外 国 語 教 育 政 府 の 動 向 に 翻 弄 される 英 語 教 育 とそれに 対 抗 する 諸 実 践 の 報 告 犬 上 達 也 1 今 教 研 の 特 色 (1) 参 加 者 1 日 目 の 参 加 者 一 般 教 員 14 名 学 生 4 名 2 日 目 の 参 加 者 一 般 教 員 6 名 学 生 4 名 ここ 数 年 の 傾 向 であるが 一 般 教 員 の 参 加 率 およびレポート 数 が 伸 び 悩 んでおり 残 念 ながら 今 回 もそういった 状 況 が 見 られた 参 加 される 一 般 教 員 については 元 大 学 教 員 をはじめとして 高 等 学 校 教 員 中 学 校 教 員 を 含 め やや 固 定 化 されてきた 感 が ある 小 学 校 外 国 語 活 動 が 導 入 されてから 小 学 校 教 員 の 参 加 が 見 られた 年 もあったが 今 回 については 残 念 ながら 小 学 校 教 員 の 参 加 は 見 られなかった また 学 生 の 参 加 に ついては1 日 参 加 することで 単 位 取 得 に 利 点 があるということで 研 究 にかける 時 間 やアルバイトの 関 係 から2 日 間 の 参 加 が 厳 しいという 状 況 が 見 られた (2)レポート 1コミュニケーション 英 語 Ⅰの 授 業 ~Lesson 4 と 発 展 学 習 の 取 組 について 札 幌 東 商 業 高 校 野 村 健 治 2 主 体 的 共 同 的 な 学 びを 目 指 した 授 業 実 践 ~ 高 校 英 語 ~ 北 見 北 斗 高 校 徳 長 誠 一 3 教 師 も 生 徒 も 元 気 が 出 るあれこれ 南 富 良 野 中 学 校 犬 上 達 也 4 英 語 技 能 主 義 を 乗 り 越 え 言 語 意 識 の 高 揚 を 通 して 思 考 と 感 性 を 育 てる 外 国 語 教 育 の 追 求 を 高 退 教 新 英 研 旭 川 大 学 高 校 藤 川 実 5 戦 争 と 英 語 教 育 - 江 利 川 新 著 に 思 うこと 加 藤 富 夫 2 討 議 の 柱 (1) 外 国 語 教 育 の 現 状 と 課 題 - 生 徒 の 学 力 の 実 態 外 国 語 教 育 の 現 状 と 今 後 をとらえ 実 践 と 研 究 を 明 らかにする 1 外 国 語 教 育 の 目 的 と 全 体 構 造 を 明 らかにする 2 学 習 指 導 要 領 の 問 題 点 を 実 践 的 理 論 的 に 明 らかにする 3 評 価 方 法 を 課 題 を 明 らかにする 4 小 学 校 での 外 国 語 活 動 の 実 態 と 課 題 を 明 らかにする (2) 外 国 語 教 育 の 内 容 と 方 法 1 言 語 体 系 ( 音 声 文 字 語 彙 文 法 )の 教 育 内 容 と 方 法 を 明 らかにする 2 言 語 活 動 ( 音 声 コミュニケーションと 文 字 コミュニケーション)の 教 育 方 法 と 方 法 をあきらかにする 3 取 り 上 げる 材 料 の 選 定 掘 り 起 こしを 行 い その 指 導 過 程 を 明 らかにする 3 討 議 内 容 (1)1 日 目 - 1 -
1) 戦 争 と 英 語 教 育 - 江 利 川 新 著 に 思 うこと 加 藤 富 夫 東 郷 元 帥 など 戦 争 を 推 進 する 側 の 例 文 や 戦 争 を 遂 行 するための 教 育 勅 語 の 英 訳 が 新 クラウン 英 和 辞 典 河 村 重 治 郎 三 省 堂 や 新 スクール 和 英 辞 典 研 究 社 など に 見 られることを 報 告 された また 江 利 川 春 雄 氏 が 新 著 英 語 教 科 書 は 戦 争 を どう 教 えてきたか の 中 で 日 清 戦 争 から 太 平 洋 戦 争 まで 戦 争 題 材 をたどっている こと 鳥 飼 久 美 子 氏 が 英 語 愛 蔵 の200 年 の 中 で 英 語 排 斥 と 英 語 学 習 研 究 継 続 の 矛 盾 について 指 摘 していることなどを 報 告 された また 加 藤 氏 は 過 去 に 出 版 され 現 在 は 絶 版 となっている 英 会 話 や 英 語 学 習 に 関 わ る 冊 子 を 持 ち 込 まれ 参 加 者 はそれらを 興 味 関 心 を 持 って 見 ることが 出 来 た 討 論 では 戦 争 の 状 況 により 外 国 語 の 果 たす 役 割 が 異 なってくること 英 語 排 斥 の 動 きはあったが 敵 国 語 の 学 習 については 戦 争 に 勝 っても 負 けても 必 要 であるこ と 戦 争 のために 軍 に 従 わざるを 得 なかった 出 版 社 や 学 者 執 筆 者 がいた 事 も 報 告 された また 外 国 人 として 英 語 を 学 ぶ 場 合 ネイティブと 同 じである 必 要 はない との 意 見 が 出 された 2) 主 体 的 共 同 的 な 学 びを 目 指 した 授 業 実 践 ~ 高 校 英 語 ~ 北 見 北 斗 高 校 徳 長 誠 一 徳 長 氏 は 主 体 的 協 同 的 な 学 び を 目 指 した 授 業 実 践 に 関 して 具 体 的 実 践 事 例 を 検 討 することで その 意 義 と 課 題 を 研 究 したことについて 報 告 された その 中 で 大 学 入 試 が 高 等 学 校 基 礎 力 学 力 テストや 大 学 入 学 希 望 者 学 力 評 価 テスト さらにアド ミッションポリシーに 沿 い 学 力 の 三 要 素 を 評 価 する 大 学 個 別 選 抜 導 入 されようとし ていることに 授 業 の 変 革 の 必 要 性 を 述 べられた 義 務 制 の 学 校 では 多 くの 場 合 校 務 分 掌 の 中 の 研 修 係 が 授 業 変 革 の 役 割 を 担 っているのに 対 し 高 等 学 校 の 場 合 に は 校 内 の 研 修 体 制 が 整 えられていない 現 状 がある 高 校 生 の 授 業 に 臨 む 態 度 として 与 えられた 課 題 には 真 面 目 に 取 り 組 むが 自 主 的 に 取 り 組 む 生 徒 が 少 ないという 実 態 がある そのため 課 題 解 決 に 向 けた 主 体 的 協 同 的 な 学 び(アクティブ ラーニング 以 下 AL)が 広 がりつつあることが 報 告 された かつて 高 校 での 多 くの 授 業 スタイルが 詰 め 込 み 式 授 業 であったのに 対 し 変 化 が 見 えてきていること にぎやか ペア 生 徒 によるいろいろな 学 習 活 動 が 生 徒 の 主 体 的 協 同 的 な 態 度 での 学 習 が 一 定 の 効 果 をあげていること しかしながら 活 動 主 体 に 走 ってしまうことの 危 険 性 も 指 摘 さ れた また 氏 はAL の 知 見 を 活 かした 授 業 実 践 が 報 告 された かつての 個 人 的 主 体 性 を 前 提 にした 英 語 授 業 の 限 界 が 見 えてきていることに 触 れ 高 校 生 の 声 から 授 業 デザインを 構 築 する 実 践 を 報 告 した その 中 で Power Point 視 聴 覚 機 器 を 活 用 し 仲 間 と 協 同 の 授 業 を 展 開 することで 学 習 意 欲 が 向 上 することが 報 告 された また 氏 の 雑 誌 掲 載 記 事 からは CD プレーヤーを 使 用 せず i-tune スマートフォン 語 学 プレーヤーで 再 生 することで 学 習 効 果 を 上 げていることが 述 べられた 授 業 準 備 の 省 力 化 としてPower Point やKeynote などのプレゼンテーションソフトを 活 用 が 勧 め られた さらに インターネットの 英 字 新 聞 サイトからの 記 事 を 活 用 することで 情 報 の 鮮 度 が 生 徒 にとって 能 動 的 な 学 習 の 引 き 金 になることも 報 告 された - 2 -
3) 英 語 技 能 主 義 を 乗 り 越 え 言 語 意 識 の 高 揚 を 通 して 思 考 と 感 性 を 育 てる 外 国 語 教 育 の 追 求 を 高 退 教 新 英 研 旭 川 大 学 高 校 藤 川 実 藤 川 氏 は3 種 類 のレポートをまとめた 報 告 を 持 参 一 つ 目 の 外 国 語 教 育 の 目 的 と 日 常 的 現 実 との 乖 離 を 読 み 解 く 言 語 力 の 中 で 教 員 に 課 せられた 仕 事 の 忙 しさ 奥 深 さ 常 にプレッシャーや 時 間 に 追 われる 状 況 受 験 対 策 英 検 対 策 シラバス 作 成 CAN-DO リストの 作 成 更 に 教 師 自 身 の 英 検 準 1 級 以 上 の 取 得 や TOEFL 受 験 の 奨 励 など 教 師 に 限 りなく 求 められる 状 況 をまとめてい た また 文 科 省 による 指 導 要 領 解 説 の 内 容 と 現 場 に 降 りてくる 指 示 指 導 内 容 が 合 致 していない 事 などを 報 告 された 二 つ 目 の can-do リスト の 何 が 問 題 とされているのか では 文 科 省 の 指 導 要 領 で 言 語 観 言 語 活 動 観 について 評 価 に 値 する 内 容 を 示 しながら 実 際 の 外 国 語 指 導 目 標 や 指 導 方 法 の 部 分 では 言 語 の 一 側 面 を 肥 大 化 させた 英 語 技 能 訓 練 に 走 ることが 多 くなる 現 実 がある そのような 状 況 からは 日 本 の 生 徒 の 言 語 意 識 言 語 能 力 を 高 め ようという 真 摯 さや 責 任 感 は 見 えてこないと 述 べている can-do リスト の 策 定 目 的 に 至 っては 文 科 省 は 英 語 をはじめとした 外 国 語 は グルーバル 社 会 を 生 きる 我 が 国 の 子 どもたちの 可 能 性 を 大 きく 広 げる 上 で 重 要 なものであるとともに 日 本 の 国 際 競 争 力 を 高 めていく 上 での 重 要 な 要 素 である と 露 骨 に 記 している can-do リスト に 拘 泥 することなく 子 どもたちにとって 必 要 な 学 力 とは 何 なのか 以 前 のスローガ ン すべての 子 どもたちに 外 国 語 を 学 ぶ 喜 びを を 胸 に 現 場 で 胸 を 張 り 丁 寧 に 追 求 することが 今 まで 以 上 に 求 められているとまとめている 三 つ 目 の 言 語 形 式 が 世 界 観 を 規 定 する の 中 では するのか されるのかは 日 本 語 英 語 の 変 換 にとって 重 要 な 問 題 として 受 動 態 における 英 語 理 解 のポイントを 述 べている 1 日 本 語 と 英 語 の 主 語 に 対 する 考 え 方 の 違 い 2 受 け 身 表 現 の 作 り 方 の 違 い を 指 摘 した また 指 導 目 標 とすべき 言 語 形 式 と 言 語 意 識 の 高 揚 の 中 で 氏 は 1 文 法 用 語 の 概 念 や 機 能 を 明 確 にする 文 法 指 導 2 読 解 に 役 立 つ 文 法 指 導 3 生 徒 の 言 語 感 覚 言 語 意 識 を 育 てる 文 法 指 導 4 音 声 指 導 について 述 べている その 中 で1については 品 詞 の 理 解 について 日 本 語 における 品 詞 と 比 較 することで 概 念 が 明 らかになること 形 式 携 帯 から 機 能 意 味 表 現 内 容 理 解 へ 発 展 していく ことを 述 べている 2については 読 解 のストラテジーやプロセスに 従 った 指 導 や 直 読 読 解 や 速 読 のスキル 指 導 について 述 べた 3の 中 では 語 の 理 解 について 意 味 指 導 から 語 義 概 念 指 導 に 発 展 することの 必 要 性 言 語 論 のとらえとして 記 号 としてのことばと 実 態 また 言 語 形 式 表 現 に 込 めら - 3 -
れた 発 話 者 の 意 図 や 感 情 を 理 解 することの 重 要 性 を 指 摘 した 4の 中 では 発 音 と 綴 りの 関 係 (フォニックス)や 音 の 変 化 また 世 界 で 話 されて いる 英 語 の 発 音 について 標 準 英 語 とは 何 か USA Standard を 克 服 すべきであ ることを 述 べた 4)コミュニケーション 英 語 Ⅰの 授 業 ~Lesson 4 と 発 展 学 習 の 取 組 について 札 幌 東 商 業 高 校 野 村 健 治 野 村 氏 は 授 業 をおいしくするスマイル レシピの 一 つとして 私 流 記 号 付 け 速 読 プ リント の 実 践 について 報 告 を 行 った 報 告 の 中 で 1 英 文 テキストをダブルスペースで 改 行 し プリントアウトすること 2 名 詞 ( 主 語 と 目 的 語 )に 下 線 を 引 くこと 3 動 詞 を で 囲 むこと 4 接 続 詞 や 関 係 詞 を 四 角 ( )で 囲 むこと 5 従 属 節 を 大 括 弧 ([ ])で 囲 むこと 6 前 置 詞 句 を( )で 囲 むこと 7 準 動 詞 を 半 丸 で 囲 むこと 8 英 単 語 の 下 に 日 本 語 の 意 味 を 記 入 すること 以 上 のようにポイントを8 点 上 げた こうした 方 法 に 則 った 授 業 を 展 開 することで それぞれの 句 の 固 まりを 意 識 しなが ら 英 文 を 左 から 右 に 読 んでいくことが 出 来 るようになることの 可 能 性 を 示 すことが 出 来 ていることが 明 らかになった 5)1 日 目 の 討 論 から 特 に 徳 長 レポート についてActive learning を 行 う 場 合 の 留 意 点 について 論 議 がなされた 生 徒 の 人 数 構 成 については 目 的 によっても 異 なるが 一 般 的 にはペアで の 学 習 紙 芝 居 作 成 なら4 名 という 報 告 がなされた 但 し グループについてはあくま で 必 然 性 が 求 められる 場 合 のみに 限 定 しているとのこと また 大 学 入 試 改 革 の 流 れにより 高 等 学 校 基 礎 学 力 テスト 大 学 入 学 希 望 生 徒 に 対 しては 学 力 評 価 テストの 導 入 が 言 われている またアドミッション ポリシーに 沿 い 学 力 の 三 要 素 を 評 価 する 大 学 個 別 選 抜 導 入 の 動 きも 見 られる そのため 高 等 学 校 でも 授 業 のやり 方 そのものを 変 革 する 必 要 が 出 てきているが 義 務 制 学 校 と 高 等 学 校 では 研 修 体 制 に 違 いが 見 られる 義 務 制 では 校 務 分 掌 に 研 修 部 が 位 置 づけられているとこ ろが 多 いが 高 等 学 校 では 研 修 体 制 が 殆 ど 整 ってはいない 実 態 としては 与 えられた 課 題 には 真 面 目 に 取 り 組 むが 自 主 的 に 取 り 組 む 生 徒 は 少 ないという 現 状 が 報 告 された 課 題 解 決 に 向 けた 主 体 的 協 同 的 な 学 び(Active learning)が かつての 詰 め 込 み 式 学 習 から 脱 却 し 広 がりつつある 状 況 にある (2)2 日 目 1) 教 師 も 生 徒 も 元 気 が 出 るあれこれ 南 富 良 野 中 学 校 犬 上 達 也 - 4 -
犬 上 は 小 学 校 への 外 国 語 活 動 に 関 わる 巡 回 指 導 教 員 として3 年 間 の 役 割 を 終 え main English teacher として 中 学 校 現 場 に 復 帰 した 奮 闘 について 報 告 した しか も 定 年 退 職 まで2 年 と 迫 った 自 身 20 年 ぶりの 学 級 担 任 という 喜 びと 重 責 の 中 での 実 践 を 述 べた 実 践 例 として 1 単 元 の 中 に 登 場 する 英 文 から 生 徒 に 暗 記 させたい 英 文 を12~15 文 をピックア ップし Bullet( 弾 丸 ) Reading と 称 して 生 徒 同 士 による 練 習 さらには 暗 唱 につ なげる 取 組 を 紹 介 した 2 英 語 の 歌 については 歌 のリズムやメロディーの 助 けを 借 りて 英 語 の 持 つリズムや 発 音 を 習 得 日 本 語 特 有 の 拍 のリズムを 矯 正 し 子 音 結 合 の 発 音 の 矯 正 が 図 られるこ とが 効 用 として 上 げられている 生 徒 の 声 域 に 合 わせることができるよう 自 身 のギ ター 伴 奏 で 取 り 組 んでいることを 紹 介 した 3 英 語 を 学 ぶ 上 で 英 文 で 書 かれたユーモアを 学 習 することは 英 語 的 な 考 え 方 感 じ 方 英 語 のセンスを 養 う 上 で 重 要 である そこで 犬 上 は 時 折 授 業 の 中 で 紹 介 している 英 語 のジョークについて 取 り 上 げた 4 英 語 はただ 読 み 取 るだけではなく 表 現 し 発 信 することが 求 められる 時 代 に 変 わっ てきている 中 学 2 年 生 で 学 習 する 単 元 の 中 に 旅 行 を 提 案 する 教 材 があることを 利 用 し 生 徒 が 地 元 をはじめとした 北 海 道 旅 行 を 提 案 する 英 作 文 の 取 組 を 紹 介 し た 5 中 学 校 現 場 に 外 国 語 指 導 助 手 (ALT)が 入 ることが 当 たり 前 になっている 現 在 ALT の 活 用 の 仕 方 が 改 善 されていなかったり ALT との 打 ち 合 わせについて 時 間 がなかな か 取 れないということも 多 く 耳 にする 中 学 校 でも 小 規 模 校 であれば 殆 どの 授 業 に ALT が 入 る 状 況 から 授 業 の 流 れに 関 する 打 ち 合 わせをできるだけ 簡 単 に 進 める 手 順 について 紹 介 した また 授 業 内 でまとめる 英 文 や 練 習 問 題 に 国 際 情 勢 や 国 内 問 題 平 和 の 問 題 を 取 り 上 げることの 効 用 についても 報 告 を 行 った 2) 二 日 目 の 討 論 から 討 論 では 実 際 の 授 業 場 面 でのノウハウや 英 語 学 習 の 目 的 敗 戦 と 英 語 との 関 わりな どについてが 話 題 となった 具 体 的 には 1 生 徒 に 指 名 する 場 合 に 配 慮 すべき 事 その 際 に 生 徒 の 間 違 いを 指 摘 することで 学 習 意 欲 を 失 うこともあるので 注 意 が 必 要 である 2 会 話 を 重 視 した 授 業 では 定 着 しない 傾 向 が 強 いため 対 策 として 英 会 話 ドリルの 活 用 が 考 えられること 3 英 語 学 習 の 目 的 をあらためて 考 えてみたとき 本 来 外 国 語 を 学 ぶにあたっては1カ 国 語 だけでは 問 題 があるとの 声 もある しかしながら 世 界 の 多 くの 地 域 で 使 用 さ れている 英 語 を 学 ぶことで 世 界 を 知 ると 同 時 に 日 本 を 知 ることができる 午 後 の 討 論 では 第 二 次 世 界 大 戦 で 日 本 が 負 けていなかったら 現 在 の 外 国 語 学 習 は どうなっていたかという 話 題 も 話 された 遠 く 離 れたイギリスやアメリカの 言 語 で ある 英 語 については 話 せるようになりたいと 多 くの 日 本 人 が 感 じているにも 関 わら - 5 -
ず 日 本 に 近 いアジア 諸 国 の 言 語 はそれほど 学 習 意 欲 を 持 つ 人 が 多 くないと 現 実 が あることが 話 された 5 見 えてきた 課 題 2 日 間 の 開 催 で 外 国 語 部 会 では 参 加 者 が 固 定 化 されつつあること レポート 数 が 少 ない 傾 向 が 続 いていること 学 生 の 参 加 は 近 年 増 えているものの 1 日 目 のみ ある いは2 日 目 の 午 前 か 午 後 のみという 状 況 である 研 究 集 会 に 参 加 することで 単 位 認 定 がされるという 学 生 にとっては 現 実 的 な 問 題 ではあるが 学 生 の 悩 み 疑 問 に 答 える より 魅 力 ある 分 科 会 にしていく 必 要 がある - 6 -