新たな外国人在留管理制度 山本隆浩



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新 たな 外 国 人 在 留 管 理 制 度 - 具 体 的 改 正 点 の 解 説 と 運 用 - 行 政 書 士 法 人 IMS 行 政 書 士 山 本 隆 浩 YAMAMOTO Takahiro はじめに 2009( 平 成 21) 年 7 月 出 入 国 管 理 及 び 難 民 認 定 法 の 大 幅 な 改 正 が 決 定 され 2012( 平 成 24) 年 7 月 19 日 より 全 面 的 な 施 行 が 始 まった この 改 正 は 1951( 昭 和 26) 年 に 同 法 律 が 規 定 されて 以 来 最 大 とも 言 えるものであり 本 邦 におけるこれ までの 外 国 人 在 留 管 理 制 度 をおおもとから 変 える 内 容 となっている 本 稿 では 改 正 後 の 新 たな 外 国 人 在 留 管 理 制 度 につき 具 体 的 な 改 正 点 と 手 続 きの 流 れを 中 心 に 解 説 を 加 えつつ 実 例 を 交 えながら 述 べていく 1. 新 たな 在 留 管 理 制 度 の 概 要 1-1 従 来 の 法 制 度 における 問 題 点 出 入 国 管 理 及 び 難 民 認 定 法 ( 以 下 入 管 法 とする)とは 本 邦 における 外 国 人 の 在 留 管 理 制 度 を 定 めた 法 律 であり 日 本 における 外 国 人 の 在 留 資 格 をはじめ 在 留 管 理 の 諸 条 件 の 詳 細 につき 規 定 している これまでの 法 体 系 では 同 法 にて 法 務 省 入 国 管 理 局 が 在 留 外 国 人 について 在 留 資 格 の 面 から 規 定 する 一 方 で 住 居 等 の 在 留 状 況 については 外 国 人 登 録 法 ( 以 下 外 登 法 とする)に 基 づき 市 区 町 村 が 管 理 するという 2つの 異 なった 法 律 による 外 国 人 の 在 留 管 理 が 行 われていた そこで 在 留 外 国 人 が 住 居 を 変 更 しても 入 国 管 理 局 ではその 事 実 を 即 座 に 把 握 することは 困 難 であり 逆 に 在 留 外 国 人 が 期 間 更 新 や 資 格 変 更 を 行 った 時 には 外 国 人 は 結 果 が 出 てから2 週 間 以 内 に 居 住 する 市 区 町 村 にその 旨 を 届 け 出 る 必 要 があった 我 が 国 の 国 際 化 に 伴 い 本 邦 に 居 住 する 外 国 人 が 増 加 するに 従 って 中 には 外 国 人 登 録 を 正 確 に 行 っていなかったり 登 録 の 申 請 自 体 を 行 わない 者 や 本 国 に 帰 国 した まま 状 況 が 分 からなくなってしまう 者 等 が 発 生 するという 問 題 が 生 じていた 従 来 の 入 管 法 と 外 登 法 による 二 次 元 的 な 在 留 管 理 制 度 のもとでは これらの 外 国 人 の 在 留 状 況 を 正 確 に 把 握 することが 困 難 な 状 況 であった 1-2 新 たな 在 留 管 理 制 度 における 主 な 変 更 点 そこで 本 邦 に 在 留 する 外 国 人 を 一 元 的 に 管 理 し 正 確 な 情 報 を 把 握 するための 制 度 として 新 たな 在 留 管 理 制 度 が 構 築 された その 具 体 的 な 内 容 とは 以 下 の4 点 で ある 1

1 各 種 許 可 に 伴 う 在 留 カードの 交 付 2 在 留 期 間 の 上 限 の 伸 長 3 再 入 国 許 可 制 度 の 簡 素 化 不 要 化 4 従 来 の 外 国 人 登 録 制 度 の 廃 止 以 下 では 1から4の 点 につき 具 体 的 に 解 説 を 行 う 1 各 種 許 可 に 伴 う 在 留 カードの 交 付 在 留 カードとは 中 長 期 (3ヵ 月 以 上 )にわたって 本 邦 に 在 留 する 外 国 人 に 対 して 上 陸 許 可 や 在 留 資 格 の 変 更 許 可 在 留 期 間 の 更 新 許 可 等 の 在 留 に 係 る 許 可 に 伴 って 法 務 省 より 交 付 されるカードである < 在 留 カード> 新 たに 日 本 に 上 陸 する 外 国 人 には 上 陸 時 の 空 港 で ( 但 し 当 面 は 成 田 空 港 羽 田 空 港 中 部 空 港 及 び 関 西 空 港 )また すでに 有 効 な 在 留 資 格 をもって 日 本 に 在 留 してい る 外 国 人 には 原 則 として 在 留 期 間 更 新 許 可 申 請 時 や 在 留 資 格 変 更 許 可 更 新 時 に 審 査 結 果 が 出 ると 同 時 に 在 留 カードが 発 行 される この 在 留 カードには 偽 変 造 防 止 の ための IC チップが 搭 載 されており カード 面 に 記 載 された 事 項 の 全 部 又 は 一 部 が 記 録 されている 在 留 カードに 記 載 される 情 報 は 氏 名 生 年 月 日 性 別 国 籍 住 居 地 在 留 資 格 就 労 制 限 の 有 無 在 留 期 間 及 び 満 了 日 許 可 の 種 類 ( 上 陸 許 可 在 留 期 間 更 新 許 可 在 留 資 格 変 更 許 可 等 ) 許 可 年 月 日 及 び 交 付 年 月 日 カード 自 体 の 有 効 期 限 である ま た 裏 面 には 転 居 した 場 合 の 住 居 地 記 載 欄 資 格 外 活 動 許 可 の 有 無 を 記 載 する 欄 在 留 期 間 更 新 又 は 在 留 資 格 変 更 許 可 申 請 を 行 った 際 に 手 続 きが 申 請 中 である 旨 を 記 載 する 欄 等 がある これまでは 我 が 国 に 在 留 する 外 国 人 の 在 留 状 況 については 各 市 区 町 村 が 発 行 す る 外 国 人 登 録 証 明 書 で 管 理 を 行 っていたが 7 月 9 日 以 降 は この 在 留 カードが 外 国 人 登 録 証 明 書 に 取 って 代 わることになった ただし 現 在 有 効 な 在 留 資 格 を 持 ってい る 外 国 人 は 現 在 の 外 国 人 登 録 証 明 書 が 引 き 続 き 有 効 であり 新 たな 在 留 カードと 見 なされるため 次 回 の 在 留 期 間 更 新 申 請 時 又 は 在 留 資 格 変 更 許 可 申 請 時 までは 特 に 2

在 留 カードに 変 更 する 必 要 はない もちろん 希 望 者 に 対 しては 入 国 管 理 局 にて 現 在 の 外 国 人 登 録 証 明 書 から 在 留 カードに 切 り 替 える 申 請 を 行 うことができる ただ し まだ 制 度 が 開 始 されてから 間 もないこともあり 品 川 の 東 京 入 国 管 理 局 では 連 日 在 留 カードへの 切 り 替 えを 希 望 する 外 国 人 が 殺 到 している 申 請 しても 当 日 にはカ ードの 交 付 は 受 けられず 発 行 に3 週 間 から4 週 間 程 度 を 要 している 様 子 である 2 在 留 期 限 の 上 限 の 伸 長 改 正 前 の 入 管 法 では 在 留 期 間 の 上 限 は 原 則 3 年 とされていたが 本 改 正 により 上 限 が 5 年 に 伸 長 されている また 一 方 で 最 短 の 在 留 期 間 として 3ヵ 月 も 新 設 されている これは 当 初 から3ヵ 月 以 下 の 在 留 を 予 定 している 場 合 があるこ とによる よって 技 術 人 文 知 識 国 際 業 務 等 の 就 労 資 格 の 在 留 期 間 は 5 年 3 年 1 年 3ヵ 月 となり 留 学 の 在 留 期 間 は 4 年 3ヵ 月 4 年 3 年 3ヵ 月 3 年 2 年 3ヵ 月 2 年 1 年 3ヵ 月 1 年 6ヵ 月 3ヵ 月 の 10 種 類 となっ ている これにより 学 部 に 入 学 する 留 学 生 や 博 士 課 程 修 士 課 程 に 入 学 する 留 学 生 が 在 学 中 にビザが 切 れて 更 新 手 続 を 行 う 手 間 が 省 けることになる 留 学 生 にとっ ては 利 便 性 が 向 上 したと 言 えよう 3 再 入 国 許 可 制 度 の 簡 素 化 不 要 化 これまでは 本 邦 に 在 留 する 外 国 人 が 出 入 国 しようとする 場 合 再 入 国 許 可 を 取 得 している 必 要 があった しかし 本 改 正 により 有 効 な 旅 券 及 び 在 留 カードを 所 持 す る 外 国 人 が 出 入 国 する 場 合 原 則 として1 年 以 内 であれば 再 入 国 許 可 を 取 得 するこ となく 一 時 的 な 海 外 渡 航 が 可 能 となった これを みなし 再 入 国 許 可 制 度 と 呼 ぶ みなし 再 入 国 制 度 を 利 用 して 日 本 を 出 国 した 場 合 その 有 効 期 間 を 海 外 で 延 長 する ことはできない すなわち 出 国 後 1 年 以 内 に 再 入 国 しなければ それまでの 在 留 資 格 は 失 効 する 点 で 注 意 が 必 要 である もちろん 在 留 期 限 日 が 出 国 後 1 年 未 満 に 到 来 する 場 合 は その 在 留 期 限 日 までに 日 本 に 戻 り 在 留 期 間 更 新 許 可 申 請 を 行 う 必 要 が ある また 在 留 期 限 の 上 限 の 伸 長 に 伴 い 再 入 国 許 可 についても 有 効 期 間 の 上 限 が3 年 から5 年 に 伸 長 されている 4 従 来 の 外 国 人 登 録 制 度 の 廃 止 2012( 平 成 24) 年 7 月 からスタートした 新 たな 在 留 管 理 制 度 の 導 入 により 従 来 の 外 国 人 登 録 制 度 が 廃 止 された すなわち 本 邦 に 在 留 する 外 国 人 の 管 理 につき これ までの 外 国 人 登 録 証 明 書 から 在 留 カードに 変 わったが 上 記 にも 記 したように 一 定 の 期 間 は これまでの 外 国 人 登 録 証 明 書 が 新 たな 在 留 カードと 見 なされる 一 定 の 期 間 とは 永 住 者 の 場 合 2015( 平 成 27) 年 7 月 8 日 まで それ 以 外 の 在 留 資 格 の 場 合 は 在 留 期 間 の 満 了 日 までである 1-3 新 たな 在 留 管 理 制 度 以 下 の 図 は 新 たな 在 留 管 理 制 度 における 手 続 の 流 れである 3

( 資 料 : 法 務 省 入 国 管 理 局 冊 子 新 しい 在 留 管 理 制 度 がスタート! より) これまでは 在 留 期 間 の 更 新 や 在 留 資 格 の 変 更 などがあると 管 轄 の 入 国 管 理 局 に てパスポートに 証 印 が 押 され それをもって 市 区 町 村 役 所 にて 届 出 を 行 い 外 国 人 登 録 証 明 書 に 新 たな 在 留 期 間 又 は 在 留 資 格 等 を 記 載 する 必 要 があった しかし 新 制 度 においては 管 轄 の 入 国 管 理 局 が 発 行 する 在 留 カードに 最 新 の 情 報 4

が 記 載 されるため そのような 手 間 が 不 要 になっている だが その 一 方 で 転 居 等 で 住 居 地 が 変 更 になった 場 合 は 各 市 区 町 村 にて その 他 の 在 留 状 況 に 変 更 が 生 じた 場 合 は 管 轄 の 入 国 管 理 局 にて 届 出 を 行 うことが 義 務 付 けられた 例 えば 氏 名 国 籍 生 年 月 日 性 別 に 変 更 があった 場 合 所 属 機 関 に 変 更 があった 場 合 配 偶 者 との 離 婚 等 の 場 合 である このような 変 更 事 項 が 生 じた 場 合 変 更 があった 日 から 14 日 以 内 に 最 寄 りの 地 方 入 国 管 理 局 に 届 け 出 る 必 要 がある 尚 所 属 機 関 に 変 更 があった 場 合 と は 1 所 属 機 関 の 名 称 が 変 わったとき 2 所 属 機 関 の 所 在 地 が 変 わったとき 3 所 属 機 関 がなくなったとき 4 所 属 機 関 から 離 脱 契 約 を 終 了 したとき 5 新 たな 所 属 機 関 と 契 約 を 結 んだときを 指 す つまり 留 学 生 の 場 合 を 取 れば 大 学 を 卒 業 したとき や 他 大 学 に 進 学 したとき 等 には 届 出 が 必 要 ということになる なお 大 学 を 卒 業 し 新 たに 就 職 をする 場 合 大 学 を 卒 業 したことについて 届 出 が 必 要 であるが 届 出 期 間 である 14 日 の 期 間 中 に 在 留 資 格 の 変 更 許 可 を 受 けた 場 合 は それ 以 降 大 学 を 卒 業 したことの 届 出 は 行 う 必 要 はない また 大 学 機 関 に 所 属 する 研 究 者 を 例 にとれば 例 えばA 大 学 と 雇 用 契 約 を 結 び A 大 学 に 所 属 している 研 究 者 が A 大 学 の 了 承 を 得 て 別 のB 大 学 で1 年 間 にわたり 雇 用 契 約 を 結 び 教 授 活 動 や 研 究 活 動 に 従 事 するような 場 合 であっても 当 該 研 究 者 とB 大 学 との 間 に 在 留 の 基 礎 となる 社 会 的 関 係 があると 考 えられるため 届 出 が 必 要 となる 尚 この 届 出 については 郵 送 で 行 うことも 可 能 である 1-4 補 足 住 民 基 本 台 帳 制 度 の 改 正 入 管 法 改 正 による 外 国 人 登 録 制 度 の 廃 止 に 伴 い 住 民 基 本 台 帳 法 ( 以 下 住 基 法 という)の 一 部 を 改 正 する 法 律 が 可 決 成 立 し 改 正 入 管 法 と 同 時 に 施 行 されてい る それによって 外 国 人 についても 住 基 法 の 適 用 対 象 に 加 えられることになった すなわち 外 国 人 住 民 についても 日 本 人 と 同 様 に 住 民 票 が 作 成 され 住 民 基 本 台 帳 が 作 成 されるようになっている これまでは 外 国 人 と 日 本 人 が 同 一 の 世 帯 に 属 して いる 場 合 同 一 世 帯 であることを 確 認 するのに 外 国 人 登 録 法 に 基 づく 外 国 人 登 録 原 票 記 載 事 項 証 明 書 と 住 民 基 本 台 帳 法 に 基 づく 住 民 票 の2 種 類 の 書 類 が 必 要 であった しかし 今 後 は 住 民 票 にも 外 国 人 の 情 報 が 記 載 されるようになるため 同 一 世 帯 であ ることを 確 認 するのに 住 民 票 のみで 事 足 りるようになる また 住 基 法 に 基 づき 転 入 届 がなされた 場 合 同 時 に 国 民 健 康 保 険 国 民 年 金 等 の 届 出 が 同 時 になされたと 見 なされるため 従 来 のように それぞれ 届 出 を 行 う 手 間 が 軽 減 されている 2. 改 正 入 管 法 の 留 学 生 への 適 用 2-1 留 学 生 の 事 例 本 改 正 を 受 けて 本 邦 に 在 留 する 留 学 生 が 最 も 影 響 を 受 けているのが みなし 再 入 国 制 度 の 導 入 とその 活 用 であろう これまでは たとえ1 日 であっても 出 国 するの 5

であれば 再 入 国 許 可 を 取 得 する 必 要 があった そのために 管 轄 の 入 国 管 理 局 に 出 向 き 再 入 国 許 可 を 取 得 していたが 1 年 以 内 の 出 入 国 であれば 再 入 国 許 可 の 取 得 が 不 要 となったことを 受 け 大 半 の 留 学 生 が 再 入 国 許 可 を 取 得 することなく 出 国 する ことが 可 能 となった また 在 留 期 限 の 伸 長 も 留 学 生 にとっては 利 便 性 を 増 す 大 きな 点 となっている 例 えば 学 部 に 入 学 する 留 学 生 には 4 年 の 許 可 を 修 士 課 程 に 入 学 する 留 学 生 に は 2 年 又 は 2 年 3ヵ 月 を 博 士 課 程 に 入 学 する 留 学 生 には 3 年 又 は 3 年 3ヵ 月 をそれぞれ 付 与 することも 可 能 であろう 最 も 学 部 に 入 学 する 学 生 に 必 ずしも 4 年 の 在 留 期 間 が 付 与 されるわけではなく それは 入 国 管 理 局 審 査 官 が 総 合 的 に 判 断 して 各 申 請 人 に 最 も 適 切 と 考 えられる 長 さの 在 留 期 間 が 付 与 される 現 時 点 では 新 たに 上 陸 する 外 国 人 留 学 生 に 対 して 付 与 される 在 留 期 間 は 長 いも ので 2 年 又 は 2 年 3ヵ 月 が 多 いようである 例 外 的 に 本 邦 或 いは 本 国 の 校 費 奨 学 金 を 得 ている 留 学 生 の 場 合 は 3 年 等 の 在 留 期 間 が 付 与 されることもある 2-2 留 学 生 所 属 機 関 の 届 出 新 たな 在 留 管 理 制 度 のもと 外 国 人 留 学 生 を 受 入 れている 大 学 及 び 専 門 学 校 等 は 留 学 生 の 受 入 れを 開 始 ( 入 学 編 入 等 ) 又 は 終 了 ( 卒 業 退 学 等 )した 場 合 には 14 日 以 内 に 地 方 入 国 管 理 局 への 出 頭 又 は 東 京 入 国 管 理 局 への 郵 送 により 法 務 大 臣 に 届 ける 必 要 がある また 留 学 生 を 受 入 れている 教 育 機 関 は 毎 年 5 月 1 日 と 11 月 1 日 の 時 点 での 留 学 生 の 受 入 れ 状 況 につき それぞれ 14 日 以 内 に 地 方 入 国 管 理 局 への 出 頭 又 は 東 京 入 国 管 理 局 への 郵 送 により 法 務 大 臣 に 届 ける 必 要 がある これは 所 属 機 関 から 外 国 人 留 学 生 等 の 状 況 を 報 告 することで 外 国 人 自 身 が 届 け 出 た 情 報 と 照 合 し 分 析 することにより 留 学 生 等 の 在 留 状 況 の 正 確 性 を 確 保 し 公 正 な 在 留 管 理 を 行 おうとする 観 点 から 決 定 された 事 項 である 罰 則 等 が 設 けられてい るわけではないが 届 出 を 行 わなかった 場 合 所 属 している 外 国 人 留 学 生 等 の 在 留 期 間 更 新 等 の 許 可 申 請 時 に 事 実 関 係 の 確 認 を 行 う 等 審 査 が 慎 重 に 行 われる 可 能 性 も ある また この 届 出 は 留 学 生 だけでなく 大 学 機 関 に 所 属 して 研 究 活 動 に 従 事 する 教 授 の 在 留 資 格 をもって 活 動 する 研 究 者 や 外 国 人 社 員 を 雇 用 している 企 業 にも 課 せられている 所 属 機 関 が 在 留 資 格 の 基 礎 となっていない 芸 術 宗 教 報 道 技 能 実 習 等 の 在 留 資 格 を 除 く 技 術 人 文 知 識 国 際 業 務 等 の 就 労 資 格 をも って 在 留 している 外 国 人 を 受 入 れている 企 業 等 の 所 属 機 関 は 受 入 れを 開 始 ( 雇 用 役 員 就 任 等 ) 又 は 終 了 ( 解 雇 退 職 等 )をした 場 合 は 14 日 以 内 に 地 方 入 国 管 理 局 への 出 頭 又 は 東 京 入 国 管 理 局 への 郵 送 により 法 務 大 臣 に 届 ける 必 要 がある 尚 この 届 出 は 中 長 期 滞 在 者 に 対 して 課 されているものであり 短 期 滞 在 や 在 留 期 間 が3ヵ 月 未 満 の 外 国 人 に 対 しては 届 出 が 免 除 されている 6

おわりに 戦 後 最 大 の 改 正 ともいわれる 2009( 平 成 21) 年 の 入 管 法 改 正 を 受 け 本 邦 における 外 国 人 の 在 留 管 理 制 度 は 従 来 のものと 大 きく 様 変 わりした みなし 再 入 国 制 度 の 導 入 や 在 留 期 間 の 伸 長 住 民 基 本 台 帳 法 に 基 づく 住 民 票 の 交 付 など 本 邦 に 在 留 する 外 国 人 にとって 利 便 性 が 向 上 する 一 方 これまでの 外 国 人 登 録 証 明 書 から 在 留 カードへ の 切 り 替 え 手 続 きや 所 属 機 関 を 変 更 する 際 の 届 出 など 外 国 人 に 課 される 点 もある これらの 点 が 円 滑 に 行 われるためには 行 政 の 適 切 な 情 報 公 開 や 指 導 周 知 の 徹 底 が 必 要 不 可 欠 である また 所 属 機 関 による 外 国 人 社 員 や 留 学 生 研 究 者 の 所 属 状 況 の 把 握 管 理 も 求 められている 所 属 する 外 国 人 数 の 多 い 企 業 や 大 学 機 関 については 外 国 人 の 状 況 把 握 管 理 に 少 なからぬ 手 間 を 強 いられることは 予 想 に 容 易 い 近 年 における 我 が 国 の 少 子 化 に 伴 う 人 口 減 少 にあたって 外 国 人 労 働 者 の 需 要 が 高 まっているという 背 景 もあり 外 国 人 の 受 入 れは 現 代 日 本 において 目 下 必 至 の 課 題 と 言 えるだろう この 未 曽 有 の 入 管 法 改 正 が 当 事 者 である 外 国 人 と 受 入 れる 側 の 双 方 にとって 利 益 を 享 受 できるシステムの 構 築 の 一 翼 を 担 うことを 強 く 願 っている 7