今 さら 人 に 聞 けない!!マレーシアってどんな 国? 1 基 礎 データ 面 積 約 33 万 平 方 キロメートル( 日 本 の 約.9 倍 ) 人 口 約 2995 万 人 (213 年 マレーシア 統 計 局 ) 主 な 都 市 クアラルンプール( 首 都 ) ペナン ジョホールバル コタキナバル 南 シナ 海 をはさんで 東 西 に 分 かれている 左 側 のタイから 南 に 延 び る マレー 半 島 部 分 が 西 マレーシアと 呼 ば れ 右 側 ボルネオ 島 の 北 部 は 東 マレーシ アと 呼 ばれている イラスト 民 族 マレー 系 ( 約 67%) 中 国 系 ( 約 25%) インド 系 ( 約 7%) マレー 系 には 中 国 系 及 びインド 系 を 除 く 他 民 族 を 含 む 言 語 マレー 語 ( 国 語 ) 中 国 語 タミール 語 英 語 宗 教 イスラム 教 ( 国 教 )(61%) 仏 教 (2%) 儒 教 道 教 (1.%) ヒンドゥー 教 (6.%) キリスト 教 (9.%) その 他 ( 写 真 提 供 : 日 本 アセアンセンター (c)asean-japan Centre) ( 出 所 : 外 務 省 HPより 投 資 情 報 部 作 成 )
意 外 と 知 らないマレーシアの 魅 力 2 豊 かな 自 然 を 持 ちながら 東 南 アジア 有 数 の 近 代 都 市 もある マレーシアは 東 南 アジアに 位 置 するイスラム 国 家 民 族 は マレー 系 中 国 系 インド 系 などで 構 成 される のんびりとくつろぐことの 出 来 る 砂 浜 魅 力 的 な 島 々 や 山 岳 地 帯 など 自 然 美 に 溢 れる 国 である 治 安 は 比 較 的 よく 英 語 が 通 じる ま た 日 本 と 同 様 の 生 活 レベルでも 物 価 が 低 いことから 長 期 滞 在 者 にとっても 過 ご しやすい 地 域 といわれる 首 都 クアラルンプールは 豊 かな 緑 の 中 に 高 層 ビル が 立 ち 並 ぶ 東 南 アジア 有 数 の 近 代 都 市 繁 華 街 でのショッピング オペラ コン サートなどのイベントなどが 楽 しめる ルックイースト 政 策 を 通 じ 二 国 間 関 係 が 深 化 212 年 に3 周 年 を 迎 えたマハティール 元 首 相 が 打 ち 出 した 東 方 政 策 (ルック イ ースト 政 策 )は 日 本 の 経 済 成 長 から 学 ぶことを 目 的 としたもの 頻 繁 な 要 人 往 来 直 接 投 資 や 貿 易 技 術 協 力 などを 通 じた 緊 密 な 経 済 関 係 や 活 発 な 文 化 留 学 生 交 流 に 支 えられ 二 国 間 関 係 は 全 般 的 に 良 好 である 一 般 財 団 法 人 ロ ングステイ 財 団 の 調 査 によれば 6 年 から8 年 連 続 で 日 本 人 が 住 みたい 国 1 位 にマレーシアが 選 ばれているとのこと 国 ( 地 域 ) 別 在 留 邦 人 数 では 全 体 の12 位 で 東 南 アジアではタイ シンガポールに 次 ぐ3 位 である ( 写 真 提 供 : 日 本 アセアンセンター (c)asean-japan Centre) 国 ( 地 域 ) 別 在 留 邦 人 数 上 位 2 位 ( 平 成 25 年 1 月 1 日 現 在 ) 順 位 国 ( 地 域 ) 名 在 留 邦 人 数 在 留 邦 人 数 順 位 国 ( 地 域 ) 名 ( 人 ) ( 人 ) 1 米 国 412,639 11 シンガポール 31,38 2 中 国 135,78 12 マレーシア 21,385 3 オーストラリア 81,981 13 フィリピン 17,948 4 英 国 67,148 14 台 湾 16,797 5 カナダ 62,349 15 インドネシア 16,296 6 タイ 59,27 16 ニュージーランド 15,87 7 ブラジル 56,217 17 イタリア 13,41 8 ドイツ 37,393 18 ベトナム 12,254 9 韓 国 36,719 19 アルゼンチン 12,35 1 フランス 32,579 2 スイス 9,87 ( 出 所 : 外 務 省 資 料 より 投 資 情 報 部 作 成 )
ポイント 1 東 南 アジアの 優 等 生 イスラム 国 家 として 初 の 先 進 国 入 りを 目 指 す 3 東 南 アジアの 優 等 生 マレーシアには 熱 帯 雨 林 に 覆 われた 国 土 に 世 界 有 数 のエレクトロニクス 拠 点 がある もともと 天 然 資 源 の 輸 出 中 心 の 経 済 であったが 197 年 代 から 政 府 主 導 で 外 資 を 積 極 的 に 導 入 することで 製 造 業 を 推 進 著 しい 経 済 成 長 を 遂 げた その 過 程 では 国 内 の 多 民 族 間 の 融 和 を 重 視 したブミプトラ 政 策 が 実 施 され 中 東 のイスラム 諸 国 と 異 なり 大 きな 政 変 を 経 ず 安 定 した 政 治 社 会 情 勢 が 維 持 さ れた 東 南 アジアの 優 等 生 といわれ 現 在 2 年 までに 先 進 国 入 りを 目 指 したプ ロジェクトを 推 進 中 達 成 されればイスラム 国 家 として 初 の 先 進 国 誕 生 となる 先 進 国 の 仲 間 入 りに 向 け 政 府 はさまざまな 施 策 を 打 ち 出 す 先 進 国 入 りに 向 けた 取 り 組 みとして ナジブ 首 相 は(9 年 4 月 に 就 任 ) 政 権 成 立 後 直 ちに 外 資 の 誘 致 に 向 けたサービス27 分 野 の 資 本 規 制 の 撤 廃 などの 措 置 を 打 ち 出 した また 1 年 3 月 の 新 経 済 モデル ( 同 年 12 月 に 第 二 部 を 発 表 )に よる 市 場 志 向 的 制 度 への 軌 道 修 正 発 表 6 月 の 第 1 次 マレーシア 計 画 (11-15 年 )による 中 期 的 ビジョン 提 示 1 月 の 経 済 変 革 プログラム (11 年 1 月 追 加 案 件 を 発 表 )による2 年 までのロードマップおよび 重 点 投 資 分 野 の 明 示 など 矢 継 ぎ 早 に 政 策 を 発 表 した 経 済 変 革 プログラム における 12 の 主 要 経 済 分 野 石 油 ガスおよびエネルギー 分 野 パームオイルおよび 関 連 製 品 情 報 通 信 テクノロジー 電 機 電 子 農 業 クアラルンプール/クランバレー 首 都 圏 金 融 サービス 卸 小 売 業 観 光 教 育 サービス ビジネス サービス 民 間 ヘルスケア ( 出 所 : 各 種 資 料 より 投 資 情 報 部 作 成 ) ( 写 真 提 供 : 日 本 アセアンセンター (c)asean-japan Centre)
ポイント 2 着 実 な 経 済 成 長 15 年 の 実 質 GDP 成 長 率 は4.5~5.5%とみられている 国 際 通 貨 基 金 (IMF)によると 14 年 のマレーシアの 実 質 GDP 成 長 率 は 前 年 比 5.2%の 見 通 し 9 年 のマイナス 成 長 を 除 けば 5 年 以 降 常 に4% 以 上 の 成 長 を 遂 げている マレーシア 政 府 は15 年 の 成 長 率 を4.5~5.5%とみている 主 要 産 業 は 電 気 機 器 などの 製 造 業 天 然 ゴム パーム 油 などが 中 心 の 農 林 業 原 油 液 化 天 然 ガス(LNG)などを 中 心 とした 鉱 業 である また 金 融 保 険 不 動 産 等 卸 売 小 売 ホテル レストラン 運 輸 倉 庫 通 信 などのサービス 業 も 盛 ん 電 気 電 子 製 品 に 加 え パーム 油 LNG 原 油 が 主 な 輸 出 品 目 マレーシアは パーム 油 などの 農 産 物 原 油 天 然 ガスなどの 天 然 資 源 に 恵 ま れている ここ 数 年 パーム 油 の 生 産 量 はインドネシアに 次 いで 世 界 第 2 位 石 油 天 然 ガス 生 産 量 は 東 南 アジア 諸 国 で 第 2 位 である LNG 輸 出 量 は 世 界 2 位 であるなど 天 然 資 源 が 重 要 な 役 割 を 果 たしている 13 年 の 輸 出 品 目 は 1 位 が 電 気 電 子 製 品 2 位 がパーム 油 同 製 品 3 位 が 石 油 製 品 4 位 がLNG 5 位 が 原 油 と 資 源 関 連 の 品 目 が 多 く 並 んでいる 国 別 では 輸 出 の2 位 輸 入 の1 位 が 中 国 であり 同 国 とのつながりの 深 さがうかがえる 4 (%) 8 マレーシア 実 質 GDP 成 長 率 推 移 ( 期 間 :5 年 ~14 年 ) 213 年 の 輸 出 入 上 位 5ヵ 国 地 域 ( 単 位 :%) 輸 入 輸 出 6 中 国 16.4 シンガポー ル 14. 4 2 シンガポー ル 12.4 中 国 13.5 EU27 1.9 日 本 11.1 14 年 はIMF 推 計 値 -2 25 年 6 年 7 年 8 年 9 年 1 年 11 年 12 年 13 年 14 年 ( 推 ) ( 出 所 :IMFデータより 投 資 情 報 部 作 成 ) 日 本 8.7 米 国 7.9 米 国 8.1 EU27 9.1 ( 出 所 :JETROデータより 投 資 情 報 部 作 成 )
ポイント 3マレーシアの 優 位 性 を 重 視 した 政 策 を 推 進 5 イスラム 経 済 発 展 の 推 進 役 マレーシアはイギリスの 植 民 地 であった 名 残 で イギリス 連 邦 (Commonwealth of Nations)に 加 盟 しているほか オーストラリア ニュージーランドなどと 深 い 交 流 がある 一 方 イスラム 国 家 であるため 中 東 諸 国 と 親 交 も 深 い イスラム 諸 国 のなかでいち 早 く 工 業 化 を 達 成 世 界 のイスラム 経 済 発 展 の 推 進 役 となって いる イスラム 金 融 (イスラム 法 に 基 づいた 金 融 取 引 )やハラル 食 品 (イスラム 法 に 基 づきイスラム 教 徒 が 正 当 に 食 することができる 食 品 ) 産 業 では イスラム 教 の 慣 習 規 則 をビジネスルール 化 世 界 標 準 を 確 立 し 市 場 を 拡 大 している 経 済 成 長 に 向 けた 政 策 マレーシアでは イスカンダル 計 画 が 進 められている これは 香 港 と 中 国 の 経 済 特 区 深 センの 成 功 例 を 参 考 に マレーシア シンガポール 両 政 府 が 互 恵 関 係 を 深 めるべく シンガポールの 国 土 面 積 の 約 3 倍 にも 及 ぶ 広 大 な 土 地 を 6 年 ~25 年 にかけて 再 開 発 する 共 同 国 家 プロジェクトである また 高 い 医 療 技 術 を 活 用 した メディカルツーリズムを 国 の 成 長 産 業 の 一 つと 位 置 づけ 積 極 的 に 推 進 同 国 の 医 療 機 関 への 外 国 人 患 者 の 受 け 入 れを 図 っている (1 億 ドル) 5 4 3 2 1 世 界 のイスラム 銀 行 資 産 とマレーシアの イスラム 銀 行 資 産 (12 年 と18 年 の 比 較 ) 世 界 のイスラム 金 融 資 産 154 12 マレーシアのイスラム 金 融 資 産 34 39 12 年 18 年 ( 推 ) 18 年 はアーンスト アンド ヤング 推 計 値 ( 出 所 :アーンスト アンド ヤングデータより 投 資 情 報 部 作 成 ) (1 億 リンギット) 2 16 12 8 4 11.3 25.8 イスカンダル 計 画 累 計 投 資 額 ( 期 間 :6 年 ~14 年 ) 41.76 55.56 69.48 14 年 は6 月 までの 数 値 84.78 16.31 131.64 146.2 6 年 7 年 8 年 9 年 1 年 11 年 12 年 13 年 14 年 ( 出 所 :イスカンダル 地 域 開 発 庁 データより 投 資 情 報 部 作 成 )
ポイント 4 民 族 融 和 に 向 けた 政 策 と 財 政 健 全 化 が 課 題 6 ブミプトラ 政 策 の 行 方 を 注 視 マレーシアでは 人 種 地 域 間 の 経 済 格 差 解 消 を 目 的 としブミプトラ(マレー 人 お よびその 他 先 住 民 ) 政 策 と 呼 ばれるマレー 人 優 遇 政 策 を 採 用 している これによ り 民 族 間 の 格 差 は 縮 小 する 一 方 生 活 水 準 の 高 い 華 人 の 経 済 活 動 に 制 約 を 課 すこととなり 優 秀 な 非 マレー 人 の 頭 脳 流 出 が 問 題 となっている また 外 国 企 業 の 参 入 に 制 限 が 設 けられている ナジブ 首 相 は ビジョン22 達 成 の 一 環 として 投 資 環 境 の 改 善 を 図 るため ブミプトラ 政 策 の 見 直 しや 外 資 の 規 制 緩 和 を 行 っている 財 政 健 全 化 は 資 源 価 格 の 動 向 に 左 右 される マレーシアは 歳 入 の3 割 を 原 油 関 連 産 業 に 依 存 している 原 油 価 格 下 落 は 関 連 企 業 の 業 績 悪 化 につながり 税 収 減 などを 通 じて 財 政 健 全 化 が 遅 れる 懸 念 がある 同 国 は 慢 性 的 な 財 政 赤 字 が 定 着 しており ナジブ 政 権 は 補 助 金 などの 歳 出 削 減 に 踏 み 出 したばかりだ そのような 中 ナジブ 首 相 は15 年 1 月 2 日 原 油 安 による 歳 入 目 減 りが 見 込 まれるため 14 年 1 月 に 発 表 した15 年 度 予 算 の 歳 出 2739 億 リンギットのうち 55 億 リンギットの 圧 縮 を 発 表 国 主 催 のイベントな ど 政 府 機 関 の 節 約 が 軸 で 公 共 事 業 などへの 支 出 は 維 持 するとのこと (リンギット) 8 9 年 12 年 民 族 別 月 額 平 均 収 入 6366 8 7 政 府 総 債 務 残 高 と 政 府 総 債 務 残 高 対 GDP 比 率 の 推 移 ( 期 間 :4 年 ~17 年 ) 政 府 総 債 務 残 高 (1 億 リンギット/ 左 軸 ) 政 府 総 債 務 残 高 対 GDP 比 (%/ 右 軸 ) 64 61 6 4 3624 4457 511 3999 5233 6 5 4 58 55 52 2 3 2 49 46 1 43 マレー 系 華 人 系 インド 系 ( 出 所 :JETROデータより 投 資 情 報 部 作 成 ) 24 5 6 7 8 9 1 11 12 13 14 15 16 17 4 13 年 以 降 はIMF 推 計 値 ( 出 所 :IMFデータより 投 資 情 報 部 作 成 )
7 注 意 事 項 当 社 の 概 要 商 号 等 加 入 協 会 SMBCフレンド 証 券 株 式 会 社 金 融 商 品 取 引 業 者 関 東 財 務 局 長 ( 金 商 ) 第 4 号 日 本 証 券 業 協 会 一 般 社 団 法 人 第 二 種 金 融 商 品 取 引 業 協 会 当 社 取 扱 い 商 品 の 手 数 料 等 およびリスクについて 当 社 でお 取 扱 いの 商 品 にご 投 資 いただく 際 には 各 商 品 等 に 所 定 の 手 数 料 や 諸 経 費 等 をご 負 担 いただく 場 合 があります また 各 商 品 等 には 価 格 の 変 動 等 により 損 失 を 生 じるおそれがあります 商 品 ごとに 手 数 料 等 およびリスクは 異 なりますので 当 該 商 品 等 の 契 約 締 結 前 交 付 書 面 目 論 見 書 等 またはお 客 さま 向 け 資 料 をよくお 読 みください 資 料 の 取 扱 いについて 本 資 料 は 投 資 判 断 の 参 考 となる 情 報 提 供 を 目 的 としておりますが 投 資 の 最 終 判 断 はお 客 さまご 自 身 で 行 っていただきますようお 願 い いたします 本 資 料 は 当 社 が 信 頼 できると 判 断 した 情 報 に 基 づいて 作 成 しておりますが その 情 報 の 正 確 性 完 全 性 について 当 社 が 保 証 するもので はありません 記 載 されたデータ 意 見 等 は 表 記 日 時 における 当 社 の 判 断 であり 予 告 なく 変 更 する 場 合 があります 債 券 格 付 けの 記 載 について 記 載 の 格 付 けを 付 与 している 格 付 会 社 グループ( スタンダード&プアーズ レーティングズ サービシズ (S&P) ムーディーズ インベスターズ サービス インク(Moody's) フィッチ(Fitch) )は 金 融 商 品 取 引 法 第 66 条 の27 に 基 づいた 格 付 業 者 の 登 録 を 受 けておりません 本 資 料 の 著 作 権 は 当 社 に 帰 属 し その 目 的 の 如 何 を 問 わず 無 断 で 複 写 複 製 加 工 または 配 布 することを 禁 じます