資 料 4 国 家 公 務 員 の 雇 用 と 年 金 の 接 続 に 関 する 論 点 等 ( 第 1 回 意 見 交 換 会 資 料 3) 平 成 24 年 3 月 22 日 国 家 公 務 員 制 度 改 革 推 進 本 部 事 務 局
論 点 1 : 国 家 公 務 員 の 雇 用 と 年 金 の 接 続 を 図 るための 方 策 退 職 共 済 年 金 の 支 給 開 始 年 齢 が 平 成 25 年 度 以 降 段 階 的 に60 歳 から65 歳 へと 引 き 上 げられることに 伴 い 無 収 入 期 間 が 発 生 する 事 態 を 回 避 するた め 国 家 公 務 員 について 雇 用 と 年 金 の 接 続 を 図 るための 措 置 が 必 要 ではな いか 雇 用 と 年 金 の 接 続 を 図 るための 選 択 肢 として 1 人 事 院 の 意 見 の 申 出 に 即 した 定 年 の 段 階 的 引 上 げ 2 民 間 の 雇 用 者 に 関 する 法 制 の 見 直 しの 検 討 状 況 を 踏 まえて 再 任 用 を 希 望 する 定 年 退 職 者 の 採 用 の 任 命 権 者 に 対 する 義 務 付 け 等 が 考 えられるが それぞれのメリット デメリットをどのように 考 えるか また 上 記 の2つの 選 択 肢 の 比 較 に 当 たって どのようなことに 留 意 すべき か 1
論 点 1 ー 参 考 1 公 的 年 金 (1 階 部 分 )の 支 給 開 始 年 齢 の 段 階 的 引 上 げへの 対 応 ( 民 間 と 公 務 の 現 行 制 度 ) ( 平 成 13 年 度 から 定 額 部 分 の 支 給 開 始 年 齢 が 段 階 的 に 引 き 上 げられ 平 成 25 年 度 に65 歳 ) 民 間 の 雇 用 者 : 事 業 主 に 選 択 的 な 雇 用 確 保 措 置 を 義 務 付 け 高 年 齢 者 雇 用 安 定 法 における 高 年 齢 者 雇 用 確 保 措 置 ( 法 定 定 年 年 齢 を60 歳 とした 上 での 雇 用 確 保 措 置 ) 事 業 主 に 対 し 高 年 齢 者 の65 歳 までの 安 定 雇 用 の 確 保 のため 次 のいずれかの 措 置 を 義 務 付 け 1 定 年 の 引 上 げ 2 継 続 雇 用 制 度 3 定 年 の 定 めの 廃 止 2について 事 業 主 が 事 業 所 の 労 働 者 の 過 半 数 で 組 織 する 労 働 組 合 又 は 労 働 者 の 過 半 数 を 代 表 する 者 との 書 面 協 定 により 継 続 雇 用 制 度 の 対 象 となる 高 年 齢 者 に 係 る 基 準 を 定 め 当 該 基 準 に 基 づく 制 度 を 導 入 したときは 2の 措 置 を 講 じ たものとみなす 高 年 齢 雇 用 確 保 措 置 実 施 済 企 業 (95.7%) 未 実 施 企 業 (4.3%) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 定 年 引 90% 上 げ 定 100% 年 の 継 続 雇 用 制 度 の 導 入 ( 定 年 63 歳 以 下 + 継 続 雇 用 )(82.6%) ( 定 年 64 歳 以 上 ) 定 めの 廃 止 ( 定 年 なし) (14.6%) (2.8%) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% うち56.8%( 全 企 業 の44.9%)が 労 使 協 定 により 継 続 雇 用 制 度 の 対 象 者 に 係 る 基 準 を 設 定 出 所 : 平 成 23 年 高 年 齢 者 の 雇 用 状 況 ( 厚 生 労 働 省 / 平 成 23 年 6 月 1 日 現 在 / 規 模 31 人 以 上 の 民 間 企 業 が 対 象 / 調 査 時 点 で64 歳 まで 義 務 付 け) 国 家 公 務 員 : 任 命 権 者 は 従 前 の 勤 務 実 績 等 に 基 づき 選 考 による 再 任 用 が 可 能 ( 義 務 付 けなし) 国 家 公 務 員 法 の 規 定 により 任 命 権 者 は 従 前 の 勤 務 実 績 等 に 基 づく 選 考 により 定 年 退 職 者 等 をフルタイム 又 はパート タイムの 再 任 用 職 員 として 採 用 することが 可 能 となっている 平 成 19~22 年 度 の 一 般 職 の 定 年 退 職 者 15,627 人 に 対 し 平 成 23 年 度 の 再 任 用 予 定 者 は4,644 人 (29.7%) 2
( 参 考 ) 国 家 公 務 員 の 再 任 用 制 度 に 関 する 運 用 状 況 平 成 13 年 4 月 から 導 入 されている 現 行 再 任 用 制 度 においては 定 年 前 と 比 べ 職 制 上 の 段 階 が 低 い 官 職 に 採 用 する 運 用 が 各 府 省 で 定 着 している 背 景 には 基 礎 年 金 部 分 の 支 給 開 始 年 齢 の 段 階 的 引 上 げに 対 応 した 制 度 として 設 けら れてきた 経 緯 が 存 在 する 再 任 用 後 のポスト:1 係 員 59.0% 2スタッフ 職 専 門 職 33.0% 3ラインの 役 職 者 7.2% 4 不 明 0.8% 再 任 用 後 の 官 署 :1 退 職 時 の 官 署 で 同 じ 部 署 41.0% 2 退 職 時 の 官 署 で 異 なる 部 署 30.1% 3その 他 不 明 28.9% 再 任 用 希 望 者 のうち 再 任 用 された 職 員 :88.4% 出 所 : 平 成 22 年 度 退 職 公 務 員 生 活 調 査 ( 人 事 院 ) ( 現 業 特 定 独 法 職 員 を 含 むデータ) ( 注 ) スタッフ 職 専 門 職 は 出 先 機 関 の 独 任 官 等 を 含 み ラインの 役 職 者 は 出 先 機 関 の 係 長 等 を 含 む 現 行 の 再 任 用 制 度 の 運 用 を 一 般 職 非 現 業 の 職 員 でみると ストックベースで 対 象 層 の2~3 割 程 度 が 再 任 用 されるか その 予 定 になっており 再 任 用 職 員 の 約 7 割 が 短 時 間 再 任 用 職 員 ( 週 15 時 間 30 分 ~31 時 間 勤 務 )である 平 成 18~21 年 度 定 年 退 職 者 数 15,352 人 平 成 22 年 度 再 任 用 職 員 数 3,297 人 ( 100.0%) うち フルタイム 再 任 用 職 員 数 992 人 ( 30.1%) うち 短 時 間 再 任 用 職 員 数 2,305 人 ( 69.9%) 平 成 19~22 年 度 定 年 退 職 者 数 15,627 人 平 成 23 年 度 再 任 用 予 定 職 員 数 4,644 人 ( 100.0%) うち フルタイム 再 任 用 職 員 数 1,301 人 ( 28.0%) うち 短 時 間 再 任 用 職 員 数 3,343 人 ( 72.0%) フルタイム 再 任 用 は 法 務 省 国 交 省 ( 海 上 保 安 庁 等 )で 増 総 務 省 が 示 しているモデルケースにより 再 任 用 職 員 の 収 入 を 見 ると 以 下 のとおりである モデルケース 昭 和 26 年 10 月 生 昭 和 45 年 4 月 採 用 平 成 24 年 3 月 末 定 年 退 職 ( 共 済 組 合 員 期 間 42 年 間 退 職 時 行 ( 一 )6 級 65 号 俸 )/ 勤 務 先 : 地 方 機 関 ( 地 域 手 当 3%: 富 山 市 桑 名 市 岡 山 市 等 ) 退 職 時 の 給 与 年 額 約 730 万 円 1フルタイム 再 任 用 < 行 ( 一 )3 級 > 2 短 時 間 再 任 用 < 行 ( 一 )3 級 / 週 24 時 間 > 給 与 給 与 ( 約 44 万 円 12 月 + 約 200 万 円 ) 期 末 勤 勉 手 当 :3.95 月 分 年 額 約 378 万 円 ( 約 27 万 円 12 月 + 約 51 万 円 ) 期 末 勤 勉 手 当 :2.1 月 分 年 額 約 234 万 円 ( 約 16 万 円 12 月 + 約 36 万 円 ) 期 末 勤 勉 手 当 :2.1 月 分 収 入 額 等 による 年 金 の 支 給 停 止 の 解 除 分 退 職 共 済 年 金 年 額 約 13 万 円 年 額 約 125 万 円 年 額 約 391 万 円 ( 46.4%) 年 額 約 359 万 円 ( 50.8%) 3
論 点 1 ー 参 考 2 公 的 年 金 (2 階 部 分 )の 支 給 開 始 年 齢 の 段 階 的 引 上 げへの 対 応 ( 平 成 25 年 度 から 報 酬 比 例 部 分 の 支 給 開 始 年 齢 が 段 階 的 に 引 き 上 げられ 平 成 37 年 度 から65 歳 ) < 年 金 の 支 給 開 始 年 齢 引 上 げのスケジュール> 報 酬 比 例 部 分 職 域 加 算 部 分 定 額 部 分 H25.4 H28.4 H31.4 H34.4 H37.4 H13.4 H25 年 4 月 引 上 げ 開 始 (S28.4.2 生 ~) H16.4 H19.4 H22.4 H25.4 H37 年 4 月 引 上 げ 完 了 (S36.4.2 生 ~) 退 職 共 済 年 金 老 齢 厚 生 年 金 の 支 給 ( 職 域 加 算 額 を 含 む) 老 齢 基 礎 年 金 の 支 給 民 間 の 雇 用 者 60 歳 61 歳 62 歳 63 歳 64 歳 H13 年 4 月 引 上 げ 開 始 (S16.4.2 生 ~) 65 歳 ( 現 状 ( 平 均 値 ): 老 齢 基 礎 年 金 の 月 額 65,741 円 退 職 共 済 年 金 の 月 額 120,199 円 ) H25 年 4 月 引 上 げ 完 了 (S24.4.2 生 ~) < 厚 生 労 働 省 労 働 政 策 審 議 会 建 議 今 後 の 高 年 齢 者 雇 用 対 策 について のポイント>( 平 成 24 年 1 月 6 日 ) 法 定 定 年 年 齢 を 公 的 年 金 支 給 開 始 年 齢 と 合 わせて 引 き 上 げることは 企 業 の 労 務 管 理 上 大 きな 影 響 を 及 ぼすこと 60 歳 以 降 は 働 き 方 や 暮 らし 方 に 対 するニーズが 多 様 であることから 困 難 法 定 定 年 年 齢 引 上 げは 中 長 期 的 に 検 討 していくべき 課 題 平 成 25 年 度 からの 報 酬 比 例 部 分 の 支 給 開 始 年 齢 引 上 げに 伴 い 無 年 金 無 収 入 となる 者 が 生 じないよう 継 続 雇 用 制 度 の 対 象 となる 高 年 齢 者 に 係 る 基 準 は 廃 止 することが 適 当 使 用 者 側 から 継 続 雇 用 の 対 象 者 基 準 の 存 続 を 求 める 意 見 が 示 されている 事 情 に 対 する 一 つの 方 策 として 報 酬 比 例 部 分 が 支 給 される 年 代 の 者 ( 注 )に 対 しては 継 続 雇 用 制 度 の 対 象 となる 高 年 齢 者 に 係 る 基 準 を 利 用 できる 特 例 を 認 める 経 過 措 置 を 設 けることが 適 当 ( 注 ) 報 酬 比 例 部 分 の 支 給 開 始 年 齢 については H25.4.1から 3 年 に 年 齢 1 歳 ずつ 段 階 的 に 引 き 上 げることとされている ( 具 体 的 には 例 えば H25.4.1~H28.3.31の 期 間 は 61 歳 H28.4.1~H31.3.31の 期 間 は 62 歳 等 となる ) 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 について ( 平 成 24 年 2 月 17 日 閣 議 決 定 )において 労 働 政 策 審 議 会 の 議 論 を 踏 まえ 必 要 な 法 案 を 平 成 24 年 通 常 国 会 へ 提 出 する こととされている 4
国 家 公 務 員 人 事 院 からの 意 見 の 申 出 ( 平 成 23 年 9 月 30 日 ) 国 家 公 務 員 制 度 改 革 基 本 法 の 規 定 を 踏 まえ 公 的 年 金 の 支 給 開 始 年 齢 の 引 上 げに 合 わせて 平 成 25 年 度 から 平 成 37 年 度 に 向 けて 定 年 を 段 階 的 に65 歳 まで 引 き 上 げることが 適 当 民 間 企 業 の 高 齢 期 雇 用 の 実 情 を 考 慮 し 60 歳 超 の 職 員 の 年 間 給 与 を60 歳 前 の70% 水 準 に 設 定 能 力 実 績 に 基 づく 人 事 管 理 の 徹 底 当 面 役 職 定 年 制 の 導 入 により 組 織 活 力 を 維 持 短 時 間 勤 務 制 の 導 入 や 節 目 節 目 での 意 向 聴 取 等 を 通 じ 60 歳 超 の 多 様 な 働 き 方 を 実 現 意 見 の 申 出 後 の 公 務 員 制 度 改 革 担 当 大 臣 閣 議 発 言 ( 平 成 23 年 10 月 4 日 ) 〇 年 金 支 給 開 始 年 齢 の 引 き 上 げに 伴 い 空 白 期 間 が 生 じないよう 60 歳 以 降 の 職 員 の 雇 用 と 年 金 の 接 続 に 向 け 人 事 院 の 意 見 の 申 出 を 受 け 民 間 の 状 況 等 をも 踏 まえつつ 総 務 省 をはじめとする 関 係 機 関 と 連 携 して 検 討 を 進 め 必 要 な 措 置 を 講 じてまいりたい 参 考 国 家 公 務 員 制 度 改 革 基 本 法 ( 平 成 20 年 6 月 13 日 法 律 第 68 号 )( 抄 ) ( 能 力 及 び 実 績 に 応 じた 処 遇 の 徹 底 等 ) 第 十 条 政 府 は 職 員 が 意 欲 と 誇 りを 持 って 働 くことを 可 能 とするため 次 に 掲 げる 措 置 を 講 ずるものとする 一 二 ( 略 ) 三 雇 用 と 年 金 の 接 続 の 重 要 性 に 留 意 して 次 に 掲 げる 措 置 を 講 ずること イ 定 年 まで 勤 務 できる 環 境 を 整 備 するとともに 再 任 用 制 度 の 活 用 の 拡 大 を 図 るための 措 置 を 講 ずること ロ 定 年 を 段 階 的 に 六 十 五 歳 に 引 き 上 げることについて 検 討 すること ハ イの 環 境 の 整 備 及 びロの 定 年 の 引 上 げの 検 討 に 際 し 高 年 齢 である 職 員 の 給 与 の 抑 制 を 可 能 とする 制 度 その 他 のこれらに 対 応 した 給 与 制 度 の 在 り 方 並 びに 職 制 上 の 段 階 に 応 じそれに 属 する 職 に 就 くことができる 年 齢 を 定 める 制 度 及 び 職 種 に 応 じ 定 年 を 定 め る 制 度 の 導 入 について 検 討 すること 5
論 点 1 ー 参 考 3 2つの 選 択 肢 のメリット デメリット 留 意 点 の 例 ( 未 定 稿 ) < 選 択 肢 1> 定 年 の 段 階 的 引 上 げ 案 メリットの 例 現 行 の 人 事 管 理 の 枠 組 を 維 持 でき 当 面 は 業 務 遂 行 への 影 響 は 小 さい 職 員 にとっては 定 年 までを 見 通 した 長 期 的 な 生 活 設 計 が 立 てやすく 安 んじて 公 務 に 専 心 出 来 る デメリット 留 意 点 の 例 民 間 企 業 における 定 年 延 長 の 実 施 率 が 低 く また 民 間 法 制 では 定 年 延 長 の 制 度 化 は 見 送 られ 継 続 雇 用 制 度 の 改 正 により 対 応 する 政 府 方 針 の 一 方 で 公 務 において 定 年 延 長 を 制 度 化 することは 官 民 の 均 衡 を 欠 くのではないか ( 役 職 定 年 制 など 新 しい 制 度 の 導 入 定 着 に 係 る 対 応 が 必 要 である ) < 選 択 肢 2> 任 命 権 者 に 対 し 再 任 用 を 希 望 す る 定 年 退 職 者 の 採 用 を 義 務 付 け る 案 継 続 雇 用 制 度 が 主 流 となっている 民 間 企 業 の 実 態 に 準 ずるとともに 民 間 法 制 では 継 続 雇 用 制 度 の 義 務 化 により 雇 用 と 年 金 の 接 続 を 図 ることとしている 政 府 方 針 と 整 合 的 な 措 置 となるのではないか 雇 用 と 年 金 の 接 続 を 図 る 一 方 で 改 めて 採 用 する 時 点 での 対 象 者 の 能 力 と 適 性 に 応 じた 再 配 置 を 行 いやすい 地 方 の 職 場 等 でポストを 適 切 に 準 備 でき るか 採 用 ポストをめぐるトラブルを 生 じな いか 職 場 における 上 司 部 下 の 立 場 の 逆 転 がしばしば 生 じても 士 気 や 人 間 関 係 は 維 持 できるかといった 新 たな 課 題 が 生 じる ( 再 任 用 職 員 が 担 う 職 務 の 再 検 討 ライン 職 とスタッフ 職 の 業 務 配 分 の 見 直 しなど 制 度 の 導 入 定 着 に 係 る 組 織 人 事 管 理 上 の 対 応 が 必 要 である ) ( 備 考 ) 人 事 院 の 意 見 の 申 出 では 政 策 の 立 案 や 行 政 事 務 の 執 行 等 の 管 理 事 務 技 術 的 な 業 務 が 主 体 である 公 務 においては 現 在 行 っているような 定 年 前 より 低 い 職 責 の 補 完 的 な 職 務 に 再 任 用 する 形 では 希 望 者 全 員 を65 歳 まで 雇 用 する 仕 組 みとして 十 分 機 能 することは 難 しい とされている 6
( 参 考 )2つの 選 択 肢 以 外 の 案 について 選 択 肢 1 2 以 外 に 当 面 の 間 の 措 置 として 以 下 の 選 択 肢 もあり 得 る 平 成 25 年 4 月 1 日 から 平 成 27 年 3 月 31 日 までの 間 に60 歳 に 達 する 職 員 について (a) 定 年 年 齢 を1 年 引 き 上 げる 又 は(b) 定 年 自 体 は60 歳 としつつ1 年 間 勤 務 延 長 を 行 う という 暫 定 措 置 を 講 じた 上 で 平 成 27 年 4 月 1 日 以 降 に60 歳 に 達 する 職 員 への 対 応 については 改 めて 検 討 するという 選 択 肢 (a)の 暫 定 措 置 として 定 年 年 齢 を1 年 引 き 上 げることについては 以 下 の 課 題 が 存 在 する (1) 暫 定 措 置 を 講 じた 後 の 取 扱 いについて 検 討 した 結 果 仮 に 年 金 支 給 開 始 年 齢 が 引 き 上 げら れるたびに 暫 定 的 に 定 年 年 齢 を 引 き 上 げる 等 の 対 応 を 重 ねることとなれば 雇 用 と 年 金 の 接 続 に 関 する 考 え 方 を 国 民 に 体 系 的 に 説 明 しないまま 結 果 的 に 段 階 的 定 年 延 長 と 同 一 の 措 置 を 講 ずることとなること (2) 暫 定 措 置 を 講 じた 後 の 取 扱 いについて 検 討 した 結 果 仮 に 再 任 用 の 義 務 化 により 対 応 するこ ととなれば 雇 用 と 年 金 の 接 続 の 在 り 方 に 関 し 世 代 間 で 説 明 しにくい 不 均 衡 を 招 来 することとな ること (b)の 暫 定 措 置 として1 年 間 国 家 公 務 員 法 上 の 勤 務 延 長 を 行 うことについては 以 下 の 課 題 が 存 在 する 現 行 の 国 家 公 務 員 法 における 勤 務 延 長 は 退 職 の 特 例 として 当 該 職 員 の 職 務 の 特 殊 性 又 は 職 務 遂 行 上 の 特 別 の 事 情 からみて その 退 職 により 公 務 の 運 営 に 著 しい 支 障 が 生 ずると 認 めら れる 場 合 の 措 置 であり こうした 制 度 の 基 本 的 性 格 を 見 直 さない 限 り 雇 用 と 年 金 の 一 般 的 な 接 続 方 策 として 活 用 することは 困 難 であること 7
論 点 2 : 雇 用 と 年 金 の 接 続 を 図 るための 環 境 整 備 のための 方 策 段 階 的 定 年 延 長 にせよ 再 任 用 の 義 務 化 にせよ 公 務 部 内 に 多 数 の 高 齢 職 員 がとどまることに 伴 う 課 題 にどのように 対 応 していくか 組 織 の 新 陳 代 謝 の 必 要 性 に 照 らした 人 事 管 理 上 の 対 応 として 公 務 内 さら には 公 務 外 での 人 材 活 用 策 の 充 実 自 発 的 な 早 期 退 職 支 援 のための 措 置 等 が 考 えられるのではないか 自 発 的 な 早 期 退 職 支 援 のための 措 置 としてノウハウを 有 する 再 就 職 支 援 会 社 の 活 用 を 含 め どのような 方 策 を 講 ずることが 効 果 的 か なお 段 階 的 定 年 延 長 にせよ 再 任 用 の 義 務 化 にせよ 60 歳 超 職 員 の 給 与 を 抑 制 する 前 提 に 立 てば 総 給 与 費 を 抑 制 することになるもの 8
論 点 2 ー 参 考 1 公 務 部 内 に 多 数 の 高 齢 職 員 がとどまることに 伴 う 定 員 昇 格 面 の 課 題 人 事 管 理 上 の 措 置 によって 対 応 しきれない 以 下 の 問 題 が 発 生 1 3 年 度 に 一 度 60 歳 超 職 員 の 追 加 的 純 増 2 職 場 の 中 堅 層 を 中 心 に 60 歳 超 職 員 の 割 合 が 増 加 するため 昇 格 ペースの 鈍 化 が 発 生 すること 1 組 織 の 将 来 を 担 う 若 手 職 員 の 安 定 的 計 画 的 な 確 保 を 阻 害 新 規 採 用 可 能 数 = 前 年 度 定 年 退 職 者 数 + 当 該 年 度 のその 他 の 退 職 者 数 が 基 本 1 2 3 4 5 年 度 末 定 員 前 年 度 定 年 退 職 当 該 年 度 その 他 退 職 者 2に 対 応 した 新 規 採 用 ( 最 大 値 ) 3に 対 応 した 新 規 採 用 ( 最 大 値 ) 24 年 度 30 万 人 6,000 3,000 6,000 3,000 25 年 度 30 万 人 6,000 3,000 6,000 3,000 26 年 度 30 万 人 0 3,000 0 3,000 27 年 度 30 万 人 6,000 3,000 6,000 3,000 28 年 度 30 万 人 6,000 3,000 6,000 3,000 29 年 度 30 万 人 0 3,000 0 3,000 3 年 度 に 一 度 前 年 度 の 定 年 退 職 者 数 が0となり 若 手 職 員 の 確 保 が 例 年 に 比 べて 困 難 となる 年 が 生 ずる 2 高 齢 職 員 の 滞 留 自 然 体 のままでは 本 省 補 佐 クラス 以 上 への 若 手 の 昇 格 枠 が 減 少 人 材 の 新 陳 代 謝 を 阻 害 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 本 省 : 係 長 ( 困 ) 本 省 : 課 長 補 佐 本 省 : 課 長 補 佐 ( 困 ) 本 省 : 室 長 本 省 : 室 長 ( 困 ) 行 ( 一 )1 級 から10 級 合 計 管 区 : 課 長 補 佐 係 長 ( 困 ) 管 区 : 課 長 補 佐 ( 困 ) 管 区 : 課 長 管 区 : 課 長 ( 特 困 ) 管 区 : 部 長 ( 重 ) 60 歳 前 60 歳 超 60 歳 前 60 歳 超 60 歳 前 60 歳 超 60 歳 前 60 歳 超 60 歳 前 60 歳 超 60 歳 前 60 歳 超 25 年 度 32,695 0 0.0% 16,867 0 0.0% 15,213 0 0.0% 3,305 0.0% 2,045 0.0% 145,687 0 0% 26 年 度 32,414 281 0.9% 16,021 846 5.0% 14,049 1,164 7.7% 3,044 261 7.9% 1,890 155 7.6% 142,881 2,806 1.9% 29 年 度 32,038 657 2.0% 14,351 2,516 14.9% 12,871 2,342 15.4% 2,783 522 15.8% 1,734 311 15.2% 139,111 6,576 4.5% 32 年 度 31,614 1,081 3.3% 12,142 4,725 28.0% 11,803 3,410 22.4% 2,545 760 23.0% 1,588 457 22.3% 134,886 10,801 7.4% 35 年 度 31,183 1,512 4.6% 9,823 7,044 41.8% 10,765 4,448 29.2% 2,313 992 30.0% 1,439 606 29.6% 130,571 15,116 10.4% 38 年 度 29,547 3,148 9.6% 8,596 8,271 49.0% 9,872 5,341 35.1% 2,115 1,190 36.0% 1,305 740 36.2% 126,473 19,214 13.2% 1 人 事 院 の 意 見 の 申 出 ベースでの 機 械 的 試 算 2 8 級 には 9 級 10 級 からの 役 意 職 見 定 の 年 申 による 出 に 役 盛 降 り 込 りした まれている 者 が 含 まれる 役 職 定 年 による 役 降 りした 者 が 含 まれる 2 9
論 点 2 ー 参 考 2 雇 用 と 年 金 の 接 続 を 見 据 えた 人 事 管 理 上 の 対 応 について 現 状 ライン 職 中 心 年 功 序 列 的 な 人 事 管 理 の 傾 向 再 就 職 あっせんの 全 面 禁 止 の 下 人 事 の 滞 留 の 傾 向 官 を 開 く 新 しい 公 共 など 新 たなテーマへの 対 応 の 必 要 性 の 高 まり 留 意 すべき 要 素 3 年 に1 度 60 歳 超 職 員 の 追 加 的 増 加 高 齢 職 員 の 公 務 部 門 での 滞 留 総 人 件 費 の 抑 制 平 成 25 年 度 ~ 公 的 年 金 の 支 給 開 始 年 齢 の 引 上 げ( 報 酬 比 例 部 分 :61 歳 支 給 ) 開 始 ( 無 年 金 無 収 入 者 が 生 じる 可 能 性 ) 定 年 延 長 又 は 再 任 用 の 義 務 化 により 60 歳 以 降 の 雇 用 と 年 金 を 接 続 1. 公 務 内 外 での 活 用 公 務 内 : 専 門 スタッフ 職 の 整 備 公 務 外 : 官 民 人 事 交 流 休 職 出 向 等 の 機 会 の 拡 充 を 検 討 節 目 ( 例 えば30,40 歳 台 )で 職 員 のキャリアの 意 向 を 把 握 しつつ 適 材 適 所 で 人 材 を 活 用 ( 複 線 型 人 事 管 理 ) 多 様 な 職 務 経 験 の 付 与 を 通 じ 公 務 内 外 で 専 門 的 知 見 を 高 め キャリア 形 成 を 支 援 人 事 院 意 見 の 申 出 中 高 年 期 の 職 員 が 培 ってきた 専 門 的 知 見 を 公 務 内 外 の 多 様 な 分 野 で 活 用 退 職 管 理 基 本 方 針 等 2. 自 発 的 な 早 期 退 職 の 支 援 1 早 期 退 職 を 支 援 する 退 職 手 当 上 の 措 置 任 命 権 者 が 予 め 設 定 した 条 件 に 合 致 し 職 員 が 自 発 的 に 応 募 した 場 合 に 認 定 を 受 けてその 退 職 手 当 を( 自 己 都 合 退 職 に 係 る 退 職 手 当 よりも) 特 例 的 に 割 り 増 す という 退 職 理 由 を 検 討 退 職 管 理 基 本 方 針 官 民 均 衡 ( 財 源 )の 制 約 退 職 手 当 の 水 準 見 直 し( 人 事 院 調 査 ) スケジュール( 年 金 一 元 化 等 )に 留 意 2 民 間 ( 再 就 職 支 援 会 社 )の 活 用 職 員 の 自 発 的 な 再 就 職 活 動 を 支 援 するため 支 援 会 社 を 活 用 し 様 々なメニュー(セミナー 説 明 会 等 )の 提 供 を 検 討 国 公 法 の 規 制 (あっせん 規 制 求 職 活 動 規 制 )に 留 意 3その 他 の 方 策 上 記 の 他 再 就 職 活 動 の 支 援 に 係 る 制 度 面 での 対 応 ( 例 えば 特 別 休 暇 )が 可 能 かどうか 検 討 10
論 点 2 ー 参 考 3 65 歳 まで 定 年 を 引 き 上 げた 場 合 の 総 給 与 費 に 関 する 人 事 院 試 算 行 ( 一 ) * 再 任 用 制 度 による 対 応 を 講 じた 場 合 も 基 本 的 な 構 造 は 同 じ 総 人 員 及 び 級 別 の 人 員 は0 年 目 のまま 固 定 61 歳 以 降 の 年 間 給 与 は60 歳 時 の70% 水 準 特 に 中 間 層 において 年 間 給 与 が60 歳 時 の 70% 水 準 となる 61 歳 以 上 の 職 員 のウェイト が 増 加 し 平 均 年 間 給 与 が 低 下 1 総 給 与 費 は1 年 目 から 減 少 (13 年 目 :504 億 円 減 ) 年 数 総 給 与 費 ( 人 員 ) 60 歳 前 ( 人 員 ) 61~65 歳 ( 人 員 ) 0 年 目 総 給 与 費 (9,418 億 円 ) との 差 億 円 人 億 円 人 億 円 人 億 円 0 年 目 9,418 (145,687) 9,418 (145,687) 0 ( 0) - 1 年 目 (61 歳 在 職 ) 9,414 (145,687) 9,247 (142,881) 167 (2,806) 4 4 年 目 (62 歳 在 職 ) 9,335 (145,687) 8,948 (139,111) 387 (6,576) 83 7 年 目 (63 歳 在 職 ) 9,208 (145,687) 8,576 (134,886) 631 (10,801) 211 10 年 目 (64 歳 在 職 ) 9,061 (145,687) 8,182 (130,571) 880 (15,116) 357 13 年 目 (65 歳 在 職 ) 8,914 (145,687) 7,803 (126,473) 1,111 (19,214) 504 平 成 23 年 の 行 政 職 ( 一 )の 在 職 実 態 ( 級 別 年 齢 階 層 別 )を 基 に 各 年 度 の 人 員 構 成 を 試 算 ( 各 年 度 において 前 年 度 に 自 己 都 合 退 職 定 年 退 職 等 をした 人 数 と 同 じ 人 数 を 新 規 採 用 すると 仮 定 ) 上 記 の 人 員 に 級 別 年 齢 階 層 別 の 平 均 年 間 給 与 額 を 乗 じることで 総 給 与 費 を 試 算 11
( 参 考 ) 人 事 院 の 意 見 の 申 出 ( 抜 粋 ) 第 3 定 年 の 引 上 げに 関 連 する 取 組 ( 抄 ) 2 定 年 の 引 上 げを 円 滑 に 行 うため 公 務 全 体 で 取 り 組 むべき 施 策 ( 抄 ) 定 年 の 引 上 げのための 諸 施 策 を 実 施 するに 際 しては 第 1の3に 述 べた 能 力 実 績 に 基 づく 人 事 管 理 の 徹 底 と 職 員 のキャリア 支 援 行 政 事 務 の 執 行 体 制 の 見 直 し 等 が 必 要 であるが 各 府 省 においてそうした 見 直 しを 進 めていくこ とを 前 提 に 以 下 の 課 題 について 公 務 全 体 で 取 り 組 むことが 必 要 である 1 公 務 内 外 で 職 員 の 能 力 経 験 を 活 用 する 観 点 から 専 門 スタッフ 職 等 の 整 備 を 図 るとともに 公 益 法 人 や 特 定 非 営 利 活 動 法 人 (NPO 法 人 ) 等 への 職 員 派 遣 について その 意 義 や 妥 当 性 を 整 理 しながら 検 討 を 行 うなどの 人 事 交 流 機 会 の 拡 充 を 図 る 2 定 年 の 引 上 げの 下 で 組 織 活 力 を 維 持 するため 職 員 自 身 の 主 体 的 なキャリアプランに 基 づく 早 期 退 職 を 支 援 す る 措 置 として 定 年 前 に 退 職 する 高 齢 層 職 員 の 退 職 手 当 について 定 年 退 職 に 比 べて 不 利 に 扱 わないようにする ことや 早 期 退 職 に 対 するインセンティブを 付 与 すること 等 の 措 置 を 適 切 に 講 ずる 3 民 間 企 業 従 業 員 については 高 年 齢 者 等 の 雇 用 の 安 定 等 に 関 する 法 律 において 事 業 主 に65 歳 までの 雇 用 確 保 措 置 を 義 務 付 けるとともに 企 業 内 での 雇 用 が 確 保 されない 場 合 事 業 主 が 再 就 職 を 希 望 する 者 に 対 し 求 人 の 開 拓 などの 再 就 職 のための 援 助 措 置 を 講 ずるよう 努 めなければならないと 定 められている こうした 状 況 を 踏 まえ 公 務 の 公 正 性 を 確 保 するための 適 正 なルールに 基 づきつつ 職 員 が 公 務 外 でその 能 力 経 験 を 活 用 することや 人 材 活 用 のニーズを 有 する 民 間 企 業 等 がそのニーズに 適 合 する 能 力 経 験 を 有 する 公 務 内 の 人 材 を 見 いだすこ とを 円 滑 にできるようにするなど 退 職 管 理 の 在 り 方 について 検 討 する 4 段 階 的 な 定 年 の 引 上 げにより3 年 ごとに 定 年 退 職 者 が 生 じないこととなるが その 場 合 その 翌 年 度 の 新 規 採 用 者 数 が 大 幅 に 減 少 し 職 員 の 年 齢 構 成 にゆがみが 生 ずるおそれがある こうした 事 態 を 緩 和 し 新 規 採 用 を 安 定 的 に 行 うことができるようにするため 定 員 上 の 経 過 的 な 取 扱 い 等 の 措 置 を 適 切 に 講 ずる 5 定 年 前 の 短 時 間 勤 務 制 の 導 入 等 定 年 の 引 上 げに 伴 う 任 用 給 与 制 度 の 見 直 しを 踏 まえ 定 員 退 職 手 当 共 済 等 の 関 連 制 度 における 取 扱 いを 適 切 に 講 ずる 6 加 齢 に 伴 う 身 体 機 能 の 低 下 が 職 務 遂 行 に 支 障 を 来 すおそれがある 職 務 に 従 事 する 職 員 の 定 年 の 引 上 げに 関 し ては 第 2の1⑶に 述 べたとおり その 職 務 の 特 殊 性 を 踏 まえ 必 要 な 検 討 を 行 い 所 要 の 措 置 を 講 ずる これらの 課 題 については 関 係 制 度 官 庁 が 協 力 しながら 本 院 も 含 め 政 府 全 体 として 検 討 を 進 めることが 必 要 で ある 12
論 点 3 :60 歳 超 職 員 の 給 与 の 在 り 方 * 60 歳 超 職 員 の 給 与 の 在 り 方 については 別 途 総 人 件 費 改 革 の 観 点 からの 議 論 も 必 要 人 事 院 の 意 見 の 申 出 においては 定 年 引 上 げ 後 の60 歳 台 前 半 層 職 員 の 給 与 について 60 歳 台 前 半 層 の 民 間 企 業 従 業 員 ( 製 造 業 ( 管 理 事 務 技 術 ))の 年 間 所 得 ( 給 与 在 職 老 齢 年 金 高 年 齢 雇 用 継 続 基 本 給 付 金 )が60 歳 前 の 年 間 給 与 の 約 70%( 企 業 規 模 100 人 以 上 535 万 円 /787 万 円 =68.0% 同 10 人 以 上 509 万 円 /719 万 円 =70.8%)であることを 踏 まえ 60 歳 を 超 える 職 員 の 年 間 給 与 について 60 歳 に 達 した 日 の 属 する 年 度 の 翌 年 度 から 60 歳 前 の 70%に 設 定 等 としているところ 現 行 の 再 任 用 職 員 の 給 与 については フルタイム 勤 務 職 員 であっても 俸 給 が 同 一 の 職 務 の 級 の 他 の 職 員 より 低 く 設 定 されており 諸 手 当 のうち 生 活 関 連 手 当 ( 扶 養 手 当 住 居 手 当 等 ) 等 は 支 給 されないため 同 一 の 職 務 の 級 の 官 職 にフルタイム 再 任 用 されても 給 与 は 相 当 低 下 ( 同 一 の 職 の 級 の 官 職 に 再 任 用 された 場 合 の 例 は 以 下 のとおり 下 位 の 職 務 の 級 の 官 職 に 再 任 用 された 場 合 の 例 について は 3 頁 参 照 ) ( 例 ) 行 政 職 俸 給 表 ( 一 ) の 年 間 給 与 ( 人 事 院 のモデル 給 与 例 を 基 に 算 出 ) 職 務 の 級 6 級 の 再 任 用 職 員 以 外 の 職 員 ( 地 方 機 関 課 長 ) 約 791 万 円 ( a ) 再 任 用 職 員 (6 級 ) 約 586 万 円 ( b ) b / a 100 = 74% 職 務 の 級 6 級 の 再 任 用 職 員 以 外 の 職 員 ( 本 府 省 課 長 補 佐 ) 約 891 万 円 ( a ) 再 任 用 職 員 (6 級 ) 約 586 万 円 ( b ) b / a 100 = 66% 再 任 用 職 員 以 外 の 職 員 のモデル 給 与 例 の 年 間 給 与 は 俸 給 扶 養 手 当 住 居 手 当 通 勤 手 当 俸 給 の 特 別 調 整 額 本 府 省 業 務 調 整 手 当 及 び 地 域 手 当 ( 地 方 機 関 課 長 :0% 本 府 省 課 長 補 佐 :18%)を 基 礎 に 算 出 (ボーナスについては 年 間 3.95 月 ) 再 任 用 職 員 のモデル 給 与 例 の 年 間 給 与 は 俸 給 通 勤 手 当 俸 給 の 特 別 調 整 額 地 域 手 当 ( 一 律 10%)を 基 礎 に 算 出 (ボーナス については 年 間 2.10 月 ) なお 現 在 国 会 上 程 中 の 国 家 公 務 員 制 度 改 革 関 連 四 法 案 において 非 現 業 国 家 公 務 員 に 協 約 締 結 権 を 付 与 し 給 与 等 の 勤 務 条 件 について 自 律 的 に 決 定 し 得 る 労 使 関 係 制 度 を 措 置 することと しているところ( 公 布 の 日 から 起 算 して1 年 6 月 を 超 えない 範 囲 内 で 政 令 で 定 める 日 から 施 行 ) 13
論 点 3 ー 参 考 1 意 見 の 申 出 における60 歳 を 超 える 職 員 の 給 与 水 準 の 設 定 60 歳 を 超 える 職 員 の 給 与 は 民 間 企 業 従 業 員 の60 歳 台 前 半 層 の 年 間 所 得 が50 歳 台 後 半 層 の 年 間 給 与 の 約 70% であることを 踏 まえ その 年 間 給 与 を60 歳 前 の70%に 設 定 民 間 企 業 従 業 員 の 年 間 給 与 等 (1は 企 業 規 模 10 人 以 上 の 場 合 2は 企 業 規 模 100 人 以 上 の 場 合 ) 50 歳 台 後 半 層 の 従 業 員 ( 製 造 業 ( 管 理 事 務 技 術 )) 60 歳 台 前 半 層 の 従 業 員 ( 製 造 業 ( 管 理 事 務 技 術 )) 高 年 齢 雇 用 継 続 基 本 給 付 金 (1 2) 2.8 万 円 ( 年 額 ) 年 間 給 与 1 718.9 万 円 2 786.6 万 円 在 職 老 齢 年 金 年 間 給 与 1 471.1 万 円 2 501.2 万 円 1 35.1 万 円 ( 年 額 ) 2 30.7 万 円 ( 年 額 ) 年 間 所 得 1 509.0 万 円 (50 歳 台 後 半 層 の 年 間 給 与 の70.8% ) 2 534.7 万 円 ( 同 68.0% ) ( 注 1) 年 間 給 与 は 賃 金 構 造 基 本 統 計 調 査 ( 厚 生 労 働 省 )の 製 造 業 ( 管 理 事 務 技 術 労 働 者 男 女 計 ) の 平 成 20 年 ~22 年 を 基 に 3 年 平 均 を 算 出 ( 注 2) 年 間 所 得 は 年 間 給 与 に 在 職 老 齢 年 金 及 び 高 年 齢 雇 用 継 続 基 本 給 付 金 を 加 算 した 推 計 額 在 職 老 齢 年 金 及 び 高 年 齢 雇 用 継 続 基 本 給 付 金 は 賃 金 構 造 基 本 統 計 調 査 ( 上 記 ) 厚 生 年 金 保 険 国 民 年 金 事 業 年 報 ( 平 成 21 年 度 ) 及 び 雇 用 保 険 事 業 年 報 ( 平 成 21 年 度 ) (いずれも 厚 生 労 働 省 )を 基 に 試 算 ( 試 算 に 当 たって 高 年 齢 雇 用 継 続 基 本 給 付 金 は 雇 用 保 険 の 労 働 者 負 担 の 割 合 に 応 じて 減 額 ) 14
論 点 3 ー 参 考 2 意 見 の 申 出 における60 歳 を 超 える 職 員 に 適 用 される 給 与 制 度 の 概 要 俸 給 俸 給 月 額 は 個 々の 職 員 が 受 ける 号 俸 の 俸 給 月 額 に100 分 の73を 乗 じて 得 た 額 俸 給 の 調 整 額 は 60 歳 前 の 調 整 基 本 額 に100 分 の73を 乗 じて 得 た 額 に 調 整 数 を 乗 じて 得 た 額 期 末 手 当 勤 勉 手 当 期 末 手 当 の 支 給 割 合 は60 歳 前 の 職 員 よりも 引 き 下 げ 勤 勉 手 当 の 支 給 割 合 は60 歳 前 の 職 員 と 同 じ 一 般 の 職 員 期 末 手 当 6 月 期 0.775 月 分 12 月 期 0.875 月 分 ( 年 間 1.65 月 分 ) 勤 勉 手 当 6 月 期 12 月 期 ともに 0.675 月 分 ( 年 間 1.35 月 分 ) 3.00 月 60 歳 前 年 間 2.60 月 分 年 間 1.35 月 分 3.95 月 特 定 管 理 職 員 期 末 手 当 6 月 期 0.575 月 分 12 月 期 0.675 月 分 ( 年 間 1.25 月 分 ) 勤 勉 手 当 6 月 期 12 月 期 ともに 0.875 月 分 ( 年 間 1.75 月 分 ) 3.00 月 60 歳 前 年 間 2.20 月 分 年 間 1.75 月 分 3.95 月 指 定 職 職 員 期 末 手 当 6 月 期 0.325 月 分 12 月 期 0.425 月 分 ( 年 間 0.75 月 分 ) 勤 勉 手 当 6 月 期 12 月 期 ともに 0.775 月 分 ( 年 間 1.55 月 分 ) 2.30 月 60 歳 前 年 間 1.40 月 分 年 間 1.55 月 分 2.95 月 ( 注 ) 特 定 管 理 職 員 とは 行 政 職 俸 給 表 ( 一 )7 級 相 当 以 上 で 俸 給 の 特 別 調 整 額 の 区 分 が 一 種 又 は 二 種 の 官 職 を 占 める 職 員 等 をいう その 他 の 手 当 俸 給 月 額 等 に 応 じて 手 当 額 が 設 定 されている 手 当 60 歳 前 の 手 当 額 の73%の 手 当 額 を 設 定 俸 給 の 特 別 調 整 額 本 府 省 業 務 調 整 手 当 初 任 給 調 整 手 当 管 理 職 員 特 別 勤 務 手 当 宿 日 直 手 当 俸 給 月 額 等 に 一 定 率 を 乗 じて 手 当 額 が 決 定 される 手 当 手 当 額 は73%となった 俸 給 月 額 等 に 連 動 地 域 手 当 広 域 異 動 手 当 特 地 勤 務 手 当 特 地 勤 務 手 当 に 準 ずる 手 当 超 過 勤 務 手 当 休 日 給 夜 勤 手 当 専 門 スタッフ 職 調 整 手 当 研 究 員 調 整 手 当 60 歳 前 の 職 員 と 同 じ 額 が 支 給 される 手 当 扶 養 手 当 住 居 手 当 通 勤 手 当 単 身 赴 任 手 当 特 殊 勤 務 手 当 寒 冷 地 手 当 ( 注 1) 定 年 前 短 時 間 勤 務 職 員 については 勤 務 時 間 に 応 じて 俸 給 月 額 を 按 分 する 等 の 調 整 ( 注 2)60 歳 を 超 える 職 員 についても 一 般 職 給 与 法 附 則 第 8 項 の 規 定 を 適 用 ( 俸 給 月 額 等 に1.5%を 乗 じて 得 た 額 に 相 当 する 額 を 減 じて 支 給 ) 15
論 点 3 ー 参 考 3 現 行 の 再 任 用 職 員 の 給 与 等 位 置 づけ 給 与 共 済 ( 年 金 医 療 保 険 ) 退 職 手 当 宿 舎 定 年 退 職 者 等 のフル タイム 再 任 用 国 家 公 務 員 法 81 条 の4 任 命 権 者 は 定 年 退 職 者 や 勤 務 延 長 後 退 職 者 等 を 従 前 の 勤 務 実 績 等 に 基 づく 選 考 により 1 年 を 超 えない 範 囲 内 で 任 期 を 定 め 常 時 勤 務 を 要 する 官 職 に 採 用 す ることができる 制 度 任 期 は1 年 を 超 えない 範 囲 で 更 新 可 能 であるが その 末 日 は 対 象 者 が65 歳 ( )に 達 する 日 以 後 の 最 初 の3 月 31 日 以 前 でなけれ ばならない 基 礎 年 金 部 分 の 支 給 開 始 年 金 の 引 上 げに 対 応 した 読 替 え 規 定 あり 俸 給 各 俸 給 表 ( 指 定 職 俸 給 表 を 除 く )の 再 任 用 職 員 の 区 分 ( 単 一 号 俸 )を 適 用 ( 単 一 号 俸 のため 昇 給 概 念 はない ) 手 当 通 勤 手 当 超 過 勤 務 手 当 期 末 勤 勉 手 当 等 は 支 給 している 生 活 関 連 手 当 ( 扶 養 手 当 住 居 手 当 等 )や 主 として 人 材 確 保 を 目 的 とする 手 当 ( 特 地 勤 務 手 当 等 )は 支 給 されない 共 済 組 合 員 となる 定 年 退 職 前 の 勤 続 期 間 についての 退 職 手 当 は 当 該 定 年 退 職 時 に 支 給 再 任 用 期 間 に 係 る 退 職 手 当 は 支 給 されない 宿 舎 については 条 件 を 満 たせば 貸 与 可 能 定 年 退 職 者 等 の 短 時 間 再 任 用 国 家 公 務 員 法 81 条 の5 任 命 権 者 は 定 年 退 職 者 が 勤 務 延 長 後 退 職 者 等 を 従 前 の 勤 務 実 績 等 に 基 づく 選 考 により 1 年 を 超 えない 範 囲 内 で 任 期 を 定 め 短 時 間 勤 務 の 官 職 に 採 用 するこ とができる 制 度 任 期 についての 定 めはフルタイ ム 再 任 用 と 同 じ 俸 給 各 俸 給 表 ( 指 定 職 俸 給 表 を 除 く )の 再 任 用 職 員 の 区 分 ( 単 一 号 俸 )の 俸 給 月 額 に 1 週 間 当 た りの 勤 務 時 間 を38 時 間 45 分 で 除 して 得 た 数 を 乗 じて 得 た 額 手 当 フルタイム 再 任 用 とほぼ 同 様 ( 通 勤 手 当 及 び 超 過 勤 務 手 当 の 支 給 に 関 し 特 例 あり ) 共 済 組 合 員 とならない ( 受 給 資 格 があれば 退 職 共 済 年 金 を 受 給 ) 勤 務 時 間 が 一 般 職 員 の3/4 以 上 の 者 は 健 康 保 険 ( 全 国 健 康 保 険 協 会 管 掌 )と 厚 生 年 金 の 被 保 険 者 となる その 他 の 者 は 国 民 健 康 保 険 の 被 保 険 者 となる ( 国 民 年 金 には 原 則 として60 歳 以 降 加 入 でき ない ) なお 退 職 後 2 年 間 は 共 済 の 任 意 継 続 組 合 員 として 短 期 給 付 受 給 ( 健 康 保 険 ) 等 が 可 能 定 年 退 職 前 の 勤 続 期 間 についての 退 職 手 当 は 当 該 定 年 退 職 時 に 支 給 再 任 用 期 間 に 係 る 退 職 手 当 は 支 給 されない 宿 舎 については 基 本 的 に 貸 与 不 可 能 ( 無 料 宿 舎 が 貸 与 され る 職 員 については 貸 与 可 能 ) 16
論 点 3 ー 参 考 41 公 務 員 制 度 改 革 関 連 法 案 ( 国 会 上 程 中 )における 自 律 的 労 使 関 係 制 度 の 措 置 労 使 が 職 員 の 勤 務 条 件 について 真 摯 に 向 き 合 い 当 事 者 意 識 を 高 め 自 律 的 に 勤 務 条 件 を 決 定 し 得 る 仕 組 みに 変 革 時 代 の 変 化 に 対 応 し 主 体 的 に 人 事 給 与 制 度 の 改 革 に 取 り 組 むことにより 職 員 の 意 欲 と 能 力 を 高 め 有 為 な 人 材 を 確 保 活 用 職 員 の 側 も 勤 務 条 件 の 決 定 プロセスに 参 画 し 相 応 の 責 任 を 負 い 自 らの 働 きぶりに 対 する 国 民 の 理 解 の 下 に 勤 務 条 件 を 決 定 これらにより 新 たな 政 策 課 題 に 迅 速 かつ 果 断 に 対 応 し 効 率 的 で 質 の 高 い 行 政 サービスの 実 現 を 図 る 当 局 公 務 員 庁 政 府 全 体 で 統 一 的 に 定 める 俸 給 月 額 手 当 の 額 一 週 間 当 たり の 勤 務 時 間 等 について 団 体 交 渉 を 実 施 各 府 省 各 府 省 ごとに 定 める 勤 務 時 間 の 割 振 り 等 について 団 体 交 渉 を 実 施 人 事 院 勧 告 制 度 及 び 人 事 院 を 廃 止 団 体 交 渉 団 体 協 約 の 締 結 団 体 協 約 事 項 1 職 員 の 俸 給 その 他 の 給 与 勤 務 時 間 休 憩 休 日 及 び 休 暇 に 関 する 事 項 2 職 員 の 昇 任 降 任 転 任 休 職 免 職 及 び 懲 戒 の 基 準 に 関 する 事 項 3 職 員 の 保 健 安 全 保 持 及 び 災 害 補 償 に 関 する 事 項 4 上 記 1~3のほか 職 員 の 勤 務 条 件 に 関 する 事 項 5 団 体 交 渉 の 手 続 等 の 労 使 関 係 に 関 する 事 項 国 の 事 務 の 管 理 及 び 運 営 に 関 する 事 項 ( 人 事 権 の 行 使 予 算 政 策 等 )は 団 体 交 渉 の 対 象 とすることができない 団 体 交 渉 の 議 事 の 概 要 及 び 団 体 協 約 の 内 容 を 公 表 団 体 協 約 の 内 容 を 反 映 した 法 律 案 の 国 会 提 出 政 省 令 の 改 廃 等 を 義 務 付 け ( 団 体 交 渉 の 場 等 において 労 使 間 で 紛 争 等 が 生 じた 場 合 ) 中 央 労 働 委 員 会 認 証 に 関 する 事 務 を 実 施 認 証 された 労 働 組 合 労 働 組 合 の 認 証 制 度 以 下 の 要 件 を 満 たす 労 働 組 合 ( )を 認 証 し 団 体 協 約 の 締 結 不 当 労 働 行 為 救 済 申 立 て あっせん 調 停 仲 裁 手 続 への 参 加 組 合 員 で ある 職 員 の 在 籍 専 従 短 期 従 事 を 可 能 とする 規 約 が 法 律 所 定 の 要 件 を 満 たすこと 組 合 員 の 過 半 数 が 団 結 権 を 有 する 職 員 であ ること 等 一 般 職 の 国 家 公 務 員 である 職 員 が 主 体 となっ て 自 主 的 にその 勤 務 条 件 の 維 持 改 善 を 図 ること を 目 的 として 組 織 する 団 体 又 はその 連 合 体 事 務 次 官 外 局 の 長 官 及 び 局 長 等 は 労 働 組 合 を 結 成 し 又 はこれに 加 入 することができない 認 証 された 労 働 組 合 組 合 員 である 職 員 等 から 当 局 が 不 当 労 働 行 為 ( 職 員 に 対 する 不 利 益 取 扱 い 団 体 交 渉 拒 否 支 配 介 入 経 費 援 助 等 ) の 禁 止 義 務 に 違 反 した 旨 の 申 立 てを 受 けたときは 調 査 審 問 を 行 い 認 定 した 事 実 に 基 づき 救 済 命 令 等 を 発 することができる 団 体 協 約 締 結 可 能 事 項 について 権 限 ある 当 局 と 認 証 された 労 働 組 合 の 間 に 紛 争 が 発 生 したときは あっせん 調 停 又 は 仲 裁 が 可 能 17
論 点 3 ー 参 考 42 主 な 人 事 行 政 関 係 機 関 の 改 正 前 後 のイメージについて 現 行 < 総 務 省 > 改 正 後 人 事 恩 給 局 国 家 公 務 員 制 度 の 企 画 立 案 人 事 管 理 の 方 針 の 総 合 調 整 人 事 評 価 服 務 退 職 管 理 給 与 ( 特 別 職 ) 退 職 手 当 等 ( 恩 給 行 政 総 務 省 に 存 置 ) 行 政 管 理 局 行 政 機 関 の 機 構 定 員 管 理 運 営 の 改 善 効 率 化 独 立 行 政 法 人 等 の 管 理 ( 行 政 手 続 法 等 総 務 省 に 存 置 ) < 官 民 人 材 交 流 センター: 内 閣 府 本 府 > 廃 止 あっせんによる 再 就 職 援 助 ( 組 織 改 廃 時 のみ) < 人 事 院 > 官 房 機 能 ( 総 務 課 人 事 課 会 計 課 等 ) 総 務 人 事 会 計 等 職 員 福 祉 局 懲 戒 災 害 補 償 育 児 休 業 等 人 材 局 採 用 試 験 任 用 分 限 研 修 等 給 与 局 給 与 ( 一 般 職 ) 定 年 制 度 ( 人 事 院 勧 告 廃 止 ) 公 平 審 査 局 不 服 申 立 てその 他 の 苦 情 の 処 理 < 国 家 公 務 員 倫 理 審 査 会 : 人 事 院 > 国 家 公 務 員 倫 理 法 の 事 務 < 再 就 職 等 監 視 委 員 会 : 内 閣 府 本 府 > 再 就 職 等 規 制 の 施 行 に 関 する 事 務 監 視 機 能 は 強 化 総 務 省 恩 給 行 政 行 政 手 続 法 等 <2 局 削 減 > 公 務 員 庁 移 管 された 業 務 + 新 規 業 務 団 体 交 渉 団 体 協 約 国 家 公 務 員 の 総 人 件 費 の 基 本 方 針 幹 部 候 補 育 成 課 程 等 < 官 房 局 の 上 限 は5> 人 事 公 正 委 員 会 ( ) < 事 務 局 を 設 置 > 国 家 公 務 員 倫 理 審 査 会 再 就 職 等 監 視 適 正 化 委 員 会 人 事 院 の 機 能 のうち 公 平 審 査 局 の 機 能 のほか 各 局 が 所 掌 する 政 治 的 行 為 の 制 限 営 利 企 業 に 関 する 制 限 官 民 人 事 交 流 基 準 人 事 行 政 改 善 勧 告 法 令 の 制 定 改 廃 に 関 する 意 見 の 申 出 も 移 管 18
その 他 の 論 点 スケジュール 論 点 1~3のほかに 例 えば 以 下 のような 論 点 についても 可 能 な 範 囲 で 御 議 論 い ただいてはどうか 1 役 職 定 年 制 の 導 入 ( 人 事 院 の 意 見 の 申 出 では 法 制 化 が 提 示 されているところ ) 公 務 部 内 に60 歳 超 職 員 が 増 加 する 中 で 管 理 職 の 新 陳 代 謝 を 図 り 組 織 活 力 を 維 持 するため 例 えば 本 府 省 の 局 長 部 長 課 長 等 の 一 定 の 範 囲 の 管 理 職 が 現 行 の 定 年 である60 歳 に 達 した 場 合 に 他 の 官 職 に 異 動 させることとする 役 職 定 年 制 の 導 入 について どのように 考 えるか 2 能 力 実 績 に 基 づく 人 事 管 理 の 徹 底 と 職 員 のキャリア 支 援 職 員 の 在 職 期 間 が 長 期 化 する 中 で 短 期 間 で 頻 繁 に 異 動 させる 人 事 運 用 の 見 直 しや 年 次 的 な 昇 進 管 理 の 打 破 など 能 力 実 績 に 基 づく 人 事 管 理 の 徹 底 や 節 目 節 目 で 職 員 のキャリアプランに 対 する 意 向 を 聴 取 し 多 様 な 職 務 経 験 を 付 与 する 機 会 の 拡 充 の 必 要 があるものと 考 えられないか なお 国 家 公 務 員 の 雇 用 と 年 金 の 接 続 の 在 り 方 について 速 やかに 政 府 として 基 本 的 な 方 針 を 定 め その 後 詳 細 な 制 度 設 計 についても 早 急 に 詰 めていくことが 必 要 と 考 えられる( 次 頁 参 照 ) 19
参 考 : 雇 用 と 年 金 の 接 続 に 関 するスケジュール 例 : 昭 和 28 年 (1953 年 )10 月 1 日 生 まれの 職 員 現 行 定 年 退 職 日 は 平 成 26 年 (2014 年 )3 月 31 日 24 年 初 夏 に 政 府 の 方 針 が 確 定 し なければ 25 年 度 の 採 用 計 画 策 定 や25 年 度 の 人 事 管 理 方 針 の 立 案 等 が 不 可 能 になる 職 員 自 身 による 将 来 設 計 もでき なくなる ( 例 : 自 力 での 再 就 職 先 確 保 の 要 否 の 判 断 退 職 金 支 払 い 時 期 を 見 据 えたローン 返 済 計 画 の 確 定 介 護 についての 親 族 との 調 整 等 ) 雇 用 と 年 金 の 接 続 を 見 据 えた 人 事 異 動 等 の 実 施 雇 用 と 年 金 の 接 続 を 行 わなければ 無 年 金 無 収 入 ( 空 白 期 間 ) 雇 用 と 年 金 の 接 続 に 関 する 基 本 方 針 ( 仮 称 )の 決 定 法 案 成 立 60 歳 到 達 現 行 の 定 年 退 職 日 年 金 ( 報 酬 比 例 部 分 ) 支 給 開 始 定 年 退 職 3.31 雇 用 と 年 金 の 接 続 4.1 H24 年 4.1 一 定 の 時 期 H25 年 4.1 10.1 3.31 H26 年 4.1 10.1 H27 年 3.31 ( 注 ) : 人 事 当 局 の 視 点 : 職 員 の 視 点 参 考 : 過 去 の 制 度 改 正 の 例 平 成 13 年 4 月 1 日 に 公 的 年 金 ( 定 額 部 分 )の 支 給 開 始 年 齢 が 引 き 上 がることに 対 応 するため 法 改 正 により 平 成 13 年 4 月 から 現 行 の 再 任 用 制 度 を 導 入 することとするなど 公 的 年 金 ( 定 額 部 分 )の 支 給 開 始 年 齢 が 実 際 に61 歳 に 引 き 上 がる 時 点 までに 十 分 間 に 合 うよう 所 要 の 措 置 を 講 じた 平 成 10 年 5 月 13 日 平 成 11 年 3 月 10 日 平 成 11 年 7 月 7 日 平 成 13 年 4 月 1 日 人 事 院 が 国 会 及 び 内 閣 に 対 して 意 見 の 申 出 国 家 公 務 員 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 案 国 家 公 務 員 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 国 家 公 務 員 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 国 会 提 出 公 布 施 行 (= 現 行 の 再 任 用 制 度 スタート) 20