Microsoft Word - 避難マニュアル4.13.doc



Similar documents
に 受 信 機 などのスイッチ 類 についても 確 実 に 元 の 状 態 に 復 旧 すること キ 訓 練 の 終 了 後 は 安 全 管 理 面 から 気 付 いた 点 を 記 録 し その 後 の 訓 練 に 反 映 さ せること 3 対 応 事 項 訓 練 において 職 員 等 がとるべき

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震


(4) 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 との 連 携 1 市 は 国 の 現 地 対 策 本 部 長 が 運 営 する 武 力 攻 撃 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 職 員 を 派 遣 するなど 同 協 議 会 と 必 要 な 連 携 を 図 る

Microsoft Word - h doc

東京事務所BCP【実施要領】溶け込み版

送 信 局 を 電 気 通 信 事 業 者 に 貸 し 付 けるとともに 電 気 通 信 事 業 者 とあらかじめ 契 約 等 を 締 結 する 必 要 があること なお 既 に 電 気 通 信 事 業 者 において 送 信 局 を 整 備 している 地 域 においては 当 該 設 備 の 整 備

岡山県警察用航空機の運用等に関する訓令

<4D F736F F D20365F335F8FF08C8F90DD92E FC92F994C5382D32816A>

<4D F736F F D203193FA8AD45F95CA8E86325F89898F4B315F94F093EF8AA98D AD97DF914F82CC8FEE95F182CC8EFB8F C28E8B89BB2E646F63>

<4D F736F F D C689D789B582B581698AAE90AC92CA926D816A2E646F63>

<8BB388F58F5A91EE82A082E895FB8AEE967B95FB906A>

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

honbu-38H06_kunrei31

独立行政法人国立病院機構呉医療センター医療機器安全管理規程

<8C9A90DD94AD90B696D88DDE939982CC8DC48E918CB989BB82C98AD682B782E98E9696B18EE688B CC FC90B3816A2E786477>

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

近畿中部防衛局広報誌

<4D F736F F D208C6F D F815B90A BC914F82CC91CE899E8FF38BB582C982C282A282C42E646F63>

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

●電力自由化推進法案

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

<947A957A8E9197BF C E786C73>

(7) 水 道 事 業 又 は 公 共 下 水 道 の 用 に 供 するポンプ 施 設 (8) 第 一 種 電 気 通 信 事 業 の 用 に 供 する 電 気 通 信 交 換 施 設 (9) 都 市 高 速 鉄 道 の 用 に 供 する 停 車 場 開 閉 所 及 び 変 電 所 (10) 発 電

長 崎 県 大 村 市 認 知 症 高 齢 者 グループホーム 火 災 の 概 要 1 発 生 日 時 等 発 生 時 刻 : 平 成 18 年 1 月 8 日 2 時 19 分 頃 ( 推 定 ) 覚 知 時 刻 : 平 成 18 年 1 月 8 日 2 時 32 分 2 発 生 場 所 住 所

学校安全の推進に関する計画の取組事例

総合評価点算定基準(簡易型建築・電気・管工事)

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

Taro-データ公安委員会相互協力事

住宅改修の手引き(初版)

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

<4D F736F F D ED089EF959F8E838E7B90DD8B7982D C982A882AF82E996E98AD482CC966889CE8AC7979D91CC90A78E7793B1837D836A B82CC895E977082C982C282A282C42E646F63>

(3) 調 査 の 進 め 方 2 月 28 日 2 月 28 日 ~6 月 30 日 平 成 25 年 9 月 サウンディング 型 市 場 調 査 について 公 表 松 戸 市 から 基 本 的 な 土 地 情 報 サウンディングの 実 施 活 用 意 向 アイデアのある 民 間 事 業 者 と

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可


< F2D8AC493C CC81698EF3928D8ED2816A2E6A7464>

< F2D CA795F18CB48D E B835E816A20>

住み慣れたこの町で最期まで 安心して暮らすために

<4D F736F F D208DE3905F8D8291AC8B5A8CA48A948EAE89EF8ED0208BC696B18BA492CA8E64976C8F BD90AC E378C8E89FC92F994C5816A>

スライド 1

川崎市木造住宅耐震診断助成金交付要綱

6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

PowerPoint プレゼンテーション

第 節 ○○計画

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

1 リーダーシップと 意 思 決 定 1-1 事 業 所 が 目 指 していることの 実 現 に 向 けて 一 丸 となっている 評 価 項 目 事 業 所 が 目 指 していること( 理 念 基 本 方 針 )を 明 確 化 周 知 している 1. 事 業 所 が 目 指 していること

平成17年度高知県県産材利用推進事業費補助金交付要綱

主要生活道路について

4 調 査 の 対 話 内 容 (1) 調 査 対 象 財 産 の 土 地 建 物 等 を 活 用 して 展 開 できる 事 業 のアイディアをお 聞 かせく ださい 事 業 アイディアには, 次 の 可 能 性 も 含 めて 提 案 をお 願 いします ア 地 域 の 活 性 化 と 様 々な 世

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

平成19年9月改定

有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

<4D F736F F D DA188E48F4390B3816A89FC92E85F956990EC8BE691CF906B8C7689E65F8A C581798AAE90AC94C5817A2E646F63>

目 次 第 1 章 総 則 第 1 節 計 画 の 目 的... 1 第 1 計 画 の 目 的 1 第 2 計 画 の 策 定 1 第 3 計 画 の 構 成 2 第 4 用 語 の 意 義 2 第 2 節 計 画 の 前 提 条 件... 3 第 1 自 然 条 件 3 第 2 社 会 条 件

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - 不正アクセス行為の禁止等に関する法律等に基づく公安

4 参 加 資 格 要 件 本 提 案 への 参 加 予 定 者 は 以 下 の 条 件 を 全 て 満 たすこと 1 地 方 自 治 法 施 行 令 ( 昭 和 22 年 政 令 第 16 号 ) 第 167 条 の4 第 1 項 各 号 の 規 定 に 該 当 しない 者 であること 2 会 社

消 費 ~ 軽 減 率 消 費 の 軽 減 率 制 度 が 消 費 率 10% 時 に 導 入 することとされています 平 成 26 年 4 月 1 日 平 成 27 年 10 月 1 日 ( 予 定 ) 消 費 率 5% 消 費 率 8% 消 費 率 10% 軽 減 率 の 導 入 平 成 26

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

能勢町市街化調整区域における地区計画のガイドライン

●幼児教育振興法案

資 料 -6 平 成 20 年 度 第 2 回 北 陸 地 方 整 備 局 事 業 評 価 監 視 委 員 会 特 定 構 造 物 改 築 事 業 事 後 評 価 説 明 資 料 平 成 20 年 11 月 北 陸 地 方 整 備 局 -0-

する ( 評 定 の 時 期 ) 第 条 成 績 評 定 の 時 期 は 第 3 次 評 定 者 にあっては 完 成 検 査 及 び 部 分 引 渡 しに 伴 う 検 査 の 時 とし 第 次 評 定 者 及 び 第 次 評 定 者 にあっては 工 事 の 完 成 の 時 とする ( 成 績 評 定

佐渡市都市計画区域の見直し

(現行版)工事成績書と評定表をあわせた_docx

m07 北見工業大学 様式①

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

< F2D D D837C815B B8EC08E7B97768D80>

<4D F736F F F696E74202D2082C882E982D982C DD8ED88EE688F882CC82B582AD82DD C668DDA9770>

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

< F2D A C5817A C495B6817A>

(Microsoft Word - \220\340\226\276\217\221.doc)

〔自 衛 隊〕

< F2D926E88E6895E977089DB81608E528CFB8CA78C788E4082CC8D71>

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)


Microsoft Word - 01 消防用設備等早見表15.docx

第 節 ○○計画

Microsoft Word - nagekomi栃木県特定医療費(指定難病)支給認定申請手続きのご案内 - コピー

中 間 利 払 日 とし 預 入 日 または 前 回 の 中 間 利 払 日 からその 中 間 利 払 日 の 前 日 までの 日 数 および 通 帳 または 証 書 記 載 の 中 間 利 払 利 率 によって 計 算 した 中 間 利 払 額 ( 以 下 中 間 払 利 息 といいます )を 利

㈱スーパーレックスBCP基準【チェックリスト公開版】 pdf

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

(Microsoft Word - \221\346\202P\202U\201@\214i\212\317.doc)

工 事 名 渟 城 西 小 学 校 体 育 館 非 構 造 部 材 耐 震 改 修 工 事 ( 建 築 主 体 工 事 ) 入 札 スケジュール 手 続 等 期 間 期 日 期 限 等 手 続 きの 方 法 等 1 設 計 図 書 等 の 閲 覧 貸 出 平 成 28 年 2 月 23 日 ( 火

入札公告 機動装備センター

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

工 事 名 能 代 南 中 学 校 体 育 館 非 構 造 部 材 耐 震 改 修 工 事 ( 建 築 主 体 工 事 ) 入 札 スケジュール 手 続 等 期 間 期 日 期 限 等 手 続 きの 方 法 等 1 設 計 図 書 等 の 閲 覧 貸 出 平 成 28 年 5 月 24 日 ( 火

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

第 2-2 表 耐 火 構 造 等 に 必 要 な 性 能 に 関 する 技 術 的 基 準 構 造 の 種 類 部 分 火 災 の 種 類 時 間 要 件 1 時 間 を 基 本 とし 建 耐 力 壁 柱 床 はり 屋 根 階 段 耐 火 構 造 ( 令 第 107 条 ) 壁 床 外 壁 屋 根

スライド 1

(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

「節電に対する生活者の行動・意識

基発第 号

Transcription:

通 報 消 火 避 難 訓 練 実 施 マニュアル 総 合 訓 練 フローチャート 訓 練 開 始! ( )はタイトルNo. 現 場 の 確 認 ( 2-1) 自 動 火 災 報 知 設 備 の 受 信 盤 で 発 報 区 域 を 確 認! 消 火 器, 携 行 ライト, 送 話 器 等 を 持 って 現 場 へ 急 行! 現 場 状 況 を 伝 達! 火 災 発 見!( 2-2) 火 事 だー! 火 事 だー! 通 報 ( 3) 落 ち 着 いて119 番 通 報 を! 初 期 消 火 ( 4) 消 火 器 を 出 火 箇 所 に 集 結! 屋 内 消 火 栓 も 活 用 避 難 誘 導 ( 5) 明 確 に 指 示 を! 出 火 箇 所 を 避 けて 誘 導 現 場 情 報 伝 達 ( 3) へ 区 画 の 形 成 人 員 確 認 ( 6) 搬 送 ( 5-3) 建 物 内 の 人 に 急 残 留 者 がいない 事 自 力 で 避 難 できない 自 衛 消 防 隊 に 行 を 確 認 し, 防 火 戸 人 を 避 難 場 所 まで 搬 送 責 任 者 等 に! 等 を 閉 鎖! 消 防 隊 に 情 報 提 供 ( 7) 逃 げ 遅 れは? 出 火 箇 所 は? 避 難 場 所 に 集 合 待 機 負 傷 者 はいないか? 誘 導 は 間 に 合 っているか? 避 難 人 員 の 確 認 全 員 避 難 したか? 消 防 隊 到 着! 訓 練 終 了 お 疲 れ 様 でした! 1 訓 練 実 施 検 証 次 回 訓 練 への 更 新

はじめに 消 防 法 の 規 定 では, 一 定 以 上 の 収 容 人 員 を 擁 する 防 火 対 象 物 の 管 理 権 原 者 は, 防 火 管 理 者 を 定 め, 消 防 計 画 を 作 成 し, 防 火 管 理 上 必 要 な 業 務 の 実 施 を 定 めています その 中 でも, 消 防 計 画 に 基 づく 訓 練 の 実 施 は 最 も 重 要 な 事 項 です 特 に, 劇 場, 百 貨 店 等 不 特 定 多 数 の 人 が 出 入 りする 防 火 対 象 物 には, 年 2 回 以 上 の 消 火 避 難 訓 練 の 実 施 が 義 務 づけられ 火 災 による 被 害 を 最 小 限 とするに は 消 防 隊 が 到 着 するまでの 時 間 で, 自 衛 消 防 隊 活 動 を 如 何 に 迅 速 的 確 に 実 践 するかにかかっています 効 果 的 で 臨 場 感 がある 訓 練 の 実 施 には, 綿 密 に 事 前 計 画 を 立 て, 訓 練 内 容 を 十 分 に 検 討 の 必 要 があり 防 火 管 理 者 を 中 心 に, 自 衛 消 防 隊 員 の 皆 さんと 打 ち 合 わせを 行 い, 準 備 を 整 えましょう 当 マニュアルでは, 総 合 訓 練 の 実 施 方 法 について 解 説 しています 火 災 時 はパニック 状 態 となり マニュアルどおりにはならない 事 を 想 定 し 関 係 者 全 員 が 無 事 避 難 できるよう 体 で 覚 えるように 訓 練 をしておきましょう 訓 練 計 画 の 策 定 訓 練 の 実 施 実 施 結 果 の 検 証 というサイクルを 繰 り 返 し 行 うことで, 火 災 に 対 する 危 機 管 理 も 十 分 になされ, 又 有 事 の 際 は 全 ての 消 防 設 備 の 操 作 活 用 が 出 来 るようにすることも 火 災 時 の 迅 速 な 行 動 に つながるものと 確 信 します 事 前 準 備 1 訓 練 計 画 の 作 成 まず, 事 前 の 計 画 を 立 てます 防 火 管 理 者 が 一 人 で 作 成 するのではなく,できるだけ 参 加 する 職 員 を 交 え て 話 し 合 いながら 計 画 を 立 てて 下 さい 訓 練 の 実 施 方 法 について 沢 山 の 人 と 話 し 合 うことで, 事 業 所 全 体 の 防 災 意 識 向 上 にもつながるでしょう 計 画 することは 概 ね 以 下 のとおりです 訓 練 日 の 決 定 出 火 箇 所 の 設 定 どこから 出 火 したのかを 設 定 します 訓 練 時 には, 出 火 箇 所 に 旗 などの 目 印 を 表 示 しましょう 火 災 発 生 時 の 様 々な 対 応 を 修 得 するため, 出 火 箇 所 は 訓 練 の 都 度 変 更 するとよいでしょう 出 火 時 間 の 設 定 火 災 が 発 生 した 時 間 を 設 定 します 就 寝 中, 食 事 中, 火 災 は いつ 発 生 するかわかりません 発 生 時 間 により 対 応 できる 人 数 も 変 わってきます 役 割 分 担 の 決 定 火 災 時 はパニック 状 態 となり 又 消 防 計 画 で 定 めた 担 当 者 が 不 在 の 場 合 もあり マニュアルどおりにはならない 事 の 想 定 も 大 切 です 消 防 計 画 に 定 められている 自 衛 消 防 隊 の 編 成 に 基 づき, 通 報 班, 初 期 消 火 班, 避 難 誘 導 班 を 決 定 しま す また, 人 員 に 余 裕 があれば, 訓 練 の 検 証 者 を 随 所 に 配 置 し 進 行 状 況 を 監 視 しておくことにより, 訓 練 終 了 後 効 果 的 な 検 証 を 行 うことができます それから, 訓 練 の 指 揮 者 ( 行 動 の 指 示 を 出 す 人 )を 決 めておく ことです 指 揮 者 は 防 火 管 理 者 の 方 が 適 当 でしょう 的 確 な 指 示 を 出 し, 訓 練 をスムーズに 進 めていくた めにも, 指 揮 者 は 訓 練 全 体 の 流 れを 把 握 しておく 必 要 があります 避 難 場 所 搬 送 方 法 の 決 定 最 終 的 にどこに 全 員 を 避 難 させるかを 決 めておきます また, 自 力 で 避 難 ができない 人 たちがいる 場 合 は, 避 難 場 所 までの 搬 送 方 法 について, 訓 練 の 想 定 や 訓 練 に 参 加 できる 人 数 に 合 わせ, 最 良 の 方 法 を 決 定 します 2

必 要 な 資 機 材 の 準 備 訓 練 に 必 要 な 資 機 材 は, 改 めて 用 意 するものは 特 にありませんが, 概 ね 次 のようなものが 考 えられます 通 報 訓 練 のための 電 話 内 線 電 話 や 実 機 を 使 用 しても 構 いません 拡 声 器, 警 笛 等 大 人 数 を 誘 導 する 際 に 効 果 的 で, 指 示 を 明 確 に 伝 えることができます 出 火 箇 所 を 表 示 するもの 旗,タオル 等 目 印 になるものなら 何 でも 構 いません 消 火 器 具, 消 火 設 備 建 物 に 備 え 付 けの 消 火 器, 屋 内 消 火 栓 等 を 活 用 します ストップウォッチ 出 火 から 避 難 完 了 までに 要 した 時 間 を 計 ります 2 訓 練 日 の 告 知 訓 練 実 施 日 を 各 従 業 員 や 入 所 者 等 に 事 前 に 知 らせておきます 訓 練 を 重 ねることにより 全 員 が 機 敏 に 動 けるよう になれば, 事 前 のお 知 らせをしないで 実 施 するのも 効 果 があります また, 訓 練 時 に 非 常 ベルを 鳴 らす 場 合 など, 近 隣 の 人 が 本 当 の 火 災 と 間 違 えないような 配 慮 も 必 要 でしょう 3 消 防 機 関 への 事 前 通 知 劇 場, 百 貨 店, 病 院 等 のいわゆる 特 定 用 途 防 火 対 象 物 の 関 係 者 が 訓 練 を 実 施 の 場 合 は, 消 防 法 により 防 火 管 理 者 は 消 火 訓 練 及 び 避 難 訓 練 を 実 施 する 場 合 に は あらかじめ その 旨 を 消 防 機 関 に 通 報 しなければいけません 訓 練 の 実 施 全 ての 準 備 が 整 ったら 実 際 の 訓 練 を 行 うことになりますが, 訓 練 全 体 の 流 れとしては 下 図 のようになります ただ し, 実 際 の 火 災 では 通 報 消 火 避 難 誘 導 を 順 序 よく 行 わなければならないということではなく, 火 災 の 状 況 によって は 同 時 に 実 施 するものであると 考 えて 下 さい 訓 練 の 流 れ 火 災 の 覚 知 現 場 確 認 通 報 情 報 伝 達 初 期 消 火 避 難 誘 導 実 際 の 火 災 では 同 時 に 実 施 しなければならないことがあります 消 防 隊 への 情 報 提 供 訓 練 実 施 結 果 の 検 証 さて,いよいよ 訓 練 を 始 めます 従 業 員 の 皆 さんは 通 常 の 勤 務 状 態 を 維 持 して 下 さい 検 証 を 行 う 人 がいれば 指 定 された 場 所 に 待 機 して 下 さい 準 備 はよろしいですか?それでは 以 下 に 具 体 的 な 実 施 方 法 について 順 を 追 って 説 明 していきます 3

1 出 火 点 の 設 定 と 火 災 の 覚 知 出 火 箇 所 を 設 定 し, 目 印 を 表 示 します 火 災 の 覚 知 方 法 としては, 自 動 火 災 報 知 設 備 によるベル 鳴 動 やスプリンクラー 設 備 の 起 動 など 機 械 により 覚 知 する 場 合 と, 人 が 発 見 することにより 覚 知 する 場 合 の2つが 考 えられます 覚 知 した 方 法 により 訓 練 の 流 れが 変 わってき ますので, 訓 練 の 都 度 実 施 方 法 を 変 えてみると 良 いでしょう 2-1 現 場 確 認 の 要 領 ( 自 動 火 災 報 知 設 備 等 による 覚 知 ) 1 発 信 機 を 押 すなどの 方 法 で 実 際 に 自 動 火 災 報 知 設 備 の 感 知 器 を 作 動 させ, 非 常 ベルを 鳴 らします 設 備 の 使 用 方 法 がよくわからない 場 合 は, 消 防 設 備 業 者 への 立 ち 会 いを 求 めてもよいでしょう ベルを 鳴 らさない 場 合 は, 指 揮 者 による 訓 練 開 始 の 合 図 で, 感 知 器 が 作 動 したものとして 行 動 します 自 動 火 災 報 知 設 備 の 受 信 盤 と 警 戒 区 域 図 により 火 災 が 発 生 した 場 所 を 確 認 します 2 自 動 火 災 報 知 設 備 の 受 信 盤 により, 発 報 した 警 戒 区 域 を 確 認 後, 現 場 に 急 行 し 火 災 かどうかを 確 認 します 確 認 の 際 は, 初 期 消 火 への 対 応 も 考 え, 念 のため 身 近 にある 消 火 器 を1 本 持 参 して 下 さい 3 自 動 火 災 報 知 設 備 の 受 信 盤 が 設 置 してある 場 所 に, 対 応 できる 人 員 が 数 人 いる 場 合 は, 連 絡 のための 要 員 一 人 を 残 し 現 場 に 急 行 します 現 場 に 急 行 する 人 は 受 信 機 で 火 災 を 覚 知 した 人 以 外 でも 構 いません 4 現 場 に 到 着 し 火 災 を 発 見 した 場 合 は, 火 事 だー!! と 大 きな 声 で2 回 叫 びます 5 火 災 であることを 確 認 したら, 職 員 詰 所 や 宿 直 室 等 へ 状 況 を 連 絡 し, 連 絡 を 受 けた 職 員 が 消 防 機 関 に119 番 通 報 します 確 認 後 は, 直 ちに 初 期 消 火 活 動 を 行 います 数 人 で 確 認 に 行 けば 連 絡 すると 同 時 に 初 期 消 火 活 動 に 移 れます また,P 型 1 級 の 発 信 機 などは, 通 話 ジャックに 携 帯 用 送 受 話 器 を 差 し 込 むことで 受 信 機 と 通 話 することができ, 防 災 センター 等 へ 火 災 発 生 の 連 絡 を 入 れることができます Ì 補 足 事 項 自 動 火 災 報 知 設 備 の 受 信 盤 に 複 数 の 警 戒 区 域 が 火 災 表 示 した 場 合 や 連 続 して 複 数 の 感 知 器 が 作 動 した 場 合 又 は 自 動 火 災 報 知 設 備 とスプリンクラー 設 備 が 前 後 して 作 動 した 場 合 などは, 原 則 として 火 災 と 断 定 して 所 定 の 活 動 を 開 始 します 2-2 現 場 確 認 の 要 領 ( 人 が 発 見 した 場 合 ) 1 火 事 だー!! と 大 きな 声 で2 回 叫 びます 2 職 員 詰 所 や 宿 直 室 等 へ 状 況 を 連 絡 し, 連 絡 を 受 けた 職 員 が 消 防 機 関 に119 番 通 報 します また, 近 くの 非 常 警 報 設 備 の 発 信 機 を 押 して 非 常 ベルを 鳴 らすなどの 方 法 で, 火 災 であることを 建 物 の 中 にいる 人 に 知 らせます その 後, 近 くにある 消 火 器 等 を 活 用 し 初 期 消 火 活 動 に 移 ります 現 場 に 複 数 の 人 がいる 場 合 は, 初 期 消 火 避 難 誘 導 等 を 状 況 に 応 じて 実 施 します 4

3 通 報 情 報 伝 達 ( 通 報 非 常 放 送 の 例 ) 1 現 場 確 認 者 等 から 火 災 発 生 の 知 らせを 受 けた 場 合 は, 直 ちに 消 防 機 関 への 通 報 を 行 います 訓 練 時 には, 消 防 計 画 上, 通 報 を 担 当 することとされている 人 が 模 擬 通 報 を 行 います 訓 練 用 あるいは 内 線 電 話 等 を 利 用 し, 通 報 者 と 消 防 機 関 の 役 を 分 担 して 実 施 してもよいでしょう 119 番 通 報 の 例 通 報 者 :119 番 を 発 信 する 消 防 : はい,119 番 消 防 です 火 事 ですか? 救 急 ですか? 通 報 者 : 火 事 です 消 防 : 場 所 はどこですか? 通 報 者 : 市 町 丁 目 番 号 です 消 防 : その 建 物 は 何 階 建 てですか? 燃 えているところは 何 階 ですか? 通 報 者 : 階 建 ての 階 が 燃 えています 消 防 : 逃 げ 遅 れた 人 はいませんか? 通 報 者 : 名 が 逃 げ 遅 れています 消 防 : 何 が 燃 えているかわかりますか? 通 報 者 : が 燃 えています 消 防 : 近 くに 目 標 になる 建 物 はありますか? 通 報 者 : があります ( の 北 側 です ) 消 防 : あなたのお 名 前 と 連 絡 先 を 教 えて 下 さい 通 報 者 : です 電 話 は - です 消 防 : わかりました すぐ 行 きます この 内 容 はゆっくり 話 して 約 80 秒 ですが 火 災 時 はパニックとなり 落 ち 着 いて 説 明 出 来 ず 時 間 が かかると 思 われます 又 消 防 計 画 書 に 定 めた 担 当 者 ではなく 第 1 発 見 者 が 担 当 になります 誰 もが 説 明 できるよう 例 えば 朝 礼 の 際 定 期 的 に 全 員 が 口 に 出 して 練 習 する 事 をお 奨 めします 電 話 の 近 くに 紙 に 書 いて 貼 るのも 良 いし 携 帯 電 話 を 使 用 する 事 も 想 定 して 下 さい 2 119 番 への 通 報 が 終 了 したら, 次 は 建 物 の 中 にいる 人 に 火 災 が 発 生 したことを 知 らせます 非 常 放 送 設 備 がある 場 合 は 活 用 しましょう 特 に 大 規 模 な 建 物 では, 火 災 の 状 況 に 応 じて 出 火 階 から 出 火 直 上 階 へと, 優 先 順 位 をつけて 順 次 伝 達 していきます また,ホテル 等 宿 泊 客 がいる 場 合 は( 特 に 出 火 階 の 場 合 ) 各 部 屋 毎 に 伝 達 して 回 ることも 重 要 です (このケースでは 避 難 誘 導 も 同 時 に 行 うことになるでしょう ) また, 百 貨 店 等, 沢 山 の 人 が 建 物 の 中 にいる 場 合 は,パニック 状 態 になることも 考 えられますので, 不 安 をあ おらないようできるだけ 落 ち 着 いた 口 調 で 放 送 を 行 います 放 送 設 備 がない 小 規 模 な 施 設 では, 拡 声 器 等 を 利 用 してできるだけ 早 く 伝 達 します 放 送 文 の 例 お 客 様 にお 知 らせ 致 します 階 の で 火 災 が 発 生 しました 係 員 の 指 示 に 従 って 避 難 して 下 さい エレベ ーターは 使 用 できません 3 夜 間 等 で 責 任 者 が 不 在 の 場 合 は 連 絡 を 入 れ 火 災 発 生 の 報 告 をし, 必 要 な 指 示 を 仰 ぎます 4 自 衛 消 防 隊 に 消 火 活 動 に 入 るよう 伝 達 します 放 送 用 の 暗 号 を 決 めている 場 合 は 暗 号 放 送 を 行 います 放 送 文 の 例 こちらは( 防 災 センター 自 衛 消 防 隊 長 店 長 など)です 只 今, 階 付 近 で 火 災 が 発 生 しました 階 と の 初 期 消 火 班 は 直 ちに 消 火 作 業 を 行 え 避 難 誘 導 班 は 誘 導 配 置 につけ お 客 様 は 係 員 の 指 示 に 従 って 避 難 して 下 さい エレベーターは 使 用 しないで 下 さい 非 常 放 送 設 備 も119 番 通 報 の 例 と 同 様 です ある 病 院 で 火 災 が 発 生 女 性 看 護 士 さんがマイクを 持 ったま ま 一 言 も 放 送 出 来 ず それに 気 が 付 いた 他 の 看 護 士 さんが 慌 てて 替 わった 事 例 があります 消 防 訓 練 の 際 消 防 設 備 業 者 が 手 伝 う 事 がありますが 火 災 時 は 各 自 が 使 用 する 事 を 理 解 し 全 て の 消 防 設 備 の 維 持 管 理 と 操 作 活 用 が 出 来 るように 訓 練 に 取 り 組 みましょう 5

Ì 補 足 事 項 通 報 では, 消 防 職 員 が 尋 ねることに 落 ち 着 いて 答 えて 下 さい また,いざというときに 住 所, 電 話 番 号 等 が 答 えられないことも 考 えられますので, 電 話 機 の 前 や 目 に 付 きやすい 所 に 必 要 事 項 を 記 入 した 紙 を 貼 っておく 等 の 準 備 をしておくとよいでしょう 実 際 の 火 災 の 場 合 は, 通 報 の 時 点 ではっきりしなかった 情 報 が 判 れば 第 2 報 を 入 れて 下 さい ( 消 火 器 で 消 火 した 逃 げ 遅 れていた 人 を 避 難 させた 等 ) 大 規 模 な 建 物 で 防 災 センターを 設 置 している 場 合 は,そこで 勤 務 する 人 ( 防 災 センター 要 員 )に 対 する 講 習 が 実 施 されています 5 年 に1 度 の 再 講 習 も 受 講 しなければなりません 火 災 発 生 時 における 防 災 センター 要 員 の 活 動 要 領 については,この 講 習 で 詳 しく 説 明 を 行 っています 4 初 期 消 火 消 火 器 による 初 期 消 火 活 動 1 火 災 の 発 生 を 覚 知 した 消 火 班 は, 出 火 箇 所 に 消 火 器 を 集 結 し 初 期 消 火 活 動 を 行 います ( 火 元 付 近 のもの, 別 の 階 から 持 参 したもの 等 ) 2 消 火 器 の 操 作 は,まず 安 全 ピンを 抜 き,ホースを 火 元 に 向 け,レバーを 強 く 握 り, 火 点 に 向 かって 消 火 薬 剤 を 放 射 します 手 前 から 火 元 に 向 けて,ほうきで 掃 くように 操 作 します 訓 練 では 約 20 秒 程 度 消 火 体 制 を 維 持 しま しょう 粉 末 消 火 器 の 使 い 方 1 安 全 ピンを 抜 く 2 ホースを 火 元 に 向 ける 3 レバーを 握 って 放 射 屋 内 消 火 栓 設 備 による 消 火 活 動 1 1 号 消 火 栓 の 場 合 ( 放 水 する 人 と 消 火 栓 側 のバルブを 操 作 する 人 の2 人 が 必 要 です )ホースにねじれがない ように 確 認 しながら 延 長 し, 出 火 箇 所 に 向 かいます 出 火 箇 所 に 到 着 し, 放 水 の 準 備 ができたら 放 水 始 め の 合 図 を 行 いバルブを 開 放 します 発 信 機 のボタンを 押 し, 消 火 栓 ポンプを 起 動 します 2 2 号 消 火 栓 の 場 合 操 作 は 一 人 でできます バルブを 開 放 すると 消 火 栓 ポンプが 起 動 します ホースを 持 ちなが ら 出 火 箇 所 に 向 かい, 放 水 準 備 ができたらホースノズルのコックを 開 き 放 水 します 6

Ì 補 足 事 項 実 際 の 火 災 の 場 合 は, 出 火 箇 所 の 直 近 にいる 人 が 消 火 活 動 を 行 う 可 能 性 が 高 いため, 消 火 班 に 限 らず, 全 員 が 消 火 器 等 の 消 防 用 設 備 使 用 方 法 を 熟 知 しておくことが 大 切 です 消 火 器 による 初 期 消 火 時 間 の 目 安 として, 炎 が 天 井 に 燃 え 移 る 前 までとし,それまでに 消 火 できない 場 合 は 避 難 を 開 始 します ( 消 火 活 動 実 施 前 に 避 難 経 路 を 確 保 しておくこと ) 耐 火 造 の 建 築 物 の 場 合, 木 造 建 物 に 比 べると 気 密 性 が 高 いため, 窓 や 扉 等 の 開 口 部 が 閉 鎖 されていると, 空 気 の 供 給 がないため, 炎 はくすぶり, 燃 焼 がやや 緩 慢 になる 傾 向 があります しかし, 時 間 の 経 過 と 共 に 可 燃 性 ガス が 充 満 してくるため, 不 用 意 に 開 口 部 をあけると 新 鮮 な 空 気 が 流 入 し, 燃 焼 に 必 要 な 酸 素 が 供 給 され, 爆 発 的 な 燃 焼 を 起 こすことがあるので 注 意 を 要 します 消 火 活 動 のため 扉 を 開 ける 場 合 は, 絶 対 に 開 口 部 の 正 面 に 立 たないこ とが 大 切 です 5 避 難 誘 導 避 難 誘 導 の 要 領 は, 建 物 の 用 途, 規 模, 構 造 等 により 変 わってくるため, 一 律 にこうしなければならないとは 言 えない 面 もあります 以 下 に 避 難 誘 導 の 際, 考 慮 しておきたい 事 項 を 列 記 していますので, 各 事 業 所 の 様 態 に 応 じ た 避 難 誘 導 訓 練 を 実 施 して 下 さい 1 避 難 経 路 の 選 択 建 物 形 態 の 違 いで 避 難 経 路 も 変 わってきます 比 較 的 規 模 が 大 きく, 耐 火 構 造 で 避 難 上 有 効 なバルコニーや 屋 外 避 難 階 段 等 がある 建 物, 屋 内 階 段 しかない 建 物 など 様 々です 日 頃 からあらゆる 出 火 箇 所 を 想 定 し,それぞれ に 安 全 な 経 路 を 確 認 しておくことが 必 要 です 避 難 の 際 は 出 火 箇 所 を 避 け, 煙 等 の 被 害 を 被 る 恐 れがない 経 路 を 選 択 しましょう 出 火 箇 所 付 近 の 階 段 は 使 えなくなる 可 能 性 がありますので,2つ 以 上 の 経 路 を 想 定 することが 重 要 です また,どの 避 難 施 設 を 使 用 するかも 重 要 です 避 難 経 路 はできるだけ 安 全 に 地 上 まで 避 難 できる 施 設 を 選 択 しましょう エレベーターは 火 災 による 停 電 で 停 止 する 可 能 性 があるため 使 用 しないで 下 さい 避 難 施 設 の 種 類 としては 以 下 のようなものがあります 訓 練 の 想 定 に 応 じ, 最 も 適 切 な 施 設 を 利 用 して 下 さい 屋 外 避 難 階 段 外 気 にさらされているため 火 災 による 煙 の 影 響 が 少 なく 安 全 性 が 最 も 高 い 屋 内 避 難 階 段 防 火 戸 等 がきちんと 作 動 していれば 竪 穴 区 画 が 形 成 される( 階 段 室 内 に 煙 が 拡 散 しない)ため, 安 全 に 避 難 できる 避 難 器 具 避 難 はしご, 救 助 袋, 緩 降 機 等, 様 々な 種 類 がありますが, 建 物 に 設 置 されてい る 器 具 は 何 か,その 使 用 方 法 についても 熟 知 しておかないと,いざという 時 に 使 用 できません また, 簡 単 な 外 観 点 検 であれば 誰 にでも 実 施 できます 常 に 使 用 でき る 状 態 を 維 持 することが 重 要 です 2 誘 導 方 法 自 力 で 避 難 できる 人 には, 大 きな 声 でどこからどこへ 避 難 するかを 指 示 します ハンドマイクがあれば 便 利 です また,ハンカチ 等 を 鼻 と 口 にあて, 煙 を 吸 い 込 まないよう 姿 勢 を 低 くして 避 難 するよう 指 示 対 応 できる 人 員 の 関 係 等 により, 一 時 に 沢 山 の 人 数 を 誘 導 できない 場 合 等 は,バルコニーや 屋 外 階 段 の 踊 り 場 等 が あれば, 一 時 的 にそれらの 場 所 に 避 難 させた 後, 落 ち 着 いて 安 全 な 地 上 へ 避 難 させます ハンドマイク 7

3 搬 送 方 法 誘 導 するだけでは 避 難 できない 人 は, 何 らかの 方 法 で 安 全 な 場 所 まで 搬 送 する 必 要 があります 以 下 にその 方 法 について 掲 げますが, 対 応 できる 人 員 や 入 所 者 等 の 状 態 により 最 も 適 した 方 法 を 選 択 して 下 さい 背 負 い 抱 きかかえ 1 人 の 人 員 で 搬 送 可 能 ですが, 背 負 われる 人 の 体 重 と 背 負 う 人 の 体 力 により 相 違 があります 1 人 ~2 人 で 行 う 方 法 があります 担 架 2~4 人 の 人 員 が 必 要 であり, 特 に 階 段 等 を 降 りる 場 合 は, 安 全 性 を 考 慮 して 最 低 4 人 の 人 員 が 必 要 になります 布 製 のものも 有 ります 担 架 がない 場 合 は 毛 布 による 応 急 担 架 が 代 用 できます ベッド 平 面 での 移 動 は 早 いのですが, 階 段 等 の 上 下 は 非 常 に 困 難 です 5~6 人 の 人 員 が 必 要 になります マットレス 布 団 毛 布 シーツ 椅 子 など 担 架 がない 場 合 は 代 用 として 使 用 できます 訓 練 時 に 活 用 してみて 下 さい シーツを 使 った 例 6 区 画 の 形 成 と 避 難 人 員 の 確 認 防 火 戸 や 防 火 シャッターがある 建 物 では, 出 火 エリア, 出 火 エリアに 隣 接 した 区 画, 竪 穴 区 画 ( 階 段 室 ) 等 について, 避 難 が 完 了 し 残 留 者 の 有 無 を 確 認 した 後, 防 火 戸 等 を 閉 じることで 火 災 の 煙 が 他 の 区 画 に 流 れ 込 まないようにする 必 要 があります 最 終 避 難 場 所 では 負 傷 者 はいないか 等 について 確 認 します また,その 日 の 収 容 人 員 が 判 明 している 施 設 については, 人 員 点 呼 等 により 全 員 避 難 が 完 了 したかどうか 確 認 することができます 7 消 防 隊 への 情 報 提 供 消 防 隊 が 到 着 したら, 以 下 のような 情 報 を 提 供 して 下 さい また, 必 要 であれば 出 火 箇 所 への 誘 導 を 行 って 下 さい 1 全 員 避 難 したか? 逃 げ 遅 れはいないか? 2 負 傷 者 はいるか?( 何 名? 負 傷 の 程 度 は?) 3 出 火 箇 所 はどこか? 何 が 燃 えているのか? 燃 えている 範 囲 は? 4 初 期 消 火 は 成 功 したか? 5その 他 必 要 事 項 8

8 訓 練 実 施 結 果 の 検 証 避 難 人 員 を 確 認 し, 消 防 隊 への 情 報 提 供 が 終 わったら 訓 練 終 了 です 自 衛 消 防 隊 長 から 管 理 権 原 者 等 に 総 合 訓 練 終 了 しました などと 報 告 して 訓 練 に 区 切 りをつけましょう その 後 は 訓 練 実 施 結 果 の 検 証 に 入 ります 検 証 内 容 については, 概 ね 下 記 のような 項 目 になります 要 した 避 難 に 時 間 はどのくらいかかったか? 前 回 の 訓 練 と 比 べてどうか? 通 報 は 適 切 に 行 われていたか? 消 火 器 や 屋 内 消 火 栓 等 の 操 作 に 不 備 はなかったか? 避 難 経 路 は 安 全 適 切 であったか? 避 難 誘 導 時 や 搬 送 時 の 危 険 性 はなかったか? 指 示 は 的 確 に 伝 わっていたか? 通 報 消 火 避 難 誘 導 の 連 携 がスムーズであったか? その 他 必 要 事 項 1 火 災 を 想 定 し 関 係 者 全 員 が 無 事 避 難 できるよう 体 で 覚 える 2 全 員 が 無 事 避 難 できるよう 消 防 計 画 の 改 善 をする 3 検 証 は 次 の 消 防 訓 練 の 実 施 に 向 け 重 要 な 事 項 です その 他 参 考 事 項 ( 行 動 の 特 性 ) 人 間 は 普 段 は 冷 静 でいられても, 火 災 などの 生 命 の 危 険 に 直 面 した 場 合 には, 理 性 による 判 断 ができなくなり, 危 険 を 回 避 するために 以 下 のような 衝 動 的 な 行 動 に 走 りがちになります 災 害 発 生 時 に 冷 静 な 行 動 を 行 えるよう, 実 技 訓 練 を 反 復 したり, 日 頃 からのイメージ 訓 練 を 行 うことが 大 切 です 火 災 時 の 傾 向 帰 巣 性 入 ってきた 経 路 をたどって 逃 げようとする 日 常 導 線 志 向 性 日 常 的 に 使 っている 経 路 をたどって 逃 げ ようとする 向 光 性 明 るい 方 向 に 向 かって 逃 げようとする 危 険 回 避 性 煙 や 炎 が 見 えない 方 向 に 向 かって 逃 げ ようとする 追 従 性 大 勢 の 人 についていこうとする 向 開 放 性 開 かれた 感 じがする 方 向 へ 逃 げようとする 易 視 経 路 選 択 性 最 初 に 目 に 入 ってきた 経 路, 目 につきやすい 経 路 を 選 ぶ 至 近 距 離 選 択 性 最 寄 りの 階 段 や 近 道 をしようとする 直 進 性 まっすぐの 階 段 や 通 路 を 選 ぶとか, 突 き 当 たるまで 直 進 する 消 防 訓 練 は 火 災 を 想 定 し 関 係 者 全 員 が 避 難 を 体 で 覚 える 本 日 はお 疲 れさまでした のが 目 的 です 日 頃 から 備 えよ 常 に の 心 構 えを 大 切 に 定 期 的 に 消 防 訓 練 を 実 施 して 下 さい 9