 主 張 しているが, 本 件 保 有 個 人 情 報 が 同 条 第 6 号 の 不 開 示 情 報 に 該 当 することは,すでに 述 べたとおりであるから, 同 条 第 7 号 該 当 性 につい ては, 検 討 するまでもない 4 異 議 申 立 人 のその 他 の 主 張 について 異 議 申 立 人 のその 他 の 主 張 は, 本 件 保 有 個 人 情 報 の 開 示 不 開 示 の 判 断 に 影 響 を 及 ぼすものではない 4

5 結 論 以 上 により, 第 1 審 査 会 の 結 論 のように 判 断 する 5

第 6 審 査 会 の 処 理 経 過 本 件 審 査 請 求 に 係 る 審 査 会 の 処 理 経 過 は, 次 のとおりである 年 月 日 内 容 平 成 27 年 3 月 2 日 諮 問 受 理 平 成 27 年 4 月 10 日 諮 問 庁 意 見 書 受 理 平 成 27 年 5 月 15 日 異 議 申 立 人 意 見 書 受 理 平 成 27 年 7 月 30 日 審 査 ( 平 成 27 年 度 第 4 回 審 査 会 第 二 部 会 ) 平 成 27 年 9 月 15 日 審 査 ( 平 成 27 年 度 第 5 回 審 査 会 第 二 部 会 ) 平 成 27 年 12 月 4 日 審 査 ( 平 成 27 年 度 第 6 回 審 査 会 第 二 部 会 ) 6

別 表 書 類 の 名 称 実 施 機 関 が 不 開 示 とした 部 分 健 康 審 査 申 請 書 自 宅 療 養 願 所 属 長 の 意 見 医 療 報 告 書 診 断 書 ( 神 経 精 神 障 害 用 ) 観 察 報 告 書 本 人 の 生 活 記 録 ( 平 常 の 生 活 態 度 ) 病 状 発 生 以 来 の 状 態 特 に 問 題 となる 点 病 状 に 対 する 本 人 の 考 え 状 況 報 告 書 状 況 ( 学 校 長 の 周 知 した 事 項 ) 他 との 協 調 性, 知 友 人 との 関 係 日 常 生 活 ( 家 族 との 関 係, 近 隣 との 関 係 等 ) 症 状 に 対 する 本 人 の 考 え その 他 意 見 7