[ 三 多 摩 腎 疾 患 治 療 医 会 ] 第 67 回 研 究 会 プログラム および 演 題 要 旨 * 当 日 参 加 費 壱 千 円 を 徴 収 させて 頂 きます 平 成 26 年 6 月 22 日 ( 日 ) 於 : 杏 林 大 学 大 学 院 講 堂
三 多 摩 腎 疾 患 治 療 医 会 [ 第 67 回 研 究 会 プログラム] 2014 年 6 月 22 日 ( 日 ) 13:00~16:50 於 : 杏 林 大 学 大 学 院 講 堂 < 開 会 の 辞 > 理 事 長 長 澤 俊 彦 13:00-13:05 Ⅰ. 一 般 演 題 ( 発 表 8 分 討 論 3 分 ) 13:05-14:44 座 長 : 花 岡 一 成 13:05-13:38 1. バセドウ 病 治 療 中 にプロピルチオウラシル(PTU)による ANCA 関 連 血 管 炎 (AAV)を 発 症 した 一 例 東 京 都 立 多 摩 総 合 医 療 センター 腎 臓 内 科 : 長 田 晃 裕 西 尾 康 英 羽 田 学 紀 平 裕 美 九 鬼 隆 家 土 岐 徳 義 平 澤 卓 斉 藤 弥 束 古 荘 泰 佑 能 登 沙 央 里 宮 崎 崇 安 田 格 2. 肺 胞 出 血 が 疑 われた 尿 毒 症 性 肺 の 一 例 武 蔵 野 赤 十 字 病 院 腎 臓 内 科 : 南 舘 愛 山 さとみ 大 西 剛 史 岩 本 俊 輔 安 藤 亮 一 3. 早 期 の 治 療 開 始 により 腎 機 能 が 回 復 した Goodpasture's syndrome の 一 例 杏 林 大 学 医 学 部 第 一 内 科 : 池 谷 紀 子 磯 村 杏 耶 片 岡 郁 穂 高 橋 孝 幸 遠 藤 彰 子 佐 藤 綾 窪 田 沙 也 花 齋 藤 督 芸 川 嶋 聡 子 高 昌 京 清 水 英 樹 早 川 哲 小 路 仁 福 岡 利 仁 軽 部 美 穂 吉 原 堅 駒 形 嘉 紀 山 田 明 要 伸 也 有 村 義 宏 座 長 : 西 尾 康 英 13:38-14:11 4. 透 析 症 例 の 前 立 腺 肥 大 症 に 対 するホルミウム レーザー 前 立 腺 核 出 術 (HoLEP) 渕 野 辺 総 合 病 院 泌 尿 器 科 1), 同 病 院 腎 臓 内 科 2),あけぼの 病 院 腎 臓 内 科 横 浜 総 合 病 院 泌 尿 器 科 4), 北 里 大 学 医 学 部 泌 尿 器 科 学 5) : 杉 田 佳 子 1), 設 楽 敏 也 3), 久 保 星 一 1), 佐 藤 直 之 2), 大 谷 寛 之 3), 伊 原 玄 英 3), 杉 田 敦 4), 志 村 哲 平 山 貴 博 5), 藤 田 哲 夫 5), 吉 田 一 成 5), 岩 村 正 嗣 5) 4), 1), 5. 当 センターにおける 献 腎 移 植 の 検 討 東 京 医 科 大 学 八 王 子 医 療 センター 消 化 器 外 科 移 植 外 科 : 中 村 有 紀 岩 本 整 横 山 卓 剛 木 原 優 今 野 理 島 津 元 秀 河 地 茂 行 6. 八 王 子 市 医 療 圏 透 析 施 設 連 携 会 の 取 り 組 み 東 京 医 科 大 学 八 王 子 医 療 センター : 吉 川 憲 子 吉 田 雅 治 八 王 子 東 町 クリニック: 小 俣 百 世
北 八 王 子 クリニック: 菅 野 靖 司 みなみ 野 セントラルクリニック: 内 山 正 美 東 海 大 学 医 学 部 付 属 八 王 子 病 院 : 角 田 隆 俊 京 王 八 王 子 山 川 クリニック: 山 川 弘 医 療 法 人 心 施 会 : 杉 崎 弘 章 座 長 : 副 島 昭 典 14:11-14:44 7. 透 析 分 野 における 情 報 連 携 ~ 臨 床 工 学 技 士 の 立 場 から~ 国 立 病 院 機 構 災 害 医 療 センター ME 1) 国 立 病 院 機 構 災 害 医 療 センター 腎 臓 内 科 立 川 北 口 駅 前 クリニック 3) ; 川 﨑 路 浩 1) 吉 野 和 則 1) 右 田 久 美 子 1) 三 宅 直 樹 2) 天 田 典 子 1) 島 津 敏 広 1) 守 尾 一 昭 2) 檜 垣 昌 夫 3) 1) 8. 血 液 透 析 における 抜 針 検 知 システムの 開 発 ( 第 2 報 ) 杏 林 大 学 大 学 院 保 健 学 研 究 科 1 杏 林 大 学 保 健 学 部 臨 床 工 学 科 杏 林 大 学 保 健 学 部 臨 床 工 学 科 血 液 浄 化 療 法 学 3 : 山 内 大 輔 1, 酒 井 恭 平 須 田 健 二 3, 副 島 昭 典 3, 2 2, 9. 電 子 カルテと 透 析 管 理 システムの 同 時 導 入 を 経 験 して 東 京 慈 恵 会 医 科 大 学 附 属 第 三 病 院 臨 床 工 学 部 1) 同 看 護 部 2) 同 腎 臓 高 血 圧 内 科 宇 野 光 晴 1) 栗 原 肇 1) 天 童 大 介 1) 榎 本 夕 己 2) 山 下 正 和 2) 加 藤 順 一 郎 3) 花 岡 一 成 3) 3) Coffee Break 14:44-15:05 Ⅱ. 総 会 法 人 化 に 伴 う 事 業 報 告 理 事 長 長 澤 俊 彦 15:05-15:25 Ⅲ. 情 報 提 供 15:25-15:45 座 長 : 杉 崎 弘 章 2013 年 災 害 時 情 報 伝 達 訓 練 結 果 および2014 年 度 訓 練 参 加 のお 願 い 災 害 時 情 報 副 本 部 : 富 永 正 志 和 氣 政 志 小 杉 繁 杉 崎 弘 章 災 害 対 策 委 員 会 : 安 藤 亮 一 要 伸 也 小 泉 博 史 檜 垣 昌 夫 山 田 明 吉 田 雅 治 長 澤 俊 彦 Ⅳ. 特 別 講 演 15:45-16:45 座 長 : 安 藤 亮 一 わが 国 の HDF 治 療 に 期 待 される 効 果 法 政 大 学 生 命 科 学 部 環 境 応 用 化 学 科 教 授 山 下 明 泰 先 生 < 閉 会 の 辞 > 副 理 事 長 山 田 明 16:45-16:50
演 題 要 旨 1. バセドウ 病 治 療 中 にプロピルチオウラシル(PTU)による ANCA 関 連 血 管 炎 (AAV)を 発 症 した 一 例 東 京 都 立 多 摩 総 合 医 療 センター 腎 臓 内 科 : 長 田 晃 裕 症 例 7Ⅰ 歳 女 性 主 訴 呼 吸 困 難 現 病 歴 3 年 前 にバセドウ 病 と 診 断 されチアマゾ ールが 開 始 されたが,1 ヶ 月 後 に 皮 疹 が 出 現 したため 以 後 は PTU に 変 更 して 加 療 を 継 続 さ れていた 1 ヶ 月 間 持 続 する 労 作 時 の 軽 度 呼 吸 困 難 感 を 主 訴 に 当 院 を 受 診 両 下 腿 浮 腫 と, 胸 部 CT で 両 肺 野 スリガラス 影, 胸 水 貯 留 を 認 め 血 清 Cr 値 1.85 mg/dl 尿 蛋 白 1.4g/gCr, 赤 血 球 沈 渣 30-49/HPF であり 経 過 から PTU 関 連 AAV が 疑 われた MPO-ANCA 抗 体 価 は 10,300 U/ ml と 著 明 高 値 であり 腎 生 検 では 半 月 体 形 成 糸 球 体 腎 炎 の 所 見 を 認 め,AAV と 診 断 した 直 ちに PTU を 中 止 して PSL パルス 療 法,PSL 後 療 法 を 開 始 したところ,MPO-ANCA,Cr 共 に 低 下 傾 向 となり, 現 在 も 加 療 継 続 中 である 考 察 薬 剤 性 AAV の 報 告 は 少 ないなが ら 散 見 されており, 一 般 に 特 発 性 AAV よりも 予 後 が 良 いとされている. 過 去 8 年 間 の 当 院 における 腎 生 検 施 行 症 例 の 中 で 薬 剤 性 AAV と 思 われる 症 例 は 本 例 のみであり 非 常 に 稀 と 思 われるため, 文 献 的 考 察 を 加 え 経 過 とともに 報 告 する 2. 肺 胞 出 血 が 疑 われた 尿 毒 症 性 肺 の 一 例 武 蔵 野 赤 十 字 病 院 腎 臓 内 科 : 南 舘 愛 症 例 は 42 歳 男 性 前 医 で 腎 硬 化 症 による 慢 性 腎 臓 病 で Cr 8 mg/ 透 析 導 入 も 検 討 されていた が 数 か 月 前 に 通 院 と 内 服 自 己 中 断 していた 2 週 間 ほど 前 から 微 熱 血 痰 食 欲 不 振 倦 怠 感 がみられ 数 日 前 から 呼 吸 苦 も 出 現 したため 当 院 受 診 となった 初 診 時 血 圧 250 mmhg 全 身 のうっ 血 が 著 明 であり 血 液 検 査 で BUN 160.5 mg/dl, Cr 20.74 mg/dl と 急 性 増 悪 していた 高 度 の 血 痰 がみられ 胸 部 X 線 上 も 肺 出 血 が 疑 われ 血 管 炎 も 疑 われたため 気 管 支 鏡 検 査 を 施 行 したところ 肺 胞 出 血 も 否 定 できないほどの 血 性 洗 浄 液 を 認 めた 人 工 呼 吸 器 管 理 とし 緊 急 透 析 導 入 と 同 時 にステロイドパルスを 施 行 した 血 管 炎 のスクリーニング 検 査 は 全 て 陰 性 で あり 連 日 の 透 析 で 全 身 状 態 および 肺 所 見 の 改 善 を 認 め 慢 性 腎 臓 病 急 性 増 悪 による 尿 毒 症 と 考 えられた 肺 胞 出 血 と 紛 らわしい 所 見 を 呈 した 尿 毒 症 性 肺 と 考 えられたので 報 告 する 3. 早 期 の 治 療 開 始 により 腎 機 能 が 回 復 した Goodpasture's syndrome の 一 例 杏 林 大 学 医 学 部 第 一 内 科 : 池 谷 紀 子 43 歳 女 性 2013 年 4 月 上 旬 から 37 度 台 の 発 熱 が 出 現 4 月 中 旬 に 当 院 初 診 し WBC8200/μl CRP5.2mg/dl Cr0.63mg/dl 尿 蛋 白 (2+) 尿 潜 血 (3+)で 発 熱 と 全 身 倦 怠 感 のため 体 動 困 難 と なり 入 院 入 院 4 日 目 には Cr1.65mg/dl まで 上 昇 し 急 速 進 行 性 糸 球 体 腎 炎 と 診 断 し ステロ イドパルス 療 法 および 後 療 法 PSL60mg/ 日 を 開 始 した 抗 GBM 抗 体 106EU と 陽 性 であり 入 院 6 日 目 から 血 漿 交 換 療 法 を 開 始 し エンドキサン 大 量 静 注 療 法 を 追 加 した 入 院 16 日 目 に 肺 胞 出 血 を 合 併 し 2 回 目 のステロイドパルス 療 法 を 行 った 入 院 17 日 目 には Cr4.57mg/dl まで 上 昇 し たが その 後 Cr1.2mg/dl まで 改 善 した Goodpasture's syndrome は 進 行 が 急 激 なため 透 析 導 入 率 の 非 常 に 高 い 疾 患 である 本 例 は 早 期 診 断 と 治 療 が 可 能 であったため 腎 機 能 が 回 復 した と 思 われた 抗 GBM 抗 体 型 腎 炎 の 過 去 の 自 験 例 を 含 めて 報 告 する
4. 透 析 症 例 の 前 立 腺 肥 大 症 に 対 するホルミウム レーザー 前 立 腺 核 出 術 (HoLEP) 渕 野 辺 総 合 病 院 泌 尿 器 科 : 杉 田 佳 子 緒 言 前 立 腺 肥 大 やそれに 伴 う 排 尿 障 害 は 50 歳 代 より 顕 著 になるとされ, 透 析 症 例 でも 例 外 ではない.しかし, 様 々な 合 併 症 から 周 術 期 管 理 が 困 難 とされ 保 存 的 治 療 が 選 択 される 傾 向 が ある. 今 回 我 々は,ホルミウム レーザー 前 立 腺 核 出 術 (HoLEP)を 施 行 した 透 析 症 例 の 前 立 腺 肥 大 症 (BPH)5 例 について 報 告 する. 症 例 平 均 年 齢 は 72.4 歳, 平 均 術 前 推 定 体 積 は 35.5ml, 平 均 一 日 尿 量 は 420ml,HoLEP は 全 例 抗 凝 固 薬 継 続 下 で 行 い 平 均 腺 腫 核 出 時 間 は 56.6 分, 平 均 核 出 重 量 は 11.6g, 術 後 の 経 過 は 良 好 であった. 考 察 BPH に 伴 う 排 尿 障 害 は 透 析 の 有 無 や 尿 量 に 関 係 なく 存 在 するが, 多 くの 症 例 で 保 存 的 治 療 が 選 択 されている. 外 科 的 治 療 は 根 治 的 で あり, 特 に 抗 凝 固 薬 継 続 下 で 施 行 可 能 な HoLEP は 出 血 量 が 少 なく, 十 分 な 治 療 効 果 を 得 ること ができるため 透 析 症 例 の BPH に 対 する 治 療 法 の 一 つとして 一 考 に 値 すると 思 われる. 5. 当 センターにおける 献 腎 移 植 の 検 討 東 京 医 科 大 学 八 王 子 医 療 センター 消 化 器 外 科 移 植 外 科 : 中 村 有 紀 改 正 臓 器 移 植 法 が 施 行 後 脳 死 移 植 (BD)は 増 加 したが 献 腎 移 植 数 は 増 加 していない 2001 年 から 18 例 の 献 腎 移 植 を 経 験 し うち 単 純 冷 却 保 存 の 16 例 について 報 告 する BD 群 3 例 CD 群 13 例 レシピエント ドナー 平 均 年 齢 に 有 意 差 は 認 めなかった ドナーCr は BD 群 0.54 mg/dl CD 群 0.54 mg/dl CD 群 に Expanded Criteria Donor(ECD)は 6 例 WIT/TIT はBD 群 0 分 /308±112 分 CD 群 12.2 分 / 636±335 分 (p=0.007) BD 群 は 全 例 即 時 機 能 発 現 (IGF) CD 群 は IGF2 例 DGF11 例 ATN は 平 均 8.7±9.4 日 間 であった 両 群 ともに 全 例 生 着 生 存 している ECD 腎 の 移 腎 生 着 率 は SCD 腎 と 比 較 して 不 良 との 報 告 が 多 い しかしながら 自 験 例 では 5 年 経 過 した 腎 機 能 は 統 計 学 的 に 有 意 差 はなく ECD 腎 は 患 者 の QOL を 改 善 したと 考 える 6. 八 王 子 市 医 療 圏 透 析 施 設 連 携 会 の 取 り 組 み 東 京 医 科 大 学 八 王 子 医 療 センター : 吉 川 憲 子 はじめに 12 年 に 八 王 子 市 医 療 圏 の 透 析 施 設 間 連 携 を 担 う Dialysis-net802 を 発 足 した 取 り 組 み 2 大 学 病 院 を 含 む 18 施 設 の 医 療 者 が 参 加 している (1) 災 害 対 策 (2) 診 療 連 携 (3) 要 介 護 透 析 患 者 地 域 連 携 についてワーキンググループ(WG)を 組 織 し 年 2 回 の 定 例 会 を 実 施 している 成 果 災 害 対 策 WG はチェックリストを 作 成 し 八 王 子 医 師 会 - 八 王 子 市 防 災 委 員 会 会 議 に 参 加 し 行 政 との 連 携 に 取 り 組 んでいる 診 療 連 携 WG は 入 院 受 けの 手 続 き 窓 口 に 関 してと 通 院 透 析 施 設 の 送 迎 支 援 情 報 に 関 する 一 覧 表 を 作 成 し 会 員 施 設 に 配 布 した 要 介 護 WG は 居 宅 介 護 支 援 員 との 情 報 交 換 を 実 施 した まとめ 結 語 具 体 的 な 情 報 を 共 有 できるので 定 例 会 への 参 加 者 は 80 名 前 後 を 維 持 してい る 東 京 医 科 大 学 八 王 子 医 療 センターの 透 析 患 者 の 平 均 在 院 日 数 が 12 年 29 日 から 13 年 18 日 に 減 少 した 顔 の 見 える 連 携 の 重 要 性 が 再 認 識 された 7. 透 析 分 野 における 情 報 連 携 ~ 臨 床 工 学 技 士 の 立 場 から~ 国 立 病 院 機 構 災 害 医 療 センター ME: 川 﨑 路 浩 はじめに 医 療 分 野 での 情 報 化 の 取 組 が 進 んでいる その 一 環 として 関 係 機 関 が 患 者 の 同 意 を 得 て 電 子 的 手 段 により 必 要 な 情 報 を 参 照 し 合 うことにより 相 互 の 連 携 を 円 滑 化 し 患 者 が 身 近 な 地 域 で 一 層 質 の 高 い 医 療 を 受 けられるようになると 期 待 されている
目 的 そこで 院 内 院 外 を 問 わず 質 の 高 い 医 療 を 提 供 する 為 に 情 報 の 共 有 化 は 必 須 と 考 え 臨 床 工 学 技 士 の 立 場 から 最 終 的 には 患 者 情 報 共 有 を 確 立 する 為 のシステム 開 発 に 取 り 組 む 開 発 は4 段 階 に 分 け 今 回 はダイアライザー 透 析 液 補 液 データベースの 開 発 ついておこな う 方 法 データベース MySQL 5.6 とプログラミング 言 語 PHP を 使 用 した MySQL にダイ アライザー 透 析 液 補 液 のテーブルを 作 成 した また インターネットでどこからでも 閲 覧 できるようにするため PHP を 基 本 に HTML を 併 用 しウェブサイトを 作 成 した 結 果 および 考 察 今 回 作 成 したデータベースを 使 用 してダイアライザーの 素 材 型 分 類 な どで 検 索 閲 覧 することが 出 来 た 透 析 液 補 液 についても 同 様 のことが 出 来 た これにより 散 在 情 報 の 一 元 化 複 数 のメーカーが 扱 っている 医 療 材 料 の 情 報 提 供 を 一 括 に 行 えると 考 える また 商 品 の 比 較 などを 簡 単 に 行 えるため 医 療 現 場 で 同 等 品 を 探 す 際 に 役 立 つと 考 える まとめ データベース 化 は 情 報 共 有 の 点 で 有 用 であるので これを 基 に 開 発 をすすめ 医 療 の 質 の 向 上 と 安 全 に 寄 与 していきたい 8. 血 液 透 析 における 抜 針 検 知 システムの 開 発 ( 第 2 報 ) 杏 林 大 学 大 学 院 保 健 学 研 究 科 : 山 内 大 輔 目 的 血 液 透 析 で 最 も 危 険 な 医 療 事 故 は 返 血 用 穿 刺 針 が 抜 去 する 抜 針 事 故 である. 本 研 究 では 透 析 患 者 から 穿 刺 針 が 抜 去 すると 警 報 を 発 生 し 血 液 ポンプの 停 止 と 血 液 回 路 の 遮 断 を 同 時 に 実 行 する 抜 針 検 知 システムの 開 発 を 目 的 とした 本 システムでは 血 液 透 析 回 路 内 に 電 極 を4 個 設 置 し その 電 極 間 に 高 周 波 電 流 を 通 電 し 血 液 の 電 気 的 インピーダンスを 監 視 することで 抜 針 を 検 知 する 機 構 となっている 方 法 本 システムを 透 析 用 患 者 監 視 装 置 に 組 込 み 市 販 の 血 液 回 路 ダイアライザーを 用 い てビーカ 内 の 牛 血 の 透 析 を 行 った 血 液 透 析 回 路 内 電 極 はビーカ 内 で 牛 血 と 接 触 させた 血 液 回 路 遮 断 装 置 は Arduino による 制 御 プログラムを 作 成 し 抜 針 状 態 を 模 擬 した 動 作 試 験 を 実 施 した 結 果 および 考 察 抜 針 状 態 を 模 擬 した 実 験 的 な 検 討 の 結 果 警 告 表 示 と 警 報 音 の 発 生 さら に 血 液 回 路 遮 断 装 置 が 正 常 に 動 作 することが 確 認 された 電 気 的 インピーダンス 測 定 回 路 を 利 用 した 警 報 システムの 実 用 化 の 可 能 性 が 示 された 9. 電 子 カルテと 透 析 管 理 システムの 同 時 導 入 を 経 験 して 東 京 慈 恵 会 医 科 大 学 附 属 第 三 病 院 臨 床 工 学 部 ; 宇 野 光 晴 当 院 では 2014 年 1 月 1 日 より 電 子 カルテ 及 び 関 連 部 門 システムを 同 時 に 導 入 した 現 在 血 液 浄 化 部 では 病 院 全 体 のシステムである 富 士 通 社 製 成 長 型 電 子 カルテシステム HOPE EGMAIN-GX( 以 下 E-GX) と 部 門 システムである SJI 社 製 人 工 透 析 業 務 総 合 支 援 システム STEPⅡ の 連 携 により 血 液 浄 化 部 内 および 集 中 治 療 室 等 での 血 液 透 析 急 性 血 液 浄 化 療 法 アフェレシスなどの 治 療 を 電 子 カルテシステム 上 で 運 用 している 血 液 浄 化 部 の 全 スタッフは 1 年 間 にわたり 病 院 全 体 のシステム 構 築 に 協 力 するとともに 部 門 システムのベンダー 選 定 はじまり 導 入 準 備 操 作 訓 練 を 経 て 予 定 通 りの 正 常 稼 働 を 経 験 した 今 回 は 導 入 までの 経 過 と 現 況 の 評 価 および 今 後 の 課 題 について 報 告 する