平 成 21 年 9 月 27 日 社 会 保 険 労 務 士 栗 原 勝 遺 族 の 年 金 について 遺 族 給 付 の 種 類 給 付 の 種 類 死 亡 した 人 の 要 件 遺 族 の 範 囲 遺 族 基 礎 年 金 11 被 保 険 者 の 死 亡 12 被 保 険 者 であった 方 で 日 本 国 内 に 住 所 を 有 する60 歳 以 上 65 歳 未 満 の 人 の 死 亡 3 老 齢 基 礎 年 金 の 受 給 権 者 の 死 亡 4 老 齢 基 礎 年 金 の 受 給 に 必 要 な 加 入 期 間 の 要 件 を 満 たしている 方 の 死 亡 生 計 維 持 関 係 にあった 子 ( 2)のある 妻 または 子 ( 2) 中 高 齢 寡 婦 加 算 額 ( 9)が 加 算 され る 場 合 (S31.4.1 以 前 生 まれの 方 は 65 歳 から 経 過 的 寡 婦 加 算 額 ( 10)となる ) 寡 婦 年 金 ( 7) 死 亡 一 時 金 ( 7) ( 8) 11 被 保 険 者 の 死 亡 12 被 保 険 者 であった 方 が 加 入 中 に 初 診 日 のある 病 気 けが 等 で 初 診 日 から5 年 以 内 に 死 亡 3 障 害 厚 生 年 金 1 2 級 の 受 給 権 者 の 死 亡 4 の 受 給 に 必 要 な 加 入 期 間 の 要 件 を 満 たしている 方 の 死 亡 1 厚 生 年 金 の 被 保 険 者 期 間 が20 年 ( 中 高 齢 の 特 例 15~19 年 を 含 む) 以 上 ある 夫 の 死 亡 2 の 死 亡 した 方 の 要 件 123 に 該 当 する 夫 の 死 亡 1 死 亡 日 の 属 する 月 の 前 月 までに 国 民 年 金 の 第 1 号 任 意 加 入 被 保 険 者 としての 保 険 料 納 付 期 間 と 保 険 料 免 除 期 間 を 合 算 し て25 年 以 上 ある 夫 の 死 亡 2 夫 は 障 害 基 礎 年 金 を 受 ける 権 利 を 持 って いたり 老 齢 基 礎 年 金 を 受 給 していなかっ たこと 1 死 亡 日 の 属 する 月 の 前 月 までに 国 民 年 金 の 第 1 号 任 意 加 入 被 保 険 者 としての 被 保 険 者 としての 保 険 料 納 付 済 月 数 が36 カ 月 以 上 ある 方 の 死 亡 (1/4 免 除 は 3/4 半 額 免 除 は 1/2 3/4 免 除 は 1/4 として 月 数 を 合 算 ) 2 障 害 基 礎 年 金 老 齢 基 礎 年 金 を 受 給 した ことがないこと 3 遺 族 基 礎 年 金 を 受 給 できる 遺 族 がいないこと 1 保 険 料 納 付 要 件 を 満 たしていること( 納 付 状 況 は 死 亡 日 の 前 日 で 確 認 ) 1 生 計 維 持 関 係 にあった 2 3 4 1 配 偶 者 子 3 2 父 母 2 3 孫 3 4 祖 父 母 生 計 維 持 関 係 にあった 妻 ( 5)が40 歳 以 上 65 歳 未 満 の 間 加 算 される( 但 し 遺 族 基 礎 年 金 受 給 中 は 加 算 停 止 ) 生 計 維 持 関 係 にあり 10 年 以 上 婚 姻 関 係 が 継 続 して いた65 歳 未 満 の 妻 ( 6) ( 受 給 できるのは60 歳 以 上 65 歳 未 満 の 間 ) 死 亡 した 人 と 生 計 同 一 であ った( 年 齢 は 問 わない) 1 配 偶 者 2 子 3 父 母 4 孫 5 祖 父 母 6 兄 弟 姉 妹
1 保 険 料 納 付 済 期 間 と 保 険 料 免 除 期 間 とを 合 算 した 期 間 がその 被 保 険 者 期 間 の3 分 の2 以 上 あること 2 死 亡 日 が 平 成 28 年 4 月 1 日 前 の 場 合 は 1の 要 件 を 満 たなくても 死 亡 日 に65 歳 未 満 であり 死 亡 日 の 前 日 において 死 亡 日 の 属 する 月 の 前 々 月 までの1 年 のうち 保 険 料 の 未 納 の 期 間 がないこと 2 子 孫 については 18 歳 に 達 した 日 以 後 の 最 初 の3 月 31 日 までの 間 にあるか 20 歳 未 満 の 障 害 等 級 1 2 級 の 障 害 状 態 にある 未 婚 の 子 孫 をいう 3 夫 父 母 祖 父 母 については 死 亡 した 方 の 死 亡 当 時 55 歳 以 上 の 方 で 支 給 開 始 は60 歳 4 夫 の 死 亡 当 時 子 のない30 歳 未 満 の 妻 に 対 する は 5 年 間 の 有 期 年 金 となる 5 夫 の 死 亡 当 時 40 歳 以 上 の 妻 または 夫 の 死 亡 当 時 40 歳 未 満 であっても 遺 族 基 礎 年 金 が 失 権 した 当 時 において40 歳 以 上 である 妻 に 限 る 6 老 齢 基 礎 年 金 の 繰 上 げ 受 給 をしている 場 合 は 寡 婦 年 金 は 受 給 できない 7 死 亡 一 時 金 と 寡 婦 年 金 の 両 方 の 要 件 を 満 たしている 場 合 は どちらか 一 方 を 選 択 8 遺 族 基 礎 年 金 を 受 けられる 遺 族 がいるときは 原 則 として 死 亡 一 時 金 は 支 給 されない 9 加 算 額 は594,200 円 10 経 過 的 寡 婦 加 算 額 早 見 表 生 年 月 日 経 過 的 寡 婦 加 算 額 生 年 月 日 経 過 的 寡 婦 加 算 額 大 15.4.1 以 前 594,200 円 昭 16.4.2~ 昭 17.4.1 297,200 円 大 15.4.2~ 昭 2.4.1 594,200 円 昭 17.4.2~ 昭 18.4.1 277,400 円 昭 2.4.2~ 昭 3.4.1 563,700 円 昭 18.4.2~ 昭 19.4.1 257,600 円 昭 3.4.2~ 昭 4.4.1 535,500 円 昭 19.4.2~ 昭 20.4.1 237,800 円 昭 4.4.2~ 昭 5.4.1 509,300 円 昭 20.4.2~ 昭 21.4.1 218,000 円 昭 5.4.2~ 昭 6.4.1 484,900 円 昭 21.4.2~ 昭 22.4.1 198,200 円 昭 6.4.2~ 昭 7.4.1 462,200 円 昭 22.4.2~ 昭 23.4.1 178,300 円 昭 7.4.2~ 昭 8.4.1 440,900 円 昭 23.4.2~ 昭 24.4.1 158,500 円 昭 8.4.2~ 昭 9.4.1 420,900 円 昭 24.4.2~ 昭 25.4.1 138,700 円 昭 9.4.2~ 昭 10.4.1 402,200 円 昭 25.4.2~ 昭 26.4.1 118,900 円 昭 10.4.2~ 昭 11.4.1 384,500 円 昭 26.4.2~ 昭 28.4.1 99,100 円 昭 11.4.2~ 昭 12.4.1 367,900 円 昭 27.4.2~ 昭 28.4.1 79,300 円 昭 12.4.2~ 昭 13.4.1 352,200 円 昭 28.4.2~ 昭 29.4.1 59,500 円 昭 13.4.2~ 昭 14.4.1 337,300 円 昭 29.4.2~ 昭 30.4.1 39,700 円 昭 14.4.2~ 昭 15.4.1 323,200 円 昭 30.4.2~ 昭 31.4.1 19,900 円 昭 15.4.2~ 昭 16.4.1 309,900 円 昭 31.4.2 以 後 2
相 談 事 例 1 Q 相 続 放 棄 をしても 未 支 給 年 金 は 受 けられますか? A 死 亡 した 受 給 権 者 等 の 相 続 人 の 要 件 を 必 要 としていません したがって 遺 族 給 付 死 亡 一 時 金 未 支 給 年 金 等 は 受 給 できます 相 談 事 例 2 Q 20 歳 になった 翌 日 に 夫 が 死 亡 した 場 合 遺 族 基 礎 年 金 を 受 けられますか? A 死 亡 日 の 前 々 月 以 前 の 被 保 険 者 期 間 に 未 納 期 間 がないので 遺 族 基 礎 年 金 を 受 給 できます 相 談 事 例 3 Q 姻 族 関 係 を 終 了 した 場 合 でも を 受 けられますか? A 姻 族 関 係 が 終 了 しても は 失 権 しません 法 律 上 の 離 縁 とは 養 子 縁 組 の 解 消 をいい 民 法 第 728 条 2による 姻 族 関 係 の 終 了 の 意 思 表 示 は これに 含 まれません( 昭 和 30 年 4 月 12 日 保 文 発 第 3441 号 厚 生 省 保 険 局 厚 生 年 金 課 長 通 知 ) 相 談 事 例 4 Q 私 は 42 歳 です 夫 婦 共 働 きで 子 供 が2 人 (12 歳 9 歳 )います 今 妻 に 万 一 のこ とがあった 場 合 は 年 金 はどのようになるのでしょうか? A 奥 様 に 万 一 のことがあった 場 合 は 在 職 中 の 死 亡 ということになりますので が 発 生 します また 子 供 がいるので 遺 族 基 礎 年 金 も 発 生 します ただし 遺 族 基 礎 年 金 は 生 計 を 同 じくする 父 ( 相 談 者 )がいる 場 合 支 給 停 止 となります また については あなたは 奥 様 の 死 亡 当 時 55 歳 未 満 ですから 受 給 権 はあ りませんので 2 人 の 子 供 が 受 給 権 者 となります 2 人 の 子 供 が 受 給 する 場 合 年 金 額 は2 分 の1ずつになります 上 のお 子 さんは 18 歳 年 度 末 になった 時 点 で 失 権 しますので その 後 下 のお 子 さんが 全 額 受 給 しますが 18 歳 年 度 末 になると 失 権 します 相 談 事 例 5 Q の 請 求 時 に 年 収 が850 万 円 以 上 であっても おおむね5 年 以 内 に 年 収 が 850 万 円 未 満 になることが 明 らかな 場 合 それが 確 認 できる 書 類 を 添 付 すれば 生 計 維 持 関 係 があると 認 められ の 対 象 とされるとのことです 現 在 850 万 円 以 上 の 収 入 がある 場 合 の 請 求 は 年 収 が850 万 円 未 満 となった 時 点 で 行 うのでしょうか?また 確 認 書 類 として 何 を 用 意 すればよいのでしょう か? 3
A 遺 族 年 金 の 請 求 は 死 亡 した 人 の 死 亡 した 年 の 前 年 において 請 求 者 の 年 収 が850 万 円 を 超 えていても おおむね5 年 以 内 に850 万 円 となることが 明 らかな 場 合 は 受 給 権 が 発 生 した 時 に 裁 定 請 求 を 行 います また おおむね5 年 以 内 に 年 収 が850 万 円 未 満 となることが 明 らかな 場 合 とは 5 年 以 内 に 定 年 退 職 を 迎 えること 等 を 意 味 しており それらが 確 認 できる 書 類 を 添 付 することにな ります 具 体 的 には 就 業 規 則 の 定 年 退 職 の 条 項 をコピーしたもの 等 を 添 付 します なお 自 己 都 合 退 職 や 商 売 の 不 振 による 収 入 の 減 収 等 はこれに 該 当 しません 相 談 事 例 6 Q 私 と 夫 は 婚 姻 届 は 出 しておらず 10 年 間 内 縁 関 係 でした 夫 に 万 一 のことがあった 場 合 には 私 は 遺 族 年 金 が 受 け 取 れるのでしょうか? A 国 民 年 金 法 厚 生 年 金 保 険 法 では 配 偶 者 について 事 実 上 の 婚 姻 関 係 にある 人 も 含 む と 定 めています すなわち 内 縁 関 係 でも 事 実 上 の 婚 姻 関 係 と 同 様 の 関 係 にあれば 配 偶 者 として 遺 族 の 年 金 を 受 給 できる 遺 族 に 該 当 するということになります 内 縁 関 係 とは 婚 姻 の 届 出 をしていないけれども 社 会 通 念 上 夫 婦 としての 共 同 生 活 が 認 められる 事 実 関 係 をいいます 内 縁 関 係 として 認 定 されるためには 次 の 要 件 を 備 えなけ ればなりません 1 当 事 者 間 に 社 会 通 念 上 夫 婦 の 共 同 生 活 と 認 められる 事 実 を 成 立 させようとする 合 意 があること 2 当 事 者 間 に 社 会 通 念 上 夫 婦 の 共 同 生 活 と 認 められる 事 実 関 係 が 存 在 すること 具 体 的 には 住 民 票 上 の 住 所 が 同 一 であることはもちろんですが その 他 に 認 定 されるた めに 重 要 なポイントになるのは 健 康 保 険 の 被 扶 養 者 になっているか 給 与 計 算 上 扶 養 手 当 の 対 象 になっているか 葬 儀 の 喪 主 になっているか 葬 式 費 用 の 負 担 は 誰 がしたのか 二 人 の 氏 名 の 並 列 された 郵 便 物 はあるか 加 給 年 金 額 の 対 象 となっていたかどうか 等 があげられます 4
遺 族 年 金 の 流 れ 例 夫 が 厚 生 年 金 加 入 中 に 死 亡 し 妻 と3 人 の 子 (A B C)が 遺 族 のケース( 平 成 21 年 度 ) 年 金 スタート A が 18 歳 年 度 末 Bが 18 歳 年 度 末 Cが 18 歳 年 度 末 妻 が 65 歳 到 達 遺 族 基 礎 年 金 基 本 額 792,100 円 子 の 加 算 227,900 円 子 の 加 算 227,900 円 基 本 額 792,100 円 子 の 加 算 227,900 円 子 の 加 算 227,900 円 基 本 額 792,100 円 子 の 加 算 227,900 円 中 高 齢 寡 婦 加 算 594,200 円 40 歳 65 歳 すべての 子 が 18 歳 年 度 末 に 達 すると 妻 の 遺 族 基 礎 年 金 の 受 給 権 は 消 滅 経 過 的 寡 婦 加 算 老 齢 基 礎 年 金 子 の 加 算 (3 人 目 以 降 ) 75,900 円 遺 族 基 礎 年 金 遺 族 基 礎 年 金 遺 族 基 礎 年 金 遺 族 基 礎 年 金 1,323,800 円 1,247,900 円 1,020,000 円 0 円 子 のない30 歳 未 満 の 妻 に 対 する は5 年 の 有 期 年 金 例 Aさんは29 歳 です 会 社 員 の 夫 が 亡 くなりました 子 供 はいません この 場 合 Aさん には34 歳 まで が 支 給 されますが その 後 は 失 権 します 夫 死 亡 29 歳 夫 死 亡 後 5 年 間 34 歳 失 権 寡 婦 年 金 死 亡 一 時 金 1 寡 婦 年 金 の 額 ( 年 額 ) 夫 の 死 亡 月 の 前 月 までの 第 1 号 任 意 加 入 被 保 険 者 期 間 に 基 づいて 計 算 した 老 齢 基 礎 年 金 の 額 3 4 納 付 した 付 加 保 険 料 は 寡 婦 年 金 の 額 には 反 映 されない 相 談 事 例 7 Q 老 齢 基 礎 年 金 の 繰 下 げ 希 望 者 の 夫 が 急 死 した 場 合 寡 婦 年 金 を 受 けられますか? A 繰 下 げ 待 機 者 は 国 年 法 上 老 齢 基 礎 年 金 受 給 権 者 となります この 場 合 65 歳 の 翌 月 から 死 亡 月 までの 支 払 未 済 額 が 未 支 給 年 金 として 生 計 を 同 じくす る 遺 族 に 支 給 されます したがって 寡 婦 年 金 は 受 けられません 5
2 死 亡 一 時 金 の 額 第 1 号 任 意 加 入 被 保 険 者 としての 保 険 料 納 付 済 月 数 金 額 36 月 以 上 180 月 未 満 120,000 円 180 月 以 上 240 月 未 満 145,000 円 240 月 以 上 300 月 未 満 170,000 円 300 月 以 上 360 月 未 満 220,000 円 360 月 以 上 420 月 未 満 270,000 円 420 月 以 上 320,000 円 付 加 保 険 料 を 納 付 した 月 数 が36 月 以 上 あれば 上 記 の 額 に8,500 円 を 加 算 相 談 事 例 8 Q 死 亡 後 2 年 を 経 過 した 場 合 でも 死 亡 一 時 金 を 受 給 できますか? A 国 年 法 の 規 定 では 年 金 給 付 の 請 求 権 ( 時 効 消 滅 は5 年 ) 以 外 の 時 効 は2 年 です したが って 死 亡 一 時 金 の 請 求 権 の 消 滅 時 効 が 完 成 しているので 受 給 できないこととなります ねんきん 定 期 便 老 齢 年 金 の 見 込 額 でわかる の 額 1 長 期 の 支 給 要 件 : 受 給 資 格 期 間 を 満 たしている 場 合 または の 受 給 権 者 ( 期 間 比 例 年 金 ) である 場 合 は ( 報 酬 比 例 部 分 )の3/4 ( 見 込 額 ) 年 金 を 受 けられる 年 齢 年 国 民 年 金 金 の 種 厚 生 年 金 保 険 類 と 年 金 額 年 金 額 ( 見 込 額 ) 60 歳 63 歳 65 歳 特 別 支 給 の ( 報 酬 比 例 部 分 ) 1,320,000 円 特 別 支 給 の ( 報 酬 比 例 部 分 ) 1,320,000 円 ( 定 額 部 分 ) 792,413 円 老 齢 基 礎 年 金 792,100 円 ( 報 酬 比 例 部 分 ) 1,320,000 円 ( 経 過 的 加 算 部 分 ) 313 円 1,320,000 円 1,320,000 円 2,112,400 円 この 金 額 の3/4が さらに 要 件 を 満 たしていれば 中 高 齢 寡 婦 加 算 額 または 経 過 的 寡 婦 加 算 額 を 加 算 2 短 期 の 支 給 要 件 : 在 職 中 の 死 亡 の 場 合 300 月 未 満 の 加 入 月 数 の 場 合 は 300 月 加 入 して ( 期 間 みなし 年 金 ) いたものとして 年 金 額 を 保 障 死 亡 した 時 点 までの 厚 生 年 金 に 加 入 した 月 数 で 計 算 した 老 齢 厚 生 年 金 の 額 厚 生 年 金 に 300 月 加 入 した 月 数 6 3 4
3 両 方 の 要 件 に 該 当 する 場 合 : 受 給 権 者 が 有 利 になる 方 で 支 給 相 談 事 例 9 Q 私 (Aさん)の 夫 は58 歳 で 亡 くなりました 若 い 頃 厚 生 年 金 の 加 入 期 間 があったの で を 受 け 取 っていますが 年 金 額 は 約 3 万 5,300 円 と 低 額 です 友 人 (B さん)は ご 主 人 の 加 入 期 間 が 私 の 主 人 と 同 じ2 年 間 だったのに 約 102 万 円 も 受 け 取 っ ています なぜこんなに 金 額 が 違 うのでしょうか? 私 (Aさん)の 夫 のデータ 生 年 月 日 厚 生 年 金 国 民 年 金 昭 和 19 年 5 月 2 日 生 まれ 昭 和 38 年 4 月 ~ 昭 和 40 年 3 月 平 均 標 準 報 酬 月 額 25 万 円 昭 和 40 年 4 月 ~ 平 成 14 年 9 月 Bさんの 夫 のデータ 生 年 月 日 国 民 年 金 厚 生 年 金 昭 和 19 年 9 月 12 日 生 まれ 昭 和 39 年 9 月 ~ 平 成 12 年 9 月 平 成 12 年 10 月 ~ 平 成 14 年 9 月 ( 在 職 中 の 死 亡 ) 平 均 標 準 報 酬 月 額 25 万 円 A の 計 算 方 法 には 期 間 比 例 年 金 ( 長 期 要 件 ) と 期 間 みなし 年 金 ( 短 期 要 件 ) があり 死 亡 者 の 死 亡 時 の 状 況 によっていずれかの 方 法 で 裁 定 されることになってい ます あなたのご 主 人 は の 受 給 資 格 期 間 を 満 たした 人 の 死 亡 であったため 厚 生 年 金 の 実 際 の 加 入 期 間 である24カ 月 をもとに 計 算 が 行 われる 期 間 比 例 年 金 で 計 算 されます Aさんの 年 金 額 25 万 円 7.72/100 24 月 1.031 0.985 3/4=35,280 円 35,300 円 一 方 B さんのご 主 人 は 在 職 中 の 死 亡 であったために 厚 生 年 金 の 加 入 期 間 が30 0 月 未 満 の 場 合 に300 月 とみなす 期 間 みなし 年 金 で 計 算 されたため このような 年 金 額 が 生 じました B さんの 年 金 額 25 万 円 7.5/1000 300 月 1.031 0.985 3/4=428,429 円 428,400 円 中 高 齢 寡 婦 加 算 額 (65 歳 に 達 するまでの 間 ) 594,200 円 合 計 1,022,600 円 また 在 職 中 の 死 亡 の 場 合 は 妻 が65 歳 に 達 するまでの 間 は 中 高 齢 の 寡 婦 加 算 額 が 加 算 され 65 歳 以 後 は 経 過 的 寡 婦 加 算 額 として 加 算 が 継 続 しますので さらに 年 金 額 に 開 き が 生 じてきます このように 厚 生 年 金 の 加 入 期 間 は 同 様 に2 年 ということであっても 死 亡 当 時 夫 が 在 職 中 (= 厚 生 年 金 の 被 保 険 者 )であった 場 合 300 月 の 最 低 保 障 や 中 高 齢 寡 婦 加 算 等 によって の 受 給 額 は 違 ってきます 7
併 給 調 整 支 給 事 由 の 異 なる2つ 以 上 の 年 金 を 同 時 に 受 給 できるようになったときは 年 金 受 給 選 択 申 出 書 を 提 出 し いずれか1つを 選 択 して 受 給 する 支 給 事 由 の 同 じものは 両 方 受 け 取 ること( 併 給 )ができる (1) 繰 上 げ 受 給 の 老 齢 基 礎 年 金 と 1 60 歳 ~65 歳 未 満 2 65 歳 以 後 繰 上 げ 受 給 の 老 齢 基 礎 年 金 選 択 繰 上 げ 受 給 の 老 齢 基 礎 年 金 併 給 (2) 老 齢 基 礎 年 金 または 障 害 基 礎 年 金 と と 1 65 歳 未 満 下 記 のうちいずれか 有 利 なものをひとつ 選 択 障 害 基 礎 年 金 特 別 支 給 の 2 65 歳 以 後 まず を 受 給 し は を 上 回 る 部 分 のみを 受 給 老 齢 基 礎 年 金 と 障 害 基 礎 年 金 はいずれか 有 利 なものを 選 択 A : は 支 給 停 止 老 齢 基 礎 年 金 または 障 害 基 礎 金 B < 支 給 額 老 齢 基 礎 年 金 または 障 害 基 礎 金 8
C < 2/3+ 1/2 支 給 額 2/3 1/2 老 齢 基 礎 年 金 または 障 害 基 礎 金 注 1 老 齢 基 礎 年 金 を 選 択 した 場 合 は 経 過 的 寡 婦 加 算 額 は 加 算 されるが 障 害 基 礎 年 金 を 選 択 した 場 合 は 支 給 停 止 注 2 平 成 19 年 4 月 1 日 前 に が 発 生 し かつ 65 歳 に 達 していた 人 はA B Cの3つの 組 合 せのうちいずれか 有 利 なものを 選 択 注 3 なお Cは 配 偶 者 の 死 亡 に 基 づく 受 給 に 限 られる 相 談 事 例 10 Q 次 の 場 合 65 歳 以 降 の は どのようになりますか? (a) 夫 の が120 万 円 妻 の が40 万 円 の 場 合 (b) 夫 の が80 万 円 妻 の が50 万 円 の 場 合 A(a) 夫 の が120 万 円 妻 の が40 万 円 の 場 合 ア. 平 成 19 年 3 月 までは 夫 の 120 万 円 3/4=90 万 円 が 有 利 な ためこちらを 選 択 妻 自 身 の 40 万 円 は 受 け 取 りません イ. 平 成 19 年 4 月 からは 90 万 円 の 範 囲 内 で 妻 の の 全 額 40 万 円 と の 残 りの50 万 円 を 受 け 取 ります (b) 夫 の が80 万 円 妻 の が50 万 円 の 場 合 ア. 平 成 19 年 3 月 までは 夫 の の3 分 の2 80 万 円 3/4 2/3 =40 万 円 妻 の の2 分 の1 50 万 円 1/2=25 万 円 合 計 6 5 万 円 が 最 も 有 利 なため こちらを 受 け 取 ります イ. 平 成 19 年 4 月 からは アの 合 計 65 万 円 のうち 妻 の の 全 額 50 万 円 と の 残 りの15 万 円 を 受 け 取 ります ( 注 ) 妻 に 支 給 する の3 分 の2は 経 過 的 寡 婦 加 算 が 加 算 されているときは その 加 算 額 も 含 めて3 分 の2となります 9
失 権 事 由 (1) 全 受 給 権 者 の 失 権 事 由 1 死 亡 したとき 2 婚 姻 したとき 3 直 系 血 族 および 直 系 姻 族 以 外 の 方 の 養 子 となったとき 4 離 縁 によって 死 亡 した 方 との 親 族 関 係 がなくなったとき (2) 妻 の 失 権 事 由 夫 が 亡 くなったときに30 歳 未 満 で 子 のない 妻 が を 受 ける 権 利 を 得 てから5 年 を 経 過 したとき( 夫 が 亡 くなったときに 胎 児 であった 子 が 生 まれ 遺 族 基 礎 年 金 を 受 けら れるようになった 場 合 を 除 く) (3) 子 孫 だけの 失 権 事 由 1 18 歳 到 達 年 度 末 を 過 ぎたとき( 障 害 等 級 の1 級 または2 級 の 状 態 にあるときを 除 く) 2 障 害 の 状 態 に 該 当 しなくなったとき(18 歳 到 達 年 度 末 までの 間 にあるときを 除 く) 3 20 歳 に 達 したとき (4) 父 母 孫 祖 父 母 だけの 失 権 事 由 死 亡 した 方 の 死 亡 当 時 胎 児 であった 子 が 生 まれたとき 10