定　期　監　査　の　結　果

平 塚 市 監 査 委 員 公 表 第 2 号 平 成 27 年 3 月 18 日 平 塚 市 監 査 委 員 池 谷 好 秀 同 大 塚 政 弘 同 岩 田 耕 平 同 永 田 美 典 監 査 の 結 果 について( 公 表 ) 地 方 自 治 法 第 199 条 第 5 項 の 規 定 に 基 づく 監 査 を 執 行 したので 同 条 第 9 項 の 規 定 により その 結 果 に 関 する 報 告 を 次 のとおり 公 表 します 記 1 監 査 の 対 象 及 び 対 象 部 課 (1) 対 象 工 事 大 野 公 民 館 新 改 築 工 事 ( 建 築 ) (2) 対 象 部 課 工 事 主 管 課 社 会 教 育 部 中 央 公 民 館 学 校 教 育 部 教 育 施 設 課 契 約 担 当 課 総 務 部 契 約 検 査 課 2 監 査 の 結 果 大 野 公 民 館 新 改 築 工 事 ( 建 築 )は 技 術 的 側 面 においては 計 画 設 計 積 算 契 約 工 事 監 理 施 工 管 理 の 各 項 目 とも 指 導 事 項 並 びにその 他 の 特 記 事 項 はなく 財 務 事 務 執 行 面 に おいても 適 正 であると 認 められた なお 技 術 調 査 を 実 施 した 技 術 士 から 改 善 又 は 検 討 が 望 まれる 事 項 の 提 案 がされているの で 検 討 されたい 3 監 査 の 実 施 時 期 (1) 職 員 調 査 平 成 26 年 10 月 6 日 から 平 成 27 年 1 月 22 日 まで (2) 技 術 士 による 調 査 平 成 26 年 11 月 20 日 (3) 監 査 委 員 による 監 査 平 成 27 年 1 月 30 日 4 監 査 の 方 法 大 野 公 民 館 新 改 築 工 事 ( 建 築 )に 関 する 監 査 に 当 たっては 計 画 設 計 施 工 管 理 契 約 及 び 財 務 事 務 執 行 など 全 体 にわたる 監 査 を 行 ったが 特 に 技 術 面 については 公 益 社 団 法 人 日 本 技 術 士 会 に 工 事 技 術 調 査 を 委 託 し 技 術 士 による 書 類 審 査 及 び 工 事 現 場 の 調 査 を 実 施 した

5 工 事 の 概 要 (1) 名 称 大 野 公 民 館 新 改 築 工 事 ( 建 築 ) (2) 工 事 場 所 平 塚 市 東 真 土 二 丁 目 12 番 1 号 (3) 契 約 金 額 262,500,000 円 (4) 契 約 年 月 日 ( 仮 契 約 日 ) 平 成 25 年 8 月 5 日 ( 本 契 約 日 ) 平 成 25 年 9 月 25 日 (5) 工 期 平 成 25 年 9 月 25 日 から 平 成 26 年 12 月 25 日 (6) 請 負 業 者 名 ( 株 )タックホーム (7) 工 事 概 要 ア 敷 地 面 積 1,865.31m2 イ 構 造 鉄 骨 鉄 筋 コンクリート 造 ウ 階 数 地 上 2 階 エ 建 築 面 積 641.43m2 オ 延 床 面 積 960.36m2 以 上

平 成 26 年 12 月 15 日 平 塚 市 監 査 委 員 様 平 成 26 年 度 工 事 監 査 に 係 る 技 術 調 査 報 告 書 工 事 件 名 大 野 公 民 館 新 改 築 工 事 平 成 26 年 11 月 20 日 ( 調 査 日 ) 公 益 社 団 法 人 日 本 技 術 士 会 員 技 術 士 ( 建 設 部 門 ) 登 録 番 号 第 44909 号 一 級 建 築 士 大 臣 登 録 71036 号 一 級 建 築 施 工 管 理 技 士 西 巻 道 寛 公 益 社 団 法 人 日 本 技 術 士 会 社 会 貢 献 委 員 会 工 事 監 査 支 援 登 録 会 員

目 次 第 1 調 査 概 要 2 1. 調 査 目 的 2 2. 調 査 実 施 日 2 3. 調 査 実 施 場 所 2 4. 調 査 対 象 工 事 2 5. 調 査 対 象 部 署 2 6. 日 程 調 査 方 法 2 7. 出 席 者 3 第 2 工 事 概 要 4 1. 工 事 名 4 2. 工 事 場 所 4 3. 工 事 関 連 予 算 財 源 4 4. 工 事 内 容 4 5. 建 設 に 至 る 経 緯 8 6. 設 計 者 の 選 択 と 工 事 監 理 8 第 3 所 見 9 1. 総 括 的 所 見 9 1-1 計 画 及 び 設 計 9 1-2 積 算 10 1-3 入 札 契 約 10 1-4 工 事 監 理 10 1-5 施 工 管 理 10 2. 個 別 的 所 見 11 2-1 推 奨 されるべき 事 項 11 2-2 改 善 または 検 討 が 望 まれる 事 項 12 まとめ 12 あとがき 12 1

第 1 調 査 概 要 1. 調 査 目 的 本 報 告 書 は 専 門 的 立 場 から 1 計 画 2 設 計 3 積 算 4 契 約 5 工 事 監 理 6 施 工 管 理 を 対 象 事 項 としている つまり 企 画 計 画 の 段 階 から 設 計 施 工 にいたるまで の 技 術 的 事 項 設 計 積 算 工 事 監 理 施 工 管 理 などの 技 術 的 事 項 およびこれ らの 業 務 を 実 施 する 上 での 入 札 契 約 等 の 行 政 運 営 に 関 することを 調 査 し こ の 事 項 に 関 する 書 類 調 査 と 現 場 における 工 事 が 適 正 に 実 施 されているかを 検 証 し その 妥 当 性 適 正 性 及 び 品 質 を 確 認 し 必 要 な 手 直 しについての 助 言 を 行 うことを 目 的 にしたものであり その 調 査 の 結 果 に 基 づき 所 見 を 報 告 するも のである 2. 調 査 実 施 日 平 成 26 年 11 月 20 日 ( 木 曜 日 ) 3. 調 査 実 施 場 所 (1) 書 類 調 査 平 塚 市 東 真 土 二 丁 目 12 番 1 号 工 事 現 場 内 大 ホール (2) 現 場 調 査 平 塚 市 東 真 土 二 丁 目 12 番 1 号 工 事 現 場 4. 調 査 対 象 工 事 大 野 公 民 館 新 改 築 工 事 5. 調 査 対 象 部 署 担 当 組 織 名 称 施 設 所 管 課 企 画 計 画 予 算 担 当 社 会 教 育 部 中 央 公 民 館 工 事 担 当 課 発 注 工 事 担 当 学 校 教 育 部 教 育 施 設 課 契 約 担 当 課 契 約 担 当 総 務 部 契 約 検 査 課 6. 日 程 調 査 方 法 平 成 26 年 11 月 20 日 ( 木 ) 2

9 時 30 分 ~16 時 00 分 事 前 打 ち 合 わせ 平 塚 市 役 所 4 階 監 査 委 員 室 9 時 30 分 から 9 時 45 分 予 定 打 ち 合 わせ 書 類 審 査 平 塚 市 東 真 土 二 丁 目 12 番 1 号 大 野 公 民 館 1 階 大 ホール 10 時 00 分 ~11 時 45 分 (1) 代 表 監 査 委 員 挨 拶 池 谷 代 表 監 査 委 員 (2) 技 術 士 紹 介 高 井 事 務 局 長 (3) 出 席 者 紹 介 (4) 書 類 審 査 1 監 査 対 象 工 事 概 要 説 明 相 原 教 育 施 設 課 長 2 工 事 計 画 設 計 詳 細 工 事 経 過 ほか 和 田 教 育 施 設 課 長 代 理 3 質 疑 応 答 和 田 教 育 施 設 課 長 代 理 ほか 及 び 西 巻 技 術 士 現 場 審 査 平 塚 市 東 真 土 二 丁 目 12 番 1 号 大 野 公 民 館 現 場 13 時 20 分 ~14 時 45 分 (1) 書 類 及 び 現 場 の 確 認 和 田 教 育 施 設 課 長 代 理 ほか 及 び 西 巻 技 術 士 (2) 総 評 西 巻 技 術 士 (3) 当 日 の 所 見 等 池 谷 代 表 監 査 委 員 7. 出 席 者 監 査 委 員 技 術 士 監 査 委 員 事 務 局 出 席 者 監 査 委 員 監 査 委 員 池 谷 好 秀 監 査 委 員 永 田 美 典 技 術 調 査 者 技 術 士 西 巻 道 寛 公 益 社 団 法 人 日 本 技 術 士 会 監 査 委 員 事 務 局 事 務 局 長 高 井 尚 子 局 長 代 理 佐 伯 啓 介 主 査 渡 邉 亮 子 主 任 萩 原 あゆみ 3

監 査 対 象 課 出 席 者 所 属 職 名 氏 名 備 考 総 務 部 1 部 長 梶 山 剛 生 総 評 参 加 2 契 約 検 査 課 課 長 曽 我 一 章 3 課 長 代 理 新 倉 好 人 4 主 査 千 葉 大 輔 5 主 管 金 子 稔 社 会 教 育 部 1 部 長 後 藤 信 幸 2 中 央 公 民 館 館 長 遠 藤 正 人 3 館 長 代 理 佐 野 公 宣 4 主 査 大 井 麻 紀 子 学 校 教 育 部 1 部 長 加 藤 富 士 夫 総 評 参 加 2 教 育 施 設 課 課 長 相 原 信 昭 3 課 長 代 理 ( 施 設 担 当 ) 和 田 幸 一 4 主 査 砂 川 正 5 主 査 佐 田 富 雄 一 6 技 師 笹 尾 和 稔 第 2 工 事 概 要 1. 工 事 名 大 野 公 民 館 新 改 築 工 事 2 工 事 場 所 平 塚 市 東 真 土 二 丁 目 12 番 1 号 3. 工 事 関 連 予 算 財 源 予 算 額 399,000,000 円 予 算 科 目 ( 款 ) 教 育 費 ( 項 ) 社 会 教 育 費 ( 目 ) 公 民 館 費 ( 節 ) 工 事 請 負 費 対 象 工 事 財 源 単 費 ( 一 般 会 計 ) 4. 工 事 内 容 (1) 建 物 の 概 要 4

1 敷 地 面 積 約 1,865.31 m2 2 建 物 の 構 造 鉄 筋 コンクリート 造 地 上 2 階 建 3 建 築 面 積 641.43 m2 4 延 床 面 積 公 民 館 1 階 565.16 m2 2 階 395.20 m2 合 計 960.36 m2 駐 輪 場 33.78 m2 5 都 市 計 画 区 域 内 ( 市 街 化 区 域 ) 法 22 条 地 域 6 用 途 地 域 等 準 工 業 地 域 容 積 率 200% 建 ぺい 率 60%+10%( 角 地 緩 和 適 用 ) 第 2 種 高 度 地 区 ( 最 高 限 度 15m) 日 影 規 制 :5h 3h ( 測 定 面 )GL+4m 7 建 築 基 準 法 第 18 条 第 3 項 の 規 定 による 確 認 済 証 通 知 年 月 日 平 成 24 年 11 月 28 日 付 け 平 建 住 第 652 号 確 認 済 証 第 H24 計 認 建 築 平 塚 市 000017 号 平 成 24 年 12 月 28 日 建 築 主 事 渡 邊 浩 構 造 計 算 適 合 性 判 定 の 結 果 を 記 した 通 知 書 の 番 号 第 H24 構 適 KB10032 号 交 付 年 月 日 平 成 24 年 12 月 28 日 交 付 者 神 奈 川 建 築 確 認 検 査 機 関 代 表 取 締 役 古 田 土 勉 8エレベーター 設 置 工 事 エレベーター 仕 様 ホール 部 分 に 乗 用 車 いす 用 エレベーター1 基 設 置 制 御 方 式 :インバーター 制 御 方 式 (マイコン 制 御 愛 情 アナウンス 付 ) 積 載 :750kg 11 名 乗 停 止 階 :2 ヵ 所 (1 階 ~2 階 ) 速 度 :45m/min 動 力 用 電 源 :200V 50Hz 巻 上 電 動 機 4.2kw 照 明 用 電 源 :100V かごの 内 寸 : 開 口 1400mm 奥 行 き 1350mm 天 井 高 2250mm 出 入 口 寸 法 : 幅 800 高 さ 2100mm 戸 形 式 :2 枚 戸 片 開 き 連 絡 装 置 : 同 時 通 話 式 インターホン 特 記 仕 様 の 主 なもの 車 いす 仕 様 付 視 覚 障 害 者 仕 様 付 音 声 案 内 装 置 付 かご 内 荷 潜 り 付 防 犯 窓 付 各 階 運 転 停 止 装 置 付 電 気 工 事 : 設 備 幹 迂 回 工 事 他 自 動 火 災 報 知 機 設 備 5

9 主 要 室 階 室 名 1 階 風 除 室 玄 関 ホール 図 書 談 話 コーナー EV ホール 事 務 室 会 議 室 A 調 理 室 大 ホール みんなのトイレ 子 どもトイレ 倉 庫 A B 外 部 用 倉 庫 2 階 EV ホール 会 議 室 B C 視 聴 覚 室 物 入 和 室 A B C 縁 側 ( 水 屋 付 ) 団 体 連 絡 室 倉 庫 C D 共 通 給 湯 室 A B 10 主 な 外 部 仕 上 げ 外 壁 : 南 側 コンクリート 打 放 し 漆 喰 風 仕 上 塗 材 ( 高 耐 候 形 タイフ ) 南 東 西 北 側 コンクリート 打 放 し 防 水 型 複 層 塗 膜 材 E 南 北 側 コンクリート 打 放 し 化 粧 型 枠 撥 水 材 吹 北 側 (ハ ルコニー 壁 ) コンクリート 打 放 し 撥 水 材 吹 付 開 口 部 :アルミサッシ キャノヒ ー: 鉄 骨 下 地 屋 根 木 片 セメント 板 下 地 シート 防 水 幕 板 笠 木 アルミハ ネル アクリル 樹 脂 焼 付 塗 装 軒 天 アルミスハ ント レル アルミシルハ ー 屋 根 :コンクリート 金 鏝 ウレタン 塗 膜 防 水 11 主 な 部 屋 の 仕 上 げ 室 名 床 巾 木 壁 天 井 風 除 室 玄 関 ホール 150 角 磁 器 質 タイル コンクリート 打 放 撥 水 材 吹 付 PB9.5 下 地 RWG12 ヒ ニル 床 シート ヒ ニ ル 巾 コンクリート 下 地 PB12.5 GL 工 法 EP PB9.5+RWB12 2.5 貼 木 PB9.5EP 図 書 談 話 コーナー 仝 上 仝 上 仝 上 PB9.5 下 地 1 階 RWG12 EV ホール 仝 上 仝 上 仝 上 仝 上 事 務 室 OA フロアーヒ ニル 仝 上 コンクリート 下 地 PB12.5GL 工 法 LGS 下 地 仝 上 床 シート 2.5 貼 ヒ ニルクロス 貼 会 議 室 A ヒ ニル 床 シート 2.5 貼 仝 上 仝 上 仝 上 調 理 室 仝 上 仝 上 仝 上 仝 上 倉 庫 仝 上 コンクリート 打 放 コンクリ-ト 打 放 みんなのトイレ 防 滑 ヒ ニル 床 シート 2.5 床 材 巻 上 不 燃 化 粧 板 化 粧 PB9.5 EV ホール ヒ ニル 床 シート 2.5 貼 ヒ ニル 巾 木 PB12.5GL 工 法 LGS 下 地 ヒ ニルクロス 貼 PB9.5 下 地 RWG12 6

2 階 会 議 室 B C 仝 上 仝 上 PB12.5GL 工 法 ヒ ニルクロス 貼 ク ラスウール 充 填 仝 上 視 聴 覚 室 仝 上 仝 上 仝 上 仝 上 物 入 仝 上 仝 上 キンクリート 下 地 化 粧 PB GL 工 法 仝 上 和 室 A B C フリ-フロア 下 地 畳 敷 畳 寄 せ PB12.5GL 工 法 シ ュラク 砂 壁 状 塗 料 化 粧 PB9..5 縁 側 ( 水 屋 付 ) 桧 縁 甲 版 15 畳 寄 せ 仝 上 仝 上 2 階 共 通 団 体 連 絡 室 ヒ ニル 床 シート ヒ ニル 巾 木 コンクリート 下 地 PB12.5GL 工 法 LGS 下 化 粧 PB9.5 2.5 貼 地 ヒ ニル 貼 倉 庫 C D 仝 上 仝 上 仝 上 仝 上 給 湯 室 仝 上 仝 上 仝 上 仝 上 階 段 室 仝 上 仝 上 仝 上 仝 上 男 子 女 子 トイレ 防 滑 ヒ ニ ル シ ー ト 2.5 床 材 巻 上 不 燃 化 粧 板 化 粧 PB9.5 (2) 工 事 期 間 平 成 25 年 9 月 25 日 ~ 平 成 26 年 12 月 25 日 (3) 実 施 設 計 東 京 都 渋 谷 区 千 駄 ヶ 谷 4-30-3 株 式 会 社 K 構 造 研 究 所 一 級 建 築 士 事 務 所 東 京 都 知 事 登 録 第 1787 号 管 理 建 築 士 吉 田 博 一 級 建 築 士 大 臣 登 録 144636 号 (4) 工 事 監 理 監 督 員 ( 調 査 員 ) 課 名 職 氏 名 監 督 員 ( 調 査 員 )の 区 分 権 限 の 内 容 教 育 施 設 課 課 長 相 原 信 昭 総 括 調 査 員 監 督 総 括 業 務 に 関 する 仝 課 長 代 理 和 田 幸 一 主 任 調 査 員 現 場 監 督 総 括 業 務 及 び こと 電 気 設 備 工 事 に 関 する こと 仝 主 査 砂 川 正 調 査 員 機 械 設 備 工 事 に 関 する 仝 主 査 佐 田 富 雄 一 調 査 員 建 築 工 事 に 関 すること 仝 技 師 笹 尾 和 稔 調 査 員 建 築 工 事 に 関 すること こと 7

(5) 設 計 金 額 平 成 24 年 度 実 施 設 計 16,499,700 円 ( 消 費 税 込 ) (6) 工 事 施 工 者 平 塚 市 宝 町 9 番 14 株 式 会 社 タックホーム 代 表 取 締 役 鈴 木 久 一 建 設 業 登 録 神 奈 川 県 知 事 許 可 ( 特 -26) 第 68873 号 建 設 業 の 種 類 : 建 築 工 事 現 場 代 理 人 監 理 技 術 者 資 格 1 級 建 築 施 工 管 理 技 士 第 B016300919 号 監 理 技 術 者 資 格 者 証 第 00020765179 号 講 習 終 了 番 号 第 0111-1601036770 号 (7) 工 事 請 負 契 約 金 額 262,500,000 円 ( 消 費 税 含 む) 5. 建 設 に 至 る 経 緯 旧 大 野 公 民 館 が 建 設 されたのは 昭 和 46 年 3 月 で 既 に 40 年 以 上 を 経 過 してい る その 間 の 昭 和 56 年 建 築 基 準 法 の 耐 震 基 準 が 大 きく 変 わり 2011 年 3 月 11 日 には 東 日 本 大 震 災 が 発 生 しており 公 民 館 は 耐 震 改 修 をするか 建 替 える かという 選 択 により 同 じ 場 所 での 全 面 改 築 となった 設 計 にあたり 通 常 の 設 計 のほか 旧 建 物 の 解 体 及 び 内 部 仕 上 げ 材 について のアスベスト 含 有 調 査 が 含 まれている 設 計 内 容 は 1 解 体 工 事 2 解 体 建 物 内 部 仕 上 げ 材 についてのアスベスト 含 有 調 査 一 式 3 建 築 工 事 4 電 気 設 備 工 事 5 給 排 水 衛 生 工 事 6. 設 計 者 の 選 択 と 工 事 監 理 設 計 者 の 選 択 について 設 計 者 については 平 塚 市 の 建 築 関 係 建 設 コンサルタント 業 務 の 競 争 入 8

札 参 加 資 格 を 有 する 参 加 対 象 事 務 所 368 者 中 43 者 が 参 加 表 明 した 資 格 審 査 等 の 事 前 審 査 を 行 い 入 札 案 件 概 要 書 に 記 載 された 入 札 参 加 条 件 の 配 置 予 定 技 術 者 要 件 を 満 たしている 26 者 が 入 札 した 開 札 を 行 い 2 者 が 最 低 価 格 の 同 価 となり 抽 選 の 結 果 株 式 会 社 K 構 造 研 究 所 が 落 札 した 工 事 監 理 について 工 事 監 理 については 平 塚 市 教 育 委 員 会 学 校 教 育 部 教 育 施 設 課 が 担 当 し ている 第 3 所 見 1. 総 括 的 所 見 調 査 日 の 平 成 26 年 11 月 20 日 現 在 95.5% 本 体 部 分 は ほぼ 完 了 し 外 構 工 事 の 工 事 中 で 最 終 引 渡 し 段 階 に 入 っている 建 物 の 敷 地 は 中 世 末 期 に 建 立 された 臨 済 宗 の 寺 院 東 光 寺 が 明 治 初 年 に 廃 寺 となり その 跡 地 に 明 治 6 年 本 堂 を 改 装 第 十 番 小 学 校 として 開 校 された 土 地 で その 跡 地 に 旧 大 野 公 民 館 が 建 てられていた 建 設 は 昭 和 46 年 3 月 で 老 朽 化 がすすんでおり 昭 和 56 年 に 改 正 された 建 築 基 準 法 の 構 造 規 定 に 満 たず 耐 震 改 修 で 補 強 するか 全 面 改 築 とするかの 選 択 となり 地 元 住 民 の 希 望 から 全 面 改 築 することとなった 東 西 と 南 側 の 道 路 に 囲 まれた 周 囲 に 住 宅 が 密 集 した 地 域 で 旧 公 民 館 も 長 年 にわたって 地 域 の 公 民 館 として 使 用 されてきた 全 面 改 築 された 公 民 館 の 敷 地 の 一 角 には 大 気 汚 染 監 視 所 がある 改 築 にあた り 工 事 期 間 は 平 塚 市 立 真 土 小 学 校 を 代 替 施 設 として 用 意 され 地 域 住 民 の 活 動 に 支 障 の 無 いように 対 処 している 工 事 は 初 めから 順 調 に 進 められ ほぼ 工 程 どおりである 1 1 計 画 及 び 設 計 1 平 面 計 画 旧 大 野 公 民 館 は 509.00 m2であったが 改 築 建 物 は 960.36 m2でかなり 広 い 改 築 となった 1 階 部 分 は 管 理 部 門 と 大 ホール 調 理 室 図 書 談 話 コーナーと 会 議 室 A があり 階 段 エレベーターなどの 動 線 もクロスすることなく 配 置 さ れており 2 階 は 和 室 が 共 にお 茶 の お 稽 古 が 出 来 る 和 室 と 水 屋 をはじ め 防 音 に 配 慮 した 視 聴 覚 室 といろいろなサークルが 使 用 できる 会 議 室 B C 会 議 室 及 びサークル 団 体 連 絡 室 がある 2 構 造 計 画 構 造 は 鉄 筋 コンクリート 造 2 階 建 ラーメン 構 造 で 構 造 としては 一 番 多 く 見 9

られるもので 平 面 計 画 からも 安 定 した 構 造 計 画 といえる 基 礎 については 地 質 調 査 により GL-2.2m から 安 定 した 地 層 があり 鉄 筋 コンクリート 造 2 階 建 てならば 十 分 な 耐 力 (N 値 20~30)があり 既 存 浄 化 槽 の 底 版 付 近 ではラップルコンクリート 打 設 によって 処 理 している 大 ホール 天 井 高 さは 上 部 を 吹 き 抜 けとし 2 階 の 部 屋 を 取 らず 建 物 のファサードのバラ ンスも 考 慮 している 1-2 積 算 建 物 は 詳 細 にわたり 積 算 され 建 具 工 事 をはじめとする 部 材 についても 3 社 見 積 として 適 切 に 処 理 され 設 計 書 に 反 映 されている 一 般 的 な 単 価 について も 通 常 行 われている 建 設 物 価 積 算 資 料 季 刊 コスト 情 報 季 刊 建 築 施 工 単 価 の 最 新 版 のほか 平 塚 市 により 作 成 された 単 価 表 で 適 切 に 見 積 られているこ とを 確 認 した 設 計 書 は 一 般 財 団 法 人 建 築 コスト 管 理 システム 研 究 所 による 営 繕 積 算 システム RIBIC のソフトで 作 成 されている RIBIC は 全 国 の 自 治 体 の 多 くが 採 用 している 優 れたソフトである 1 3 入 札 契 約 建 築 工 事 は 平 塚 市 に 競 争 入 札 参 加 登 録 している 市 内 本 店 Aランクを 対 象 に 一 般 競 争 入 札 を 行 い 5 者 が 参 加 した 1 回 目 は 予 定 価 格 に 達 せず 2 回 目 直 前 に 1 者 が 辞 退 し 4 者 が 電 子 入 札 に 再 応 札 した 結 果 は タックホームが 262,500,000 円 ( 消 費 税 含 む)で 落 札 し 予 定 価 格 269,640,000 円 ( 消 費 税 含 む)に 対 して 落 札 率 は 97.35%で 最 近 の 首 都 圏 での 建 設 環 境 の 活 発 化 による 資 材 人 件 費 の 上 昇 を 考 慮 すれば 認 められる 範 囲 である 1 4 工 事 監 理 工 事 監 理 は 平 塚 市 教 育 委 員 会 学 校 教 育 部 教 育 施 設 課 の 職 員 が 監 理 を 行 って いる 1 週 ごとの 定 例 会 議 が 行 われている 工 事 はこれから 最 終 時 期 に 入 るの で 今 までの 打 ち 合 わせの 記 録 の 確 認 と 整 理 が 必 要 となろう 施 工 計 画 書 をは じめ 工 事 写 真 等 まで 施 工 者 としっかりした 連 携 をとり 記 録 も 細 部 にわたっ て 正 確 に 実 行 する 必 要 がある 工 事 は 当 初 の 工 程 より 若 干 進 んでおり 工 期 内 で 余 裕 を 持 って 完 了 すると 思 われる 解 体 時 の 振 動 騒 音 についても 近 隣 との 折 衝 は 順 調 に 行 われ 基 礎 工 事 も 工 法 による 振 動 などの 恐 れもなく 進 められ たようである 監 理 の 状 況 は 工 程 表 に 沿 って 施 工 計 画 書 及 び 施 工 図 等 の 検 討 仮 設 関 連 解 体 など 洩 れなくすすめられ 非 常 に 良 い 状 態 で 進 められていることを 確 認 した 10

1-5 施 工 管 理 工 事 の 進 捗 状 況 が 調 査 時 の 11 月 20 日 現 在 建 築 工 事 は 95.5%である 仮 設 工 事 解 体 工 事 及 び 各 工 事 の 施 工 計 画 書 コンクリート 打 設 における 計 画 書 施 工 図 の 作 成 工 事 写 真 の 整 理 搬 入 建 材 の 検 収 とそれに 伴 う 書 類 と 写 真 の 照 合 などこれまでの 管 理 については 適 切 に 行 われていた 工 事 はほぼ 完 成 しており 工 事 に 係 わる 安 全 衛 生 管 理 も 関 連 諸 官 庁 に 対 する 提 出 書 類 の 整 理 現 場 入 場 者 の 教 育 KY 活 動 など 一 通 りもれなく 行 われて おり 外 構 工 事 をみても 最 終 段 階 にある 2. 個 別 的 所 見 2 1 推 奨 されるべき 事 項 1 設 計 風 除 室 から 玄 関 中 央 階 段 及 び 空 間 エレベーターホール 等 来 場 者 の 動 線 をよ くまとめてあり 2 階 にある 和 室 は 茶 道 のお 稽 古 として 使 用 できるかなり 本 格 的 な 茶 室 仕 様 と 水 屋 を 設 けている また 近 年 は 新 築 住 宅 にさえ 和 室 を 設 けない 場 合 が 多 いが 本 施 設 の 中 に 和 室 を 設 けてあることは 日 本 の 文 化 の 様 式 の 継 承 として 必 要 なことである 設 計 図 書 は 細 かくかきこまれていて 設 計 数 量 も 丁 寧 に 積 算 され わかりや すくまとめられている 2 平 面 計 画 建 物 は 小 規 模 であるが 来 館 する 市 民 はいろいろな 活 動 のため 集 まる 施 設 で ある それぞれの 部 屋 に 向 かう 動 線 がクロスせず 利 用 しやすい 設 計 である 当 然 のことながら ハートビル 法 によるユニバーサルデザインにより 忠 実 に 設 計 されている 3 工 事 監 理 設 計 者 に 工 事 監 理 を 随 意 契 約 したり 最 近 は 新 たに 競 争 入 札 によって 他 の 設 計 事 務 所 に 委 託 することが 多 いが 人 員 建 築 関 連 の 予 算 規 模 等 の 問 題 もあろ うが 本 工 事 のように 市 内 部 で 監 理 することは 若 い 職 員 の 経 験 の 場 として 大 変 望 ましい 設 計 について 建 築 住 宅 課 のチェックが 機 能 していることも 大 変 好 ましい 4 仮 設 計 画 既 に 完 成 に 近 づいており 工 事 関 係 の 仮 設 事 務 所 は 現 場 の 作 業 にかかってい 11

る 為 1 階 の 事 務 室 部 分 を 養 生 のうえ 使 用 していたが 仮 設 計 画 図 ( 参 考 図 )で は 出 来 るだけ 外 構 工 事 を 進 めても 支 障 が 出 ないように 配 慮 していた 3 方 が 道 路 であり 敷 地 も 十 分 な 場 所 を 確 保 出 来 ない 中 で 土 工 事 で 出 た 根 伐 土 の 置 き 場 の 確 保 もあったと 思 われるが 綿 密 な 計 画 で 乗 り 切 っている 5 工 事 管 理 工 程 計 画 は 地 域 住 民 だけでなく 市 のホームページを 利 用 して 進 捗 状 況 を 広 報 しており 毎 日 の 作 業 を 周 囲 に 掲 示 によって 告 知 している 工 事 に 必 要 な 施 工 計 画 書 施 工 図 コンクリート 管 理 工 事 写 真 とのミルシートの 照 合 など 不 足 なものは 無 く よく 管 理 がなされていた 6 安 全 管 理 周 囲 の 道 路 からの 進 入 口 に 誘 導 員 を 立 てると 共 に 現 場 内 の 清 掃 は 行 き 届 い ており 現 場 内 を 巡 回 するときにも 何 の 不 安 も 無 く 見 ることができた 現 場 掲 示 の 表 示 現 場 入 場 に 際 しての 教 育 入 場 者 の 名 簿 資 格 など 適 切 に 提 出 保 存 されていた KY 活 動 なども 適 宜 行 われ 安 全 管 理 について 問 題 点 は 全 く 無 か った 2-2 改 善 または 検 討 が 望 まれる 事 項 1 設 計 今 回 の 設 計 上 注 意 すべきところは 図 面 の 中 にメーカー 指 定 をしないことで ある 公 共 事 業 であるので 特 殊 なもの( 本 工 事 では 階 段 室 の 壁 に 掲 げてあるレ リーフ) 以 外 は 使 用 する 材 料 のメーカーを 揚 げてまたは 同 等 品 と 表 示 しても 指 定 メーカーのものを 使 用 する 確 立 が 高 くなる 特 に 使 用 上 問 題 が 無 ければ 一 般 に 使 用 されているもので 見 積 りをするべきである 実 際 現 場 で 使 用 されてい たものはメーカー 名 が 記 されたものが 圧 倒 的 に 多 かった 細 かい 部 分 では 男 子 便 所 の 小 便 器 部 分 の 汚 垂 の 奥 行 きが 600mm で 設 計 され ていた かっては 550mm~580mm で 設 計 するものであったが 壁 のタイル 割 りなどが 影 響 しているのか いつの 間 にか 600mm の 建 物 が 多 くなって 当 たり 前 になってしまった 600mm では 汚 れ 易 い 今 後 汚 垂 を 付 ける 設 計 では 550mm~580mm とするようお 勧 めしたい 汚 れはかなり 改 善 されるはずであ る ( 費 用 は 小 額 ですむ) 2 階 和 室 の 床 の 間 の 壁 の 中 心 の FL+1200mm あたりに 通 称 蓑 虫 ( 箱 無 双 ) を 取 り 付 けることをお 勧 めする 所 謂 せっかくの 茶 室 仕 様 となっているので 開 館 までに 付 け 加 えたい 視 聴 覚 室 は 部 屋 の 防 音 などの 設 計 については 良 いが 床 の 仕 上 げが 他 の 部 12

屋 と 同 じため カラオケなどの 使 用 時 に 視 聴 覚 室 として 音 が 反 射 しすぎる 使 用 状 況 で 状 況 を 見 ながら カーペットタイルを 敷 くなどの 対 策 をするべきと 思 われる ( 入 り 口 の 扉 部 分 で 多 少 の 加 工 が 必 要 だがタイルカーペット 敷 きは 大 き な 金 額 にはならない) 2 工 事 管 理 仮 設 計 画 工 事 従 事 者 に 対 する 入 場 教 育 KY 活 動 などをもれなく 進 めてお り 現 場 内 の 整 備 も 行 われている 工 程 もほとんど 当 初 どおりであり 特 に 検 討 等 を 要 することはない 工 事 の 施 工 図 施 工 計 画 書 など 今 後 の 引 渡 しの 書 類 の 整 理 を 御 願 いしたい 3 長 期 修 繕 計 画 (LCC) 平 塚 市 では 25 箇 所 公 民 館 があるという 今 回 の 調 査 では 個 々の 長 期 修 繕 計 画 (LCC)はまだとのことであるが 早 期 に 他 の 施 設 とともに 計 画 を 立 ててい くべきであろう まとめ 工 事 はほぼ 完 成 しているといってよく また 当 初 の 工 程 どおりまたは 少 し 先 行 しており 最 近 の 技 術 者 技 能 者 の 不 足 から 遅 れている 工 事 が 多 い 中 で 工 事 監 理 工 事 管 理 の 両 面 での 対 応 のよさがわかる 従 って 建 物 の 品 質 も 高 い 水 準 といえる あとがき 工 事 は 最 終 段 階 に 入 っていますが 安 全 管 理 には 十 分 な 注 意 を 払 い 進 めて ください 13