87 2016 July
6 14 18 20 26 87 2016 July contents 10 12 3 14 18 20 26 28 24 6 8 10 12 23 3 Vol 872016.7 2 Vol 872016.7
profile 5 Vol 872016.7 4 Vol 872016.7
7 Vol 872016.7 6 Vol 872016.7
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癒 や し の湯 め ぐ り 紀 せき がね 鳥取県倉吉市 能泉の低張性弱アルカリ性温泉で 日 本有数のラドン含有量を誇り その低 を気に入る人は多く 県内でも移住希 水や自然に恵まれた地域だ この環境 流れ イワナやワサビなどが特産品の 関金温泉のある関金地区は 小鴨川が 倉 吉 市 街 地 か らバスで 約 三十 五 分 日本の名湯100選 にも入っている 法人健康と温泉フォーラムが選定した 温泉療法医が薦める温泉としてNPO 慢 性 皮 膚 病 などに効 能 があるとされ 痛 リウマチ 筋肉痛 痛風 動脈硬化 性酸素の働きを抑えるとされる 神経 レベルの放射線が細胞を老化させる活 望者の多い倉吉市の中で 関金地区は 歴 史ある 清 流の里に湧 く温泉 関 金温 泉 大山のふもと 清流に恵まれた静かな里に湧く 歴史深い関金温泉 ど前に廃業した こうした中 十年後 の関 金温 泉 を考 えよう と二〇一三 平 成二十五 年度に開催された 関金温 泉グランドデザイン検討 会 には 地 た 二〇一三年 七月 からは 関 金温 泉 若女将 と名付けられた地域おこし協 力隊の女性が会に加わり 出されたさ まざまなアイデアのいくつかを セキ ガ ネ 温 泉 手 づ く り 文 化 祭 と し て 実 現へと 導 い た 地 域の 事 業 者 や 学 生 ら が 飲 食や雑貨販売などを出店し 地 蔵 院 でのコンサ ー ト な ど も 行ったこのイベントには 若い人 子 ど も 連 れ か ら 年 配の人まで多くの人が訪れ 住 民 か ら は こん な に 人 が 集まって驚いた 関 金も捨 て た も ん じ ゃ な い とい う 声 が 上 がった とい う 文 化 大滝山地蔵院の開基とも伝わる 他に というものだ 行基は関金地区にある みして傷を癒やしていたのを発見した 一七 七二四 に 傷ついた 鶴 が 湯 浴 は奈良時代の僧 行基が養老年間 七 関 金温 泉の開 湯には諸説ある 一つ 空き物件を待つ人がいるほどの人気だ には共同浴場 関の湯 がある 開設 自炊する家族連れなども訪れる 地域 施設があり 中高年の夫婦客が多いが ほか 国民宿舎や食事なしの簡易宿泊 地名を合成したものだ 二軒の旅館の に湯関宿と金谷村が合併したときに両 関 金の名は 一八七七 明 治 十 年 無色無臭で飲泉もできる ぎょうき 弘法大師が地蔵院を訪れた際 川で温 時の出資者が株主の 株湯 という運 ゆ あ かい水が流れるのを感じ 白い煙を見 営方式で 一般の人も利用できる 移住 者の視点 を加えて 住民 主体の活 性化へ つけて村人に掘らせると温泉が湧き出 みまさか たという説などもある ゆのせきしゅく 江戸時代には美作国へ続く街道沿い 関金温泉ではかつて高級旅館 温 おん せい 当時から評判で 江戸中期の 伯耆民 楼 が人気を集め 地域のランドマー ほう き の湯関宿として栄えた 湯の美しさは 談 記 に は 湯 関 温 泉 の 項 に 此 クとなっていたが 休 業を経て五年ほ る機会が生まれ イベントなどを通じ により 訪れた人が住民の魅力に触れ 力は 人 だと話す 茶屋のオープン 関金温泉若女将は 関金の一番の魅 るように改装した る また 露天風呂は足湯として使え 業し 飲み物やランチなどを出してい がオープンした 現在は土日祝日に営 成二十七 年八月 しゃあま家茶屋 ため 改 装 は 難 航 したが 二〇一五 平 意味だ 予想以上に建物が荒れていた は関金の方言で 小生意気な という 建物の改装を行った しゃあまけ と クト として 市の支援を受けながら まけ 笑会 では 温 楼 復 活プロジェ えるよ うにすることを目 指 し 二〇一 肩までつかれる貸し切り風呂として使 足湯としている旧温 楼の露天風呂を 金しゃあまけ笑会でも次の企画として 十九 年を節目の年と考えている 関 から千三百 年 となる二〇一七 平 成二 されていることから 市では養老元年 また 行基の開湯伝説が養老年間と コースも予定されている キガネ温泉手づくり文化祭 を訪れる 鳥取大会 でも ここを通り さらに セ ドトレイルズカンファレンス WTC 一六 平 成二十八 年 十 月の ワール キングの関 係 者が一堂に会 する 二〇 ている 世界中のウオーキング トレッ まま残る駅のホームなどが人気を集め ろう 湯は銀湯 と記されている 単純放射 て地区内の団体同士の連携も進む こし協力隊員も交えて計画を立て始め 関金地区では近年 旧国鉄倉吉線廃 場所へ変化し始めている 楽しく集い 外から来た人も楽しめる た 歴史ある温泉の里は 地域の人が 五年十一月に着 任した二人目の地域お 開 湯 千三百 年に向けて さらなる盛り上がりを 線跡のウオーキングが行われるように なり 竹林の間を抜ける景色や当時の セキガネ温泉手づくり文化祭 写真提供 関金しゃあまけ笑会 祭 は その 後 も 毎 年 開 催 し て 関金温泉 いる 検 討 会 で は 地 域 の 人 が 旧 温 楼 を 活 用 し たい とい う 意 見 も 出 た 検 討 会 有 志 旧国鉄倉吉線廃線跡 写真提供 倉吉市 26 碧 い 風 Vol 87 20 1 6.7 碧 い 風 Vo l 8 7 2 0 1 6. 7 27 集 ま る 拠 点 を つ く り た い 作図 小学館クリエイティブ で 結 成 さ れ た 関 金 しゃ あ えぐ芋親水公園 区の 住 民 を 中 心に 約 六 百 人 が 参 加 し 旧温 楼が しゃあま家茶屋 に 旧温 楼の露天風呂を足湯に改装 セキガネ温泉手づくり文化祭時の写真 写真提供 関金しゃあまけ笑会 4 移住者の視点を生かし 訪問客も住民も楽しめる温泉へと活気づい ている 共同浴場 関の湯