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2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

●電力自由化推進法案

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弁護士報酬規定(抜粋)

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スライド 1

m07 北見工業大学 様式①


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第 40 回 中 央 近 代 化 基 金 補 完 融 資 推 薦 申 込 み 公 募 要 綱 1 公 募 推 薦 総 枠 30 億 円 一 般 物 流 効 率 化 促 進 中 小 企 業 高 度 化 資 金 貸 付 対 象 事 業 の 合 計 枠 2 公 募 期 間 平 成 28 年 6 月 20

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ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

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No.7 アメリカ 合 衆 国 小 規 模 事 例 (そ4) 助 金 も 財 源 になっている しかし 小 規 模 事 業 体 では 連 邦 政 府 から 基 金 はもちろん 市 から 補 助 金 もまったくない が 実 状 である すなわち 給 人 口 が25 人 から100 人 規 模 小 規

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要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

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容 積 率 制 限 の 概 要 1 容 積 率 制 限 の 目 的 地 域 で 行 われる 各 種 の 社 会 経 済 活 動 の 総 量 を 誘 導 することにより 建 築 物 と 道 路 等 の 公 共 施 設 とのバランスを 確 保 することを 目 的 として 行 われており 市 街 地 環

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工 事 名 能 代 南 中 学 校 体 育 館 非 構 造 部 材 耐 震 改 修 工 事 ( 建 築 主 体 工 事 ) 入 札 スケジュール 手 続 等 期 間 期 日 期 限 等 手 続 きの 方 法 等 1 設 計 図 書 等 の 閲 覧 貸 出 平 成 28 年 5 月 24 日 ( 火

(1) 社 会 保 険 等 未 加 入 建 設 業 者 の 確 認 方 法 等 受 注 者 から 提 出 される 施 工 体 制 台 帳 及 び 添 付 書 類 により 確 認 を 行 います (2) 違 反 した 受 注 者 へのペナルティー 違 反 した 受 注 者 に 対 しては 下 記 のペ

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技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

( 別 途 調 査 様 式 1) 減 損 損 失 を 認 識 するに 至 った 経 緯 等 1 列 2 列 3 列 4 列 5 列 6 列 7 列 8 列 9 列 10 列 11 列 12 列 13 列 14 列 15 列 16 列 17 列 18 列 19 列 20 列 21 列 22 列 固 定

Microsoft Word - ★HP版平成27年度検査の結果

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

Transcription:

JJPEC レポート 2011 年 度 第 28 回 平 成 24 年 1 月 20 日 イランのエネルギー 産 業 とホルムズ 海 峡 本 レポートでは イランのエネルギー 産 業 の 現 状 と 同 国 の 核 開 発 に 対 する 米 国 の 制 裁 に 対 抗 して イランが 封 鎖 を 仄 めかしているホルムズ 海 峡 の 重 要 性 について 紹 介 する Ⅰ.イラン イランは 宗 教 上 の 最 高 指 導 者 が 国 家 権 力 ( 三 権 と 軍 )を 握 り 大 統 領 が 行 政 の 長 として 政 策 を 執 行 するイスラム 共 和 制 国 家 で シーア 派 のイスラム 教 を 国 教 と 定 めている 米 国 とは 核 開 発 問 題 で 関 係 が 悪 化 しているが イランを 支 持 する 国 (トルコ エジプト ブラジル ベネズエラ キューバなど)は 非 核 を 呼 び 掛 けるなら 最 初 に 自 国 から 始 めるべきで イランには 核 開 発 の 権 利 がある と 主 張 して いる イランは 7 ヵ 国 (アゼルバイジャン アルメニア トルクメニスタン パキスタン アフガニスタン トルコ イラク)と 接 し 南 はペルシア 湾 (アラブ 諸 国 ではアラビア 湾 と 呼 称 ) 北 はカスピ 海 に 面 して いる 国 土 は 平 野 あり 砂 漠 あり 標 高 5,600m を 超 える 山 ありと 変 化 に 富 んでいると 同 様 に 気 候 も 変 化 に 富 んでいる 石 油 天 然 ガスを 豊 富 に 産 し 石 油 輸 出 国 機 構 (OPEC)に 加 盟 している 世 界 で 最 初 に 石 油 開 発 が 行 われた 国 でもある 通 貨 はイランリヤル(IRR) 公 用 語 はペルシア 語 2011 年 時 点 の 推 計 人 口 は 約 7,600 万 人 首 都 はテヘラン 2011 年 の 名 目 GDP の 推 定 値 は 約 36.4 兆 円 であ る 図 1.イランの 概 略 地 図 1

1.イランの 石 油 産 業 (1) 参 入 している 石 油 企 業 石 油 省 の 監 督 のもと イラン 国 営 石 油 (NIOC)が 全 ての 上 流 側 プロジェクトに 対 し 責 任 を 負 っている NIOC の 子 会 社 イラン 国 営 南 部 石 油 (NISOC)は 5 省 (Khuzestan Bushehr Fars Kohkiluyeh BoyerAhmad)における 石 油 生 産 の 80%を 占 有 している 同 時 に NIOC は 子 会 社 イラン 国 営 石 油 精 製 配 送 会 社 (NIORDC)を 通 して 国 内 の 石 油 精 製 と 石 油 流 通 網 をコントロールしている (2) 石 油 埋 蔵 量 OGJ 発 表 の 2011 年 1 月 時 点 の 石 油 確 認 埋 蔵 量 は 1,370 億 バレルで サウジ ベネズエラ カナダ に 次 いで 世 界 第 4 位 である その 50% 超 は 内 陸 部 の 6 つの 巨 大 油 田 に 埋 蔵 されている 特 に 大 部 分 はイラクとの 国 境 近 くの Khuzestan 盆 地 に 集 中 している 図 2. 石 油 確 認 埋 蔵 量 の 国 別 順 位 トップ 10(10 億 バレル) (3) 石 油 の 生 産 と 探 査 1 石 油 の 生 産 1970 年 代 以 来 イランの 石 油 生 産 量 は 大 きく 変 化 してきた 1976 年 および 1977 年 には 550 万 BPD 以 上 であったが 1979 年 のイラン 革 命 以 後 はイラン~イラク 戦 争 限 られた 投 資 他 国 による 制 裁 成 熟 油 田 の 自 然 衰 退 が 相 まって 大 幅 に 減 少 した イランの 油 田 群 は 自 然 衰 退 を 取 り 戻 すため 天 然 ガ ス 注 入 のような 石 油 増 進 回 収 (EOR)を 含 む 構 造 的 なアップグレードを 必 要 としているが 既 存 油 田 の 生 産 量 は 比 較 的 高 い 自 然 減 衰 率 (8~13%)と 低 い 回 収 率 (20~30%)により 減 少 を 続 けている さらに 核 開 発 に 対 する 米 国 の 制 裁 と 禁 止 条 項 が 減 少 を 止 めるために 必 要 な 投 資 を 妨 害 している 現 在 イ 2

ランは 内 陸 に 27 油 田 海 洋 に 13 油 田 合 計 40 の 生 産 油 田 を 保 有 している 全 生 産 量 の 71%を 内 陸 油 田 が 占 め 最 大 の 生 産 油 田 は Ahvaz 油 田 次 いで Maroun 油 田 で いずれも Khuzestan 盆 地 に 位 置 している 2010 年 に 400 万 BPD の 石 油 (うち 370 万 BPD は 原 油 )を 生 産 し OPEC 加 盟 国 中 ではサ ウジアラビアに 次 ぐ 第 2 位 の 石 油 生 産 国 となっている 2011 年 の 石 油 生 産 量 は 360~365 万 BPD の 見 込 みである 2010 年 の 国 内 消 費 量 は 前 年 比 約 10% 増 の 180 万 BPD であった 因 みに イラン 原 油 の 性 状 は API 比 重 が 28~35 度 で 硫 黄 含 有 量 は 中 位 (medium)である 図 3.イランの 石 油 生 産 量 と 消 費 量 の 年 次 推 移 ( 千 BPD) 2 石 油 の 探 査 過 去 数 年 に 亘 って イランでは 数 多 くの 新 油 田 の 発 見 があった 2010 年 遅 く イラン 政 府 はペル シア 湾 のガス 田 近 くで 複 数 の 新 油 田 を 発 見 し 埋 蔵 量 合 計 は 400 億 バレルを 超 えると 発 表 したが その 可 採 埋 蔵 量 は 100 億 バレル 未 満 であると 見 られている 2011 年 5 月 イラン 国 営 石 油 (NIOC)が Hormuzgan 省 の 沖 合 いで Khayyam 油 田 ( 可 採 埋 蔵 量 1.7 億 バレル)を 発 見 した また 同 月 イラン 政 府 は 南 部 と 西 部 の 内 陸 部 で 合 計 埋 蔵 量 およそ 5 億 バレルの 新 油 田 を 発 見 したと 発 表 している 一 方 カスピ 海 の 海 底 には 油 層 があるが これらの 油 層 の 探 査 開 発 は 隣 国 アゼルバイジャンおよびトルク メニスタンとの 領 土 論 争 で 行 き 詰 まっている 現 在 進 行 中 の 上 流 側 プロジェクトは 数 少 なく 最 も 有 望 なものは Azadegan プロジェクトと Yadavaran プロジェクトである Azadegan 油 田 の 石 油 確 認 埋 蔵 量 は 260 億 バレルで 同 国 ではここ 30 年 来 最 大 の 油 田 である しかし 地 質 的 に 複 雑 なため 抽 出 に 困 難 を 伴 っている 当 該 油 田 は 北 部 と 南 部 に 分 かれており 現 在 中 国 石 油 天 然 ガス 集 団 公 司 (CNPC) が 北 部 を 2 フェーズにて 開 発 中 で 生 産 量 は 各 フェーズ 7.5 万 BPD 合 計 15 万 BPD と 見 積 もられて いる Yadavaranプロジェクトについては 2007 年 末 に 中 国 石 油 化 工 集 団 公 司 (Sinopec)が2フェー ズ 開 発 契 約 を 締 結 した 2014 年 までの 第 1 フェーズで 8.5 万 BPD 2016 年 までの 第 2 フェーズ 完 了 時 点 で 18.5 万 BPD にアップする 計 画 である 3

(4) 石 油 の 輸 出 2010 年 に 220 万 BPD の 原 油 を 輸 出 し サウジアラビア ロシアに 次 いで 世 界 第 3 位 を 占 めた Iranian Heavy 原 油 が 最 も 多 く 次 いで Iranian Light 原 油 であった 同 年 の 石 油 輸 出 収 入 は 730 億 ドルに 達 し 政 府 歳 入 の 半 分 を 占 めた 表 1.に 示 した 2010 年 におけるイラン 原 油 の 輸 出 先 のトッ プ 5 は 中 国 日 本 インド イタリア 韓 国 の 順 となっている 一 方 表 2 に 示 した 2011 年 上 半 期 の 実 績 ではトップ 5の 順 位 は 変 わっていないが 中 国 向 けの 輸 出 量 が 大 きく 増 えている 第 2 位 を 維 持 し ている 日 本 はイランにとって 重 要 な 輸 出 先 となっている 2010 年 2011 年 1 月 -6 月 2011 年 1 月 -9 月 国 名 輸 出 量 イラン 総 輸 出 量 イラン 総 イラン 原 油 輸 出 量 イラン 総 イラン 原 油 ( 千 B/D) 輸 出 の% ( 千 B/D) 輸 出 の% への 依 存 度 ( 千 B/D) 輸 出 の% への 依 存 度 イタリア 208 10 183 7 13 185 7 13 スペイン n.a. n.a. 137 6 13 161 6 12 フランス n.a. n.a. 49 2 4 58 2 3 ギリシャ n.a. n.a. 20 1 14 103 4 30 ドイツ n.a. n.a. 17 1 1 15 1 1 イギリス n.a. n.a. 11 0 1 11 0 1 オランダ n.a. n.a. 33 1 2 19 1 2 その 他 EU n.a. n.a. n.a. n.a. n.a. 44 2 4 EU 合 計 n.a. n.a. 450 18 n.a. 596 23 6 中 国 426 20 543 22 11 550 22 6 日 本 362 17 341 14 10 327 13 7 インド 345 16 328 13 11 310 12 9 韓 国 203 9 244 10 10 228 9 10 トルコ n.a. n.a. 182 7 51 196 8 29 南 アフリカ n.a. n.a. 98 4 25 80 3 14 スリランカ n.a. n.a. 39 2 100 n.a. n.a. n.a. 台 湾 n.a. n.a. 33 1 4 n.a. n.a. n.a. 合 計 1,544 72 2,500 2,527 (EIA 資 料 による) (EIA 資 料 による) (IEA 資 料 による) 表 1.2010 年 2011 年 におけるイラン 原 油 の 輸 出 先 ( 千 BPD %) (5) 製 油 所 国 内 に 9 製 油 所 があり 原 油 精 製 能 力 合 計 は 145.1 万 BPD で 内 訳 は 表 3 のとおりである 各 製 油 所 の 場 所 は 図 1 のとおり Abadan 製 油 所 と Bandar Abbas 製 油 所 はペルシア 湾 沿 岸 Isfahan 製 油 所 と Shiraz 製 油 所 は 中 部 内 陸 部 Lavan Island 製 油 所 はペルシア 湾 内 の 島 他 の 4 製 油 所 は 北 部 内 陸 部 に 位 置 している 石 油 製 品 の 自 給 自 足 のため 政 府 は 6 つの 製 油 所 ( 精 製 能 力 合 計 :120 万 BPD)の 新 設 許 可 証 を 発 行 したが 資 金 繰 りの 困 難 さからほとんど 進 捗 していない 表 2.イラン 国 内 の 9 製 油 所 の 精 製 能 力 ( 千 BPD) 写 真 1.イラン 最 大 の Abadan 製 油 所 (35.0 万 BPD) 4

(6)イランの 核 開 発 に 対 する 国 際 制 裁 の 影 響 2010 年 6 月 に 国 連 の 安 全 保 障 理 事 会 がイランのウラン 濃 縮 停 止 を 求 める 決 議 を 採 択 し 国 連 米 国 欧 州 連 合 (EU) 欧 州 やアジアの 多 くの 国 による 国 際 制 裁 が 実 施 され イランのエネルギー 分 野 特 に 石 油 と 天 然 ガスプロジェクトへの 投 資 に 影 響 を 及 ぼした 又 国 際 石 油 企 業 に 対 しイランの 上 流 側 プロジェクトから 撤 退 するように 促 し 同 時 にイランが 石 油 製 品 を 輸 入 することを 妨 害 した 結 果 各 プロジェクトの 遅 延 を 招 くと 同 時 にイランは 自 国 の 石 油 製 品 生 産 量 を 増 やすことを 余 儀 なくされてい る それにも 拘 らず イランは 最 近 になって 新 設 した 濃 縮 装 置 を 稼 動 させた これを 受 け 各 国 はさ らに 制 裁 を 強 めようとしている EU は 近 々 イラン 原 油 の 輸 入 禁 止 を 決 定 する 見 込 みである 米 国 で は 2011 年 末 にイラン 中 央 銀 行 と 取 り 引 きのある 外 国 銀 行 が 米 国 と 取 り 引 きすることを 禁 ずる 法 案 が 成 立 し イラン 中 央 銀 行 と 取 り 引 きのある 日 本 や 韓 国 などにイラン 原 油 の 輸 入 削 減 を 求 めていた 2012 年 に 入 り 米 国 のガイトナー 財 務 長 官 が 日 本 を 訪 問 し 改 めて 要 請 したのに 対 し 安 住 財 務 大 臣 は 邦 銀 への 打 撃 を 避 けるため やむを 得 ず 段 階 的 にイラン 原 油 の 輸 入 量 を 減 らす 考 えを 示 した そ の 後 同 長 官 は 中 国 を 訪 問 しイラン 原 油 の 輸 入 を 削 減 するよう 呼 びかけたが 中 国 は 拒 否 する 模 様 である 一 方 イランは 対 抗 措 置 としてホルムズ 海 峡 の 封 鎖 を 仄 めかしている 2.イランの 天 然 ガス 資 源 (1) 天 然 ガスの 埋 蔵 量 OGJ 発 表 の 2010 年 時 点 の 天 然 ガス 確 認 埋 蔵 量 は 29 兆 6,020 億 m3 で ロシアに 次 ぎ 世 界 第 2 位 である その 2/3 超 は 未 開 発 の 非 随 伴 ガス 田 に 存 在 している 主 なガス 田 として ペルシア 湾 内 の South Pars ガス 田 North Pars ガス 田 Kish ガス 田 内 陸 部 の Kangan-Nar ガス 田 が 挙 げられる 図 4. 天 然 ガス 確 認 埋 蔵 量 の 国 別 順 位 トップ 7( 兆 立 方 フィート) 5

図 5.イランの 天 然 ガス 田 の 位 置 図 ( 赤 色 がガス 田 緑 色 は 油 田 ) 図 6.イランに 埋 蔵 されている 天 然 ガスのタイプ(%) (2) 天 然 ガスの 生 産 と 消 費 イランの 天 然 ガス 生 産 量 はここ 20 年 間 に 550% 超 増 加 した 2010 年 の 天 然 ガス 生 産 量 は 2,180 億 m3 で 340 億 m3 が 油 田 に 再 注 入 され 市 場 に 出 た 約 1,840 億 m3 のうち 1,440 億 m3 が 国 内 消 費 さ れた 豊 富 な 埋 蔵 量 があるにも 拘 らず 開 発 スピードが 遅 く 内 需 を 満 たすには 未 だ 不 十 分 である 今 後 巨 大 プロジェクト South Pars ガス 田 開 発 などにより 天 然 ガス 生 産 量 が 増 えるとしても 石 油 増 進 回 収 用 の 再 注 入 量 も 著 しく 増 え 天 然 ガスの 輸 出 量 の 伸 びは 制 限 されると 見 られている 図 7.イランの 市 場 向 け 天 然 ガス 生 産 量 と 消 費 量 の 年 次 推 移 (10 億 立 方 フィート) 6

(3)South Pars ガス 田 開 発 プロジェクト 1990 年 に 発 見 されたペルシア 湾 内 の South Pars ガス 田 の 開 発 はイランの 天 然 ガ ス 生 産 量 合 計 の 35%を 生 産 することになる 同 国 最 大 の 天 然 ガス 開 発 プロジェクトである 24 フェーズに 分 けて 20 年 がかりで 開 発 され ており 第 1~10 フェーズは 既 に 完 了 し 稼 動 している 最 終 の 第 24 フェーズが 完 成 する のは 2016 年 の 予 定 である 各 フェーズとも 天 然 ガスとコンデンセート 及 び/ 又 は 天 然 ガス 液 (NGL)を 生 産 する その 天 然 ガスの 大 部 分 は 国 内 市 場 と 油 田 のガス 再 注 入 用 に 割 り 当 てられ 残 りは LNG として 輸 出 するか 又 は GTL プロジェクトに 使 われる 表 3.South Pars ガス 田 開 発 プロジェクトのフェーズ 別 進 捗 状 況 (4)LNG プロジェクト 過 去 に 数 多 くの LNG プロジェクトが 提 案 されたが South Pars LNG プロジェクト (LNG 生 産 能 力 1,080 万 トン/ 年 )のみ 残 っているが 制 裁 により 遅 延 している 他 のプロジェクトは 資 金 難 のため 棚 上 げされた 3.イランの 電 力 供 給 イランは 電 力 の 純 輸 出 国 である 2009 年 には 2,016 億 kwh 発 電 し 1,615 億 kwh を 国 内 消 費 し 残 りを 輸 出 した パキスタン トルコ イラク アフガニスタンへ 送 電 し アゼルバイジャンからは 受 電 して いる アルメニアとは 季 節 により 相 互 に 電 力 をスワップしている 2009 年 時 点 の 発 電 形 態 は 97%が 従 来 型 の 火 力 発 電 で 残 りは 水 力 発 電 と 風 力 発 電 であった 論 議 を 呼 んだ 原 子 力 発 電 への 進 出 に ついては 唯 一 の Bushehr 原 子 力 発 電 所 (100 万 kw)が 稼 動 開 始 し 2011 年 9 月 に 配 電 網 に 接 続 さ れた 7

図 8.イランの 発 電 量 と 国 内 電 力 消 費 量 の 年 次 推 移 (10 億 kwh) 4.イランのまとめ イランは OPEC 加 盟 国 である 石 油 確 認 埋 蔵 量 はサウジ ベネズエラ カナダに 次 いで 世 界 第 4 位 である 石 油 生 産 量 は 1976 年 および 1977 年 には 550 万 BPD 以 上 であったが 1979 年 のイラン 革 命 以 後 はイラン~イラク 戦 争 限 られた 投 資 他 国 による 制 裁 成 熟 油 田 の 自 然 衰 退 が 相 まって 大 幅 に 減 少 し 2010 年 実 績 は 400 万 BPD であった 2010 年 の 石 油 生 産 量 は OPEC 加 盟 国 中 でサウジアラビアに 次 ぎ 第 2 位 であった 既 存 の 成 熟 油 田 は 石 油 増 進 回 収 を 含 む 構 造 的 なアップグレードを 必 要 としているが 核 開 発 に 対 する 米 国 の 制 裁 と 禁 止 条 項 が 必 要 な 投 資 を 妨 害 している カスピ 海 の 油 層 探 査 開 発 はアゼルバイジャンおよびトルクメニスタンとの 領 土 論 争 で 行 き 詰 まって いる 現 在 進 行 中 の 有 望 な 上 流 側 プロジェクトに Azadegan プロジェクト(15 万 BPD)と Yadavaran プロジェ クト(18.5 万 BPD)があるが いずれも 中 国 企 業 (CNPC と Sinopec)が 携 わっている サウジアラビア ロシアに 次 ぐ 世 界 第 3 位 の 原 油 輸 出 国 である 石 油 輸 出 収 入 は 政 府 歳 入 の 半 分 を 占 めている 2010 年 のイラン 原 油 の 輸 出 先 のトップ 5 は 中 国 日 本 インド イタリア 韓 国 の 順 となっている 2011 年 上 半 期 もトップ 5 は 変 わっていないが 中 国 向 けの 輸 出 量 が 大 きく 増 えている 一 方 で イラン 原 油 に 制 裁 を 課 したイタリア 向 けは 減 少 している 石 油 製 品 の 自 給 自 足 のため 政 府 は 6 製 油 所 の 新 設 許 可 証 を 発 行 したが 資 金 繰 りの 困 難 さから ほとんど 進 捗 していない 天 然 ガス 確 認 埋 蔵 量 はロシアに 次 ぎ 世 界 第 2 位 である 8

天 然 ガス 生 産 量 はここ 20 年 間 に 550% 超 増 加 したが ほとんどが 油 田 への 再 注 入 などで 国 内 消 費 さ れている 豊 富 な 天 然 ガス 埋 蔵 量 があるにも 拘 らず その 開 発 スピードが 遅 く 内 需 を 満 たすには 未 だ 不 十 分 である 今 後 South Pars ガス 田 開 発 などにより 生 産 量 が 増 えても 石 油 増 進 回 収 用 の 再 注 入 量 も 著 しく 増 え 天 然 ガスの 輸 出 量 の 伸 びは 制 限 される イラン 最 大 の 天 然 ガス 開 発 プロジェクトである South Pars ガス 田 の 開 発 は 24 フェーズに 分 けて 20 年 がかりで 開 発 されており 第 1~10 フェーズは 既 に 完 了 し 稼 動 している 最 終 の 第 24 フェーズが 完 成 するのは 2016 年 の 予 定 である LNG プロジェクトとしては South Pars LNG プロジェクト のみ 残 っているが 制 裁 により 遅 延 している 他 の 多 くのプロジェクトは 資 金 難 のため 棚 上 げされた イランは 電 力 の 純 輸 出 国 で パキスタン トルコ イラク アフガニスタンへ 送 電 し アゼルバイジャン からは 受 電 している アルメニアとは 季 節 により 相 互 に 電 力 をスワップしている 2009 年 時 点 の 発 電 形 態 は 97%が 従 来 型 の 火 力 発 電 で 残 りは 水 力 発 電 と 風 力 発 電 であった 唯 一 の 原 発 Bushehr 原 子 力 発 電 所 (100 万 kw)が 稼 動 開 始 し 2011 年 9 月 に 配 電 網 に 接 続 され た Ⅱ.ホルムズ 海 峡 ホルムズ 海 峡 はイランとオマーン(アラビア 半 島 の 北 端 で UAE の 領 土 に 囲 まれた 飛 び 地 )の 間 に 位 置 し ペルシア 湾 とアラビア 海 をつないでいる 当 該 海 峡 の 最 も 狭 い 部 分 は 33.8km 水 深 は 73m から 84m で 国 際 分 離 通 航 帯 が 北 側 に 湾 内 向 け 航 路 2.2 マイル( 約 4.1km) 南 側 に 湾 外 向 け 航 路 2.1 マイル( 約 3.9km) 中 央 に 緩 衝 帯 2 マイル( 約 3.7km)にてオマーン 海 域 に 設 定 され タンカー がペルシア 湾 を 通 り 抜 けるための 世 界 で 最 も 重 要 なチョークポイントとなっている 2009~2010 年 は 毎 日 1,550~1,600 万 バレル 2011 年 には 毎 日 約 1,700 万 バレルの 石 油 が 通 過 した 2011 年 実 績 によれば 世 界 中 で 取 り 引 きされた 石 油 のほぼ 20%( 海 上 輸 送 分 合 計 の 約 35%)が 通 過 したことにな る 即 ち 毎 日 平 均 で 14 隻 の 原 油 積 載 タンカーおよび 同 数 の 空 タンカーが 通 過 し その 積 荷 の 85% 以 上 はアジア 市 場 ( 日 本 インド 韓 国 中 国 )に 向 った 加 えて LNG タンカーも 航 行 しており 2011 年 1 月 ~10 月 の 間 に 約 7,000 万 トンの LNG が 当 該 海 峡 を 通 過 した 米 軍 はバーレーンに 第 5 艦 隊 基 地 を 有 し 常 時 1~2 隻 の 空 母 を 待 機 させ 又 カタール 等 に 空 軍 基 地 を 保 有 ホルムズ 海 峡 を 含 むペルシア 湾 での 警 戒 を 行 っている 9

万 一 当 該 海 峡 が 封 鎖 された 場 合 の 代 替 ルートとして: 1 サウジアラビアのペルシア 湾 岸 都 市 アブカイク(Abqaiq)から East-West パイプライン を 経 由 してサウジアラビアを 縦 断 し 紅 海 のヤンブーに 至 るルート 公 称 輸 送 能 力 は 約 500 万 BPD だが 現 在 の 実 能 力 は 約 200 万 BPD である 2 East-West パイプライン と 並 行 して 走 っている Abqaiq-Yanbu 天 然 ガス 液 (NGL)パイプライン を 使 用 するルート 輸 送 能 力 は 29 万 BPD に 過 ぎない 3 Iraq-Turkey パイプライン を 経 由 して 地 中 海 沿 岸 の 都 市 セイハン(Ceyhan)に 至 るルート 但 し 輸 送 能 力 は 大 幅 に 制 限 される 4 現 在 完 成 しつつあるアラブ 首 長 国 連 邦 (UAE)の Abu Dhabi 原 油 パイプライン を 経 由 して アブ ダビからホルムズ 海 峡 の 南 側 のフジャイラ 港 に 至 るルート 輸 送 能 力 は 150 万 BPD である このように ホルムズ 海 峡 を 通 らない 代 替 ルートがあるが いずれも 輸 送 容 量 が 制 限 され 且 つ 輸 送 コ ストも 高 く 現 実 的 ではない 従 って ホルムズ 海 峡 が 封 鎖 された 場 合 の 影 響 は 中 東 原 油 に 依 存 して いるアジア 諸 国 にとって 致 命 的 となると 同 時 に 世 界 経 済 にとっても 甚 大 な 悪 影 響 が 出 ると 予 想 され る 3 2 1 4 図 10.ホルムズ 海 峡 の 位 置 図 ( 赤 い 楕 円 形 内 が ホルムズ 海 峡 ) 図.9 代 替 ルート パイプライン 図 10

表 4.ホルムズ 海 峡 経 由 の 原 油 輸 出 量 出 所 :PIW:NO.1 January 9, 2012 写 真 2.ホルムズ 海 峡 の 衛 星 写 真 11

< 出 典 および 参 考 資 料 > (1) 米 国 DOE エネルギー 情 報 局 (EIA)レポート: Iran Country Analysis Brief http://www.eia.gov/countries/cab.cfm?fips=ir ) (2)Wikipedia Iran http://en.wikipedia.org/wiki/iran ) (3)Wikipedia イランと 日 本 の 関 係 http://ja.wikipedia.org/wiki/%e3%82%a4%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%81%a8%e6%97%a5%e6%9c%ac% E3%81%AE%E9%96%A2%E4%BF%82 ) (4)Wikipedia イランと 米 国 の 関 係 http://ja.wikipedia.org/wiki/%e3%82%a2%e3%83%a1%e3%83%aa%e3%82%ab%e5%90%88%e8%a1%86% E5%9B%BD%E3%81%A8%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%AE%E9%96%A2%E4%BF%82 ) (5)npr http://www.npr.org/2011/12/15/143791650/new-iranian-sanctions-and-fears-they-could-b ackfire ) (6)IRAN TRACKER http://www.irantracker.org/us-policy/sanctions-iran-reactions-and-impact ) (7)nikkei.com http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958a96889de1e5ebe4e5e4ebe2e3e1e2e3e 0E2E3E08297EAE2E2E2;n=96948D819A938D96E38D8D8D8D8D ) (8)searchina http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0114&f=politics_0114_024.shtml ) (9) 米 国 DOE エネルギー 情 報 局 (EIA) Today in Energy: The Strait of Hormuz is the world's most important oil transit chokepoint http://www.eia.gov/todayinenergy/detail.cfm?id=4430 ) (10)Wikipedia Strait of Hormuz http://en.wikipedia.org/wiki/strait_of_hormuz ) 本 資 料 は 一 般 財 団 法 人 石 油 エネルギー 技 術 センターの 情 報 探 査 で 得 られた 情 報 を 整 理 分 析 したものです 無 断 転 載 複 製 を 禁 止 します 本 資 料 に 関 するお 問 い 合 わせは pisap@pecj.or.jp までお 願 いします Copyright 2011 Japan Petroleum Energy Center all rights reserved 12