平 成 28 年 度 ALCA 募 集 説 明 平 成 28 年 8 月 5 日 JST 東 京 本 部 別 館 1Fホール 先 端 的 低 炭 素 化 技 術 開 発 (ALCA; Advanced Low Carbon Technology R&D Program) 国 立 研 究 開 発 法 人 科 学 技 術 振 興 機 構
本 日 のお 話 1. 社 会 情 勢 ALCAの 概 要 2. 平 成 28 年 度 募 集 課 題 について 3. 募 集 スケジュール 他
低 炭 素 社 会 をめぐる 状 況 工 業 プロセス 46.6 廃 棄 物 28.1 燃 料 からの 漏 出 0.7 数 値 単 位 は 百 万 トン エネルギー 転 換 100.6 家 庭 201.2 国 内 CO 2 部 門 別 排 出 量 平 成 27 年 度 産 業 429.5 排 出 量 の 半 分 は 産 業 部 門 運 輸 部 門 が 占 めているが 技 術 革 新 は 進 んでいる 今 後 運 輸 民 生 部 門 の 技 術 革 新 が 必 要 業 務 その 他 278.7 運 輸 224.7 元 データ: 環 境 省 環 境 統 計 http://www.env.go.jp/doc/toukei/contents/#onshitukoukagasu 1
低 炭 素 社 会 をめぐる 状 況 図 は 文 部 科 学 省 環 境 エネルギー 委 員 会 資 料 ( 平 成 28 年 1 月 開 催 : 資 料 2-2)より 引 用 COP21 首 脳 会 議 において 2020 年 以 降 の 温 室 効 果 ガス 排 出 削 減 等 のための パリ 協 定 採 択 長 期 的 な 2 目 標 に 向 けて イノベーションの 重 要 性 に 言 及 イノベーション 先 駆 者 である 日 本 として 革 新 的 技 術 の 抜 本 的 な 排 出 削 減 へ 貢 献 する こと 及 び 途 上 国 支 援 からなる 美 しい 星 への 行 動 2.0 を 提 示 2
低 炭 素 社 会 をめぐる 状 況 図 は 平 成 27 年 度 エネルギー 白 書 ( 平 成 28 年 5 月 )より 引 用 日 本 は 2030 年 度 までに 2013 年 度 比 26.0%(2005 年 比 25.4%)の 水 準 とする ことを 宣 言 (CO2 約 10 億 4200 万 トン 削 減 ) 温 室 効 果 ガス 排 出 量 の 約 9 割 がエネルギー 起 源 CO2 26%の 前 提 となるエネルギ ーミックス 実 現 が 鍵 3
ALCA 事 業 の 背 景 2010 年 にJST 事 業 として 開 始 2011 年 の 東 日 本 大 震 災 以 後 火 力 発 電 への 依 存 によりCO 2 排 出 量 も 増 大 傾 向 2015 年 冬 のCOP21を 踏 まえ 日 本 政 府 も2030 年 時 点 の 望 ましい 電 源 構 成 ベストミックス と 温 暖 化 ガス 排 出 量 削 減 に 対 応 火 力 発 電 も 一 定 の 比 率 を 担 う 一 方 再 生 可 能 エ ネルギーも 構 成 比 率 が 高 まること また 更 なる 省 エネルギー 化 が 求 められる 4
ALCAの 特 徴 : 研 究 開 発 の 目 的 温 室 効 果 ガス 排 出 の 大 幅 削 減 に 貢 献 する 技 術 開 発 低 炭 素 社 会 の 実 現 既 存 の 概 念 を 大 転 換 する ゲームチェンジング テクノロジー の 創 出 2030 年 頃 の 社 会 実 装 グリーンイノベーション 創 出 への 貢 献 5
ALCAの 特 徴 :スモールスタート 採 択 時 には 少 額 の 課 題 を 採 択 研 究 開 発 開 始 後 にステージゲート 評 価 にて 重 点 化 新 たな 有 望 課 題 を 適 時 的 持 続 的 に 採 択 新 陳 代 謝 6
ALCAの 特 徴 :ステージゲート 評 価 課 題 の 継 続 中 止 ALCAの 事 業 目 的 達 成 に 向 けた 方 向 に 研 究 開 発 が 進 められて いるかを 主 眼 として 評 価 を 実 施 研 究 開 発 内 容 の 優 位 性 のみでないことにご 留 意 ください 評 価 時 期 は 運 営 総 括 と 研 究 開 発 代 表 者 の 協 議 で 決 定 します 評 価 項 目 は 目 標 値 達 成 度 だけではなく 将 来 における 温 室 効 果 ガス 削 減 への 貢 献 度 最 終 目 標 に 向 けた 達 成 度 を 軸 としています Scienceのみでの 評 価 ではありません 7
ALCA 研 究 開 発 実 施 体 制 ( 例 ) e-rad 所 属 機 関 コード および 研 究 者 番 号 ( 科 研 費 番 号 でも 可 ) 研 究 開 発 代 表 者 ( 機 関 A) メンバーa メンバーb 課 題 主 たる 共 同 研 究 者 ( 機 関 B) 主 たる 共 同 研 究 者 ( 機 関 C) メンバーc メンバーd 8
応 募 要 件 1 研 究 開 発 代 表 者 として 提 案 課 題 に 取 り 組 めること ALCA 研 究 開 発 期 間 中 に 定 年 を 迎 える 場 合, 定 年 後 の 予 定 などについて 照 会 します 国 内 の 研 究 機 関 に 所 属 ( 以 下 のケースも 可 )していること 国 内 研 究 機 関 に 所 属 する 外 国 人 研 究 者 ALCA 研 究 開 発 開 始 時 からの 所 属 見 込 み 研 究 活 動 における 不 正 行 為 / 研 究 費 の 不 正 な 使 用 等 に 係 る 申 請 資 格 の 制 限 等 に 抵 触 していないこと 研 究 倫 理 教 育 に 関 するプログラムを 修 了 していること 9
参 考 : 研 究 倫 理 に 関 するプログラム 受 講 < 研 究 倫 理 教 育 に 関 するプログラムの 受 講 と 修 了 申 告 フローチャート> JSPSの 研 究 倫 理 eラーニングコースを 含 む 10
応 募 要 件 2 次 のケースは 応 募 不 可 H28 ALCA 公 募 における 重 複 応 募 研 究 開 発 代 表 者 と 参 画 メンバーが 互 いに 入 れ 替 わっ た 形 での 複 数 件 応 募 ( 下 図 ) 不 適 正 経 理 に 係 る 申 請 資 格 の 制 限 等 への 抵 触 A 課 題 A,Bで 代 表 者 / 主 たる 研 究 者 が 入 れ 替 わった 形 になっている B A 課 題 A B 研 究 開 発 代 表 者 主 たる 共 同 研 究 者 B 課 題 B A 研 究 開 発 代 表 者 主 たる 共 同 研 究 者 11
応 募 要 件 3 戦 略 的 創 造 研 究 推 進 事 業 (CREST さきがけ) の 平 成 28 年 度 公 募 への 重 複 応 募 は 可 採 択 されるのは ALCA CREST さきがけの 内 いずれか1つだけです JSTの 競 争 的 資 金 における 研 究 課 題 等 への 参 加 が 複 数 とな る 場 合 には 調 整 を 行 う 場 合 があります 研 究 開 発 費 の 減 額 当 該 研 究 者 の 実 施 研 究 課 題 の 絞 り 込 み 等 研 究 参 加 者 も 調 整 対 象 12
責 務 ( 研 究 開 発 代 表 者 ) 研 究 開 発 の 推 進 運 営 総 括 (PO)の 方 針 を 遵 守 すること 種 々の 書 類 のJST 提 出 ステージゲートを 初 めとする 各 種 評 価 への 協 力 JSTあるいは 国 による 経 理 検 査 への 協 力 委 託 研 究 契 約 事 項 及 びJST 諸 規 程 の 遵 守 研 究 開 発 の 管 理 研 究 開 発 費 の 適 切 な 計 画 執 行 と 管 理 メンバーの 研 究 勤 務 環 境 成 果 の 取 り 扱 い 知 的 財 産 形 成 への 意 識 と 協 力 積 極 的 な 発 信 研 究 不 正 防 止 13
責 務 ( 研 究 機 関 ) 研 究 開 発 費 の 管 理 委 託 研 究 契 約 締 結 手 続 きに 関 する 協 力 適 正 な 経 理 事 務 と 調 査 対 応 特 許 出 願 時 の 報 告 と 譲 渡 実 施 許 諾 時 の 承 認 申 請 研 究 不 正 防 止 14
選 考 プロセス 形 式 審 査 書 類 選 考 面 接 選 考 最 終 選 考 採 択 選 考 は 非 公 開 選 考 に 関 わる 者 守 秘 義 務 遵 守 利 害 関 係 者 選 考 不 参 加 15
評 価 基 準 目 標 の 妥 当 性 取 り 組 もうとする 技 術 課 題 が2030 年 頃 の 低 炭 素 社 会 実 現 に 寄 与 するものであること 手 段 の 妥 当 性 目 標 達 成 のために 取 り 組 もうとする 課 題 解 決 策 に 優 位 性 独 自 性 を 有 していること 研 究 開 発 計 画 ( 含 む 研 究 開 発 体 制 及 び 実 施 規 模 )が 妥 当 で あること 実 現 可 能 性 目 標 達 成 のために 取 り 組 もうとする 課 題 解 決 策 のALCA 研 究 終 了 時 の 実 現 可 能 であること ALCA 研 究 終 了 後 から 実 用 化 までのシナリオが 妥 当 である こと 16
事 業 推 進 委 員 会 17
A. ホワイトバイオテクノロジー 公 募 領 域 A 特 別 重 点 領 域 ホワイトバイオテクノロジーによる 次 世 代 化 成 品 創 出 A 要 素 技 術 型 昨 年 度 募 集 した チーム 型 特 定 技 術 型 は 本 年 度 募 集 しません 募 集 区 分 採 択 予 定 数 H28 H29 年 度 研 究 開 発 予 算 計 画 ( 最 大 値 ) H30 H31 年 度 予 算 総 額 (4 年 度 ) 要 素 技 術 型 数 件 程 度 1,000 万 円 / 年 1,300 万 円 / 年 4,600 万 円 18
ホワイトバイオテクノロジー 概 要 概 要 : バイオマスから 耐 熱, 高 強 度 などの 特 定 の 機 能 を 有 するポリマー を 出 口 とした 研 究 提 案 あるいはバイオマスポリマーの 原 料 となる 基 幹 化 合 物 の 創 製 を 目 指 す 課 題 例 : 従 来 にない 新 原 理 に 基 づく 次 世 代 型 研 究 各 要 素 技 術 に 存 在 するボトルネックを 解 消 するために 化 学 バ イオテクノロジーなどの 分 野 での 先 端 的 研 究 手 法 を 融 合 駆 使 発 展 させた 革 新 的 研 究 バイオマス 原 料 からの 物 質 変 換 ルートを 革 新 するような 挑 戦 的 研 究 機 能 性 ポリマーや 基 幹 化 合 物 の 利 用 による 低 炭 素 化 技 術 本 年 度 公 募 要 素 技 術 型 において 期 待 される 提 案 リグニンの 分 離 加 工 利 用 などリグニンの 利 活 用 に 関 する 次 世 代 型 研 究 開 発 19
ホワイトバイオテクノロジー 運 営 体 制 現 状 の 課 題 等 を 補 完 可 能 な 技 術 課 題 を 期 待 20
B. 革 新 技 術 領 域 公 募 領 域 B 革 新 技 術 領 域 B C ボトルネック 課 題 解 決 型 (B1~B16) 低 炭 素 社 会 実 現 に 向 けた 新 発 想 型 募 集 区 分 B1~ B16 C 採 択 予 定 数 10 件 程 度 H28 年 度 H29 年 度 研 究 開 発 予 算 計 画 ( 最 大 値 ) H30 年 度 H31~H32 年 度 予 算 総 額 (5 年 度 ) 1,000 万 円 / 年 2,000 万 円 / 年 3,000 万 円 / 年 4,000 万 円 / 年 14,000 万 円 21
革 新 技 術 領 域 の 概 要 概 要 - 将 来 の 低 炭 素 社 会 に 貢 献 し 得 る 革 新 的 技 術 (ゲームチェンジング テクノロジー) - 低 炭 素 化 技 術 の 実 用 化 に 向 けてボトルネックとなっている 課 題 の 解 決 を 目 指 す 課 題 例 - B1~B16( 次 ページ 以 降 の 表 を 参 照 ) 留 意 事 項 - 今 回 提 示 した ボトルネック 課 題 は 低 炭 素 社 会 を 実 現 するための 全 てのボトルネックではありません B1~B16に 例 示 されていないもの については C. 低 炭 素 社 会 実 現 に 向 けた 新 発 想 型 へ 申 請 して 下 さい 22
ボトルネック 課 題 一 覧 区 分 B1 B2 B3 B4 B5 B6 B7 B8 B9 B10 ボトルネック 課 題 Pbフリー 及 び 高 耐 久 性 ペロブスカイト 太 陽 電 池 量 子 効 果 太 陽 電 池 ( 量 子 ドットのサイズ 配 列 の 制 御 など) Si 系 タンデム 型 太 陽 電 池 の 接 合 界 面 の 解 明 とプロセス 制 御 超 薄 型 結 晶 系 Si 太 陽 電 池 作 製 技 術 ( 光 閉 じ 込 め 技 術 パッシベーション 技 術 40μm 以 下 シリコン 基 板 作 製 など) 固 体 電 解 質 型 燃 料 電 池 (SOFC)の 低 温 作 動 化 高 電 圧 下 においても 安 定 な 電 気 化 学 キャパシタ 用 電 解 質 電 極 材 料 ある いは 炭 素 材 料 を 用 いた 高 容 量 電 極 - 電 解 質 系 の 開 発 高 断 熱 性 構 造 体 の 薄 肉 化 冷 却 系 システム 全 体 としての 低 損 失 性 及 びメンテナンス 性 の 向 上 高 性 能 な 膜 技 術 などを 用 いた 高 効 率 分 離 精 製 技 術 による 蒸 留 法 の 代 替 高 効 率 な 温 室 効 果 ガス(GHG) 分 離 膜 吸 収 液 の 開 発 23
ボトルネック 課 題 一 覧 ( 続 き) 区 分 B11 B12 B13 B14 B15 B16 ボトルネック 課 題 省 エネルギー 型 高 効 率 バイオマス 前 処 理 プロセス( 脱 リグニン 及 びヘミ セルロース 部 分 分 解 )の 確 立 清 浄 粉 末 の 製 造 技 術 開 発 粉 末 製 造 工 程 および 積 層 造 形 工 程 で 酸 化 窒 化 などの 影 響 を 受 けにくい 合 金 開 発 GaNパワーモジュール 技 術 および 高 周 波 帯 域 の 磁 性 材 料 の 開 発 野 外 培 養 に 向 けて 環 境 変 動 にロバストな 微 細 藻 類 の 開 発 微 生 物 との 相 互 作 用 を 利 用 した 植 物 の 生 産 性 向 上 のための 微 生 物 単 離 制 御 技 術 合 成 生 物 学 による 代 謝 経 路 設 計 とエネルギーや 還 元 力 供 給 との 最 適 化 に よる 生 産 性 向 上 24
主 なスケジュール 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 募 集 期 間 7/11~8/22( 正 午 ) 書 類 選 考 8/ 下 ~9/ 上 書 類 選 考 結 果 通 知 9/ 上 ~9/ 中 面 接 選 考 9/ 中 ~9/ 下 採 択 課 題 の 通 知 発 表 10/ 下 ~( 予 定 ) ALCA 研 究 開 発 開 始 11/ 上 ~( 予 定 ) 25
( 参 考 ) 面 接 選 考 の 予 定 面 接 選 考 予 定 日 分 科 会 ( 担 当 ボトルネック 課 題 / 領 域 ) 9 月 10 日 ( 土 ) 小 長 井 分 科 会 (ボトルネック 課 題 :B1~B4) 9 月 17 日 ( 土 ) 9 月 19 日 ( 月 祝 ) 土 肥 分 科 会 (ボトルネック 課 題 :B11) 及 びホワイトバイオ 領 域 大 崎 分 科 会 (ボトルネック 課 題 :B8) 近 藤 分 科 会 (ボトルネック 課 題 :B14~B16) 辰 巳 分 科 会 (ボトルネック 課 題 :B9 B10) 9 月 21 日 ( 水 ) 逢 坂 分 科 会 (ボトルネック 課 題 :B5 B6) 9 月 26 日 ( 月 ) 谷 口 分 科 会 (ボトルネック 課 題 :B7 B13) 9 月 29 日 ( 木 ) 花 田 分 科 会 (ボトルネック 課 題 :B12) ボトルネック 課 題 解 決 型 ( 区 分 B1~B16)については 上 述 の 分 科 会 が 審 査 を 担 当 します また C 低 炭 素 社 会 実 現 に 向 けた 新 発 想 型 については 上 記 の 分 科 会 のうち 適 した 分 科 会 で 審 査 が 行 われます 26
お 問 い 合 わせ 先 お 問 い 合 わせは 下 記 メールアドレスへお 願 い いたします alca@jst.go.jp e-radの 操 作 に 関 するお 問 い 合 わせ: e-radヘルプデスク: 0570-066-877 (9 時 ~18 時 土 日 祝 を 除 く) 27